「サムライごはん」de自衛自炊

忙しい人こそ自炊しましょう!料理嫌いのための高栄養で無添加な「ケ」の食の技術を研究するブログです。悪食による人格崩壊から辛くも生還したカラスヒコの経験に基づく学生・単身赴任者・シングルマザー向け貧乏自炊教室にお付き合いくだされ!

大根を低加工で常備するワザ

 切干大根を密封容器に入れたところです。容器の深さの半分まで水を入れ、酢としょうゆを適当にかけて冷蔵庫に保管すれば、翌日から一週間以上おいしく食べられます。ほぼ未加工の大根を毎日、皮むきもせずに酢と共に取れる手抜き総菜のエース。

■横着ヘルシーな切干大根
 切切干大根干大根の袋の裏には必ずお薦めの調理例が載っています。でもそれは大抵、「水で15分戻して、水気を絞って、フライパンに油を敷いて炒めて、水で戻したヒジキや湯で油落としをした油揚げを入れ、だし汁を加えて落しブタをして、しょうゆで調味しながら水気がなくなるまで煮る」みたいな話。

 書いた人は親切に、おいしく食べてもらいたくて書いたはず。でも、忙しい私たちはこのレシピを見ただけで退きますよね。結果的に、切干大根というヘルシー食材をわざわざ売れなくしていると思うのです。

 「和食離れ」は、離れた若い世代の罪というより、むしろ新しい和食の形を創意工夫しなかった年寄たちにあるとカラスヒコは考えます。形だけの伝統にこだわり、作るのが面倒だからと出来合い総菜の買い食いに走ったからです。

 しかも、便利さに加えて価格の安さも求めた結果、本来はヘルシーな煮物が砂糖と調アミだらけになり、コロッケなど揚げ物はカラメル色素できれいに着色され、ご飯もののいなり寿司までブトウ糖果糖液糖まみれです。たまにならともかく、常食するのはハイリスク。

 上記の切干大根の「酢じょうゆ和え」は、ご飯のおかずとして大変うまいです。水で戻した乾物ですから大根おろしと同じく無添加で、しかも皮むきやおろす手間がいりません。横着な食べ方なのにおいしくてヘルシー。

 そして、食べ終わった後に容器に残る汁がまたうまいのです。切干から染み出た大根エキスを酢としょうゆで調味したものですから、ひと口ごくんと飲むと充実感がすごい。体が求めていたのはこれだと実感します。人工甘味料で飲みやすくしたドリンク酢などとは別物です。

■大根煮のクリアな甘み
 大大根煮 (2)根といえば、ふろふき大根やおでんの「煮大根」も最高にうまいですね。腕のいい板前さんのいるお店では隠し味の砂糖でさらりとした甘みを出したり、ユズなどかんきつ類でサッパリ感を効かせた煮大根が味わえます。

 でも自炊では超シンプルにいきましょう。写真はカラスヒコがよく作る手抜きの煮大根。皮をむいて切り、だし汁にしょうゆをちょっと加えて中火で煮るだけです。ボリューム感のある円柱型ではなく、ひと口大に切ってから煮るので20分くらいで出来上がります。

 外付けの甘みがないぶん、大根の素朴な甘さがクリアに出てくるのが分かります。飽きが来なくていくらでも食べられる。冷ましてから容器に煮汁ごと入れて冷蔵すれば5日間くらいはうまいです。食べるときに温め直しても、冷たいままでもイケる常備菜。

 さて、話しが少し飛びますが、アメリカで平均寿命の伸びが反転したとのニュースがありました。合成オピオイドの過剰摂取によ平均寿命が反転る働き盛り世代の中毒死、そして若い世代の絶望自殺が増えたと(日本経済新聞12月23日)。

 アメリカでは1970年代からファストフードや炭酸飲料による肥満のまん延が指摘されていたにもかかわらず有効な施策を打てなかった。健康悪化に食事改善で取り組むよりもお手軽なサプリや薬品で症状を抑え込むビジネスを支援してきたのです。

 日本も、今は衛生・医療環境が良くて老人層のボリュームが大きいから世界トップクラスの長寿国ですが、格差拡大が進めば将来は同じことになるのかも。まあ、平均寿命がどうなろうと自分だけはピンピンした年寄になりたいですよね。

 切干大根など低加工な食材をおいしく食べるワザを身に付け、「油・糖・添」を極力ブロックする生活を守りましょう。国の福祉制度は当てにできませんから、自衛自炊でディフェンスを固めるのが正解です。

 ではまた。

ポスト平成は食のゲリラ時代

 ゲーム依存症の小中高生が急増していると(日本経済新聞11月19日)。確かに電車の中やファストフード店でもゲームに熱中する生徒たちをよく見掛けます。大人が趣味でIR(カジノを含む統合型リゾート)に通って自分で稼いだカネをスるのは本人の勝手だとしても、未成年者のゲーム中毒は悲惨過ぎます。

■ゲーム依存は環境問題
 カラゲーム依存症スヒコは一つの仮説を持っています。昔風の食事や運動習慣をキープしていれば変な依存症にはならないはず。
 でも、今の先進国の快適な暮らしはパン食やお菓子で血糖値を上げ、合成食品で化学物質を取り込み、重い物を持たず長い距離を歩かずに済んでしまう。

 だから体は機能不全を起こしてストレスを抱え、そこから逃げるために病的な刺激にハマるのでしょう。
 本人が精神的に弱いとか、そういう問題ではなく、依存症は一種の環境汚染問題だと思うのです。汚染源は「豊かな暮らし」そのもの。

 例えば写真のよ昼食 (11)うに、豆と雑穀をどっさり入れた米飯に天然だしのみそ汁を添え、サケあらを塩焼きして白菜の浅漬けや切干大根を食べていれば依存症にはなりにくいでしょう。

 カラスヒコは科学者でも医者でもないので学術的な立証はできませんが、周囲の年寄たちを観察すれば、コンサバな生活習慣を守っている人は皆まともだと分かります。うちのアルツ老母のように便利さに溺れて食事の手抜きに走った人が血管を詰まらせていく。

 ゲーム依存症の子供たちはリアル社会の中でおそらく正しい食事を選択できない。そればかりか、筋肉・心肺を鍛える発想も湧いてこないでしょうから、彼らの多くが将来は廃人になりかねません。本人もかわいそうですが、若いうちから社会保障にぶら下がる人が増えれば福祉制度も破綻するでしょう。

 上の記事からは、ゲームもを1日1時間以内に制限すべき、みたいなニュアンスも読み取れます。けれども、自分では抑制できず、禁じられれば隠れてでもふけるのが依存症。
 もっとドラスティックな、例えば子供たちをゲームを含むネット環境から隔離する期間を一定以上設けるような教育システムの改革が必要になるはずです。まあ、過激なのは承知していますが。

■「学校で教えろ」では解決しない
 以前、依存症ビジネス (2)依存症ビジネス』という本をご紹介しました。今は資本が依存症患者をターゲットにして利益を稼いでいるわけです。これに対して政府やマスコミは、単に「早期発見、早期治療」に動くばかりで、依存症を減らすための有効な手を打っていないのが分かります。

 ゲーム中毒が増えるからゲームが売れ、サトチューが増えるから菓子やアイスや炭酸飲料が伸びる。成長戦略の一環として後押ししているわけです。
 アメリカではオピオイド鎮痛薬依存が増えるほど製薬会社がもうかり、一方でヘビーユーザーの精神疾患や自殺が増えています。

