海と犬と湖と

横浜でヨット生活を送っています。クルーザー歴は3年目に入りました。 クルーはシェルティ(♀)の愚犬リル。 なにも働きがないけれど食欲は旺盛。 東京湾にフワフワ浮かんでお気楽な毎日。でもないか… アーサー・ランサムの影響を多分に受けてます。

島根行きまで一月を切った。もう5月も終わる。
昨夜からの雨は降ったり止んだりを繰り返し、マリーナはおろか外に散歩すら出られない。
ホームセンターという手もあったが、ここは閑話休題。
午前中は写真の整理。
アナログな私は”記録写真”をデジタルのままお蔵入りさせているのが気に入らない。
だいたい三月に一度はプリントして普通のアルバムに残す。
うっかりするとそれでさえ1000枚近くになるから、珠玉の100枚程度を選んでプリントしている。
業者に頼むと月日がバラバラになって、いつの写真か分からないから、それを日付順に並べる。これだけでも手間が掛かる。それからアルバムに写真を差し込み日付やコメントを書いていく。これだけで3時間くらいかかる。
IMG_0603
      雨やまないし…

たまに雨が降り止んだときに、リルと散歩に出かけようと試みるがそれも束の間、玄関の扉を開けた瞬間にまた降り始める。結局、昼は久しぶりのカップヤキソバ。
こういうのは雨に日に一人で食べても美味くもなんとないな。

旅の事でも考えよう。
IMG_3814
で、島根行きの事前学習。
と言っても、私の主目的は映画「砂の器」をめぐる旅。
あれから40年経っている訳だから、奥出雲の亀嵩は当時の痕跡を残してはいないだろう。
事実上の事ではない松本清張氏の原作による映画だけに、そんなロケ地を保存しておく必要もなければ、映画自身が持っている虚飾によって「それらしく見せる」現場だから、実際行ってみたらがっかりするかもしれない。
40年前の映画、しかも時代背景が戦時中なので撮影現場は衣装を含め「それらしく見せる」ように虚飾されていたわけだ。
それでも、奥出雲に行きたい。あの感動作の舞台を歩いてみたい。
宍道湖や出雲大社より、私には島根=「砂の器」なのである。
で、DVDを何度もチャプター再生しながら、タブレット片手にマップで場所の確認をする。
IMG_3004
道を調べ、コースを決める。既に予約済みの宿からおおよその時間を割り出す。
マップを印刷して、ロケ地をマークし、奥出雲の道路を赤鉛筆でなぞっていく。
当初、概案を作ったときよりも1時間ほどオーバーしそうだ。
でも、六月は日が長い。それに余裕を持って宿に着く時間を決めている。
大丈夫だろう。
奥出雲の国道、県道は全て頭にインプットされた。

夕方、雨が止んだのでリルと散歩に出る。
いつもの30分コース。
道々、奥出雲の地図を思い浮かべる。
が、一番遠いところで雨に降られて、足早に帰る。
IMG_0604
      結局濡れるんだよ。

調べ始めると止まらない。これは悪い癖だと分かっているんだけど…
明日はマリーナも定休だし、もう少しいろんな事を調べたいなあ。出雲弁とか出雲蕎麦とか、ついでに出雲大社や八岐大蛇とかさあ。
図書館でも行くかな?


日曜は基本的に家族と一緒に過ごす事にしている。
家が居心地よくないとね。それはリルも一緒。みんな一緒にいるのが好きなんだな。群れの動物だからね。
例によって、息子はリルと実家へ薬を届けに、家内はせっせと掃除に努め、私はどうでもいいような事をグダグダとやっている。
ひょっとして居心地いいのは私だけか?
FullSizeRender
以前、アダチ君からもらったアメリカ商船アカデミーのワッペン。
もらったのはワッペンだけで、先日やっと見つけた無地の帽子に付けてみた。
むー
まあ、船底塗装用の帽子くらいにはなるだろう。
なにしろこのキャップ108円だもの。

歯磨きだのウェットティッシュだの、細々とした生活日用品を買いに家と実家の中間にあるドラッグストアへ買い物。
戻ってきた息子とそこで合流。
IMG_0599
        置き去りにされた

