[官能小説]ひとり寝の夜のお供に…

こんにちは、一ノ瀬なつみと申します。当ブログでは、オリジナルの官能小説を投稿しています。ひとり寝の夜のお供に、ぜひお楽しみください。(官能小説の内容は、すべてフィクションです。また、当ブログ内容の無断転載・引用は固くお断りします。)

2017年06月



「あれ?」

夢彦も挿入できずにとまどった。

カエデは処女なのだ。

まだ処女膜があり、入口が狭いに違いない。

「初めてだと痛いかもな」

夢彦はカエデの美しい長い黒髪を撫でた。

カエデは涙をうっすらと溜めていた。

よほど痛いに違いない。

「もう一度試してみるよ」

カエデはまた少しのためらいを見せたあと、小さくうなずいた。

夢彦はもう一度腰を前に突き出す。亀頭の先が、膣口を少し押し開いている実感がある。しかし、それ以上に膣口の抵抗を感じた。

「んんん……痛いぃ……」

カエデは歯を食いしばってたえようとした。シーツもぎゅっと握りしめて、痛みをこらえる。しかし、なかなか痛みは去ってくれない。それどころかますます痛みは増すばかりだ。目の端から、大きな涙の粒が流れ落ちていった。

それを見た夢彦は、それ以上挿入することができなくなってしまった。

「はあぁ……はあぁ……今日はこれくらいにしておこうか」

「……ごめんなさい」

カエデは涙目で謝った。

「謝ることはない。初めてだから仕方ないさ」

夢彦はカエデを慰めるというよりも、本心からそう言った。

今夜無理する必要はない。

少しずつ慣れていけばいい。

夢彦はそう思った。

夢彦はカエデの頭をぽんぽんと撫でて、浴衣を着るために立ち上がった。しかし、ペニスは硬く勃起し続けていた。その様子を見ていたカエデが、ふとんの上で上体を起こした。

「あの……ユメヒコさん……」

「ん? どうしたの?」

夢彦は浴衣を拾いあげながら尋ねた。カエデは恥じらいながら、うつむき加減で言う。

「その……物足りないのでは……ないですか?」

「うーん、少しね。でも次回のお楽しみかな」

夢彦はカエデを傷つけないように、できるだけ明るく答えた。そして、浴衣のそでに腕を通す。

「……そうですか……」

カエデは何か言いたげだった。夢彦が次の言葉を待って、彼女を見つめる。

「もし、よければ……ご奉仕したいのですが……」

「ゴホウシ」

カエデの言葉を理解するのに、夢彦は少しの時間を要した。性欲を充分に解消できなかった夢彦のために、カエデが奉仕したいと申し出たのだ。

「い、いいのかい?」

「はい」

カエデは恥ずかしそうにそう答えた。そして、膝立ちになって、夢彦のもとへと近づく。膝をすすめるたびに、大きな乳房がたおやかに揺れた。月の青白い光を浴びて、乳房が神秘的に見えた。