 結局、依存症を治すには本人が快感をこらえて自制するしかない。禁煙と同じ原理です。カラスヒコの場合でいえばお酒が大好きで、若い頃からずっとアル中の崖っぷちギリギリを歩いてきた実感を持っています。落ちそうで落ちなかった。

 それは、これ以上飲むとヤバいという自制がかろうじて効いていたせいです。判断力が未発達な子供なら目の前の気持ちのいいものに依存するのは当たり前。大人でも判断力がイカれたらハマるのですから。
 スマホもスイーツも酒も鎮痛剤も皆麻薬と同じで、学校で教えろとか、法律で規制しろとか、メーカーや小売業が販売を自粛しろとか言っても無理なのです。

 さて、左はセブンイセブンイレブン野菜工場レブンが工場産野菜の調達を増やすという記事(日本経済新聞11月29日)。
 国内農業がジリ貧に向かう中で、野菜の安定供給を求めるコンビニと採算性に苦しみ大口顧客が欲しい野菜工場の利害が一致したようです。
 
 しかしカラスヒコは、この取り組みは長続きしないとみています。なぜなら、安い食事はタブレット化が進むはずだからです。
 カロリーメイトが進化したような、常温保管できる錠剤タイプの食事が、弁当という成功事例を引きずるコンビニからお客を奪っていき、工場野菜のフレッシュサラダも富裕層しか食べられなくなるでしょうから。

 激変する食環境の中で、20世紀前半型の質実な食事を守りたい私たちにとって、平成の次の時代はゲリラ戦です。依存症にも糖尿病にもハマらずにおいしく生き延びる方策を練りましょう、今夜も飲みながら!

 ではまた。

豆腐のおいしさ&遺伝子組み換え対策

 冷奴です。豆腐のパックに水を入れてウエイトにしています。こうして水気を搾り出してやると豆腐の味が濃くなってうまい。大豆臭さが強まる感じです。個人的にはペロペロした絹ごしより、きめの粗い木綿ごし豆腐の奴が好き。

■味のない「おいしさ」を体が求める
 カ豆腐 (1)ラスヒコは、若い頃は豆腐なんて全然うまいと思いませんでした。肉豆腐や麻婆豆腐のように外から強い味を付けた献立は好きでしたが、年寄たちが冷奴や湯豆腐をおいしいと言う感覚が理解できなかった。
 最近加齢とともに味覚が枯れてきて薄味好みになったのでしょうか。

 いや。おそらく30代中頃から始めた「サムライごはん」の食事改善が効いてきたのだと思います。薄味や素材そのものの味をおいしいと感じる。それは舌の機能というより体が欲しているからに違いない

 豆腐に限らず、ゴボウもそうだと思うのです。際立った味がなく、硬くてごわっとした食感も「おいしさ」とはかけ離れた感覚です。
 なのに、私たちの体が食物繊維やカリウムやマグネシウムなどミネラルを求め、ゴボウがその供給源だと知っている。脳の知識ではなく肉体の記憶として。

 ゴボウにはイヌリンという成分も含まれていますね。『50歳を超えても30代に見える生き方』(南雲吉則・著/講談社+α新書)で一気に注目されました。イヌリンは腎臓機能を高めて体内の毒素を排出し、血液を浄化するそうです。

 そうした成分や機能が知られぬ大昔から、私たちの先祖はゴボウをちゃんと食べて健康をつないできたわけです。トラディショナルな地味な食材にはそんな必然性があるはず。だから、むやみに食生活を合理化・現代化するのはリスキーなのでしょう。

 ゴボウは、いちいちきんぴらゴボウを作らなくても、煮物でコトコト煮なくても、4㌢くらいのブツ切りを薄くスライスしてみそ汁に放り込めば毎日簡単に食べられます。
 豆腐豆腐 (2)も冷奴や湯豆腐でシンプルに食べましょう。余分な味を加えないことで、体はちゃんと先祖返りしていくのが実感できます。

 冷奴でも湯豆腐でも、豆腐は長ネギとの相性が抜群です。豆腐1パックに対して、カラスヒコは太めの長ネギ1本をそっくり刻みます。
 左写真はその上に削り節の2.5㌘パックをかけたところです。これにしょうゆを垂らして混ぜます。

■「遺伝子組み換えでない」表示が禁止されても
 居酒屋の冷奴では、ネギと削り節はごく少量で、あくまで「薬味」という扱いです。ネギや削り節をけちった分、結局しょうゆ味で豆腐を食べるわけです。まずくはないですが、しょっぱさメインの単純な味。

 だから自炊で食べるなら、ネギは豆腐と同量でいきましょう。豆腐は肉ステーキと同等のタンパク源の主菜、ネギはどっさりの生野菜サラダと見立てます。精製油脂や添加物ゼロのクリーン献立。

 ネギと削り節にかけるしょうゆの量は極力抑えめにするのがコツです。少なめに垂らし、箸を両手で1本ずつ持ってネギと削り節を軽く持ち上げて落としながら少しずつ混ぜます。ネギと削り節が均等に混じったら味を見つつ、しょうゆをちびちび追加。

 豆腐を口に入れた後、これを箸でごそっとつかんで口に放り込み、じょりじょり食べます。ネギの辛味が冴え、うっすらとしょうゆを含んだ削り節が程よく絡み、何より豆腐がしみじみうまい!

 さて、ところが、タンパクの摂り方が今後は難しくなりそうです。肉や魚は天然育成モノが減って怪しい餌による促成肥育が主流になり、大豆など豆類もTPPの進展で遺伝子組み換え種を食べさせられる機会が増えてくる。

 『日本が売日本が売られるられる』(堤未果著/幻冬舎新書2018)では、納豆や豆腐の材料大豆について、今までは混入率5%未満なら「遺伝子組み換えでない」と表示できたのに、今後は0%でなければ表示できなくなると鋭く指摘しています。

 表示の厳格化は良いことのように聞こえますが、実際には0%に分別するのは不可能なので非組み換え表示が消える。つまり、今後は5%未満の食品を選べなくなるからです。

 アメリカ産の組み換え大豆や、来年からマーケットに出てくる組み換え小麦にも日本は市場開放するわけで、私たち的には一層の注意が必要ですね。
 非組み換え表示ができなくなった後も、「当社はこうして組み換え種の混入比率を下げています」、みたいな取り組みを続ける誠実なメーカーを見つけ、その情報を共有して広く買い支える消費者行動が大事になるでしょう。

 ではまた。

パックご飯では白米オンリー

 パックご飯は安くて便利で無添加。コメをといで炊く手間を外注するだけの合理的チョイスだと思う? 確かに脂っこいFFや高添加のゼリーや栄養補助菓子よりはかなりマシ。でも白米ですから、ほぼ糖質オンリーしか摂れません。依存すると栄養バランスの崩れたボディーになる恐れありです。

■豊かさが糖質志向を招く
 パパックご飯 (2)ックご飯の生産量が、98年の発売以降20年間で3.8倍に急伸したという記事です。しかも直近の1年間に店頭価格が3%上がっているのに販売個数が10%も増加していると。
 メーカーは、値上げ後も伸びているのは付加価値が認められたからと強気です(日本経済新聞9月13日)。

 でもカラスヒコはパックご飯を、たまにならともかくメインに据える食生活はお薦めしません。安くて便利でおいしくても糖質過多。外食生活と同じだからです。

 外食では主食が白米、白パン、うどん、パスタなどに偏りがち。たまに大戸屋で雑穀ご飯をチョイスしたり、成城石井で未精製小麦のパスタなどを買って食べても、それは1年365日×3食≒1000食のうち1%か2%くらい。ほぼ気休め、自己満足の世界です。

