「サムライごはん」de自衛自炊

忙しい人こそ自炊しましょう!料理嫌いのための高栄養で無添加な「ケ」の食の技術を研究するブログです。悪食による人格崩壊から辛くも生還したカラスヒコの経験に基づく学生・単身赴任者・シングルマザー向け貧乏自炊教室にお付き合いくだされ!

2016年04月

「機能性」より自炊の本気度

 「食事では栄養が十分に摂れないからサプリ、トクホ、機能性食品を活用」。このロジックが正しいなら、毎日病院で点滴を受けるのがベスト? それって相当にヘンな話でしょう。食事を立て直してヘルシーな人生をゲットする本気度の問題だと思います。

■自力でアグレッシブに
 栄養素をそろえて流し込むだけで健康になれるのなら、入院患者が絶好調バリバリになって点滴スタンドを引きずったままマラソンを始めるかも。そうじゃないでしょう。大事なのは栄養素のラインアップだけではなく、食べ物を自分の歯と顎で咀嚼(そしゃく)し、胃や腸で消化・分解できる力。

 そうやって栄養素を自力で吸収するメカニズムをキープしている体が「健康」なのです。点滴は、けがや病気でそれができなくなった人が一時的に受ける応急ヘルプ。咀嚼や消化のエネルギーをかけずに吸収できる流動食です。

 植物の例で考えれば分かります。水耕栽培で水に養分がたっぷりと含まれていれば、植物自身はろくに根を張らなくても見た目は立派に育ちますが虚弱な成体にしかなりません。やはり、耕されてもいない硬い土の中に自力で根を張り巡らし、栄養をかき集めるアグレッシブな植物のほうが生命力は上。

 豆ごはん(写真左昼食 (3)手前)を炊いて食べるのも、そんなアグレッシブな行為です。自分の意思で玄米・雑穀・豆類をかき集めて一緒に炊き、白いご飯に比べると明らかにモサモサした食感を楽しんで食べます。
 むしゃむしゃと40回くらい噛み、玄米や豆の一粒一粒を完全につぶしてから飲み込みます。

 これは決して、「私は白米の味や食感のほうが好き」とか、そういう嗜好の問題ではないとカラスヒコは考えます。栄養価が高い硬めの穀物をよく咀嚼して食べることで消化器官が活性化してくるからです。好き好きではなく、正しい食べ方。

 白米比率を減らし、そのぶん玄米、黒米、押麦、そば茶、アマランサス、キヌアなど未精製穀物の種類を増やしますから、ビタミン、ミネラル、食物繊維がどっさり摂れてしまいます。さらに大豆など豆類5種も混ぜ炊きすることでタンパクも強化されるのが「豆ごはん」。

 豆ごはんを食べ始めるとウエスト周りの脂が落ち、肌の艶が良くなり、ビローな話で恐縮ですが、大●も質量共に立派になる。つまり、体が喜んで食性の変化についてくるのが分かります。問題は、私たちの頭がその因果関係をきちんと把握できるかどうかです。

 例えば子供が、豆ごはんをひと口食べて「硬い、嫌い、いつものご飯じゃなきゃイヤ」と拒絶したとき、はい、そうですかと白米に戻してしまうと、これは完敗です。根気よく、あの手この手を繰り出して目的に誘導する作戦が必要なはずです。

 うちのアルツハイマー老母も、メンタル的にはすっかり幼児退行しましたから、嫌いな物は一切食べません。険しい表情をして箸でこねくり回して遊んでから、ふん!と鼻を鳴らして皿ごとこっちへ突き返してきます。なんともかわいくない婆さん。上写真でいえば、豆ごはんに載せたショウガ酢漬けは大嫌いなアイテムでした。

 息子はショウガを細切りにして、最初は2、3本をご飯に埋めました。察知されぬよう偽装して徐々に数を増やした結果、今ではご覧のように、表面にどさっと載せても平気で食べています。知らぬ間に食べ続けたことで、体がショウガや酢の価値を正しく評価して受け入れたからでしょう。

 好きな物だけを与えていると子供も老人もずるずると生活習慣病のアリ地獄にハマります。だから、保護者がコントロールしないといけません。コントローラーのいない一人暮らしの学生やシングルワーカーはセルフコントロールあるのみです。

■「科学的」 vs 「化学的」
 さて、機能性表示食品機能性表示食品の制度が始まってから約1年がたちました。4月時点で、加工食品やサプリを中心に282品がマーケットに出ているそうですが、左の記事によれば、消費者から「分かりにくい」「難しい」との声が多く寄せられていると(日本経済新聞4月14日)。

 この制度で許された表示の中身とは、例えば「内臓脂肪が減る」とか「おなかの調子を整える」などですが、これで分かりにくいとなると、消費者が求めるのはもっとストレートな表現なのでしょうか。
 例えば、「これを食べると腹がへこむ」「血圧が下がる」「やせる」「素肌が若返る」みたいな劇的な薬効?

