「サムライごはん」de自衛自炊

忙しい人こそ自炊しましょう!料理嫌いのための高栄養で無添加な「ケ」の食の技術を研究するブログです。悪食による人格崩壊から辛くも生還したカラスヒコの経験に基づく学生・単身赴任者・シングルマザー向け貧乏自炊教室にお付き合いくだされ!

タレ

自製ジンギスカンのタレ考

 道産子のカラスヒコはジンギスカン大好きなのですが、既成のタレは添加物だらけ。やむなく自製に初トライしたら感動的においしく出来ました!主成分はしょうゆ+リンゴと玉ネギのすりおろし。どろりとした見掛けでも味はサッパリ系。サラドレにもイケます。

■一晩寝かせて化ける味
 超面倒くさがりのカラジンギスカンスヒコですから、おろし金を使うのは数年ぶり。でも、これは手間を超えたうまさ、コスパフォ抜群です。すりおろすブツは4種。リンゴ、玉ネギ、生ニンニク、生ショウガ。

 量は大ざっぱでいいのです。リンゴと玉ネギは小サイズなら各1個、大なら半分ずつくらい。ニンニクは1片、ショウガはそれと同じくらいのサイズ。家庭食ですから味が都度ブレても気にしない、というより変化を楽しむスタンスでいきましょう。

 すりおろし組の全量と等量くらいのしょうゆをどぼどぼ注ぎ、レモン1個を搾って混ぜ、煮きり酒を少々、まあコップ3分の1くらいでしょうか。
 煮きり酒は、いちいち火を付けて燃やさなくても、料理酒を小鍋で30秒ほどぐらぐら煮立ててアルコール分を飛ばせば十分おいしく使えます。ただし、冷ましてから。冷ます時間がないときは強制冷却あるのみ。ここの最後の部分をご参照ください。

 あとはコショウを適当に振り、フタをしてシェーカーのごとくシャカシャカ振り回せば出来上がり。所要時間は約10分でした。

 すぐに味見をすると、生の玉ネギやリンゴの味が個々に強過ぎて、やや角が立つような無骨な味なのですが、これを冷蔵庫で1日寝かせると程よくなじむと言いますか、化けます!一瞬、何が材料だったか作った本人が思い出せないほど別物の味に、まさに市販のジンギスカンのタレの味になるのです。

 市販のタレは、最近スーパーで7種類ほど成分リサーチをしましたが、どれも調アミ、カラメル色素、増粘多糖類の三点セットが漏れなく入ってお買い毒(!?)。それらとほぼ同じ味を無添加で作れると分かって、カラスヒコは大いに感動しました。

 ただし、自製タレは商品にはなり得ません。なぜなら風味が、おそらく冷蔵庫で4、5日しか持たないはずですから。市販品のように常温で1年以上、味も色も変わらない便利な使い勝手はなし。まあ、どちらに価値を見出すかの問題でしょう。

 レシピサイトをいろいろ見ると、ジンギスカンのタレには実に多彩なバリエーションがありました。上記のベーシック材料8品に加えて砂糖を入れる、すりゴマを混ぜる、ハチミツを垂らす、唐辛子、生柿、みそ、みかん汁、トマトケチャップなどなど。まあ、手間暇との兼ね合いでマイダレを楽しくR&Dする余地がたっぷりありそうです。

■肉タレはサラドレにも使える
 さて、ここからは応用編。自製ジンギスカ糖質制限ンのタレはかなり汎用性が高い、つまり自炊で幅広く使い回しが利きそうなのです。豚肉にかけても結構イケました。

 写真の右皿は豚肉薄切りをレンジの網で、余分な油を下に垂らしながら焼き、レタス、湯がきブロッコリー、生玉ネギスライスと一緒に盛り付けた例。

 自製タレをスプーンで多めにかけてやると、肉ばかりか野菜も非常においしい。肉用に作った自製タレが生野菜用ドレッシングとしても十分に使えるのが分かります。
 玉ネギやコショウでスパイシーな味が出る上に、ニンニクとショウガで味に重厚感が加わり、リンゴの甘み、レモンの酸味が実に爽やか。

