■ 【No. 2501 LINE、年内に中国事業を拡大、テンセントの微信にチャレンジ】

■ 今日のニュース:LINE、年内に中国事業を拡大へ―現地に開発チーム

・LINE(ライン)は、年内に中国事業の拡大に乗り出す。世界最大のモバイル市場である中国の消費者をさらに呼び込むため、現地にコンテンツなどの開発チームを設置する計画だ。
・LINEの事業開発責任者、カン・ヒュンビン氏は中国でユーザーを引き付けるためにユニークな売り込みをかけるという。例えば、LINEはすでに韓国のテレビドラマなどへの人気に乗じて、韓国の有名人が主な通信手段として同社のアプリを使う場面が登場するドラマを通じて販促活動を繰り広げている。
・また、販促やユーザーのつなぎ留めのため、各地に散在するコンテンツ業者や販売業者と協力しなければならないのが課題だと述べた。
・LINEは中国では同社アプリのローカライズ版「連我(中国語で『私につながる』)」を展開している。LINEは事業拡大に向けて買収を行う用意もあるという。年内に日本以外のアジア市場にモバイルショッピングサービスを広げるとの考えを示した。モバイルコマース(携帯端末を使った電子商取引)事業の収入を増やす取り組みの一環として、買い物をしやすくするために決済サービスを強化するとしている。

■ Skipper Johnのコメント
中国にはチャットアプリの巨人・微信(WeChat)があります。その普及度合いは驚異的で、筆者の中国人の知人はまず100%と言っていいほど微信を活用してビジネスを行っています。

その反面、微信以外のチャットアプリサービスは育っていないのが現状です。その原因としては、微信が単なるチャットアプリサービスだけではなく、決済や買い物、ゲーム、さまざまなモバイルサービスを並行して展開し、顧客の心をつかみ続けている点が挙げられます。

例えばタクシー呼び出しアプリです。テンセントは「didi打車」に合計4500万ドルを出資、14年1月には「didi打車の利用時にテンセントの微信を通じた決済でタクシー料金10元(約170円)を割引くキャンペーンをスタートさせました。これによりアリババ傘下のアプリサービス「快的打車」も同様のサービスを展開、インターネットトップの両社がタクシーアプリで熾烈な顧客獲得競争り広げました。
テンセントとアリババの競争拡大、タクシー配車アプリでも火花

didi打車のこの補助金キャンペーンで、補助金総額が14億元(約231億円)に、ユーザ数が1億人に、一日平均の取り扱い数が521万件に達しました。このような思い切ったキャンペーンは日本ではまず見ることができません。それくらい熾烈な競争を繰り広げているのが中国のモバイルサービスの実情です。
タクシーアプリdidi打車 ユーザ1億人、補助金14億元に

このような熾烈な中国市場に、日本やタイで市場を席巻しているチャットアプリ・LINEが参入します。今日のニュースでは、LINEは中国でコンテンツを充実させて販売事業者との協力関係を拡大、年内に日本以外のアジア市場にモバイルショッピングサービスを広げる予定だとつたえています。また、事業拡大に向けて買収を行う用意もあるとのこと。

今日のニュースではまた、LINEのプロモーションの手法として、韓国のテレビドラマなどへの人気に乗じて、韓国の有名人が主な通信手段として同社のアプリを使う場面が登場するドラマを通じて販促活動を行っていると伝えています。

いずれにせよ、チャットアプリとして微信の牙城をどう崩して行くかの戦略が非常に重要です。具体的な戦術も含め、LINEが中国でどのようにシェアを増やして行くか、とても注目しています。


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