 カラスヒコが20代の頃は、コンビニのおにぎりやサンドイッチでは栄養がきちんと摂れないと考えて毎晩外食していました。中華屋で野菜炒め定食とか、居酒屋で飲みながらホッケの開き焼きや冷奴などを食べていた。

 外食でも栄養バランスに気を使い、野菜や魚を幅広く食べていれば大丈夫と考えていたのですが、それでもなぜかじわじわと肥満し、血圧も上がってくる。今ではそれが精製穀物のせいだったと分かります。

 コンビニの幕の内弁当や調理済み総菜など中食も中身はチープな外食メニューと大差なく、必要な栄養素を網羅してはくれません。食材の種類は豊富でも水煮や冷凍処理によって栄養素が抜けていたり、化学調味料が多過ぎる問題もあります。 

 化学調味料には、私たちの体に必要な昆布やカツオ節や煮干しのミネラルが含まれません。舌をだまして「おいしい」と感じさせるだけのフェイク物質ですから、メーカーや厚労省が言うように無害だとしても摂り続ければ体はミネラル不足に陥ります。

 結論を言ってしまえば、豊かで便利な社会こそが食の糖質化を進め、栄養バランスを崩して不健康を招く元凶なのです。肥満や糖尿病が欧米→日本→東南アジア・中国へと拡散してきた経済発展の歴史が示す通り。

■「豊かさ」を疑い、自炊力を磨く
 だから、引き締まった肉体やきれいな血流を守りたいと真剣に思うのなら、自分の食事を「経済成長以前」のスタイルに戻す努力が必要です。サプリで即効性を求めるのではなく、もっと抜本的かつ持続的な食生活へのトライが。

 その原点は、例え昼食 (10)ば写真のような豆ごはんと常備菜のみの食事。カツオ節とショウガを載せてゴマを振り、ご飯の中層には煮干粉小麦ふすまを仕込んであります。
 右のおかずはキャベツの浅漬け、切干大根・ニンジンの酢じょうゆ和え、昆布の酢じょうゆ煮しめ。そして焼き海苔です。

 肉や魚の主菜がなくても豆類で植物タンパクが摂れ、カツオ節や煮干粉で動物質栄養素も確保できます。これがミニマムな自衛自炊のフレームで、これにサバ缶、あるいはゆで卵でも加えれば立派なごちそうです。

 豊かな社会で欠乏しがちな食材は豆、ゴマ、ショウガ、煮干し、昆布、酢など。今の私たちに必要なのは、他炊(外食・中食)では欠乏しがちなそれらを継続的に体に摂り込めるシステムなのです。

 1987年に丸元淑生さんが『システム自炊法』を書き、ハードワークの食事難民に警鐘を鳴らした。豆を含めた未精製穀物の主食と常備菜の二本柱を示してくれたのです。調理センスがない人でも常備菜の作り方をマスターすればおいしく健康的な食生活を組み立てられると。

 カラスヒコは多少の手抜きをしても体に入る栄養成分が丸元メソッドに限りなく近づけばいいと考え30代後半から試行錯誤しました。その一例が豆類をコメや雑穀と一緒に炊く「豆ごはん」

 さて、左の面ロボ調理白い写真を見てください。近未来コンビニでは産業ロボが弁当や総菜を作ると(北海道新聞10月17日)。
 今より早く安く出来たてが提供されるのでしょうけれども、栄養的に十分に頼れる保証はありません。遺伝子組み換え食品の使用規制も国が緩めていくはずです。

 国の規制や、コンビニや外食産業の自由競争が質の良い食事を提供してくれると信じるのはおそらく甘い。便利なパックご飯などに安易に飛び付かず、自己流の自炊スタイルを日々鍛錬していきましょう。

 ではまた。

あらとめざしで生きていく

 写真はサケのあら。スーパーのバックヤードで切り身パックを作ったあとの骨です。でもまだ身肉がたっぷり残っていて、軽く塩を振ってグリルで焼けば極ウマです。この1パック209円(税込225円)は二人で2回食べられる量。つまり一人1食当たり56円の激安主菜なのです。

■C級おかずでヘルシー孤食
 ササケあらケのあらは安くてうまくて調理が簡単。しかも栄養豊富で無添加。見た目が悪いC級おかずとはいえ、私たち自衛自炊派には理想の食材だと思います。
 インスタ映えなど××食らえ。今は、ちっぽけな承認欲求など振り捨てて、自分の体を作るエサを真剣に選んで食うべきです。

 周囲の皆と同じものを食べない勇気を持ちましょう。スーパーのイートインやコンビニの調理済み総菜の「包囲網」から賢く逃げ切る食べスキルを自分で磨く。そうしないと病気や不調に追い込まれる危険な時代が今ですから。

 あらはサケあら (2)激安なのにDHA、EPAが豊富な魚油がぬらぬらとしたたるヘルシー食材。カラスヒコはいつも、しゃぶり終わった後に皿に残った油を、皿を持ち上げて大きく開けた口に持ってゆき、付け合わせの生玉ネギスライスで皿を拭き取るように一緒に口の中に流し込みます。

 ああ、なんと下品な食べ方。他人には知られたくない孤食生活ですね。でもこれが超うまいので、カラスヒコとしては皆にお薦めしたいわけです。要するに他人に知られなければオッケー。ここは超大事なポイントです。

 逆に、仲間とランチを囲むときは、変なやつと思われて浮いてしまうのも面倒ですから一緒にジャンクめしをへらへらと食べてもいい。その代わり、朝と晩は豆ごはん+自製だしのみそ汁、そしてサケあら焼きなど「サムごは」をこっそり食べ続ける。戦略的擬態というやつです。

 実際、一日3食を2勝1敗でキープしていけば体は持ちます。外回りの営業職で一人ランチできる人なら、なるべく寿司系・そばブリあら系の店を選べば3勝0敗に近い。食材の加工度が低く精製油脂や添加物が少ない食事だからです。

 ブリのあらも塩焼きがお薦めです。ブリはサケよりも油が少なく、骨離れのよいさっぱり味の白身肉がうまい。これにも生玉ネギスライスがよく合います。マヨネーズ、あるいはアマニ油とバルサミコ酢を垂らして添えると最高ですね。

■工業化する食環境から逃げろ
 さて、ところで「自炊って今の時代に本当に必要な技能なの?」と疑う人も多いでしょう。最近はコンビニ弁当やFF(ファストフード)などでも無添加や有機にある程度こだわり、劣悪な商品はかなり淘汰されつつありますから。でもカラスヒコは、問題はそれとは別のところにあると思うのです。

 「アリババ、アリババ生鮮生鮮に照準」という記事がありました(日本経済新聞8月28日)。
 去年はアマゾンが日本で生鮮宅配事業に参入。セブン&アイもアスクルと組んで生鮮宅配を開始しました。ウォルマートも今年1月に楽天と提携して参戦。
 これって生鮮食材のマーケットが広がっている証拠?自炊派が盛り返してきた?

