「サムライごはん」de自衛自炊

忙しい人こそ自炊しましょう!料理嫌いのための高栄養で無添加な「ケ」の食の技術を研究するブログです。悪食による人格崩壊から辛くも生還したカラスヒコの経験に基づく学生・単身赴任者・シングルマザー向け貧乏自炊教室にお付き合いくだされ!

魚缶+大豆でクリーン自炊

 買い物に行けない日を想定してサンマ、サバなど魚缶をストックしましょう。冷や飯やイモや大豆があればすぐに一食を作れて、そのぶん外食に頼らずに済むからです。最近、塩やしょうゆしか使わない無添加の魚缶が増えてきたので心強い。

■使える魚缶が増えてきた
 写真昼食 (4)左上はマルハ「さんま塩焼」(75㌘×3缶パックで419円@生協)です。塩だけの素っ気ない味ですから、しょっちゅう食べても意外に飽きが来ません。
 煮汁の少ないドライっぽい缶詰なので、おにぎりの具材にも使えて、なかなか重宝するアイテムです。

 写真のように玉ネギスライスにマヨネーズをかけて添えれば立派な「主菜」になります。このサンマをガブッと口に入れ、パリパリの焼き海苔でつかんだ豆ごはんと一緒にもぐもぐと噛めば、ああ、食事ってこれでいいんだという喜びが湧いてきます。

 もちろん、生サンマに自分で塩を振って焼けばもっとうまいのですが、缶詰は年中食べられ、しかもストックが利く別種の食べ物。生サンマと比べるのではなく、これがないとカップ麺やコンビニ弁当や、調理パンや宅配ピザで済ませていたかもしれないジャンク・ディナーとの比較で考えないと。

 自炊をなるべくつなぎ、途切れさせないためには、魚缶を頼れるピンチヒッターとして常にスタンバイさせておくのが一番。最近は無添加の魚缶が増えてきたので、カラスヒコは喜んでいます。

 最缶詰 (3)近のカラスヒコのお気に入り魚缶は、上記のほかに伊藤食品(静岡)のサバ缶、イワシ缶、極洋(東京)のサケ中骨水煮など。
 写真にはありませんが、アオハタのアンチョビー缶はごろもフーズのオイルサーディン缶もなかなか美味でハマります。

 もともと缶詰は、空気を遮断して中身の劣化を防ぐ製品ですから、例えばpH調整剤、酸化防止剤など保存系の添加物はいりません。外からばい菌が付く心配もないので次亜塩素酸Naなど殺菌系も当然不要で、実際めったに使われていません。

 缶詰で私たちが注意すべきは増粘系・着色系の添加物と化学調味料です。これらは悪い素材を良く見せる、あるいはまずい食材をおいしく化けさせる魔法の薬だからです。
 それらが使われている缶詰は、たとえ安くてもわざわざ買って食べる意味があるのかどうか。ま、震災後など非常時には、ないよりはあれば助かるという程度でしょう。

 逆に無添加の缶詰は、いい素材をシンプルに調味してある可能性が高い。成分表示を確かめ、産地情報や価格の妥当性も考えて選び、積極的に自炊に取り入れたい保存食です。作ることにこだわり過ぎると忙しい人の自炊は続きませんから。

■自炊をつなぐ「蒸し大豆」
 さて、買い物できなかった日に魚缶がメインのおかずになるのと同様に、豆ごはんの残りがない日に「主食」の代わりになるのはサツマイモやカボチャです。「粉吹きイモ」や「輪切りオーブン焼き」はカラスヒコのお薦め。また、丸元淑生式の「蒸しカボチャ」もおいしいレシピです。

 イモやカボチャは、戦後食料難の時代に「準主食」として私たちの親やその親たちの命をつないだクリーン・エネルギー源でした。今は豊かな時代になりましたが、主食を切らしたときに安直に即席麺や菓子パンに手を出すより、迷わずイモやカボチャに回帰するのがセーフティー。

 頑張って戦災からの復興を果たした親たちも、高度成長期以降は砂糖や油脂まみれの合成食品を食べ過ぎ、今では「高齢者の9割が病気」といわれる惨状です。
 その点、私たちは電気オーブンやビタクラフト鍋など質実な調理器具を使いこなせば、先行世代がハマった罠を上手に避け、おいしく健康に食べていけるはずです。

 
最近カラスヒコは、イモやカボチャに加えて、大豆を準主食に持鍋 (3)ってくる手もありだなと思っています。以前から時々「煮大豆」を食べていたのですが、「蒸し大豆」にすると、やや時間はかかるものの味が圧倒的に良くなるのを実感したからです。

 大豆1袋(300~400㌘)を8時間以上水に浸け、ぷりぷりに膨らんだ大豆を蒸しザルにセットし、フタをして蒸します。煮れば20分くらいでやわらかくなるのに対して、蒸すと50~60分かかります。でも、そのぶん確実にうまい!

 45分を過ぎたあたりから箸で豆を1個ずつ食べてみて、生っぽいジョリジョリ感が消えたら出来上がり。ふにゃふにゃになるまで加熱せず、歯でじっくりすりつぶして食べる程度の硬さで火を止めるのがポイントです。

 煮ると、やはりうま味が湯に流出してしまうのです。その濃い黄茶色の煮汁を飲んだり、みそ汁やおひたしの漬け汁に再利用できないものかと何度かやってはみましたが、味的にパッとせず、結局捨てるしかない。ところが蒸せば、深い味が豆にしっかり残るのが分かります。

 大豆 (2)
冷ましてから、こうしてフタ付き容器に小分けして冷蔵すれば一週間はうまい。それを過ぎるとやや味が抜けるとはいえ、10日以上は十分に食べられるストックになります。これを主食代わりにして、魚缶あるいはゆで卵のおかずで食事の代用にしてしまう手。

 大豆を主食の座に据えると、この食事は糖質制限食に近くなります。普段は豆ごはんで未精製穀物をがっちりと食べ、週に2、3度は蒸した大豆やガルバンゾーの「手抜きローカーボ」でいく。横着とはいえ、これもクリーンな自炊をつなぐ「サムごは」的オプション。

 ではまた。

『アイアムアヒーロー』 ゾキュンになる人、ならぬ人

 映画『アイアムアヒーロー』を注意深く見ると、主人公の鈴木英雄(大泉洋)は自分で思っているほど「役立たずな普通の人」ではなく、ヒーローになる素質十分だったことが分かります。ろくに知らない病気の娘(有村架純)を最後まで守るマインドも激しく粋!

■「隠れヒーロー」だった
 見る前にはアイアムアヒーロー、小心でカッコ悪い男がやけくそで暴れまくってスカッとする程度の映画かと思っていたら、根本的に違いました。
 確かに、職業のマンガ作家としてはパッとしない男だけれども、彼は趣味でクレー射撃の技能をストイックに磨いていたからです。

 手元を見ずに装填し、動体目標に素早く照準して命中させる。一連の判断と動作は何千回もの反復で体に染み込ませた勘とワザです。この鍛錬があったから、英雄は文字通りのヒーローになれました。

 彼の銃を奪った元ニートの青年が撃ってもゾキュン(ZQN)にはほとんど当たらないのに、彼が撃てば百発百中。映画ですから当然でしょう? いえ、そうではないとカラスヒコは思います。ここ、結構大事なツボ。

 例えば『ホワイホワイトハウス・ダウントハウス・ダウン』という映画では、州兵側が戦車を繰り出してくると、テロリスト側はRPG(携行型対戦車ロケットランチャー)で簡単に撃破し、デルタフォースの攻撃ヘリがやってくると地対空ミサイルであっという間に3機とも撃墜してしまいました。

 まるで子供のジャンケンポンと同じように、戦車にはRPGが勝つ、ヘリにはミサイルが勝つみたいなルールゲームの発想で、武器をゲットしたらすぐに使えて効果が出る。リアルな操作環境や習熟プロセスは無視。射撃の角度やタイミングなど戦術的ディテールも抜きで、撃てばとにかく当たってドッカーン!

 『アイアムアヒーロー』が根本的に違うのはそこです。クレー射撃の練習シーンは1カットもないのに、英雄の地味でくそ真面目な性格描写や銃の所持許可証への執着から、観客には彼が、マンガとは別の情熱を込めて、こつこつと技能を積み上げてきたのが分かる仕掛けです。

 そう。英雄は私たちと似ているのです。くそ忙しくて報われない労働環境にあえぎながらも、自分の判断力と集中力を高め、肉体を鍛えることを一人で、こっそりとやり続けてきた人。自炊やジョギングなど運動習慣も英雄のクレー射撃と同じだとカラスヒコは思います。単なる道楽ではないという意味で。

 英雄は20歳で「新人コミック賞」を受けて注目された漫画家の卵でしたが、その後15年たっても芽が出ず、漫画家助手のバイトで鬱々と食いつなぐ毎日です。学生時代からの連れ合いテッ子(片瀬那奈)から「銃を売って家賃の足しにしてよ」と、ひどい言葉を吐かれても反論できない立場。

 同期受賞のライバルは売れっ子作家になっていてロレックスを見せびらかし、雑誌社に行くと「先生!」と呼ばれて応接室へ通されます。一方の英雄は商談コーナーのパイプ椅子で、編集者から「鈴木さんのは主人公が普通なんですよねー」と文句を言われる日々。この屈辱、劣等感。

 でも、英雄のいいところは、銃で「いつか人を撃ってみたい」とか「社会に復讐してやる」みたいな邪念が全くない点。自分には人は撃てないと分かっており、ゾキュンの大群から命からがら逃げ回っているときにも、「公共の場では銃をケースから出すだけで銃刀法違反なんだ」と超保守的。じゃ、なぜ持ってるのと聞かれると、「お守りさ」。結構のんきなのです。