 いわゆるサラダドレッシングの基幹成分は塩と酢と油ですが、この自製タレでは、塩の代わりをしょうゆ、酢の代わりをレモン汁が務めています。足りないのは油だけ。

 そして油の機能とは、丸元淑生さんの言葉を借りれば、葉野菜の表面をコーティングしてシャリ感を守ると同時に、付加する味つまり塩と酢が滑らかに、サラダ全体に均等に回るようにする、文字通りの「潤滑油」なのだと。

 大きなボウルにちぎり入れた葉野菜に、質の良い油、例えば亜麻仁油などを少量かけて何度も「トス」する。つまり木製フォークなどで優しく持ち上げて落とすようにしながら全体に油を薄く行き渡らせ、その後に塩や酢を「走らせる」のが本物の「トスドサラダ」であると。

 だとすれば、私たちの小規模なケの自炊現場では、油は使わなくとも、塩(またはしょうゆ)と、酢(またはレモン汁)を、すりおろしてどろどろになったリンゴや玉ネギと一緒に適量ずつ野菜に絡めて箸で食べるスタイルも、本来のトスドサラダに、コンセプト的に案外近いのではないかと思ったわけです。

 すなわち、週一回自製タレを作れば、安いサラダ油や化学調味料や増粘系添加物にまみれた既成ドレッシングをわざわざ買わなくても、肉も野菜もおいしく食べられる。野菜不足の不安感をあおるCMでサラドレ常習者に追い込まれる食生活から逃げられる。自製タレは自炊の大きなインセンティブになるのです。

 このタレは栄養価も高いので、4、5日たって風味が飛びそうになったら日本酒や焼酎のさかなにして食べ切るのもお薦め。また、上記材料のリンゴを大根に替えれば、かなり本格派の牛ステーキ用ソースになります。甘みが消えて大根らしいフレッシュな辛みが際立ち、これはビーフによく合うからです。

 さて、すりおろしグループの、おろし切れない残り部分は、4品をまな板の上にまとめて、包丁でたたいて細かくしてタレに混ぜてしまえばロスが出ません。適度な歯触りと不均一な手作り食感もまた自製タレの醍醐味(だいごみ)です。

 ではまた。

マギーブイヨンの浅煮野菜

 「薄味がいい」といわれるのは、健康のために我慢してあっさり味で食べなさいという意味ではなく、外から付け足す味を最少限度にして、素材の味を引き出しましょうという話。さっと煮の野菜はおいしくて、早くできるから「サムライごはん」にぴったりです。

■ご飯とは別に食べられる
 今月のカラスヒコはサンマ月間。夕食 (23)今夜もまたサンマ焼きです。体は多少夏バテ気味でも、サンマの焼けるにおいで一気に食欲が復活するから不思議です。シンプルな塩焼きは油ジュージューなのに全然飽きません。1尾97円@イトーヨーカドー。

 さて、右側は有り合わせの野菜を無添加マギーブイヨンで3分くらい煮たスープです。具材はキャベツ、玉ネギ、ブロッコリー、パプリカの4種。
 昨日までは、トマト、カボチャ、シメジもそろっていたので、豪華ワイン蒸しを作っていました。でも、メンツが減って寂しくなってきたので雰囲気を変えてみたのです。

 野菜が崩れるまでコトコト煮る時間もないので、3分くらいで熱が通るであろうサイズに切り分け、水から入れて火を付けました。マギーブイヨンも一緒に入れ、ブラックペッパーを振り、小さな鍋にフタをして加熱。
 煮立ったら弱火にして、サンマの焼け具合を横目で見ながら、3分くらいたったかなと思ったころ、火を止めました。

 これで十分おいしく食べられます。切って3分煮ただけ。でもキャベツのしこしこ感、玉ネギにはサクサク感も残っていて、それぞれ独自の甘みも出ています。ブロッコリーの花の部分は口の中でサッと砕け散るようにつぶれますし、肉厚のパプリカを噛むとジューシーで、しかもキュッという歯応えも残していて、とてもうまい。

