来た、きた、来たぞ、地味な方が来たあああ。

2010全仏女子SF
スキアボーネ 76 ret ディメンティエワ
ストーサー 61 62 ヤンコビッチ

長い第一セットの末に、TBを落としたディメンティワは、自分のベンチに戻る前にスキアボーネの元に赴き、言葉をかけたあと、主審に棄権を告げた。昨日の試合を見る限り、足の故障を抱えたままの状態になるディメンティエワは、今日のSFは苦しいだろうと予想していたが、それでも第一セットの出来はそれほど悪くなかったので、第二セット以降巻き返しも可能だと思っていたところに、突然の棄権であったので、正直驚いたし、そして残念であった。今回はとてもチャンスがあったと思われるだけに、ディメンティワも無念であったろう。

で、その次の第二試合はあっという間に終わった。特に第一セットなど、雑用してちょっとTVから目を離した隙に終わっていた。第二セットは見逃すまいと凝視した。ストーサーのサーブとフォアが凄いわ、ディフェンスに定評のあるヤンコビッチの足が何度も止められてしまっていた。最後のマッチポイントもストーサーはフォアハンドのクロス一本で決めてしまった。

女子のシングルス決勝はなんとストーサー対スキアボーネという予想だにしないカードとなった。オーストラリアもイタリアも大騒ぎらしいらしいが、本人たちは喜びながらもテニスの内容は淡々としている。さて初体験となるグランドスラムシングルス決勝戦の舞台で、自分のテニスをやりきるのはどちらか、先に自分のペースを握った方が初タイトルを奪うことになるだろう。それはどちらだ。その行方に注目しよう。