■ゾキュン≒認知症
 実は英雄は、映画の最初のほうでゾキュン化したテッ子に噛まれています。にもかかわらず、彼だけ発症しないのは免疫を持っていたからでしょう。『コンテイジョン』のマット・デイモンなどと同じ。でも、主人公だから偶然に免疫を持っていたご都合主義なストーリーとは違うようです。

 つまり話は逆で、肉体や判断力を鍛えていた人だから噛まれても大丈夫だった。おそらく生活習慣病のパンデミック、とりわけ認知症の急増で社会が持たなくなる今の状況をデフォルメしたのがこの映画で、その免疫になるのが勘と技能を磨くプラクティスなのだと。

 そう見ると、この映画は一気に私たちのリアルな人生にかぶってきます。仕事が大事だからと、何もかも犠牲にして仕事に打ち込むのは危ないという話です。
 具体的には食事にかけるアクティビティーを不用意に削り、出来合い総菜やファストフード、あるいはサプリや栄養補助食品など「代用食」に依存して自分を仕事に特化させる生き方のヤバさです。

 同様に、時間がないからと運動を控えてしまうのもヤバい。体力を温存しなければと一見「合理的」に考えたつもりでも、使わない筋肉や心肺機能はどんどん落ちます。落ちればさらに動くのがかったるくなって脂肪や老廃物がたまり、それを薬の力で抑えるようになると、すでにゾキュン化が進行中みたいな。

 英雄の趣味がVR(仮想現実)のシューティングゲームだったら駄目だったはず。リアルなフィールドや競技場で重いライフルに手で弾を込め、両足を踏ん張り汗を流して撃ち、銃のアフター・メンテナンスも含めたフィジカルな負荷を伴う趣味だから有効だった。つまり免疫になったわけでしょう。

 「ゾキュンたちは皆過去の記憶の中に生きている。そのほうが幸せかもね」。これは、ショッピングセンターの廃墟にたてこもっていたメンバーの一人、元看護師のヤブ(長澤まさみ)のセリフ。これもゾキュン=認知症をにおわせます。

 わが家の老ゾキュンも、「買い物に行く」とか「食器棚の整理」とか「カーテンを開ける・閉める」といった過去の習慣を、意味もなく延々とリフレインする日々です。そのほうが確かに幸せでしょうね。このまま穏やかに天寿まで行ってくれれば御の字というのがカラスヒコの本音。

 けれども、狂暴化したゾキュンが増殖すれば近未来は、この映画ほどではなくても相当スプラッターな地獄絵図になるはずです。極端な場合、発病者の年金や医療扶助は支給停止、それで本人が苦しまぬよう「安静化」させましょうという意見すら出るかも。お国のためにとか。

 結局、私たちにとってベストな選択は、英雄のように免疫保持者になることです。発病せずに逃げ切れる食べ方、走り方をせっせと研究しましょう。富士山の上なら助かるという設定は、登れる体力がある人は感染しないという意味なのかしらん。なかなか奥行の深い映画でした。

 ではまた。

※『アイアムアヒーロー』 2016年/日本/カラー/127分/佐藤信介監督
※『ホワイトハウス・ダウン』 White House Down/2013年/アメリカ/カラー/132分/ローランド・エメリッヒ監督
※『コンテイジョン』 Contagion/2011年/アメリカ/カラー/106分/スティーヴン・ソダーバーグ監督

「機能性」より自炊の本気度

 「食事では栄養が十分に摂れないからサプリ、トクホ、機能性食品を活用」。このロジックが正しいなら、毎日病院で点滴を受けるのがベスト? それって相当にヘンな話でしょう。食事を立て直してヘルシーな人生をゲットする本気度の問題だと思います。

■自力でアグレッシブに
 栄養素をそろえて流し込むだけで健康になれるのなら、入院患者が絶好調バリバリになって点滴スタンドを引きずったままマラソンを始めるかも。そうじゃないでしょう。大事なのは栄養素のラインアップだけではなく、食べ物を自分の歯と顎で咀嚼(そしゃく)し、胃や腸で消化・分解できる力。

 そうやって栄養素を自力で吸収するメカニズムをキープしている体が「健康」なのです。点滴は、けがや病気でそれができなくなった人が一時的に受ける応急ヘルプ。咀嚼や消化のエネルギーをかけずに吸収できる流動食です。

 植物の例で考えれば分かります。水耕栽培で水に養分がたっぷりと含まれていれば、植物自身はろくに根を張らなくても見た目は立派に育ちますが虚弱な成体にしかなりません。やはり、耕されてもいない硬い土の中に自力で根を張り巡らし、栄養をかき集めるアグレッシブな植物のほうが生命力は上。

 豆ごはん(写真左昼食 (3)手前)を炊いて食べるのも、そんなアグレッシブな行為です。自分の意思で玄米・雑穀・豆類をかき集めて一緒に炊き、白いご飯に比べると明らかにモサモサした食感を楽しんで食べます。
 むしゃむしゃと40回くらい噛み、玄米や豆の一粒一粒を完全につぶしてから飲み込みます。

 これは決して、「私は白米の味や食感のほうが好き」とか、そういう嗜好の問題ではないとカラスヒコは考えます。栄養価が高い硬めの穀物をよく咀嚼して食べることで消化器官が活性化してくるからです。好き好きではなく、正しい食べ方。

 白米比率を減らし、そのぶん玄米、黒米、押麦、そば茶、アマランサス、キヌアなど未精製穀物の種類を増やしますから、ビタミン、ミネラル、食物繊維がどっさり摂れてしまいます。さらに大豆など豆類5種も混ぜ炊きすることでタンパクも強化されるのが「豆ごはん」。

 豆ごはんを食べ始めるとウエスト周りの脂が落ち、肌の艶が良くなり、ビローな話で恐縮ですが、大●も質量共に立派になる。つまり、体が喜んで食性の変化についてくるのが分かります。問題は、私たちの頭がその因果関係をきちんと把握できるかどうかです。

 例えば子供が、豆ごはんをひと口食べて「硬い、嫌い、いつものご飯じゃなきゃイヤ」と拒絶したとき、はい、そうですかと白米に戻してしまうと、これは完敗です。根気よく、あの手この手を繰り出して目的に誘導する作戦が必要なはずです。

 うちのアルツハイマー老母も、メンタル的にはすっかり幼児退行しましたから、嫌いな物は一切食べません。険しい表情をして箸でこねくり回して遊んでから、ふん!と鼻を鳴らして皿ごとこっちへ突き返してきます。なんともかわいくない婆さん。上写真でいえば、豆ごはんに載せたショウガ酢漬けは大嫌いなアイテムでした。

 息子はショウガを細切りにして、最初は2、3本をご飯に埋めました。察知されぬよう偽装して徐々に数を増やした結果、今ではご覧のように、表面にどさっと載せても平気で食べています。知らぬ間に食べ続けたことで、体がショウガや酢の価値を正しく評価して受け入れたからでしょう。

 好きな物だけを与えていると子供も老人もずるずると生活習慣病のアリ地獄にハマります。だから、保護者がコントロールしないといけません。コントローラーのいない一人暮らしの学生やシングルワーカーはセルフコントロールあるのみです。

■「科学的」 vs 「化学的」
 さて、機能性表示食品機能性表示食品の制度が始まってから約1年がたちました。4月時点で、加工食品やサプリを中心に282品がマーケットに出ているそうですが、左の記事によれば、消費者から「分かりにくい」「難しい」との声が多く寄せられていると(日本経済新聞4月14日)。

 この制度で許された表示の中身とは、例えば「内臓脂肪が減る」とか「おなかの調子を整える」などですが、これで分かりにくいとなると、消費者が求めるのはもっとストレートな表現なのでしょうか。
 例えば、「これを食べると腹がへこむ」「血圧が下がる」「やせる」「素肌が若返る」みたいな劇的な薬効?

 不調の原因を究明して一つずつつぶしていくのが「科学的手法」だとしたら、機能性表示食品は「化学的手法」。つまり、本人は何もせずに「魔法の力で治してください、お金は払いますから」みたいな態度に近そうです。処方箋をもらって薬を受け取りに行くのに似た他人任せ。

 消費者は、生活習慣病の原因が食事の質や運動の量に関係しているのを知りながら、原因には手を付けぬまま、いい結果が出る薬を欲しがっているように見えます。なんだか、練習をせずに強く・速くなりたいドーピング・マインドとそっくりです。

 結局、ここは本気度の問題だと思うのです。自分の健康を守る手立てとして国のお墨付きをもらいたい、あるいはどこかのメーカーが探してきた学術論文を信用したい。本当にそれでいいのかという話です。
 結果が悪かったら、国やメーカーでは誰かが責任を取って辞めるだけ。被害者は何年も待たされた挙句、多少の見舞金や治療費補助をもらえる程度です、たいていは。

 それよりも、自分で薬害や合成物質中毒を遠ざける安全策を取るべきです。食事なら、体に必要な栄養成分は、冒頭写真のように穀物、動物性タンパク、野菜、海藻を並べればだいたいOKだからです。ご飯にゴマ、煮干粉、小麦ふすまなどを振りかければほぼ完璧。

 忙しくても食事を効率化しないことが大事です。「機能」が多そうでも工業的な食品には手を出さず、コンサバな食材ベースの「サムライごはん」でいきましょう。最初は豆ごはんさえ炊けば、おかずは煮干しをかじっても、海苔と梅干しでもサンマ缶でも大丈夫。とにかく始めれば、体はすぐについてきます。

