「サムライごはん」de自衛自炊

忙しい人こそ自炊しましょう!料理嫌いのための高栄養で無添加な「ケ」の食の技術を研究するブログです。悪食による人格崩壊から辛くも生還したカラスヒコの経験に基づく学生・単身赴任者・シングルマザー向け貧乏自炊教室にお付き合いくだされ!

生産性より品質を上げる自炊

 生産性とは、生み出す価値÷投入労働力。分母の労働力を削っても数値は改善しますが、喜ぶのは短期利益を求める株主だけ。将来的な競争力はそがれます。正しいのは分子を増やす、つまり品質アップです。安易に労力を削らない。

■分母を削らず、分子を強化
 個人の食生活で考えると、他炊への移行は分母を削る行為です。完全外食化にすれば分母すなわち労力がゼロになって生産性は無限大。最高じゃん!と浮かれたのが若き日のカラスヒコでした。他炊生活では分子も減っていく、つまり栄養価も劣化することに気付かなかった浅はかさ。

 他炊ビジネスでは、安い精製穀物や油脂が使われます。生産性を上げるために材料費を抑えるからです。全ての業者がそうとは言いませんが、不景気や人口減で競争がシビアになるとコストを削らない業者は負けていきます。

 だから、将来のサラダ (4)健康を担保したいと思う人は、分子を未加工食・低加工食で強化することが大事です。具体的には豆ごはんや自製だしみそ汁などのコンサバ&ベーシック食。
 当然労力がかかるので分母も大きくなりますが、分子の価値をもっと上げるパターンに持っていきます。

 例えば左は、キュウリと玉ネギを細く刻み、アマニ油、バルサミコ酢、マヨネーズをかけただけのドシンプルなサラダです。
 早くてうまくて、しかも無添加。自炊はこれでいいんだと納得できる味です。生産性の改善を、私たちはこっちの路線で進めるべアマニ油バルサミコ酢マヨネーズきでしょう。

 この手抜きサラダの味は、確かに100点とは言えません。75点くらいかもしれませんが、玉ネギ独特の辛味=スパイス感とキュウリのみずみずしさのコンビネーションが結構いいのが実感できます。
 生野菜そのものの粗野なうまさを体が再発見できるアイテムだとカラスヒコは感じています。

 他炊に頼ると楽ですが、体は汚されていきます。その結果、30代以降に不調を抱え込み、そのまま高血圧や糖尿病などの生活習慣病へまっしぐら。そうなっている中高年がいかに多いことか。

 私たちは先行世代への観察力を深め、自分の判断でマイノリティーな食べ方を選びたい。そうすれば年を取っても介護ノーサンキューの体を得て、薬の副作用の罠にも落ちない「ピンコロ人生」をエンジョイできるはずです。

■長期視野で「サムごは」を
 さて、食事に限らず、今の社会には安直に分母を削る発想が染みついている気がします。カラスヒコが営業マン時代に、ある中堅スーパーの営業部長は「売上が伸びない今はコストを抑えて利益を出す。それが会社のため」と心から信じているようでした。

 そして仕入原価をたたき、納入業者が音を上げると中国など海外にチャネルを替えた。また、二人でやっていた仕事を一人に残業させて生産性を上げたと誇らしげに語っていました。
 今そのスーパーには大手の資本が入り、大手のPBを売らされ、社員は給与カットに苦しみながらリストラにおびえています。

  しかし、貸借対照表しか見ない株主はそういうコストダウン手法を経営陣の実績と評価して出資を増やします。正社員をパートに換え、パートを移民やAIに置き換えれば人件費はさらに下がり、残業時間を強制的にカットすれば生産性はますます上がるでしょう。

 ただ、そうやって分母を削る経営は目先の数値カイゼンでしかありません。従業員は手取りが減って勤労意欲を失い、研究開発や人材育成などの先行投資はストップしますから中長期的にはその企業は没落します。

 そう。分母削りの生産性向上策はドーピング行為なのです。技を磨きトレーニングを積み上げて戦うのではなく、薬物効果で短期的な勝ちを取りにいく。将来的なダメージについては目をつぶる選択といえます。

 法人としての企業なら経営者は数年で交代し、株主は別の成長銘柄に流れますからそれでいいのかもしれません。しかし、私たちが自分の健康を大切に思うのなら逆の選択が正しいはず。体を使い捨てにするわけにはいきませんから。

 石原結實式CIMG0816のニンジン・リンゴ・レモンのジュースは、ジューサーに1万円ほどの投資が必要ですし、使うたびにジューサーのパーツを取り外してタワシで水洗いする手間が結構大変ではあります。でも、新鮮な天然ビタミンが大量に摂れて体調が良くなるので労力が苦にならない。

 つまり分子、生み出される価値が圧倒的に大きいので健康への生産性が高まることが納得できる。だから無理なく続けられる。そんな好循環が「サムごは」的自衛自炊の推進力になるのが分かります。

 ではまた。

『ローグ・ワン』の脱オタク志向

  『ローグ・ワン』でSWシリーズは脱オタク志向を一層強めたようです。銀河のどこかでフォースを操る特別な人たちのファンタジーから、貧困とテロや紛争がはびこるリアルな世界を生き抜く普通の人たちの戦争映画へ。この路線のほうがずっといい!

■ルーカス離れでリセット
 ローグ・ワン(1)主人公ジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)の立場が今の私たちに似ています。彼女は帝国軍も反乱軍もどちらも大嫌い。紛争で父を奪われた被害者意識が強く、どちらにも加担せずにひっそりと暮らしたい。頼むから放っておいて、みたいな。

 私たちの社会でも紛争やテロ、いじめや虐待が横行し、貧困や病気に陥ってもセーフティーネットが十分に機能していません。自分が悪いとは思えないし、何と戦えばいいのかも分からない点が全く共通しています。

 彼女はフォースが使えない初めての主人公です。相棒になるキャシアン(ディエゴ・ルナ)や、座頭市みたいな盲目の武術僧チアルート(ドニー・イェン)らも含めて、今回のローグ・ワン隊は皆フォースとは無縁の、知恵と勇気で戦う逸脱者ばかり。

 そう。「スター・ウォーズ」シリーズは前作あたりからジョージ・ルーカス的なオタク志向を捨て去り、追い詰められたはぐれ者グループのなりふり構わぬバトルを描く映画にリセットされたようです。これって、『シン・ゴジラ』の矢口チームに似ていませんか。

 この類似はさらに、先日のアメリカ大統領選挙で民主党のクリントン候補をいっとき追い詰めた「サンダース現象」とも近いとカラスヒコはみています。今は弱者を救うための「希望」が人を集める。

 「反乱軍は希望を信じて戦う」というセリフがこの映画に何度も出てきます。軍の最高議決機関である評議会が、帝国軍のデス・スターの威力を恐れて降伏の方針を採択したとき、ジンやキャシアンが勝手に決起した動機もこの希望でした。

 仮に自分が倒されても、この映画でいうならデス・スターの設計図を奪い、その弱点であるリアクター・モジュールの位置を反乱軍に知らせることができれば多くの人々を救える。そんな「大義」が彼らを動かしているのが分かります。

 しかし、この大義には問題もあるでしょう。国際テロ組織などが掲げる大義とかなり似ているからです。15年の『オデッセイ』でもそうでしたが、組織の決定に現場が確信犯的に背くのは、私たちの先祖がやらかした満州事変のような独断専横でもありますから。

■内部告発のそそのかし
 さて、『ローグ・ワン』を私たち自身に引き寄せて見るもう一つのポイントは、ジンの父、ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)の「裏切り方」です。彼は平和主義者の技師でしたが、帝国軍に捕まってデス・スターを設計させられた。いわば大殺戮への協力者。

 今の私たちの世界にいたなら、許せない!悪魔!人類の敵!死ね!などとSNSでぼろくそに批難されるはず。けれども彼は、デス・スターに設計者にしか分からぬ「急所」を仕込み、その情報を命懸けで反乱軍にリークしました。

 カラスヒコローグ・ワンは、こうした内部告発的な二重の裏切り行為が今のネット社会における有効な戦い方だと考えています。確かに、巨悪への協力は拒否するのが一番正しい。でも、IoT社会の巨悪はそれが通じるほどヤワではないからです。

