大きな丼に納豆3パックをあけ、ネギ、生ショウガ、オクラ、海苔を刻み入れ、削り節とすりおろした山ワサビを振りかけ、生卵を落としました。これにしょうゆを垂らして箸でぐりぐりと混ぜれば、最強の糖質制限食の出来上がり。おなかもいっぱい!

■糖質制限は「期間限定」で
 カ納豆 (3)ラスヒコは「糖質制限主義者」ではありません。でも、糖質制限食が一定の効果を挙げることは体験的に実感しています。
 例えばブラック職場でコンビニ弁当や菓子パン・カップ麺ライフが続いた後の、短期的なぜい肉落としにはとても有効。

 糖質制限のコアはMEC食といわれます。つまり、ミート・エッグ・チーズというタンパク質オンリー食。上の納豆食では、肉の代わりに大豆を使い、生野菜と海藻を加えてビタミンやミネラルも補っています。

 一日のうち一食をこうした糖質制限食に置き換えると、1~2カ月ほどで体力を落とさずにやせられるのが分かります。
 先日ご紹介した「一人焼肉」でも同じ焼肉効果が得られます。糖質を減らせば太らない。当たり前なのです。

 ただし、やせる目的で糖質制限食を何カ月も続けたり、一日に二食・三食と増やすのは、健康という観点から、カラスヒコはお薦めしません。糖質は、体にとって最も効率よくエネルギー変換できる必須栄養素だからです。

 アスリートが試合直前に白米やパスタでカーボローディングをしたり、エイドステーションでポカリスエットなど「砂糖水」を摂るのは、すぐに燃やしてパワーを得られるからです。

 もっとも、私たち一般人の日常生活では、白米や砂糖などの精製糖類をなるべく減らすのが正解です。糖類は玄米雑穀など未精製穀物から摂れば、ゆっくり分解されるので食後血糖値が上がりにくい。糖質制限食で標準体重近くまで落としたら、直ちに豆ごはんメインの「サムライごはん」に戻しましょう。

■親世代の轍を踏まない食べ方
 さて、認知症歴15年の母カラスが、4月20日に亡くなりました。88歳。死因は肺ガンでした。前月まで元気にお散歩していたのに、食欲が急に衰えて10日間ほど入院。最後は苦しまずに眠ったままスーッと逝ってくれました。

 母の食生活は「高度成長世代」の典型だったと思います。戦後の食料難の惨めさに懲りたせいで、世の中が豊かになるとその反動から二つのトレンドにハマったのでしょう。一つは洋食化。もう一つは食事準備の時短です。

 母は、06年に死んだ父もそうでしたが、とにかくパン食と肉食を好みました。牛乳を一日に3合飲み、生野菜にドレッシングをたっぷりかけるのが大好き。

 もちろん和食も食べましたが、ご飯は白米オンリーです。「雑穀が混じると戦時中を思い出すから嫌」なのだと。みそ汁のだしは、サッと振るだけの化学調味料。野菜は、おひたしや煮物など手のかかる調理は避けて油炒めがメインでした。

 ○○の素など便利な調理済み食品を「賢く」活用し、「お店の味をご家庭でお手軽に」的な合理主義です。その結果、肥満や高血圧、そして、単なるボケとは異質のアルツハイマーを患ったのだと思います。

 息子が同居した最後の6年間は「サムライごはん」に切り換え、肥満と高血圧からはV字回復できました。しかし記憶や意思は全く戻らぬままエンディングを迎えました。

 私たちは高度成長世代の轍を踏まぬよう、日々の食べ方を研究しましょう。ポイントは、①未精製の穀物と油脂にこだわり、②添加物を避け、③まとめ作りで時短を目指す、です。

 ではまた。