 ではまた。

『完全なるチェックメイト』 天才によるイノベーション

 映画『完全なるチェックメイト』は、世界が動くには、つまり新たなステージに突き抜けるには「神の一手」が必要で、それを打てるのはアスペルガー的超変人の天才だけと言っているようです。私たち凡人の合議や利害調整とは別次元の「狂気」がいるのだと。

■天才に「資本」を集める
 1972年、アイスラ完全なるチェックメイトンドで開催されたチェス世界王座決定戦で、アメリカのボビー・フィッシャー(トビー・マグワイア)はソ連の王者、ボリス・スパスキー(リーブ・シュレイバー)を「信じられない神の一手」で破って歴史を変えました。

 この映画は、表面的には変人でチェス狂いの、わがままで被害妄想な天才少年が栄光をつかむサクセス物語。そこに当時の米ソ代理戦争を引っ掛けて描いています。
 しかしもう一歩踏み込んで見れば、天才ボビーにダブってアメリカの金融資本主義の姿が浮き出てきます。

 病的に神経質なボビーは、自分が不安を覚える環境、つまり雑音を発する観客やカメラなどを「不公正」と拒絶し、自分が集中できる快適さを「公正」として周囲にも要求します。社会は天才のルールに従うべきと。

 普通は、世の中のほとんどの天才少年は単なる「変人」で一生を終えます。天賦の才能も社会に埋もれる、あるいはつぶされる。けれども、天才に「資本」が集まれば、彼は化けるのです。映画の中の言葉を借りれば、「ボビーは決してつぶれない、爆発するんだ」

 そのセリフを吐くのは弁護士ポール(マイケル・スタールバーグ)という、ちょっと怪しげな男。彼は腕利きのプロデューサー兼マネジャーとしてボビーを売り込み、ボビーという「銘柄」に投資家を集め、キッシンジャーやニクソンなど国家の政治中枢にまでコネクションをつけていきます。

 ボビーは勝ち進み、力(=カネと名声)があれば世界は自分に従うことを知り、成功をテコに要求をエスカレートさせて帝国を築き上げます。この仕組みがたぶん、1972年以降のアメリカの「新経済モデル」のコア・スキーム。

 例えば、ルールを変えてレバレッジを効かせた金融商品を流通させたり、自国のルールがフェアで、関税などの規制は不公正だとして市場開放を周囲に迫るような。
 つまり、天才が強大な力を得て自らに快適な世界に作り変えるダイナミズムを肯定するのがアメリカの強さです。その実態が「弱肉強食」だとしても。

 確かに、日本のように多数の利害を調整しながら「先例と合意」でまとめる社会では、神の一手、すなわちイノベーションは生まれにくい。だから、中曽根→小泉→安倍ら歴代の親米派首相らが経済構造をアメリカモデルに作り変えようとしてきたのだとカラスヒコはみています。

 逆に、先日すったもんだした(ように見えた)セブン&アイの跡目問題は、天才型指導者をスポイルする「帝国への逆襲」だったのかも。糸を引いたのがアメリカの投資ファンドで、イトーヨーカドーなどを切り捨ててセブンイレブン銘柄の収益率を高める目的だったとしたら、この映画のストーリーとよく似ているのが分かります。

■天才の大量輩出態勢
 さて、ボビーはIQ187の大天才なのですが、外見は単なるチェス依存症の変人です。他人の気持ちが理解できず、自分の意思も伝えられずに日々キレっ放し。たまたま、親身に世話を焼いてくれるロンバーディ神父(ピーター・サースガード)や、下心のあるポール弁護士にめぐり会えたから成功できたようなものです。

 ところで、私たちの周りにもボビーほど極端ではなくても、他人とのコミュニケを嫌う、あるいは面倒くさがる人が最近増えてきた気がしませんか、老若男女を問わずにです。

 例えば左は、ドーナツセブンイレブンのカウンター横で販売するドーナツの販促に関する記事ですが、「口頭で注文するのが煩わしいとの声があるため、カードでも注文できるようにした」との記述があります(北海道新聞1月19日)。

 次の記事は「ミアリティ」という、洋服のサイズを試着せずに合わせられる3D測定装置ミアリティ。着替える客の手間を省き、サイズ違いによる返品も減らすのが導入目的とのこと。
 試着された商品の劣化や、それを畳み直すスタッフのアクティビティーを減らせる効果もあるでしょう(日本経済新聞10月24日)。

 これらのサービスの利点は便利で早いことですが、それ以上に、こうした「ノータッチ型」の扱いを喜ぶボビー型人間が増えているようにカラスヒコは感じています。

 会話や表情や生身のボディアクションを避け、記号や数値のやりとり、あるいは「YES or NO」のシンプル・リアクションだけで買い物をしたがる、デジタルでシステマチック志向な人の増殖。生身のヒトに対してよりも機械系と親和性が高いタイプかもです。

 同様に、回転寿司や自動販売機の普及、さらに最近の居酒屋離れやネット通販の隆盛もそうでしょう。店員とのリアルな接触はもとより、即興性を伴うやりとりをパスして、自分が快適と感じる空間にひきこもって消費するスタイルが見えてきます。

 たぶん、ボビー少年タイプがじわじわとメジャーになりつつある。今に始まったことではありません。カラスヒコは、電子メールが普及し始めた90年代中ごろから、電話すれば3分で片付く要件を10分もかけてメールを打つ人が増えてきて気になっていました。

 翌日、現場からせっつかれると「申し入れてありますが、まだ先方から返答がありませんので」と、けろっと答えます。これってかなり「ボット的」対応です。相手が海外出張中だったり、病気で休んでいたら自社の現場担当が困るだろうとの察しや手回しがない。でも、そういう人がすごく仕事ができたりもします。

 さて、ここからは勝手な予測ですが、周囲への察しや思いやりのないひきこもり型の人の中に、「神の一手」を打てる天才がいるのかもしれないということ。
 ボビー型が急増しているとしたら、それは人類が新たなステージに飛躍するために、人工知能と相互補完的に歩んでいける天才を大量輩出する態勢にシフトしたのかもしれません。眠っていた進化のDNAにスイッチが入った? 

 もっとも、人類の大半には、悪食による退化スイッチが入っているみたいです。「悪玉DNA」みたいなものがあるのかしらん。

 ではまた。

※『完全なるチェックメイト』 Pawn Sacrifice/2015年/アメリカ/カラー/115分/エドワード・ズウィック監督

酒蒸しテンプレートの威力

 自炊が続かないと悩む学生さんやワーママさんなら、トマトと玉ネギの常備が突破口になるかもです。薄切りにして、豚肉細切れと一緒にワイン蒸しにすれば早くてうまく、かつ無添加。味付けは塩とブラペのみ。凝らないレシピこそ自炊定着の秘訣です。

■塩加減は「イメージ振り」で
 小ぶりのトマト1個と玉ネギを4分の1。豚肉の代ワイン蒸し (19)わりに無添加ソーセージを使ってもOKです。ソーセージは斜めに薄切りします。
 トマトと玉ネギも、薄切りならどんな切り方でも構いません。何でも薄く切るのは火の通りを早めるため。手抜き自炊のサボりテクなのです。

 切った材料を厚手フライパンに入れますが、順番はどうでも構いません。フタをして弱火で蒸すので、ワインが蒸気化して全体に回って均等に加熱されるからです。
 写真でトマトが上に載っているのは、トマトを切るとまな板が果汁で濡れてしまうので最後にワイン蒸し (20)切ったまでのこと。

 味付けは塩とブラックペッパーでシンプルにいきます。この素っ気ない味をバカにしてはいけません。外食や総菜調味料のビビッド味に慣らされ、調アミ依存症になってしまった舌と体を、素朴で野性的な味覚に更生させることも自衛自炊の重点テーマだからです。

 学生さんは、よく塩の加減が分からないと言ってネットで検索したがりますが、それは無駄。トマトや玉ネギの大きさは都度違いますし、肉の量も日々変わりますから、正解は見つかりっこありません。

 正解は自分の目と舌で決めましょう。例えば肉を、フライパンの中央にごそっと盛らず、なるべく重ならぬよう平たく並べて、食べるときの味をイメージしながら塩やコショウを一様に、満遍なく振ればちょうどよい味にまとまります。

 玉ネギもトマトも、それぞれ載せたときに、そのぶんだけの塩を振ります。この「イメージ振り」を3度も繰り返せば、以後は超テキトーに振りかけても大きくは外さないようになれる。調理はアナログ経験を積み上げたほうが、デジタルでオンデマンドに調べるよりも早く身に尽きます。

 さて、加熱時間は何分くらいが正解か。それもアナログです。肉の色が変わってから少したてばOK。つまり、薄切り肉は表面の赤みが消えると、その直後に中まで火が通るからです。
 豚バラ肉や細切れなら、肉を途中でひっくり返す手間もいらないほど。これも2、3回の経験で分かることです。

 このとき、野菜への火の通り具合は全く気に掛けなくても大丈夫。温まってしなっとなれば十分においしい。特にトマトと玉ネギは名コンビですから、こんなふうに生のままでもイケますし、トロトロに形崩れしても素晴らしくうまい。どのワイン蒸し (21)段階で火を止めても大丈夫だと分かります。

 左写真は、ワインの湯気が出始めてから5分ほどで完成にした状態。ここではソーセージを使ったので、ソーセージに含まれる塩分を勘案して塩の量を抑えてちょうどよい感じでした。

■「何でも蒸してやる」
 このワイン蒸しレシピを一種のテンプレートに使い、材料や味付けを差し替えていけば自炊は案外軌道に乗りやすい。なぜなら、自炊が続かない最大の原因は、調理そのものの面倒くささよりも、日々献立を考えその材料を買い回るしんどさにあるからです。

