「サムライごはん」de自衛自炊

忙しい人こそ自炊しましょう!料理嫌いのための高栄養で無添加な「ケ」の食の技術を研究するブログです。悪食による人格崩壊から辛くも生還したカラスヒコの経験に基づく学生・単身赴任者・シングルマザー向け貧乏自炊教室にお付き合いくだされ!

地産地消

泉マルシェは地産地消の祭り

 泉マルシェ(仙台市)第4回は昨日、好天に恵まれ大盛況。ただの飲食や物販フェアではなく、宮城大学のサークルが運営を担い、地元ジャズバンド、オペラ歌手、ジャグラーらのライブ、地元ラジオ局fmいずみの生中継など泉区全体の収穫祭といった趣でした。

■出店業者は真剣そのもの
 宮城県は、泉マルシェ1209もともと地産地消関連のイベントが盛んで、農畜水産品の販売フェアや、B級グルメを集めた食べ歩きフェスタなどが本当に多いところです。
 カラスヒコは、そういうイベントが大好きなのですが、中でも泉マルシェは独特で、本場フランスのマルシェの雰囲気がテーマなのだそうです。

 毎年、開会宣言の直後に、シルヴィ・バルタンの『あなたのとりこ』が、テーマミュージックのような感じで会場内の各スピーカーから流れます。これで一気にフランスムードが盛り上がる仕掛け。昨日は、10時開会の30分も前から会場は客で埋まっていました。

 テントは青と白のストライプで統一され、ケバケバしい色のノボリはあまり使われません。店名はダークグリーンの黒板にチョークで書くようになっていて、なかなかあか抜けています。これら装飾物の制作は、地元宮城大学のアートスタンダードというサークルの学生が受け持っています。

 飲食や産直野菜のブースばかりではなく、手作り雑貨、アンティーク、衣料、食器、化粧品などのお店が全体の3分の1近くを占めているのも泉マルシェの特長でしょう。ビールやワインのグラスを片手に、ぶらぶら見て歩くだけでも楽しい時間が過ごせるのですが、実際に、雑貨系のブースもかなりの売上を挙げているそうなのです。

 仙台市中心部のある雑貨店のご主人の話では、自店のホームページで1カ月以上も前から、泉マルシェに出店してこういう商品を販売しますと告知して、予約してくれる客に特典を付けたり、反応が良い商品は急きょ仕入れを増やして臨むなど、実販に結び付く緻密な仕掛けを凝らしています。

 また、市外から参加したアンティーク店の30代前半の女性店長は、「普段は店に来ない仙台のお客様と接触できるので、商品への幅広い意見が聞けるから」と、明確なマーケティング目的を持っていました。お祭りに付き合い気分で参加して、経費を賄える程度の売上があればいいというような、のんびりとしたスタンスでは全然ないのです。

■感謝祭を支える「民度」
 出展者たちのこうした真剣さこそ、泉マルシェの成功のエンジンなのではないかとカラスヒコは今回強く感じました。泉マルシェはたった1日、10時から17時というわずか7時間の開催時間に、毎年3万人強の客を集めています。これは仙台市総人口の3%ですから、結構ものすごいことです。

 コンセプトの良さや会場デザイン・運営のうまさはもちろんありますが、参加業者の意気込みが違う。これは、ひょっとすると、震災復興はもちろん、その先のデフレ脱却にまでつながる公共投資の在るべきモデルかもしれないとまで感じたのです。

 泉中央駅前というターミナルな公共空間を開放して、地元の商店、大学、放送局、農家、アーティスト、パフォーマーなどを集めるスキームを作れば、人が3万人も動いてにぎわいが生まれ、お金も落ちるからです。周辺のセルバ、スウィングなど商業ビルの各テナントも、イトーヨーカドーも、付近の有料パーキングなども一日中繁盛していたようです。

 会場となる駅前のペデストリアンデッキが「公道」で、市や警察は商業イベントにはあまり頻繁に開放できないという事情があるようです。けれども、これには地産地消の感謝祭のような意味があり、地元を中心に県内外の中小自営商店が集うお祭りですから、ぜひ大目に見てもらえるといいのですが。

 去年までの3回は、経産省の補助を受けての開催でしたが、今年からはほぼ地元の自力開催だそうです。そのため、来年からの継続開催を目指して、来場者に1口500円の資金カンパが呼び掛けられていました。地元住民が祭りを楽しむだけなのか、本気で地域を支えていく気があるのか、「民度」が問われているように感じました。
キッシュ
 お昼には、おいしいキッシュをいただきました。タルト風の生地に、ひき肉、アスパラ、ピーマン、卵、カボチャなどが挟んであり、多分生クリームなども使っているのでしょう。ほんのり甘く、じわっとした最高においしい焼き上がりでした。

 コロナビールのようにラッパ飲みしたハイネケンもうまかった。来年もまた来なくてはと思い、一口だけですがカンパもしてきましたよ。

 ではまた。

輸入と国産が並ばないレモン

 スーパーではOPP、TBZ、イマザリルなど防カビ剤を使っていない国産のレモンを、なぜ防カビ剤まみれの輸入品と並べて売らないのでしょうか。国産品はたいてい、かんきつ類売場とは離れた場所にポツンと置いてある。客に比較検討してほしくないという後ろめたさがあるようです。

■無農薬レモンをひっそり扱う店
 気が付いている方グレープフルーツ&レモン (2)も多いでしょうね。うちの近くのイトーヨーカドーでも、そのそばの地元スーパーでも「隔離政策」は同じです。防カビ剤使用レモンと不使用の国産レモンは、おそらく意図的に別々の場所に置かれているのです。

 ヨーカドーは良心的なチェーンストアですから、輸入レモンには全て、「OPP、TBZ、イマザリルを使用しています」というPOPカードを付けて、客に注意を喚起しています。消費者の味方をうたう大手だけのことはあると評価できる姿勢ではあります。

 一方、国産品には、「・・・・を使用しておりません」というカードが誇らしげに付いてはいるのですが、そのレモンは全然別の場所に、しかも、山のように積まれた輸入レモンとは対照的に、通路の足元に小さなカゴに入れてこっそり置いてあったりするのです。

