2017年05月17日

プリント授業(ガラパゴス授業)を禁止せよ

ガラパゴス。

この地域限定で独自に進化、いや、進化ではないですね、退化です。ともあれ、他の地域ではお目にかからない「悪しき文化」が学校(とりわけ中学校)に存在しています。先日、仕事でお会いしたF木社長が言っていました。「ブログを読んで、まさかと思って子ども(中学2年生)のノートを確認してみたところ、まったくその通りであきれ返った。何なんだ、あれは…」

何かというと、ノートのことです。通常、ノートなるものは「書く」ものですよね。学校の授業で用いるそれならば、学校の先生が授業中に黒板に書いたことを書き写すもの。ところがしかしこの地においては、プリントを切った貼ったした、得体の知れぬものを称してノートとの定義。それがスタンダードと化しています。つまり、こういうことですね。

1.学校の授業はプリントを用いてやるもの。
2.そのプリントをノートに切り貼りさせる。
3.それでできたもの(ブカブカの実にみったくないもの)を称してノート。
4.ノート検査なるものは、そのみったくないものを提出させること。
5.そのみったくないものをテストの前に見直しすることが、テスト対策の勉強。

おかげさまで、ありえない授業進度の遅れはここ数年で改まりました。がしかし、これまたありえないのがこの切った貼ったの不細工な代物づくり。ノートなんかじゃないよ、工作でしょうが、そんなものは。この点、小学校はまだそれほど毒されていませんが、早急に手を打たなければ、時間の問題でしょう。

およそ20年ほど前から、この不細工な代物が目につくようになってきました。教科は社会科、次に数学。中学生のお子さんの保護者のみなさん、ぜひ子どもの(学校の)ノートを確認なさってみてください。スクラップブックさながら、プリントを切り貼りして、ぶかぶかに膨らんでいるはずです。主要5教科のうち、3教科・4教科はもはやそんな状態でしょうか…。

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参考画像です。こうしたものを作成することを強要され、それがイコール、ノートづくり。こうしたものを提出することがイコール、ノート検査。狂っている。そうとしか言いようがありません。ところが、どなたも気づかない模様。おかしい。あまりにおかしい…。

提言。いや、遺言かな(笑)。教育行政が厳命を下し、こうした意味不明なことを禁止すべきです。そもそも。プリント主体の授業、それからしておかしいですよ。「ワークシート」と言うらしいですが、はっきり言いましょう。進度を稼ぐためのツール。それがために濫用されているんですね。理由は単にそうしたことです。

黒板授業だと進度が稼げない。だからプリントを多用するわけです。ご丁寧にカッコ抜きされていて、そこに重要語句を書けばいいだけの形式なんですね。ええ、市販の(難易度の低い)問題集の基本ページと同じですよ。答えのみを書き入れる。そうした形式です。

小学校、最近ではありがたいことにしっかり学習指導するようになってきました。この点、10年ほど前と完全に逆転した感があります。読み書き計算がままならない子が、大量に中学校へ送られる。「××小学校は、いったい何をやっているんだ!」と授業中に怒鳴った数学の先生がいたそうですが、まったくもって同感。そう思っていましたが、現在では状況は異なります。

全国学力テスト調査結果を見ても分かることです。小6生時点では全道平均をクリアしていたのに、その3年後。中3生になると(同じ子ども達)全道平均を下回ってしまう。数字は正直です。3年間で相対的に学力が失われてしまっているということですね。これ、はっきり言いましょう。この、わけのわからないプリント授業の弊害ですよ。

書かせないんですよ。先生が話し説明し、板書する。子ども達はそれをノートに書く写す。その際、話を聞きながら書き写す作業が伴うわけですね。実はそれ、脳を鍛えることとイコールなんですよね。耳で聞きながら、目で追って見ながら、手を動かして書き写すという同時作業をおこなっているわけですから。それを書かせないとなると…。

どうなるかは火を見るよりも明らかですね。手を動かさせない。書かせないから書かなくなる。書かないから思考が整理されない。だから学力が伸びない。伸びないどころか反対に下がってしまう。高校生になってもノートにまとめられない。大人になってもメモを取ることができない。後遺症は甚大です。

黒板を用い板書をして、(子ども達に)ノートに書きとらせる形式、昔ながらの一斉授業。はっきり言いましょう。簡単じゃないんです。難しいんですね、色々な技術が必要になるので。一方、安易なプリント指導。簡単なんですよ、誰にでもできます。がしかし、いつまで経ってもまともな(黒板を用いた)一斉授業ができるようになりません。

一刻も早く、ガラパゴス授業を禁止にしてください。多くの子ども達は中学校で、「書かないこと」を学んでしまっているのですから。書かないし、書かせない。そりゃ学力が上がるはずもありませんね。低学力モードには理由(わけ)がある。だったらそこを一つずつ改善していけばいい。そういうことです。

我が市教委に伝えるも、ここもまた一切改善する気がないみたいです。ならばオフィシャルルートを用いて、「その上」に動いていただき、強制力をもって廃止させるのみ!ですね(笑)。

終了まで、あと13日。

●ありそうな小噺(プリント授業のホンネ)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8569022.html
●教科書不使用&プリント授業の弊害(上位生の枯渇)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8568420.html
●書かない子を量産する北海道
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8567810.html
●釧路という異国(ノートをとらせない学校)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8567315.html
●日付が書かれていないノート
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8387086.html
●「狂った授業」の生い立ち(釧路はガラパゴス)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8386989.html
●ここから先、この3つをやればいい
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8328468.html
●それは「授業」ではない!
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8325648.html
●板書をしない、ノートを使わない授業の実際
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8304762.html
●プリント授業を中止せよ!(保護者必読!)
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8260864.html
●これがノートでしょ!
http://blog.livedoor.jp/jounetsu_kuukan/archives/8252135.html


jounetsu_kuukan at 10:45│Comments(0)TrackBack(0) 教育問題 | 雑感

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