 例えば、今日は冷蔵庫に玉ネギしかないと分かっている日は、仕事帰りに生肉かソーセージ、そして玉ネギに合いそうな野菜を1、2品買います。パプリカとかキャベツとか。何でも薄切りにして蒸してやる、そう考えれば気持ち的に超ラクになります。

 野菜が白菜やモヤシなど、いわゆる和食系しか買えなかった日は、ワインと塩ではなく、料理酒としょうゆで蒸せばいい。酒蒸しです。酒蒸しの場合は、生シイタケやマイタケなどキノコ類も一緒に蒸せば超おいしいのが分かり、これは結構ハマるメニュー。

 玉ネギを食べ切ったら、翌日には長ネギを買ってきて、斜めにブツ切りして残った白菜などと併せて蒸します。そうやって、なくなった野菜から順に別な野菜で補充するシステムに持っていけば、いろんな野菜が自然にローテーションするので栄養バランス的にも good。

 野菜が半端に余ったら、細切りにしてその日のみそ汁に放り込んでしまいましょう。そうすれば野菜ロスをほぼゼロにできます。みそ汁は、ここでご紹介したように酒蒸し・ワイン蒸しには向かない根菜、つまり大根、ニンジン、ゴボウなどがメインなのでダブりません。

 さて、現代は「調理総菜離れ」の時代。私たちの自炊モチベーションなどは、もはやアナクロなのでしょうか。
 左記事のように、スーパーが弁当・総菜を増産して忙しい人や買い物に行けない人を助けてくれる「便利で優しい」世の中になりました(日本経済新聞3月2日)。

 調理離れの客が増えたから出来合い総菜ニーズが急伸しています。だからスーパーは、バックヤードでパートさんにちまちまと作らせるより、加工センターを建てて機械化して効率よく作るわけです。人手不足解消の狙いもありそう。

 そこで心配なのは、コンビニも巻き込んだ総菜の安売り競争がエスカレートしてくれば、当然コストダウンによる質の劣化が起こることです。仮に、衛生面や産地・表示偽装の心配が全くないとしても、総菜の精製度や添加度は確実に高まるはず。

 しかし私たちは、豆ごはんや酒蒸し・ワイン蒸しのような拙い技能さえ身に付けてしまえば、穀物を未精製で、肉や野菜を無添加で食べ続けられることを知ってます。だから、いろんなテンプレートを開発し、快食快●の気持ちいい暮らしを守りましょう。アナクロ同志でこそこそと情報交換しながら。

 ではまた。

『あやしい彼女』のSWOT分析

 『あやしい彼女』は愉快なファンタジー映画ですが、結構マジな部分も。老人が若者に説教を垂れたがる焦燥感がよく理解できます。でも、説教では苦労や体験を次世代に継承するのが無理なことにも納得。老人の経験知をどう盗み取るかを考えなくては。

■老人は若者の敵か
あやしい彼女 瀬山カツ73歳(倍賞美津子)が、老人のメンタルを持ったまま若返った大鳥節子20歳(多部未華子)。オードリー・ヘップバーンと原節子の名前を合わせたような彼女が周囲に説教を垂れまくります。

 パンクバンド狂いの孫の翼(北村匠海)には、「こんな音楽は騒音だ、公害だ」とこき下ろし、音楽プロデューサー小林(要潤)には「いい男なのになぜ結婚しない」と詰め寄ります。かわいい顔なのにこすからい世話焼きババア。男は所帯を持って一人前と。

 カツは戦災孤児。若い頃夫に先立たれ、戦後の極貧の中を女手一つで娘(小林聡美)を立派に育て上げたことにプライドを持っています。でも、そのぶん自分には青春がなかったと悔いてもいる。若い世代への嫉妬や羨望もあるようです。

 だから、老後は好き勝手に生きてやると、若い肉体を得たカツ→節子は無敵のスーパー女子になりました。孫のバンドのヴォーカルになってロックフェスで大ブレイク。イケメン・プロデューサーとの❤もかなえて第二の青春を爆走します。

 軽いノリの娯楽映画とはいえ、このストーリーの背景には「老人 vs 若者」という、まさに今的な対立構造が見えています。例えば、老人への手厚い社会保障を大胆に削って若者に回さない限りこの国の未来はないのに、それが遅々として進まない現実とか。

 本来ならその利害対立を解消すべき政治は、若者の不満の矛先を老人に誘導することで批判をかわそうとしているようにも見えます。若者が、そんなトリッキーな世の中で本当の敵を見極め、そして自分はどんな戦略で老後に備えるべきかを考えるとき、この映画は格好のテキストになりそうなのです。

 そこで、映画に出てくるキャラクターを、企業の戦略策定によく使われる「SWOT分析」(Strength:強み、Weakness:弱み、Opportunities:機会、Threats:脅威)に当てはめて考えてみます。

 老人の若者に対する「強み」は、言うまでもなく経験知の量。73歳のカツは孫たちより3倍以上も長く生きています。その結果、節子が歌う『悲しくてやりきれない』には、極貧時代にリンゴを盗んで食べた経験や、幼子を背負って雪の中で一升瓶の玄米を突いたつらい記憶がにじみ、すさまじい説得力で聞く人の心を打つわけです。表現のバックボーンの厚みと言いますか、実体験ならではの迫力。

 逆に今の若者が、例えばプレゼンテーションをするときに、リアルな実績が少ないからと借り物データやコピペ事例をいくら盛り込んでも説得力が出てこない原因はこれ。若者は話を横へ広げず、たとえ少なくてもリアル体験とオリジナル・アイデアだけを掘り下げて勝負すべきだということがよく分かるシークエンスです。

 老人の「弱み」はもちろん、ITなどデジタル情報や技術に弱く、自己表現できるシチュエーションが限られること。そして頑固だから孤立しがちなことです。カツは気丈な悪たれババアですが、娘から疎まれ、地元商店街でもうさんくさがられて居心地の悪さを募らせていました。

 でもカツは、孫に小遣いをやって手なずけ、節子に変身した後は、幼なじみの次郎(志賀廣太郎)の人の良さに付け込んで居場所を確保します。つまり、老人カツは自分の弱みをよく知り、それをカバーする手を打っているのが分かります。老人のアグレッシブな生き残り戦略。

■「暑苦しさ」に慣れる
 さて、カラスヒコが最も興味を覚えたのは老人にとっての「機会」です。それは二つあり、一つは、老人は濃密な人間関係に耐えられること。例えば、節子はショッピングセンターで子供を大声で叱る母親を見つけます。
 「幼児虐待かも」と周囲の通行人が退く中で節子は親子に歩み寄り、「二人とも、つらいのによく頑張ってるねえ」と褒めてハグ。母親は感極まって泣き出してしまいます。

 一見、おせっかいで厚かましい行為ですが、これは「子育て(しつけ)と虐待は紙一重」という真理を突いてもいます。若い母親にはなかなかまねができないかもしれませんが、子育てのつらさも喜びも知る老人の年の功なのでしょう。

 老人の「機会」のもう一つは競争を恐れないこと。孫がいい曲を書けなくてプロデューサーからダメ出しをされ、「他の人に作ってもらうかい」とナメられたとき、孫は「よろしくお願いします」と素直に頭を下げてしまいます。
 それを見た節子は激怒し、いきなり孫の股間をつかんで「おめえ、大事なモン付いてんのか」と食ってかかります。

 孫は、べつに弱気なわけではなく、たぶん、僕より才能のある人が書いたほうが早くていい曲ができるだろうと「客観的・合理的」に判断したのでしょうが、節子が言うのは「根性を見せろ」という話。
 つまり、死にもの狂いで競争して、実力以上のパワーを出してみろと。老人と若者の話が常にかみ合わない典型事例です。

 カラスヒコは、この二つが、若者が老人から学ぶべきスキルだと考えます。つまり、人間関係や競争環境の「暑苦しさ」に慣れること。なぜならこの二つこそ、私たちがこれからAIや移民労働者と職をめぐって戦うときに不可欠な武器だからです。

 便利なマニュアルやアプリを駆使し、他人と適度な距離を保って快適に暮らせるのは、豊かな先進国で育った私たちには当たり前の環境。けれども、グローバル時代とその後に必ず訪れる動乱の社会では、「理より情、データより肉体」みたいなシチュエーションがきっと出てくるはずです。ならば、それに備えるのが戦略的合理性。

 老人にとっての「脅威」は、もちろん肉体の衰え=持ち時間の少なさです。つまり新しい投資をしてリターンを待てない。でも若者にはそれができるのです。
 だから、カツのようなしたたかな年寄モデルをベンチマークし、いいところを盗み取るのが正解。アホでも不細工でも貧乏でも、トライ&エラーする時間だけは私たちに平等に与えられた資産だからです。

 ただ、それには重要な条件が一つあります。頭がクリアで体がピンピンしたまま年を重ねていくこと。映画の冒頭で『東京ブギウギ』を歌いながら商店街を闊歩するカツのように、肉体の衰えをできるだけ遅らせたまま経験知を積み上げる。そんな「あやしい中高年」こそ私たちのワナビーです。

 ではまた。

※『あやしい彼女』 2016年/日本/カラー/125分/水田伸生監督

間食のセルフディフェンス化

 「自衛自炊」の基本は体にヘンな物を入れないことですから、食事の「サムライ化」が軌道に乗ったら、次は間食の改革。菓子パンやスナック菓子を締め出し、煮干し・ドライフルーツ・豆・ナッツ・チーズなど自然食品で固めましょう。太らず、血圧も上がらないおやつ世界へ!

