January 13, 2022

はじめてのにゅういんふぁいなる

「ジョウさん、終わりましたよ。ジョウさん」

目を開けたら、麻酔科のおねえさんが俺に声を掛けていました。他の医師たちは片付けをしていました。

「いま何時ですか?」

「いまねぇ、10時半です。どうですか?気分は」

「悪くないですけど、トイレに行きたい」

「あ、オシッコはね、管が通ってるから大丈夫です」

「いや、行きたくてしょうがないんだけど」

「大丈夫ですよー」

んん?聞いてる?

「では、移動しますねー」

2-3人の医師と一緒にベッドごと移動されました。移動先はHCU、昨日の話で術後は一般病棟には戻れずに、少なくとも丸1日はこの部屋で過ごすと聞いていました。HCUはICUの次に重篤な患者が入る部屋です。到着して、

「はい、どうですか?気分は」

「悪くはないです、しかしオシッコしたいんだけど」

「大丈夫ですよ^^」

おいおいおーい、聞いてんのかな、おい。なんなんだ、その笑顔は。

誰もいなくなってしまいました。どうやらこの部屋も様子からしてまた3人部屋のようでした。

しかし、この尿意はどうしてくれんだろ。大丈夫ってなんだろ。管?管から出すの?出すっつっても出せないんですけど???
せーので、ウーーーン、、、やっぱり出ない。出したいのに出ない。だいたいどんなのものがナニに刺さってるんだ???見たいな。いや、見たくないか。怖いですから。というか、体が痛くて重くて起き上がれないから見られないか。血とか出てないよな。怖いな。どうなってんだ、どうなってんだ、どうなってんだ、どうなってんだ、どうなってんだ。。。










「ジョウさーん、気分はどうですか?」

「あ、尿の管を抜いてもらえまいか???」

「まだですよ、夕方くらいかな」

「いま何時ですか?」

「12時前です、点滴を替えますねー、はい」

あららら、行っちゃったし。。。尿意が若干おさまった気がするな、どうしてだろ、まだ違和感はあるけど。









「ジョウさん、どうですか?」

「いま何時ですか?」

「もう直ぐ17時かな」

「あのぉ、オシッコの管を抜いてくれませんかのぉ。。。」

「ジョウさん、まだ歩けないからダメですよ。明日ですね」

おいおいおーーーい、さっき夕方って言ったんちゃうんかーーーい。

「行きたいんじゃ、トイレに、わしゃ行きたいんじゃ」

「そうですか???どれどれ。。。」

ベッドの下あたりにある何かを見て、
「ジョウさん、ちゃんと出てるから大丈夫ですよ^^じゃ、点滴で抗生剤入れますね^^」

笑顔かよ!ん?出てるの????

また行っちゃったし!

窓は見えないけど、カーテン越しに外が暗くなってきてるのはわかりました。

1度も起き上がらずに、完全に1日寝てるのか。。。

傷口やお腹の中が痛いのは、しょうがないとして、身体中が痛くて寝返りがうてないのが辛い状態でした。寝返りをうつときに腹筋を使うこともこのときに知りました。

しかし、あの全身麻酔って凄かったな。麻酔入れますねって言われた瞬間に落ちたよな。なんだか、もっとふわぁーと落ちるのかと思ったら、違ったぞ。瞬間に落ちた。ピタッと、意識に蓋をするみたいに。あの後、何かが起きたらそのまま終わりだよな。あ、でも、記憶がないからいいのかもな。手術失敗しても、もうそれでおしまい。痛みもなくお陀仏。ある意味幸せだよなぁ。そう考えると一番ラクな死に方かもな。じゃあ、あれが死刑執行の方法だったら、怖くないから凶悪犯罪が逆に増えるかもな。絞首刑とかやっぱり怖いし。苦しいし、痛そうだし、即死じゃなさそうだし。だから、犯罪が減る側面もあるかもだよな。でも、犯罪者にも人権ってのがあるわけで、、、で、その点、ああゆう、麻酔を打って、その後で毒薬を打てば、、、って、俺は手術をサヴァイヴしたのに何かを考えてんだろ。ってか、ナニーニの管はどうなってんだろ。なんで夕方って言ってたのに外してくれないんだろ。もしかして病状が悪いのかな。。。そういえば、もはや、オシッコしたくなくなったな。そっか、自分の意識の手前の部分で管から勝手にオシッコが落ちるのか。多分そうだよな。出てるって言ってたけど、出した意識ないし。垂れ流してるのか、、、なんか悲しいな。自分の力で生きてないみたいだ。でも、マシな方だよな。数日で治るんだし。病人って大変だな。その世話をする看護師さんスゲーな。もちろんお医者もスゲー。看護師さんみんな綺麗そうだな。マスクを外した顔も見たいな。。。ムニャムニャ。。。









