今夜は豆ごはんの残りにうるめイワシ、ヒジキ、梅干し載せ。おかずは野菜のワイン蒸しで、これも朝の残り。デザートにドライプルーンとナツメヤシでした。最近コンビニで揚げたてのとんかつ、コロッケ、焼き鳥などを激しく売り込んできますが、要警戒。夕食は特に脱オイル、脱添加物です。
■添加物表示義務の除外品
セブンイレブンでは7月12日から店内で揚げるとんかつを発売。サークルKサンクスでも同日、店内調理の焼き鳥を導入したそうです(日本経済新聞7月12日)。
いずれも工場で下加工をした冷凍品を店内で加熱するだけですから、調理人の資格を持たないアルバイトでも販売できます。
ファミレスと同じですね、というか、私たちがスーパーで冷凍食品を買ってきて、家で加熱して食べるのと基本的に変わらないわけです。
しかし、これを「揚げたて」「出来たて」と呼んで、ありがたがって買うのはどうかなとカラスヒコは思うのです。確かに、油で揚げたものを冷凍して、それを家でチンするよりは、揚げる前に冷凍して、コンビニ店頭で揚げたり焼いたりしたものをすぐ食べるほうがずっとおいしいのは間違いないでしょう。
けれども、今の私たちには食事から余分な油を減らすこと、特に安い揚げ物に多く含まれる加熱した飽和脂肪やトランス脂肪酸をシャットアウトするのがとても大事なことなので、「揚げたてだからスーパーの総菜よりおいしい」などという比較広告のような呼び掛けに心を乱されていてはいけないのです。
添加物についても問題ありです。工場でパックされた弁当や総菜なら、成分表示のシールを貼るのが当然ですが、店頭で調理・販売するファストフードは、ハンバーガーなどと同様に添加物の表示義務から除外されています。
■客よりも店にとっておいしい
コンビニにとって、長年の課題は主婦も含めた女性客の取り込みです。ここ数年、デパ地下やスーパーが弁当・総菜を強化して料理を放棄した女性客層を見事に引き付けたので、その何%かでも取り込むために「出来たて」を打ち出しています。業態間戦争の戦略商材なのです。
もう一つ、出来たてのファストフードは店の利幅が大きく、50%以上といわれています。しかも、加工は全部工場で済ませて店では廃棄がほとんど発生しないので、廃棄ロスの負担を巡るトラブルも起こりにくい。客よりも本部や店にとって「おいしい商品」なのです。
これらは、コンビニの成長にとっては必要なことなのですが、私たちの食生活には何の関係もない、というより、油脂や添加物を、成分も分からないまま余分に取らされる危険性のほうが大きいと思いませんか。
「揚げたて」であろうがなかろうが、揚げ物そのものを減らす食生活を心掛けるべきだとカラスヒコは思うのです。もちろん、プロが鮮度のいい油で揚げる本格的な揚げ物は、和洋を問わず例外です。豆ごはんで賢く倹約しながら、余裕のあるときに奮発して堪能しましょう。
そもそも、「出来たて」だけが食事の価値ではありません。朝食の残り物、昨夜の残り物でも、無添加でおいしい食べ物はいくらでもあります。残り物を上手に活用する調理力こそが、今の私たちの武器ですから、簡単に放り出さずに磨いて使いこなしていくことが大切です。
ではまた。
■添加物表示義務の除外品
セブンイレブンでは7月12日から店内で揚げるとんかつを発売。サークルKサンクスでも同日、店内調理の焼き鳥を導入したそうです(日本経済新聞7月12日)。
いずれも工場で下加工をした冷凍品を店内で加熱するだけですから、調理人の資格を持たないアルバイトでも販売できます。
ファミレスと同じですね、というか、私たちがスーパーで冷凍食品を買ってきて、家で加熱して食べるのと基本的に変わらないわけです。
しかし、これを「揚げたて」「出来たて」と呼んで、ありがたがって買うのはどうかなとカラスヒコは思うのです。確かに、油で揚げたものを冷凍して、それを家でチンするよりは、揚げる前に冷凍して、コンビニ店頭で揚げたり焼いたりしたものをすぐ食べるほうがずっとおいしいのは間違いないでしょう。
けれども、今の私たちには食事から余分な油を減らすこと、特に安い揚げ物に多く含まれる加熱した飽和脂肪やトランス脂肪酸をシャットアウトするのがとても大事なことなので、「揚げたてだからスーパーの総菜よりおいしい」などという比較広告のような呼び掛けに心を乱されていてはいけないのです。
添加物についても問題ありです。工場でパックされた弁当や総菜なら、成分表示のシールを貼るのが当然ですが、店頭で調理・販売するファストフードは、ハンバーガーなどと同様に添加物の表示義務から除外されています。
■客よりも店にとっておいしい
コンビニにとって、長年の課題は主婦も含めた女性客の取り込みです。ここ数年、デパ地下やスーパーが弁当・総菜を強化して料理を放棄した女性客層を見事に引き付けたので、その何%かでも取り込むために「出来たて」を打ち出しています。業態間戦争の戦略商材なのです。
もう一つ、出来たてのファストフードは店の利幅が大きく、50%以上といわれています。しかも、加工は全部工場で済ませて店では廃棄がほとんど発生しないので、廃棄ロスの負担を巡るトラブルも起こりにくい。客よりも本部や店にとって「おいしい商品」なのです。
これらは、コンビニの成長にとっては必要なことなのですが、私たちの食生活には何の関係もない、というより、油脂や添加物を、成分も分からないまま余分に取らされる危険性のほうが大きいと思いませんか。
「揚げたて」であろうがなかろうが、揚げ物そのものを減らす食生活を心掛けるべきだとカラスヒコは思うのです。もちろん、プロが鮮度のいい油で揚げる本格的な揚げ物は、和洋を問わず例外です。豆ごはんで賢く倹約しながら、余裕のあるときに奮発して堪能しましょう。
そもそも、「出来たて」だけが食事の価値ではありません。朝食の残り物、昨夜の残り物でも、無添加でおいしい食べ物はいくらでもあります。残り物を上手に活用する調理力こそが、今の私たちの武器ですから、簡単に放り出さずに磨いて使いこなしていくことが大切です。
ではまた。