 ゲイレンの行為を卑怯とか臆病とか言って斬り捨てるのは簡単ですが、そうやって、追い込まれた人を一般論で批判するだけでは私たちは負けてしまい、敵の思うツボなのです。

 今は、昔の武士道のように義を貫いてパッと散る爽快さとは別種の、狡猾で粘り強いファイトで戦わないと。妥協や後退を重ねて汚れ傷つきながらも最後の希望を捨てず、こっそりと巨悪を倒す仕掛けをめぐらしたゲイレンはそのお手本かもです。 

 私たちに置き換えれば、会社や学校で死にたくなるほどつらい思いをしているのなら、自分が受けた迫害を日時や固有名詞や具体的なセリフも含めて正確に記録し、いつでも自爆攻撃に転じられる武器としてせっせと作り込むこと。

 恨みや自己正当化の文ではなく「大義」に基づく告発記録なら、それが自分の支えになり、同じ目に遭っている人たちと横につながるツールにもなるはず。ゲイレンのホログラム・メッセージのように。

 そう。『ローグ・ワン』は結構アブナイ映画なのです。観客にテロっぽい戦い方をそそのかしている。一般報道メディアが言えない問題のコアをえぐって見せています。もはや娯楽映画の枠を超えており、こういう映画にカネが集まるハリウッドの感性・底力にカラスヒコは心底驚いています。

 私たちの食生活にスライドさせれば、デス・スターは精製穀物・油脂、砂糖や添加物などのビームを浴びせてくる健康破壊兵器。「サムライごはん」は希望の設計図ですから、ダース・ベイダーの追撃を振り切ってレイア姫に届けなければ!え、死んじゃったの?

 ではまた。

※『ローグ・ワン』 Rogue One : A Star Wars Story/2016年/アメリカ/カラー/133分/ギャレス・エドワーズ監督
※『シン・ゴジラ』 2016年/日本/カラー/119分/庵野秀明監督
※『オデッセイ』 Odyssey/2015年/アメリカ/カラー/142分/リドリー・スコット監督

アンチ・ドーピングな食べ方

 だしを取らずに調アミを味わうのはドーピング生活です。簡単で合理的という食スタンスは練習せずに勝てる魔法の薬依存と同じ。調アミ中毒は天然だしに含まれるビタミンやミネラルの欠乏を招き、長期的には体を傷めます。サプリで補給?それもまたドーピング。

■ドーピング化する社会
 スポーツ界に渦巻くドーピング問題については、ドーピングによる勝利をいっそ認めてしまって、その選手の末路をきっちり報道していくことによって結果的に解決するのでは、みたいな不謹慎なことを以前に書きました。今日はちょっと別角度からドーピング的社会への対応について。

 例えば、私たちの社会は長時間労働を是正しないといけません。それは誰にも異論がないはず。でも今の社会は、本気でこの問題を「解決」する気がないようにカラスヒコには見えています。

 残業をす長時間労働る場合は事前に上司の許可をもらう制度とか、19時になったらビルごと電気を落として強制退社させる決め事は「解決」ではなくただの「禁令」。残業を自宅やファミレスに追い出して見えなくするだけです。

 残業問題の解決とは本来、調べものや根回しの時間を短縮するシステム化や、上司にいちいち伺いを立てなくてもいい権限委譲、あるいは報告や訓示ばかりの会議の廃止といった改革なのに、そういう面倒なことには取り組まず、残業が減るという結果だけを求める。 まさにドーピング発想です。

 マスコミもまた、「是正中が8割」とか書いて、さも効果が上がりつつあるような記事で企業をヨイショするだけです(日本経済新聞12月8日)。

 似たようなことは、女性管理職を何年までに何%に増やすとか、障害者採用枠の数値目標を定めるといった一見前向きで民主的な改革にも言えます。女性でも障害者でも実力があればイーブンに評価すべきなのに、実力を見極める能力が組織側にないから「数値目標」で員数合わせをやる。

 定年制も同じです。70歳でも50歳よりいい仕事をする人がいても、実力を評価できないから60歳や65歳で横一線を引いて「平等に」終わりと決め、できる人も放り出す。逆に言えば、定年まではできない人もいられる。ルールで判断を回避して実力主義を封じ込める慣習なのです。

 「いじめ防止法」や「過労死防止法」のコンセプトも同じです。原因には踏み込まず、なぜ早期発見できなかったのかと担任教師や担当部署長を処分して終わり。解決せず禁止して処罰するだけですから問題は陰にこもるばかりです。

 結局、今は「問題解決」が何もできない社会なのです。だったら私たちは、自分が大事なら、つぶされる前にドロップアウトするのが正解だとカラスヒコは思います。「サムライごはん」も、ドーピング社会から身を引く自己防衛的な食べ方です。

■食事をルネッサンスする
 左写真はイ夕食 (49)ナダの刺し身定食。湯がきキャベツと生キュウリのサラダを添えました。切るだけ、湯がくだけの手抜き調理。手前の豆ごはんと自製だしみそ汁も含めて、このモデルは昭和30年頃の食事と成分的には同じなのが分かります。

 当時、割烹着のお母さんたちはこんな食事を忙しく作り、食事が終わると洗濯や拭き掃除、裁縫などに大忙しの毎日でした。 その後、技術や流通のイノベーションによって掃除・洗濯・裁縫が機械化・外注化して便利になりました。これは確かに進歩。文明の恩恵。

 でも、食事の工業化と外食化、いわゆる「他炊化」の評価は別でしょう。便利さに比例するように体を壊す人が増えているからです。原因は明らか。工業的に量産される食事は安くておいしくて安定供給されるけれども、穀物や油脂や塩が精製されて栄養素が足りていない。

 そして誰もが頭では分かっている豆不足、海藻不足、小魚不足。おまけに砂糖や添加物の過剰。この現象は先進国でも途上国でも同時多発的に進んでいます。その対策は、栄養素の不足分をサプリや機能性食品で埋め合わせましょうというもの。これって正しい判断でしょうか。

 カラスヒコが考えるのは、イノベーションが進むほど体に支障を来す人が増えているのだから、むしろ食事は割烹着のお母さんの時代に戻して食習慣だけは進化させないことです。そのほうが明らかに多くの栄養素を網羅でき、かつ油・糖・添を減らせますから。

 今の社会は不調を技術で「早期発見」して薬物で「治療」するのがトレンド。しかし、私たちにメリットがあるのは「予防」です。つまり原因を断って元から「解決」する。それには食事をルネッサンスさせないと駄目。

 具体的には包丁を普通に使いこなすこと。コメと豆を併せ炊くこと。昆布とかつお節、または煮干しでだしを取ることなど。そうしたスキルを外注せず、自分の体に刷り込むのが正解です。強いスポーツ選手たちがそれを実践しており、あの社会だけに実力主義が生きているのを見れば分かります。

 ドーピングをやれば目先の金メダルを得られても先々のわが身を傷めるだけ。大企業がルール決めによって一斉に残業を減らすのなら、中小零細やベンチャー的自営業者には千載一遇のチャンス!と捉えるのが健全な発想だとカラスヒコは思います。

 食事でも、手抜き型の自然食自炊で戦えば、不調を抱えた他炊依存者の大軍など難なく蹴散らせるでしょう!

