(その1はこちら)
その11
シャワールームで洋一郎は壁に向かい合っていた。背後では、巨乳のメグミ嬢がせっけんを泡だてているようだ。
彼女は手のひらで洋一郎の背中を洗い始めた。お湯を使っているので温かい。メグミの手が洋一郎の背中、脇腹を優しく這う。そして尻の頬に触れる。さらにメグミの指は、洋一郎の肛門にたどりついた。肛門を触れられるのは初めてだった。
「ああ……」
洋一郎はたまらず声を出していた。恥ずかしさ以上に快感が勝っていた。
「あら、アナル気持ちいいの? 今度はこっち向いて」
洋一郎はメグミの方へ向き直る。目の前に再び現れたメグミ嬢は、髪が濡れないように結び上げており、首元やおくれ毛がセクシーだった。
メグミは、洋一郎の穴のあくような(胸への)視線に気づいているのか気づいていないのか、泡立てたせっけんで今度は洋一郎の乳首を洗い始めた。
「きれいなピンクの乳首ね」
「メグミさんの乳首は?」
「見たい?」
「うん」
「だめ」といたずらな笑顔で洋一郎をじらす。
ああ、女の子とこんなやりとりができる日が来るとは。男ばかりの高校時代の光景を一瞬思い出したが、シャボンと一緒にすぐに消え去った。
メグミの指が、ついに洋一郎のペニスに触れた。硬くなった肉棒をそっと撫でる。そして優しく亀頭を包み込む。細い指先で茎の裏筋を伝い、ペニス全体を軽くしごいた。崩れやすいきぬごし豆腐を扱うかのように、睾丸をてのひらの中で静かに転がす。
洋一郎の股間に甘い余韻が漂う。早くも果ててしまいそうだった。
「今度は私の体も洗って」
メグミはくるりと背を向け、大切な場所を覆っていたバスタオルを脱ぎすてた。洋一郎の目の前には、白いうなじがあった。洋一郎もせっけんをたっぷりと手につけ、メグミの背中を撫でる。
女性の体はこんなにも柔らかいのだ。
ああ、女の子の裸に触れられる日が来るとは。今度は一瞬たりとも男子校の思い出は蘇ってこなかった。
さっきのメグミの真似をして、脇腹をくすぐる。
「……はああん……」
メグミは甘い声を出して、身をよじる。洋一郎は本能に満ち導かれるように、指を尻の割れ目に滑り込ませた。
「あんっ!」
どうやらメグミのアナルに触れたらしい。
メグミは洋一郎の方へ向き直った。洋一郎の目は、ついに全貌を露わにしたGカップにくぎ付けになった。乳房は張りがあって美しく、乳輪は少し茶色かった。乳首はすでに可愛らしく勃っていた。
「ふふっ、おっぱいばかり見てる。口が開いてるよ」
メグミに指摘されるまで、しまりのない表情に気付かなかった。きっと情けない顔で凝視していたのだろう。
そして、洋一郎は初めて女性の乳房に触れた。片手には収まりきらないほど、乳房は大きかった。水風船のような弾力で、バランスを失えば、てのひらからこぼれおちてしまいそうだった。あるいは、強く握ってしまうと壊れてしまいかねない。そんな柔らかさだった。
てのひらに乳首の突起を感じる。てのひらの中で乳首を転がした。
「んんっ! 気持ちいい……」
メグミは洋一郎に体を寄せた。洋一郎はたまらずメグミを抱きしめた。
「硬いおちんちんが、私のお腹にあたってる」
耳元で囁かれ、洋一郎のペニスはこれまで以上に反り返った。