 並べて、客が比較検討しやすい状態で売ると、誰もが国産品を買って輸入品が売れなくなるばかりか、場合によっては店の仕入れ方針まで疑われかねない。そんな心配をしているのではと勘繰りたくなりませんか。

 近くの地元スーパーも、最近はヨーカドーに学んだのか、「OPP・・・・」のカードを付けるようになりましたが、国産品を目立たない場所にひっそり置くところまでヨーカドーそっくりで、カラスヒコとしては苦笑してしまいます。

 ま、情報を公開しない某電力会社などに比べればはるかにマシな姿勢で、私たち消費者自身がちょっとだけ注意を払えば安心・安全な買い物ができる環境ではあります。

■防カビ剤には「No!」と言う
 ところが、グレープフルーツでは困ったことになっています。例えばヨーカドーでは常時5、6種類を扱っているのですが、全品に、「・・・・を使用しています」というPOPカードが付いています。カリフォルニア産のオレンジやバレンシアオレンジなど輸入かんきつ類も同様です。

 そして、防カビ剤を使用していない国産グレープフルーツは置いていない。かんきつ類では、愛媛産の高級みかんがありますが、この時期ですから5個入りで600円近い値段が付いていて、ちょっと手が出しにくい。
 あとは、「わけありデコポン」などと称して、皮が汚くて傷だらけのものや、皮がやや青くて見るからに酸っぱそうな夏みかんぐらい。選択の余地が悲しいほど少ないのですよ。地元スーパーでも状況は似たようなものです。

 はっきり言って、これがグローバル経済の弊害なのでしょう。アメリカや南アフリカ、イスラエルなどの遠方から安いグレープフルーツを船便で大量に買い付けるからポストハーベストの防カビ剤が必要なのです。

 防カビ剤を使わなくてもいいような国産近隣農業の産品があまり目立ってしまうと、グローバル調達の一括大量仕入れメリットが減ってしまいます。また地場産品がメーンになるとエリアごと、場合によっては店ごとの仕入れになりますから、チェーンストアにとってはオペレーションコストの増大が怖いのです。

 シビアな見方かもしれませんが、スーパーが掲げる「地産地消」キャンペーンとは、決められた予算枠内での販促の仕掛けにすぎません。お客は黙ってOPP、TBZ、イマザリルがひょっとすると皮から中身にまで染み込んでいるかもしれないレモンやグレープフルーツを食べてくださいねということ。

 当然、答はNo!ですよね。遠くても面倒でも、産直店や地場の青果店で防カビ剤なしのかんきつ類を買うべきです。「・・・・使用しています」というPOPを見ながら黙々と買い続けるのなら、消費者はますますなめられるばかりですから。

 ではまた。

地産地消の自炊派を目指そう

 料理好きな人は自炊を伸び伸びやっていますが、そういう人はごく一部。大半は苦痛なのに節約のため、あるいは外食依存はだらしがないからと自分を律して頑張っています。でもカラスヒコは、もっといい加減な自炊でもいいと思います。こんなちぐはぐな食事でも身の周りにあるものを食べていけば。

■地球の裏側の果物はいらない
 今日の仙台は気温が20℃。完全に春です。セブンイレブシリアルンもマクドナルドもすっかり平時に戻り、今日あたりのランチバトルは大盛況。街中の店ではレジに笑顔の行列ができていました。
 でも、震災前と同じ食生活にストレートに戻っていくのは正しいのだろうかと、何か複雑な気持ちで眺めてしまいました。

 今回の被災で外食・中食産業は大混乱して、営業再開が遅れるお店が続出しましたが、その間、私たち「食事難民」を支えたのは、無償の炊き出しや全国からの援助物資を除けば、いわゆる産地直送の市場や、農家からの持ちより販売所でした。

 カラスヒコは、なにもそれに恩義を感じて、平時になっても外食・中食を利用するなと言うつもりは毛頭ありません。けれども、私たちがどっぷりと浸かっていたグローバル調達ネットワークに頼らなくても、地元農家がつくったコメや野菜があれば当面なんとかなることが実感できてしまったのです。

 もちろん、東北で暮らしていても九州や四国て獲れる果物も食べたいし、たまには輸入牛肉もいい。ただ、チリ産のサケや南アフリカ産のグレープフルーツが常時店頭に並んでいて、それらが地場産品よりずっと安いのは実は異常なことだったと気付いてしまいました。

 自動車部品なら、地球の裏側から調達してもコストが合えば何の問題もないと思います。腐らないものですから。ただ、食品でそれをやると、防腐・防カビ・変色防止の薬剤や冷凍・冷蔵設備で莫大なコストがかかるはずなのに、グレープフルーツが120円で買えてしまう不気味さの問題なのです。

■大根1本とにらめっこする
 料理が好きな人は別にして、みんな苦労して自炊を頑張っています。ツイッターの声などを拾ってみると、外食・中食依存を潔しとせず、人としてなるべく自炊をすべきだと考える真面目な人が多いことに驚かされます。

 そして時間がなくて続かないことに罪悪感・無力感を感じて、自分はだめなやつだみたいに思っているようなつぶやきが目立つのです。でも、そんなふうに考えなくてもいいとカラスヒコは強く思います。

 料理本を買ってきて、主菜・副菜とか、栄養素の組み合わせとか、カロリー計算とか、そんな勉強をするのではなくて、手に入る素材をかき集めてきて、それをどう加工して食べるかを考えるほうが早いのです。設計図通りのパーツを集めて組み立て方を学ぶのではなく、身の周りのパーツでオリジナルな料理を作ってしまう。

 例えば大根1本とにらめっこして、まさか全部を大根おろしにして食べようと考える人はいません。みそ汁の具にしたり、浅漬けにしたり、ニンジンと一緒に煮たり、酢漬けにするなど考えつく限りの加工パターンを失敗しながら身に付ける。ゴールはオリジナルな常備菜を作って、無駄なく食べ切ることです。

 ご心配なく。学校の勉強や会社の仕事よりはずっと簡単なことです。私たちにとって不利なのは母親があまり調理技術を持っていなくて、教われない場合が多いことです。でもそのへんはネットの情報交換で補っていきましょう。○○を○○して食べたらうまかった、失敗した、という情報をどんどん発信していきましょう。
 3.11を境にして、地産地消型の昔の食べ方に真剣に取り組むべきときが来たと思っています。