 調理の上手な人には、こんないい加減な手抜きのスープでは笑われるかもしれませんが、忙しい平日の、遅く帰宅したあわただしい夕食用なら、これでいいと思います。切る時間を含めても10分で出来てしまう浅煮野菜。早い・安い・うまい、しかも無添加だからです。

 そして大事なことは、この簡単煮物は、ご飯と一緒ではなくても全部食べられるほど薄味だということ。マギーブイヨンの味は、塩味と若干のチキン風味程度に抑えられていて、野菜の味を引き立てています。これと正反対なのは、外食や調理済み総菜で、強めの味を主張するスープや、とろみ系のソース、タレなどの味が、野菜そのものの味よりも前面に出ているものが多いのです。

■既成ソースを置かない自炊
 その強い味を薄めるようにご飯を、あるいはパンや麺を食べるような食事に、やや問題があるように思うのです。栄養のバランスを考えれば、ご飯は本来、昨日書いた昆布やおかかなど海藻や小魚系のおかず、あるいは酢を含む梅干しや割干大根の常備菜(=ごはんの友)でいただく。
 魚や野菜料理は、塩などのあっさりめの味付けで、主食と一緒に頬張らない食べ方のほうが本当なのではないかとカラスヒコは思うのです。

 最近は主食が精製されて味がなくなり、主食の周りのカルシウムなどビタミン源の常備菜も非常に少なくなっています。メーンディッシュは1皿に肉系と葉野菜が載っている。つまり油脂と動物性タンパクをソース味で口に入れて、でんぷん質で味を延ばすような食べ方。

 よく栄養士さんが、「体のために薄味に慣れましょう」と言いますが、その意味は、タレやソースや、煮汁の味を薄くしなさいということでしょう。けれども、多くの人は「それではまずいから」と、なかなか言うことを聞きません。そして、「俺はまずいものを食べてまで長生きしたいとは思わん」という方向に話が転がりがちです。

 そうではなくて、正解は多分、強い味付け(おそらく化学調味料や添加物が満載の)がなくても、素材そのもののおいしさを引き出した料理に切り替えましょう、であるはずです。そこまで具体的に踏み込んだ提案を、医者も栄養士も、看護師も料理研究家もできないから、薄味、薄味と、言葉だけが空回りしているだけなのだと思います。

 だから、まだ20代、30代でアクションを起こせる人なら、主食を未精製に戻し、常備菜を充実させ、自分オリジナルな低加熱・短加熱の煮物、蒸し物、そして発酵系の漬け物ノウハウを失敗を繰り返しながら身に付けていきましょう。家の台所に既成のソース、タレ、ドレッシング、サラダ油などを一切置かない自炊スタイルも可能なのです。

 安さをうたう外食への依存度を下げることが、私たちにとっては当面かなり大事です。いま外食産業は業界再編成が真っ盛りで、一部にはファンドとファンドの間で売り買いされる企業も出ています。外食の全てがそうだとは言いませんが、もう、おいしくてヘルシーな食の提供などと言っていられる状況ではなさそうです。

 外食産業にかかわる人たちには大変申し訳ないのですが、今は自炊頻度を上げていくしかありません。

 ではまた。

とよま納豆はタレを付けない

宮城県登米市、塚本食品の「とよま納豆」には、タレとからしの小袋は付いてきません。せっかくの自然食品である納豆を添加物で台無しにせぬよう、家庭の無添加しょうゆで召し上がれということでしょう。「お客様が便利なように」と気安く添付する大手メーカーよりもずっと消費者思いです。

■言い訳しない頑固さ
 タレとからしの小袋を添付するメーカーが悪いとは思いません。付いてくるほうがサービスがいいと感じる客も多いでしょう。納豆1111とよま使わなければ捨てればいいだけの話と。
 メーカーにとっても、小袋は2つで1円か2円でしょうから、気前よく全品に付けたほうが製造工程もシンプルになるでしょうし。

 でも、例えば弁当の割り箸やアイスクリームを食べる木のヘラの場合は、以前は全品に「標準装備」でしたが、資源節約ブームを機に風向きが変わりました。今では、「割り箸は付けますか」とコンビニのカウンターで聞かれるのが当たり前です。