夢彦はまだ帯をしめていなかったので、浴衣の前が開いている状態だった。その隙間から勃起したペニスが、突き出されている。そのペニスの前に、カエデは顔を近づけた。

「痛かったり、気持ちよくなかったりしたら……おっしゃってくださいね」

「う、うん」

カエデに上目遣いで見あげられ、夢彦は男心をくすぐられる。

カエデは小さな口をいっぱいに開いて、夢彦のペニスを口の中に含んでいく。

「おおぉ……」

カエデの温かい吐息が、夢彦のペニスに絡みついた。そして、ねっとりとした舌と口腔が、ペニスを包みこんでいく。カエデはペニスを根元までくわえこんだ。

これで正解なのだろうか。

カエデは不安になって、夢彦を見上げる。すると、夢彦はうっとりとした表情で、彼女を見下ろしていた。

どうやら、奉仕の仕方は間違っていないらしい。

カエデは夢彦の表情を確認してホッとした。根元までくわえた状態で、舌を動かしてみる。

「ふおおぉ……ああぁ……」

夢彦の口から力の抜けた喘ぎ声が漏れる。下筋を舌でなぞられて、夢彦の腰に力が入らなくなる。それなのに、ペニスは力強く勃起する。

こんなにしっかりと勃起したのは久しぶりではないだろうか。

カエデはゆっくりと首を動かし始めた。初めてのフェラチオに戸惑っているらしく、恐る恐るペニスに刺激を与える。

「はあぁ……気持ちいい……」

そのゆったりとした刺激が、夢彦にとっては気持ちがよかった。ごしごしとしごかれるよりも、甘ったるい快感が下半身に渦巻く。

「んんん……はああぁ……」

夢彦の気持ちよさそうな表情を見上げて、カエデはホッとした。それと同時に、口の中を圧迫するペニスを味わう余裕が出てきた。

硬い。

熱い。

次は、きちんと挿入したい。

カエデは股間が熱く火照っているのを自覚した。

今日は痛くて仕方がなかったが、その次の段階へと進みたい。

夢彦のためにも。

カエデは腕を夢彦の尻に回して抱きしめた。夢彦の尻も熱く、尻の筋肉はきゅっと引き締まっていた。それはカエデにはない、男の肉体であった。

夢彦の太ももに、巨大なバストが押し付けられる。やわらかな乳房は、太ももを包み込むように形を従順に変える。

「あああぁ……すげぇ……」

夢彦は太ももに感じる巨乳のやわらかさを堪能する。カエデがフェラチオで首を動かすたびに、太ももが乳房にしごかれる。ときどき硬い突起が太ももを撫でる。

「んんん……はああん……」

夢彦の体毛が、カエデの乳首を擦り上げた。カエデは愛撫する身でありながら、自分までも気持ちよくなっていた。首だけでなく、腰も器用に動かして、乳首を夢彦の太ももに擦りつける。

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その夜、夢彦はカエデの家に泊まることになった。依然、夢彦の記憶はあいまいで、カエデの家以外に帰るべき場所は思いつかなかった。

「数日中に調査結果を送るからね」

スミレ探偵は、あのあとカエデにいくつか質問をした。独自の情報網でエクスタシー教の情報を集め、潜入捜査をするそうだ。どうやら専門家にとっては簡単な人探しらしく、数日中には結果がわかるだろうとのことだった。

夢彦はログハウスの窓から外を眺めた。辺りには田畑が広がっており、明りがついた家が数軒遠くに見える。空を見上げると、大きな上限の月が浮かんでいる。目の前には、ガラスに映った夢彦が立っており、夢彦本人を見つめ返していた。

