[官能小説]ひとり寝の夜のお供に…

こんにちは、一ノ瀬なつみと申します。当ブログでは、オリジナルの官能小説を投稿しています。ひとり寝の夜のお供に、ぜひお楽しみください。(官能小説の内容は、すべてフィクションです。また、当ブログ内容の無断転載・引用は固くお断りします。)

官能小説『熟女の鍵穴』

熟女の鍵穴
一ノ瀬なつみ
2015-05-05


こんにちは、一ノ瀬なつみです。
いつも当ブログ『ひとり寝の夜のお供に...』を
お読みくださり、ありがとうございます。

先日の『官能小説を読んだことがないのに、官能小説が書ける13の方法』
に引き続き、Kindle版第2弾として、
官能小説『熟女の鍵穴』をリリースしました!

電子書籍としてお手頃な価格125円で販売しております。

Amazonでの内容紹介は下記の通りです。

 「私に開けられない鍵はありません」 
 人妻・律子のもとに、鍵師の菅が現れる。
 その言葉どおり、彼はドアも金庫もあっという間に開けてしまう。
 そして、次第に律子の心の鍵も……。
 鍵のプロフェッショナルによる未体験の快感に、
 人妻が喘ぎ、よがり、女の悦びに悶える。
 官能小説ブログ『ひとり寝の夜のお供に...』
 の作者・一ノ瀬なつみの完全新作!


いつも私の官能小説には、
たくさんの人物が登場し乱れ交わりますが、
今作では、人妻・律子と鍵師・菅との2人の
熱い交わりを熱く描いています。

ただ、ストーリーの最後に、
このブログ『ひとり寝の夜のお供に...』を
読んでいなければよくわからないエピソードを
付け加えてしまいました……
今回もブログで告知する前にこっそり販売開始していたのですが、
ブログを読まずに『熟女の鍵穴』を買ってくださった方、
申し訳ありません。m( _ _;)m
(そんな方は、このブログの官能小説『乱交マンション』
 をぜひお読みください。)

電子書籍用に書いた完全新作です。
前作『官能小説を読んだことがないのに、官能小説が書ける13の方法』
とともに手に取って読んでいただけたら幸いです。

無料の官能小説の投稿も、これまで通り
このブログを通して続けていきたいと思っていますので、
これからもぜひぜひむらむらご期待ください。
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熟女の鍵穴
一ノ瀬なつみ
2015-05-05



 普段は律子1人しか住んでいない阿部家も、年末年始は賑わっていた。九州に単身赴任中の慶太郎が戻っていたし、長女の真奈美も夫とともに帰省していた。

おせちの用意をしていると、手伝ってくれていた真奈美が律子をまじまじと眺めてくる。

「どうしたのよ」

「お母さん、きれいになったね」

「そ、そう?」

「最近、何かいいことあった?」

「別に何も変わらないけど」

律子は黒豆を重箱に入れながら答えた。娘とはいえ、女のカンは鋭い。夫の慶太郎は、リビングルームのソファでごろりと寝転び、年末特番を見ている。

そのソファで菅に丁寧に愛撫されたことを、律子は思い出した。

夫は何も気づいていないらしい。

「真奈美こそ、少しふっくらしたんじゃない?」

「実はね、赤ちゃんできたの」

「ほんとっ?!」

律子は目を丸くさせ、娘の告白を喜んだ。「おばあちゃん」と呼ばれる日がとうとう来てしまうことに、これまで抵抗を感じていた。しかし、実際にその知らせを聞いた今は、ただただ嬉しかった。

そんな娘夫婦も1月4日には隣県の住まいに帰っていった。ひどいUターンラッシュに巻き込まれていることだろう。

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熟女の鍵穴
一ノ瀬なつみ
2015-05-05



 12月も末になり、テレビでは年末の特別番組が放送され始めていた。しかし、律子はテレビを見ていても、その内容が頭に入って来なかった。気がつけば、鍵師の菅のことばかり考えてしまっていた。