 不調の原因を究明して一つずつつぶしていくのが「科学的手法」だとしたら、機能性表示食品は「化学的手法」。つまり、本人は何もせずに「魔法の力で治してください、お金は払いますから」みたいな態度に近そうです。処方箋をもらって薬を受け取りに行くのに似た他人任せ。

 消費者は、生活習慣病の原因が食事の質や運動の量に関係しているのを知りながら、原因には手を付けぬまま、いい結果が出る薬を欲しがっているように見えます。なんだか、練習をせずに強く・速くなりたいドーピング・マインドとそっくりです。

 結局、ここは本気度の問題だと思うのです。自分の健康を守る手立てとして国のお墨付きをもらいたい、あるいはどこかのメーカーが探してきた学術論文を信用したい。本当にそれでいいのかという話です。
 結果が悪かったら、国やメーカーでは誰かが責任を取って辞めるだけ。被害者は何年も待たされた挙句、多少の見舞金や治療費補助をもらえる程度です、たいていは。

 それよりも、自分で薬害や合成物質中毒を遠ざける安全策を取るべきです。食事なら、体に必要な栄養成分は、冒頭写真のように穀物、動物性タンパク、野菜、海藻を並べればだいたいOKだからです。ご飯にゴマ、煮干粉、小麦ふすまなどを振りかければほぼ完璧。

 忙しくても食事を効率化しないことが大事です。「機能」が多そうでも工業的な食品には手を出さず、コンサバな食材ベースの「サムライごはん」でいきましょう。最初は豆ごはんさえ炊けば、おかずは煮干しをかじっても、海苔と梅干しでもサンマ缶でも大丈夫。とにかく始めれば、体はすぐについてきます。

 ではまた。

『完全なるチェックメイト』 天才によるイノベーション

 映画『完全なるチェックメイト』は、世界が動くには、つまり新たなステージに突き抜けるには「神の一手」が必要で、それを打てるのはアスペルガー的超変人の天才だけと言っているようです。私たち凡人の合議や利害調整とは別次元の「狂気」がいるのだと。

■天才に「資本」を集める
 1972年、アイスラ完全なるチェックメイトンドで開催されたチェス世界王座決定戦で、アメリカのボビー・フィッシャー(トビー・マグワイア)はソ連の王者、ボリス・スパスキー(リーブ・シュレイバー)を「信じられない神の一手」で破って歴史を変えました。

 この映画は、表面的には変人でチェス狂いの、わがままで被害妄想な天才少年が栄光をつかむサクセス物語。そこに当時の米ソ代理戦争を引っ掛けて描いています。
 しかしもう一歩踏み込んで見れば、天才ボビーにダブってアメリカの金融資本主義の姿が浮き出てきます。

 病的に神経質なボビーは、自分が不安を覚える環境、つまり雑音を発する観客やカメラなどを「不公正」と拒絶し、自分が集中できる快適さを「公正」として周囲にも要求します。社会は天才のルールに従うべきと。

 普通は、世の中のほとんどの天才少年は単なる「変人」で一生を終えます。天賦の才能も社会に埋もれる、あるいはつぶされる。けれども、天才に「資本」が集まれば、彼は化けるのです。映画の中の言葉を借りれば、「ボビーは決してつぶれない、爆発するんだ」

 そのセリフを吐くのは弁護士ポール(マイケル・スタールバーグ)という、ちょっと怪しげな男。彼は腕利きのプロデューサー兼マネジャーとしてボビーを売り込み、ボビーという「銘柄」に投資家を集め、キッシンジャーやニクソンなど国家の政治中枢にまでコネクションをつけていきます。

 ボビーは勝ち進み、力(=カネと名声)があれば世界は自分に従うことを知り、成功をテコに要求をエスカレートさせて帝国を築き上げます。この仕組みがたぶん、1972年以降のアメリカの「新経済モデル」のコア・スキーム。

 例えば、ルールを変えてレバレッジを効かせた金融商品を流通させたり、自国のルールがフェアで、関税などの規制は不公正だとして市場開放を周囲に迫るような。
 つまり、天才が強大な力を得て自らに快適な世界に作り変えるダイナミズムを肯定するのがアメリカの強さです。その実態が「弱肉強食」だとしても。

 確かに、日本のように多数の利害を調整しながら「先例と合意」でまとめる社会では、神の一手、すなわちイノベーションは生まれにくい。だから、中曽根→橋本→小泉→安倍ら歴代の親米派首相らが経済構造をアメリカモデルに作り変えようとしてきたのだとカラスヒコはみています。

 逆に、先日すったもんだした(ように見えた)セブン&アイの跡目問題は、天才型指導者をスポイルする「帝国への逆襲」だったのかも。糸を引いたのがアメリカの投資ファンドで、イトーヨーカドーなどを切り捨ててセブンイレブン銘柄の収益率を高める目的だったとしたら、この映画のストーリーとよく似ているのが分かります。