「ジョウさーん、熱と血圧測りましょう」

「はい。。。」

「はい、異常ないですね」

「いま何時ですか?」

「21時です」

「そうか、、、今日はもうここでこのまま?」

「そうです」

「そっか、、、」

「また来ますね」

「うん、、、」


もう管のことはどうでもよくなってしまいました。ナニヌーネの先に違和感はずっとありましたが、やはり尿意とは違うとわかり始めていました。恥ずかしさもなくなり「明日には外してくれるだろう」と思うようになりました。それとは別に身体中が痛いのは変わりませんでした。とにかく寝返りが辛かったです。

同室の2人の患者さんは重い病気のようで抗がん剤の話をしていたり、入院が長いような話が聞こえてきて、こちらが辛い気分になってしまいました。また、HCUにはスマートフォンも持ち込めなかったので(持ち込めても見る元気は全くありませんでしたが)、誰とも連絡を取れず外の世界と遮断されて、寂しい気分でした。凄く気分が暗くなり、病気で入院は辛いなぁと思いました。

また、手術時はコンタクトレンズは外さなければならず、眼鏡を看護師に預けて受けました。ベッドの近くに恐らく眼鏡を置いてくれているんだろうと思いましたが、そもそも見えないからどこにあるかわからず、体の向きを変えて探そうとしても痛くて出来ないので、見えないことにも慣れていくことにしました。もうどうでもよくなってしまいました。

その後はあまり眠れず、うとうとしていました。朝7時頃でしょうか、また、熱と血圧計を測りに看護師さんが来ました。異常なし。特に話もしませんでしたが、口にしていた酸素のマスクを外してくれました。

 




少しするとまた看護師さんが来ました。

「ジョウさん、歩けます?」


キターーーーーーーーーーーーー!!!

「歩けますとも!歩きますとも!」

「じゃあ、まずベッドを起こしますね」

う、嬉しい、、、

「じゃ、ゆっくりと体を起こして、、」

着ているパジャマが自分のものではなく、病院のものに変わっていることにその時に初めて気づきました。下はオムツのようなものを履いていて、どうやら元々のパンツは履いてないようでした。オムツの横から透明の管が伸びて、その先はベットの横に置いてある袋に繋がっていて、袋には黄色い液体が溜まっていました。

手術中に全裸になって、オムツされてしまったのか、、、ま、そうだよな。。。悲しい。でも歩けるの嬉しいぞ。

「では、起き上がりましょう」

スッと起きました。意外とすんなりと。

「では、このまま、部屋を出ましょう」

「はい」

ゆっくりと歩いてみました。とてもじゃないが、普通には歩けませんが、ゆっくりとちゃんと歩けました。

「じゃあ、この先のあそこまでを2往復しましょうか」

この先とは15メートルくらい先の突き当たりです。

「はい!」

ゆっくりと、点滴棒と尿の入った袋を引きながら歩きました。完歩しました。嬉しかったです。

ベッドに戻って、急に元気になりました。看護師さんは直ぐに行ってしまいましたが、また戻ってきて、

「では、この後で先生に診てもらってから、お部屋の移動です。戻りましょう」

やったーーーーーーっ!!!^^


わりと直ぐに先生が来て、傷口をチェックして簡単な問診をしました。

「うん、オッケーです。ジョウさん、手術もうまくいったし、順調です。お部屋に戻りましょう」

「はいっ!」

先生が看護師に、

「じゃ、モニター外して、バルーンも外して大丈夫だから。よろしく」と言って部屋を出て行きました。カッコ良かったです。
そして、俺はここまでの1日ちょっとの間の看護師や先生のやり取りを聞いてきて、バルーンというのがナニヌネーノに付いている管だということがほぼわかっていました。やりました!やりました!やってやりましたよ!取る時は痛いかもしれないけどな!