この手の店に三人で入るとダメだな。
あれがない、これが欲しいと、山ほどの荷物になる。
財布が空っぽになったので、昼は残り物で作ったヤキソバになる。
私が欲しいっていったのは新しい歯ブラシと消毒薬だけなんだけどなあ…

一昨日、家内が残りの新訳ランサム全集を買って来てくれた。
父の日をないがしろにした罪滅ぼしらしい。
リルは昨日誕生日だったし、息子もアウトレットでいろいろ買ってもらっていた。母の日はBBQしたしさ、そりゃ働きのない私があれこれと言えない立場だけど…まあ、父の日は船底塗装の手伝いでチャラってな感じ。
でも、さすがにナオトさんやミス・リーとの話でやたらとランサム話が出て来たし、専属船大工のタカハシとフネの書棚を作る話なんかしてたから、気を利かして買ってくれたようだ。
えらいねえ、さすが我が女房。
IMG_0598
で、取り敢えず並べてみる。

別に全部一度に揃えなきゃいけないということはない。
だが、フネに書棚を作るためにはどうしても長さを測る必要がある。
新訳全集上下24巻、しめて40cm。

あれこれと置き場所を考えてみる。
先頃のタカハシとの電話では、湿気による膨張やカビ対策も考えないといけないことで一致。
文庫本はすぐにくすむからねえ。
タカハシはガラス扉のボックスがいいと言うが…そんな難しいのを図工2の私が作れるはずもない。
ゆっくり考えよう。すぐ必要だと言うこともない。

今日は蒸し暑い。
リルと近くのコンビニへアイスを買いに行く。
帰りは上り坂なので、リルも舌を出してハアハアしてる。
で、家まで持たずに途中で1個食べる。
IMG_0600
      アイス、好き。

ゆっくり食べてるとみんなの分が溶けてしまうから、急ぎガツガツ食べて頭がキーン。
なにやってんだ。帰るぞ~

リルは名残惜しそうにアイスの棒をしゃぶっていた。
そろそろ大々的にカットしてシャンプーが必要だなあ。


リル7歳の誕生日。

歳月人を待たず、いや犬も待たず。いつのまにか7歳になったリルだが、いつまで経っても子どもっぽい。
ヨット犬リル、いつまでも元気でいてほしいなあ。
P5283676
        7歳なんだよ。えらいでしょ。

朝一番に歯医者、母の通院をさっさと済ませて、昼前にはみんなで「がってん食堂」。
息子は午後から茶道部のお菓子作りがあるらしい。一体なにやってんだ?
なので早めの昼食をして、一人モノレール駅まで歩いて行くことになっている。

「がってん食堂」は相変わらず、量が多くて安い。
IMG_0587 (2)
     息子の頼んだ イカの煮付け定食。

リルと私が艤装している間、息子は財務大臣とアウトレットで買い物。
シャツ、パンツ、Tシャツ等々ごっそり買ってもらっていた。なんかずるいよな。
どうも女親は息子に甘い。
今日はリルの誕生日なんだぞ!
父の日なんて一顧だにされなかったし…

それでも、準備万端整え、気長に家内達を待っていた。
まあ、船底塗装も手伝ったし、下架の時はいなかった息子にゲストバースまで渡船。
息子だけ下船したのでリルはズーッと見送っていた。
IMG_0592
       どこいくの?

結局、1時頃の出港となった。
マリーナ水路で似たようなフネが帰港してきた。
あ、BeachBoysだ。ナオトさんもいる。
「AHOY!」
「AHOY!」
と呼び交わす。なんでも横浜港に出かけたらしい。

それにしても、今日は一段と微風。水路を出たときには東風4kt。
リルの誕生日には相応しいんだけど、曇天で靄っているからあまりパッとしない。
P5283684

それでも土曜日とあって、フネは多く、皆さんそれなりに辛抱強く乗っている。

セイルを揚げるのは久しぶりのような気がする。5月はトータルすると二日に一度はマリーナに来ているが、帆走できたのは今日で…げっ!3回目?
P5283683

家内はティティがよくやるように望遠鏡であちこちを見ている。
こんな日に望遠鏡見たってなんにも見えないんじゃないの?
どうも釣り船で何を釣っているか観察しているらしい。
リルは定位置を確保して惰眠態勢に入りつつある。
P5283680
      なんか言った?