■天才の大量輩出態勢
 さて、ボビーはIQ187の大天才なのですが、外見は単なるチェス依存症の変人です。他人の気持ちが理解できず、自分の意思も伝えられずに日々キレっ放し。たまたま、親身に世話を焼いてくれるロンバーディ神父(ピーター・サースガード)や、下心のあるポール弁護士にめぐり会えたから成功できたようなものです。

 ところで、私たちの周りにもボビーほど極端ではなくても、他人とのコミュニケを嫌う、あるいは面倒くさがる人が最近増えてきた気がしませんか、老若男女を問わずにです。

 例えば左は、ドーナツセブンイレブンのカウンター横で販売するドーナツの販促に関する記事ですが、「口頭で注文するのが煩わしいとの声があるため、カードでも注文できるようにした」との記述があります(北海道新聞1月19日)。

 次の記事は「ミアリティ」という、洋服のサイズを試着せずに合わせられる3D測定装置ミアリティ。着替える客の手間を省き、サイズ違いによる返品も減らすのが導入目的とのこと。
 試着された商品の劣化や、それを畳み直すスタッフのアクティビティーを減らせる効果もあるでしょう(日本経済新聞10月24日)。

 これらのサービスの利点は便利で早いことですが、それ以上に、こうした「ノータッチ型」の扱いを喜ぶボビー型人間が増えているようにカラスヒコは感じています。

 会話や表情や生身のボディアクションを避け、記号や数値のやりとり、あるいは「YES or NO」のシンプル・リアクションだけで買い物をしたがる、デジタルでシステマチック志向な人の増殖。生身のヒトに対してよりも機械系と親和性が高いタイプかもです。

 同様に、回転寿司や自動販売機の普及、さらに最近の居酒屋離れやネット通販の隆盛もそうでしょう。店員とのリアルな接触はもとより、即興性を伴うやりとりをパスして、自分が快適と感じる空間にひきこもって消費するスタイルが見えてきます。

 たぶん、ボビー少年タイプがじわじわとメジャーになりつつある。今に始まったことではありません。カラスヒコは、電子メールが普及し始めた90年代中ごろから、電話すれば3分で片付く要件を10分もかけてメールを打つ人が増えてきて気になっていました。

 翌日、現場からせっつかれると「申し入れてありますが、まだ先方から返答がありませんので」と、けろっと答えます。これってかなり「ボット的」対応です。相手が海外出張中だったり、病気で休んでいたら自社の現場担当が困るだろうとの察しや手回しがない。でも、そういう人がすごく仕事ができたりもします。

 さて、ここからは勝手な予測ですが、周囲への察しや思いやりのないひきこもり型の人の中に、「神の一手」を打てる天才がいるのかもしれないということ。
 ボビー型が急増しているとしたら、それは人類が新たなステージに飛躍するために、人工知能と相互補完的に歩んでいける天才を大量輩出する態勢にシフトしたのかもしれません。眠っていた進化のDNAにスイッチが入った? 

 もっとも、人類の大半には、悪食による退化スイッチが入っているみたいです。「悪玉DNA」みたいなものがあるのかしらん。

 ではまた。

※『完全なるチェックメイト』 Pawn Sacrifice/2015年/アメリカ/カラー/115分/エドワード・ズウィック監督

酒蒸しテンプレートの威力

 自炊が続かないと悩む学生さんやワーママさんなら、トマトと玉ネギの常備が突破口になるかもです。薄切りにして、豚肉細切れと一緒にワイン蒸しにすれば早くてうまく、かつ無添加。味付けは塩とブラペのみ。凝らないレシピこそ自炊定着の秘訣です。

■塩加減は「イメージ振り」で
 小ぶりのトマト1個と玉ネギを4分の1。豚肉の代ワイン蒸し (19)わりに無添加ソーセージを使ってもOKです。ソーセージは斜めに薄切りします。
 トマトと玉ネギも、薄切りならどんな切り方でも構いません。何でも薄く切るのは火の通りを早めるため。手抜き自炊のサボりテクなのです。

 切った材料を厚手フライパンに入れますが、順番はどうでも構いません。フタをして弱火で蒸すので、ワインが蒸気化して全体に回って均等に加熱されるからです。
 写真でトマトが上に載っているのは、トマトを切るとまな板が果汁で濡れてしまうので最後にワイン蒸し (20)切ったまでのこと。

 味付けは塩とブラックペッパーでシンプルにいきます。この素っ気ない味をバカにしてはいけません。外食や総菜調味料のビビッド味に慣らされ、調アミ依存症になってしまった舌と体を、素朴で野性的な味覚に更生させることも自衛自炊の重点テーマだからです。

 学生さんは、よく塩の加減が分からないと言ってネットで検索したがりますが、それは無駄。トマトや玉ネギの大きさは都度違いますし、肉の量も日々変わりますから、正解は見つかりっこありません。