 ではまた。

サムライ時代のテーマパーク

 日本の一部に「鎖国経済特区」を設けて、江戸時代の食事や昭和30年代の教育環境、介護・福祉サービスを集中させる。そこは経済成長しない地産地消の田園エリアで、地元民と高齢者・子ども・学生が自給自足する。国の半分はそんなサムライ時代のテーマパークにできるのでは。原資は観光収入。

■ケの食事は直売所でそろう
 3.11地震の被朝食被災食 (4)災後、毎日似たようなものばかり食べています(写真)。ごはんだけ炊いて、あとは野菜も魚も干物が中心です。

 でも、この食事は飽きません。インフラが復旧してガスや水が十分に使えるようになっても、これにみそ汁と焼き魚、あるいは煮物かおひたしが付く程度で、普段のケの食事はこれでいいのだという思いが、ますます強くなってきたカラスヒコです。

 そして、家族の記念日や親しい人と会うときには特別なごちそうを作る、あるいは外食でパッと派手な食事・宴会をする。
 また仕事で忙しい日は昼だけ便利な外食・中食を利用するけれども、朝と夜はこんなケの食事。

 そういう食生活をすれば、私たちが吸収する添加物や油脂は激減するはずです。また穀物やタンパク質がしっかり摂れますから、甘い物への渇望もぐんと弱まってくるでしょう。

 そんな人たちが増えれば生活習慣病が減って、医療制度の崩壊にストップがかかり、地産地消の農業が盛り返してくるはずです。いろいろ利害がからんできますから全てが順調に運ぶとは限りませんが、いま私たちが将来に抱いている不安の多くに解消の兆しが見えてくるのです。

 きのう、この国のグランドデザインという話をしましたが、スタート地点はやはり食事を見直すことだと確信しました。今回のように、チェーンストアの誇るグローバルな調達網がずたずたになったときでも、地元の農産物直売所程度の物流で、写真のような立派な食事が作れるからです。

■鎖国の経済特区をつくる
 カラスヒコは日本を2つのエリアに分けるべきだと思います。1つは東京など最先端の科学技術とグローバルな経済拠点を目指す沿岸地区のエリア。もう1つは農村・漁村・温泉地として、経済成長しないエリアです。

 一国二制度、あるいは経済特区の考え方で、後者は保養・療養・観光地であり、また文化学術拠点、子どもたちの集団教育施設などが自然の中に点在する日本の原風景のようなエリアです。
 チェーンストアや大規模商業施設はなく、サービス業は全て自営業。ホテルや百貨店も多店化せず、従業員は元気な高齢者が中心。

 街並みは江戸時代風、あるいは一番新しくても昭和30年風までで、商業看板なども古いデザインのまま。ホテルや飲食店では上の写真のような清貧な食事を提供し、外国や国内大都市からの保養客など滞在型・周遊型の観光客を受け入れる巨大なテーマパークのようなエリアです。

 ポイントは成長型の資本主義を入れない特区という点にあります。文化はメディアを通じて入ってくるけれども、経済的には鎖国の状態を人為的につくる。
 その中で教育・介護など利潤を生みにくいサービスを行い、その原資を観光収入で賄う仕組みをつくることです。

 食事・教育・介護など、いまの家庭・学校・地域社会では持て余している問題を解決するには、こういう方法しかないと思いますがいかがでしょうか。
 補給が届かないエリアでこそ地産地消や地元の人間関係の価値が高まる。そんなことを今回の地震の影響下で考えています。

 ではまた。

石巻春潮楼の「田舎らんち」

 石巻市・春潮楼の「田舎らんち」は地産地消にこだわった素晴らしい食事です。化学調味料を一切使わない薄味な煮物中心のケのメニューがズラリ。五穀米と貝汁、それにデザートまで含めて1260円というサービス価格です。こういうお店がまだあるのかと思うと勇気がわいてくる食いしん坊のカラスヒコです。

■地産地消の無添加ランチ
 田舎らんち 1011 春潮楼去年11月に食べた石巻市・春潮楼の「田舎らんち」です(写真)。これが素晴らしくおいしくて、どう考えても2000円以上してもおかしくないのに、なんと1260円。

 メニューをざっと書き出しますと、五穀米、しうり貝汁、サケ塩焼き、牛スジ煮、カキフライ、里芋揚げあんかけ、肉団子とキャベツ炒め、ニンジンなどの煮物、サラダ、おしんこ。そしてデザートに柿、イチゴ、コーヒーとくるわけですよ。

 おかずの中身をカウントして分類すれば、肉が2種、魚介3種、野菜9種と、栄養のバランスも非常によく、しかも全部が天然だしの味付け。
 サケは寒風にさらして熟成させた本格的な塩ザケで、普段食べているスーパーの切り身とは全然別の味わいに感動しました。

 そのサケとしうり貝が北海道産で、コメと牛肉が宮城県、そしてカキをはじめ残りの全食材が地元の石巻産。まさに地産地消を地で行く「田舎らんち」なのです。

 煮物が多いですから、ご覧のように見た目は茶色系の地味な色合い。ファミレスのような派手さがないので、子どもなら喜ばないかもしれません。
 でも、一品一品がしみじみとおいしくて、ひと口食べるごとに、ほーっとため息が出るほどなのですよ。

 春潮楼では週替わりメニューでこのランチを出してくれます。限定食数があるので、遅く行くとアウトです。
 また、地元のいろんな団体の会食に人気があって、突然行くと貸し切りで入れなかったりもします。カラスヒコはいままで7回行って4勝3敗という戦歴。

■純粋で癒やされるごはん
 自炊では時間がかかる煮物はあまりできません。フライなどは絶対にやらないので、こういうポリシーを持った良心的なお店で食べられるのが幸せだなと感じます。

 特にフライのような加工度の高いメニューは、うかつに総菜や冷凍のフライや、安い居酒屋でむしゃむしゃ食べるのはかなり冒険的なことだと思います。
 ネタ、油、パン粉などに、どんなレベルの素材を使っているのか全くわからないからです。