出航する前は少し晴れていたから、わざわざ大おばさんの日傘まで取り付けたのになあ。
これじゃあ漂流だよなあ。
P5283677

1時間もすると風は南に振れ、風速8ktくらいに上がってくる。
31ftのレース艇に併走され、お互いに何度かタックをしながら八景島沖までやってきたが、そりゃあ速いのなんのって、まったく太刀打できない。
多分エンジンつけても叶わないなあ。
敬意を込めてパシャ。
P5283686
    完璧なトリムだしジブのツイストラインが美しい

八景島周辺では学生ヨットがいっぱい出ていて練習をしている。
関東インカレは終わっているはずなので、ここら辺のフネは全日本の切符を手に入れられず代交代になった大学だろう。新入生を乗せているのか弱風でも危なっかしい。
P5283687

体力的に競技ヨットに乗るのは厳しいけど、こんな日はちょっとでいいから470に乗りたいなあ。気持ちいいだろうなあ。
何十年経っても、身についた感覚というのは残っているもので、見ているとついつい手や体が動いてしまう。

夕飯の買い物があるから、今日は沖の根まで。
ジブをファーリングしてエンジン始動。福浦沖まで来ると、風は南西に振れて、いつもの事ながら10ktくらいの順風に。
でも、今日はリルの誕生日だからケーキも買わなきゃね。
P5283679
      ケーキって言った?

お菓子作りの終わった息子も早く帰って来て、夕飯後にリルの誕生パーティ。
タン、タン、タンタン誕生日~♪
cake
      リル、おめでとう。

誕生日ソングを歌うと、それだけで大はしゃぎなリルでしたあ。





昨夜からの雨は朝になっても断続的に降り続けた。
少し寒く感じるのは、25℃を割っている気温のせいか、それとも強い風のせいか?
ナオトさん達は保田に行くと言っていたが、こういう日はあまり羨ましくないな。
リルも観念してふて寝。
IMG_0579 (2)
      おもしろくなーい

仕方ないから、私もヤブ医者のところへ行くことにした。
普段は待合にも入れないほどの患者がいるけれど、今日はたった4人しかいなかった。
むー、ヤブ医者には雨の日がいいかもしれない。
それでも、血圧計っただけで「眠れてますか」という何年も聞いてきた質問をされておしまい。
血圧は薬を飲んで2時間足らずなのに、150近くあったんだけどなあ。
それから調剤薬局へ。
ここもガラガラ。
suzuran
いつもは薬局を出ると昼過ぎになってたりするけれど、今日はまだたっぷり時間がある。
隣のスーパーで、うがい薬買ったり、ヨット用の台所洗剤等細々した物を買ってもまだお昼にはならない。
ヤブ医者通いにはその日のリズムというものがある。調剤薬局を出たら食事というパターンが崩されると、時間単位で動いている私はちょいと困るな。
しょうがないので、パンや飲み物を買って帰る。

ランサムの新訳本を読みながら、いろいろ調べ物をしてたら夕方になって雨も上がる。

ナオトさんのディンギー作りのお手伝いにクーリー(苦力)として伺うことになっているが、そんな日程をぐしょ濡れセーリング中のナオトさんと、月末で仕事が忙しいタカハシとに連絡をとりつつ、私はリルをナデナデしながら熱いミルクティを飲んでいた。
みんな頑張ってねー
が、1時間もすると何もしてないことが(本は読んでるけど)勿体ないような、お天道様に申し訳ないような(雨だけど)気がしてくるのだ。
通院日はそれだけで有効な一日を分断されるな。

雨が上がったところでリルとボール遊び。
IMG_0580
       ボールやって!