「カレシか……」

スミレにはそのように見えたのだ。もちろん悪い気はしない。自分の密かな恋心をスミレに見抜かれたようで、ドキッとした。

そんなことを考えていると、脱衣所のドアが開いた。

「まだ起きてらしたんですね」

カエデは濡れた髪をタオルで乾かしながら言った。先に夢彦が風呂に入っているあいだに、カエデは夢彦のふとんを用意してくれていた。

「うん、まだ眠れそうになくて」

湯上りのカエデは、いっそう魅力的に見えた。

艶やかな美しい長い黒髪。

火照って赤くなった頬。

体のシルエットがくっきりとわかる浴衣姿。

ごくり。

夢彦はまじまじと見てしまいそうな気持ちをこらえて、視線を窓の外に戻した。しかし、ガラス越しにカエデの姿を目で追ってしまう。

「今日は、ありがとうございました」

ガラス越しに、カエデがぺこりと頭を下げた。

「とんでもない。倒れていたところを助けてくれて、感謝するのは僕の方だ。恩返ししなきゃ」

「恩返し……ですか」

カエデは少し寂しそうに言った。

「どうやらスミレさんにとっては、簡単な人探しみたいだったね。意外とすぐに調査結果が届くかもな」

「ええ」

「あまり心配することないさ。スミレさんの言うとおり、お姉さんもお義兄さんも教団内で、穏やかに暮らしてるんだろう」

「……」

カエデは黙り込んでしまった。

励ますつもりだったが、少し楽観的過ぎただろうか。

「……実は、お姉ちゃん、思い詰めた表情をしていたんです」

「え?」

「この数か月間、お姉ちゃんはどこか暗い表情をすることが多かったんです。何か考えごとをしていることがありました。私もお義兄さんも心配していたところだったんです」

「そして、お姉さんが出ていった」

「はい、エクスタシー教に入会する、とだけ言って」

「カエデちゃんは、お姉さんが何か悩んでいて、エクスタシー教に救いを求めたと考えてるのかな?」

「……はい、そうかもしれません」

カエデの姉・ツバキは、いったい何を思い詰めていたのだろうか。

そして、ツバキはエクスタシー教に何を求めたのだろうか。

そのことをスミレ探偵に伝えておいた方がよかったのではなかろうか。

「少なくとも、スミレさんからの返事が来るまでは待つしかないね」

「……ユメヒコさん」

「ん?」

カエデは顔を真っ赤にして、言いづらそうな様子だった。

「あの……お姉ちゃんが戻ってくるまで、一緒にいてくれませんか?」

夢彦はまたしても胸がきゅんとした。こんなに心がときめいたのは久しぶりかもしれない。

自分はこの子に恋をしている。

夢彦は確信した。

「もちろんだ」

「……よかった」

カエデの目にうっすらと涙が溜まる。さきほどの質問をするのに、かなりの勇気を要したのだろう。

しかし、ツバキが戻ってくるまで一緒にいてくれるということは、ツバキが戻ってくれば夢彦は出ていってしまうということではないか。

カエデはそのことに気づいて、胸が苦しくなる。

カエデもまた夢彦に恋していることを自覚した。

そんなカエデを眺めながら、夢彦が口を開く。

「お姉さんが戻ってくるまでじゃなくて、ずっとツバキちゃんと一緒にいたい」

そう言った夢彦の心臓は、バクバクと大きな音を立てていた。

26歳になっても、こんなにも胸がときめくものなのか。

夢彦自身驚いていた。

「は、はい!」

一方、10歳くらい年下と思われるカエデも、顔を上気させた。カエデの心臓もドキドキと大きな音を耳元で立てていた。

しかし、夢彦がスミレ探偵に言った言葉を、カエデは思い出す。

「なんだか妹のように感じちゃって……」

夢彦は歳の差がある自分を、妹のように感じているだけなのではないか。

カエデは激しく鼓動する心臓に後押しされるように、夢彦に尋ねてみた。

「……私のことを……妹みたいに思ってくれてるんですよね?」

夢彦も胸の高鳴りに後押しされながら、カエデに思いをぶつけた。

「いや、違う。本当はカエデちゃんのことを、好きになったんだ」

夢彦はカエデへの想いを告白し、彼女を抱きしめた。

「……ユメヒコさん」

カエデは身を固くしたものの、しだいに喜びの実感がわいてきた。そして、夢彦の背中を抱き返した。夢彦の背中は分厚くて、あたたかかった。

この数週間、ずっと不安に過ごしてきた。

姉・ツバキが思い詰めた表情を見せて、出ていってしまった。

その姉を追うように、義兄・ヒノキも帰ってこなくなった。

ツバキに言い寄っていた男が、今度はカエデに言い寄ってくるようになった。