 ではまた。

豚肉とピーマンのワイン蒸し

 豚肉、ピーマン、パプリカのワイン蒸しです。塩とブラックペッパーを振り、料理ワイン白をかけて弱火で蒸しただけ。超手抜きなのにうまい。早い。飽きない。蒸し汁の残りで作るスクランブルエッグも絶品です。これが「料理嫌い自炊派」の生きる道。

■病気にならない食事
ワイン蒸し (22) 料理好きの人はいろいろ手間を掛けて素晴らしい食事を作りますが、料理下手の私たちには別の世界。そっちへの憧れは抑え、「早くてうまくてヘルシー」な手抜きワザに徹しましょう。

 豚肉を油を敷いたフライパンで焼き、肉の表面に焼き色を付けてから蒸せばさらにうまいのは分かっていても、あえてやりません。
 既成の焼肉たれやBBQソースを絡めれば有名レストランの味に近くなるとしても家ではやらなくていい。いや、やらないほうがいい。 

 私たちの目指すところは「将来病気にならない食事」だからです。素材をそのまま食べる。最小限度の加熱をして、塩コショウやしょうゆなどトラッドな調味料だけで食べていくスキルを身に付けたほうが勝ち。負けて生活習慣病=薬漬けという罰ゲームに一生苦しみたくないからです。

 上のワイン蒸しを食べると、ピーマンやパプリカは半生くらいが一番うまいことに気付きます。生の青くささが消え、なおかつシャリシャリした歯触りを残しながらジューシー感もあるような頃合い。中華風の、油を絡めた強火調理はゴージャス感があっておいしいけれども、こちらはよりシンプルな、つまり飽きのこない味です。

 豚肉も薄切りを買ってくれば、表面の赤色が消えてから約1分間の継続加熱で中まで火が通り、このタイミングが一番うまい。こうした加熱の加減はマニュアルにはなりません。習うより慣れろの世界なのです。そこを割り切って取り組めるか否かに後半生の健康が懸ってくる社会になりました。

 自炊習慣がないと「他炊食」の買い食いが続くわけですから、精製穀物・油脂や添加物が過剰で、ビタミン・ミネラル・食モスバーガー物繊維が欠落するのは当たり前。面倒だからと自炊への移行を先延ばしするのは自ら墓穴を掘るに等しい、かなりヤバい選択だとカラスヒコは思います。

 モスバーガーの社長が、バーガーをセットではなく単品で買う客が増えたと言っています(日本経済新聞11月19日)。
 また大戸屋の社長は、昨年から続いた「ちょい高ブーム」に乗って油断し、大戸屋低価格定食の導入タイミングが遅れて客離れを招いたと悔やんでいます(同紙11月10日)。マーケットは明らかにデフレ再燃モード。

■景気任せの健康管理?
 これらの記事の奥を読み通せば「他炊客」が景気に振り回され、都度より安い配食スポットを探して離散集合している姿が透けてきます。そして、その変化が刻々と数値として経営サイドに把握・分析されているのが分かります。

 仮に他炊客が一定数だとすると胃袋の数は一定ですから、値下げによる売上のシュリンク分を企業サイドは経費を削って利益を確保していることになります。設備費や人件費は細かく調節しづらいですから大抵は材料費か。

 マックや吉野家へ行くのを我慢してカップ麺+菓子パンという「最凶セット」でランチを済ませる客も大勢いるはずで、いずれにしても他炊客の健康は景気や企業の利益計画に首根っこを押さえられています。これでは「将来病気にならない」めどが立ちません。

 自炊をしていても、もちろん材料費の変動として景気や気象の影響は受けます。けれども、サケが不漁ならイワシを食べるとか、白菜が高い時期なら切干大根など乾物メインでいくなど、加工テクを身に付けていれば栄養価をあまり変えずにしのげるのがメリットです。

 左写真はワイン蒸し (23)魚のワイン蒸しです。昨夜食べ残した刺し身の切り落としマグロ、ブリ、サケに長ネギをブツ切りにして添え、料理ワイン白と塩とブラペを振って弱火蒸しで4分。ふわっと蒸し上がった魚肉が口の中でとろける感覚にハマります。

 ネギも噛むと甘くジューシーでうまい。これは丸元淑生さんの本に時々出てくるネギの「ブレイズ」に近い状態です。太いネギのブツ切りを少量の水とオリーブ油で蒸す、あるいは和風に料理酒としょうゆで蒸してもイケます。

 忙しくて調理嫌いの人にとっては「サムライごはん」型の自炊が生きる道です。アラサー時点でメタボりまくっていたカラスヒコがV字回復して今はBMI22の超まともな体。サトチューからも無事に脱出してリバウンドなしです。サプリ・トクホに急傾斜する病棟列島からの確かな逃げ方。

 ではまた。

発汗スープで代謝を高める

 冬だから、自製発汗スープで代謝を高めましょう。無添加マギーブイヨンに生ショウガと野菜3~4品を刻み入れ、ブラックペッパーをキツめに振れば体の芯からカッカしてきます。熱さと辛さがダブルで快感な耐寒スープ!

■濃厚なトリプルだし
 自炊のマギーブイヨン (2)野菜スープにはレシピなどいりません。その日の手持ち野菜を全部入れる。和風も洋風も気にせず超ラフでいいのです。ただし、レシピはなくてもツボはあります。外食では味わえない自炊ならではの悦楽スープにすればいい。

 最大のツボはだしを濃くすることです。まず、みそ汁を作るように昆布+カツオ節のだしを取り、みその代わりにマギーブイヨンを投入します。マギーはだしの素ですから、だしがダブルで濃厚に。外食ではコスパフォ的に追随できない味になります。

 さらに、こま切れの生肉または無添加ソーセージも入れ、そこからもだしが出ますから実際にはトリプルだし。料理嫌いの素人がいい加減にやってもおいしくないはずがありません。これを一度覚えたら、粉末即席スープなどアホらしくて飲めなくなります。

 野菜は写真のように全野菜スープみじん切りにして入れれば1分で煮えますから早い。左上から時計回りに玉ネギ、ニンジン、ピーマン、シメジ、ショウガ、ソーセージ、パプリカ。この中ではニンジンが煮えにくいので一番細かく刻むといい。あとは温まれば即食べられます。

 各野菜からにじみ出るエキスの味も素晴らしい。だし汁+マギーだけでも十分にうまいけれども、それはストレートな、ややとんがった味。数種の野菜が混じればより深く、複合的でまろやかな味になるのが分かります。

 ここ、チョー大事なところです。つまり、料理の本質とは「味付けテク」ではない。うまさは、うまい味を外から加えるのではなく、材料から勝手に染み出てくるのが分かります。お湯で煮れば自然に出る。

 材料を入れる順番や煮る時間はテキトーでも、80点くらいの味はコンスタントに出せるのです。洋風テイストのマギーで和野菜の大根や白菜やゴボウを煮ても、大した違和感はなくそれなりにうまい。

 結論は超簡単、天然だしで煮れば何でもうまい。塩を振って焼けば肉も魚も野菜もうまいのです。これに精製していない穀物、すなわち豆ごはんやカスタマイズド・シリアルのような主食を添えれば家メシはオッケー。このシンプル自炊なら体は一生大丈夫です。

■「まさか私が脂肪肝」
 では、そんなに簡単な「自衛自炊」がなぜ世の中に普及しないのか。それは結局、誰ももうからないからでしょう。皆が昔風のベーシック食に戻ったら経済成長しないから。この日本を自給自足経済に戻す気ですかとA首相あたりはまくしたてそうですが、個人の健康を成長のために差し出す必要はありません。

 たぶん私たちは「踏み台」にされているのです。外食や食品加工業やコンビニなどチルド流通資本をたくましく成長させるために食事を作らず買う生活を推奨され、その結果メタボや体調不良を抱え込み、今度はサプリや大衆薬に誘導されてメディカル産業に貢がされるみたいに。

 まあ、そんな陰謀シナリオはないとしても、ヘルシーな後半生を目指す人なら配食産業のサプライチェーンから確信犯的に離脱すべきだとカラスヒコはアジりたいのです。家メシをイノベーションさせずに昭和30年頃の粗食に凍結する決意を固めましょうと。

 左の記事には、日本脂肪肝人には外見は非メタボでも、脂肪肝つまり肝臓に中性脂肪が蓄積してフォアグラ状態になった人が3600万人もいるとあります。食べ方を変えないと、このうち1~2割が肝硬変や肝臓がんを発症すると(日本経済新聞10月9日)。

 即席麺や菓子パンやスイーツをせっせと食べ、清涼飲料水や甘い紅茶やコーヒーを日常的に飲みつける人が増えたからでしょう。客観的な証拠などいりません。専門家の解説も不要。自分の目でここ数十年間の崩食社会を見渡し、私たちが個々に判断して行動すればいいのです。

 不摂生を断ち切る自炊レシピの一つは、スープに生ショウガとブラックペッパーをたっぷり利かせることです。単なる「舌ヒーッ!」の激辛スープではなく、舌ではあまり感じず普通に飲めて、あとからおでこや背中にじわっと汗がにじむ「深辛」だから体にいい。

 数種類の野菜を買いそろえるのは一人や二人の所帯では非合理? カラスヒコもそう考えて長らく他炊(外食・中食)三昧だった時期がありました。でも、それでは体が持たないのです。仕事で燃え尽きるのならカッコもつきますが、ビタミン不足で擦り切れてはシャレにもなりません。

 スープやワイン蒸しで、多種類の野菜を毎日少しずつ食べて使い切る段取りスキルを磨きましょう。それが「油・糖・添公害」から身を守る決め手。私たち個人サイドから見た中長期的成長ビジョンの一丁目一番地であります、A首相風に言えば。

 ではまた。

『ジャック・リーチャー』 探知を振り切って走れ!