「では、少ししたら迎えに来ますので、もう少しだけお待ちくださいね」

「はいな、はいな!」

自分で抜くことは流石に出来ないだろうから抜いてもらうんだよな。恥ずかしいけど、まぁ、そんなことも言ってられない。その時は真摯に無表情で「では、よろしく」みたいな態度で抜いてもらうのがいいだろう。この部屋で抜くんだよな。戻ってからじゃないよな。またバルーン引いて部屋まで行くのイヤだしな。

「お待たせしました、ではモニターのテープ抜きますね」

上半身に貼ってあったいくつかのテープを剥がしてもらいました。

「じゃ、荷物はこれとこれで、と。はい、じゃあ行きましょう」

ここでバルーン抜かないんかーーーーい。

「ふぁい。。」

またいろんなものを引きながら一般病棟へ歩いて向かいました。ああ、ここ手術前に歩いたところだ、思いました。1日しか経っていないのに、なんだかすごいすごい昔のことのような気がしました。

部屋に到着しました。

「さて、じゃあ、これが荷物です。お薬はこれ。ご飯も今日の昼から食べられます」

「はい^^」

「あ、あとバルーンだ、オシッコの管を取りますね、ベッドで横になってください」

「はい^^」

オムツのようなものを剥がされ、下半身が露わになりましたが、恥ずかしいなんて言ってられません。

「はい、じゃあ、抜きます、ちょっと変な感じがしますよー」

なんでそれ知ってんの?って、

ぬおーーーーーーーーーーん!!


痛くはなかったんですが、まさに変な感じでした^^

バルーンを片付けてくれました。看護師さんがオムツを指して、それいります?って聞いてきたので、

「いらないですよ!」

と答えたら、ニッコリ笑って、

「ですよねー」

と言ってオムツも持って出て行きました。あ、オムツは汚れてなかったです、念のため。

急に身軽になりました。まだ点滴はありましたが、それ以外は何も刺さっていません。お腹に痛みはまだまだありましたが、心身ともにどんどん回復していく気がしました。しばらくはほぼベッドに寝ていたのですが、隣りの患者さんに「どんなに元気な若者でも丸1日寝たきりになると1日8-9パーセント筋肉が落ちるんです」って医師が話をしていたのが聞こえてきて、それ以降は院内をなるべく歩きました。








そして順調に回復して翌々日に退院になりました。

これが俺の人生初めての入院と全身麻酔の記録です。くっだらないですね^^ただし、4泊5日3食昼寝付き(強制睡眠あり)の間に命より大切なものは絶対にないなと改めて思いました。命は尊いです。コロナは続いていますが、皆さん、どうかどうか健康でいてくださいね。医療に従事している皆さんは本当に大変だと思いますが、頑張り過ぎずに、要領良くうまいことやっていってくださいね。ありがとうございました。




今日現在まだお腹は痛いですが、元気です。


おしまい
johmichio at 11:24|この記事のURLComments(0)

January 12, 2022

はじめてのにゅういん

1月7日の11時過ぎに遅刻して病院へ。余裕で間に合うつもりが前日の雪で路面が凍結してて、恐々歩いていたら遅刻してしまいました。

受付は凄く簡単で直ぐに13階の病棟へ。手術は翌日なのでベッドでのんびり。ときどき医師や看護師が来て手術の内容の確認や血液を採ったり、血圧、体温を測りに来たりしました。

食事。昼は普通食。不味くない、、というか、むしろ美味い。

3人部屋だったのですが、他の2人はわりと重い病気のようでした。入院は気が重い部分もあったけれど、こういう人たちよりはうんと気楽な俺はラッキーだなと思いました。

テレビがベッドごとに備え付けられていたけど使わずに、暇な時は主に読書かiPadにNetflixからダウンロードしてきた映画を観て過ごしましたよ。


夜も普通食。その前に「この食事が終わったら、恐らく明後日の朝まではお口からの食事は無しで点滴になります」と言われました。

ああ、なんか迫ってきたなぁ。



また先生が来て「ジョウさん、明日の手術は入室が朝8時半になります。麻酔科の者が迎えに来ますので、一緒に来てくださいね。よろしくお願いします」

「はい、わかりました、お願いします」




「ジョウさん。麻酔科の◯◯です。明日はよろしくお願いします。明日朝お迎えに来ますね。麻酔は全身麻酔、点滴で行います。麻酔を入れてお声がけをしてお返事が無くなったら手術が始まります」