抱え込んでいた不安を、夢彦の体のぬくもりがとかしてくれるようだった。


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「エクスタシー教? 聞いたことあるなぁ」

「どんな教団なのか、ご存じありませんか?」

「よくわかんねえな。自給自足してるって噂だけど」

「他には?」

「だから、よく知らねえって。それよりネエちゃん、うちの店で働かねえか?」

夢彦とカエデは街に出て、エクスタシー教について聞いて回ることにした。まずは、情報を集めなければならない。

街の家屋や商店も、ログハウス風にできている。そこで暮らしている人々も、カエデと同様に浴衣を身につけていた。

現代の日本に、こんな街があったのだろうか。

また、夢彦が今までに見たことのない植物や動物も多いようだ。

風も吹いていないのに、ゆらゆらと揺れている花。

金色の実がなる木。

恐竜のように大きな鳥。

夢彦は疑問に思ったが、またしてもゲシュタルト崩壊のように、この世界への疑問は煙に巻かれていく。

街の人々が知っている、エクスタシー教の情報はおおむね限られたものだった。

「最近できたばかりの新興宗教みたいだね」

「集団生活をして、自給自足で暮らしているらしいわ」

「街外れの森を抜けた先に、みんなで住んでいるみたいだ」

「農場や牧場があって、そのまんなかに城のようなものが建っていたなぁ」

「別に悪いことをしてるって話は聞いたことねえな」

誰もが外から見たエクスタシー教のことしか知らない。あるいは、伝え聞いた話しか知らない。つまり、エクスタシー教の内部、本質を教えてくれる者はいなかった。街で聞き込みをすれば、何か糸口が見つかるのではないかと考えたが、いきなり行き詰ってしまった。

2人は広場に置かれたベンチで、少し休憩することにした。

「はあぁ……」

カエデは深いため息をついた。

「まだ調べ始めたばかりだ。これからいろいろわかってくるさ」

「……はい」

そう言ったものの、カエデの表情は冴えない。夢彦はさらに慰める。

「街の人によると、別に恐ろしい宗教団体じゃないみたいだね。森のむこうでひっそりと自給自足して暮らしているみたいだし」

「ええ」

確かに悪い噂は、聞こえなかった。

「きっとお姉さんもお義兄さんも、そこでの生活に慣れるので忙しいんじゃないかな?」

「でもお義兄さんは、私がお姉ちゃんのことを心配していたのを知っています。それなのに、調べにいったお義兄さんから何も連絡がないなんて」

カエデの言うとおりでもある。

義兄のヒノキは、どうやら誠実な男のようだった。

そのヒノキが連絡を寄こさないとなると、彼の身に何かが起こったと考えたくもなる。

では、姉はどうなってしまったのか。

負の想像が、カエデの頭の中をぐるぐると巡る。

「うーん……」

夢彦はうなりながら、ぼんやりと広場を見渡した。

街の人々は、買い物をしたり、世間話に興じたりしている。ペットの散歩をしている人もいる。その犬の姿形はポメラニアンなのに、大きさは熊ぐらいある。首輪をされて、おとなしそうに歩いていた。

夢彦の目に、ある店の看板が飛び込んできた。

「あっ……あれ」

「え?」

カエデは、夢彦の指さす先を見た。すると、広場沿いに「スミレ探偵事務所」と看板が掲げられたログハウスがあった。

2人は腰を上げて、「スミレ探偵事務所」の前に立った。

「浮気調査・人探し・素行調査」

「どんな相談でも承ります」

「相談無料」

右肩上がりの鋭い字体で書かれたポスターが貼られている。字体からは、気が強そうな印象を受けた。

夢彦がカエデの表情をうかがうと、カエデはこくりとうなずいた。

「スミレ探偵事務所」の木製の扉を押した。カランカランと、扉に取り付けられている鈴が音を立てた。

事務所の中には、応接セットと事務机が1つずつあった。事務机では、たくさんの書類に埋もれて、誰かがうずくまってそろばんをはじいている。

「すみません」

夢彦が声をかけると、小柄な女性が、その書類の山から顔をのぞかせた。

「あ、どうも!」

小柄なわりに、大きな声が返ってきた。その女性は、イスからおりて、夢彦たちのもとへとやってきた。

「スミレ探偵事務所へようこそ。私が所長のスミレです。所長と言っても、私ひとりだけだけどね」

スミレは快活にそう言った。彼女はショートカットで鉢巻を巻いている。服装は他の人々と同じく浴衣なのだが、そでとすそが短くなっており、探偵というよりも忍者を思い起こさせた。