 映画『ジャック・リーチャー』の鋭いところは、ネットから情報を得ることは個人が探知され標的にされることだと言い切る点。ハロウィーン・パレードと同じ時空でリーチャーらが死闘する展開も示唆的です。VRしか見えない鈍感な群衆をかき分けて逃げ切れ!

■ IoT時代の光と影
 リーチャジャック・リーチャー2ー(トム・クルーズ)とターナー(コビー・スマルダース)がネットカフェで検索しているとパラソース社の殺し屋がやってきます。娘のサマンサ(ダニカ・ヤロシュ)はメールを1回送っただけ、クレジットカードを使っただけで探知されて追われます。

 検索やメールやオンラインキャッシングなしでは今の私たちの生活は成り立ちませんから、この映画を見るとあらためてネット社会のダークサイドを思い知らされる気がします。

 仮に私たちがひとたびヤバい真実を暴こうとしたり、組織の長から嫌な命令を受けてそれを拒絶でもしようものなら、命からがら逃げ回る羽目に陥るのが分かるからです。

 便利で快適な IoT社会の実態は黙って忍従するか、さもなければ犯罪者扱いされるかの二者択一。結構まがまがしいですよねと、この映画は丁寧に説明しているようです。

 圧巻は、ハロウィーンに沸くニューオーリンズでのチェイスと格闘シーンでしょう。仮装パレードに熱狂する大群衆には、それをかき分けて逃げる娘や追手の殺し屋たちの姿が見えていないような描き方をしています。

 あの群衆はたぶんハロウィーン世界しか認知していないのでしょう。あたかもゴーグル型端末で見るバーチャル映像のほうをリアルと感じているのと同じ。彼らにどんと当たって押しのけていった娘や追手の肉体感覚はすぐに忘れ去られてしまうようです。

 これは、『アヴァロン』や『マトリックス』シリーズの流れをくむ、日常がVRに取って代わられた疑似感覚世界です。そこが、この映画が私たちの食生活にも微妙にかぶってくる点だと思いました。
 周囲の群集には華やかな外食や加工食品のオンパレードしか見えていない環境で必死に逃げ回る粗食派マイノリティーみたいな。

 ネットで安くてうまいものや簡単なレシピを探すほど実は自然な食べ物から遠ざかり、個人の位置情報と引き換えに粗末な合成食品をあてがわれる現実をちゃんと見ないといけません。

 TPPがようやく頓挫しても、農業の工業化圧力は止まりませんから食環境の劣化はこれからも続くはず。私たちが逃げ切るのはなかなか大変。でも、豆ごはんや自製みそ汁、焼き魚やピクレ漬けといったゲリラ的な自炊でしぶとく逃げ切りましょう!

■血糖値のせいで暴れた?
 それに関連して、カラスヒコが面白いと思ったのはリーチャーの血糖値に関する発言です。MP本部のスチール製デスクに丸く凹んだ穴があり、それはリーチャーが悪玉上官の頭を打ち付けた跡らしいのですが、彼は「ついカッとなってやった」と説明します。

 後に刑務ジャック・リーチャー所でひと暴れしたときも、彼は「血糖値のせいで」と言う。リーチャーは、「陸軍のあらゆる勲章を得」て、後輩MPたちが憧れるレジェンドになった無敵ファイターですから高血糖症を患っているはずはなく、これは彼流の照れ隠しに違いありません。

 ただ私たち的には、血糖値が高いから粗暴という因果関係がすらっとストーリーに組み込まれている点に注目したいところ。医学的には異論もあるにせよ、高い血糖値が何らかの悪さをする認識が広く共有されている証拠だからです。

 もう一つ、サマンサが「ホルモンバランスが崩れているので」と、自身の精神的不安定さを弁解するシーンもありますから、この映画は循環系の健全性に強くこだわっているとカラスヒコは感じました。 殺し屋との勝負が撃ち合いや斬り合いではなく、あくまで素手のタイマンで決着するのもストーリー的に極めて自然。

 つまり、この映画は義のために戦う一匹狼という古くさいスキームをとりながらも、IoT社会で探知をかいくぐって勝つにはストイックな肉体が必須と主張しているのが分かります。良きパートナーになるターナーも含めて、いつでも全力疾走ができる軽さとしなやかさ。

 そう。必要なのは、「スタ・シュワ的」なムキムキ筋肉+ド根性といった旧式なセットではなく、血糖値やホルモンバランスをきっちり管理した精悍なボディー+判断力。いえいえ、スタ・シュワが駄目という意味ではありません。時代がネット環境になったからにはアクション映画の肉体コンセプトも変わるという話です。

 そして、もう一つの注目点はリーチャー、ターナー、サマンサの三人は疑似家族を構成していること。血縁はなくても「母」が、生き残るための護身ワザを「娘」に伝え、「父」が実戦での使い時を教えていました。
 ネット時代は人の関係性が希薄な個(孤)の時代といわれますが、リアルに体を張って守り合う者同士なら、血よりも濃い絆が結べることを示唆しています。

 加えて、「失われた父性の回復」という、まさに今的な隠しテーマもにじむVR時代の股旅アクション。ラストがこんなに心温まるのは、殺伐・悲壮なズウィック映画の中では珍しい一本です。じーんときました!

 ではまた。

※『ジャック・リーチャー』 Jack Reacher : Never Go Back/2016年/アメリカ/カラー/118分/エドワード・ズウィック監督
※『アヴァロン』 Avalon/2001年/日本+ポーランド/パートカラー/106分/押井守監督
※『マトリックス』 Matrix/1999年/アメリカ/カラー/136分/アンディ&ラリー・ウォシャウスキー監督

ニャンコめしで厳冬に勝つ!

 冬はやっぱりニャンコめし。手抜きでも病気や不調に落ちない自炊メニューの切り札です。豆、玄米、肉、野菜、ゴマがどっさりで、天然だしを利かせた個食型雑炊。忙しくて風邪もひけないハードワーカーだからこそ滋養を付けて厳冬を乗り切る!

■生き残るための食べワザ
 まニャンコめし (20)例のだし汁を作ります。昆布+カツオ節でも、煮干しをポキポキ折って煮てもいい。そこへ肉 or 無添加ソーセージと野菜を入れて煮ます。野菜は大根、ニンジン、ゴボウ、玉ネギあたりが定番。
 どれもみじん切りにして放り込めば1分で煮え、スプーンですくって食べやすくなります。

 具材が煮えたら味を付けます。みそを溶いてもよし、マギーブイヨンの洋風テイストもうまいです。そこへ豆ごはんの残りをどさっと入れ、再沸騰したら出来上がり。
 ここから4~5分間煮込むと粥状になりますが、カラスヒコ的には硬めのご飯をよく噛んで食べるのがお薦めです。

 丼に盛り、金煎りゴマや刻み海苔をたっぷりかけていただけば栄養的にもほぼ完璧。添加物など合成物質はゼロ、なおかつ肉や野菜を精製油脂で焼いたり炒めたりしないのがいいのです。「洋食化」が一気に進んだ1960年代以前にワープバックする食べ方だからです。

 ニャンコめしと言うと聞こえは悪いのですが、具体的には天然だしで肉や野菜を煮るわけですから立派な「鍋料理」だとカラスヒコは思っています。鍋のクロージングにご飯を入れて雑炊にするのを、忙しい私たちの都合で最初から豆ごはんを入れるだけの違い。

 つまり「鍋」を時短化し、栄養的にチューンアップしたのがニャンコめしの本質です。何のために?生き残るため。崩食環境の中で周囲の皆が簡便食に流れ、ビタミン・ミネラル・食物繊維を不足させて不調に追い込まれるトレンドから逃げ出す手段です。

 天然だしで生の肉や野菜を煮れば、つまり合成物質や精製油脂がなかった昔と同じものを食べていけば生活習慣病になるはずがないのです。玄米や豆をたくさん取るのも同じ意味。海藻、小魚、ゴマ、ショウガなどとの相性もよく、おいしくヘルシーな食の体系を作れます。

 このモデルは、実は誰でも頭では分かっているはずなのに、できない。なぜか?昔のメニューを作ろうとするからです。筑前煮とか照り焼きとか、きんぴらゴボウとか竜田揚げとか、それら完成されたプロっぽい和食レシピをそっくり再現しようとするから難しくて投げ出してしまう。

 その点、ニャンコめしなら、見た目や聞こえはともかく、体に入るのは昔と同じ未精製・無添加・低加工な食材のみ。簡単でおいしく、十分に安全な21世紀の生き残り食べワザなのです。残りご飯の量が足りないときはオートミールを混ぜて増量すれば満腹!

