March 20, 2019

グリーンブック

映画「グリーンブック」を観てきた。黒人ピアニストとイタリア系白人の運転手の友情を描いた内容で今年のアカデミー賞作品賞受賞作。


実にわかりやすい内容で無駄なシーンもなくて、でもヴォリュームもちゃんとある、非の打ち所のないエンターテインメント。キャストも知らない俳優ばかりだったけれど、芝居が上手くて、しかも台詞がいちいち気が利いてて面白かった。本当に90〜100点あげてもいいくらい。


ただし、反面、いかにもお利口さんな映画でもあってアカデミー会員がいかにも気に入りそうな内容でもあった。黒人と白人の友情を扱うには逃げて通れない人種差別を描写する場面は多いものの、主人公は白人の運転手なため、どうしても白人目線の内容にしか見えず、深いところまで踏み込めて無い感じはあった。黒人ピアニストがとってもとっても金持ちなところも、なんだか気になった(でも、そこは事実に基づく映画だから仕方ないのかも)。


この映画がオスカーを獲った瞬間、同じく人種差別を扱った映画「ブラック・クランズマン」でノミネートされていた黒人監督のスパイク・リーは激怒して会場から出て行ってしまったんだそうだ。


なんだかちょっとわかる気もする。黒人が見たら「こんな映画は甘っちょろすぎる!本質を描いていない」と思うのかも。

日本で日本人が暮らしててもなかなか差別を感じることはないから、わかりづらいんだけれど、日々いま現在も差別を受けている黒人の立場でこの映画を観るとイラつくんだと思う。


まあ、映画だから、エンターテイメントだから、そこまで考えずに呑気に観るのも全然ありだけれど、ひとまず俺は今週公開の「ブラック・クランズマン」を楽しみにしているところ。


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January 20, 2019

一生モノ

いま乗ってる自転車はインターネットで買った。白と赤紫のツートーンのシヴォレーだ。すこし自分で組み立てなきゃいけなかったんだけど、簡単だったし、サイズもいいし乗り心地もいい、スピードもかなり出る。

これの1台前の自転車は下北の信濃屋の近くにある自転車屋で買った赤いコルヴェットだった。それもいまのと同じようなサイズで走りやすかった。ただ当時は普段屋根のない駐輪場に停めていたから、雨が降ると濡れるし結構車体の痛みが早くてタイヤやブレーキも痛むし、何回か修理が必要だった。その度に買ったその下北の自転車屋に持って行って直してもらった。

その店は典型的な『町の自転車屋さん』って感じのご主人がひとりでやってて、凄く感じが良かった。本当に自転車が好きなんだろうなって感じ。

「ブレーキが効かなくなっちゃったんです」

「どれどれ、見てみよう。。。。あ、この自転車雨に濡れることあるでしょう?これはこうこうかくかくしかじかで、、、」

「あ、雨に濡れるとダメなんですねー」

「そうだよ、これをこうしてこうすると◯◯◯円で直るけどどうする?」

「あ、じゃあ、お願いします!」

こんな感じで気さくに話してくれて、でも余計なことは言わない、パーフェクトなご主人だった。

簡単な修理の時は「あ、これくらいならお代はいらないよ」って言ってくれたこともあった。


でも毎日乗り続けてたから、7〜8年でいよいよその自転車が本当にダメになってきて、チェーンが外れやすくなってきた。ちょっと走るとすぐ外れるように。走っていると突然外れて空回りするのだ。

そろそろ、こいつもお終いかなぁ、と思ってきたので、最後にもう一度ご主人に見てもらおうと思った。あのご主人に「もうダメだねぇ」って言われたら諦めて次のを買おうと。

念のために事前にネットでお店の番号を調べてその日やってるか電話で確認した。

「あ、今日は営業してますか」

「はい、やってますよ」

「じゃあ、あとで伺いまーす」

「どんな状態ですか?」

「チェーンがすぐ外れて空回りするんです」

「どれくらい乗ってる?」

「もう7〜8年ですかねー」

「なるほど。とにかく持ってきてね。見てみましょう」

「はーい」



やっぱり買い替えかなー。少しして家を出る。お店までは7キロ。出てすぐまた外れて空回り。ため息吐きながらなんとか地面に足つけて歩くように進んでると、またガチャっとチェーンがハマる。進む。また外れる、この繰り返し。この調子だったらまだ良かったんだけど、なんと家を出てわりと早い段階でタイヤがパンクしてしまった。もう踏んだり蹴ったり。。。