こういう中途半端な日は、みんな一生懸命に生きてるんだなあと思う。
だらけた生活をしてるのが申し訳ないような気がするのである。
要はグータラ亭主なんだが、グータラ亭主の日は「今日はグータラするぞ」という決意と意気込みが必要なのだ。今日は本式のグータラ亭主ではない。
IMG_0582
 
リルが懸命にボールを追いかけて遊んでいるのを見ると羨ましくさえ思うな。
こんなんでいいのか?
今後、雨の通院日はグータラ亭主を決め込もう。と決意を新たにする。
IMG_0583
     あー楽しかったぁ

明日は母の通院日、歯医者の定期検診の予約も入れてある。歯は別に悪いところはないのだけど、毎年1度は行くことにしてる。今日にしておけば良かった。
また医者がよいかあ…

あ、明日はリルの7歳の誕生日だ!
タン、タン、タン誕生日。
おフネに行こうな。
まあ、つまり海にいないと調子が上がらないのである。

マリーナへ行く回数は多い5月だが、ほとんどセーリングできてない。
今日も朝から強めの風が吹いている。
機走でもいいからと、リルを連れ立ってマリーナへ。

既に黄旗が揚がっており、ウェストの風速計では9m/sが平均風速、ブローでは当然10m/sを超えている。
リルには無理だよなあ。私自身、まだ船底塗装の疲れが残っているしなあ。
IMG_0552
      なんかヘンなのいるよ

直したエンジンの調子や、塗装後のフネの滑りを見るために、取り敢えず機走。
いやあ、本当にいい音だね、このエンジン音。
軽い感じがする。
IMG_0554

いつ赤旗になってもおかしくない風で、しかも曇り空。
水路を機走で走っていても大きくヒールしたりしている。
当然、水路を出ると波も高く、バッシャーンと飛沫が飛んでくる。
こりゃ、ダメだ。
IMG_0555
       風強いよ~

30分もしないで戻ってきた。
で、いつものようにゆっくりとマリーナの中を舐めるように進む。
ミス・リーのヨットも確認。

先日の船底塗装、今回はデッキ磨きすらやらなかったのでコクピット周りがすごく汚い。
ヤードで汚れた靴のまま、入れ替わり立ち替わりキャビンに入ったせいだ。
少し晴れ間が出て来たので、徹底的にデッキ磨き。ついでにトイレ周りの拭き掃除。
やり出すとキリがないが、さすがにお腹が空いてきた。
時計を見ると、もう13時半になってる。
Pier1でシラスチャーハンなどを食べ、ここのところ散歩不足のリルのため、マリーナの中を散歩することにした。
IMG_0566
     なんだよ、その期待感いっぱいの笑顔は。

センターハウスからイーストハウスまで歩き、イーストのポンツーンゲートをくぐる。
IMG_0568

ここは同じマリーナにあっても滅多に来ることがない。
かつてはレンタルボートをよく利用していたからイーストハウスは利用していたが、このゲートを真っ直ぐ入ることはなかった。
多分、2回ぐらいしか入った事がない。
元々Jollyhotの前オーナーはこちらのバースに係留していたから、「海王」さんに照会されたJollyhot を最初に見に行ったのはこのイーストだ。

ゲートを入ると真っ直ぐな都大路が続く。
IMG_0570 (2)

誰もいないし、リルの散歩にはちょうどいい。
見かけないフネがたくさんあるから、ゆっくり歩く。特に注意するのは船名。
ランサム仲間がいるかな?と見て歩く。
IMG_0569
   こんなイラストを入れたフネもある。

いたいた。なんとなくそれらしい感じの絵が描いてある。
IMG_0575
      海賊だあ

でも、この感じはむしろ「パイレーツ オブ カリビアン」だなあ。
こういうドクロはやっぱり旗がいいよなあ。
むむ、この船名は素敵だ!
IMG_0574

「コンチキ号」は言わずとしれた漂流筏船。
誰だったか忘れたけど北欧の学者が、南米先住民とポリネシア島民とが人類学的に近い人種であることから、南米先住民の祖先は海を渡ってきたポリネシア人と仮説し、当時の材料で大型の筏を作り海流に任せてペルーに漂着する試みをした。
潮任せ、風任せの記録は「コンチキ号航海記」として本にもなっている。
なので「コンチキ」と書けば、のんびりとあてのない漂流をする感じで、このネーミングはそれだけで素敵なのだが、その後にExpedition「探検隊」まで付けている。
探検は冒険じゃない、きちんと計画されて装備も整え、B案C案と万が一の代替案まで用意する。「コンチキ号」のイメージからすれば対極にある。
うまい!座布団1枚!