 割り箸の節約やマイ箸運動が森林資源の保護に本当につながるのかどうかは別にして、納豆のタレとからしは大いに問題です。まず、自然食・健康食を看板にしている納豆メーカーが、自社製品をわざわざ汚して食べることを消費者に推奨しているわけですから(タレ・からしの添加物詳細はこちらから)。

 消費者の側から見ても、便利だからといって、せっかくの納豆にああいうものを毎日かけて食べていては、かえって健康によろしくないはず。納豆を食べる意味がなくなってしまいます。メーカーと客とが一緒になって、納豆という世界的に認められたヘルシーフーズの価値をおとしめているような。

 「とよま納豆」は宮城県の小さなメーカーですが、あえて小袋を付けずに、頑として納豆だけを貫く姿勢に気持ちよさを感じるカラスヒコです。パッケージには、「付いていません」などと言い訳じみた表記は一切なく、かえって売っているスーパー側が、「この商品にはタレ・からしが付いていません」と独自のPOPを付けて客に気を遣っているほどです。

■調味料のない食卓
 やはり、納豆は各家庭に備えてある無添加しょうゆでいただくべきもの。できればネギを刻み、削り節をまぶして味と栄養価を高め、好みで生卵を落とすなどのアレンジをする。それが私たちの自衛自炊が目指すところです。

 ただ、実際にはそんな食べ方をする人は意外に少ないのではないかとカラスヒコは想像しています。おそらく、発泡スチロールのパックのままの納豆にタレとからしをかけて混ぜ、そのままごはんにかけてしまう人が今はメジャーなのではないでしょうか。

 ネギや卵を入れて混ぜる場合は、納豆をほかの器に移す必要があり、ネギを刻む包丁、まな板も使います。でも、そういう台所仕事を一切省略して納豆がいきなり食卓の上で開封されるとしたら、添付のタレとからしが非常に楽で便利だからです。

 普段から、味付きの総菜やレトルトが主体の食卓で、冷凍ギョーザやカット野菜の場合には専用のたれ、ソース、ドレッシングなどが付いてきますから、そもそも、しょうゆなど汎用の調味料は最初からテーブルに登場しないのかもしれません。

 そう考えると、とよま納豆の頑固一徹さが貴重なものに思えてきます。タレとからしを付けないことこそ、消費者の健康生活を真摯に提案していることになるからです。メーカーにもサムライがいるのです。