 違うでしょう。増えているのは調理済みの弁当・総菜。あるいはちょっと温めるだけで食べられる半調理品ニーズです。外食と同じものをスーパーで買う(中食)、あるいは自宅で受け取る(宅配)だけ。

 いま起こっているのは、1990年代からオーバーストア気味だった外食産業が人口減少と消費抑制を乗り切ろうと安売り合戦を繰り返した結果、消耗して業界再編成に追い込まれ、その隙に自炊習慣を放棄した消費者を流通大手と物流会社が奪い取っている構図です。

 一方で素材の宅配マーケットも冴えません。オイシックス、らでぃっしゅぼーやなどかつての先行組も、いまやNTTドコモの傘下入り。利用者は合計30万人程度で頭打ちです。今後は下ごしらえした食材にレシピを添えた「ミールキット」に注力すると(同紙2月3日)。自炊派が減っているから「簡便食派」にターゲット変更するしかないわけです。

 外食、中食、配食、素材宅配など、つまり「他炊産業」は生き残りのために生産性の高い工業的な食事に変わらざるを得ない。そうなると、体に入ってくる栄養成分が昔の人たちと変わってしまうのが困るとカラスヒコは考えます。
 食事の工業化にめざし (2)よって精製穀物・油脂が増え、そのぶんビタミン、ミネラルの種類が減り、おまけに砂糖と添加物の摂取量が増えてしまうからです。

 原因不明の体調不良に追い込まれぬために、あらやめざしを探して食べていきましょう。料理上手になる必要はありません。ただ軽く焼くだけ。
 工業生産される食事をなるべく遠ざけ、昭和30年前後の中流家庭のケ食ベースを目指します。調理嫌いのブキな人向きなのが「サムライごはん」です。

 ではまた。

胆振東部地震がドカンと来た

 9月6日未明の胆振東部地震では、カラスヒコの住むむかわ町は震度6強でだいぶやられました。家の躯体こそ無事でしたが家具が全部ひっくり返り、ガラスの破片などで足の踏み場もない状態。でも、カラスヒコとボケ老母はなんとか無傷。ようやくネットがつながりましたが、家の中の片付けには何週間もかかりそうです。やれやれ。

■枕元のラジオが吹っ飛んだ
 午前3時07分だったそうですから真っ暗闇です。いきなりドッカーンと下から突き上げる衝撃で飛び起きました。その後、ガガガガッと短い周期の激震が30秒くらい続きました。枕元にあるはずの懐中電灯とラジオはどこかに吹っ飛んで物に埋まって見つかりません。マジ焦りました。

 倒れて斜めになった本棚や食器棚の背板の上を四つん這いで進みながら母の寝室に向かって「大丈夫、大丈夫」と叫びました。全然大丈夫じゃない状況でしたけど。母は揺れが収まってすぐに寝室から出てきて「ああ、びっくりした」と、結構のどかに言いました。けがもなくひと安心。

 母を椅子に座らせた後は必死にラジオ探しです。数分後に発見し、「この地震による津波の心配はありません」のアナウンスを聞いてようやく一息つけました。この町は砂浜から1.4kmしか離れておらず標高6mの平地。小高い丘もビルもなく津波から逃げる場所がないからです。

 津波警報が出たらガレージから折りたたみ脚立を出して母の尻を押し上げて一緒に家の屋根に昇ろうかと考えていたのですが大甘でした。震度5程度の地震が昼間に来たのならともかく、停電の真夜中に6強が来たらガレージに素早くは行けっこない。行けてもシャッターがひん曲がって開かなかったかも。

 母は特に錯乱もせず、揺れが収まった10分後には椅子で居眠りをこいていました。目を覚ましたとき、すごい地震だったねと言うと、「あら、地震があったのかい?」。なんたる余裕。アルツハイマーは天下無敵でうらやましいほどです。

 テレビも電話もネットもつながらず、暗闇の中でラジオを聞きながら親戚知人にSMSメールで「無事だあ」と発信。5人くらい打ったところでケータイの電池残量が30%になったので中止。明るくなるまで2時間くらいはすることがなくなりました。

■サバイバル食は普段の延長で
 さて、その後はサバイバル生活です。電気の復旧は意外と早く、むかわ町では発災から44時間後の翌7日23時に復旧。電気さえ来れば炊飯器で豆ごはんが炊けます。それまでの4、5食はミューズリーやオートミールをそのまま頬張り、サバやイワシの缶詰、カロリーメイト、トマトジュースなどの買い置きアイテムでつなぎました。

 水は、家は断水でも外の駐車場の水道が使えたので不自由はありませんでした。外の水道がない場合でも、被災翌日には役所や学校グランドに近隣自治体や自衛隊の給水車が来てくれます。順番待ちや運ぶ手間こそ大変ですがなんとかなります。2㍑入り水ペットボトルを平時から何十本もストックしておく必要はないと思います。

 昆布とカツオ節、そして切干大根と乾燥ワカメのストックもあるので自製だしのみそ汁も作れました。生鮮品(野菜・肉・魚・卵など)は物流が戻るまで1週間か10日は欠乏しますが、豆ごはんとみそ汁を食べていれば健康状態をキープできるのが体感できます。

 写真は、レトルト+α (1)レトルトのボロネーズソースに玉ネギ、トマト、ニンジン、ニンニクを刻んで加え、シーチキン缶もぶち込んで白ワインで蒸すところ。蒸しながら中濃ソースとブラペで調味して豆ごはんにかけていただきました。うまいです。

 野菜は停電で冷蔵庫が止まっても2日間くらいはそれほど傷まないので、火を通して食べれば全然オッケー。要するに、「サムごは」的自炊体制が確立していれば、家が壊れない限りデイリー食の延長で非常時を踏ん張れるわけです。

 カラスヒコは7年半前にも仙台市で3・11震災に遭いましたが、スーパーの菓子パン、カップ麺、ポテチなどスナック菓子の安価放出に行列する人と、産直農家のテントに並んで生の白菜やイモや大根を買い求める客の二群に分かれていたのを思い出しました。

 前者は将来、たぶん高血圧や糖尿病に流れていく人々です。私たちは当然後者を目指します。そういう消費者がたくさんいることを意欲的な農家や漁師たちにどう伝えるかを考えていきましょう。

 ではまた。

『ジュラシック・ワールド 炎の王国』 ヒトが自然淘汰される

 噴火で滅びる島から恐竜たちを救い出す目的は研究か商売か。映画『ジュラシック・ワールド 炎の王国』の鋭い点は、この命題に正面から斬り込んだことだと思います。カネになるからスポンサーが付いて研究も進む。娯楽映画なのにそんなイヤらしい部分までちゃんと描いていて大共感!

■クローン少女は恐竜の同類
 私ジュラシック・ワールド炎の王国 (2)たちの社会でいえば、例えば太陽光発電など自然エネルギーは補助金を付けないと石油や原子力など既存エネとの競争に負けてしまう。
 だからブースターをはかせて新規参入事業体が一本立ちするまで支援する。それが補助金のコンセプトです。

 でも補助金は麻薬とも似ていて切磋琢磨するモチベーションが働きにくい。健全な市場機能をゆがめてしまう面もあるわけです。
 本来は、新規参入者が自力で既存産業から顧客を奪うのが自由競争社会のダイナミズムであるはず。いい意味の弱肉強食です。

 さて、この先はネタバレありです。これから映画を見る人は見たあとで読んでくださいね。

 この映画では冒頭、恐竜が噴火という自然現象で滅びるならそれは神の意志だから人間は進化に介入すべきではないとして、米政府は恐竜を救う法的措置は取らないと宣言します。さすが自由主義の総本山。

 ところが生物学者は恐竜たちを見殺しにしたくない。さらに「命あるものは生きる権利がある」と主張するヒューマンな恐竜保護団体も出てきます。けれどもアカデミズムやヒューマニティーだけでは恐竜を救えない。

 そこで民間人のロックウッド氏(ジェイムズ・クロムウェル)が自身の財団資金を投じます。氏は恐竜への愛から、恐竜が人間と接触せずに暮らせる離島に移したいと考えた。
 しかし、財団の資産運用を任されているミルズ氏(レイフ・スポール)はもっと野心的な先行投資に賭けるわけです。