 昔のカラスヒコは、そういう安い揚げ物が大好きで、ウスターソースとタルタルソースを両方かけて食べていました。本人はストレス太りのつもりでしたが、原因は揚げ物でしたねえ、いま思えば。
 普段の食生活が乱れて、疲れているときは、油っこいものや甘いもの、やたらとしょっぱいものを食べたくなるものです。それが加速度的に健康を崩していくパターンなのでした。

 仕事がハードなほど、食事は素朴で純粋なものにしていかなければと思います。
 こういう信頼できる外食店を見つけておき、たまに癒やされるようなごはんをいただくのは本当にうれしいですね。

 ではまた。

『ばかもの』の2人を支えた食

 金子修介監督の『ばかもの』がすごくよかった。釘の出たまな板にニンジンを固定して皮をむいたり、中華料理を学びながらアルコール依存を断ち切っていく主人公たちの力強いドラマでした。「食」と向き合い、調理を身に付けることで生きる力を取り戻していく2人。カラスヒコも少し酒を控えるとしますか。

■「食」の技術が2人を支えた
 うわさ通り、見応えのある傑作でした。ラスト近くでそれぞれ傷を抱えた2人が再会し、憎まれ口をたたき合いながら一緒になっていくあたりにぐっと来てしまいました。

 ラストで、画面の左上に木の枝に腰かけた額子(内田有紀)がいて、右下に川の中に腰を下ろしたヒデ(成宮寛貴)を捉えたフレーミングは最高でしたね。
 苦しみを突きぬけた二人はもう大丈夫という、さわやかなエンディングでした。

 さて、映画の評価とは直接関係のないことですが、カラスヒコ的にとても好感が持てたのは2人が作る料理の描写です。
 額子は、まな板に取り付けた釘にニンジンを固定して右手1本で皮むきをしたり、キャベツを器用に切ったりして立派な調理をしていました。
 一方のヒデも、中華料理店で覚えた本格的なチャーハンや野菜炒めを披露して額子を喜ばせます。

 この映画のテーマと直接関係があるのかどうかわかりませんが、調理することやおいしく食べることが2人の立ち直りを支えている感じがします。
 額子は庭の畑でトマトなどを育てる「地産地消」をしていましたし、ヒデもアルバイトとはいえ、店主から後継ぎにと見込まれるほどプロとしての技術を磨いたのです。

 単に10年という期間があったから互いに大人になったのではなく、けがや病気と戦いながら自分の食の技術を身に付けたことで生きる力を維持することができた。
 背景にそういう支えがあるから、このドラマには力があるのだと思いました。

■2人には経済的裏付けが
 さて、ところがです。この2人がとてもラッキーであることに私たちは注目すべきです。
 ヒデには、アルコール依存のリハビリ施設から退院してきたときに、「金の心配はするな」と言ってくれる頼もしい父がおり、額子にも、亡き父親が残してくれた別荘と畑、そして障害者保険がありました。

 あのさわやかなハッピーエンドには、そうした経済的な裏付けがあることを見逃してはなりません。
 でも、ここでカラスヒコは、「どうせ映画の中の話だから私たちとは違うさ」とブータレたいのではなく、経済的後ろ盾が弱い私たちだからこそ、のんきに10年などかけてはいられない。一刻も早く自分の「食」を確立しなくてはと考えます。

 幸い私たち観客の多くはこの2人ほどつらい経験をしていません。だから、ラッキーなのはむしろ私たちなのだと思いたいのです。
 この映画を自分に引き寄せて見れば、いま何をすべきなのかが分かってきます。それは自然の食べ物を生産し、あるいは調理して健康と判断力を保ち、明日にでもこの2人のラストの境地にたどり着くことでしょうね。

 結婚式のシーンでヒデに絡む螢雪次郎さんの酔っ払い芝居が今回もよかったですね。あそこでギャオスが出てくるのかと思いましたが。

 ではまた。

※『ばかもの』 2010年/日本/カラー/120分/金子修介監督

怪しいなら買わない食べない

 「地産地消がいい」と言いながら中国野菜ばかり買う人、「健康志向」と言いながら砂糖や添加物まみれの加工食品マニア。そういうゆるさが命取りですね。安さ・便利さ・簡単さに対して自分を律しながら、皆が怪しいものは買わない・食べない・作らないに徹すれば「安心・安全」などすぐ手に入ります。

■中国の横暴より日本の無自覚
 今年は9月に尖閣列島の衝突事件があったせいか、中国が怖いとか中国人が嫌いとかいう人が急に増えてきたように感じられました。

 おととしの冷凍ギョーザ事件や北京オリンピックの聖火リレー騒動、去年のウイグル騒乱などのネガティブな印象や記憶が積み重なっているのかもしれません。
 さらに経済発展による大国化、軍備増強、資源買い占めなどの目立った動きが多いからでしょう。

 片や日本は坂道を転げ落ちるばかりで持ち直す気配すらありません。日中の立場の逆転や、飲み込まれてしまうという被害者意識、過去の歴史の復讐をされているのではという疑心暗鬼も大いにあるのでしょうね。

 でも、中国が怖いからといって、またアメリカに何とかしてくれとすがるようでは全く進歩がありません。逆に世界中の嘲笑を浴びるだけです。
 いまの私たちは、自分たちがどうしたいのかを自分の頭で考えることが一番大事です。

 他国の力を借りるとしても、それはすがり付くのではなくうまく利用したり、対等に取引をしたり、上手に漁夫の利を得たりする。
 要するに、中小国家として独立して生きる政治学を身に付けなければならないのです。

 変な例ですが誤解を恐れずにいえば、隣の北朝鮮という国はいろいろひどい国ですが、生き残るためには何でもやるという覚悟だけは私たちの国より数段上ですね。
 日本はアメリカというヒーローに何十年も囲われているうちに、自分では何一つ決められなくなってしまったパンパン(←こういう言葉を使っちゃいけないのでしょうけれど)みたいなもの。衰えて貢げなくなったら捨てられることがわかっていない。

