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Daily Sly Legend on February 22nd
1990：オーストラリアで『デッドフォール』が公開
2002：『ドリヴン』がエストニアで公開
2005：テレビ番組“The O’Reilly Factor”にゲスト出演
2007：『ロッキー・ザ・ファイナル』がオーストラリア、ギリシャで公開
2008：『ランボー 最後の戦場』がイギリス、フィンランド、アイルランド、イタリア、パナマ、台湾で公開
当企画は、書籍化されていないシルベスター・スタローン監督、ジョン・トラボルタ主演作品『ステインアライヴ』を主人公トニー・マネロの視点で語るストーリーによって進められ、劇中で使用されている挿入歌をご紹介するコーナーです。
シルベスター・スタローンのメモラビリアブログ
オリジナルストーリーテリング＆ミュージック紹介
“Staying Alive”
Episode 15：Devils And Seducers
やぁ、俺はトニー、トニー・マネロっていうんだ。夢みたいな話かもしれないが、これも現実として受け止めてくれ。俺が主役のSatan’s Alleyがとうとうブロードウェイで初日を迎えることになったんだ。今のような寒い時期のオープニングには毛皮族という表現が適切なのかどうかわからないが、誰もが毛皮を着て劇場に足を運んできてくれている。大部屋の控室にはジャッキーをはじめ、その他のダンサーたちが所狭しと鏡に向かってメイクをしている。俺は主役だから個室を用意されていた。緊張して落ち着くことができない俺は部屋の中で右往左往している。その点ローラは落ち着いているように見えるが、彼女も本当はナーバスなはずさ。誰だって初日は緊張しているものさ。開始5分前のアナウンスによってバックダンサーたちが舞台に向かっている。このショーでは男女ともに露出の多い衣装となっている。ヌードだけはだめよというお袋はきっと腹をたてるだろう。そんなお袋は俺の知らないところで俺が調達した座席に座り、周囲の観客に自分の息子が出演していることを我慢できずに言いふらしていることなんて知らなかった。
演出家が俺の個室に入ってきた。今日は自分のためではなく観客のために踊れと言ってきた。これまでは自分のために踊れって言ってきたはずだが、今日は観客のために踊れだって…あんたいつも違うことを言うじゃないか。でもそんな口答えをするほど俺には余裕がなかった。ジャッキーも励ましに来てくれたが、正直あと一週間は猶予が欲しかったと思っている。
舞台演出家が場内の演出をスタートし、このショーが始まった。俺はゴンドラに乗り、ゆっくりとステージに向かって降ろされていく。照明の演出、あやしげな効果音、バックダンサーたちはまるでゾンビのような動きを見せる。第一幕がスタートしたのだ。早速ここで俺とジャッキーの僅かな絡みの演出があった。それが終わると妖艶なお姫様、ローラの登場だ。俺が代役の座を得たときに練習したシーンが早くもこのオープニングで出てきた。何もかもが上手くいった。第一幕が無事に終了し、俺は意気があったローラに口づけをした。すると彼女は長い爪で俺の目を引っ掻いてきた。観客のいる前で侮辱的なことをされてしまった。ローラは不機嫌になったまま、第一幕の舞台から去っていった。控室に戻った俺にジャッキーからもキスした理由を聞かれたが、本当に深い意味はなかったことを伝え、ジャッキーにキスをした。
第2幕開始。開始前に演出家がさっきのキスに文句をつけてきた。ローラと舞台で喧嘩をするな、観客のために踊るんだと念を押された。第二幕のテーマ音楽がこの曲だ。
Devils And Seducers
Performed by Gary Wright
Written by Gary Wright and Dori Wright
Produced and arranged by Gary Wright
妖艶な幕も無事に終わり、幕後にローズが俺に詫びを入れに来てくれた。さっきはひどいことをしてごめんと言ってくれた。それだけでなくこれまでの誤解をときたいから今夜ショーのあとに会えなかって逆アプローチがきた。おれはもうこの女には振り回されたくないから強がりで今夜はデートがあることを伝えた。彼女はそれを見破って、俺が強がっていることをわかっていたようだ。
次週へ続く…
今週ご紹介する曲はサウンドトラック未収録曲です。本編後半のショーの第2幕で流れています。妖艶な演出シーンをさらにサウンドでその世界観を作り上げています。トニーはローラにはもう振り回されないほど、自分のダンスに自信をもって考えられるように成長していますね。
本日のメモラビリアは、ロードショー誌1984年1月号『ステインアライヴ』のすべてより、魅惑のダンス＆ミュージック紹介シーンです。