■煮干し・プルーン・大豆
 例えば、左写真の煮干しプルーン大豆手前は煮干しです。どこのスーパーにも売っている片口イワシを煮て干しただけの、200㌘500円ほどの普及品。
 もちろん、煮干しはみそ汁のだしやニャンコめしの具材に使うのがメインですが、これは案外スナック向き。濃厚なうま味と程よい塩味があるからです。

 ポテチなどスナック菓子のうま味は化学調味料ですから強力な後引き感があり、気が付くと一袋を丸ごと食べてしまうこともあります。でも煮干しなら大丈夫。3、4尾も食べると満足します。

 たぶん、必要なカルシウムやタンパクの量を体がセンシングしていて、「はい、これでOK」と満杯サインを脳に出すからでしょう。
 調味料(アミノ酸等)はこのオートストップ・システムをダウンさせ、スナック菓子=油・糖・添のかたまりを際限なく受け入れてしまう結果に。

 煮干しは、袋に入ったままでは面倒ですが、こうやってフタ付き容器に小出しして冷蔵庫に入れておけば便利。1尾ずつ口に放り込んでむしゃむしゃと噛みながら、調理や掃除や着替えができます。

 上写真の左側はドライプルーンで、こちらはビタミン、ミネラルの宝庫。凝縮された甘みがうまいのですが、未精製糖類ですから太る心配はありません。
 ただし、プルーンやレーズンには、たまに「精製植物油」を塗ったアイテムがありますから要注意。艶々した見た目をウリにした商品ですが、成分表示を見れば私たちにも簡単に見分けられます。

 その右側は煮大豆です。大豆をトラディショナルに、つまり一晩水に浸けてから30分間くらいアクを取りながら煮込んで塩を振ったもの。これもうまいです。居酒屋で出てくる枝豆のサヤを除いたようなものですから、間食としてはなかなか豪華。作るのが面倒なのが玉にきずですが。

 大豆は、煎り大豆を買っておけば申し分のないスナックになります。もっとも最近では、小規模なスーパーでは扱わない店舗も増えました。おそらく、煎り大豆の主要客層だった老人たちが硬さや味の薄さを嫌って離れたせいでしょう。
 その結果、若い人には「イリ大豆って、大豆入りバーか何か」だと思っている人もいるようです。ソイジョイかって?

 「豆離れ」は世界的な現象です。タンパク源が、経済発展によって肉へ移行するのは必然みたいにいわれていますから。実際には、アメリカの食料戦略を押し付けられているだけなのですが、このムーブメントはあまりにも強大過ぎて、ちょっと変えようがありません。

 ただカラスヒコは、個人レベルでの「豆回帰」は案外簡単だと思っています。主食の「豆ごはん化」は、コメと一緒にといで炊くだけですから余分な手間はゼロ。煮大豆は多少面倒とはいえ、10日に一度くらい作る常備菜と位置付ければスナック代わりに、あるいはサラダやカレーに混ぜるなどして日常的に食べられますから。

 しかも日本には、みそ・しょうゆ・豆腐・納豆など大豆系の発酵食品が豊富にあるので、調理習慣さえ放棄しなければ豆不足に陥る心配はありません。

■プチ断食かつ糖質オフ
 さて、間食に話を戻しますが、よりスナック・イメージの強いアイテムならナッツ、そしてチーズです。質の良いタンパクを、肉・ハム・ベーコンなどとは違って油脂や添加物抜きで摂れる優れた食材。ウイスキーやバーボンのつまみになる、いわゆる乾き物です。

 ナッナッツツは袋から出して、写真のように空き瓶に入れて並べておくと手軽につまめます。左からアーモンド、クルミ、カシューナッツ。
 このほかにも、ピスタチオ、マカデミアナッツもうまいですね。また、バタピーでない、落花生の殻をむいただけのピーナツも素朴な味でカラスヒコは大好き。

 チーズは、安いアイテムには、ほぼ必ず乳化剤やpH調整剤がが入っています。これらは毒ではありませんから神経質に避ける必要はないでしょう。
 でも、チーズが大好きで、頻繁かつ大量に食べたい人なら、値段が2~4倍するのは覚悟の上で成分表示が「生乳・塩」だけのナチュラルチーズを選ぶほうがベター。

 そうやって、間食をセルフディフェンス化していきましょう。輸入アイテムが豊富なお店、例えば明治屋、成城石井、カルディ、ジュピターあたりで探せばいろいろ見つかります。ただし、ああいうお店はスイーツの宝庫でもありますから、変な衝動買いにはくれぐれもご注意を。

 さて、とはいえ間食は、本当なら一切しないのがベストなはず。食事と食事の間には、きちんと空腹タイムを作って体内の老廃物を燃焼させることが大事です。消化器官が休養することで体に本来備わっている免疫機能が強まる、つまり病気になりにくい体質になるという話も本当らしいので。

 ならば、もう一歩踏み込んで、上に挙げた「良質の間食アイテム」を、小腹を満たすおやつではなく、むしろ「食事の代替」にコンバートする戦略が見えてきます。つまり、1日3食の習慣を2食に減らし、1食分を煮干しやナッツなどに置き替えてしまう手。

 その1食、例えば朝食が、量でいえば0.3食分くらいに減って「プチ断食」状態に近くなり、中身はタンパクやビタミン、ミネラル中心のいわゆる「糖質制限食」。つまり、ある程度の有効性が認められている二つの健食セオリーを同時に採用するトライアルです。

 ただし、1日に最低1食は正規の「サムライごはん」を欠かさず、炭水化物を含めた栄養素を網羅的に摂り込むのが大前提です。ポイントは、栄養バランスを守りつつ炭水化物の量だけを少々減らす。カラスヒコの経験では、これは効きます。体力を落とさずに体が引き締まってくるのが分かります。

 今の崩食社会の問題のコアは、正規の食事がスルーされ、菓子パンやスイーツやスナック菓子に置き換えられることです。その結果、多くの人が栄養不足と油・糖・添過多のダブルパンチに見舞われている。生活習慣病パンデミックの真因は、高齢化でもストレス社会でもなく、食べ方のミスだとカラスヒコは考えています。

 単身ワーカーやワーママさんの場合は、とりわけ体が資本。病気になったらアウトなのですから、くれぐれも「忙しいから簡単に済ませる」というトレンドに乗らないことです。判断力を研ぎ澄ませ、無駄なものを食べない生活をキープしましょう。

 ではまた。

なんちゃって「しぐれ煮」

 本物のしぐれ煮は牛肉を細かく刻むのですが、手抜き自炊版では豚の細切れをそのまま使います。料理酒・みりん・しょうゆをいっぺんにかけ、前半は弱火で酒蒸し状態。肉の色が変わったらフタを取り、強火で一気に水気を飛ばす。これでご飯も酒も進む進む!

■しぐれ煮風酒蒸し豚
 肉は、普しぐれ煮 (2)段は塩味のワイン蒸しやしょうゆ味の酒蒸しなどシンプルな味付けでいただき、時々この「手抜きしぐれ煮」をやるとなかなかゴージャス感があります。

 本格的なしぐれ煮レシピでは、肉を、油を敷かずに加熱して焼き色が付いてから酒を注いで煮ます。そして水気が飛んでからみりんとしょうゆを絡め、もう一回水気を飛ばして出来上がり。確かにこれはうまいはずです。

 なぜなら、牛肉でも豚肉でも、表面を強火で焼いたほうがおいしい肉汁を閉じ込める効果があるからです。また、みりんとしょうゆも、水気をいったん飛ばしてから加えることで、一気に煮詰まりつつ肉に絡んで甘辛い風味が一層クリアに出てきます。

 ただ、このレシピ通りにやると、自分がずっと付きっきりで調理する羽目になります。そこで横着者的には上写真のように、最初から酒・みりん・しょうゆを全部かけてフタをして弱火に乗せ、しばらく放ったらかしにします。なんちゃってしぐれ煮、その実態は「しぐれ煮風酒蒸し豚」。これが結構イケます。

 本格しぐれ煮としぐれ煮はビミョーに違うものの、強火で焼かない蒸し肉のやわらかさに驚きます。そして、みりんとしょうゆの味も丸くなる、つまり薄味の煮物風テイストになるのが分かります。
 肉をみりんとしょうゆに漬け置きせず、いきなりかけて蒸すことで味が肉に差し込まず、そのぶん肉の素の味がストレートに出る感じ。

 これを食べていると、料理にはハレとケの二種類があることがよく分かります。ハレの料理とは、料理人が手間をかけて作り込んだ本格レシピで、ひと口食べて「おお、うまい!」と誰もがうなる味。でも、毎日食べると飽きる味で、飽きなくても値段が高くて毎日は食べられないごちそうです。

 一方のケの料理は、なんとなくぼやっとした地味なおいしさ。材料をコテコテと加工せず、調味料もコンサバで保存の利くアイテムのみ、つまり酒、塩、コショウ、酢、しょうゆ、みそ、みりんくらい。年季の入った調理テクは必要なく、手間のかかる下ごしらえもパスする家庭食です。

 最近は、家庭食の存在がかすみ、「料理=ハレ食」がすっかりトレンドになりました。しかも、調理の修業・研さんを積まなくても化学テクノロジーによって本格派の味が誰にでも簡単に出せますよという世間の空気。
 包丁も鍋も不要で、ボタン一つで温めればオッケーみたいな冷凍食品やパウチ総菜が売場にあふれています。

 そのせいで劣勢気味の外食産業は、小売業のパウチPB総菜やイートイン攻勢に対抗するため、セントラルキッチンやチルド物流の技術開発を強めています。人件費の高い調理人も接客のプロもいなくても本格的なメニューを低価格でご提供します、みたいな戦術で徹底抗戦の構え。

