メモラビリア3570


Daily Sly Legend on December 7th
1979:『ロッキー2』がデンマークで公開
1989:無名時代に主演した『レベル』が日本でテレビ放映される
1990:セイジさんと初共演の『ロッキー5 最後のドラマ』が日本全国ロードショー
2003:テレビ番組“Sunday Morning Shootout”にゲスト出演
2012:『エクスペンダブルズ2』がバングラデシュで公開

当企画は、書籍化されていないシルベスター・スタローン監督、ジョン・トラボルタ主演作品『ステインアライヴ』を主人公トニー・マネロの視点で語るストーリーによって進められ、劇中で使用されている挿入歌をご紹介するコーナーです。

シルベスター・スタローンのメモラビリアブログ
オリジナルストーリーテリング&ミュージック紹介
“Staying Alive”
Episode 4:Breakout

やぁ、俺はトニー、トニー・マネロっていうんだ。マンハッタンに移り住んで、ブロードウェイの舞台を夢見ている。昼間はオーディションに参加し、ダンス教室で講師のアルバイト、夜はディスコでウェイターをやっている。今夜は仕事のあとにダンス教室で同じ講師をやっているシンディと一夜をともにしている。彼女と付き合い始めてしばらく経つが、こうやって時々彼女との夜を過ごす日もある。

Breakout
Performed by The Bee Gees
Written by Barry Gibb, Robin Gibb and Maurice Gibb
Produced by Barry, Robin and Maurice Gibb, Karl Richardson and Albhy Galute


翌朝6時、シンディがこんなに早くになぜ起きたの?と聞いてきた。今日はあることをするつもりで俺はあえて早起きをしていた。街に繰り出すとマンハッタンはすでに通勤時間帯で数多くの人間が歩道を行き来している。そんなとき、対面からやってきたサングラスをかけた毛皮を羽織った男と肩がぶつかってしまった。俺たちは一瞬睨み合ったが、朝からいざこざはゴメンだ。そんな男を相手にしていたら、俺の今日の予定が完全に狂っちまう。俺は目的地へ急いだ。俺はダンスを4年間学んできて、ダンス教室でも講師をやっている。自分のキャリアとしてテレビに出る案を思いつき、今日はタレントエージェントに売り込むことにした。ドラマ、コメディ、お昼のメロドラマ、ミュージカル、広告モデルでも何でもやってやる、まずは世間に俺の存在を示せるチャンスが欲しかった。ただひとつだけ許されていないことが俺にはある。お袋からヌードだけはやってほしくないと言われているんだ。

何社か回ったがどこも俺を相手にはしてくれなかった。ショービジネスっていうのはこんなものさ。でも正直心は打ちのめされる。「もっと自分を信じなさい」と夕方に再会したシンディにそう言われた。彼女は6年間ほどブロードウェイショーのバックダンサーをやっている。俺に言わせれば、6年間、彼女はその他大勢の部類で満足しているとしか言いようがないが、彼女は女性ダンサーの寿命は短くて、それだけチャンスが少ないから現実的思考になるというんだ。彼女は仕事がある今で十分満足らしい。今晩、シンディが出演しているショーが千秋楽とあって、彼女は俺に見てきてほしいと言ってくれた。約束できない俺に彼女は、「お互いに競争意識を持つのはやめて」と言ってくるが、ちょっと正直嫉妬だってしている。彼女には役があるが、俺には何もない…

次週に続く

主人公トニーが自分のライフスタイルを変えていくために、自ら行動を起こす展開が始まります。明らかにタレントエージェントの力が大きく、まったく相手にされないトニーですが、シンディという女性に出会ったことで、彼の未来に変化がまもなく訪れようとしているころです。

本日のメモラビリアは、『ステインアライヴ』のB2サイズポスターです。この作品のB2サイズポスターの紹介は2度めとなりますので、今回はステージシーンVersionです。

次回もお楽しみに!