「どうぞ、そこに座って」

スミレはてきぱきとお茶を入れ始めた。

年齢は、夢彦と同じ年くらいだろうか。小柄で幼く見えるので、もしかしたら夢彦よりも年上かもしれなかった。

夢彦たちはうながされたとおり、応接セットのソファに腰掛けた。

「どんな相談?」

冷たいお茶が入ったグラスを、2人の客の前に置きながら、スミレは親しげに言った。

「あの……人探しをお願いしたいんです」

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宝田夢彦は目を覚ました。

見たことのない天井だった。

ぼんやりとした頭のまま、周囲を見回す。

壁にも天井にも、丸太が組まれている。

ログハウスのようだった。

「あ、目を覚ましましたか」

女の声が聞こえて、夢彦はむくりと上体を起こした。見覚えのない女性が、こちらに向かって歩いてくる。美しい娘だった。

「あ、あなたは?」

夢彦はかすれた声しか出なかった。長い間、声を出していなかったため、のどの調子がおかしい。

「私は、カエデと申します」

カエデは夢彦の横に正座して自己紹介した。彼女はログハウスには不釣り合いな若草色の浴衣を着ていた。カエデは心配そうに夢彦の顔を覗きこむ。

「大丈夫ですか?」

「え?」

「3日間も眠っていらっしゃったものですから」

「3日間も!?」

夢彦は驚いた。

3日前にいったい何があったのだろうか。

「ええ……道で倒れていらっしゃいました。もしかして覚えていないのですか?」

「道で倒れて……」

夢彦は、目覚める前の記憶を思い出せなかった。しかし、どうやら行き倒れているところを、このカエデという若い女性に救ってもらったらしい。

虚空を眺めていた目を、カエデに向ける。

彼女はまだ高校生くらいではなかろうか。

「覚えていらっしゃらないようですね」

「……うん」

「お名前は?」

「夢彦……宝田夢彦です」

名前は思い出すことができた。しかし、それはなんだか自分の名前ではないような、よそよそしさがあった

「ユメヒコ……さん。あの、お腹空いていませんか?」

「いや、あまり」

3日間眠ったままだったようだが、空腹感は感じていなかった。しかし、ずっとふとんの中で寝ていたからか、じっとりとかいた汗が気持ち悪かった。

「あれ?」

夢彦は自分の体を見下ろして不思議に思った。夢彦も浴衣を身につけていたのだ。

一瞬、脳裏に記憶がフラッシュバックする。

「スーツは……」

「スーツ?」

カエデはきょとんとした表情で首を傾げた。美しい長い黒髪がふわりと揺れた。

「何か思い出したんですか?」

口走った「スーツ」という言葉は、夢彦の頭の中から溶けだしていく。無味乾燥な言葉だけがそこに残された。

「スーツ」とは、いったい何だっただろうか。

「いや……やっぱり思い出せない」

夢彦は首を横に振って、ため息をついた。すると、自分が汗臭いような気がした。

「あ、そうだ。風呂を貸してもらえないかな?」

「はい」

「なんだか汗臭い気がして」

「ずいぶんうなされていらっしゃいましたから」

うなされていたのか。

何か悪夢を見ていたのかもしれない。

「さあ、いらっしゃって」

カエデはすっと手を差し出した。夢彦は彼女の手を握って、ゆっくりと立ち上がる。

なんだかずいぶん体が重いような気がした。

きっと3日間寝続けていたからだろう。

カエデが案内してくれた風呂は、浴衣と同様、ログハウスとは似合わない風呂だった。古めかしいタイル張りで、ステンレスの浴槽だ。

「ふう」

湯は少しぬるかったが、汗が洗い流されて心地よかった。目覚めてから混乱していた心も、少しずつほぐれていくようだった。