うわー、こりゃ無理か、、、後ろタイヤがペシャンコ。。。まだ、残り6キロ近くある。仕方なく近所のチェーン店の自転車屋へ。

パンクの前にチェーンを見てもらう。


「あ、これはチェーンも伸びてますけど、中のチェーンと噛み合う歯車が、もう削れてしまってダメですね。中を交換するしかないです。交換だと2万くらいかかりますよ。



なーーーにーーー。。。
修理に2万出すくらいなら新しいの買った方がいいなぁ。。。

結局一切修理せずに自転車引きながらスゴスゴ家に帰る。帰りながら、仕方ない、毎日乗るものだし買い換えるかと決心。

帰宅後すぐにネットで検索。同じコルヴェッツ系のシヴォレーを見つけてすぐにポそれをいま乗っている。









シヴォレーは調子が良くて、故障もしないし、いまは普段屋根のあるとこに停めてるから強い。買って2年くらいになるけど、自分ですこし調整することはあるけれどお店に持っていかなきゃいけないようなことは一回もなかった。
でも、遂にここ1ヶ月くらい前からブレーキが前後とも効かなくなってきた。流石に毎日乗ってるし2年だとどこか調子は悪くなるよね。
しかも、ここ1週間はホント効かなくて人を4人くらい轢きそうになった。こりゃいかん。

というわけで、買った店ではないけれど、あそこの下北の店に2年ぶりに行って見てもらうことに。で、思い出してみたら下北の自転車屋さんにはあの時に電話連絡だけして、行かずにそのままになってしまってた。でも、あの時だって電話で話したからって俺とはわかるわけないし、そもそも店に行った回数だって、せいぜい買った時を合わせても4,5回(年に1回行くか行かないかくらい)だったし、しかもしかも最後に行ってから3年近く経ってる。覚えてるわけないし、まあ行ってみようと。














「ブレーキが前も後ろも効かなくなっちゃいました」

「どれどれ、あ、これ前も後ろもこのブレーキのゴムが削れてるから交換がいいですよ。合計3600円だけど、どうする?」

「お願いします^^」

「じゃあ、30分後に来てね」

「は〜い」

やっぱり覚えてなさそう。まあ、よかった。



寒いからコンビニで時間を潰して30分後にお店に戻った。

もう店頭に仕上がったシヴォレーが置いてあった。

「おっ、できてるよ」

「あ、ありがとうございます^^」

「3600円ね」

「は、じゃあ4000円で」

「はい、じゃ、お釣り400円持ってくるね」

お店の奥に一回入るご主人。

そして400円持って戻ってきた。

「はい、400円お釣りね」

「は〜い、どうも!」

財布に400円入れた。

「前のはどうしたの?」

「え?」

「あの赤いコルヴェット。あれ結構よかったよね^^」

「あ、、、、もうボロボロになっちゃって」

「そっか、あれ、よかったけどね」

「そうですね、でも結構長いこと乗ったんで」

「あ、そっか、それならね」







俺のことも覚えてたし、自転車の種類も色も覚えてた。。。一生この店についていくことにした。
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January 14, 2019

シンドラーのリスト

映画強化月間最後はなぜかいままで観ていなかったスティーヴン・スピルバーグ監督「シンドラーのリスト」を。当然ながらばば〜んとハードルを上げ上げで観ましたよ。

しかし序盤からシンドラーがユダヤ人を労働力(儲けの元)としか見ていない感じ、中盤からはユダヤ人を助けるといってもほんの一握りっていう感じが、どうも引っかかちゃって、あと一歩入り込めなかった。
しかーし!最後の最後にシンドラーが泣きながら「あともう少し努力していれば、あと1人助けられたのにっ、、、俺はその努力をしなかったっ。。。」という台詞で救われました。

良い映画だと思います。ドキュメントのようにリアル。バンバンと平気で人を撃って殺すシーンはとてもショッキングで悲しい。戦争反対。

この年末年始3週間ほどで12本観ました^^良いのから恐ろしくつまんないのまで。また年末!