 正解は自分の目と舌で決めましょう。例えば肉を、フライパンの中央にごそっと盛らず、なるべく重ならぬよう平たく並べて、食べるときの味をイメージしながら塩やコショウを一様に、満遍なく振ればちょうどよい味にまとまります。

 玉ネギもトマトも、それぞれ載せたときに、そのぶんだけの塩を振ります。この「イメージ振り」を3度も繰り返せば、以後は超テキトーに振りかけても大きくは外さないようになれる。調理はアナログ経験を積み上げたほうが、デジタルでオンデマンドに調べるよりも早く身に尽きます。

 さて、加熱時間は何分くらいが正解か。それもアナログです。肉の色が変わってから少したてばOK。つまり、薄切り肉は表面の赤みが消えると、その直後に中まで火が通るからです。
 豚バラ肉や細切れなら、肉を途中でひっくり返す手間もいらないほど。これも2、3回の経験で分かることです。

 このとき、野菜への火の通り具合は全く気に掛けなくても大丈夫。温まってしなっとなれば十分においしい。特にトマトと玉ネギは名コンビですから、こんなふうに生のままでもイケますし、トロトロに形崩れしても素晴らしくうまい。どのワイン蒸し (21)段階で火を止めても大丈夫だと分かります。

 左写真は、ワインの湯気が出始めてから5分ほどで完成にした状態。ここではソーセージを使ったので、ソーセージに含まれる塩分を勘案して塩の量を抑えてちょうどよい感じでした。

■「何でも蒸してやる」
 このワイン蒸しレシピを一種のテンプレートに使い、材料や味付けを差し替えていけば自炊は案外軌道に乗りやすい。なぜなら、自炊が続かない最大の原因は、調理そのものの面倒くささよりも、日々献立を考えその材料を買い回るしんどさにあるからです。

 例えば、今日は冷蔵庫に玉ネギしかないと分かっている日は、仕事帰りに生肉かソーセージ、そして玉ネギに合いそうな野菜を1、2品買います。パプリカとかキャベツとか。何でも薄切りにして蒸してやる、そう考えれば気持ち的に超ラクになります。

 野菜が白菜やモヤシなど、いわゆる和食系しか買えなかった日は、ワインと塩ではなく、料理酒としょうゆで蒸せばいい。酒蒸しです。酒蒸しの場合は、生シイタケやマイタケなどキノコ類も一緒に蒸せば超おいしいのが分かり、これは結構ハマるメニュー。

 玉ネギを食べ切ったら、翌日には長ネギを買ってきて、斜めにブツ切りして残った白菜などと併せて蒸します。そうやって、なくなった野菜から順に別な野菜で補充するシステムに持っていけば、いろんな野菜が自然にローテーションするので栄養バランス的にも good。

 野菜が半端に余ったら、細切りにしてその日のみそ汁に放り込んでしまいましょう。そうすれば野菜ロスをほぼゼロにできます。みそ汁は、ここでご紹介したように酒蒸し・ワイン蒸しには向かない根菜、つまり大根、ニンジン、ゴボウなどがメインなのでダブりません。

 さて、現代は「調理総菜離れ」の時代。私たちの自炊モチベーションなどは、もはやアナクロなのでしょうか。
 左記事のように、スーパーが弁当・総菜を増産して忙しい人や買い物に行けない人を助けてくれる「便利で優しい」世の中になりました(日本経済新聞3月2日)。

 調理離れの客が増えたから出来合い総菜ニーズが急伸しています。だからスーパーは、バックヤードでパートさんにちまちまと作らせるより、加工センターを建てて機械化して効率よく作るわけです。人手不足解消の狙いもありそう。

 そこで心配なのは、コンビニも巻き込んだ総菜の安売り競争がエスカレートしてくれば、当然コストダウンによる質の劣化が起こることです。仮に、衛生面や産地・表示偽装の心配が全くないとしても、総菜の精製度や添加度は確実に高まるはず。

 しかし私たちは、豆ごはんや酒蒸し・ワイン蒸しのような拙い技能さえ身に付けてしまえば、穀物を未精製で、肉や野菜を無添加で食べ続けられることを知ってます。だから、いろんなテンプレートを開発し、快食快●の気持ちいい暮らしを守りましょう。アナクロ同志でこそこそと情報交換しながら。

 ではまた。

『あやしい彼女』のSWOT分析

 『あやしい彼女』は愉快なファンタジー映画ですが、結構マジな部分も。老人が若者に説教を垂れたがる焦燥感がよく理解できます。でも、説教では苦労や体験を次世代に継承するのが無理なことにも納得。老人の経験知をどう盗み取るかを考えなくては。

■老人は若者の敵か
あやしい彼女 瀬山カツ73歳(倍賞美津子)が、老人のメンタルを持ったまま若返った大鳥節子20歳(多部未華子)。オードリー・ヘップバーンと原節子の名前を合わせたような彼女が周囲に説教を垂れまくります。