てな具合でバースをくまなく歩いて今日も1万歩。
IMG_0576
    満足、満足。

ここから第一駐車場までの長いこと。
もともと疲れが出ていた脚。膝が少し痛くなったので、家に帰ってから整骨院へ直行。
「乗ってないよ~」
「ほんとですか?」
「まあ、ちょっとエンジンで出たけど・・・」

もう、とにかくどういう状況でも海に出ると叱られるのであった。



今日は車の一ヶ月点検。持ち入れ指定時間11:30。
もう、この時間にこれじゃあ何もできないよなあ。
点検だの検査だのと昨年の暮れから「検」の字ばかり見ているような気がする。
どうせなら”探検”の方がいいよ。
夜はボランティアの水曜日。準備を含めて行動が限定される。
ランサムの新訳本でも読むか…
新訳じゃなければ気にならないところも、あらためて読み進めると訳の分からない訳語がある。
その一つ、「福おけ」。
用語の解説には、こうある。

ふすまをおけに盛って、その中に景品をかくしておき、子どもにつかみどりさせる、宝探し

この「ふすま」が襖ではなく、植物の麬のことだと今は分かる。
が、小学6年生で、これを読んだときにどれだけ理解できていたんだろうと思う。
その遊びが「福おけ」。どこの遊びだよ?
もし昭和初期にそんな遊びがあって、それを「福おけ」と言っていた地域があるとしたらそこに行って見てみたいものだ。
少なくとも戦後に「福おけ」なるものは見たことも聞いたこともない。
この原文は何だっけ?luckydip? なら、「宝すくい」の方が分かりやすいけどなあ。
ナオトさん、教えて。
でも、この何か風俗的な匂いのするこの「福おけ」という言葉、嫌いじゃない。多分小さい頃も気になったんだろうなあ。

って、全然ランサムの世界に入っていけない…
P4203566

呆れて惰眠を貪っているリルを連れてディーラーへ。
せいぜい30分で終わるというので、リルとその周辺を散歩してたら雨に降られた。
ゆくゆくついてない犬だなあ。
toyota
      雨になったんだよ

これじゃあどこにも行けないから、隣のコンビニで弁当を買ってディーラーに戻るともう検査は済んでいた。
早っ!
と同時に雨も止んだ。
どうしたもんじゃろのう~

結局家に帰って、コンビニ弁当を食べた。
まともにリルと散歩してないから、食後に散歩しようとすると、呼び鈴がなった。
宅配かあ?
いや、東京ガスのエコキュートの宣伝説明。
面倒な説明を10分も聞かされて、さあ、行こうと思ったら今度は電話。
サントリーサプリメント。
お次はクレジットカードの簡易書留。
冗談じゃないよ、まったく!
で、散歩もちょろっとしかできなかった。ゆくゆく運の悪い犬だなあ。

そのまま準備してボランティア。
それがまた大変で…

後厄か?


さすがに今日はゆっくり休みたい。
なんとなく5日働いた後の週休日ってな感じ。
通院もあるし、整骨院も行きたい。
お知り合いになれたミス・リージャンクも見に行きたいところだが、それはまた次のお楽しみにしよう。
IMG_0540
それから、この三日留守番させていたリルと散歩に行かなきゃね。

遅起きして、家人のいなくなった家を見回してもリルの姿が見えない。
おーい、どこだ?
akubi
      ふゎ~い。

すっかりだらけ癖がついてる。
オボレロノロマハノロマデナケレバオボレナイ
そのまま寝てろ。お医者さんいってくるからな。

病院に行って、整骨院で”石”だの”鉄板”だのと罵られて帰ってくると、既にお昼。
グータラ亭主してると時間が早いな。
昨晩、ミス・リーに火星通信をしたところ、今朝彼女から土人郵便が返ってきた。
良かった。ずいぶんと失礼な事をしたと思っていただけに救われた。

あの日、彼女が持っていたランサム全集の新訳本。
前から興味があったし、その全集をフネに揃えるため専属船大工のタカハシと書棚を作る話をしていたところだった。
まあ、とにかく本屋に行って買ってみよう。