【ストーリー】
ナチ占領下のポーランド。自らもナチ党員のシンドラーは工場で金儲けのために安い賃金でユダヤ人の労働力を使って儲ける。迫害、殺戮が激しくなるにつれて工場も閉鎖に追い込まれるが、新たに生まれ故郷の工場でユダヤ人を働かせるため(助けるため)、シンドラーは労働者リストを作る。
1993年(米国)
★★★★★


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January 11, 2019

パターソン

ジム・ジャームッシュ監督「パターソン」鑑賞。1週間、繰り返しの日々をジャームッシュ流に描く。

ジャームッシュの新作を観るのは「ブロークン・フラワーズ」以来だから10年ぶりくらいかしら。ジャームッシュには絶対に変わらない空気感ってのがあって、凄く気持ちいい2時間。素敵な人物しか出てきません。事件はなにも起きません。些細な1コマ1コマを丁寧に描写。

「ブロークン・フラワーズ」からこの「パターソン」の間に2本あるようなので「はやく観とかにゃイカン!」と思わせる。最後に永瀬正敏登場(ミステリー・トレイン以来)。


【ストーリー】
主人公パターソンはパターソンを走るバスの運転手。空いた時間にノートに詩を書いている。妻ローラは奇抜なデザインで自宅のカーテンや壁を彩ったり、カップケーキを焼いたり、ギターを買ったり。パターソンの詩を書き留めたノートは愛犬マーヴィンに食われるけど、また月曜日はやってきます。

2016年(米国)
★★★★★

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January 09, 2019

バード

クリント・イーストウッド監督「バード」を観ました。イーストウッドはさほど好きな監督ではないんですが、DVD買ったまま放っておいたままだったので。主演はフォレスト・ウィテカー。素晴らしい芝居。黒人俳優さんでは1番好きかも^^ちょっと幸が薄そうなのがいい^^

内容はというと、、、ちょっと切り張りしすぎかなぁ。時系列がわかりにくい。パートナーのチャンの髪の長さで判断するしかない場面も。もっと素直に順を追って作ってくれた方が感情移入もしやすいと思う。残念。

しかしこないだの「ブルーに生まれついて」とこの作品を観てジャズに興味が湧いてきた。


【ストーリー】
ジャズサックス奏者チャーリー・パーカー(愛称バード)の生涯を描くストーリー。麻薬とアルコールに溺れてボロボロになりながら天才的な演奏を続ける。
1988年(米国)
★★★


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January 07, 2019

スノーデン

「スノーデン」観たぞ。公開されたのって一昨年になるのかな。米国のNSA(アメリカ国家安全保障局)が世界中の人の個人情報を収集してると告発したエドワード・スノーデンの実話に基づく話。少し難しいワードも出てくるけれどなんとか80%くらいは理解できたかな。やっぱり権力のある者が暴走すると本当に恐ろしい。日本にももちろん置き換えて考えられる内容なので重みがありましたよ。オリバー・ストーン監督の映画は「ナチュラル・ボーン・キラーズ」以来だから20年以上ぶりかしら。相変わらず骨がある演出ぶり。最近のもちょっと観てみたくなった。


【ストーリー】
NSAから逃れたスノーデンが香港のホテルで記者たちを迎えてこれまでのNSAやCIAのやり口をどういう風に世界に暴露するかの話し合いと、実際にそれまでどうやって個人情報の収集をしてきたか、を交互に展開していく物語。最後にはご本人も登場。
2016年(米国)
★★★★


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January 06, 2019

ブルーに生まれついて

本日は公開時に観に行けなかった「ブルーに生まれついて」を。

ジャズトランペッターのチェット・ベイカーの生き様を描いてます。ヘロイン中毒の末、麻薬の売人にボコボコにされてキャリアを失ったチェット。大好きなイーサン・ホークが素晴らしい芝居でキャリア復活を目指すチェットを演じてて最高。とてもシンプルな映画だけど、全体的になんか深みがあって、しかもいちいち絵がカッコいい。最後は絶望的な終わり方だけど、これも人生か。。。