 でもこれって、冷凍やパウチの総菜を店のバイトが温めて皿に盛って出してくれるようなもの。私たちの口に入るのは結局、工業化した料理です。安くておいしいとしても、中身は精製穀物・油脂と化学調味料を多用した加工食品。中食も外食も実は同じ工場で作られ、違うのは流通ルートだけだったりします。

■「神様化」と「ブラック化」
 カラスヒコは今、加工食品に頼ってはいけないとマジに思っています。小売も外食も真剣に消費者ニーズを追い、手間をかけずに手軽に食べたい客のニーズに応えてくれます。これは確かに win-win の関係。でも、本当にそれでいいのでしょうか。

 例え激流ば、『激流』4月号に興味深い記事が載っていました。セブン&アイで今話題の「オムニセブン」事業を統括する鈴木康弘(敏文会長の子息)CIOが、北海道・北見市で80歳の顧客にヒアリングした話です。セブンプレミアムの納豆はおいしいけれど1パックの量が多過ぎると。

 毎朝1合のコメを炊いて3回に分けて食べるこの老人は、今の1パックではご飯より納豆のほうが多くなって具合が悪いのだそうです。
 セブンは、たぶんこの声を拾ってミニパックを開発して多くの顧客に感謝されるでしょう。でも、従来パックも残すわけですから製造工程が増えるはず。

 多彩なニーズを採り入れた製品が増えるほどコストアップになり、それをセブンは売価には反映させず、自社内部やグループ各社、下請け、配送、原料調達などのコストダウンによって吸収していくでしょう。

 企業は、そうやって無駄を削ってシェイプアップを重ねるので消費者は助かるのですが、逆に消費者はそれでいいの?という問題。納豆の1パックが多過ぎるのなら、自分で小分けしたほうが合理的とカラスヒコは考えます。朝の食べ残し分はフタをして冷蔵し、昼か晩に食べればいい。

 毎回「開けたて」を食べたいと思うのは個人の勝手だとしても、そのコストを負担する気がない消費者。これは原発や国防や、年金・医療崩壊や地方自治体の財政破綻問題にまで根っこの部分でつながる話です。面倒なことは嫌だ、誰かがやってくれ、でも費用負担はごめんだ、税金でなんとかしろ、だが増税には反対・・・・。

 つまり、企業が消費者の身勝手なニーズに寄り添って頑張るほど消費者はルーズになり、ちょっとした作業や段取りすら嫌って「神様化」し、あぐらをかいてしまう。
 そんな神様たちに取り入る企業群は競争して身を削り合い、その結果、しばしば「ブラック化」する。そうやって人も企業も一緒にフォールダウンし続けているのが今の経済社会のように見えます。

 ただ、企業の中で働いている人は立場上、その流れには逆らえないでしょう。顧客ニーズが間違っていると言うわけにはいきませんし。だとすれば、消費者としての自分個人が余計なサービスを必要としない人になるしかありません。

 もちろん、それを大っぴらに宣言すると会社の足を引っ張る裏切者として裁かれますから、あくまでもこっそりと。そういう人が増えて、結果的に、加工しない食材にも無視できないニーズがあると分かってもらえれば一番いいわけですから。

 しぐれ煮は、細切りの生ショウガを加えると一層おいしくなります。ただ、カラスヒコの場合は、ショウガは酢漬けピクレ漬けで食べているので、ここではあえて入れずに肉だけ。しぐれ煮単品の完成度を高めるより、自炊トータルの手抜きメリットを優先しました。

 ではまた。

横着者向き刻むだけサラダ

 カット野菜サラダがヘルシーだからとブームになっていますが、あれは葉野菜中心だからカサばかり多くて栄養的には頼りない。自炊派なら、もっと腹にどーんとたまって高栄養なサラダを自製しましょう。キュウリ、トマト、玉ネギを刻んで調味料で混ぜるだけ!

■ベーシック3品を刻む
 キュウリ、サラダ (1)トマト、玉ネギはまさにベーシック・トリオ。日本じゅうどこでも年中買えて、しかも安い。トマトの酸っぱい汁がカリカリのキュウリに絡み、玉ネギの甘み・辛み、サクサク感とのコンビネーションもいい。
 このトリオがレギュラーで、時々パプリカやセロリを混ぜるのもおしゃれです。

 野菜を全部刻んで混ぜるこのサラダは、正式には「チョップドサラダ」というそうです。小さく刻むことで、油や調味料が少量でも満遍なく回るから薄味で食べられ、毎日続けても飽きません。だから、野菜を残さず使い切れるという意味でも自炊向き。

 刻み方はラフで構いません。カラスヒコは、キュウリなら縦に四つ割りにして、端からトントンといい加減に刻んでいきます。玉ネギは例のみじん切りでキュウリよりはだいぶ小さく刻みます。トマトは、先の二つよりはずっと大きくてもOK。果汁が出てきますが、気にせずざくざく切ります。

 ここで、調理のプロの中には、キュウリやトマトの種部分を切り取って捨てると言う人がいます。サラダが水っぽくなって食感が落ちるからと。
 でも、私たち横着者のケの自炊サラダでは全部入れてしまいましょう。プロの本格サラダはたまにレストランでいただき、日々の栄養確保やロス減らし、調理のスピードアップを優先したいからです。

 同様に、「玉ネギは刻んでからいったん水にさらして辛みを抜くのがコツ」みたいなことを料理番組の先生がよく言いますが、自炊的には全く不要。洗練された上品な味より、横着でもワイルドに栄養を摂りにいくスパイシーなサラダを目指調味料しましょう。

 刻んだ野菜を大き目のボウルに放り込んで味付けをします。サラドレの基本比率は「油:酢=3:1」ですから、それを目安にたらたらとかけます。ここで3:1をきっちり量る必要はありません。目見当で十分。少々狂ってもちゃんとおいしく食べられます。

 注意するのはかける順番です。先に油をかけていったん混ぜること。「油が各野菜の切断面を薄くコーティングして、その上を酢や塩・コショウが<走る>から少量でも満遍なく行き渡る」とは、丸元淑生さんの言です。なるほど、酢や塩が先では、かけた部分に強く染みて味がまだらになる恐れも。

 油は、今日はエクストラバージンのオリーブ油を使いましたが、理想的にはオメガ3系のアマニ油アマニ油(亜麻仁油)です。アマニ油は、こんな150㌘瓶で900円以上もする高級オイルですが、動脈硬化を防ぐHDL(善玉コレステロール)の宝庫ですから、サラダなど非加熱メニューに和えるならこれが一番。

 ちょっと脱線しますが、油は、なるべく小さなボトルで買って早めに使い切るのがお薦めです。自然な油ほど劣化が早いですから、コスパフォよりもあくまで鮮度重視。普通のサラダ油やてんぷら油を安いからと1㍑ボトルで買い込んで延々と使うのは激しくNGです。

■さらば!野菜不足
 逆に、酢はほとんど劣化しませんから、いろんな酢をそろえて取っ替えひっ替え楽しむのがいいと思います。今日はちょっと癖のあるバルサミコ酢を使いました。普通の穀物酢や米酢ならあっさりした味になり、白ワインビネガーやレモン汁なら超爽やか。梅酢を使えば独特の甘酸っぱさが楽しめます。

 油をかけて混ぜた野菜に、酢・塩・ブラックペッパーを、最初は少なめにかけて混ぜ、味をみながら追加します。カラスヒコの主観では、各調味料はかなり少なめでもおいしい。トマトの酸味や玉ネギのスパイシーな香りがミックスされ、なかなかいい味にまとまるのが実感できます。

 この意外なおいしさは、サブウェイでドレッシング抜きのサンドイッチをいただく感覚に似ています。いろんな野菜の味が混じり、わずかな塩と、ピクルスに含まれる酢の風味で素朴かつ飽きの来ない味が出来上がる。このパターンがたぶん、体を汚さないケの野菜の食べ方。自炊サラダはこの路線で行くべきです。

 サラサラダ (2)ダを混ぜるときには、箸やヘラでぐるぐるとかき回すのではなく、写真のように大スプーン2本で底からすくいあげて落とす「対流式洗濯機」みたいにやると、野菜をつぶさずにきれいにできます。
 スプーンで食べるので、深めのカップに盛り付け、最後に粉チーズをかければ風味も栄養も完璧。

 単身者や学生は「野菜不足」におびえているのが普通です。昔のカラスヒコもそうでしたが、自炊でちゃんと野菜を取る自信がなくて、幕の内弁当とか、野菜炒め定食や野菜ジュースをありがたがり、ファミレスのサラダバーで2回おかわりして「よしっ!」などと悦に入ってみたり。

 でも、上のチョップドサラダで3つの野菜を取り、それと並行して、サラダには向かない長ネギやゴボウや、ナスや大根をみそ汁やニャンコめしで食べれば、野菜不足からは案外簡単におさらばできるのが分かります。最初は面倒に思えても、一度始めると体調がみるみる上向き、モチベーションが勝手に上がってくるからです。

 さらに常備菜として、週一回作るカボチャの酒蒸し白菜に生のニンニクとショウガをまぶしたピクレ漬けが加われば、もう無敵。そうやって野菜を、加熱したサラダ油で炒めず、怪しげな○○の素にも絡めず、素朴な自炊メニューで幅広く取り込んでいきましょう。

 今は外食・中食ブームですが、大切なのはおいしいものを探すことより、自分で作れる素朴なレシピを増やすこと。味は、プロが監修したメニューが100点とすれば70~80点だったとしても大丈夫。案外飽きないものです。それを続けて自分や家族の体調を100点に持っていくのが狙いです。
 カット野菜より高栄養で無添加、かつ安上がりな自製サラダは意外と簡単!