 まあ、天下国家のことは政治家やマスコミに好きなようにやってもらうことにして、カラスヒコは添加国家のお話をどうしてもしたいのです。
 中国産の危険な食品が日本に大量に入ってくるのが問題視されますが、それは結局みんなが買って食べるからです。

■食品公害で泣くのは私たち
 物事をちゃんと考えられなくなっている私たちは、口では「地産地消がいい」と言いながら、実際の消費行動では中国野菜ばかり買っています。
 「健康志向」と言いながら、砂糖や添加物だらけの加工食品が売れ続けている状況も変わらないどころか、ますますひどくなり、例えば普通のスーパーで本物のみりんを探すのは今ではかなり難しくなっています。本物が売れないからカットされてしまうのです。

 中国で誰かが食品に毒物を入れれば、それは犯罪ですから、発覚すれば遅かれ早かれ中国でも官憲が動きます。むしろ、カラスヒコがとても心配なのは日本の状況です。
 毒には指定されていないけれども食品成分でもないものを企業が開発してどんどん添加する。それを国もあっさり認可する。流通もマスコミも総がかりでマーケットを広げていくわけです。

 開発者や許認可省庁の担当者が法を犯しているわけではありません。どこにも責任者がいないまま、やがて10年とか、もっと時が過ぎてから「公害」として社会を大規模に壊していくのです。
 泣くのは、「そんなこと知りませんでした」という私たちだけ。この国に昔からはびこっている無責任な集団的意思決定のパターンです。

 犯罪者はいなくても卑怯な人、あるいは思考停止してしまう人が多いのだとカラスヒコは思います。
 「これは体に悪い」と思っても上司には言わない開発者、出荷した製品を自分では食べない生産者、上からの圧力に屈して認可手続きする官僚なども多いはず。『食品の裏側』の安部司さんのような内部告発者は例外中の例外なのでしょうね。

 さて、カラスヒコは明日から田舎に引っ込んで老母と楽しく親子ボケ漫談をしてきます。3、4日間書き込みを休みますが、その間何を食べるのやら、来年早々にご報告します。

 では、よいお年を。

梅干し・のりで食べる玄米粥

 夕食は豆ごはんの残りで粥を作ると簡単。薄い塩味の粥を梅干し、刻みのり、ちりめんじゃこで食べれば最高です。朝の残飯があれば疲れていても外食の誘惑に負けずにまっすぐ帰宅し、10分で食事ができ上がります。自炊を軌道に乗せるのは調理技術よりも、ちょっとした段取りや仕掛けなのです。

■夕飯のコメも朝に炊く粥 (2)
 きょうの晩ごはんは玄米粥。豆ごはんの残りを水で煮て、薄い塩味のみ。これを梅干し、のり、ちりめんじゃこふりかけと次々に味を変えていただきました。
 おかずはキュウリ、ナス、キャベツ、大根の浅漬け、ミカン、ヨーグルトでした。

 地味でしみったれた食事です。肉などのガツンとくる満足感はありませんが、こういうものを食べると体が清潔になっていくような気がします。

 年老いたカラスはこれで十分ですが、若い人が動物性たんぱく質を追加するなら、ゆで卵か缶詰の魚にしておきましょう。そうすれば、無添加のままボリューム感を上げられます。何もない日はチーズをかじってもいいですよ。

 自炊体制を定着させるには、晩ごはんは、忙しい朝よりも調理時間を短くする工夫が必要だと思います。仕事で疲れているので、つい面倒になって外食やインスタントに頼りがちだからです。
 若いころのカラスヒコは人一倍誘惑に弱くて、「ま、いいか」と立ち食いそばで夕飯を済ませたり、「きょうは特に疲れたから」と言い訳して居酒屋でだらだらと一人で飲んで帰ったりしました。

 しかし、いつも朝の残飯があるようにすれば話は別です。無駄にしたくないのでさっさと帰り、こうして粥なり、ニャンコめしなり、お茶漬けなりをパッと作って食べるようになります。
 朝に晩の分までコメを炊いておくのが生活習慣を好転させる最大の秘訣かもしれません。

■食事に投資効果は不要
 いまは誰もが健康を目指す時代といわれていています。カラスヒコの実感としては、このしみったれた伝統食こそ健康への一番の近道なのですが、世間的にはほとんど注目されません。
 メジャーな健康食といえば、かなり高価なマクロビ食、お菓子のような健康食品、薬のようなサプリメント、そしてフードファディズム的に目まぐるしく変わる流行食品などです。

 おそらく投資効果の違いなのでしょう。地味な伝統食をみんなが食べるようになっても経済効果を生まないからです。昔と同じ食べ物で、地産地消で、未加工で、輸送も広告も廃棄も発生しないか、してもごくわずか。
 経済成長にさっぱり寄与しない昔の食事を国も食品資本も奨励するはずはありません。

 カラスヒコは新しい食品をすべて否定する気はありません。が、実際に「油・糖・添」が多いのは新しい食品ばかりで、この50年の間に激増した生活習慣病との因果関係がほぼ明らか。
 新しいものを食べないほうが健康でいられるという不都合な真実のほうを断固信じてしまいます。確信犯的非国民かな。

 玄米と豆の粥をすすり、ゆっくりかみしめていると食べ物はこれが最高、これで十分だと思えてきますね。

 ではまた。

みそ汁で「感染」を食い止める

 私たちが合成食品で食事の手抜きをして生活習慣病に陥るのは自業自得。でも子どもは巻き添えの被害者です。もし正しい食習慣を子どもに伝えられないなら、親は子どもに生活習慣病を植え付けていることになります。まずは一杯のみそ汁を天然だしで丁寧に作り、おいしさを子どもと共有しましょう。

■好き嫌いより地産地消
みそ汁 若いころのカラスヒコは、「みそ汁が好きだ」という人が嫌いでした。千昌夫の『味噌汁の詩』(1980年)なども、国粋主義・排外主義的な考えを持った人が好んでいたような印象があって、とてもいやでした。

 いまはみそ汁が大好きなのですが、カラスヒコが排外主義になったわけではなくて、日本に住む限り、みそ汁をはじめとする和食を食べるのが一番合理的だと知ったのがきっかけでした。