 パンクバンド狂いの孫の翼(北村匠海)には、「こんな音楽は騒音だ、公害だ」とこき下ろし、音楽プロデューサー小林(要潤)には「いい男なのになぜ結婚しない」と詰め寄ります。かわいい顔なのにこすからい世話焼きババア。男は所帯を持って一人前と。

 カツは戦災孤児。若い頃夫に先立たれ、戦後の極貧の中を女手一つで娘(小林聡美)を立派に育て上げたことにプライドを持っています。でも、そのぶん自分には青春がなかったと悔いてもいる。若い世代への嫉妬や羨望もあるようです。

 だから、老後は好き勝手に生きてやると、若い肉体を得たカツ→節子は無敵のスーパー女子になりました。孫のバンドのヴォーカルになってロックフェスで大ブレイク。イケメン・プロデューサーとの❤もかなえて第二の青春を爆走します。

 軽いノリの娯楽映画とはいえ、このストーリーの背景には「老人 vs 若者」という、まさに今的な対立構造が見えています。例えば、老人への手厚い社会保障を大胆に削って若者に回さない限りこの国の未来はないのに、それが遅々として進まない現実とか。

 本来ならその利害対立を解消すべき政治は、若者の不満の矛先を老人に誘導することで批判をかわそうとしているようにも見えます。若者が、そんなトリッキーな世の中で本当の敵を見極め、そして自分はどんな戦略で老後に備えるべきかを考えるとき、この映画は格好のテキストになりそうなのです。

 そこで、映画に出てくるキャラクターを、企業の戦略策定によく使われる「SWOT分析」(Strength:強み、Weakness:弱み、Opportunities:機会、Threats:脅威)に当てはめて考えてみます。

 老人の若者に対する「強み」は、言うまでもなく経験知の量。73歳のカツは孫たちより3倍以上も長く生きています。その結果、節子が歌う『悲しくてやりきれない』には、極貧時代にリンゴを盗んで食べた経験や、幼子を背負って雪の中で一升瓶の玄米を突いたつらい記憶がにじみ、すさまじい説得力で聞く人の心を打つわけです。表現のバックボーンの厚みと言いますか、実体験ならではの迫力。

 逆に今の若者が、例えばプレゼンテーションをするときに、リアルな実績が少ないからと借り物データやコピペ事例をいくら盛り込んでも説得力が出てこない原因はこれ。若者は話を横へ広げず、たとえ少なくてもリアル体験とオリジナル・アイデアだけを掘り下げて勝負すべきだということがよく分かるシークエンスです。

 老人の「弱み」はもちろん、ITなどデジタル情報や技術に弱く、自己表現できるシチュエーションが限られること。そして頑固だから孤立しがちなことです。カツは気丈な悪たれババアですが、娘から疎まれ、地元商店街でもうさんくさがられて居心地の悪さを募らせていました。

 でもカツは、孫に小遣いをやって手なずけ、節子に変身した後は、幼なじみの次郎(志賀廣太郎)の人の良さに付け込んで居場所を確保します。つまり、老人カツは自分の弱みをよく知り、それをカバーする手を打っているのが分かります。老人のアグレッシブな生き残り戦略。

■「暑苦しさ」に慣れる
 さて、カラスヒコが最も興味を覚えたのは老人にとっての「機会」です。それは二つあり、一つは、老人は濃密な人間関係に耐えられること。例えば、節子はショッピングセンターで子供を大声で叱る母親を見つけます。
 「幼児虐待かも」と周囲の通行人が退く中で節子は親子に歩み寄り、「二人とも、つらいのによく頑張ってるねえ」と褒めてハグ。母親は感極まって泣き出してしまいます。

 一見、おせっかいで厚かましい行為ですが、これは「子育て(しつけ)と虐待は紙一重」という真理を突いてもいます。若い母親にはなかなかまねができないかもしれませんが、子育てのつらさも喜びも知る老人の年の功なのでしょう。

 老人の「機会」のもう一つは競争を恐れないこと。孫がいい曲を書けなくてプロデューサーからダメ出しをされ、「他の人に作ってもらうかい」とナメられたとき、孫は「よろしくお願いします」と素直に頭を下げてしまいます。
 それを見た節子は激怒し、いきなり孫の股間をつかんで「おめえ、大事なモン付いてんのか」と食ってかかります。

 孫は、べつに弱気なわけではなく、たぶん、僕より才能のある人が書いたほうが早くていい曲ができるだろうと「客観的・合理的」に判断したのでしょうが、節子が言うのは「根性を見せろ」という話。
 つまり、死にもの狂いで競争して、実力以上のパワーを出してみろと。老人と若者の話が常にかみ合わない典型事例です。

 カラスヒコは、この二つが、若者が老人から学ぶべきスキルだと考えます。つまり、人間関係や競争環境の「暑苦しさ」に慣れること。なぜならこの二つこそ、私たちがこれからAIや移民労働者と職をめぐって戦うときに不可欠な武器だからです。

