2012年04月16日

SUSHI TRAIN(Australia)Pty.Ltd.

リーダーに聞け_ロゴ




SUSHIは万国共通語。
夢を叶えるステージが
オーストラリアにある。
日本の寿司文化を発信中。
オーストラリアで回転寿司業態を根付かせ、20年もの間現地の人たちに愛されている「SUSHI TRAIN」。山形氏に、創業時の苦労話やオーストラリアの魅力について伺った。


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SUSHI TRAIN(Australia)Pty.Ltd. CEO

BOB 山形氏
1954年、秋田県生まれ。フレンチレストラン、ケータリング会社、アパレル業も経験。オーストラリア移住後、現地に回転寿司がないことを発見し、起業した。

 

ゼロからの開拓で、
今ではスタンダードなブランドに。
 回転寿司のことを、オーストラリアの人たちは「寿司トレイン(SUSHI TRAIN)」と親しみをこめて呼ぶ。1994年にオープンし、現在オーストラリアとニュージーランドに店舗を拡大しているブランド名がそのまま、一般的な名詞として地元に根付いているのである。その創業者が山形氏だ。
 「オーストラリアへはあるビジネスがきっかけで行ったんですが、一目ぼれでしたね。1年後には移住していましたから(笑)。」
 その名の通り、オープン当初は寿司を流すレールを、実際の汽車の模型に乗せて運ばせた。このアイデアが大ヒットのきっかけとなる。
 「頑丈なレールと、寿司を乗せても耐えられる汽車を探してね。脱線すると困るから(笑)。で、カウンターの前にレールを敷いて、寿司を回したわけです。それが寿司トレインのはじまりでした。」
 当時のオーストラリアの人々にとって、その演出はアミューズメントパークのような楽しい光景に映ったことだろう。
 2号店、3号店と、新店をオープンしていく度に、支店名を「○○Station」と名づけ、寿司トレインが停車するプラットホームと位置づけていく。このユーモアはすぐに受け入れられ、現地の人々のクチコミで「SUSHI TRAIN」は、業態名としてスタンダードとなっていった。尚、現在は日本の回転寿司と同じ規格のレールで提供している。
 「ただ、実際に飲食ビジネスをはじめようとすると、現地の保健所が飲食店をとてもきびしいルールで審査するんですね。当時はオーストラリアにまだ回転寿司そのものがない時代でしたから、彼らもどうやって審査をすればいいのか、ルールの当てはめ方がわからないこともありました。そうやって何とかスタートさせてもらって、その都度きびしいチェックを乗り越えながら軌道に乗せていきました。やがて私たちの運営スタイルが現地のルールのスタンダードになっていたんです。」
 オーストラリアでゼロからのスタートを切った「SUSHI TRAIN」は、いくつものチャレンジを繰り返しながら、地元に根付き、そのブランドをスタンダードなものにしてきたのだ。

420sushitrain_sub現地の人たちの感性にマッチした
店づくりを展開してきた。

 山形氏が創業当初から決めていたコンセプトは「現地の人に受け入れられる寿司店を目指すこと」だった。日本人観光客などは、ターゲットと考えなかったのだ。
 「日本の食文化とか、日本人のきめ細かな感性とか、そういったものを現地のみなさんに楽しんでいただきたかったからです。」
 例えば「SUSHI TRAIN」には英語のメニューしか用意されていない。ポスターなどPOPの類も、すべて英語表記だ。
 「でも、スタッフたちは元気よく『いらっしゃいませ!』と日本語で挨拶するんですよ。それが日本の外食文化であり、おもてなしのこころだからです。で、お会計のときには『ありがとうございました!』と言います。現地の人たちは日本語の響きやトーンがすごく面白いみたいで、先日もオーストラリアの人が『イラッシャイマセ♪』と自分で言いながら入店してきましたからね(笑)。」
 もう18年も前の創業当時、現地の人たちの感性にマッチする寿司を提案するために、様々な工夫を考えた。メイン商品は、いわゆる握りスタイルの寿司ではなく、ロール巻きだった。
 「当時は海苔でさえ、違和感があるような時代でしたからね。ですからロール巻きでも、サラダ感覚のウラ巻きスタイルにしてお出ししました。でも、十数年経った今では、納豆巻きを食べるお客様もいらっしゃいますからね(笑)。さらに握りスタイルの寿司も徐々に人気化していまして、マグロはもちろん、ハマチの握りとか炙りサーモンなどは現地のみなさんに喜ばれています。現地の嗜好にマッチしたものを、時間をかけて提案してきたから、今があるのだと思っています。」
 ケアンズやサーファーズパラダイスなど、海の近くのリゾートタウンの立地が多いため、壁面や天井に格子のイメージを施しながらも決して和風に固執することなく、明るくモダンなダイニングのような空間にしている。空間づくりにも、地元に愛されるための工夫が散りばめられているのだ。