1月になれば、定期メンテナンスで来てくれる。

きっとそのときには、また自分の体のメンテナンスもしてくれるに違いない。

いや、本当にそうだろうか。

もしかしたら、前回は何かの間違いだったのではないか。

次回からは本当に鍵のメンテナンスだけではないか。

もし、そうなったら、私から要求してもいいのだろうか。

いやらしい女だと思われはしないだろうか。

もう2度と来てくれないのではないだろうか。

菅は私のことをどう思っているのだろうか。

先月勃起していたのは、やはり私の裸に興奮していたからだろうか。

食事をしているときも、食器を洗っているときも、洗濯物を干しているときも、買い物をしているときも、頭の中は堂々巡りしていた。そして、ため息をつくのが日課のようになっていた。

そんな中、25日に夫の慶太郎からメールが届いた。

「29日には帰る。仕事始めは1月10日にしてもらえたから、そっちには長くいられるから。」

律子ははっとした。もし菅が次のメンテナンスに来てくれたとしても、家に慶太郎がいては、体のメンテナンスをお願いできないではないか。

そう思い至ってからの律子の行動は速かった。気が付けば、携帯電話の電話帳を開き、「スガロック」に発信していた。

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熟女の鍵穴
一ノ瀬なつみ
2015-05-05


 
 12月になった。

師走という名の通り、世の中は慌ただしい。昨年までは律子もそうであった。しかし、今年は時間を持て余している。夫は単身赴任で九州へ行っており、子どもは親元を離れていった。一緒に暮らしている間は気づかなかったのだが、どうやらこれまで家族のためにかなりの時間を費やしていたらしい。

また、律子は時間を持て余すとともに、性欲も持て余していた。時間ができると、スガロックから無料で貸し出されたピンクローターを使って、自分を慰めるのだった。律子は現在41歳だが、若い頃よりもさらに性欲が旺盛になっているのを自覚していた。それもすべては菅の勃起を見せつけられてからだ。妄想の中では、彼女は何度も菅に犯され、絶頂に達している。

菅に会いたい。

律子はそう思うようになっていた。しかし、運がいいのか悪いのか、そんなときに限って、風呂場のドアの調子がいい。中身を確かめたい、開かずの金庫はもうない。スガロックを呼ぶ口実がないのだ。

そんなある日の午前中、玄関チャイムがなった。

「はあい」

この時間帯は宅配便か宗教の勧誘か何かだろうと、インターホンの液晶画面に目をやると、そこには待ち望んでいた男の姿があった。

「お久しぶりです。スガロックです」

ロマンスグレーの髪を揺らして、ぺこりと頭を下げた。

「は、はいっ!」

今日はスガロックを呼んではいない。なぜ来たのだろうかと考えるよりも先に、会いたいと願っていた菅が現れたことに興奮を抑えられなかった。律子は慌てて玄関ドアを開けた。

「奥さん、こんにちは。メンテナンスに参りました」

菅はそう言って爽やかににっこり笑った。律子の妄想の中で、何度も彼女に笑いかけてくれた笑顔だ。律子の鼓動が高鳴る。

「ど、どうもありがとうございます」

「おや、奥さん。どうされました? 顔が赤いですよ」

 「そ、そうでしょうか」

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熟女の鍵穴
一ノ瀬なつみ
2015-05-05



 菅が帰ったあと、テレビを見ても、その内容が頭に入ってこなかった。歯を磨いていても、同じ歯を何度も磨いていた。寝室でスキンケアをしていても、さっき菅が貸しだしていったピンクローターのことが気になって仕方がない。律子はベッドの頭もとに置いた、その物体を見やった。

一体、彼はどういうつもりで、あれを残していったのだろうか。

いつもなら肌のキメを観察しながら、入念に肌の手入れをするのだが、今夜はどうも集中できない。

律子はスキンケアを切り上げ、桃色の誘惑に誘われるように、ベッドへと向かう。いつもは豆電球だけをつけてさっさと寝てしまうのだが、今夜はベッドに備え付けられたライトをつけた。淡い明りが部屋をぼんやりと照らしだす。

夫の慶太郎とセックスをするときは、いつもこのベッドライトを使った。といっても、慶太郎と最後にセックスをしたのは3年以上も前のことだが。

「せっかくの美しい体も使わなければ錆びてしまいますよ。鍵と同じです」

そう言った鍵師の言葉を思い出す。

律子はパジャマのボタンを外し、ローターを手に取った。小さい乳輪が姿を現す。スイッチをオンにすると、高い振動音をたてて、桃色の卵が細かく震え始めた。

一体、この卵から何が産まれるのだろうか。

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