岩波少年文庫の「ツバメ号とアマゾン号」は私とアダチ君が探し求めて、偶然私設図書館で見つけた思い出がある。
段ボールで作られたケースに入った上下巻のその本は、折からの美しい夕焼けの風景と共に心に刻まれている。
しかし、1958年版はランサムサーガの第1巻目だけだった。
単行本で出ていたサーガ最終巻「シロクマ号となぞの鳥」を既に読んでいた私たちは、訳者神宮輝夫氏の解説でランサム作品が12巻あることを知っていた。
1972年版のランサム全集が出る前の話である。
ただ、その第1巻目を目にしたときは、あの美しかった夕陽よりもそれがもっと輝いていたように思う。

近くの本屋に置いてあった文庫を、そこにあった分を全部さらって買って来た。
Ransom
今更初版もへったくれもない。
私にとっての宝は、毎日10円ずつ貯めて買い込んだ1972年版にほかならない。
新訳本は文庫本だから手軽に読める。
フネの中にいつも置いて、雨の日、寒い日、強風の日にちょっと開いて読めればいい。
テレビもラジオもステレオも要らないが、ランサムの本だけは欲しい。

児童文学研究の神宮輝夫氏が邦訳してきた外国文学は多いけれど、そのライフワークとして
手がけたランサムサーガは初翻訳から50年以上経ている。
今はご高齢の名誉教授神宮氏だが、その若かりし頃、先駆けとなった岩田欣三氏に導かれながら「ツバメ号とアマゾン号」を共訳した。
これまで何度も重版された1972年版だが、「ツバメ号とアマゾン号」は常に岩田欣三氏との”共訳”だった。
この新訳本はその岩田欣三氏の名前が消えている。

半世紀経って新訳された「ツバメ号とアマゾン号」をちょっと開いてみる。
最初の1ページで、違和感を持ってしまった。
”間切る”という文字がない。
少し読んでいくと、文章がとても平易で、子どもが読みやすいような単文構成。
”船長”にも”航海士”にもそれぞれ”キャプテン””メイト”とカタカナ英語のルビがふられている。やたらとそのカタカナ英語のルビが多いのである。
また”土人”は”原住民”とされているが、それこそ滅多に使われない「革環」(革じゃないけど)は残ったままだ。
”屋形船”は”ハウスボート”とそのままの表記。これは寂しささえ感じたな。
今時”アイ・アイ・サー”という言葉ぐらい、欄外に解説を設けなくてもほとんどの子どもが知っているように思う。でも、”電報”は知らないんじゃないかなあ。
子どもが分かりやすくと言うなら船医の”ドクター”と外科医と訳した”サージャン”のルビは必要ないと思うし、時代への配慮なのかもしれないが”羅針盤”のルビふり”コンパス”は羅針盤自身が死語だ。いちいち羅針盤を残す必要があるのか…
この違和感はなんだ?

時代背景は1930年以前、英国が世界で最も幅を利かせていた時代。
そういう解説こそが大切なんじゃないかなあ。現代に合わせる事に無理があるような…
1958年版岩波少年文庫は、確かに言葉の解説が多かった。経済成長著しい中にあって、すでに死語となっていた言葉も多かった。
でも、日本の多くのランサムファンはそれを読んできたじゃないか。
デジタル時代でテレビやゲームに興味がいってしまう子ども達に、いかに本を読ませるか、読書習慣を付けさせるか、児童文学研究の面々が出した答えがこの新訳なのか。

英国ではランサムの原作に沿ったテレビドラマが作られている。
シャーロック・ホームズはグラナダTVのシリーズが最高と言われているし、毛色の変わったホームズが映画になったりもしている。そんなものを見て本を取るような子どももいる。
ハリー・ポッターなどはいい例だ。
原作が読めない子ども達は日本語吹き替え版でその世界に入る。
本は無理矢理読ませようとしても、興味関心がそこに向かわない限り、教科書の延長のようになってしまう。面倒なものは避けたいだろう。
子ども達にどう本の世界を紹介していくか、どう本を手に取るようにしていくのか、それは決して新訳という手法ではないような気がするのだ。
神宮氏が個人として、やり残した事なのかもしれない。本人はそれで満足なのかもしれない。
或いは、ランサムの本で育った親達、爺ちゃん婆ちゃん達はこの新訳を子や孫に与えようとするだろう。
でも、課題図書じゃないよね。夏休みの課題図書ほどつまらない物はなかった。
新訳本は旧訳本に言葉を置き換えて読むことにしよう。