「手術の時間はどれくらいなんですか?」

「3時間くらいですね。早ければ1時間ちょっとの方もいます。内臓の癒着の具合にもよりますね」

「麻酔から目覚めるの何時間後くらいなんですか?」

「手術が終わってすぐです」

「どういうことですか?終わったって眠ってたら自分ではわからないじゃないですか」

「終わったら、目覚めるお薬を入れますから」

「あ、そういうことなんですね」

「では、明日、宜しくお願いします」

「よろしくお願いします」



「ジョウさーん、点滴は明日の朝からなんですけど、針だけ先に刺しときますね」

ブスっ、、、

な、なんかちょっと痛いんだが、、、

「失礼しまーす」

痛かったけど、すぐおさまったからいいか。。。




「ジョウさーん、下剤でーす。これ飲んでお腹を空っぽにしてもらいます。まずこのカップの液体を直ぐ飲んでください、で、30分くらいしたら、この錠剤2錠を飲んでくださいね」
 
食べたばかりなのに、、、




なんだか夜になっていろんな人が来ていよいよ手術って感じしてきました。少し緊張が走ります。

22時に消灯され。寝ようとし始めたくらいから下剤が効いてきました。30分間隔でトイレへ。さらに同室の方は2人とも呼吸器官が良くないのか、咳やら咳払いやら、いびきやらでほとんど眠れませんでした。






うとうとしていた頃に起こされました。

「ジョウさーん」

「は、はい。いま何時ですか?」

「7時45分です」

「あ、もうそんな時間か」

「点滴始めますね。針は刺してますね」

「あぁ、確か昨夜こっちの腕に」

と、左腕を差し出しました。点滴を入れる前の注射器からなんかの液体を入れ始めた時に痛みが。

「うっ、、、」

「あ、痛いですか?」

「そうですね、なんか痛いっすね」

看護師が俺の左腕をジーッと見て、

「あれ、腫れてるかな、、、ちょっともう1回入れてみますね」

チューーー

「あぅ、、、」

痛い。針が刺さってる先を見たら少し腫れてるのがわかりました。

「あ、腫れてますよ」

「そうですね、ズレてるのかも。刺し直しますね。ごめんなさい」

やっぱり、、、昨夜、なんだか痛いと思ったんだよなぁ。

左の針は抜いて、新たな針を持ってきて右に刺して無事に点滴を開始。

いよいよかー。まぁ、緊張はするけれど、眠っている間に終わるし大丈夫そうだな。

手術前に必須らしい血栓防止のタイツを穿いて迎えを待ちました。




「ジョウさーん、お待たせしました、行きましょうか」

「はい」

連絡通路を使って隣りの手術棟まで歩いて向かう。手術室が並んでいる通路に入ると、見たことのない医療器具がたくさん並んでいました。何ひとつ何に使うかが見当つかないものばかり。高価そうな電子医療器具から、奇妙なカタチの大きなお椀のようなもの等々。各手術室の前には大きな風呂桶のようなものもありました。なんに使うんだろうか。。。なんだか怖さが出てきました。

「本日の手術はこの8号室です、入りますね」

自動扉が開きました。

「ジョウさんです」

5-6人の医師たちが俺を待っていました。

「では、上半身は脱いでいただいて、こちらの台に寝てください」

「はい」

横になると全員が

◯◯担当の◯◯です。
◯◯担当の◯◯です。

とクールに自己紹介をしてくれました。

麻酔科の◯◯です。

昨夜のおねえさんでした。少しでも話したことがある人がいてなんだか安心しました。

「昨夜眠れました??」

「いや、全然眠れませんでした、下剤で、、」

「そうですよねぇ、緊張しちゃいますよねぇ」

いやいや、緊張じゃなくて、下剤でなんだけどな、、、

「でも、大丈夫ですよ、この後は絶対に眠れますから」

あ、ああ

「準備出来ました。では、本日の手術の確認をお願いします」

「はい、腹腔鏡による胆のう摘出と神経ブロックです」

「間違い無いでしょうか?」

「はい」(全員で)