 つまり、補助金ビジネスと同様にカネの匂いをまき散らした。それでスポンサーがわっと集まり悪魔的なオークションが開催されることに。うまくいけば恐竜たちを滅亡から救い、研究にも寄与して財団も潤う「一石三鳥」の仕掛けです。

 もちろん、そんなうまい話は破綻します。きっかけはメイジーという娘(イザベラ・サーモン)が恐竜たちをロックウッド邸の檻から解放するからです。
 彼女はクローンですから、ワールドの恐竜たちと同じ「科学技術で創られた生命体」。とはいえ、単に同類へのシンパシーから助けたわけではなさそうです。

■人類は自然淘汰される
 メイジーの行為は一種の挑戦とカラスヒコには見えました。創られた生命体が、単なる研究対象あるいは見世物や武器などの「商品」として消費されることに反逆している。
 「新種」は、いったん生命を持てばヒトとイーブンで自然淘汰を受ける資格があると主張しているのです。

 この認識は『ブレードランナー2049』のレプリカントとも共通しています。レプリが2022年に「大停電」を起こしてヒトとレプリの格差・差別をチャラにしたように、この映画ではクローンが恐竜たちを解放してヒトと同じ空間に解き放ったのです。

 私たちのリアル社会に引き寄せて見れば、AI(人工知能)がレプリや恐竜と同じだと分かります。AIを取り入れる企業は、定型的な業務をAIに任せてヒトはより高度な判断力を要する仕事をするから生産性が上がるとバラ色なことを言います。でもバラ色なのは資本サイドから見た場合の話。

 新井紀子AI vs 教科書が読めない 73-33さん(国立情報学研究所教授)は『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社/2018年)の中で、AIが労働力としてヒトのライバルになる可能性は高いと明確に述べています。読解力を身に付けられず、高度な判断力どころではないヒトが増えてきたからです。

 この映画のラストでは恐竜たちがヒトの生活圏に出ていくので、当然ヒトは、以後どんどん食われていくはず。
 つまりSFとしての結論は『ジュラワー』も『ブレラン』もたぶん同じです。「人類は自然淘汰によって滅びる」。少なくとも、間もなく地球の支配種の地位を失うという話。

 実際、私たちは大気や土壌や海洋を汚染させ、自らの体は砂糖や添加物で不調だらけ。ヒトは科学を進歩させ衛生環境を改善したと胸を張っても、心身を病む個体が増える一方なのが実態です。神的な視点で見れば淘汰されて当然なのかも。

 人類史のたそがれ時に生まれてしまったことを嘆いても仕方がありませんから、せめて健食に努めてAIやクローン生物たちの台頭を見物して楽しみたいものです。玄米や昆布やカツオ節が手に入りにくい世にならないよう祈るしかありませんね!

 ではまた。

※『ジュラシック・ワールド炎の王国』 Jurassic World: Fallen Kingdom/2018年/アメリカ/カラー/128分/J・A・バヨナ監督
※『ブレードランナー2049』 Blade Runner 2049/2017/アメリカ/カラー/163分/ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督

洋風肉そぼろ蒸し+豆ごはん

 「料理下手だから自炊できない」、そう感じている人こそ自衛自炊の素質ありです。インスタ映えする料理ではなく、材料にあまり手をかけずにおいしく食べるノウハウを磨く、つまり地味なアマチュア献立を独自開発する道を行きましょう。添加物もブロックしやすい!

■「料理」をしない自炊の道
 ひき肉を肉そぼろ蒸し買ってきてフライパンにペコッと載せ、箸で適当に崩して料理ワインをかけます。煮るのではなく蒸すのでワインは少量。これに塩とブラペを振り、ソースとケチャップもかけ、香り付けにオリーブ油を垂らします。

 フタをして中弱火で蒸し、肉の下側の色が変わったらスプーンでひっくり返しつつ細かく崩してさらに蒸す。全体に火が通ったらフタを取り、中強火で水気をある程度飛ばして出来上がりです。ややデミグラっぽい、ハヤシライス風の味。ごソース&ケチャップ他飯にもビールやワインにも合います。

 これは「料理」とは呼べないとカラスヒコは思います。肉を単に加熱してコンサバな調味料で味付けしただけ。料理好きの人には笑われそうな献立です。
 でも料理下手で調理嫌いの私たちはこれでいい。簡単でおいしく、栄養が摂れて添加物が少ない食べ方ですから。肉そぼろ蒸し (2)

 肉料理に添える野菜はどうするか。コンビニでカット野菜サラダを買って精製油脂と添加物だらけのドレッシングをかけますか?いえいえ、それよりも自分で玉ネギを刻んでアマニ油とバルサミコ酢を垂らすだけの超手抜きサラダでいきましょう。

 本当ならスライスした玉ネギをボウルに取り、アマニ油を全体にゆき渡らせてから塩・酢・ブラペをまぶすべきなのサラダ (6)でしょうが、一人二人のケのサラダならこんな手抜きで十分。トマトでも添えれば最高です。

 むしゃむしゃと噛みながら、玉ネギの辛み・甘みに、油と酢の味が絡む粗野なおいしさに感動します。キュウリでもセロリでも、何でも薄切り・細切りにして油と酢をかければ即席のサラダになる。料理が苦手な人でも劣等感を抱く必要はないのです。

 むしろ、こんなシンプルなおかずを毎日、豆ごはんや自製だしのみそ汁と一緒に食べていけば肥満せず、血圧も上がらない。それどころか日々体調がよくなり、疲れにくく風邪もひかなるのを実感します。栄養が満遍なく摂れ、添加物など合成物質が体に入ってこないから当然なのです。

■栄養不良で脳が委縮する?
 その逆を行くのが現代社会の食習慣だと理解できます。肉はたいてい精製された植物油脂で焼く、または炒めてしまう。料理マニュアル本の多くでは、肉ジャガや肉そぼろなど和風献立ですら、まず油で炒めてから味付けをする。そのせいで、昔はなかった精製油脂を摂り過ぎてしまうのが今風。

 おまけに、味付け工程が面倒だからと化学調味料を多用し、なんとかドゥーなど合わせ調味料で「楽して老舗の味」みたいなノリ。家メシがすっかり工業製品にすり替わっているのです。それが食事の進化だと言われますが、カラスヒコ的には退化だと思います。

 ちょっと脱線しますが、万引きと摂食障害「摂食障害が万引きの一因」という記事がありました。ストレスや無理なダイエットによる栄養不良で脳が委縮し、善悪の判断力が衰えて万引き衝動を抑えられなくなると(北海道新聞4月13日)。

 これは女性の万引き受刑者に絞った調査ですから母数があまり多くはなさそうです。けれども万引きの動機が金欠や空腹ではなく、衝動をコントロールできないことが原因だとしたら、昨今の通り魔殺傷やあおり運転致死傷害などとも根っこの部分でつながっているのかもです。

 一見普通の人が突然キレて恨みもない他人を襲って「誰でもよかった」式の供述をしたり、「むかついたから殺した」とか言う。ストレスが原因だとしても、無差別殺傷に至るほどのストレスの根底には日々の栄養不良が絡んでいるのでは。

 キレて暴れる人はまだごく少数でしょう。けれども、社会の治安がずるずると崩れていくのはもはや防ぎようがないと思います。刑法の厳罰化や監視カメラによる抑止効果に期待しても、キレて後先を考えずに暴発する人が増えるなら効きません。

 私たちは自分の脳を萎縮させないため、さらには萎縮して衝動に支配された人から上手に逃げて身を守るためにも食べ方を研究していきましょう。料理下手でも最少限度の加工で地味に食べる昔風のメニュー開発を!