 便利なマニュアルやアプリを駆使し、他人と適度な距離を保って快適に暮らせるのは、豊かな先進国で育った私たちには当たり前の環境。けれども、グローバル時代とその後に必ず訪れる動乱の社会では、「理より情、データより肉体」みたいなシチュエーションがきっと出てくるはずです。ならば、それに備えるのが戦略的合理性。

 老人にとっての「脅威」は、もちろん肉体の衰え=持ち時間の少なさです。つまり新しい投資をしてリターンを待てない。でも若者にはそれができるのです。
 だから、カツのようなしたたかな年寄モデルをベンチマークし、いいところを盗み取るのが正解。アホでも不細工でも貧乏でも、トライ&エラーする時間だけは私たちに平等に与えられた資産だからです。

 ただ、それには重要な条件が一つあります。頭がクリアで体がピンピンしたまま年を重ねていくこと。映画の冒頭で『東京ブギウギ』を歌いながら商店街を闊歩するカツのように、肉体の衰えをできるだけ遅らせたまま経験知を積み上げる。そんな「あやしい中高年」こそ私たちのワナビーです。

 ではまた。

※『あやしい彼女』 2016年/日本/カラー/125分/水田伸生監督
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    ■「サムライごはん」とは・・・
     超多忙で料理が嫌いな人が、健康を自衛するためにつくる「最短時間で、栄養十分、かつ無添加」な食事。いまの時代を生き抜くために、男女を問わず一人一人が身に付けるべき「武芸」のようなもの。外食や加工食品がまだほとんどなかった1955年以前の日本の家庭食がモデルです。
    ■「自衛自炊」とは・・・
     趣味やライフスタイル的自炊ではなく、将来病気にならないための先行投資、あるいは保険目的の調理技術です。「忙しい」という理由で食事を外注せず、自炊スキルを身に付けて、自分と子どもの健康を守るのが狙いです。
    ■外食メニューをまねない自炊
     料理本に載っているのはたいてい外食メニューのつくり方です。それを覚えても、味でもコストでも外食にはかないません。「サムライごはん」では、見た目は地味でも、栄養価が高く無添加な、自炊ならではのメニューを研究していきます。
    ■油・糖・添(ゆとうてん)を締め出す自炊
     「サムライごはん」は、余分な油脂・糖分・添加物を極力排除した食事を目指します。 そのために加工食品や調理済み総菜を使わず、生の素材を最少限度の加工で食べることが目標。 成分表示をしっかり見ながら、油・糖・添を慎重に避けていきます。
    ■サトチュー(砂糖中毒)との戦い
     動脈硬化や高血圧などで健康を損ねる人の多くは砂糖を摂り過ぎています。菓子や清涼飲料水ばかりではなく、現代では総菜や加工食品などご飯のおかずにまで砂糖がこっそり使われているからです。サトチューとの戦いも「サムライごはん」の主要なテーマです(▶100918)。
    ■「豆ごはん」は最強の主食
     玄米と等量の白米、そして5種類の豆(大豆、青大豆、ガルバンゾー、金時豆、黒豆)を一緒に炊く「サムライごはん」の主食です。これに押麦、アマランサスも加えると栄養バランスが完璧に近くなります。冷めてから食べても非常においしく、おにぎりにも最適です(▶130409)。
    ■「ニャンコめし」は夕食の定番
     「サムライごはん」夕食の定番。煮干しでだしを取ってみそを溶き、朝の残りの豆ごはんを入れます。煮立ったら生卵を落として火を止め、ふたをして3分蒸らせば出来上がり。煮干しも具としていただく高栄養・無添加で、すぐにできる晩ご飯です。鍋料理の締めの雑炊のようなおいしさです(▶100226)。
    ■日替わりから週替わりへ
     野菜メニューは日替わりでは続きません。浅漬け、ワイン蒸しなどまとめ作りのメニューを取り入れて、週替わりのローテーションに切り替えましょう。材料を無駄なく食べ切り、買い物頻度も減らせる自衛自炊ならではのテクニックです(▶111118)。
    ■おにぎりは自分で握る
     豆ごはんおにぎりを自製する習慣をつけましょう。ランチを無添加で切り抜ける数少ない選択肢だからです。手を濡らして握ればくっ付かず、熱くもありません。コンビニで買うおにぎりは添加物と油脂まみれ。老若男女にかかわらず、おにぎりは自製あるのみ(▶100821)。
    ■我流みそ汁だしのススメ
     昆布と削り節を3分間煮出せば、誰にでもうまいだしが取れます。安易に化学調味料に依存せず、我流の本物だしを研究すべき。それをサボった1、2世代上の年寄りたちが、いま生活習慣病で薬漬けになっている実態をしっかり見ていきましょう(▶100926)。
    ■二十歳を過ぎたらニキビじゃない