 ではまた。

徘徊老人にされない仕掛け

 愛知・大府市で07年に起きた認知症徘徊老人によるJR事故について最高裁の判決が出ました。このケースでは介護家族の賠償責任は発生しないと(日本経済新聞3月2日)。「よかった」という声が多いようですが、カラスヒコはやや首をかしげています。

■廃人ビジネスの社会
 うちの母カラスもつい2週間前、息子が出掛けた隙に久々の「脱走」で自由を満喫し、町認知症 (2)内会の皆さん方の緊急連絡網を煩わせ、生協店内で一人さすらっているところを「確保」される失態をやらかしたばかり。

 ですから、カラスヒコも当事者的には「よかった派」にくみしたい気もします。けれども、こうした徘徊トラブルは今後急増する一方でしょうから、そう単純な問題ではなさそうです。

 例えば、認知症患者がスーパーなどで食べ物を万引きして食べてしまったら、その商品代は誰が弁償するのか。もしも、患者にも家族など監督者にも請求できない社会になったなら、店など企業は自衛に走らざるを得ません。
 認知症らしい人をカメラで見付けたら入店を拒否するとか、入って来たら追い出すなどの差別や実力行使も「正当防衛」とみなされるでしょう。

 家庭や施設から「脱走」する患者が増えれば、「もっとしっかり管理しろ」と、つまり閉じ込めろという社会的圧力が強まるはず。
 物理的に、あるいは採算的にそれが難しい施設などでは、身体拘束や薬物投与で患者を「無害化」せざるを得ないでしょう。
患者の容体悪化への配慮よりも、徘徊防止のプライオリティーが高まるからです。

 それはもはや「社会的排除」でしょう。何をしでかすか分からない心神喪失者が増殖すると自由経済は立ち行かず、もちろん政治的な民主主義も終わります。私たちは今、そんなディストピアの入り口に立っているのだとカラスヒコは思います。

 うちの母カラスも含めて、心神喪失状態の人間は人権など政治意識を持たず、経済合理性で動くわけでもなく、倫理観や信仰による自律も効かない「廃人」に近いですから、いくら増えてもセキュリティー的な意味では社会秩序の脅威になり得ません。テロリストのように周到な計画とチームプレーで要人や原発を狙ってくる心配もありませんし。

 だから対応策としては、一見すると優しい、サ高住などケアサービス付き施設の整備を後押しする一方で、財源が足りないぶんは、今回の最高裁判決のように各家庭での見守り態勢に寄り添う姿勢を打ち出してきたのかも。

 そして今後は、徘徊事故の損害を被りそうなJRなど交通インフラ、店舗や公共施設についてはドローンなども含めたIT監視システム整備への勧告や助成が増えていきそうです。

 さらに、心神喪失者をおとなしくさせておく新薬開発や、安全に隔離する施設建設への投資あるいは運営権の依託ビジネスなど、患者が増えることでマーケットが広がる産業が伸びていく。私たちの社会は今、残念ながらかなりダークな方向に進んでいるようです。

■介護ノーサンキューな人
 見守り家族は、動物園の飼育員と似ています。ただ、動物の場合は「商品」として客を集めて利益を生み、飼育員とその家族や動物園関係者の生計が成り立ちます。けれども、頭が壊れた老人からは何のベネフィットも出てきません。経済的にはコストだけを延々と垂れ流すやっかいなお荷物。

 つまり介護などのケアワークは、将来とも採算の合うビジネスにはなり得ないのです。ましてや成長産業に位置付けるなどは相当に眉唾な話。
 だったら、私たちが目指すべきは、まずは自分が「介護ノーサンキュー」な人になること。そして親兄弟や子ども、パートナーや親友など自分が影響を及ぼせる狭い範囲の人々に、血管や臓器をクラッシュさせない生活習慣を啓蒙することしかありません。

 当然「サムライごはん」宅配サービスなど「食事の内製化」がポイントになるのですが、マーケットは真逆に動いていて「外注化」が主流です。食事宅配サービスが急速に進化しているからです。
 左記事にあるように、カロリーと塩分控えめがウリの日替わりメニューが1食当たり500円台で毎日届く便利さ(日本経済新聞3月5日)。

 先行してきたワタミやセブン・ミールサービスに加えてレパストなど外食系、ニチレイフーズなどメーカー系の参入も相次いでいますから、今後は大規模化によるコストダウン競争で一層安く便利になるはずです。

 賞味期限や栄養バランスも、いちいち自分で注意するよりも専門家の監修にお任せしたほうが安心・安全。そう考えるのが今は「普通」なのかもしれません。

 この記事に登場するパート勤務60代女性のAさんは、「(自分が亡き後)、夫が”おひとりさま”になったとき(配食サービスは)役立ちそう」と語っています。遺された夫を思いやる心優しい妻?

 うーむ、そうやって夫に何もさせず、何も考えなくても楽ができるよう取り計らうのが果たして本物の愛情や思いやりなのか。カラスヒコ的には激しく???なのですが。

 まあ、60代以上の年寄ならそれでいいとしても、学生や現役世代なら、もっと厳しく自己研さんする道を行きましょう。やむを得ぬ事情で親に配食サービスをあてがったとしても、自分は鍋や包丁を駆使して自製食スキルを磨く道を。

 認知症患者の徘徊を食い止める、あるいは捜索→発見→保護する「まち」のネットワーク作りはもちろん大切ですが、それは、しょせんは対症療法に過ぎません。心神喪失する人の数を激減させることこそ問題のコア。劣化する社会の中でもクリアな頭をキープする健食の仕掛けを拡散していきましょう!