 ではまた。

毎日ニンニクとショウガ生活

 ニンニク1片を細切りにしたところ。これをちぎったキャベツに混ぜて塩を振ればうまい浅漬けになります。また、豚肉や玉ネギと一緒にワイン蒸しにすれば香りが引き立ち、俄然食欲をそそります。おいしくて代謝機能も高まるニンニクをどう自炊ライフに組み込むかを考えます。

■生ニンニクを刻め
 ニンニンニク (3)ニクを毎日食べればヘルシー。それは正しいとカラスヒコは思います。ならばニンニクの黒酢漬けを買ってきて毎日1個ずつ食べればいい? ニンニクエキスを固めたサプリの錠剤を飲めばもっと簡単? うーん、それって違うでしょう。

 若い頃のカラスヒコはカロリーメイトだけ食べて生きていけると真剣に考えていました。
 面倒な調理や後片付けからも解放される。節約した時間は仕事や趣味に活用して人生が充実する。人類はすごい食品を開発したもんだ、カロメは革命だとマジに浮かれて箱買いしました。

 でも、そういうのはフードファディズムという狂信的な思い込みで、健康とはあまり関係ないとアラサーあたりでつくづく悟りました。カロメは今でも大好きですが、あくまで茶菓子、コーヒー受けのお気に入りスナックとして。

 ニンニクも、伝統的な健康食材として古今東西に響き渡っていますが、そればかり食べてもバランスのよい健康体になれるわけではありません。肉や野菜の味を引き立てる特性を生かし、幅広い食材を食べる生活がヘルシーなわけです。薬やサプリのように即効性を期待するのが間違い。

 左は先日もごカレー (11)紹介したルーを使わない家カレーです。カラスヒコはすっかりハマって、カレー粉やクミン、ガラムマサラなどの比率を変えながら3日に一度は作っていますが、カレーの味に深みを出すのはニンニクだなと、しみじみ実感する日々です。

 具体的に言えば、ニンニクのみじん切りを加えると玉ネギやニンジン、トマトといった野菜がうまい。コクが出るのです。二度ほどニンニクを入れるのを忘れて作りましたが、味が薄っぺらい。まずくはないけれども食べた後の充実感が物足りないのです。

 試しにガーリックの粉末や顆粒や薄切り乾燥ニンニクを使ってみても、生ニンニク刻みに比べると迫力がいまいち。天然乾燥モノですから、ニンニクの栄養分はそっくり残っているはずなのに、この違いは何?

■近未来に備える自炊
 おそらく香りです。乾燥で失われるのは水分だけではないのでしょう。みそ汁用の乾燥ネギやホウレン草のパックもうまいけれど、生には劣るのと同じ。「おーいお茶」などペットボトル緑茶もおいしいけれど、急須で入れたてのお茶にはかないません。

 ここは超大事なポイントです。栄養素がそろっているだけでは駄目。昔のカラスヒコのようにカロメや「総合栄養」タイプのサプリをむしゃむしゃ食べていると食材の新鮮な味や香りに鈍感になり、食べる喜びを失って「10秒チャージ」みたいなノリになってくるからです。食事は短時間で効率的に終わらせるべき「作業」なのか。

 もしそうなら食事は買えばいい、手間暇をかけて作るのは無駄となり、その結果、精製油脂や砂糖、添加物が多めの他炊(外食・中食)依存にハマります。腎不全→人工透析→薬漬け→人格崩壊の果てに死んだカラスヒコの父や、アルツ歴12年になる恍惚の母もそんなダークサイドに堕ちた人々。おかげで息子は苦労しとりますよ、あーあ・・・・。

 私たち自身がそうならぬよう、面倒でも自分で食材を選んで調理するスキルを磨くべきです。ある程度の熟練がいることですから、武芸の稽古のように日々セルフトレーニングを重ねましょう。この手のことに王道はありません。早く始めて長く続けたほうが勝ちなのです。

 社会保障制度が立ち行かなくなる近未来を直視すれば、自分の後半生を守るのは少々の貯金や有価証券ではなく健食スキル。そしてコンスタントな運動習慣だと分かってきます。

 さて、ニンニクショウガ (2)と並んでヘルシー自炊の柱にしたい食材はショウガです。生ショウガを刻んで酢漬けにし、豆ごはんに載せて毎日食べましょう。

 左写真は梅酢をかけたので色が華やかですが、普通の米酢や穀物酢でも十分にうまいです。ショウガを食べつけると血行が良くなり体温が上がるのがすぐに実感できます。

 生ショウガを肉やネギなどと一緒にそばつゆで蒸せば素朴な生姜焼き風になり、これもお薦め。

 ではまた。

マイクロプラスチックの逆襲

 マイクロプラスチックは恐怖ですね。レジ袋やペットボトル、コンビニ弁当容器などが紫外線で分解して微粉末になり、それを食べた魚を私たちが食べる。 便利さに浮かれて環境を破壊してきたヒトへの報いかもです。そんな社会で病気にならずに生き抜くにはどうするか、です。

■人類社会は自家中毒
 マイマイクロプラスチッククロプラスチック自体は、魚や鳥が食べても体内にとどまらず排出される。だが、それに付着した海中の有害物質が体内で10万~100万倍に濃縮される。
 有害物質とはPCB(ポリ塩化ビフェニール)や農薬のDDTなど(日本経済新聞2月23日)ですと。これは怖すぎます。

 思えば、1970年頃まではスーパーのレジ袋は紙でした。取っ手もないクラフト紙の四角い袋にハトのマークや「SEIYU」などロゴが印刷され、それを小脇に抱えて持ち帰りました。すぐに破れるし、重いというより持ちづらくてまいったものです。

 もう少し昔は、肉は薄皮、野菜は古新聞にくるんで渡されました。豆腐は客がわざわざ家からボウルを持って買いに行くのが当たり前。駅や観光地で売っている弁当は木製の折り詰めで、飲み物は牛乳もジュースも全てリサイクルするガラス瓶入りでした。

 それらがプラスチック類に置き換わって生活が大変便利になった。そのツケが回って、いまマイクロプラスチックとなって人類に逆襲しているような。でも、私たちはいまさら不便な時代には戻れないでしょうね。

 カラスヒコはペットボトル飲料はほとんど買いませんし、レジ袋も畳んでバッグやポケットに持ち歩いて50回くらいは使います。でもそんな努力はほぼ無駄らしい。上の記事によれば、東京湾で獲れるカタクチイワシの77%からマイクロプラスチックが検出されたそうですから。たぶんもう手遅れ。

 いま人類は不治の病人なのだと思います。病名は自家中毒。糞尿ではなくても、自分たちが排出したプラごみ、大気汚染、放射線、電磁波、食品添加物などによって健康な個体数を減らしている。人類滅亡とまではいかなくても、例えばうちの老母のように認知症みたいな人がどんどん増えていくと、もう社会が持ちません。

 いや、社会の経済面は大丈夫です。途上国からの移民やAIによって今後もちゃんと回るはず。経済成長もするでしょう。けれども、年金や保険など社会保障制度が破綻する。多くの人の暮らしは今より貧しく、非衛生的かつ粗暴になりそうです。

■最後の発病者になろう!
そんなダークな汚染社会ですから、私たちは目標を「最後の発病者」になることに置きましょう。周囲の皆がじわじわと慢性の不調に陥り、なすすべなく薬の副作用にハマっていく中、「サムライごはん」的なコンサバ食習慣を研ぎ澄ませて健康寿命を極力延ばすことに。