     ニキビ世代をとっくに過ぎているのに吹き出物が止まらないのは、体が拒否するものを食べ続けている証拠。油・糖・添を摂り過ぎていないか、食生活を見直すきっかけにしましょう(▶111126)。
    ■エコ&粗野な食習慣へ
     だしを取った後の昆布や削り節は捨てずに、常備菜に加工して食べ切ります。煮干もみそ汁の具としてバリバリ食べる。そんなエコで粗野な食習慣に回帰するのも「サムライごはん」のスタンスです(▶120722)。
    ■「ご飯は太る」は本当か?
     コメ離れが進んでいますが、カラスヒコは「ご飯は太る」という通説はウソだと思っています。むしろ実態は、パン食による油脂、タンパク、精製穀物の過剰、さらに甘い飲料、間食が原因なのでしょう。「サムライごはん」では、玄米や豆類主食への回帰によってビタミン、ミネラルを確保し、スリムで健康的な肉体を取り戻していきます(▶100527)。
    ■残業食をコントロールしよう
     残業時間中にスナック菓子などで中途半端に空腹を満たす習慣は危険。油・糖・添まみれなのはもちろん、寝る前のドカ食いを招く原因にも。むしろクラコットやドライフルーツなど、きれいな食材をしっかり取るのがお薦めです(▶110609)。
    ■失敗しないゆで卵
     殻がつるりんと気持ち良くむけて、半熟・全熟を自在にコントロールできるようになれば、ゆで卵は頼れる常備菜になります。ポイントは湯が沸騰してから卵を入れ、再沸騰してからのゆで時間。意外に簡単です(▶110130)。
    ■学生・単赴・シンママにチャンス!
     「サムライごはん」の質実剛健な味が家族の反発を招くこともあります。いまや化学調味料や添加物を気にしない人がマジョリティーな時代ですから。むしろ一人暮らしの単身赴任者や、舌が染まっていない幼子を持つシングルマザーにこそ、いろんなトライ&エラーができるチャンスがあります。学生も社会に出る前に自炊技術を身に付けたほうが勝ち(▶120305)。
    ■「ワイン蒸し」で野菜たっぷり自炊
     「あなたは野菜不足」とCMに脅かされてサプリに飛びつく人が多過ぎます。ワイン蒸しや酒蒸しは、数種類の野菜を毎日飽きずに食べ続けられる自炊独自の加工ワザ。油脂も添加物も使わない簡単野菜メニューで武装しましょう(▶120922)。
    ■糖尿病を知り、真剣に予防しよう
     糖尿病や腎不全は「不治の病」です。新しい薬品や治療法が開発されても、高いお金と引き換えに苦痛を和らげる程度。だから発病しないように若いうちから食生活を立て直すのが唯一の正解です。できなければ自己責任で、メディカル資本にたかられる「いいお客さま」になってしまいます(▶111107)。
    ■外食は低加工なそば or 海鮮系を
     朝夕の食事を「サムライ化」すれば、ランチは少々ジャンクなメニューでも大丈夫。でも、可能な限りはそば系・海鮮系など加工度の低い献立を選ぶのが正解。日々の「油・糖・添」締め出しこそ確実な生命保険なのです(▶100326)。
    ■浅漬けが自炊を軌道に
    白菜、キュウリ、大根、パプリカなどを適当に切り、塩をまぶしてタッパーに入れておくだけで自製の浅漬けができます。翌日から5~6日間食べられる常備菜ですから野菜不足はほぼ解消。面倒に思えた自炊が一気に軌道に乗ってきます(▶120608)。
    ■ピクレで自製漬け物を
    乳酸発酵する本物の漬け物を自分で漬けるなど、多くの人にとって想像を絶する事態でしょうが、実は簡単。「ピクレ」があれば、冷蔵庫の中で勝手に発酵してくれるからです。化学物質にまみれた出来合いの漬け物におさらばできます(▶120805)。
    ■ヒジキはそばつゆで煮る
    カルシウム豊富なヒジキを切干大根、こうや豆腐、干しシイタケと一緒にそばつゆで煮てしまう。甘じょっぱくしない、本来の素朴な煮物が素人の手抜きレシピで作れることに驚きます。上の世代が放棄してきた健食習慣を取り戻しましょう(▶121204)。
    ■乾物をだし汁で戻す手抜き
    車麩、こうや豆腐、湯がき大根など乾物は水で戻さず、いきなりだし汁に浸します。戻し工程と味付けをいっぺんに行う手抜きワザ。素朴な味わいの常備菜になります。だし汁が食材に吸われて減ったら、ひたひたまで注ぎ足すのがポイントです(▶130412)。
    ■瞬間加熱の温野菜サラダ
    ブロッコリー、アスパラ、パプリカ、きぬさやなどを100℃のお湯で3~5秒。少量ずつ加熱して網ジャクシでさっと取り出すのがコツ。丸元淑生さん式の温野菜サラダは目からウロコです。自炊が俄然充実してきます(▶ 100307)。
    ■夜食なら粉吹きイモ
    夜におなかが減ったら、即席麺やコンビニおにぎりを食べるより自分でイモをゆでましょう。ジャガイモやサツマイモのおいしさを再発見して感激します。未精製の炭水化物で太らず、もちろん添加物もゼロ(▶ 100104)。