 ではまた。

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    ■「サムライごはん」とは・・・
     超多忙で料理が嫌いな人が、健康を自衛するためにつくる「最短時間で、栄養十分、かつ無添加」な食事。いまの時代を生き抜くために、男女を問わず一人一人が身に付けるべき「武芸」のようなもの。外食や加工食品がまだほとんどなかった1955年以前の日本の家庭食がモデルです。
    ■「自衛自炊」とは・・・
     趣味やライフスタイル的自炊ではなく、将来病気にならないための先行投資、あるいは保険目的の調理技術です。「忙しい」という理由で食事を外注せず、自炊スキルを身に付けて、自分と子どもの健康を守るのが狙いです。
    ■外食メニューをまねない自炊
     料理本に載っているのはたいてい外食メニューのつくり方です。それを覚えても、味でもコストでも外食にはかないません。「サムライごはん」では、見た目は地味でも、栄養価が高く無添加な、自炊ならではのメニューを研究していきます。
    ■油・糖・添(ゆとうてん)を締め出す自炊
     「サムライごはん」は、余分な油脂・糖分・添加物を極力排除した食事を目指します。 そのために加工食品や調理済み総菜を使わず、生の素材を最少限度の加工で食べることが目標。 成分表示をしっかり見ながら、油・糖・添を慎重に避けていきます。
    ■サトチュー(砂糖中毒)との戦い
     動脈硬化や高血圧などで健康を損ねる人の多くは砂糖を摂り過ぎています。菓子や清涼飲料水ばかりではなく、現代では総菜や加工食品などご飯のおかずにまで砂糖がこっそり使われているからです。サトチューとの戦いも「サムライごはん」の主要なテーマです(▶100918)。
    ■「豆ごはん」は最強の主食
     玄米と等量の白米、そして5種類の豆(大豆、青大豆、ガルバンゾー、金時豆、黒豆)を一緒に炊く「サムライごはん」の主食です。これに押麦、アマランサスも加えると栄養バランスが完璧に近くなります。冷めてから食べても非常においしく、おにぎりにも最適です(▶100315)。
    ■「ニャンコめし」は夕食の定番
     「サムライごはん」夕食の定番。煮干しでだしを取ってみそを溶き、朝の残りの豆ごはんを入れます。煮立ったら生卵を落として火を止め、ふたをして3分蒸らせば出来上がり。煮干しも具としていただく高栄養・無添加で、すぐにできる晩ご飯です。鍋料理の締めの雑炊のようなおいしさです(▶100226)。
    ■日替わりから週替わりへ
     野菜メニューは日替わりでは続きません。浅漬け、ワイン蒸しなどまとめ作りのメニューを取り入れて、週替わりのローテーションに切り替えましょう。材料を無駄なく食べ切り、買い物頻度も減らせる自衛自炊ならではのテクニックです(▶111118)。
    ■おにぎりは自分で握る
     豆ごはんおにぎりを自製する習慣をつけましょう。ランチを無添加で切り抜ける数少ない選択肢だからです。手を濡らして握ればくっ付かず、熱くもありません。コンビニで買うおにぎりは添加物と油脂まみれ。老若男女にかかわらず、おにぎりは自製あるのみ(▶100821)。
    ■我流みそ汁だしのススメ
     昆布と削り節を3分間煮出せば、誰にでもうまいだしが取れます。安易に化学調味料に依存せず、我流の本物だしを研究すべき。それをサボった1、2世代上の年寄りたちが、いま生活習慣病で薬漬けになっている実態をしっかり見ていきましょう(▶100926)。
    ■二十歳を過ぎたらニキビじゃない
     ニキビ世代をとっくに過ぎているのに吹き出物が止まらないのは、体が拒否するものを食べ続けている証拠。油・糖・添を摂り過ぎていないか、食生活を見直すきっかけにしましょう(▶111126)。
    ■エコ&粗野な食習慣へ
     だしを取った後の昆布や削り節は捨てずに、常備菜に加工して食べ切ります。煮干もみそ汁の具としてバリバリ食べる。そんなエコで粗野な食習慣に回帰するのも「サムライごはん」のスタンスです(▶120722)。
    ■「ご飯は太る」は本当か?
     コメ離れが進んでいますが、カラスヒコは「ご飯は太る」という通説はウソだと思っています。むしろ実態は、パン食による油脂、タンパク、精製穀物の過剰、さらに甘い飲料、間食が原因なのでしょう。「サムライごはん」では、玄米や豆類主食への回帰によってビタミン、ミネラルを確保し、スリムで健康的な肉体を取り戻していきます(▶100527)。
    ■残業食をコントロールしよう
     残業時間中にスナック菓子などで中途半端に空腹を満たす習慣は危険。油・糖・添まみれなのはもちろん、寝る前のドカ食いを招く原因にも。むしろクラコットやドライフルーツなど、きれいな食材をしっかり取るのがお薦めです(▶110609)。
    ■失敗しないゆで卵
     殻がつるりんと気持ち良くむけて、半熟・全熟を自在にコントロールできるようになれば、ゆで卵は頼れる常備菜になります。ポイントは湯が沸騰してから卵を入れ、再沸騰してからのゆで時間。意外に簡単です(▶110130)。
    ■学生・単赴・シンママにチャンス!
     「サムライごはん」の質実剛健な味が家族の反発を招くこともあります。いまや化学調味料や添加物を気にしない人がマジョリティーな時代ですから。むしろ一人暮らしの単身赴任者や、舌が染まっていない幼子を持つシングルマザーにこそ、いろんなトライ&エラーができるチャンスがあります。学生も社会に出る前に自炊技術を身に付けたほうが勝ち(▶120305)。
    ■「ワイン蒸し」で野菜たっぷり自炊
     「あなたは野菜不足」とCMに脅かされてサプリに飛びつく人が多過ぎます。ワイン蒸しや酒蒸しは、数種類の野菜を毎日飽きずに食べ続けられる自炊独自の加工ワザ。油脂も添加物も使わない簡単野菜メニューで武装しましょう(▶120922)。
    ■糖尿病を知り、真剣に予防しよう
     糖尿病や腎不全は「不治の病」です。新しい薬品や治療法が開発されても、高いお金と引き換えに苦痛を和らげる程度。だから発病しないように若いうちから食生活を立て直すのが唯一の正解です。できなければ自己責任で、メディカル資本にたかられる「いいお客さま」になってしまいます(▶111107)。
    ■外食は低加工なそば or 海鮮系を
     朝夕の食事を「サムライ化」すれば、ランチは少々ジャンクなメニューでも大丈夫。でも、可能な限りはそば系・海鮮系など加工度の低い献立を選ぶのが正解。日々の「油・糖・添」締め出しこそ確実な生命保険なのです(▶100326)。
    ■浅漬けが自炊を軌道に
    白菜、キュウリ、大根、パプリカなどを適当に切り、塩をまぶしてタッパーに入れておくだけで自製の浅漬けができます。翌日から5~6日間食べられる常備菜ですから野菜不足はほぼ解消。面倒に思えた自炊が一気に軌道に乗ってきます(▶120608)。
    ■ピクレで自製漬け物を
    乳酸発酵する本物の漬け物を自分で漬けるなど、多くの人にとって想像を絶する事態でしょうが、実は簡単。「ピクレ」があれば、冷蔵庫の中で勝手に発酵してくれるからです。化学物質にまみれた出来合いの漬け物におさらばできます(▶120805)。
    ■ヒジキはそばつゆで煮る
    カルシウム豊富なヒジキを切干大根、こうや豆腐、干しシイタケと一緒にそばつゆで煮てしまう。甘じょっぱくしない、本来の素朴な煮物が素人の手抜きレシピで作れることに驚きます。上の世代が放棄してきた健食習慣を取り戻しましょう(▶121204)。
    ■乾物をだし汁で戻す手抜き
    車麩、こうや豆腐、湯がき大根など乾物は水で戻さず、いきなりだし汁に浸します。戻し工程と味付けをいっぺんに行う手抜きワザ。素朴な味わいの常備菜になります。だし汁が食材に吸われて減ったら、ひたひたまで注ぎ足すのがポイントです(▶130412)。
    ■瞬間加熱の温野菜サラダ
    ブロッコリー、アスパラ、パプリカ、きぬさやなどを100℃のお湯で3~5秒。少量ずつ加熱して網ジャクシでさっと取り出すのがコツ。丸元淑生さん式の温野菜サラダは目からウロコです。自炊が俄然充実してきます(▶ 100307)。
    ■夜食なら粉吹きイモ
    夜におなかが減ったら、即席麺やコンビニおにぎりを食べるより自分でイモをゆでましょう。ジャガイモやサツマイモのおいしさを再発見して感激します。未精製の炭水化物で太らず、もちろん添加物もゼロ(▶ 100104)。
    ■ニンジンの合理的摂取法
    石原結實さん式ジュースなら朝にニンジン、リンゴ、レモンが各1個ずつ摂れてしまいます。そのためだけに1万円以上のジューサーを買う価値もあるでしょう。これを飲む習慣ができれば、合成着色飲料とは永遠におさらばできるからです(▶ 100407)。
    ■ラタトゥイユで自炊に自信
    まさか自分にこんな料理が作れるとは!驚きと感動で自炊に弾みがつく丸元淑生さんのレシピです。野菜6種のシンプルな無水蒸しなのに素人でも絶妙の味が出せて病みつきになります。ポイントはトマトと玉ネギの比率だけ(▶ 101008)。
    ■小型密封容器をそろえよう
    おかかやショウガ酢漬けなどの常備菜を小型の密封容器で冷蔵庫内に整然と積み上げるのが「サムライごはん」の大事なノウハウ。容器は都度バラバラと買い足さず、スタックできる同型をまとめ買いしましょう(▶ 101224)。
    ■自炊 vs 外食、どっちが安い?
     実際の支出額はおそらく同程度で、それなら手間なしの外食が合理的と考えがち。しかし、金額当たりの栄養価に大差があり、外食ライフでは将来の健康崩壊リスクが高まります。自炊食の原価計算から中長期の健康戦略が見えてきます(▶120627)。
    ■ダイエットで感じた10のこと
     本物のダイエットなら、減量よりもまず肌の色つやが良くなり、原因不明のかゆみや爪の黒ずみなどが消えていきます。見た目のスリミング効果はおまけで、当然リバウンドも来ません。体の排せつ力を高める食べ方を研究しましょう(▶120926)。
    ■豆類はペットボトルで管理
     豆類は袋から出し、ペットボトルに移して「見える化」しましょう。作業フローがシンプルになり、在庫量も一目で分かります。調理テクの上達やレパートリー拡大より、整理力と段取り改善でスピードアップを図るのが「サムごは」的アプローチ(▶130915)。
    ■野菜はバスケット管理する
     みそ汁用、サラダ用など用途別バスケットに分類して冷蔵。バスケット単位で取り出し、使う分だけを切り出して再格納します。数種類の野菜を毎日コンスタントに食べるにはこの手が一番。使いかけ野菜を冷蔵庫の奥で腐らせる心配もありません(▶100924)。
    ■「糖質制限」はいいとこ取りで
     速攻スリミングには効果的。でも全面的な糖質制限では穀物の豊富なミネラルを摂り損ないます。朝だけとか隔日とか、自分の調子よさの範囲で慎重に採り入れましょう。ハムやベーコンの添加物や、肉や卵を焼くときの精製油脂にも要警戒(▶140805)。
    ■洋食派はパンよりシリアル主食
     ミューズリー+オートミールの「未精製」穀物に小麦ふすまを振りかけるなど、シリアルのカスタム化にトライ。パン主食では難しい油・糖・添フリー&高ミネラルな洋食体系を設計します。「朝食=パン」の固定観念を疑いましょう(▶141101)。
    ■昆布は1回分サイズにカット
     昆布を買ってきたら、全部をみそ汁一杯分サイズに切り分けて密封容器で保管します。「調味料(アミノ酸等)」ではなく本物昆布使用にこだわりつつ、調理アクティビティー削減を狙います。合成だしでは必要なミネラルが不足するからです(▶121208)。
    ■包丁研ぎは我流で覚える
     調理人のような華麗な包丁さばきなど自炊には不要です。我流でも日々使えば、大根皮むきやネギ刻みは身に付くもの。砥石は「中砥」一種類の我流使いで包丁の切れ味が十分に戻ります。プロのまねをせず、不格好でも自分ワザを磨くことが大事(▶120124)。
    ■包丁使いの自主トレ入門
     手先超ブキなカラスヒコでも、リンゴの皮むきが支障なくできるようになりました。リンゴ皮の裏側から、包丁の刃を親指のはらに押し付けるように果肉をそぐのがコツ。遅くてもきれいにむくことに集中すれば、だんだん早くなってきます(▶150123)。
    ■丸元淑生式「蒸しリンゴ」のうまさ!
     皮をむいたリンゴを適当にスライスして、ビタクラフト鍋で弱火蒸しするだけで、シュガーレス極甘ヘルシーデザートの出来上がり。小分け冷蔵して毎日食べられるフルーツ系常備菜です。無糖ヨーグルトにトッピングするのもおしゃれ(▶100114)。
    ■「油糖抜き」スクランブルエッグ
     肉野菜ワイン蒸しを作った後、蒸し汁を有効活用します。生卵を落として混ぜて弱火蒸し。卵そのものの粗野で力強い味に驚きます。自炊のスクランブルエッグでは、砂糖を加えて精製油脂で焼く外食レシピの常識を疑ってかかるのが正解(▶150623)。
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