コーヒーフレッシュはミルクだと思って飲んでいたら、実は植物油だった。知らずに余分な油脂を取らされていたわけです。そうなると、さらに問題なのはごはんです。

■オイルコーティングごはんのからくり
 慣らされてしまうと、さらに怖いのはコンビニごはん。多くは「炊飯油」を混ぜて炊き上げます。大釜にこびりつくコメのロスを減らすため。同時にそれをそぎ落とす人件費削減のためです。

 もう一つ理由があって、それはコーティング。コメの一粒一粒が油で覆われ、時間がたってもシコシコ感を逃さない。弁当工場で炊いたごはんを私たちが食べるのは、実は約12時間後。炊きたてではないのに炊きたての食感を保つため。

 コンビニは、ロジスティクス上の弱点をカバーするために油を混ぜて炊くわけです。

 油は食品添加物ではない。だから、5%以下なら表示義務もありません。「油を混ぜて炊きました」と表示しなくてもいいのです。コーヒーフレッシュのからくりとよく似ていませんか。
 合法だけれども、それを盾にして知らない人に余計な油を食べさせる。

■フードビジネスに食事を任せない
 食事が大きなビジネスになると、ほぼ必ずこういう問題が起こります。利益を出すにはコストを下げ、生産性を上げ、違法すれすれの広告を打ってきます。そうしないと会社が伸びていきませんから。

 カラスヒコは、健康を自衛するには、外食・中食ではもうだめだと思うのです。
 だから自炊を奨めるのですが、普通の自炊ではだめ。今の私たちは時間がないので、つい加工食品や調理済みの総菜に頼ってしまうから。これでは外食・中食と変わりません。

 そうなると、もう「サムライごはん」しかない。「豆ごはん」「のり弁」「ニャンコめし」。そして、浅漬け、納豆、めざしといった「粗食型」のスピード自炊スタイル。

 昔の貧しいごはんだと思うでしょう?
 でも昔はみんな健康でしたよ。年寄りだってピンピンしていましたし。

 ではまた。