![lesilencedelorna[1]](http://image.blog.livedoor.jp/joe_tex/imgs/e/5/e5877a44-s.jpg)
1/31公開
『ロゼッタ』、『ある子供』、『息子のまなざし』などで日本でも人気のあるダルデンヌ兄弟の新作は傑作!そして普段カメラを動かさないで有名な演出方法も今回はカメラは動くし何しろ初めて音楽も使っているという、今までこの兄弟がやっていなかったことを沢山試みている。ヨーロッパのいろいろな国で起こっているであろう、移民問題を核に希望と愛を描いた意欲作。
アルバニアからベルギーに来たロレナは、ベルギーにいるためにブローカーを通じて麻薬中毒の男、クローディと偽りの結婚をしている。麻薬を絶とうとするクローディにロレナも手助けをするが、彼はまた麻薬に手を染めてしまう。ロレナは、実はソコルという同郷の彼氏がいて、いつか一緒にバーを開くのが夢。そして次なる偽装結婚のためにクローディとの離婚手続きに入るが、組織はクローディを殺してしまう。そしてロシア人との偽装結婚も迫ってきたが、ロレナの体に変化が訪れていた。
まるでドキュメンタリーを見ているような感じがする作品で、ロレナを演じるアルタ・ドブロシのピュアな魅力に胸キュン(笑)。このロレナとくローディの偽装結婚の間ながら、次第に心を通じ合い、触れ合うところの描写が素晴らしい。ヨーロッパは、アメリカ以上に麻薬中毒が多く、このような物語はヨーロッパのいたるところであるであろう。そうそうクローディを演じるのは、ダルデンヌ兄弟作品の常連のジェレミー・レニエも麻薬中毒者を演じるために15キロの減量をしたそうだ。だからあのような弱々しくもうまい演技ができたのかと納得。
エンディングにいろいろと考えさせられる設定だが、僕は希望を表していると思う。そして肝心のロレナの体調の変化をポシティブなものであろう。ダルテンヌ兄弟ファンだけでなく、女性の愛の無限の可能性を求める男性にも必見の映画。
★★★★★★★★☆☆