「では、麻酔入ります。ジョウさん、麻酔入れていきますねー」


その瞬間に意識の扉が閉まりました。バタン。


→続く
johmichio at 12:02|この記事のURLComments(0)

January 11, 2022

はじめてのにゅういん

ちょうど10年ほど前から人間ドックに年1回通うようになって、その初回から胆石の診断は受けていました。ただ、痛みは一切なくて経過観察、その後も毎年経過観察が続きました。5年ほどしてドックで「石の数が増えてますけど、痛くならないですか?」と聞かれました。全然痛くないため、そう伝えると「それでは引き続き経過観察ですけど、もし痛みがでたら直ぐに診てもらってください。取ることになるかもしれませんから、あぶらっこい物はあまり食べすぎない方がいいですよ」と言われました。


そして、その日は突然今年の9月初めにやってきたのでした。18時くらいに出先で突然の腹部の激痛。寝ても立っても座っても全く引かず、のたうち回るようなちょっとあり得ない痛さ。その日は20時からwilberryリハの予定でした。しかもちょうどコロナでロイヤルも不在なため、俺まで休むわけにはいかなかったんです。ただ、とてもスタジオに辿り着ける気がしなかったため「原因不明の腹痛で動けない」とだけメンバーにLINEして、なんとか自転車に乗って(ただし歩くようなスピードで)通りがかりの大学病院に飛び込みました。

救急の受付でうずくまっていると「どういう症状ですか?」と問われたため「ポ、ポンポンが痛い」とお伝えしたところ「わかりました、この時間は緊急治療になりますので、別途8800円の料金がかかりますが、よろしいでしょうか?」と聞かれました。

「あ、じゃあ、いいで〜す」

とはいかず、

「あ、はい」

その後、医師に胆石を10年にわたって絶賛育成中であることを伝えて、点滴しながら、心電図、エコー、血液、レントゲンの検査。

ただ、あろうことか、この検査の途中で完っ全に痛みが引いてしまいました。完っ全に。何もなかったかのうように。隙間なく広がっていた黒雲はいつの間にかサーッと消え去り、眩い太陽の光が目の前に広がったのでした。

最初は恥ずかしくてまだ痛いふりをしていたのですが、俺の様子を見て気づいたのか、先生が「もしかして痛みがなくなりました?」と。。。

「うっ、(なんでわかったん?)はい、恥ずかしながら、、、」

「ははは、そうですか」

「恥ずかしい、、、」

「検査の数値はどれも異常はなかったです。ただ、さっき教えて頂いた通り、エコーで見たら胆のうに石がたくさんありますねぇ。なので、今回の痛みは胆石発作の可能性があります。今日は救急ですし、痛みが一旦引いたので痛み止めの薬の処方箋だけ出しときますから、明日の日中にまた来て消化器科で診てもらってください」

「はいな、、、」

ついに来たのか、という感じ。面倒だなぁ。ただし、完全に治っちゃったので、そのまま遅刻してwilberryリハへ。元気に歌える。



翌朝消化器科へ。今後どうするか聞かれる。

「どうしましょうか?ジョウさんの場合、そこまで酷い状態ではないです。ひとまずこのまま痛みが出なかったら経過観察でも問題ないです。いまの時点で発作が今後来るか来ないかは判断出来ないので。来るかもしれないし、もう2度と来ないかもしれない。もちろん手術して胆のうを取っちゃうというのでもいいですよ」

あんなに痛かったのに酷い状態ではないのか??と思いつつ、もうこの発作が来ないなら、それが一番いいな。

いきなり判断を迫られたので、なんとなく「とりあえず、このままにしときます」と答えました。

「わかりました、経過観察ですね」

確かにひどい痛さだったけれど、もう来ないかもしれないし、、、、と言うか、いま全く痛くないから、もう来ない気がする。と言うか、来ないだろ。だっていま全く全っ然痛くないんだから!