■昔と同じものを食べる
 さて、トランプドナルド・トランプさんが次期アメリカ大統領に決まり、あちこちで非難ごうごうですが、カラスヒコはアメリカ民主主義の底力にあらためて驚いています。
 トランプさんが信頼できる指導者かどうかはともかく、グローバル経済や格差拡大がこれ以上進むと人や社会が壊れるとマジに心配する層が押し勝った。

 つまり、大掛かりな見直しをちゃんとやろうとしているわけです。日本の社会はそういう方向転換が昔から苦手。平時のちまちまとしたカイゼン技能はたぶん今でも世界一でしょうが、いったん混迷期にハマると小田原評定を延々と続けて固まってしまいがち。

 私たちの食べ方もまさにそう。「一汁二菜」のような素朴な食事がいいことは皆が知っている。豆離れや魚離れが健康上よくないことも十分に理解されている。
 にもかかわらず、「食事改革」という抜本見直しには向かわず、「不足する栄養素をサプリで補えば食事を無理に変えなくてもいいのでは」みたいな、安直な部分改良で済ませたい空気に支配されています。

 学生やシングルワーカーはそんな思考停止社会の犠牲者にされないために、ここはド真剣に考えて行動すべきです。高血圧など生活習慣病や認知症などが急増し、明らかに異常でお先真っ暗なのに「予防」の具体策が立てられない駄目な社会とは一線を画し、個人で自衛する覚悟を固めましょう。

 食事改革は大して難しくはありません。ポリシーはただ一つ、「おなかに収まる素材が昔と同じならOK」です。生や干物・乾物を選んで食べていけばいい。
 コメや豆も一種の乾物ですし、ミューズリーやオートミールなど未精製の穀物を主食に据えれば大丈夫。白米や白パンはハレ食に限定し、普段はなるべく少な目に食べます。

 便利さという意味では缶詰に注目。化学調味料や増粘剤を使っていないアイテムがたくさんあるので選んで愛用しましょう。成分表示をチェックする習慣をつければ添加物の知識がどんどん増え、無添加な食習慣で体調の良さを実感すればリバウンドは起こりません。

 ニャンコめしは、私たちの食習慣を大きく軌道修正する起爆剤メニューだとカラスヒコは確信しています。年を取っても達者だった先人たちと同じ食材を今風にアレンジして食べているからです。

 ではまた。

ブルスケッタで清浄ディップ

 ドライ・ブルスケッタ。乾燥トマトに数種のハーブをミックスし、塩コショウで調味してあります。水とオリーブ油を加え、箸でこねるだけで香草風味いっぱいのディップができる。これはヤバい。湯がきキャベツや生玉ネギスライスがますますおいしくなって困る!

■乾燥ブルスケッタをディップで
 「ブルスケブルスケッタッタ」は、本来はトーストにニンニクをこすりつけ、生のトマトやハーブをオリーブ油で和えて載せて食べるイタ風ヘルシーFF。その「載せ具」を便利な瓶詰めにした加工食品も、同じブルスケッタの名で広く売られています。

 写真は、載せ具のドライ版。つまり乾燥トマトとドライハーブを混ぜた、いわば「乾物ブルスケッタ具材」です。
 原材料名は「トマト、香草(コショウ、バジル、パプリカ、オレガノ)、コーンスターチ、塩」。なかなかヘルシー、かつ長期保存が利く乾物調味料。原産国はオランダで、㈱エッセンス(東京・港区)が輸入しています。

 これをパンに載せるのではなく、サラダディップとして活用するのが今日の話。 説明書によると、まずスプーン2杯のブルスケッタにスプーン4杯のお湯をかけて5分間蒸らして戻します。これにスプーン2杯のオリーブ油をかけて混ぜるのが正式なのだと。

 カラスヒコも一度その通りにやってみましたが、かったるいので二度目からはお湯ではなく水。5分置かずに同時にオリーブ油をかけ、そのまま混ぜても味はほぼ同じでした。水や油の量も目分量で全然OK。

 まあ、厳密には「水と油」ですから、ちゃんと混じらないのかもしれませんが、口の中で噛んで混ぜれば十分においしい。それに5分間蒸らさなくても、混ぜてから食べるまでの間にトマトやハーブの芯にまで水分が染みて結構よく戻っています。

 この「戻さずいただく乾物ブルスケッタ」をディップにして、例えば湯がきキャベツをいただくと、野菜を野菜で調味して食べていることに気付きます。それは、サブウェイの「ドレッシング抜き野菜サンド」がおいしいのと同じ原理。トマトから出る酸味や生玉ネギのスパイス感が実によく合うからです。

 この「ブルスケ・ディップ」をベースにして、応用編として動物質食材を加えるのもお薦めです。例えばマヨネーズ(卵製品)を混ぜる、あるいは粉チーズやプレーンヨーグルト(乳製品)を混ぜれば、ハーブのとんがった癖のある香りがやや抑えられ味に丸みが出てきます。これも絶妙にうまくて、野菜がなくてもディップだけでワインが進んで困るほど!

■流通業がサラダを奪った
 結局、自宅でその日のディップやサラドレを都度作って食べ切る体制を作れば、精製油脂や添加物がたっぷり入った量産品のサラドレはいらないことが分かります。つまり、みそマヨーグルトや「アマニ油+バルサミコ酢+塩+ブラペ」、それにこのブルスケ・ディップの三つがあれば豊かで清浄なサラダ生活は十分に可能。

 ここ、結構大事なポイントです。サラダは体にいいというのが常識で、カラスヒコも否定はしませんが、サラダの中身は最近激変しているからです。

 今はカット野菜に添付のドレッシングをかけて食べるのが学生や単身ワーカーの主流になりました。わずかここ数年の変化です。キューピーなど大手企業が野菜の洗浄・カット・小分けパック工程をオートメ化し、コンビニまで定温配送する仕組みを作り上げたからです。

 それ以前は、サラダ派の人々は、若い頃のカラスヒコもそうでしたがロイヤルホストなどファミレスのサラダバーを愛用していました。初期のサラダバーでよかったのは、生の野菜を店の厨房で職人が切って出していたこと。それだけに常温の店内で3時間も放置されると野菜が傷み、ロス率もすごかった。

 それに比べて、カット野菜パックの賞味期限は3日もありますからロス率は改善し、職人の人件費も削減した。つまり流通業が戦略投資をして外食業からサラダのマーケットを奪ったとカラスヒコは理解しています。

 切ってから洗浄液に浸し、3日たってもレタスなどがしなびず、切り口が茶色くならないのは何なのという問題はさておき、カット野菜のおかげで誰もが毎日お手軽にサラダを食べられるようになりました。これは立派な流通イノベーション。

 けれども、そのおかげで私たち消費者の自活力が決定的に落ちました。コンビニという餌場につながれたペットか家畜に近い状態。便利で快適ならそれでいいじゃんと言う人もいますが、農産物を全部工場で加工処理して食べているのが少し怖いなとカラスヒコは感じています。

