コメをとぐのを忘れたので、ペペロンチーノにサケ塩焼きを乗せた和洋折衷。フォークとスプーンでサケの身をほぐしながら食べました。スープに見えるのは、小松菜おひたしで使っただし汁の余り。浅漬けはマヨネーズをかけてサラダ風に。体裁はめちゃめちゃですが、一応無添加。味も最高でした!

■和洋不問のサケ切り身
 サケの切り身は万パスタ (3)能ですね。フランス料理にもムニエルがありますし、和洋を問わずに使えます。パスタでも、薄味のペペロンチーノに乗せてみたら、非常にうまいです。フライパンでバター焼きにするのではなく、ガスのグリルで、油を下の水に垂らしながら、あくまで和風の塩焼き。

 サケの身を一切れ口に入れてパスタと一緒にむしゃむしゃ噛めば、ニンニク・唐辛子・バジル・粉チーズ・オリーブ油の味が絡み合ってたまらないおいしさ。同じサケを、ご飯・のり・ゴマ・梅干しなどと一緒に噛むときと甲乙つけ難いですね。両方とも至福の味。

 このサケ切り身は、近所のイトーヨーカドーで買ってきたロシア産で、1切れ98円。もちろん寒風干しの本格的な塩ザケではなく、たぶん塩漬けを解凍しただけの安物なのでしょう。でも、厚さ2㌢くらいで、なかなかいい味です。

 ヨーカドーでは大きなアルミ製のバットに、このサケ切り身をびっしり並べて裸売りしています。客はトングで切り身をつかんで備え付けのポリ袋に2つ、3つ入れてレジへ持っていくのですが、人気があるようで、3人くらいがトングの空きを待って行列していることがよくあります。

 自炊する人は、なるべくこうした裸売りの魚を買いましょう。最近は同じサケ切り身でも、ビニールパックに入った酒粕漬け、みそ漬け、しょうゆダレ漬け、さらに赤や黄色の粉末をまぶした怪しげなビジュアルの切り身もありますが、「漬け魚」は、ほぼ例外なく添加物の宝庫です。

 単なる塩ザケよりも高級なイメージがあり、しかも袋を破いて焼くだけのお手軽さがウリなのでしょうが、漬けてパックする人件費や資材・設備費がオンしているはずなのに、生ザケとそれほど値段が変わらない。つまり、生で売るサケより、もともと安い素材を化学調味料などで処理してあるからです。

■健康な2割を目指そう
 サケ+パスタといえば、クリームソースのレトルトが思い浮かびます。あれはカラスヒコも昔は大好きでしたが、添加物だらけなので最近では遠ざけています。レトルトでは、とろみが付くものには、安直に増粘多糖類を使う製品が多過ぎて困ってしまいます。

 もっとも最近では、うるさい消費者に対応したのか、「予約でいっぱいの店のボロネーゼ」(エスビー)、「青の洞窟ボロネーゼ」(日清フーズ)など、かなり添加物を抑えたレトルトソースも増えてきました。若干高めではありますが、こういうアイテムを皆で買い支えて、食品メーカーに正しいメッセージを伝えることが大事だとカラスヒコは考えます。

 ただ、高添加レトルトや中食パスタにハマっている人には、パンチ不足の味かもしれません。カラスヒコも20代はそうだったのですが、しばし我慢をして、薄めの味に自分の舌を計画的に慣らしていくべきです。今おいしいと感じるものを、ずるずると食べ続けていては駄目なのです。

 10年先の自分の健康状態をイメージするのは確かに難しいことなのですが、10歳先輩の人を10人見てください。シャキッとしている人は、多分2人ぐらいしかいないのではないですか。今の食環境では、相当頑張らないと、厚労省のいう「成人の8割は病気」の枠に押し込められて、健康指導と称して変な薬を推奨されてしまいます。

 今日、あえて妙な和洋折衷の写真を載せたのは、コメをとぎ忘れた日でも安易に外食に走らずに、残り物をかき集めても結構うまいものができますよと言いたかったから。自炊では、体裁などどうでもいいのです。1食ごとに油脂や添加物を排除していきましょう。乾物だけですぐに作れる、頼れるペペロンチーノの標準レシピはこちらから。

 ではまた。