そしたら、なんとその日の15時頃に来ました。何たることか。。。お腹のやや右らへんが、、、もうなんとも形容し難い大激痛。。。しかもこれが俺の甘いところなんですが、前日以降痛みが来なかったため、もらった処方箋は持ったまま、まだ薬を出してもらってなかったんです。苦しみながらそれ持って薬局へ。悶えながら、椅子に座って待ってたらヤクザ医師さんが、じゃなかった薬剤師さんが「大丈夫ですか?」って薬を持ってきてくれました。

薬が効いたのかどうかはわかりませんが、またも黒雲は90分程で消え去り、晴れ渡りました。綺麗さっぱりと。

そして翌々日も出先で大黒雲。。。これも90分間ほど。4日で3回。こりゃもう手術しかないか、、、と諦めたらなぜか黒雲はやって来なくなりました、一切。




10月初めに病院へ。

先生に「なるほど、ここ1月くらいは起きてないんですね?どうします?」

「そうなんですよぉ、うーん、どうしましょっかねぇ。。」

正直なところ1ヶ月来ていないので、もう大丈夫な気もしてきていました。

「そうですね、先日も伝えたように胆のうに石があるだけならば、放っておく患者さんも多いです。もしも石が胆管に落ちると、炎症が起きて手術が必要になりますけど」

「はぁ、、、参ったな、でもここ1ヶ月大丈夫だしなぁ」

「お困りのようですので、こうしましょう。選択肢は3つ。1つ目は何もしない、このまま薬を飲みながら様子見。2つ目は即手術、3つ目は薬を飲まずに経過観察、薬を飲んじゃうと実態がわからなくなっちゃうのでね。どうします?」

「そうですね、薬を飲まないの怖いけどもぉ、、、3つ目で」

「わかりました、じゃあ、また1ヶ月後に来てください」

この時点であと1回でも痛みがが来たら手術にしようと考えてました。そして、その1週間後に黒雲が。。。



手術を決定して、手続きで病院に何回か通いました。あと、いろいろ検査も。胃キャメラ飲まされそうになったんだけど、ちょうど今年の人間ドックで飲む予定が間近だったので、なんとかごちゃごちゃ言って回避したり。初めてMRIもやりました。あれ、うるさいねぇ!あと、手術の際の様々なリスクを聞きながら書く同意書へのサインはイヤだったなぁ。

そして入院前日にはPCR検査。もちろん陰性。

手術はメスは入れない腹腔鏡手術というお腹に4-5箇所の穴を開けて、ガスを入れてお腹を膨らませ、出来た空洞の中を鏡で様子を見ながら胆のうを摘出するというもの(石だけ取り出すことは出来ないので、取ってしまっても生活に支障がない胆のうごと摘出)。全身麻酔だし、緊張するけれど腹腔鏡だし、そんなに心配はしてませんでした。

→続く
johmichio at 20:20|この記事のURLComments(0)

June 14, 2021

「アメリカン・ユートピア」を観る

 ちょっと最近アウトプットばかりで色々と枯渇気味なので、インプットのために結構映画を観てるんだけれど、やっと行ってきました、デヴィッド・バーン×スパイク・リーの「アメリカン・ユートピア」。

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 デヴィッド・バーンはニューヨークのニューウェイヴバンド、トーキング・ヘッズの元ヴォーカリスト、スパイク・リーはニューヨークの黒人の映画監督。同じニューヨーカーだけど、なんだか接点があるような気がしなかったんだけど、とにかく僕は昔からトーキング・ヘッズの大ファン。思えば、出会いは80年代中頃の深夜のTBSのテレビ番組、ピーター・バラカンがやってた「ポッパーズMTV」。ちょうどライヴアルバム「ストップ・メイキング・センス」がリリースされた時でトーキング・ヘッズの特集をやってたんだよね。



当時はバーンの痙攣パフォーマンスが日本でも話題になってて、CMにも出てたんだよね^^



すぐ大ファンになったんだけど、バンドはだんだんメンバー間が不仲になって解散しちゃった。でも、バーンのソロは今でもわりとちゃんと追いかけてるのだよ。
かたやスパイク・リーは特別に好きな監督ではないけど、「マルコムX」や「ブラッククランズマン」は好きな映画だし、とにかく楽しみに行ってきたよ。

いやぁ、もう最高でした。「アメリカン・ユートピア」は何年か前にバーンがリリースしたアルバムで、これがまたとても良いんだけど、ツアーをさらに進化させてニューヨークのブロードウェイ・ミュージカルにして、それをスパイク・リーが撮っちゃったわけです。