 例えば左はおにぎらず (4)豆ごはんの「おにぎらず」ランチです。未精製穀物5種+豆5種。ひょっとすると穀物には有害な農薬が使われているかもしれませんし、豆は遺伝子組み換えかも。
 けれども栄養バランスはいい。具材の梅干し、おかか、さらに表面にまぶしたゴマ、焼き海苔を含めれば、この一皿で14食材ですから。

 右の皿は白菜・大根の浅漬け、そして切干大根・ニンジンの酢和え。見るからにオールドファッションドな地味メシです。けれども飽きがこなくて毎日食べられる味。

 体は食べた物だけで作られますから、こんな素朴な伝統食材を組み合わせる食事が安全です。その結果、風邪をひきにくい体、好調と感じる体をキープしていれば少々の異物混入ではダメージを受けにくい。受けても実際に発病するのは一番最後。

 ならば、マイクロプラスチックが体に入るからカタクチイワシは食べません、ではなく、少々のマイプラ被害を承知の上でイワシ頭蓋・背骨のカルシウムや臓物に含まれるミネラルを摂りにいく。そんなポジティブな食べ方をしたいと思います。
雑穀
 自炊はゲリラ戦だとカラスヒコは考えています。最後にはやられるとしても、可能な限り逃げ回って汚染環境の被害をミニマムに抑える食べ方をしたい。

