2011年06月27日
トラオム株式会社
「夢=トラオム」を実現できる会社!
オリジナル業態とFC展開の
2本柱で事業拡大!
「にっぱち居酒屋どやどや」「海鮮どやどや」などのオリジナル業態のほかに「鳥貴族」などのFC展開を進めるトラオム株式会社。ドイツ語で「夢」(=トラオム)という社名の通り、夢の実現を目指して躍進を続ける。そんな同社の営業部部長、佐藤健二氏にお話を伺った。
トラオム株式会社
営業部部長
佐藤 健二氏(38才)
大分県出身。高校卒業後、辻調理師学校へ。中華料理店で7年間経験を積み、その後居酒屋へ。35才でトラオム株式会社に入社。3年後に営業部部長を任され、現在に至る。
自分のステージを上げる
チャンスがあるのが魅力
創業12年目。「鳥貴族」のFC店からスタートし、「浪花屋鳥造」のFC展開を経て、「焼肉べこ家」「にっぱち居酒屋どやどや」「黒毛和牛焼肉 犇屋」「海鮮どやどや」など多彩なオリジナル業態、新規FC店舗展開を進め、現在、全国に51店舗を展開するトラオム株式会社。その躍進の影には会社を支える「人」の大きな力がある。
その1人が佐藤健二氏。入社わずか3年で営業部部長に就いた実力の持ち主だ。現在、「どやどや」「海鮮どやどや」「べこ家」「犇屋」等の管理をメインの業務とし、会社の成長を願いながら忙しい毎日を送っている。
佐藤氏は入社後1年でエリアマネージャーになり、2年後には部長の肩書きを得た。「確かに早い昇進だと思います。それも、この会社にチャンスが多いから実現できたことです」という。
入社後、鳥貴族 難波店に配属された佐藤氏だが、マネージャーとなった後も管理する店舗を2店舗、3店舗、6店舗とどんどん増やしていった。「年功序列ではなく、努力次第で上に上がれる仕組みがあるんです。例えば店長でも4級から1級までのランクがあり、3ヶ月毎に査定がある。その仕組みがあるから、努力した成果が認められ、私も責任ある仕事に就けるようになっていきました。」
佐藤氏の「努力」とは、いったいどういうものだったのか。「計画立てて行動に移す。これが基本です。まず1年後、1年半後の長期計画を立て、それに向かって今何をしなければならないかを考える。そのために1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月というスパンで行動計画を練るんです。目標を立てると達成する力が湧いてきます。」目標には売り上げもあり、人材育成もあり、ステージによって様々だという。
斬新なアイデアのメニュー開発で
お客様の心をつかむ
現在、佐藤氏がメインとして力を入れているのが、オリジナル業態のメニュー作り。例えば全品280円均一「どやどや」は3月に大幅なメニューのリニューアルを行い、佐藤氏のアイデアで「原価100%商品」を導入した。例えば「チキンステーキのクラムチャウダー仕立て」「煮込みハンバーグ」「海老のチリソース炒め」。これらが全部280円。「原価100%なので、このメニューに関しては儲けは0」という。売り上げは大丈夫かと聞くと「そこは数量限定にしています。この商品がキャッチとなってお客様が来られ、当然、他の商品も注文されるので売り上げは上がります。もちろん全て想定済みです」と言う。
「海鮮どやどや」に関しては、5月と6月に大幅なリニューアルを予定している。2店舗ある「海鮮どやどや」のうち、1店舗の「280円均一をはずす」というものだ。280円均一を売り物にしてきた同店にとって大きなチャレンジといえる。「より美味しいものを食べて頂きたいという思いからなんです。例えば地魚を使ったものなどは、ちょっと価格は上がるけど満足度は高くなるはず。自分が旅に行った時に、美味しかったら値段を考えずに食べるんじゃないかと思ったのがきっかけです。『280円だから行く』じゃなくて、『美味しい魚が食べたいから行く』店にしたかったのです。」他の業態とはきっぱり一線を画す挑戦だ。
営業部部長として「会社の今後の可能性」について社員に話すことが多いという。「会社が拡大していくために、1年後、5年後にはこういう形にしたい、そのためにこういう動きが必要だ…といったことですね。」具体的には、佐藤氏自身の中で同社は10年後に200店舗、年商130億〜150億円を目指しているという。「その時は200人の店長が必要となります。すると何人のマネージャーが必要か。そのためのステージを用意しなければなりません。自分が目指すべきステージがあることが、この会社の一番の魅力ですから。」
更に、同社としては今後、新業態の立ち上げにも果敢に挑戦していく方向性を打ち出している。「時代のニーズに応じて、いろんな可能性があると思います。スイーツ? うーん、それもあるかもしれませんね。」
やる気があれば
年収1000万円も確実に可能
佐藤氏は調理師学校卒業以来、中華料理や居酒屋系など飲食業界で数回転職をしてきたが、「これまで働いた会社の中で一番温かい」と感じるという。温かさの源は社長だと佐藤氏。「社長の堀江がそういう雰囲気を作っているのだと思います。堀江は年2回、社員全員と面談し、毎月社員会議で話し合いもします。私はとても尊敬しています。堀江の考えや発想を形にするのが私の仕事だと思っているし、会社が大きく動くときに自分も一緒に動けるようにしておくのが使命と考えています。」
トラオムという会社を心から愛していることが伺える佐藤氏。夢は海外出店だという。「先程、私自身の目標として10年以内に200店舗と言いましたが、その中で海外出店も可能だと考えています」と目を輝かせる。
拡大路線を進む同社を支えていく新しい人材に望むのは「やる気のある人。常に夢=目標を持っている人」と佐藤氏。まさに社名の通りだが「夢は『独立』でもいいし、『家を買いたい』とか『金を貯めたい』でもいいんです。夢があるからこそ人は頑張れると思う。」
実際、同社には年収1000万を超える人材がいる。関西鳥貴族管轄の取締役と、関東を管轄する取締役だ。「一人は分析力があり、先を読んだ行動力が素晴らしい人。もう一人は熱意、思いの強さがスゴイ」と佐藤氏。つまり「頑張れば年収1000万円も確実に可能」だということだ。
被災者へのメッセージ
「僕自身、阪神大震災では死ぬかと思った。そういう経験があるので被災者の方々の気持ちは分かるつもりです。復興に年月はかかると思いますが、関西の人間として日本を盛り上げるよう、一生懸命やろうと思っています。」
■企業プロフィール
平成10年、大阪市に「鳥貴族 千躰店」を出店。平成14年有限会社トラオム設立。平成20年トラオム株式会社へ組織変更。
■トラオム株式会社の展開ブランド
6業態51店舗
●直営ブランド ・にっぱち居酒屋どやどや ・にっぱち海鮮どやどや ・焼肉べこ家
●加盟ブランド ・じゃんぼ焼鳥 鳥貴族 ・浪花屋 鳥造 ・黒毛和牛焼肉 犇屋
お問い合わせ:06-7494-5995(本社)
「グルメキャリー2011年5月26日号」掲載