日本人が提供するから、
オーストラリア人も安心する。

 「SUSHI TRAIN」の店長職はほぼ全員が日本人である。スタッフも日本人を中心に配置されており、オーストラリアでの暮らしを楽しみながら、仕事にも高いモチベーションで臨んでいる。サーフィンや観光など、旅の途中のお小遣い稼ぎで入ったアルバイトスタッフが「SUSHI TRAIN」での面白さにハマり、そのまま社員として活躍することも多い。そして、オーストラリアへの移住を決心し、ビジネスビザを取得し、永住権まで獲得してしまった社員もたくさんいる。
 「カウンター内で寿司を巻いているときに、笑顔で話しかけてくるオーストラリア人の話に、恥ずかしがらずに積極的に英語で答えるスタッフが多いですよ。そういう人はすぐに英語もマスターしていきますよね。」
 生きた英語を習得するためには、「SUSHI TRAIN」のカウンターに入り、現地の人とコミュニケーションを取るのが近道かもしれない。
 すでに30店舗以上も展開しているのは、日本人スタッフが現地の暮らしや仕事を楽しみ、日々成長を遂げているからだ。そして、何よりも人を大事にする会社である。また、同社ではハイエンドの日本食レストランなども展開しており、ステップアップできるチャンスがある。現在、マレーシアへの出店も計画中だ。
 「なぜ人が育ってきたのか? それはたぶん、寿司という自分たちの食文化が異国の人たちに喜ばれるのを、目の当たりにできるからではないでしょうか。それってワクワクするほど、楽しいことなんです。そして、寿司を日本人がお出しするから、オーストラリアの人たちも安心するんですよ。夢は叶えるためにあると思うんですね。日本で、東京で勝負するのもいいと思いますが、一歩外へ出て、オーストラリアで、独立や夢を叶えてほしいですね。」

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1992年2月 SUSHI TRAIN(Australia)Pty.Ltd.創業。
1994年1月 オーストラリア、クイーンズランド州のサーファーズパラダイスで「SUSHI TRAIN」第1号店OPEN。
1995年 クイーンズランド州でセントラルキッチンシステムを導入。現在はオーストラリア内に4拠点。
2012年3月 新店舗「SUSHI TRAIN Oxenford Station」、「SUSHI TRAIN Beno-wa Station」、「SUSHI TRAIN Unley Station」OPEN。 


420sushitrain_naikanSUSHI TRAIN Sutherland Station
オーストラリア初の回転寿司業態。寿司の魅力を現地の嗜好にあわせて提供している。客単価は、18〜20豪ドル(約1500円)程度。

■SUSHI TRAIN(Australia)Pty.Ltd.
QLD HEAD OFFICE
ALot 1 Emeri Street. Staplyton QLD 4207
 PO BOX 721 Beenleigh QLD 4207
オーストラリア、ゴールドコーストをメインに「SUSHI TRAIN」を35店舗展開。今後、マレーシア出店も計画中である。


■展開ブランド
「SUSHI TRAIN」、「TEN 〜天〜」、「Japanese deli Mini Stop」、「TOP NOODLE」、
「Japanese Grocery GOGO MART」、「Mme.Grenouille」

「グルメキャリー2012年3月22日」掲載



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編集:グルメキャリー   

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