 豆ごはんに左のような雑穀を多品種少量で混ぜ込みましょう。体に摂り込む食材の種類を増やして代謝を高め、発病を少しでも先延ばしできるボディーをせっせと作り込みます。

 ではまた。
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    ■「サムライごはん」とは・・・
     超多忙で料理が嫌いな人が、健康を自衛するためにつくる「最短時間で、栄養十分、かつ無添加」な食事。いまの時代を生き抜くために、男女を問わず一人一人が身に付けるべき「武芸」のようなもの。外食や加工食品がまだほとんどなかった1955年以前の日本の家庭食がモデルです。
    ■「自衛自炊」とは・・・
     趣味やライフスタイル的自炊ではなく、将来病気にならないための先行投資、あるいは保険目的の調理技術です。「忙しい」という理由で食事を外注せず、自炊スキルを身に付けて、自分と子どもの健康を守るのが狙いです。
    ■外食メニューをまねない自炊
     料理本に載っているのはたいてい外食メニューのつくり方です。それを覚えても、味でもコストでも外食にはかないません。「サムライごはん」では、見た目は地味でも、栄養価が高く無添加な、自炊ならではのメニューを研究していきます。
    ■油・糖・添(ゆとうてん)を締め出す自炊
     「サムライごはん」は、余分な油脂・糖分・添加物を極力排除した食事を目指します。 そのために加工食品や調理済み総菜を使わず、生の素材を最少限度の加工で食べることが目標。 成分表示をしっかり見ながら、油・糖・添を慎重に避けていきます。
    ■サトチュー(砂糖中毒)との戦い
     動脈硬化や高血圧などで健康を損ねる人の多くは砂糖を摂り過ぎています。菓子や清涼飲料水ばかりではなく、現代では総菜や加工食品などご飯のおかずにまで砂糖がこっそり使われているからです。サトチューとの戦いも「サムライごはん」の主要なテーマです(▶100918)。
    ■「豆ごはん」は最強の主食
     玄米と等量の白米、そして5種類の豆(大豆、青大豆、ガルバンゾー、金時豆、黒豆)を一緒に炊く「サムライごはん」の主食です。これに押麦、アマランサスも加えると栄養バランスが完璧に近くなります。冷めてから食べても非常においしく、おにぎりにも最適です(▶130409)。
    ■「ニャンコめし」は夕食の定番
     「サムライごはん」夕食の定番。煮干しでだしを取ってみそを溶き、朝の残りの豆ごはんを入れます。煮立ったら生卵を落として火を止め、ふたをして3分蒸らせば出来上がり。煮干しも具としていただく高栄養・無添加で、すぐにできる晩ご飯です。鍋料理の締めの雑炊のようなおいしさです(▶100226)。
    ■日替わりから週替わりへ
     野菜メニューは日替わりでは続きません。浅漬け、ワイン蒸しなどまとめ作りのメニューを取り入れて、週替わりのローテーションに切り替えましょう。材料を無駄なく食べ切り、買い物頻度も減らせる自衛自炊ならではのテクニックです(▶111118)。
    ■おにぎりは自分で握る
     豆ごはんおにぎりを自製する習慣をつけましょう。ランチを無添加で切り抜ける数少ない選択肢だからです。手を濡らして握ればくっ付かず、熱くもありません。コンビニで買うおにぎりは添加物と油脂まみれ。老若男女にかかわらず、おにぎりは自製あるのみ(▶100821)。
    ■我流みそ汁だしのススメ
     昆布と削り節を3分間煮出せば、誰にでもうまいだしが取れます。安易に化学調味料に依存せず、我流の本物だしを研究すべき。それをサボった1、2世代上の年寄りたちが、いま生活習慣病で薬漬けになっている実態をしっかり見ていきましょう(▶100926)。
    ■二十歳を過ぎたらニキビじゃない
     ニキビ世代をとっくに過ぎているのに吹き出物が止まらないのは、体が拒否するものを食べ続けている証拠。油・糖・添を摂り過ぎていないか、食生活を見直すきっかけにしましょう(▶111126)。
    ■エコ&粗野な食習慣へ
     だしを取った後の昆布や削り節は捨てずに、常備菜に加工して食べ切ります。煮干もみそ汁の具としてバリバリ食べる。そんなエコで粗野な食習慣に回帰するのも「サムライごはん」のスタンスです(▶120722)。
    ■「ご飯は太る」は本当か?
     コメ離れが進んでいますが、カラスヒコは「ご飯は太る」という通説はウソだと思っています。むしろ実態は、パン食による油脂、タンパク、精製穀物の過剰、さらに甘い飲料、間食が原因なのでしょう。「サムライごはん」では、玄米や豆類主食への回帰によってビタミン、ミネラルを確保し、スリムで健康的な肉体を取り戻していきます(▶100527)。
    ■残業食をコントロールしよう
     残業時間中にスナック菓子などで中途半端に空腹を満たす習慣は危険。油・糖・添まみれなのはもちろん、寝る前のドカ食いを招く原因にも。むしろクラコットやドライフルーツなど、きれいな食材をしっかり取るのがお薦めです(▶110609)。
    ■失敗しないゆで卵
     殻がつるりんと気持ち良くむけて、半熟・全熟を自在にコントロールできるようになれば、ゆで卵は頼れる常備菜になります。ポイントは湯が沸騰してから卵を入れ、再沸騰してからのゆで時間。意外に簡単です(▶110130)。
    ■学生・単赴・シンママにチャンス!
     「サムライごはん」の質実剛健な味が家族の反発を招くこともあります。いまや化学調味料や添加物を気にしない人がマジョリティーな時代ですから。むしろ一人暮らしの単身赴任者や、舌が染まっていない幼子を持つシングルマザーにこそ、いろんなトライ&エラーができるチャンスがあります。学生も社会に出る前に自炊技術を身に付けたほうが勝ち(▶120305)。
    ■「ワイン蒸し」で野菜たっぷり自炊
     「あなたは野菜不足」とCMに脅かされてサプリに飛びつく人が多過ぎます。ワイン蒸しや酒蒸しは、数種類の野菜を毎日飽きずに食べ続けられる自炊独自の加工ワザ。油脂も添加物も使わない簡単野菜メニューで武装しましょう(▶120922)。
    ■糖尿病を知り、真剣に予防しよう
     糖尿病や腎不全は「不治の病」です。新しい薬品や治療法が開発されても、高いお金と引き換えに苦痛を和らげる程度。だから発病しないように若いうちから食生活を立て直すのが唯一の正解です。できなければ自己責任で、メディカル資本にたかられる「いいお客さま」になってしまいます(▶111107)。
    ■外食は低加工なそば or 海鮮系を
     朝夕の食事を「サムライ化」すれば、ランチは少々ジャンクなメニューでも大丈夫。でも、可能な限りはそば系・海鮮系など加工度の低い献立を選ぶのが正解。日々の「油・糖・添」締め出しこそ確実な生命保険なのです(▶100326)。
    ■浅漬けが自炊を軌道に
    白菜、キュウリ、大根、パプリカなどを適当に切り、塩をまぶしてタッパーに入れておくだけで自製の浅漬けができます。翌日から5~6日間食べられる常備菜ですから野菜不足はほぼ解消。面倒に思えた自炊が一気に軌道に乗ってきます(▶120608)。
    ■ピクレで自製漬け物を
    乳酸発酵する本物の漬け物を自分で漬けるなど、多くの人にとって想像を絶する事態でしょうが、実は簡単。「ピクレ」があれば、冷蔵庫の中で勝手に発酵してくれるからです。化学物質にまみれた出来合いの漬け物におさらばできます(▶120805)。
    ■ヒジキはそばつゆで煮る
    カルシウム豊富なヒジキを切干大根、こうや豆腐、干しシイタケと一緒にそばつゆで煮てしまう。甘じょっぱくしない、本来の素朴な煮物が素人の手抜きレシピで作れることに驚きます。上の世代が放棄してきた健食習慣を取り戻しましょう(▶121204)。
    ■乾物をだし汁で戻す手抜き
    車麩、こうや豆腐、湯がき大根など乾物は水で戻さず、いきなりだし汁に浸します。戻し工程と味付けをいっぺんに行う手抜きワザ。素朴な味わいの常備菜になります。だし汁が食材に吸われて減ったら、ひたひたまで注ぎ足すのがポイントです(▶130412)。
    ■瞬間加熱の温野菜サラダ
    ブロッコリー、アスパラ、パプリカ、きぬさやなどを100℃のお湯で3~5秒。少量ずつ加熱して網ジャクシでさっと取り出すのがコツ。丸元淑生さん式の温野菜サラダは目からウロコです。自炊が俄然充実してきます(▶ 100307)。
    ■夜食なら粉吹きイモ
    夜におなかが減ったら、即席麺やコンビニおにぎりを食べるより自分でイモをゆでましょう。ジャガイモやサツマイモのおいしさを再発見して感激します。未精製の炭水化物で太らず、もちろん添加物もゼロ(▶ 100104)。
    ■ニンジンの合理的摂取法
    石原結實さん式ジュースなら朝にニンジン、リンゴ、レモンが各1個ずつ摂れてしまいます。そのためだけに1万円以上のジューサーを買う価値もあるでしょう。これを飲む習慣ができれば、合成着色飲料とは永遠におさらばできるからです(▶ 100407)。
    ■ラタトゥイユで自炊に自信
    まさか自分にこんな料理が作れるとは!驚きと感動で自炊に弾みがつく丸元淑生さんのレシピです。野菜6種のシンプルな無水蒸しなのに素人でも絶妙の味が出せて病みつきになります。ポイントはトマトと玉ネギの比率だけ(▶ 101008)。
    ■小型密封容器をそろえよう
    おかかやショウガ酢漬けなどの常備菜を小型の密封容器で冷蔵庫内に整然と積み上げるのが「サムライごはん」の大事なノウハウ。容器は都度バラバラと買い足さず、スタックできる同型をまとめ買いしましょう(▶ 101224)。
    ■自炊 vs 外食、どっちが安い?
     実際の支出額はおそらく同程度で、それなら手間なしの外食が合理的と考えがち。しかし、金額当たりの栄養価に大差があり、外食ライフでは将来の健康崩壊リスクが高まります。自炊食の原価計算から中長期の健康戦略が見えてきます(▶120627)。
    ■ダイエットで感じた10のこと
     本物のダイエットなら、減量よりもまず肌の色つやが良くなり、原因不明のかゆみや爪の黒ずみなどが消えていきます。見た目のスリミング効果はおまけで、当然リバウンドも来ません。体の排せつ力を高める食べ方を研究しましょう(▶120926)。
    ■豆類はペットボトルで管理
     豆類は袋から出し、ペットボトルに移して「見える化」しましょう。作業フローがシンプルになり、在庫量も一目で分かります。調理テクの上達やレパートリー拡大より、整理力と段取り改善でスピードアップを図るのが「サムごは」的アプローチ(▶130915)。
    ■野菜はバスケット管理する
     みそ汁用、サラダ用など用途別バスケットに分類して冷蔵。バスケット単位で取り出し、使う分だけを切り出して再格納します。数種類の野菜を毎日コンスタントに食べるにはこの手が一番。使いかけ野菜を冷蔵庫の奥で腐らせる心配もありません(▶100924)。
    ■「糖質制限」はいいとこ取りで
     速攻スリミングには効果的。でも全面的な糖質制限では穀物の豊富なミネラルを摂り損ないます。朝だけとか隔日とか、自分の調子よさの範囲で慎重に採り入れましょう。ハムやベーコンの添加物や、肉や卵を焼くときの精製油脂にも要警戒(▶140805)。
    ■洋食派はパンよりシリアル主食
     ミューズリー+オートミールの「未精製」穀物に小麦ふすまを振りかけるなど、シリアルのカスタム化にトライ。パン主食では難しい油・糖・添フリー&高ミネラルな洋食体系を設計します。「朝食=パン」の固定観念を疑いましょう(▶141101)。
    ■昆布は1回分サイズにカット
     昆布を買ってきたら、全部をみそ汁一杯分サイズに切り分けて密封容器で保管します。「調味料(アミノ酸等)」ではなく本物昆布使用にこだわりつつ、調理アクティビティー削減を狙います。合成だしでは必要なミネラルが不足するからです(▶121208)。
    ■包丁研ぎは我流で覚える
     調理人のような華麗な包丁さばきなど自炊には不要です。我流でも日々使えば、大根皮むきやネギ刻みは身に付くもの。砥石は「中砥」一種類の我流使いで包丁の切れ味が十分に戻ります。プロのまねをせず、不格好でも自分ワザを磨くことが大事(▶120124)。
    ■包丁使いの自主トレ入門
     手先超ブキなカラスヒコでも、リンゴの皮むきが支障なくできるようになりました。リンゴ皮の裏側から、包丁の刃を親指のはらに押し付けるように果肉をそぐのがコツ。遅くてもきれいにむくことに集中すれば、だんだん早くなってきます(▶150123)。
    ■丸元淑生式「蒸しリンゴ」のうまさ!
     皮をむいたリンゴを適当にスライスして、ビタクラフト鍋で弱火蒸しするだけで、シュガーレス極甘ヘルシーデザートの出来上がり。小分け冷蔵して毎日食べられるフルーツ系常備菜です。無糖ヨーグルトにトッピングするのもおしゃれ(▶100114)。
    ■「油糖抜き」スクランブルエッグ
     肉野菜ワイン蒸しを作った後、蒸し汁を有効活用します。生卵を落として混ぜて弱火蒸し。卵そのものの粗野で力強い味に驚きます。自炊のスクランブルエッグでは、砂糖を加えて精製油脂で焼く外食レシピの常識を疑ってかかるのが正解(▶150623)。
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