うつむくと、水面に自分の顔が映っている。しかし、その顔もなんだか自分のものではないような気がしてくる。

「よくわからないな」

小さな声でつぶやいたつもりだったが、浴室の湿気で反響し、意外と大きな音となった。

「ユメヒコさん」

「は、はい!」

突然、浴室の外から呼びかけられて、夢彦はびっくりした。カエデの声だった。

「あの……よければ、お背中を流しましょうか?」

「あ、ありがとう」

「失礼します」

カエデはうつむき気味に、浴室の中に入ってきた。浴衣のすそが濡れないように、ひざ上までめくりあげて、結んでいるのが見えた。

「どうぞ、浴槽のふちに腰をかけてください」

カエデは恥じらいながら、顔を伏せて言った。

「う、うん」

夢彦は浴槽の中で、股間を隠しながら立ち上がった。カエデに背を向けて、浴槽のふちに腰かけた。

カポン。

洗面器がタイルと触れあう軽い音が、浴室に響く。そして、夢彦の横に、カエデの腕が伸びてきて、浴槽から湯をすくいあげていった。

カエデの腕は細く、白かった。

ちらりと背後に目をやると、彼女はタオルを湿らせて、せっけんを泡立てていた。浴衣のすそから見える、白い太ももがまぶしい。腕は細いが、太ももはやわらかくて弾力がありそうだった。

ごくり。

夢彦はつばを飲みこんだ。

ずいぶん久しぶりに若い女性の肌を見た気がする。股間にむらむらとした感覚が渦巻き始める。

もう少し視線をあげる。

すると、カエデは前かがみになっていたので、浴衣の襟元から豊かな谷間が見えた。若い娘だと思っていたが、想像以上に大きく実ったバストを目にして、夢彦は慌てて目をそむけた。

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 「ああぁ……スゴすぎるぅ……あううぅ……」

ツバキはぐっしょりと全身に汗をかいて喘いでいる。美しい長い髪は、赤い絨毯に放射状に広がっている。

「君には妹がいるんだってね」

男は、ツバキの股の間に陣取って、穏やかな声で言った。穏やかでありながら、凄味のある低い声だった。

「はああぁ……んんん……いますぅ……」

ツバキは呼吸をするので精いっぱいの様子だった。Iカップの豊かなバストが、仰向けになった彼女の体の上で、ピストンのリズムに合わせてたわわに揺れている。

「何という名前だったかな?」

男の髪の毛も長く、美しかった。その銀髪が、ほっそりとした胸元までしなだれかかっている。

「はあぁ……はあぁ……カエデと……いいます……」

「彼女は今、どうしている?」

「はあぁ……ああん……村で、1人で……暮らして……いますぅ……んんん」

「それは心配だろう」

「ああぁ……はあぁ……はい」

故郷で暮らす妹のことなど、本当はどうでもよくなっていた。今、自分の下半身に挿入されている、特殊なペニスを味わうことで精いっぱいだった。

ぐちゅぐちゅぐちゅぐちょぐちゅじゅっ。

ゆっくりとしたピストンにもかかわらず、いやらしい交接の音が響く。これも男の特殊なペニスのせいだった。

「ああぁ……やばいぃ……また……イキそぉ……」

この日、もう何度目かの絶頂が近づいていた。もう何度イッたか、ツバキ自身わからなくなっていた。

この2週間ほど、毎日この調子だった。この男と初めて交わったときには、その快感で気絶してしまったほどだった。

「儀式が始まってから、まだ2時間しかたっていない。あと1時間はしっかりと彼らに見せなければならない」

――彼らに。

ツバキはうつろな目で周囲を見回す。

今、ツバキと男が交わっている部屋は円形だった。その円周には、牢のような鉄格子の部屋が取り囲んでいた。鉄格子の向こう側から、たくさんの男たちが血走った目でこちらを覗いている。彼らは全裸だった。

