デルポトロがダウンし、ロディックが棄権してしまったMS上海大会、QFでベスト8が激突した。

2009ATPマスターズ1000第八戦上海大会QF
ダビデンコ 61 46 61 ステパネック
ロペス 76 63 ソダーリング
ジョコビッチ 63 26 62 シモン
ナダル 63 36 途中棄権 リュビチッチ

GAORAが気合を入れて4試合全て生中継してくれた。録画したが全てを見切れていない。だって平日の昼からだぜ・・・・しかもベストオブ3セットマッチとは言え4試合連続だもんね。で、金曜日の夜はとりあえず、もっとも競ったジョコビッチ対シモンだけまず観戦した。

シモン、いい感じに復活してきているじゃないか。クロスのショットがフォアバック共に強い。ジョコビッチが押されていた。第一セットこそ集中してジョコビッチが取りきったが、第二セットはシモンの緩急の「急」のショットにかなりやられていた。またシモンはネットにも隙あらばすぐ出て、ジョコビッチにプレッシャーをかけていた。これが効いていた。山場はファイナルセットの序盤だった。この最初の4ゲームはブレーク合戦だった。お互いにサーブの調子が悪いわけではない。ストローク戦に持ち込んだ末の連続ブレークの応酬であった。お互いに集中力を高めて臨んでいたが、それでもミスも多々あった。ジョコビッチは途中で一度切れて、コートの中央で何度もラケットをコートに叩きつけてラケットをへし折っていた。だが先にキープに成功したのは一度切れたジョコビッチの方だった。そしてそのままゲームを連取してファイナルセットをジョコビッチは捥ぎ取った。

ジョコビッチの足を止めてウィナーを奪うストローク力、シモンは見事なテニスを展開した。来季以降楽しみである。だがこの試合に関してはやや詰めの甘さを感じた。そこを克服すれば、更なる飛躍を見込めるだろう。

さてベストSFはジョコビッチ対ダビデンコ、ナダル対ロペスである。ダビデンコとジョコビッチは去年の最終戦上海マスターズカップでラウンドロビンと本選決勝で当たっている。去年の再現となるだろうか。そしてナダルとロペスは同郷スペイン対決である。ハードコートでのナダルの復調振りを確かめるよき試合になりそうだ。土曜日もGAORAがSFを生中継してくれる。熱戦を期待しよう。