マイミクの通快さんより、ここ数週間様々なシステムで聴き比べしていた、
AIT LABO、4399D、CAPRICEのジッタデータをもらいました。

測定方法・条件に関しては、以下の通り。

・AITは出力を3Vに改造したものを使用
・CAPRICEはアンバラで公称2.8Vrmsながら実測は3Vrmsになっていたので、
 バランス接続しても2つのDAC間の感度調整は不要
・4399Dはデジタルボリュームで出力を調整しているので参考値

測定用データ
・FIDELIXのサイトで配布されているジッタ計測用データで測定


AITバランス出力
AIT バランス






















CAPRICEバランス出力
Caprice バランス























EM-DAC 4399D Si5317ジッタクリーナー実装時
EM-DAC2






















My 4399D(ジッタクリーナーCS2300実装時)
EM-DAC 1






















※測定値はあくまで個人で測定したもので、絶対値ではありません。
 あくまで参考値として捉えていただければ、と思います。

今回並べた4つは前回OFF時から聴いている4つのDACのジッタデータですが、
上からいい順番にならべています。

測定値だけで音がいい順とするならグラフの通り
1位=AIT ES9018Dual, 2位=Caprice、2位:4399D(Si5317)、3位:4399D(CS2300)
の順となりますが、実際に音を聴いての順位としては、
1位=AIT S9018Dual、2位4399D(Si5317)、3位4399D(CS2300)、4位Caprice
という結果でした。

以下は個人的な音に関する感想です。

AIT ES9018Dualについては、独自のFPGAでジッタを取り除き、
ES9018のDAC内臓のデジタルジッタクリーナーを使用した場合に起こる音飛びを
解消しています。
この状態の音が抜群に素晴らしい。
AITについては測定値と聴力の音の結果がしっかり一致していますが、
説明を聞いているところ、これはデジタル回路の完成度の高さと共に、
電源、アナログ回路の完成度にも並外れた実装レベルの高さがあるからだそうです。
とにかくスムーズでどこにも引っかかる音や尖った音がないのに、
素晴らしい情報量が滑らかにつむぎだされます。

ちなみにAIT ES9018Dualで、9018内臓の回路を使用して
LowestでSPDIFを受信した場合ジッタデータはほとんどCapriceと同じ
になりますが、それでも測定データは微妙にAITの方がいいようです。
ちなみに測定・試聴したAITの固体はおまけで内蔵フリーランクロックを
つけたもので、クロック自体は汎用のいたって普通のもの。
クロック自体の精度よりも実装の方が効くってことなのかな。
音を聴いてみても、内蔵のSPDIF受信回路を使用した状態よりもAITオリジナルの
FPGA回路を使用したほうが、当方の環境とAZさん宅では良く感じました。



対する改造を重ねた4399Dは、Si5317ジッタクリーナーを実装した固体は
AIT、CAPEICEと一応比較できるレベルに低ジッタですが、CS2300を実装
した固体は完全に一段測定値のレベルが落ちます。
実際の音はというと、Si5317実装固体の方が静けさと音の荒れの少なさで
AITにレベルの近い音のような気もしましたが、やはり基本的な音は
似ていて、僅差でSi5317実装固体が優れる印象です。
(ほぼ同じ電源、アナログ回路なので似ていて当然ですが、完全に同じ条件で
聴き比べたわけではないのであくまで感覚です)
4399D2台は、丹念に電源とOPアンプ最終段を調整した甲斐があり、
厚みがありながら抜けのいい、やさしい解像感が無理なく出ています。
ただし、AITから感じなれるウルトラスムーズな質感には今一歩届きません。


Capriceについては、ジッタ性能は4399Dよりも綺麗でした。
ES9018の内臓回路と“ウルトラロージッタバイポーラクロック”なる組み合わせ
でこの結果にようです。ちなみに良く聞く音飛び問題については、
やはりこの固体でも時々発生します。

音の方はというと、バランス以外の場合は正直今回測定結果を並べた
他4つのDACとは勝負にならない印象でした。
バランス接続時は測定値と共に聴感でも歪み感がとれハッキリ情報量が増します。
Caprice使用時は、個人的にはバランス接続推奨ですね。
ただし接続に関わらず、低域レンジの広さと底力については電源と
アナログ回路の差が出るのか出るのか、上三台とはハッキリと開きがあります。
バランス接続時の情報量と柔らかさは中々良いですが、
力感とレンジ感には少しクラスの差を感じました。
一応CAPRICEのフォローをしておくと、他のDACは自作ならではの作りこみで、
徹底的に電源とアナログ回路に手を入れているので、
当たり前といえば当たり前の結果なのかもしれません。



個人レベルの測定結果はカタログに掲載するような
世界共通の基準に準拠してたりするものではないですし、
メーカーの公表しているデータと比べて絶対的なSNやジッタレベル等を
語るものではありません。

それでも相関関係として捉えるとある程度傾向はつかめると思います。
試聴結果と合わせると、結局聴いて音の良し悪しを判断しているポイントは
非常に多項目にわたり、どこか特定の測定データだけが良くてもトータル音の
良し悪しには直結しないことが何となく判りました。


ジッタ性能が良くても、
音のレンジ・力感・音場の広さで徹底的に改造した4399Dに及ばないCaprice、
ジッタで劣るものの徹底して改善した電源とアナログ回路でAITに迫る音の4399D改、
そのどちらも十分なものが与えられ、今回比較した中では圧倒的に良かったES9018Dual、
この4者の関係はおもしろいものがありました。


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