 コメ(主に玄米)を主食にすることで、より安く効果的に栄養が摂れて、みそ汁やおかずも、魚、野菜、海藻を中心にすれば余分な油脂を摂らずに済むからです。
 好き嫌いに関係なく、その土地で獲れたものを組み合わせた食事が、そこで暮らす人々の健康を支えていることを理解したのです。

 つまり、食料は厳密な意味では商品ではなく、その土地の属性というか環境の一部だと思うのです。
 だから、例えばコメが商品になり、遠距離輸送や長期保管に都合がいいように精製されてしまうと栄養価が下がっていきます。

 それはパンでも同じことで、精製した小麦が大半のいまのパンでは栄養不足ですし、かといって小麦全粒粉のパンは日本ではなかなか入手しづらい。通販に頼るとものすごくコスト高になってしまうのが現実です。

 パン食のおかずもしかり。レアで食べられる新鮮な肉は決して安くなく、手軽に利用できる加工肉(ハム、ベーコンなど)は微量栄養素が少なく添加物が多くなる傾向があります。

■生活習慣病を阻止する勇気
 こう考えると、例えばみそ汁を、本場の日本で暮らしている私たちがきちんと作らずに、合成だしや即席商品で安易に代用していることは非常に問題だと思えてきます。
 私たちは子どもたちに生活習慣病を植え付けているのではないでしょうか。

 生活習慣病を生み出しているのが「油・糖・添」の多い加工食品のせいだとしても、感染拡大に手を貸したのは私たち自身の怠慢です。
 安易に食事を省力化してきたせいで子どもたちが生活習慣病の巻き添えにされている可能性があります。

 これからは一人一人が感染拡大を食い止めるために勇気ある行動を起こすべきです。
 多忙で、経済的にも楽ではない私たちにできるのは「サムライごはん」の励行なのです。本物を選んで低い加工度で食べ、食材の目利きと調理習慣を子どもたちに伝えていくだけです。

 まず一杯のみそ汁を丁寧に作ることから始めたいと思います。合成だしを使わずに、昔の人の知恵と技を取り戻すことに集中しましょう。

 ではまた。

レモンの防カビ剤に要注意!

 輸入レモンやグレープフルーツには防カビ剤OPPなどが使われていますが、それが皮だけでなく果肉にまで浸透していると、渡辺雄二さんが指摘しています。もはや、グローバルな遠距離調達という仕組みそのものを見直すべき時期でしょう。冬場は国産ミカンでビタミンCを補給するのが安全ですね。

■OPP、TBZ、イマザリル
 先日、『食べてはいけない添加物 食べてもいい添加物』(渡辺雄二著/だいわ文庫)という本を読んでいたら、輸入レモンやグレープフルーツに使われている防カビ剤のことが書いてありました。

 レモンの輸入先はアメリカやチリが多く、グレープフルーツはアメリカ、南アフリカ、イスラエルなどが多いのですが、その大部分に防カビ剤OPP、OPP-Na、TBZ、イマザリルなどが使われています。

 いずれも、かつて日本で農薬として使われていた化学物質ですが、毒性が強いために禁止されていました。
 それが、日本に果物を輸出したいアメリカ政府のご意向を尊重して厚生労働省が使用を認めたという経緯があります。

 ここまではカラスヒコも以前から知っていました。アメリカにいい顔をするために国民の健康を平気で売り渡す情けない政府ですが、毎度のこととあきらめていますから、レモンやグレープフルーツは皮をよく洗い、皮を触った手で他のものに触らないように注意して食べていました。

 ところが、です。上記の本には、「OPPやOPP-Naは、皮ばかりでなく、果肉にも含まれることがわかっています」と、はっきり書いてあり、愕然でした。またしてもやられましたね。
 レモンとグレープフルーツは天然のビタミンC供給源として重宝していただけに、まったく許せませんな。

■冬場はミカンレモンでビタミンC
 早速スーパーをのぞいてみたら、イトーヨーカドーでニュージランド産レモン(写真)を見つけました。

 パッケージに、「収穫後の防カビ剤(OPP(NA)、TBZ、イマザリル)は使用しておりません」と、文字は小さいながら明記されています。
 普通の輸入レモンは3個で158円でしたが、これは2個で158円。低温物流でコストをかけているのか、明らかに割高ですが、当面、レモンはこれを買うしかないでしょう。

 それと同時に、国産のレモンやグレープフルーツがあれば見つけて「買い支え」していきたいと思います。
 そもそも、地球の反対側から常温船で運んでくるからカビが生えるのですから、もっと近場の作物を探して食べていくようにしたいのです。

 考えてみれば、「地産地消」という言葉は、最近はマーケティングの手あかで汚れてしまいましたが、本来は「その土地で産するものを食べるのが安全」という生活防衛の知恵だったはずです。
 冬に向かうこれからの季節は、国産のミカンをビタミンC供給源にする手もあり、私たち消費者にはまだ選択肢が残されています。政府やマスコミを当てにして流されず、本物にこだわり抜いて流通を変えていきましょう。