 生なら未加工、乾物なら干しただけ。つまり農産物をダイレクトに、昔の人と同じ食べ方を保つ。それが安全策、すなわち自衛的な自炊ライフです。

 ここ数十年で爆発的に増えたメタボや依存症や、適応障害やアレルギーから逃げ切るためにも、ブルスケッタなどナチュラル&シンプル食材をサルベージしていきましょう。周囲に目を凝らせば、食べ方を変えなかった年寄だけがピンピンして老後をエンジョイしているのが分かるからです。

 ではまた。

『君の名は。』 はバーチャル肯定感が過多

 『君の名は。』では、「こんな田舎はイヤ」という三葉だけではなく、「俺は普通にこの町で生きていくと思うよ」と言っていたテッシーまでもが東京に出てしまった(らしい)。人口流出は止まらない。糸守町が消滅したのは隕石落下のせいではなかったと思える映画。

■「誰そ彼どき」を防げない
 この映君の名は。画の主人公、宮水三葉と立花瀧が抱える「喪失感」は半端ではありません。とりわけ三葉は、幼少の頃に母に死なれ父に去られ、カフェもない田舎町の空気に窒息しそうになっている女子高校生。一方の瀧も、大事な人の名を思い出せない焦燥感を深める東京の高校男子。

 物語は二人の相互引力をメインに展開し、そこに飛騨の組み紐や神社の口噛み酒などトラッドなファクターが絡んできます。
 住宅の玄関扉や電車のドアが閉まるローアングルや東京の昼夜眺望のコマ落とし、三葉たちの腿(もも)にスカートの影が映るなど細部の絵作りも好印象。

 ほのぼのと見終えても差し支えない映画ですが、テーマは重たい「滅び」でしょう。町も人の記憶もどんどん消え、皆がなすすべもなく東京に一極集中してずっと何かを待ち、誰かを探しているような。これって、地方消滅や病気のまん延でお先真っ暗の今の社会そのものでは。

 大切な人をやっと見つけた瀧も、会いに行ってみると声は聞こえるのに姿は見えない。冒頭近くで「誰そ彼どき」と女性教師が黒板に書きますが、まさに社会のたそがれを描いているから私たちの心に強い印象を残すのだとカラスヒコは理解しました。

 そう考えれば、1200年周期で接近するティアマト彗星は巨大地震に見えてきます。来るのは分かっていても、それがもたらすカタストロフィーを具体的にイメージできぬまま、いつも後手に回って大被害を出すこの国と重なるからです。

 あるいは、糸守町周辺にクレーターが三つ並ぶ航空写真は広島・長崎・福島とか、そっちの人為的ディザスターをにおわせているのかもしれません。

 映画の後半で三葉は、3年後の世界を生きる瀧との交信によって隕石落下を知り、町の住民を救うべく奮闘します。父である町長に掛け合う一方、仲間のテッシー(勅使河原くん)と共謀し、町の防災無線をジャックして避難を呼び掛けます。

 それが功を奏して多くの住民が助かったのですが、しかし、糸守町の再建はかなわず、ジモティー志向のテッシーを含めて皆が流出する事態は防げなかったことがラスト近くで分かります。あれ、ネタバレでした。でもまあ、誰もが見ている映画だからもういいでしょう。

■意識よりも手の技能
 さて一方、瀧くんサイドからドラマを見れば、キーパーソンはバイト先のイタリアンレストランに勤める年上女性、奥寺先輩でしょう。瀧は彼女にリアルに憧れていましたが、三葉との入れ替わりが発生した以降はもっぱら三葉、すなわちバーチャル世界にのめり込みます。

 奥寺は「そういう必死な瀧くんって好き」みたいに優しく肯定しますが、ここがカラスヒコ的には強く引っ掛かる部分。瀧的男子には、こういう形で外から承認されるのが心地よいのかっちゅう問題です。これは観客への媚びかもしれません。

 奥寺は、いわゆるリア充型女性。裁縫は苦手だけれども仕事はバリバリで、男二人と一つ部屋に泊まる剛毅さも見せますが、決してだらしのない女性ではなさそうです。むしろ男子からも女子からも頼られる姉御的存在。

 その姉御がラストに瀧を訪ねてきて、「幸せをつかんでね」みたいなことを言って去る。実際には瀧を見放したようなのですが、彼を、そして観客を傷つけぬようオブラートに包んだ優しくて冷たいセリフだったのかもです。

 しかし、瀧は奥寺にはもう興味を失っていて、ラストまで喪失感を引きずったまま三葉のイメージを持つ誰かを探して悶々とさまよい続けるばかり。

 カラスヒコは、瀧は本来なら三葉への思いをいったん自分の心に封印し、例えば組み紐の編み方を実地に学ぶなど肉体的な技能を磨くべきだったと思います。つまり、三葉のおばあちゃんの伝統工芸を引き継ぐ道を選ぶのが正しいのだろうと。

 手を動かして糸の張り具合の感触に没頭する、あるいは旧糸守町の風景を一心不乱にデッサンし続ける。そういうことが、結果として瀧が三葉と合体して共に生きることにつながるはずだからです。 この映画の表現で言えば「人と人との結び=時間」

 今は、誰かと意識で横につながるよりも、リアルな手作業を先行世代から受け継ぎ、次代に伝える縦の関係が重要。それがこの映画のコアメッセなのでしょう。けれども、それをストレートに出さずにラストをロマンチックなすれ違いでまとめたのがセンスの良さ。あるいはマーケティング的な読みの鋭さ。

 食生活でも、健康食品やレシピを求めてバーチャル空間をさまよい続けるより、一刻も早く包丁ワザやグリル焼きに慣れ、非効率でカッコ悪くてもピュアで質素な自炊世界に立てこもるのが正解。それが「誰そ彼どき」の身の守り方だとしみじみ思いました。

 ではまた。

※『君の名は。』 2016年/日本/カラー/107分/新海誠監督

自炊の推進力はイメージ力

 焼いためざしの頭をバリバリと食べる快感。はらわたの苦みを調味料として味わいつつ、頭の骨がぺなぺなになるまで約40回噛んで飲む。マヨネーズをちょこっと付けた玉ネギスライスがよく合い、こういうおかず構成なら体も頭もイカれない!

■賞味期限より自分の臭覚
 イワシ嫌い昼食 (7)の人ならともかく、大抵の人はイワシの味が好きで、頭も中骨も、内臓もシッポも丸ごと食べられるから栄養バランスが理想的だと分かってもいる。
 でも、例えば独り暮らしなら12尾入りパックは買いにくいと退いてしまいがちです。

 3尾ずつ4日で食べればよいと考えても、➊毎日同じものを続けて食べるのは嫌、➋4日目には鮮度が落ちて腹を壊すのではないかと心配してしまいます。

 けれども➊は、実際に食べてみると意外に飽きが来ないのが分かります。納豆や海苔や梅干しと同様、素朴な食材なら体はオールウェズ・ウエルカムだからです。
 ➋の心配も、半干しのめざしは生の鮮魚と違い、きちんと冷蔵すれば案外持ちがいい。めざしの賞味期限は3~4日間の表示が多いのですが、5日目あたりでも全然大丈夫。

 スーパー側が見込む安全係数もあり、実際に5日目の匂いをかいでみると何ともないことも多いのです。もしも傷んでいれば、ラップを開けた瞬間に明らかな腐敗臭がしてオエッとなりますから、賞味期限はあくまで「参照」。判断基準はあくまで自分の臭覚です。
 
 2008年に中国製冷凍ギョーザ事件がありましたが、あのとき、「異臭がして、口に入れると変な味がしたけどそのまま飲み込んだ」という被害者談が報道されたのを覚えている人も多いはずです。自分のリアルな違和感よりもラベルの安全表示を「客観的だから」と信じて、かなり自虐的な結果を招いた例だと思います。

 仮にテロや犯罪のような事件性がない場合でも「誤表示」は頻繁に起こるものですから、セルフガードとして鼻や舌のアラームが働かない人は「公害」の犠牲者になりやすいのです。

 逆に、賞味期限を超えためざしでも、くんくんと匂いをかぎ、これはオッケーと判断できる人は安くて健康的な食生活を続けられるわけです。
 もしも急な残業や出張が続いて腐敗臭がしたときには捨てればいい。めざしは4尾くらいロスを出しても100円程度ですから。

