曇り空の初日とは打って変り、雲ひとつない晴天が広がったウィンブルドン大会二日目である。男子はサフィンを始め、ツルスノフ、キーファーらがシードダウンした。女子はコルネ、バーマー、サバイ、チャクベターゼらがシードダウし、日本勢は伊達・森上・中村の三人とも初戦で敗退した。WOWOWの中継はウォズニアッキ、ロディック、マレーのそれぞれ一回戦であった。
2009ウィンブルドン女子一回戦
ウォズニアッキ 57 63 61 クルム伊達
伊達の両手打ちバックハンドはほとんどテイクバックがない。普通ならその姿勢ならフラットドライブが来るはずだが、伊達はその姿勢からスライスをクロスに放ち、そのままネットへアプローチする。これはウォズニアッキでなくても面を喰らうだろう。そもそもライジングで有名な伊達はあんなにネットにガンガン出るタイプだったろうか。彼女なりの新しいテニス、かつウィンブルドン対策だったのだろうか。とにかく高い打点からの両手打ちバックハンドスライスとそこからのネットダッシュ功を奏して伊達は第一セットを先取することに成功する。伊達はリターンでも両手打ちのバックハンドスライスでのブロックリターンを見せ、ウォズニアッキの武器である高い打点からのサーブを無力化していた。若いウォズニアッキは第一セットを終わったあたりではどうしてよいかわからずに途方にくれていた。だが姿勢を低くしてフォアもバックも粘り強くストロークで攻め続け、時に見せるトップスピンロブは絶妙なところに落ちる。ウォズニアキは苦しみながらも伊達のサーブを破る。第二セット序盤はブレーク合戦となるが、押し切ったのはウォズニアッキだった。ウォズニアッキは徐々に落ち着きを取り戻し、クルム伊達は徐々にフットワークが衰えていく。セットオールとなった第三セットに入ると伊達の足の状況が悪化したことは誰の目にも明らかであった。試合後の報道によると両足とも痙攣しつつあったらしい。最後は一方的にウォズニアッキに押し切られて、伊達は敗れていった。
日本勢で初戦を突破したのは杉山一人だけだが、その杉山も昨日の勝利は今年年頭の全豪オープン以来半年振りの勝利であったと言う。優勝ではない、シングルの試合でこの半年間勝てなかったのだ。伊達にしろ杉山にしろ、苦しい状況に置かれつつも、そのつど最善を尽くし、結果が出るまであくまで挑戦を続けている。プロであるからには、厳しい結果に対しては当然厳しい評価も受けよう。だがそれでも挑戦し続ける彼女達の持続する意思には感服させられる。
2009ウィンブルドン女子一回戦
ウォズニアッキ 57 63 61 クルム伊達
伊達の両手打ちバックハンドはほとんどテイクバックがない。普通ならその姿勢ならフラットドライブが来るはずだが、伊達はその姿勢からスライスをクロスに放ち、そのままネットへアプローチする。これはウォズニアッキでなくても面を喰らうだろう。そもそもライジングで有名な伊達はあんなにネットにガンガン出るタイプだったろうか。彼女なりの新しいテニス、かつウィンブルドン対策だったのだろうか。とにかく高い打点からの両手打ちバックハンドスライスとそこからのネットダッシュ功を奏して伊達は第一セットを先取することに成功する。伊達はリターンでも両手打ちのバックハンドスライスでのブロックリターンを見せ、ウォズニアッキの武器である高い打点からのサーブを無力化していた。若いウォズニアッキは第一セットを終わったあたりではどうしてよいかわからずに途方にくれていた。だが姿勢を低くしてフォアもバックも粘り強くストロークで攻め続け、時に見せるトップスピンロブは絶妙なところに落ちる。ウォズニアキは苦しみながらも伊達のサーブを破る。第二セット序盤はブレーク合戦となるが、押し切ったのはウォズニアッキだった。ウォズニアッキは徐々に落ち着きを取り戻し、クルム伊達は徐々にフットワークが衰えていく。セットオールとなった第三セットに入ると伊達の足の状況が悪化したことは誰の目にも明らかであった。試合後の報道によると両足とも痙攣しつつあったらしい。最後は一方的にウォズニアッキに押し切られて、伊達は敗れていった。
日本勢で初戦を突破したのは杉山一人だけだが、その杉山も昨日の勝利は今年年頭の全豪オープン以来半年振りの勝利であったと言う。優勝ではない、シングルの試合でこの半年間勝てなかったのだ。伊達にしろ杉山にしろ、苦しい状況に置かれつつも、そのつど最善を尽くし、結果が出るまであくまで挑戦を続けている。プロであるからには、厳しい結果に対しては当然厳しい評価も受けよう。だがそれでも挑戦し続ける彼女達の持続する意思には感服させられる。