2017年03月16日

生活残業36.4%

民間調査会社が「残業に関するアンケート調査」を実施しました(ネットサーチ、20歳~59歳の公務員・会社員1万145人を対象に調査)。

これによると、「残業する要因」の問いでは、「残業費をもらって生活費を増やしたいから」(34.6%)、「担当業務でより多く成果を出したいから」(29.2%)、「上司からの指示」(28.9%)、「自分の能力不足によるもの」(28.9%)というものでした。

また、「残業が多すぎるか」との問いでは、「多すぎる」が77.9%、「残業ゼロで終わるように企業・団体の幹部が仕事のやり方を考えるべきだ」には、72.3%が賛成しました。一方で、「社会人として成長するためには、残業が必要なときもある」にも52.5%が賛成しています。


色々な読み方があるでしょうけれど、私が着目したのは【生活残業36.4%】です。これ、つまりは積極的に残業を求めているということですね。良し悪しは別にして、そうした人が実に3人に1人以上。昨今の時間外労働上限設定(36協定)の議論を見ていて思うのは、こうした一定のニーズが置き去りにされているということでもあります。

私の社会人経験においても、(傍から見る限りにおいて)「する必要のない残業」を、あたかも水飴を水で薄めるかのごとく引き伸ばしてやっている。そういう人をそれなりに目にした(現在もそう)というのが正直なところです。効率追求に程遠い。塾業界なんかはまぁ、その最たるものかも知れません(笑)。

労務管理という観点から見た場合、こうした部分、はっきり言って多くは「企業文化」由来ですね。経営陣が残業を極力させない、そう決めているところは当然ながら残業は少なく、明に暗に昔のモーレツ社員のような社員を求めているようなところは、これまた長時間残業が常態化しています。

社会保険労務士なものですから、時短、残業削減のアドバイザーでもありますが、まずは経営陣からして「残業をしない・させない」と決意することからですね。忙しくて休憩時間を確保することもままならない。残業もまたどうしても生じてしまう。それに引きずられる形で、帰ることができない(帰りにくい)社員も出てくる。

ならば改善。工夫です。休憩時間を輪番制にする。残業もまた同様。個人ではなくチームで仕事を処理する体制を構築する。いざとなったら、例えば午後8時をもって強制消灯とか。いえ、3Kで名高い塾業界の中にも、そうした取り組みをしているところもあったりするんですね。

いずれにせよ、「残業は美徳」といった古い価値観を捨て去ることことからでしょう。とは言うものの、「休みが多くて、残業がなくて、それでいて給料が高いところに就職したい」とか言っている若い人(特に新卒者)を見ると、思わず苦笑してしまうわけですが。所定時間内に、仕事をやってやってやりまくる。それでなんとか残業に食い込まない。定時で終了。そして満足感。それが本来の姿ですよね…。

jounetsu_kuukan at 12:10│Comments(0)TrackBack(0) 雑感 

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