 「楽です、便利です」と消費者におもねる大多数のメーカーと、一体どちらを信じ、支持していくのか。私たちは態度を決めないといけませんね。

 ではまた。 
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    ■「サムライごはん」とは・・・
     超多忙で料理が嫌いな人が、健康を自衛するためにつくる「最短時間で、栄養十分、かつ無添加」な食事。いまの時代を生き抜くために、男女を問わず一人一人が身に付けるべき「武芸」のようなもの。外食や加工食品がまだほとんどなかった1955年以前の日本の家庭食がモデルです。
    ■「自衛自炊」とは・・・
     趣味やライフスタイル的自炊ではなく、将来病気にならないための先行投資、あるいは保険目的の調理技術です。「忙しい」という理由で食事を外注せず、自炊スキルを身に付けて、自分と子どもの健康を守るのが狙いです。
    ■外食メニューをまねない自炊
     料理本に載っているのはたいてい外食メニューのつくり方です。それを覚えても、味でもコストでも外食にはかないません。「サムライごはん」では、見た目は地味でも、栄養価が高く無添加な、自炊ならではのメニューを研究していきます。
    ■油・糖・添(ゆとうてん)を締め出す自炊
     「サムライごはん」は、余分な油脂・糖分・添加物を極力排除した食事を目指します。 そのために加工食品や調理済み総菜を使わず、生の素材を最少限度の加工で食べることが目標。 成分表示をしっかり見ながら、油・糖・添を慎重に避けていきます。
    ■サトチュー(砂糖中毒)との戦い
     動脈硬化や高血圧などで健康を損ねる人の多くは砂糖を摂り過ぎています。菓子や清涼飲料水ばかりではなく、現代では総菜や加工食品などご飯のおかずにまで砂糖がこっそり使われているからです。サトチューとの戦いも「サムライごはん」の主要なテーマです(▶100918)。
    ■「豆ごはん」は最強の主食
     玄米と等量の白米、そして5種類の豆(大豆、青大豆、ガルバンゾー、金時豆、黒豆)を一緒に炊く「サムライごはん」の主食です。これに押麦、アマランサスも加えると栄養バランスが完璧に近くなります。冷めてから食べても非常においしく、おにぎりにも最適です(▶130409)。
    ■「ニャンコめし」は夕食の定番
     「サムライごはん」夕食の定番。煮干しでだしを取ってみそを溶き、朝の残りの豆ごはんを入れます。煮立ったら生卵を落として火を止め、ふたをして3分蒸らせば出来上がり。煮干しも具としていただく高栄養・無添加で、すぐにできる晩ご飯です。鍋料理の締めの雑炊のようなおいしさです(▶100226)。
    ■日替わりから週替わりへ
     野菜メニューは日替わりでは続きません。浅漬け、ワイン蒸しなどまとめ作りのメニューを取り入れて、週替わりのローテーションに切り替えましょう。材料を無駄なく食べ切り、買い物頻度も減らせる自衛自炊ならではのテクニックです(▶111118)。
    ■おにぎりは自分で握る
     豆ごはんおにぎりを自製する習慣をつけましょう。ランチを無添加で切り抜ける数少ない選択肢だからです。手を濡らして握ればくっ付かず、熱くもありません。コンビニで買うおにぎりは添加物と油脂まみれ。老若男女にかかわらず、おにぎりは自製あるのみ(▶100821)。
    ■我流みそ汁だしのススメ
     昆布と削り節を3分間煮出せば、誰にでもうまいだしが取れます。安易に化学調味料に依存せず、我流の本物だしを研究すべき。それをサボった1、2世代上の年寄りたちが、いま生活習慣病で薬漬けになっている実態をしっかり見ていきましょう(▶100926)。
    ■二十歳を過ぎたらニキビじゃない
     ニキビ世代をとっくに過ぎているのに吹き出物が止まらないのは、体が拒否するものを食べ続けている証拠。油・糖・添を摂り過ぎていないか、食生活を見直すきっかけにしましょう(▶111126)。
    ■エコ&粗野な食習慣へ
     だしを取った後の昆布や削り節は捨てずに、常備菜に加工して食べ切ります。煮干もみそ汁の具としてバリバリ食べる。そんなエコで粗野な食習慣に回帰するのも「サムライごはん」のスタンスです(▶120722)。
    ■「ご飯は太る」は本当か?