 ではまた。
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journey893crow


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    ■「サムライごはん」とは・・・
     超多忙で料理が嫌いな人が、健康を自衛するためにつくる「最短時間で、栄養十分、かつ無添加」な食事。いまの時代を生き抜くために、男女を問わず一人一人が身に付けるべき「武芸」のようなもの。外食や加工食品がまだほとんどなかった1955年以前の日本の家庭食がモデルです。
    ■「自衛自炊」とは・・・
     趣味やライフスタイル的自炊ではなく、将来病気にならないための先行投資、あるいは保険目的の調理技術です。「忙しい」という理由で食事を外注せず、自炊スキルを身に付けて、自分と子どもの健康を守るのが狙いです。
    ■外食メニューをまねない自炊
     料理本に載っているのはたいてい外食メニューのつくり方です。それを覚えても、味でもコストでも外食にはかないません。「サムライごはん」では、見た目は地味でも、栄養価が高く無添加な、自炊ならではのメニューを研究していきます。
    ■油・糖・添(ゆとうてん)を締め出す自炊
     「サムライごはん」は、余分な油脂・糖分・添加物を極力排除した食事を目指します。 そのために加工食品や調理済み総菜を使わず、生の素材を最少限度の加工で食べることが目標。 成分表示をしっかり見ながら、油・糖・添を慎重に避けていきます。
    ■サトチュー(砂糖中毒)との戦い
     動脈硬化や高血圧などで健康を損ねる人の多くは砂糖を摂り過ぎています。菓子や清涼飲料水ばかりではなく、現代では総菜や加工食品などご飯のおかずにまで砂糖がこっそり使われているからです。サトチューとの戦いも「サムライごはん」の主要なテーマです(▶100918)。
    ■「豆ごはん」は最強の主食
     玄米と等量の白米、そして5種類の豆(大豆、青大豆、ガルバンゾー、金時豆、黒豆)を一緒に炊く「サムライごはん」の主食です。これに押麦、アマランサスも加えると栄養バランスが完璧に近くなります。冷めてから食べても非常においしく、おにぎりにも最適です(▶130409)。
    ■「ニャンコめし」は夕食の定番
     「サムライごはん」夕食の定番。煮干しでだしを取ってみそを溶き、朝の残りの豆ごはんを入れます。煮立ったら生卵を落として火を止め、ふたをして3分蒸らせば出来上がり。煮干しも具としていただく高栄養・無添加で、すぐにできる晩ご飯です。鍋料理の締めの雑炊のようなおいしさです(▶100226)。
    ■日替わりから週替わりへ
     野菜メニューは日替わりでは続きません。浅漬け、ワイン蒸しなどまとめ作りのメニューを取り入れて、週替わりのローテーションに切り替えましょう。材料を無駄なく食べ切り、買い物頻度も減らせる自衛自炊ならではのテクニックです(▶111118)。
    ■おにぎりは自分で握る
     豆ごはんおにぎりを自製する習慣をつけましょう。ランチを無添加で切り抜ける数少ない選択肢だからです。手を濡らして握ればくっ付かず、熱くもありません。コンビニで買うおにぎりは添加物と油脂まみれ。老若男女にかかわらず、おにぎりは自製あるのみ(▶100821)。
    ■我流みそ汁だしのススメ
     昆布と削り節を3分間煮出せば、誰にでもうまいだしが取れます。安易に化学調味料に依存せず、我流の本物だしを研究すべき。それをサボった1、2世代上の年寄りたちが、いま生活習慣病で薬漬けになっている実態をしっかり見ていきましょう(▶100926)。
    ■二十歳を過ぎたらニキビじゃない
     ニキビ世代をとっくに過ぎているのに吹き出物が止まらないのは、体が拒否するものを食べ続けている証拠。油・糖・添を摂り過ぎていないか、食生活を見直すきっかけにしましょう(▶111126)。
    ■エコ&粗野な食習慣へ
     だしを取った後の昆布や削り節は捨てずに、常備菜に加工して食べ切ります。煮干もみそ汁の具としてバリバリ食べる。そんなエコで粗野な食習慣に回帰するのも「サムライごはん」のスタンスです(▶120722)。
    ■「ご飯は太る」は本当か?
     コメ離れが進んでいますが、カラスヒコは「ご飯は太る」という通説はウソだと思っています。むしろ実態は、パン食による油脂、タンパク、精製穀物の過剰、さらに甘い飲料、間食が原因なのでしょう。「サムライごはん」では、玄米や豆類主食への回帰によってビタミン、ミネラルを確保し、スリムで健康的な肉体を取り戻していきます(▶100527)。
    ■残業食をコントロールしよう
     残業時間中にスナック菓子などで中途半端に空腹を満たす習慣は危険。油・糖・添まみれなのはもちろん、寝る前のドカ食いを招く原因にも。むしろクラコットやドライフルーツなど、きれいな食材をしっかり取るのがお薦めです(▶110609)。
    ■失敗しないゆで卵
     殻がつるりんと気持ち良くむけて、半熟・全熟を自在にコントロールできるようになれば、ゆで卵は頼れる常備菜になります。ポイントは湯が沸騰してから卵を入れ、再沸騰してからのゆで時間。意外に簡単です(▶110130)。
    ■学生・単赴・シンママにチャンス!
     「サムライごはん」の質実剛健な味が家族の反発を招くこともあります。いまや化学調味料や添加物を気にしない人がマジョリティーな時代ですから。むしろ一人暮らしの単身赴任者や、舌が染まっていない幼子を持つシングルマザーにこそ、いろんなトライ&エラーができるチャンスがあります。学生も社会に出る前に自炊技術を身に付けたほうが勝ち(▶120305)。
    ■「ワイン蒸し」で野菜たっぷり自炊
     「あなたは野菜不足」とCMに脅かされてサプリに飛びつく人が多過ぎます。ワイン蒸しや酒蒸しは、数種類の野菜を毎日飽きずに食べ続けられる自炊独自の加工ワザ。油脂も添加物も使わない簡単野菜メニューで武装しましょう(▶120922)。
    ■糖尿病を知り、真剣に予防しよう
     糖尿病や腎不全は「不治の病」です。新しい薬品や治療法が開発されても、高いお金と引き換えに苦痛を和らげる程度。だから発病しないように若いうちから食生活を立て直すのが唯一の正解です。できなければ自己責任で、メディカル資本にたかられる「いいお客さま」になってしまいます(▶111107)。
    ■外食は低加工なそば or 海鮮系を