次回もお楽しみに！
Daily Sly Legend on February 22nd
1990：オーストラリアで『デッドフォール』が公開
2002：『ドリヴン』がエストニアで公開
2005：テレビ番組“The O’Reilly Factor”にゲスト出演
2007：『ロッキー・ザ・ファイナル』がオーストラリア、ギリシャで公開
2008：『ランボー 最後の戦場』がイギリス、フィンランド、アイルランド、イタリア、パナマ、台湾で公開
当企画は、書籍化されていないシルベスター・スタローン監督、ジョン・トラボルタ主演作品『ステインアライヴ』を主人公トニー・マネロの視点で語るストーリーによって進められ、劇中で使用されている挿入歌をご紹介するコーナーです。
シルベスター・スタローンのメモラビリアブログ
オリジナルストーリーテリング＆ミュージック紹介
“Staying Alive”
Episode 15：Devils And Seducers
やぁ、俺はトニー、トニー・マネロっていうんだ。夢みたいな話かもしれないが、これも現実として受け止めてくれ。俺が主役のSatan’s Alleyがとうとうブロードウェイで初日を迎えることになったんだ。今のような寒い時期のオープニングには毛皮族という表現が適切なのかどうかわからないが、誰もが毛皮を着て劇場に足を運んできてくれている。大部屋の控室にはジャッキーをはじめ、その他のダンサーたちが所狭しと鏡に向かってメイクをしている。俺は主役だから個室を用意されていた。緊張して落ち着くことができない俺は部屋の中で右往左往している。その点ローラは落ち着いているように見えるが、彼女も本当はナーバスなはずさ。誰だって初日は緊張しているものさ。開始5分前のアナウンスによってバックダンサーたちが舞台に向かっている。このショーでは男女ともに露出の多い衣装となっている。ヌードだけはだめよというお袋はきっと腹をたてるだろう。そんなお袋は俺の知らないところで俺が調達した座席に座り、周囲の観客に自分の息子が出演していることを我慢できずに言いふらしていることなんて知らなかった。
演出家が俺の個室に入ってきた。今日は自分のためではなく観客のために踊れと言ってきた。これまでは自分のために踊れって言ってきたはずだが、今日は観客のために踊れだって…あんたいつも違うことを言うじゃないか。でもそんな口答えをするほど俺には余裕がなかった。ジャッキーも励ましに来てくれたが、正直あと一週間は猶予が欲しかったと思っている。
舞台演出家が場内の演出をスタートし、このショーが始まった。俺はゴンドラに乗り、ゆっくりとステージに向かって降ろされていく。照明の演出、あやしげな効果音、バックダンサーたちはまるでゾンビのような動きを見せる。第一幕がスタートしたのだ。早速ここで俺とジャッキーの僅かな絡みの演出があった。それが終わると妖艶なお姫様、ローラの登場だ。俺が代役の座を得たときに練習したシーンが早くもこのオープニングで出てきた。何もかもが上手くいった。第一幕が無事に終了し、俺は意気があったローラに口づけをした。すると彼女は長い爪で俺の目を引っ掻いてきた。観客のいる前で侮辱的なことをされてしまった。ローラは不機嫌になったまま、第一幕の舞台から去っていった。控室に戻った俺にジャッキーからもキスした理由を聞かれたが、本当に深い意味はなかったことを伝え、ジャッキーにキスをした。
第2幕開始。開始前に演出家がさっきのキスに文句をつけてきた。ローラと舞台で喧嘩をするな、観客のために踊るんだと念を押された。第二幕のテーマ音楽がこの曲だ。
Devils And Seducers
Performed by Gary Wright
Written by Gary Wright and Dori Wright
Produced and arranged by Gary Wright
妖艶な幕も無事に終わり、幕後にローズが俺に詫びを入れに来てくれた。さっきはひどいことをしてごめんと言ってくれた。それだけでなくこれまでの誤解をときたいから今夜ショーのあとに会えなかって逆アプローチがきた。おれはもうこの女には振り回されたくないから強がりで今夜はデートがあることを伝えた。彼女はそれを見破って、俺が強がっていることをわかっていたようだ。
次週へ続く…
今週ご紹介する曲はサウンドトラック未収録曲です。本編後半のショーの第2幕で流れています。妖艶な演出シーンをさらにサウンドでその世界観を作り上げています。トニーはローラにはもう振り回されないほど、自分のダンスに自信をもって考えられるように成長していますね。
本日のメモラビリアは、ロードショー誌1984年1月号『ステインアライヴ』のすべてより、魅惑のダンス＆ミュージック紹介シーンです。
次回もお楽しみに！
