とうとう、AITのES9038proを導入しました。
といっても、購入したのは去年の年末ですが、、、、、

レビューをしよう、しようと思いつつ、忙しさにかまけて、半年も過ぎてしまいました。。。
今回は、AITの開発者の許可を得て、一部ですが、内部を写真付きで公開します。
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ESS9018 DAC

前作の9018から5年余り、ESS社が投入した高性能DAC。
メーカー公表のDNRは9018の135dBから140dBまで引き上げられています。スペックがどこまで音に影響あるのかはいろいろと意見があると思いますが、初期にBurrBrown やWolfsonなどのチップを使用したDACを作っていたAIT代表いわく、ESSは9018の時点で、SN比とDA変換後の高調波歪みが他社のDACに対して一段は良かったようです。

その後9018採用例はメーカー品でも増えていき、とうとう2016年、DNR140dBを達成したES9038 SABRE PROの配布が始まりました。

今回、ES9038PROを搭載したDACと、ES9018を採用したDACを並べると、まず電源部が異なることがわかります。

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ES9018の電源部
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ES9038PROの電源部

電源部は9038で大幅に増えたDACアナログ回路電流に対応するため、LR独立のアナログ回路用トランスが合計7VA(3.5VA+3.5VA)から合計10VA(5VA+5VA)に大型化されています。
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そして、電源部のレギュレーターは大型化されたトランスにより外に出される形で底板に固定されています。これにより、発熱量が増えた分をうまく放熱しています。

この電源回路のSNの良さが、AITの要なのかも?しれません。
実際の測定性能がどういったものかは素人の当方には分かりませんが、電源にはレギュレーションだけでない、SNの良さと音の良さがあるとしか思えません。
規模や各電源の分離具合からすると非常にコンパクトにまとまっている基板ですが、おそらく引き回しや各部品のレイアウト、パターンの引き方などに、AIT代表の長年のノウハウがあるのでしょう。


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AIT ES9018の心臓部、DAC基板
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こちらがAIT ES9038proのDAC基板

画面左下のチップが、AIT独自のジッタリダクション、そしてPCM→DSD512(最新仕様はDSD1024!対応)へのリアルタイムアップコンバートも行うFPGAです。9018の頃に比べ、最新版では容量の大きなFPGAチップに換装されています。

ES9038になり、ESSチップ内のジッタリダクションをOFFにした状態(No Band Width=Syモード)での精細感が一層増しました。この状態での音の木目の細やかさと緻密さが、AITのFPGAの素性の良さを表している気がします。
実際にこのDACをAITのプリ、パワーと組み合わせると、目を洗うような繊細さと鮮烈さを味わうことができます。

また、AITで全てを固めずとも、後段にお気に入りのプリアンプやパワーアンプと組み合わせても、その音の癖の少なさと緻密さは存分に発揮されるます。自分の場合は、音友のAZさんの家と、自宅のROTELのプリ・パワーと組み合わせた時に十分に感じました。
もちろん音色に好みはあるかもしれないので、私個人の感覚で万人にオススメはできませんが、このDACは他の機材の持ち味を殺したり干渉することなく、あくまでの自然に緻密さを出してくれます。

もしもDACに悩んでいるなら、一度お試しをオススメします。


以上、簡単ですが、内部の写真とともに、AIT ES9038を見てみました。
(この記事は、AIT代表の許可を受けていますが、素人である当ブログ著者の想像と感想を多分に受けています(爆)細かなことが本当に気になる方は、AIT研究所へお尋ねください^^)