【ストーリー】
売人にボコボコにされて前歯も全部折れたチェット・ベイカー。ヘロインも断って歯も義歯を入れてなんとか復活の舞台を迎えるが最後の最後に。。。
2015年(英国・カナダ)
★★★★★


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January 05, 2019

タイタニック

さて、まさかの「タイタニック」を初めて観ました。丁度この映画が公開された頃がいわゆるハリウッド映画とか超大作みたいなのを避けてる時期でしたの。あの大袈裟なセリーヌ・ディオンの主題歌が苦手だったし、「ギルバート・グレイプ」以外のディカプリオは認めてなかったし。

でも20年経ったことだし、もう1周回って(2周かな)面白いんじゃないかと思って観てみたわけです。

なに、これ、メッチャクチャ面白いじゃん^^勿論トゥーマッチな部分は多々ありますが、3時間全然飽きずに観られました。いい!

難を言うならエンディングがちょっとクドイのと、今見るとCGがちょっとショボいくらいかしら。

でもあらためて、、、公開当時観てたらバカにしてただろうなぁ〜^^


【ストーリー】
豪華客船が沈没する真っ只中、自分の命がヤバいってのに頑張って恋愛する男女ふたりの物語。
1997年(米国)
★★★★★


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January 04, 2019

ワン・プラス・ワン

「ワン・プラス・ワン」観ましたよ。ローリング・ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」のレコーディング(というよりアレンジ)過程映像に当時(1960年代後半)の社会情勢や朗読の映像を挟み込んだ映画。監督はフランスのジャン・リュック・ゴダール。ゴダールに詳しくないし、初めて彼の映画の映画を観たんだけど、当時の社会情勢を知らないと、というか当時にこの映画を観ないとなかなかこの挟み込んでる映像の意味がわからない。結局、俺には難解な映画でした。

ただし、ストーンズのスタジオ映像はかなり素晴らしい。あの曲がアコースティックギターの弾き語りの状態からパーカッションを入れた完成形になっていく様子は面白いです(ただし映画終わるまでに完成しない^^)。スタジオ内の映像も独特で綺麗。だから、ストーンズファンは満足かな。しかし、この時のブライアン・ジョーンズの存在感のなさが凄い。ほぼ無視されてる。1年後に脱退⇨変死をたどるのよね。。。

【ストーリー】
レコーディング(アレンジ)映像は全てドキュメント。映画が進むにつれ、徐々に名曲「悪魔を憐れむ歌」が完成に向かっていく。間に挟まれる映像ではファシストがヒトラーの「我が闘争」の朗読だったり、ブラックパンサー党の活動だったり。
1968年(英国)
★★★


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January 01, 2019

世界中がアイ・ラヴ・ユー

やっぱりウディ・アレンは裏切らない。『世界中がアイ・ラヴ・ユー』鑑賞。あまり好きではないミュージカル仕立ての映画だけど、ウディ流の台詞まわしが楽しい。登場人物みんなが恋を楽しんで苦しんで生き生きしてる。舞台はニューヨーク、パリ、ヴェネツィア。ウディ自身が主演で、ジュリア・ロバーツ、エドワード・ノートン、ティム・ロス、ドリュー・バリモア、ナタリー・ポートマンが共演という豪華さ!でも、なーんにも肩肘張らずに観られる内容。だいすき。

しかし、そんなウディ・アレンもここ2年ほどのスキャンダルと「me too運動」に完全に飲み込まれて20年以上毎年最低でも1本は作品を撮っていたのに止まってしまった。スキャンダルの真偽のほどはわからないけれど(本人は否定している)、新作が観られないのは凄く残念。

【ストーリー】
NYの弁護士一家と一家の母親の元旦那を中心にほぼ全員の恋愛模様。みんなどこかぶっ飛んでる恋を始めて、そしてあっさり終わったり復活したり。
1996年(米国)
★★★★★

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