 バーンはトーキング・ヘッズの時からなんだか風変わりなルックスで、音楽的にもニューウェイヴとは言っても一筋縄ではいかない感じだけど、ちゃんとキャッチーでポップ。歌詞も文学的なんだけどわかりづらいわけでもない。それで、兎に角あらゆる部分でセンスがある人なんだよね。ミュージカルって言っても、演奏とバーンの語りのみの構成でわかりやすい。で、この演奏陣が素晴らしい。ジェンダーや多様性を大いに意識したメンバー構成、全員が踊りながら生演奏。ドラムはいないけど数人のパーカッショニストがいるので完全にバンドサウンド。ケーブル類は一切なくて、モニターも全員がイヤモニなのでステージにセットは何もなくて、そこでコーラスも含めた10〜15人が踊りながら演奏!よくもあんなものを誰ともぶつからずに最高な演奏ができるな、いや、待てよ、これは演奏してなくて実はあてぶりなのでは?と途中から思い始めたところで、バーンが「ちゃんと演奏してる」みたいな話をして、それを証明するような演奏を始めたりして、まぁ、とにかく、そのアイデアの豊富さと表現力、体力に驚かされました。

 トーキング・ヘッズの曲も惜しみなくたくさんやった。過去の自分のバンドの曲をやるのって色々と思うところもあるのかもしれないけど、ここまでやったら誰にも文句言われないでしょう。ホント最高。そして、デヴィッド・バーンってあまりポリティカルな発言はしないタイプだと思ってたんだけど、中盤で選挙の話なんかしてて、ちょっとビックリした。「この会場に選挙権登録の申込書があるからまだの人は登録するように」なんてこと言ってた。それだけ当時のトランプは酷いって思ってたんだろうね。

 そしてそして、スパイク・リーもいい絵を撮ってるぞ。ステージ真上からの俯瞰の絵が特に効果的。寄りで演者の正面で撮ってるものもあったから、実はお客さんなしで映画用に撮ってる絵もありそうだったけど、それはエンターテインメントとして当然だし、いやぁ最高でしょう。それでも、デヴィッド・バーンとスパイク・リーの接点についてはずーっと「???」だったんだけど、後半にジャネール・モネイのカヴァーを演って「なるほど」と思ってしまった。

 前述の「ストップ・メイキング・センス」もライヴがジョナサン・デミ監督で撮られて映画になってて、これがエンターテインメントとしてアイデア満載で当時はものすごい衝撃を受けたけど、今回もそれと同じような衝撃でした。すごい。最後の普通に会場から自転車で家に帰るとか、またこれサイコー。もう1回観たいくらいだ。映画観てパンフレット買ったのいつ以来だろうか、覚えてない。いやぁ、いいもの観た。みんな観て。



 帰宅して、楽しみにしてたそのパンフレットを開いたらピーター・バラカンのコラムが載ってた。良い日。

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johmichio at 18:25|この記事のURLComments(0)

January 14, 2021

グレン・ミラー物語

さぁて、今日は何を観ようかなぁってAmazonPrimeVideoをチロチロ観てたら「ああ、こういう大昔の音楽モノって観たことないからちょっと観てみよう、つまらなかったら途中でやめりゃいいし」って観始めたら、意外と(失礼!)面白くて最後までいけました^^

ザックリ言うと、スウィング・ジャズのグレン・ミラーのサクセス・ストーリーなんだけれど、今でもよくあるバンドのサクセス・ストーリー映画と共通するところが結構あって、70年近く前の映画でこういう物語構成って確立してたんだなって感心してしまった。奥さん役のジューン・アリソンって女優さんがハスキーヴォイスで素敵。「ムーンライト・セレナーデ」や「イン・ザ・ムード」等、誰でも知ってる名曲が流れて楽しいです。大昔の映画にありがちなストーリー上の唐突感もないよ。

【ストーリー】
質屋通い生活のグレン・ミラーがアレンジャーとして成功していくが、絶頂期に軍に入隊して慰問楽団を率いて演奏を始める。。。

1954年(米国)Amazon Prime Videoにて

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johmichio at 12:00|この記事のURLComments(0)

