携帯電話の基地局が発する電磁波。健康被害が続出しているという「週刊東洋経済」2012年6月23日号の記事はインパクトがありました。頭痛・めまい・吐き気・鼻血など原因不明の不調が、引っ越した途端に治ったなど実例も満載。私たちは電子レンジの中で暮らしている?

■またもや「健康への心配はない」
 センセーショ携帯は安全かナルな話題を面白がってあおるつもりはありません。でも、以前から気になっていた件です。携帯電話には電子レンジと同じマイクロ波が使われています。電子レンジの場合は、電磁波が外にもれないよう厳重な遮蔽対策が取られているわけですが。

 携帯電話のマイクロ波の強さは、電子レンジに比べれば微々たるのもの。けれども、基地局が現在日本に28万カ所もあり、いわばオープン環境で電磁波が飛び交っている状態です。
 私たちはレンジに頭を突っ込んで、やんわりとカマ焼きにされているのかもです。まあ、これは冗談としても。

 しかしながら、一般の携帯電話よりも強い電波を発するFOMAの登場、さらに多大なデータ量を扱うスマートフォンの普及によって、飛び交うマイクロ波の強さも量も高まる傾向にある事実を、この記事は指摘しています。

 実際、基地局をめぐるトラブルや健康被害の訴訟が各地で勃発しているのですが、総務省が定める「電波防護指針」という基準は満たしているので安全ということになっている。
 ドコモ、KDDI、ソフトバンク各社長のコメントも載っています。3社順に、「現時点では悪影響の根拠はない」「健康障害はないと認識している」「何も証明されてはいない」と。

 ただ、基準を定めている総務省とは、電波利用の普及促進を担う官庁で、携帯電話の契約数が1台増えるごとに200円の電波利用料が各携帯電話会社から入ってくる仕組み。つまり、総務省の財源が増えていくのだと。

 しかも、大学の研究者2人にドコモからの寄付金が流れていたことが、その研究者の実名入りで載っているのです。その1人が受給について、「特に問題とは思わない」と述べ、もう1人はコメントを拒否したということまで書いてある。原子力ムラと同じ構造だと分かります。

■屈服シチュエーション
 この記事を丸ごと信携帯は安全か (2)じるか、信じないかはともかく、きちんとした取材とデータに基づく8ページにわたる内容ですから、少なくとも私たちは精読した上で、頭の隅っこに置いておくべきだとカラスヒコは思います。

 人間の健康被害ばかりではなく、例えば基地局のそばで、タンポポの茎の部分が巨大化した突然変異とみられる現象が激増しているそうで、そのタンポポの写真も載っています。
 もしかすると別の原因なのかもしれませんが、こうした例を記憶しておき、関連情報と照らし合わせながら、電磁波の危険性に日々疑いの目を向けていくことが大切だと思うのです。

 原発も、食品添加物も、私たちの無関心さに付け込まれて、ここまで既成事実化してしまったからです。「推進派」は正しい知識を持っているはずですから、自分自身も、自分の子どもも危険であると認識はしているでしょう。
 けれども、口に出すと会社や官庁を辞めなければなりませんから言えない。そういう屈服シチュエーションの繰り返しなのでしょう、何でもかんでもが。

 身もふたもないないことを言ってしまえば、経済成長つまり資本の拡大を認めていく以上、環境破壊が進んで人の健康が損なわれるのは、もはや止められないのかもしれません。農薬汚染、遺伝子組み換え食品、排気ガス、環境ホルモン、電磁波、放射能。

 ただその中で、自宅の食卓だけは自分で作るクローズドな環境です。油・糖・添の排除を個人レベルで徹底すれば、自分と子どもの健康をかなり有効に守れるはずだとカラスヒコは言いたいのです。高添加食品を作るメーカーや売る店をやり玉に挙げるよりも、そんな食品を買わずに済ませる調理力を身に付けましょう。自衛自炊あるのみ。

 取りあえず、携帯電話はなるべく肌身から離して持ち歩くことにしましたが、果たして効果はあるのかなあ。

 ではまた。