つまらなそうなリルと再び散歩。
fllower

今度旧訳版でも読み聞かせてやるからな。





さて、どん尻に控えしは 磯風荒れえ小ゆるぎの・・・背負って立たれぬ罪科はその身に重え虎ガ石・・・
最終日、本日の助っ人は後輩エンドウ。

きれいさっぱり仕事とその人間関係を断ち切った私だが、彼とだけは付き合いがある。
専ら船底塗装の時だけ声をかけるが、なんとか都合をつけてやってきてくれる。
とてもありがたい。
が、終始仕事の愚痴を聞かされる羽目になる。
まあ、そんな話がしたくて来てくれるのかもしれない。
IMG_0511
エンドウは息子、タカハシと継いできたハルのパフ掛け。
これで3回目になるから、充分要領を心得ている。
電動工具を持ち上げての作業はかなりきつい。しかも今日は気温もうなぎ上り。30℃近くまでいった。
こんな日に長袖長ズボンなんてとんでもない話だが、さらに不織布の防塵つなぎを着るわけで、熱中症になっても全然おかしくない。
それでも、エンドウはハルに魅入られたように作業をしていく。
こういうところは見上げたものだ。
友人タカハシの後を引き継いだと知って、もうがむしゃらにパフ掛けしていた。
ゲルコートも危うくなってきたJollyhot を昼飯を挟んで2周。
それが彼の仕事に対する意地なのである。
IMG_0514

で、ご覧のような鏡面仕上げ。
でかした、ロジャ。じゃない、エンドウ。

家内と私はもうひたすら塗る。
ナオト氏が最期を飾る灯として仕上げたキールだけは、私自身が責任をもって塗らねばならぬ。
まあ、比較的若い家内にほとんど塗らせているわけだけど・・・
それでも家内は大学に落ちたら看板屋になりたかったという変わり者なので、割と楽しみながらローラー刷毛を転がしていく。
IMG_0519

午前に1回、午後にも1回、取りあえず塗装することができた。
実験的にグラインダーで削り、比較的深い部分だけパテ詰めして、プライマーを施し塗装をかけたキールはこんな感じに。
IMG_0523IMG_0521

細かなことを言えばキリがないけど、初めてにしたら上出来だと思う。
これを元にまた秋口には部分補修をしてやろう。
ペラやラダーもこの通り。
IMG_0524

で、最終の重点部塗装をしているときに、隣で高圧洗浄している輩がいて、やたらとこちらに水をとばしてくる。
冗談じゃないよ、まったく。
それを見ていたマリーナスタッフに注意され、私も乗り出しての三国干渉。
なにしろ、午後からすでに1時間は高圧洗浄してるしね。

  IMG_0516 (2)
        これで半年前に塗装したという。

今までは業者に任せて今回初めてDIYをするというこの御仁、スクレパーもかけずに高圧洗浄機ですべて落とそうとしているところに無理がある。サンダーでペラの塗膜を剥がすのは難しすぎる。一人で自船を塗装しようというその意気込みは偉いと思うが、どうも基本が分かってない。
乾き待ちだったので、いろいろアドバイス。
その後、近所迷惑にならないようにヤードの一番隅に追いやられていた。

下架予定は3時。クレーンで吊るされバンド位置を少しずらしてもらっての最後のひと塗り。
IMG_0530
通常は30分の乾き待ち時間をもらえるが、次船の下架が4時だからと1時間の乾燥時間をサービスしてくれた。 
おかげで、塗装グッズを先に車まで運び入れることができた。

そして、この三日間家族と友人に助けられ、みんなの努力と汗の結晶、すべての工程を終えたJollyhot が水に戻った。 



エンジンも快調。
自バースに戻って、コクピットで談笑した。

お疲れ様でした。
もう、グーの音も出ない。

↑このページのトップヘ