     コメ離れが進んでいますが、カラスヒコは「ご飯は太る」という通説はウソだと思っています。むしろ実態は、パン食による油脂、タンパク、精製穀物の過剰、さらに甘い飲料、間食が原因なのでしょう。「サムライごはん」では、玄米や豆類主食への回帰によってビタミン、ミネラルを確保し、スリムで健康的な肉体を取り戻していきます(▶100527)。
    ■残業食をコントロールしよう
     残業時間中にスナック菓子などで中途半端に空腹を満たす習慣は危険。油・糖・添まみれなのはもちろん、寝る前のドカ食いを招く原因にも。むしろクラコットやドライフルーツなど、きれいな食材をしっかり取るのがお薦めです(▶110609)。
    ■失敗しないゆで卵
     殻がつるりんと気持ち良くむけて、半熟・全熟を自在にコントロールできるようになれば、ゆで卵は頼れる常備菜になります。ポイントは湯が沸騰してから卵を入れ、再沸騰してからのゆで時間。意外に簡単です(▶110130)。
    ■学生・単赴・シンママにチャンス!
     「サムライごはん」の質実剛健な味が家族の反発を招くこともあります。いまや化学調味料や添加物を気にしない人がマジョリティーな時代ですから。むしろ一人暮らしの単身赴任者や、舌が染まっていない幼子を持つシングルマザーにこそ、いろんなトライ&エラーができるチャンスがあります。学生も社会に出る前に自炊技術を身に付けたほうが勝ち(▶120305)。
    ■「ワイン蒸し」で野菜たっぷり自炊
     「あなたは野菜不足」とCMに脅かされてサプリに飛びつく人が多過ぎます。ワイン蒸しや酒蒸しは、数種類の野菜を毎日飽きずに食べ続けられる自炊独自の加工ワザ。油脂も添加物も使わない簡単野菜メニューで武装しましょう(▶120922)。
    ■糖尿病を知り、真剣に予防しよう
     糖尿病や腎不全は「不治の病」です。新しい薬品や治療法が開発されても、高いお金と引き換えに苦痛を和らげる程度。だから発病しないように若いうちから食生活を立て直すのが唯一の正解です。できなければ自己責任で、メディカル資本にたかられる「いいお客さま」になってしまいます(▶111107)。
    ■外食は低加工なそば or 海鮮系を
     朝夕の食事を「サムライ化」すれば、ランチは少々ジャンクなメニューでも大丈夫。でも、可能な限りはそば系・海鮮系など加工度の低い献立を選ぶのが正解。日々の「油・糖・添」締め出しこそ確実な生命保険なのです(▶100326)。
    ■浅漬けが自炊を軌道に
    白菜、キュウリ、大根、パプリカなどを適当に切り、塩をまぶしてタッパーに入れておくだけで自製の浅漬けができます。翌日から5~6日間食べられる常備菜ですから野菜不足はほぼ解消。面倒に思えた自炊が一気に軌道に乗ってきます(▶120608)。
    ■ピクレで自製漬け物を
    乳酸発酵する本物の漬け物を自分で漬けるなど、多くの人にとって想像を絶する事態でしょうが、実は簡単。「ピクレ」があれば、冷蔵庫の中で勝手に発酵してくれるからです。化学物質にまみれた出来合いの漬け物におさらばできます(▶120805)。
    ■ヒジキはそばつゆで煮る
    カルシウム豊富なヒジキを切干大根、こうや豆腐、干しシイタケと一緒にそばつゆで煮てしまう。甘じょっぱくしない、本来の素朴な煮物が素人の手抜きレシピで作れることに驚きます。上の世代が放棄してきた健食習慣を取り戻しましょう(▶121204)。
    ■乾物をだし汁で戻す手抜き
    車麩、こうや豆腐、湯がき大根など乾物は水で戻さず、いきなりだし汁に浸します。戻し工程と味付けをいっぺんに行う手抜きワザ。素朴な味わいの常備菜になります。だし汁が食材に吸われて減ったら、ひたひたまで注ぎ足すのがポイントです(▶130412)。
    ■瞬間加熱の温野菜サラダ
    ブロッコリー、アスパラ、パプリカ、きぬさやなどを100℃のお湯で3~5秒。少量ずつ加熱して網ジャクシでさっと取り出すのがコツ。丸元淑生さん式の温野菜サラダは目からウロコです。自炊が俄然充実してきます(▶ 100307)。
    ■夜食なら粉吹きイモ
    夜におなかが減ったら、即席麺やコンビニおにぎりを食べるより自分でイモをゆでましょう。ジャガイモやサツマイモのおいしさを再発見して感激します。未精製の炭水化物で太らず、もちろん添加物もゼロ(▶ 100104)。
    ■ニンジンの合理的摂取法
    石原結實さん式ジュースなら朝にニンジン、リンゴ、レモンが各1個ずつ摂れてしまいます。そのためだけに1万円以上のジューサーを買う価値もあるでしょう。これを飲む習慣ができれば、合成着色飲料とは永遠におさらばできるからです(▶ 100407)。