「はあぁ……はあぁ……はあぁ……」

「おおおぉ……やりてぇ……」

「ああぁ……教祖様ぁ……」

男たちは、小さな声で思い思いの言葉を喘ぐようにつぶやいていた。ツバキは彼らの視線にも、もう慣れてしまった。むしろ快感ですらあった。

彼らの視線の中に、ツバキの夫のものもあった。

「おおぉ……ツバキぃ……はあぁ……はあぁ……」

夫のヒノキも鉄格子につかまって、2人の儀式を見守っている。他の男たちと同様、ヒノキも全裸だった。ツバキがヒノキの股間に目をやると、他の男たちと違わず、ペニスを勃起させていた。

ツバキは夫のペニスから目をそらした。夫以外の男と交わっている罪悪感からではない。ヒノキの下手なセックスを思い出したくなかったからだ。

目の前にいるこの男のセックスは、ヒノキとは比べ物にならないくらい気持ちよかった。そして、神聖な儀式でもあるのだ。

「ああぁ……もう……もう……イキますぅ」

もう元の生活には戻れない。

夫の元には帰れない。

この教団に入ってよかった。

「はうううっ……いぐぅっ! あがああぁ……」

ツバキは幸福感に包まれながらイッた。特殊なペニスによる快感で、体がのけ反る。Iカップの巨大な乳房は、彼女の体の上で凶暴に揺れた。

「すげぇ……おおぉ……」

「はあぁ……はあぁ……はあぁ……」

「早く……早く……満月になってくれぇ……」

牢の中の男たちは、口ぐちに興奮の言葉を口にする。しかし、誰ひとり、勃起したペニスをしごこうとはしなかった。尿道口には、ガマン汁がたっぷりとたまっているのに。だらだらとガマン汁を垂らしているのに。

「美しい。君のその美しい姿が、彼らに明日の活力を与えるのだ」

長い銀髪の男は、ツバキをほめたたえた。

ツバキの心の底から、ぞくぞくと震えるような悦びが湧きあがってくる。

「あううぅ……ありがとう……ございますぅ……」

ツバキは紅潮した恍惚の表情で、男に感謝の意を伝える。教祖に褒められて、心と体が満たされる。

じゅるるぅっ!

男は一度、ツバキの体から、ペニスを引い抜いた。

「うぐうぅっ!」

その衝撃で、ツバキの体が波打つ。

男の特殊な形のペニスが姿を現した。そのペニスはツバキの愛液に濡れて、淫靡に、かつ神聖に光り輝いている。

「おおおおっ!」

「教祖様ああぁっ!」

「おおぉ……すばらしいぃ……」

牢の中の男たちは、カリスマのペニスを目にして沸き立つ。教祖と呼ばれる男は、そのペニスを周囲に見せつけた。カリスマ性をしっかりと誇示し、彼らに行きわたったのを確認した。そして、ツバキを後ろ向きに立たせた。

「はあぁ……ああぁ……はあぁ……」

ツバキは期待感から、どくどくと愛液が分泌されるのを感じた。ここからさらに儀式のボルテージが高まるのだ。

教祖は背後からツバキに挿入した。

「あうううぅ……また……入ってきてるぅ……」

悦びに体が小刻みに震える。その振動がIカップのバストにも伝わり、乳房がふるふると痙攣しているように見える。

背後から挿入したまま、教祖は足を踏み出す。

「はああん!」

その一歩一歩踏みだす振動が、ツバキの膣奥に伝わる。ツバキはよたよたと不安定な足取りで、赤い絨毯の上を歩いた。そして、牢の前に行きつく。

「おおおぉっ!」

「はあぁ……はあぁ……」

「ああぁ……やわらかそうだぁ……」

ツバキの目と鼻の先から、男たちの荒い興奮の息づかいが聞こえてくる。誰もが目を血走らせて、ペニスを勃起させている。

ぐじゅぐじゅずじゅぐじゅじゅぶじゅうぅっ。

教祖が再び腰を動かし始めた。いやらしい音が円形の部屋に、そして、牢の中に響き渡る。正常位で交わっていたときよりも、激しいピストンだった。続きを読む
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