【序論3 小説を書くメリットは?】
先にも述べたとおり、小説を書くには時間がかかります。1日で完結する超短編小説は別ですが、何日、何カ月、何年間もかけて、1つの作品やシリーズを書き続けることになります。
では、なぜそこまでして小説を書くのでしょうか?
小説を書くことにどんなメリットがあるのでしょうか?
その質問への答えは「楽しいから」です。
小説を書き始めるまでの私は、無趣味な人間でした。もちろん人並みに友達と遊んだり、マンガの世界にハマッたり、ゲームに熱中したり、また、学生時代にはクラブ活動で汗を流したりもしました。しかし、就職活動のエントリーシート(履歴書)を書くにあたり、「趣味・特技」と呼べるようなものがないことに気付いてしまいました。就職して社会人になってからも、職場と家を往復するだけの毎日で、だんだんと遊び心を失っていくような恐怖心と焦燥感に駆られていました。
「趣味がない」
「趣味探し」
「無趣味」
「社会人 趣味」
「大人 趣味」
「休日 過ごし方」
当時、インターネットで検索していたキーワードの数々です。
しかし、小説を書き始めてからは、生活にハリが生まれました。ただただ休むだけだった休日が、生き生きとし始めたのです。
もちろん本を読んだり、映画を見たり、何かをインプットするのも楽しいものです。美しいもの、おもしろいもの、感情を揺さぶられるものに触れることは、自分を豊かにしてくれます。
ただ、自分が何かを生み出す(アウトプット)することは、また違った喜びを自分にもたらしてくれました。
また、小説を長く書き続けていると、成長が実感できるようになります。スポーツでも上達して成果が目に見えると、嬉しくなりますよね。
「5万字も書けるようになった」
「こんな表現が書けるようになった」
「ストーリー展開が見事にハマッた」
「ブログに載せたら、たくさんの人に読んでもらえた」
「読者に『早く続きが読みたい!』と言ってもらえた」
自分の成長がモチベーションになると、自然に無理なく書き続けることができるようになります。
小説を書き続けることは、「楽しみ」以外の副産物をもたらしてくれることもあります。
私は体調を崩して本業を長期休業することがありました。その間、収入が激減してしまいました。あまりのしんどさと不安に、楽しみだった小説執筆も一時中断せざるをえませんでした。
しかし、副収入が生活を助けてくれました。
それまでにセルフパブリッシング(自己出版)していた本の売り上げが、休職中にも入ってきたのです。
もちろん専業作家ではないので、その売り上げだけで生活することはできません。それでも収入がゼロになることだけは回避できたのです。
小説を書き、たくさんの方々に読んでいただけていたことが、私を支えてくれたのです。
体調が少し回復し、小説を再び書けるようになった頃、『寝取られ夢彦の冒険(下)』という電子書籍を半年以上ぶりにリリースしました。上巻・中巻をリリースした後、ずいぶん読者の皆様を待たせてしまいました。
「もしかしたらもう読んでもらえないかも」
「忘れられているかもしれない」
そう不安に思いながらのリリースでした。
しかし、発売前に予約してくださった読者もいらっしゃり、リリース後もたくさんの方がダウンロードしてくださりました。
そのときは本当に読者の皆様に感謝しました。そして、小説を再び書き始めてよかったと思うことができたのです。
前置きが少し、いや、かなり長くなってしまいましたが、いよいよ次節から『官能小説を読んだことがないのに、官能小説が書ける13の方法』を具体的にご紹介していきます。
各レッスンの最後には、「サマリー(まとめ)」と「エクササイズ」をご用意しました。本書をただ読むだけでなく、実際に小説を書き始めるきっかけにしていただければ幸いです。
・新しい趣味をスタートさせる。
・自分が書いた小説で、誰かが喜んでくれる。
・長く続ければ、副収入も得られる。
あなたも小説を書いて、こんな体験をしてみませんか?
それでは、『官能小説を読んだことがないのに、官能小説が書ける13の方法』を楽しみながら、お読みください。
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大幅に加筆修正した改訂版を9月に再リリースしてから、電子書籍『官能小説を読んだことがないのに、官能小説が書ける13の方法』はたくさんの方々に読んでいただけています。
「ダウンロードしてみようか迷っている…」
「いったいどんな内容なのかな…」
というかたのために、【序論3】までを公開しました!
無料で公開できるのはここまでです。
官能小説の書き方をまとめた13の本編は、電子書籍でお楽しみください(^^)
また、レビューや評価もお待ちしています。
ぜひ秋の夜長に、自分のだけの官能小説を書いてみてください!
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