    ■ラタトゥイユで自炊に自信
    まさか自分にこんな料理が作れるとは!驚きと感動で自炊に弾みがつく丸元淑生さんのレシピです。野菜6種のシンプルな無水蒸しなのに素人でも絶妙の味が出せて病みつきになります。ポイントはトマトと玉ネギの比率だけ(▶ 101008)。
    ■小型密封容器をそろえよう
    おかかやショウガ酢漬けなどの常備菜を小型の密封容器で冷蔵庫内に整然と積み上げるのが「サムライごはん」の大事なノウハウ。容器は都度バラバラと買い足さず、スタックできる同型をまとめ買いしましょう(▶ 101224)。
    ■自炊 vs 外食、どっちが安い?
     実際の支出額はおそらく同程度で、それなら手間なしの外食が合理的と考えがち。しかし、金額当たりの栄養価に大差があり、外食ライフでは将来の健康崩壊リスクが高まります。自炊食の原価計算から中長期の健康戦略が見えてきます(▶120627)。
    ■ダイエットで感じた10のこと
     本物のダイエットなら、減量よりもまず肌の色つやが良くなり、原因不明のかゆみや爪の黒ずみなどが消えていきます。見た目のスリミング効果はおまけで、当然リバウンドも来ません。体の排せつ力を高める食べ方を研究しましょう(▶120926)。
    ■豆類はペットボトルで管理
     豆類は袋から出し、ペットボトルに移して「見える化」しましょう。作業フローがシンプルになり、在庫量も一目で分かります。調理テクの上達やレパートリー拡大より、整理力と段取り改善でスピードアップを図るのが「サムごは」的アプローチ(▶130915)。
    ■野菜はバスケット管理する
     みそ汁用、サラダ用など用途別バスケットに分類して冷蔵。バスケット単位で取り出し、使う分だけを切り出して再格納します。数種類の野菜を毎日コンスタントに食べるにはこの手が一番。使いかけ野菜を冷蔵庫の奥で腐らせる心配もありません(▶100924)。
    ■「糖質制限」はいいとこ取りで
     速攻スリミングには効果的。でも全面的な糖質制限では穀物の豊富なミネラルを摂り損ないます。朝だけとか隔日とか、自分の調子よさの範囲で慎重に採り入れましょう。ハムやベーコンの添加物や、肉や卵を焼くときの精製油脂にも要警戒(▶140805)。
    ■洋食派はパンよりシリアル主食
     ミューズリー+オートミールの「未精製」穀物に小麦ふすまを振りかけるなど、シリアルのカスタム化にトライ。パン主食では難しい油・糖・添フリー&高ミネラルな洋食体系を設計します。「朝食=パン」の固定観念を疑いましょう(▶141101)。
    ■昆布は1回分サイズにカット
     昆布を買ってきたら、全部をみそ汁一杯分サイズに切り分けて密封容器で保管します。「調味料(アミノ酸等)」ではなく本物昆布使用にこだわりつつ、調理アクティビティー削減を狙います。合成だしでは必要なミネラルが不足するからです(▶121208)。
    ■包丁研ぎは我流で覚える
     調理人のような華麗な包丁さばきなど自炊には不要です。我流でも日々使えば、大根皮むきやネギ刻みは身に付くもの。砥石は「中砥」一種類の我流使いで包丁の切れ味が十分に戻ります。プロのまねをせず、不格好でも自分ワザを磨くことが大事(▶120124)。
    ■包丁使いの自主トレ入門
     手先超ブキなカラスヒコでも、リンゴの皮むきが支障なくできるようになりました。リンゴ皮の裏側から、包丁の刃を親指のはらに押し付けるように果肉をそぐのがコツ。遅くてもきれいにむくことに集中すれば、だんだん早くなってきます(▶150123)。
    ■丸元淑生式「蒸しリンゴ」のうまさ!
     皮をむいたリンゴを適当にスライスして、ビタクラフト鍋で弱火蒸しするだけで、シュガーレス極甘ヘルシーデザートの出来上がり。小分け冷蔵して毎日食べられるフルーツ系常備菜です。無糖ヨーグルトにトッピングするのもおしゃれ(▶100114)。
    ■「油糖抜き」スクランブルエッグ
     肉野菜ワイン蒸しを作った後、蒸し汁を有効活用します。生卵を落として混ぜて弱火蒸し。卵そのものの粗野で力強い味に驚きます。自炊のスクランブルエッグでは、砂糖を加えて精製油脂で焼く外食レシピの常識を疑ってかかるのが正解(▶150623)。
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