    ■ニンジンの合理的摂取法
    石原結實さん式ジュースなら朝にニンジン、リンゴ、レモンが各1個ずつ摂れてしまいます。そのためだけに1万円以上のジューサーを買う価値もあるでしょう。これを飲む習慣ができれば、合成着色飲料とは永遠におさらばできるからです(▶ 100407)。
    ■ラタトゥイユで自炊に自信
    まさか自分にこんな料理が作れるとは!驚きと感動で自炊に弾みがつく丸元淑生さんのレシピです。野菜6種のシンプルな無水蒸しなのに素人でも絶妙の味が出せて病みつきになります。ポイントはトマトと玉ネギの比率だけ(▶ 101008)。
    ■小型密封容器をそろえよう
    おかかやショウガ酢漬けなどの常備菜を小型の密封容器で冷蔵庫内に整然と積み上げるのが「サムライごはん」の大事なノウハウ。容器は都度バラバラと買い足さず、スタックできる同型をまとめ買いしましょう(▶ 101224)。
    ■自炊 vs 外食、どっちが安い?
     実際の支出額はおそらく同程度で、それなら手間なしの外食が合理的と考えがち。しかし、金額当たりの栄養価に大差があり、外食ライフでは将来の健康崩壊リスクが高まります。自炊食の原価計算から中長期の健康戦略が見えてきます(▶120627)。
    ■ダイエットで感じた10のこと
     本物のダイエットなら、減量よりもまず肌の色つやが良くなり、原因不明のかゆみや爪の黒ずみなどが消えていきます。見た目のスリミング効果はおまけで、当然リバウンドも来ません。体の排せつ力を高める食べ方を研究しましょう(▶120926)。
    ■豆類はペットボトルで管理
     豆類は袋から出し、ペットボトルに移して「見える化」しましょう。作業フローがシンプルになり、在庫量も一目で分かります。調理テクの上達やレパートリー拡大より、整理力と段取り改善でスピードアップを図るのが「サムごは」的アプローチ(▶130915)。
    ■野菜はバスケット管理する
     みそ汁用、サラダ用など用途別バスケットに分類して冷蔵。バスケット単位で取り出し、使う分だけを切り出して再格納します。数種類の野菜を毎日コンスタントに食べるにはこの手が一番。使いかけ野菜を冷蔵庫の奥で腐らせる心配もありません(▶100924)。
    ■「糖質制限」はいいとこ取りで
     速攻スリミングには効果的。でも全面的な糖質制限では穀物の豊富なミネラルを摂り損ないます。朝だけとか隔日とか、自分の調子よさの範囲で慎重に採り入れましょう。ハムやベーコンの添加物や、肉や卵を焼くときの精製油脂にも要警戒(▶140805)。
    ■洋食派はパンよりシリアル主食
     ミューズリー+オートミールの「未精製」穀物に小麦ふすまを振りかけるなど、シリアルのカスタム化にトライ。パン主食では難しい油・糖・添フリー&高ミネラルな洋食体系を設計します。「朝食=パン」の固定観念を疑いましょう(▶141101)。
    ■昆布は1回分サイズにカット
     昆布を買ってきたら、全部をみそ汁一杯分サイズに切り分けて密封容器で保管します。「調味料(アミノ酸等)」ではなく本物昆布使用にこだわりつつ、調理アクティビティー削減を狙います。合成だしでは必要なミネラルが不足するからです(▶121208)。
    ■包丁研ぎは我流で覚える
     調理人のような華麗な包丁さばきなど自炊には不要です。我流でも日々使えば、大根皮むきやネギ刻みは身に付くもの。砥石は「中砥」一種類の我流使いで包丁の切れ味が十分に戻ります。プロのまねをせず、不格好でも自分ワザを磨くことが大事(▶120124)。
    ■包丁使いの自主トレ入門
     手先超ブキなカラスヒコでも、リンゴの皮むきが支障なくできるようになりました。リンゴ皮の裏側から、包丁の刃を親指のはらに押し付けるように果肉をそぐのがコツ。遅くてもきれいにむくことに集中すれば、だんだん早くなってきます(▶150123)。
    ■丸元淑生式「蒸しリンゴ」のうまさ!
     皮をむいたリンゴを適当にスライスして、ビタクラフト鍋で弱火蒸しするだけで、シュガーレス極甘ヘルシーデザートの出来上がり。小分け冷蔵して毎日食べられるフルーツ系常備菜です。無糖ヨーグルトにトッピングするのもおしゃれ(▶100114)。
    ■「油糖抜き」スクランブルエッグ
     肉野菜ワイン蒸しを作った後、蒸し汁を有効活用します。生卵を落として混ぜて弱火蒸し。卵そのものの粗野で力強い味に驚きます。自炊のスクランブルエッグでは、砂糖を加えて精製油脂で焼く外食レシピの常識を疑ってかかるのが正解(▶150623)。
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