第20回手塚賞で準入選となった荒木先生の「武装ポーカー」。
その手塚賞の各審査員のコメントをまとめてみました。
 
まずはその第20回手塚賞の結果が以下。(81年 1号)
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この時の赤塚賞にあろひろし先生がいますね。ふたば君チェンジ大好きです。
こういう漫画の賞って入選がいつもないイメージです。
ちなみに年が近いところでいうと、16回の準入選がこせきこうじ先生。18回の準入選が北条司先生。21回の準入選が桂正和先生でした。
 
続いて選考のページ。
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「武装ポーカー」について語っている箇所を抜粋すると

ちばてつや先生
「『武装ポーカー』は会話のやりとりがイキで味がある。ポーカーをするふたりの主人公の性格も、きちっと描きわけてるし、力量を感じる。」
 
筒井康隆先生
「いつもと同じ水準ではあるが、今回は『武装ポーカー』が、文句なしにおもしろかった」
 
馬場のぼる先生
「『武装ポーカー』は、ストーリー構成がうまい。イントロから本題への導入も、うまい。最終ページ、保安官の登場が、コマが小さくなってしまったのが残念。」
 
中野祐介先生
「全体に共通して言えることは、技巧が目だち、心にうったえる力が弱い。しかし、『武装ポーカー』『コスモフロンティア』『闘士』『略奪!密輸劇』などは、将来性のある新人群だ。
これらの新人群が、順調に成長すれば、少年誌の・・・いやコミック界の作品内容に、なんらかの変化をもたらすと確信する。」
 
阿部高久先生
「ずばぬけた作品はなかったが、中級の作品として粒がそろっていた。中でも『武装ポーカー』は、かなりの力量があり、最後まで読む者をひきつける。ただ、程度が高いのが難点か!?」
 
手塚治虫先生
「作品の中では、『武装ポーカー』がぬきんでておもしろい。ややおとなむけだがスリルがあり、映画を相当みていると思わせるすぐれた構図がある。文句なしの準入選だ。」

「武装ポーカー」は審査に参加された十人の先生がそれぞれ入選1、準入選4、佳作5と全審査員が受賞対象に推薦されたそうです。
 
ちなみに掲載された「武装ポーカー」の欄外にも、各先生のコメント(上記の要約版)が載っていました。
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