January 13, 2021

はじまりへの旅

いろんな人に薦められていた「はじまりへの旅」を観ましたよ。ぶっ飛んだお父さんが子供たちと森の中で暮らしてんだけど、子供たちもぶっ飛んでて面白いです。学校行ってないし^^テンポもいいし感情移入しやすかった。最後もちょうどいい感じの結末^^
こんな森の生活って憧れがないわけじゃ無いけれど、俺には実際は1週間が限界かな^^

【ストーリー】
母なしで森の中で暮らしてた一家に母の死の知らせが。。。

2016年(米国)Amazon Prime Videoにて
★★★★

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johmichio at 12:09|この記事のURLComments(0)

January 11, 2021

誰も知らない

是枝監督の「誰も知らない」を観ましたよ。昨日は希望と絶望の両方を描いてほしいみたいな生意気なことを書きましたが、いやぁ、これは絶望率がかなり高いです。。。

ネグレクトがテーマとなっているけど、YOUが演じる駄目ママっぷりが観てて本当にイラつくほどのハマり役した。
今まで観た是枝作品と共通してるんだけど、あまり作り話感がなくて(これは実話に基づく話でもあるけど)ドキュメント感がすごいです。すごくリアル。本当に自分家の隣の家で起きてそうな出来事のよう。

リアルすぎて悲しいのに何故か涙は出ませんでした。この監督、好きだなぁ。

【ストーリー】
子供4人をほっぽり出して出て行った母。残された4人は。。。

2004年(日本)Amazon Prime Videoにて
★★★★★

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johmichio at 23:31|この記事のURLComments(0)

January 10, 2021

最強のふたり

希望ばかり描く映画はウソくさいし、絶望ばかりだと気が滅入る。両方ちゃんと描いてくれる映画が好きなのです。

「最強のふたり」と初めて鑑賞。これは文句のつけようの無い傑作だ。始まって20分で「こりゃ傑作の予感がビリビリくるぜ!」ってなって、実際それ以上の素晴らしい作品だ。フランス映画なんだけど、変に小洒落たところもなく物語として完璧。出てくるキャストもそれぞれ素敵なキャラクターだけど、なんと言っても、タイトルのこの2人が最高、特に表情!ホンットに良い。「今までなんで観てなかったんだ!」と地団駄を踏んで後悔する有様だ!結末も最高だな。ああ、なんだかアース、ウィンド&ファイヤー聴きたくなってきた。
観てない人に迷わず勧められるぞ。AmazonプライムヴィデオにもNetflixにもあるよ^^

【ストーリー】
書かないでおこう^^

2011年(フランス)Netflixにて
★★★★★

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johmichio at 23:23|この記事のURLComments(0)

January 09, 2021

スリー・ビルボード

これまた買ったまま観てなかった「スリー・ビルボード」を観たぞ。前半から見応えあるサスペンスでテンポのあるストーリー展開で面白いですよ。主演のフランシス・マクドーマンドが素晴らしくって、ウッディ・ハレルソンもいい役^^エンディングはあっと驚くものじゃなくって、若干物足りない感じもあるけれど、最後の台詞は救いがあって良かった^^観て損は無い作品ですよ。

【ストーリー】
娘が殺されたっていうのに全然警察の捜査が進まなくってイラついて、町の看板に警察批判の広告を載せたら大変なことに〜!

2017年(米国)Blu-ray Discにて
★★★★

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johmichio at 21:00|この記事のURLComments(0)

January 08, 2021

パラサイト 半地下の家族 モノクロVer.

通常ヴァージョンは1年くらい前に劇場で観たんだけど、改めてモノクロヴァージョンを観てみました。何か新たな発見があるかなって思ったんだけど、無いかな^^
というか、カラーで良いでしょう。パク家のリヴィングから見た中庭の美しさ、ジャージャーラーメンの調理シーン、中庭での凄惨なシーン、どれもカラーの方が良い。
でも素晴らしい映画であることには変わらない。根底には「ジョーカー」「万引き家族」「わたしは、ダニエル・ブレイク」と同様なメッセージがある。反格差社会。

【ストーリー】
金持ち一家に貧乏な家族が一人ずつ就職(パラサイト)していく〜。

2019年(韓国)NETFLIXにて
★★★★★

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johmichio at 18:00|この記事のURLComments(0)
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ジョウミチヲ

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