 ついでに言えば、生ホタテなどを刺し身でいただき、食べ残しを2日後に火を通して食べるのもいい。ココナツオイルで焼き、塩とブラペでシンプルな味付けに。そんな加工パターンを身に付ければ、単身生活でも4人家族向けパックを買って食べ切れる。それが健康自炊を軌道に乗せるための必殺テクにもなるのです。

■自炊は見掛け0%
 さて、めざしをきれいに焼くのはなかなか難しいものです。上写真のように往々にして皮が破れ、身肉も崩れて見苦しくなりがち。ただ、自炊は売り物ではないので見掛けが0%でも全然オッケーと割り切りましょう。おいしくて栄養が摂れればよく、外食をベンチマークする必要はありません。

 うまく焼けても、グリルから皿に移すときに身肉が空中分解する危険もあります。めざしを箸で無造作につかむと折れるので、箸をやや開いて網の下から差し入れ、めざしの胸?と腰?あたりの二カ所を同時に持ち上げ、水平を保ったまま皿に運んでそっと置く。

 「俺ブキだからそんなの無理」とドン退きする人もいるかもしれませんが、3回もやれば誰にもコツがつかめてきます。ゲーセンのアームクレーンなどよりよほど簡単だと実感できる。3回分は授業料と考えましょう。めざし3尾で75円也。

 自炊生活を軌道に乗せる推進力は器用さではなく、ずばりイメージ力です。それも、食材知識の広さやレシピ引き出しの多さではなく、めざしなどトラッドな食材を最少加工で食べ切るイメージ。豊かな消費社会の真逆を行くアナクロ発想こそが大事です。

 カラスヒコは、1960年あたり以降に登場した加工食品や、品種改良された新種作物などは自炊には不要だと思っています。
 生や乾物や、缶詰や伝統調味料(みそ、しょうゆ、みりん、塩、コショウ、酢など)だけで家メシを組み立て、新しい食品は時々外食で楽しむ程度がよろしいかと。

 菓子も、例えばせんべいや甘納豆、羊羹やカステラなどクラシックなアイテムを少量いただく。そうしたセルフコントロールを利かせれば太らず、血圧も上がらないことが分かってきます。

 おそらく、ここ数十年間に食品産業が成長するために余計な需要を作り出し過ぎたのです。私たち消費者もその豊かさ・便利さに幻惑されて受け入れ過ぎ、その結果が生活習慣病のまん延を招き、社会の高齢化と相まって年金や医療制度を破綻させたのでしょう。

 悪いのは政府や産業界ばかりではなく、マスコミも私たち消費者も含めた皆ですから、利害関係が複雑過ぎて早急な方向転換はたぶん無理。ならば、違和感を抱いた人が被害を受ぬよう、さっさとこの社会の常識的な食べ方を捨ててガードを固めるべき。高度成長期以前の食をイメージしましょう。

 ではまた。
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    ■「サムライごはん」とは・・・
     超多忙で料理が嫌いな人が、健康を自衛するためにつくる「最短時間で、栄養十分、かつ無添加」な食事。いまの時代を生き抜くために、男女を問わず一人一人が身に付けるべき「武芸」のようなもの。外食や加工食品がまだほとんどなかった1955年以前の日本の家庭食がモデルです。
    ■「自衛自炊」とは・・・
     趣味やライフスタイル的自炊ではなく、将来病気にならないための先行投資、あるいは保険目的の調理技術です。「忙しい」という理由で食事を外注せず、自炊スキルを身に付けて、自分と子どもの健康を守るのが狙いです。
    ■外食メニューをまねない自炊
     料理本に載っているのはたいてい外食メニューのつくり方です。それを覚えても、味でもコストでも外食にはかないません。「サムライごはん」では、見た目は地味でも、栄養価が高く無添加な、自炊ならではのメニューを研究していきます。
    ■油・糖・添(ゆとうてん)を締め出す自炊
     「サムライごはん」は、余分な油脂・糖分・添加物を極力排除した食事を目指します。 そのために加工食品や調理済み総菜を使わず、生の素材を最少限度の加工で食べることが目標。 成分表示をしっかり見ながら、油・糖・添を慎重に避けていきます。
    ■サトチュー(砂糖中毒)との戦い
     動脈硬化や高血圧などで健康を損ねる人の多くは砂糖を摂り過ぎています。菓子や清涼飲料水ばかりではなく、現代では総菜や加工食品などご飯のおかずにまで砂糖がこっそり使われているからです。サトチューとの戦いも「サムライごはん」の主要なテーマです(▶100918)。
    ■「豆ごはん」は最強の主食
     玄米と等量の白米、そして5種類の豆(大豆、青大豆、ガルバンゾー、金時豆、黒豆)を一緒に炊く「サムライごはん」の主食です。これに押麦、アマランサスも加えると栄養バランスが完璧に近くなります。冷めてから食べても非常においしく、おにぎりにも最適です(▶130409)。
    ■「ニャンコめし」は夕食の定番
     「サムライごはん」夕食の定番。煮干しでだしを取ってみそを溶き、朝の残りの豆ごはんを入れます。煮立ったら生卵を落として火を止め、ふたをして3分蒸らせば出来上がり。煮干しも具としていただく高栄養・無添加で、すぐにできる晩ご飯です。鍋料理の締めの雑炊のようなおいしさです(▶100226)。
    ■日替わりから週替わりへ
     野菜メニューは日替わりでは続きません。浅漬け、ワイン蒸しなどまとめ作りのメニューを取り入れて、週替わりのローテーションに切り替えましょう。材料を無駄なく食べ切り、買い物頻度も減らせる自衛自炊ならではのテクニックです(▶111118)。
    ■おにぎりは自分で握る
     豆ごはんおにぎりを自製する習慣をつけましょう。ランチを無添加で切り抜ける数少ない選択肢だからです。手を濡らして握ればくっ付かず、熱くもありません。コンビニで買うおにぎりは添加物と油脂まみれ。老若男女にかかわらず、おにぎりは自製あるのみ(▶100821)。
    ■我流みそ汁だしのススメ
     昆布と削り節を3分間煮出せば、誰にでもうまいだしが取れます。安易に化学調味料に依存せず、我流の本物だしを研究すべき。それをサボった1、2世代上の年寄りたちが、いま生活習慣病で薬漬けになっている実態をしっかり見ていきましょう(▶100926)。
    ■二十歳を過ぎたらニキビじゃない
     ニキビ世代をとっくに過ぎているのに吹き出物が止まらないのは、体が拒否するものを食べ続けている証拠。油・糖・添を摂り過ぎていないか、食生活を見直すきっかけにしましょう(▶111126)。
    ■エコ&粗野な食習慣へ
     だしを取った後の昆布や削り節は捨てずに、常備菜に加工して食べ切ります。煮干もみそ汁の具としてバリバリ食べる。そんなエコで粗野な食習慣に回帰するのも「サムライごはん」のスタンスです(▶120722)。
    ■「ご飯は太る」は本当か?
     コメ離れが進んでいますが、カラスヒコは「ご飯は太る」という通説はウソだと思っています。むしろ実態は、パン食による油脂、タンパク、精製穀物の過剰、さらに甘い飲料、間食が原因なのでしょう。「サムライごはん」では、玄米や豆類主食への回帰によってビタミン、ミネラルを確保し、スリムで健康的な肉体を取り戻していきます(▶100527)。
    ■残業食をコントロールしよう
     残業時間中にスナック菓子などで中途半端に空腹を満たす習慣は危険。油・糖・添まみれなのはもちろん、寝る前のドカ食いを招く原因にも。むしろクラコットやドライフルーツなど、きれいな食材をしっかり取るのがお薦めです(▶110609)。
    ■失敗しないゆで卵
     殻がつるりんと気持ち良くむけて、半熟・全熟を自在にコントロールできるようになれば、ゆで卵は頼れる常備菜になります。ポイントは湯が沸騰してから卵を入れ、再沸騰してからのゆで時間。意外に簡単です(▶110130)。
    ■学生・単赴・シンママにチャンス!
     「サムライごはん」の質実剛健な味が家族の反発を招くこともあります。いまや化学調味料や添加物を気にしない人がマジョリティーな時代ですから。むしろ一人暮らしの単身赴任者や、舌が染まっていない幼子を持つシングルマザーにこそ、いろんなトライ&エラーができるチャンスがあります。学生も社会に出る前に自炊技術を身に付けたほうが勝ち(▶120305)。
    ■「ワイン蒸し」で野菜たっぷり自炊
     「あなたは野菜不足」とCMに脅かされてサプリに飛びつく人が多過ぎます。ワイン蒸しや酒蒸しは、数種類の野菜を毎日飽きずに食べ続けられる自炊独自の加工ワザ。油脂も添加物も使わない簡単野菜メニューで武装しましょう(▶120922)。
    ■糖尿病を知り、真剣に予防しよう
     糖尿病や腎不全は「不治の病」です。新しい薬品や治療法が開発されても、高いお金と引き換えに苦痛を和らげる程度。だから発病しないように若いうちから食生活を立て直すのが唯一の正解です。できなければ自己責任で、メディカル資本にたかられる「いいお客さま」になってしまいます(▶111107)。
    ■外食は低加工なそば or 海鮮系を
     朝夕の食事を「サムライ化」すれば、ランチは少々ジャンクなメニューでも大丈夫。でも、可能な限りはそば系・海鮮系など加工度の低い献立を選ぶのが正解。日々の「油・糖・添」締め出しこそ確実な生命保険なのです(▶100326)。
    ■浅漬けが自炊を軌道に
    白菜、キュウリ、大根、パプリカなどを適当に切り、塩をまぶしてタッパーに入れておくだけで自製の浅漬けができます。翌日から5~6日間食べられる常備菜ですから野菜不足はほぼ解消。面倒に思えた自炊が一気に軌道に乗ってきます(▶120608)。
    ■ピクレで自製漬け物を
    乳酸発酵する本物の漬け物を自分で漬けるなど、多くの人にとって想像を絶する事態でしょうが、実は簡単。「ピクレ」があれば、冷蔵庫の中で勝手に発酵してくれるからです。化学物質にまみれた出来合いの漬け物におさらばできます(▶120805)。
    ■ヒジキはそばつゆで煮る
    カルシウム豊富なヒジキを切干大根、こうや豆腐、干しシイタケと一緒にそばつゆで煮てしまう。甘じょっぱくしない、本来の素朴な煮物が素人の手抜きレシピで作れることに驚きます。上の世代が放棄してきた健食習慣を取り戻しましょう(▶121204)。
    ■乾物をだし汁で戻す手抜き
    車麩、こうや豆腐、湯がき大根など乾物は水で戻さず、いきなりだし汁に浸します。戻し工程と味付けをいっぺんに行う手抜きワザ。素朴な味わいの常備菜になります。だし汁が食材に吸われて減ったら、ひたひたまで注ぎ足すのがポイントです(▶130412)。
    ■瞬間加熱の温野菜サラダ
    ブロッコリー、アスパラ、パプリカ、きぬさやなどを100℃のお湯で3~5秒。少量ずつ加熱して網ジャクシでさっと取り出すのがコツ。丸元淑生さん式の温野菜サラダは目からウロコです。自炊が俄然充実してきます(▶ 100307)。
    ■夜食なら粉吹きイモ
    夜におなかが減ったら、即席麺やコンビニおにぎりを食べるより自分でイモをゆでましょう。ジャガイモやサツマイモのおいしさを再発見して感激します。未精製の炭水化物で太らず、もちろん添加物もゼロ(▶ 100104)。
    ■ニンジンの合理的摂取法
    石原結實さん式ジュースなら朝にニンジン、リンゴ、レモンが各1個ずつ摂れてしまいます。そのためだけに1万円以上のジューサーを買う価値もあるでしょう。これを飲む習慣ができれば、合成着色飲料とは永遠におさらばできるからです(▶ 100407)。
    ■ラタトゥイユで自炊に自信
    まさか自分にこんな料理が作れるとは!驚きと感動で自炊に弾みがつく丸元淑生さんのレシピです。野菜6種のシンプルな無水蒸しなのに素人でも絶妙の味が出せて病みつきになります。ポイントはトマトと玉ネギの比率だけ(▶ 101008)。
    ■小型密封容器をそろえよう
    おかかやショウガ酢漬けなどの常備菜を小型の密封容器で冷蔵庫内に整然と積み上げるのが「サムライごはん」の大事なノウハウ。容器は都度バラバラと買い足さず、スタックできる同型をまとめ買いしましょう(▶ 101224)。
    ■自炊 vs 外食、どっちが安い?
     実際の支出額はおそらく同程度で、それなら手間なしの外食が合理的と考えがち。しかし、金額当たりの栄養価に大差があり、外食ライフでは将来の健康崩壊リスクが高まります。自炊食の原価計算から中長期の健康戦略が見えてきます(▶120627)。
    ■ダイエットで感じた10のこと
     本物のダイエットなら、減量よりもまず肌の色つやが良くなり、原因不明のかゆみや爪の黒ずみなどが消えていきます。見た目のスリミング効果はおまけで、当然リバウンドも来ません。体の排せつ力を高める食べ方を研究しましょう(▶120926)。
    ■豆類はペットボトルで管理
     豆類は袋から出し、ペットボトルに移して「見える化」しましょう。作業フローがシンプルになり、在庫量も一目で分かります。調理テクの上達やレパートリー拡大より、整理力と段取り改善でスピードアップを図るのが「サムごは」的アプローチ(▶130915)。
    ■野菜はバスケット管理する
     みそ汁用、サラダ用など用途別バスケットに分類して冷蔵。バスケット単位で取り出し、使う分だけを切り出して再格納します。数種類の野菜を毎日コンスタントに食べるにはこの手が一番。使いかけ野菜を冷蔵庫の奥で腐らせる心配もありません(▶100924)。
    ■「糖質制限」はいいとこ取りで
     速攻スリミングには効果的。でも全面的な糖質制限では穀物の豊富なミネラルを摂り損ないます。朝だけとか隔日とか、自分の調子よさの範囲で慎重に採り入れましょう。ハムやベーコンの添加物や、肉や卵を焼くときの精製油脂にも要警戒(▶140805)。
    ■洋食派はパンよりシリアル主食
     ミューズリー+オートミールの「未精製」穀物に小麦ふすまを振りかけるなど、シリアルのカスタム化にトライ。パン主食では難しい油・糖・添フリー&高ミネラルな洋食体系を設計します。「朝食=パン」の固定観念を疑いましょう(▶141101)。
    ■昆布は1回分サイズにカット
     昆布を買ってきたら、全部をみそ汁一杯分サイズに切り分けて密封容器で保管します。「調味料(アミノ酸等)」ではなく本物昆布使用にこだわりつつ、調理アクティビティー削減を狙います。合成だしでは必要なミネラルが不足するからです(▶121208)。
    ■包丁研ぎは我流で覚える
     調理人のような華麗な包丁さばきなど自炊には不要です。我流でも日々使えば、大根皮むきやネギ刻みは身に付くもの。砥石は「中砥」一種類の我流使いで包丁の切れ味が十分に戻ります。プロのまねをせず、不格好でも自分ワザを磨くことが大事(▶120124)。
    ■包丁使いの自主トレ入門
     手先超ブキなカラスヒコでも、リンゴの皮むきが支障なくできるようになりました。リンゴ皮の裏側から、包丁の刃を親指のはらに押し付けるように果肉をそぐのがコツ。遅くてもきれいにむくことに集中すれば、だんだん早くなってきます(▶150123)。
    ■丸元淑生式「蒸しリンゴ」のうまさ!
     皮をむいたリンゴを適当にスライスして、ビタクラフト鍋で弱火蒸しするだけで、シュガーレス極甘ヘルシーデザートの出来上がり。小分け冷蔵して毎日食べられるフルーツ系常備菜です。無糖ヨーグルトにトッピングするのもおしゃれ(▶100114)。
    ■「油糖抜き」スクランブルエッグ
     肉野菜ワイン蒸しを作った後、蒸し汁を有効活用します。生卵を落として混ぜて弱火蒸し。卵そのものの粗野で力強い味に驚きます。自炊のスクランブルエッグでは、砂糖を加えて精製油脂で焼く外食レシピの常識を疑ってかかるのが正解(▶150623)。
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