     朝夕の食事を「サムライ化」すれば、ランチは少々ジャンクなメニューでも大丈夫。でも、可能な限りはそば系・海鮮系など加工度の低い献立を選ぶのが正解。日々の「油・糖・添」締め出しこそ確実な生命保険なのです(▶100326)。
    ■浅漬けが自炊を軌道に
    白菜、キュウリ、大根、パプリカなどを適当に切り、塩をまぶしてタッパーに入れておくだけで自製の浅漬けができます。翌日から5~6日間食べられる常備菜ですから野菜不足はほぼ解消。面倒に思えた自炊が一気に軌道に乗ってきます(▶120608)。
    ■ピクレで自製漬け物を
    乳酸発酵する本物の漬け物を自分で漬けるなど、多くの人にとって想像を絶する事態でしょうが、実は簡単。「ピクレ」があれば、冷蔵庫の中で勝手に発酵してくれるからです。化学物質にまみれた出来合いの漬け物におさらばできます(▶120805)。
    ■ヒジキはそばつゆで煮る
    カルシウム豊富なヒジキを切干大根、こうや豆腐、干しシイタケと一緒にそばつゆで煮てしまう。甘じょっぱくしない、本来の素朴な煮物が素人の手抜きレシピで作れることに驚きます。上の世代が放棄してきた健食習慣を取り戻しましょう(▶121204)。
    ■乾物をだし汁で戻す手抜き
    車麩、こうや豆腐、湯がき大根など乾物は水で戻さず、いきなりだし汁に浸します。戻し工程と味付けをいっぺんに行う手抜きワザ。素朴な味わいの常備菜になります。だし汁が食材に吸われて減ったら、ひたひたまで注ぎ足すのがポイントです(▶130412)。
    ■瞬間加熱の温野菜サラダ
    ブロッコリー、アスパラ、パプリカ、きぬさやなどを100℃のお湯で3~5秒。少量ずつ加熱して網ジャクシでさっと取り出すのがコツ。丸元淑生さん式の温野菜サラダは目からウロコです。自炊が俄然充実してきます(▶ 100307)。
    ■夜食なら粉吹きイモ
    夜におなかが減ったら、即席麺やコンビニおにぎりを食べるより自分でイモをゆでましょう。ジャガイモやサツマイモのおいしさを再発見して感激します。未精製の炭水化物で太らず、もちろん添加物もゼロ(▶ 100104)。
    ■ニンジンの合理的摂取法
    石原結實さん式ジュースなら朝にニンジン、リンゴ、レモンが各1個ずつ摂れてしまいます。そのためだけに1万円以上のジューサーを買う価値もあるでしょう。これを飲む習慣ができれば、合成着色飲料とは永遠におさらばできるからです(▶ 100407)。
    ■ラタトゥイユで自炊に自信
    まさか自分にこんな料理が作れるとは!驚きと感動で自炊に弾みがつく丸元淑生さんのレシピです。野菜6種のシンプルな無水蒸しなのに素人でも絶妙の味が出せて病みつきになります。ポイントはトマトと玉ネギの比率だけ(▶ 101008)。
    ■小型密封容器をそろえよう
    おかかやショウガ酢漬けなどの常備菜を小型の密封容器で冷蔵庫内に整然と積み上げるのが「サムライごはん」の大事なノウハウ。容器は都度バラバラと買い足さず、スタックできる同型をまとめ買いしましょう(▶ 101224)。
    ■自炊 vs 外食、どっちが安い?
     実際の支出額はおそらく同程度で、それなら手間なしの外食が合理的と考えがち。しかし、金額当たりの栄養価に大差があり、外食ライフでは将来の健康崩壊リスクが高まります。自炊食の原価計算から中長期の健康戦略が見えてきます(▶120627)。
    ■ダイエットで感じた10のこと
     本物のダイエットなら、減量よりもまず肌の色つやが良くなり、原因不明のかゆみや爪の黒ずみなどが消えていきます。見た目のスリミング効果はおまけで、当然リバウンドも来ません。体の排せつ力を高める食べ方を研究しましょう(▶120926)。
    ■豆類はペットボトルで管理
     豆類は袋から出し、ペットボトルに移して「見える化」しましょう。作業フローがシンプルになり、在庫量も一目で分かります。調理テクの上達やレパートリー拡大より、整理力と段取り改善でスピードアップを図るのが「サムごは」的アプローチ(▶130915)。
    ■野菜はバスケット管理する
     みそ汁用、サラダ用など用途別バスケットに分類して冷蔵。バスケット単位で取り出し、使う分だけを切り出して再格納します。数種類の野菜を毎日コンスタントに食べるにはこの手が一番。使いかけ野菜を冷蔵庫の奥で腐らせる心配もありません(▶100924)。
    ■「糖質制限」はいいとこ取りで
     速攻スリミングには効果的。でも全面的な糖質制限では穀物の豊富なミネラルを摂り損ないます。朝だけとか隔日とか、自分の調子よさの範囲で慎重に採り入れましょう。ハムやベーコンの添加物や、肉や卵を焼くときの精製油脂にも要警戒(▶140805)。
    ■洋食派はパンよりシリアル主食
     ミューズリー+オートミールの「未精製」穀物に小麦ふすまを振りかけるなど、シリアルのカスタム化にトライ。パン主食では難しい油・糖・添フリー&高ミネラルな洋食体系を設計します。「朝食=パン」の固定観念を疑いましょう(▶141101)。
    ■昆布は1回分サイズにカット
     昆布を買ってきたら、全部をみそ汁一杯分サイズに切り分けて密封容器で保管します。「調味料(アミノ酸等)」ではなく本物昆布使用にこだわりつつ、調理アクティビティー削減を狙います。合成だしでは必要なミネラルが不足するからです(▶121208)。
    ■包丁研ぎは我流で覚える
     調理人のような華麗な包丁さばきなど自炊には不要です。我流でも日々使えば、大根皮むきやネギ刻みは身に付くもの。砥石は「中砥」一種類の我流使いで包丁の切れ味が十分に戻ります。プロのまねをせず、不格好でも自分ワザを磨くことが大事(▶120124)。
    ■包丁使いの自主トレ入門
     手先超ブキなカラスヒコでも、リンゴの皮むきが支障なくできるようになりました。リンゴ皮の裏側から、包丁の刃を親指のはらに押し付けるように果肉をそぐのがコツ。遅くてもきれいにむくことに集中すれば、だんだん早くなってきます(▶150123)。
    ■丸元淑生式「蒸しリンゴ」のうまさ!
     皮をむいたリンゴを適当にスライスして、ビタクラフト鍋で弱火蒸しするだけで、シュガーレス極甘ヘルシーデザートの出来上がり。小分け冷蔵して毎日食べられるフルーツ系常備菜です。無糖ヨーグルトにトッピングするのもおしゃれ(▶100114)。
    ■「油糖抜き」スクランブルエッグ
     肉野菜ワイン蒸しを作った後、蒸し汁を有効活用します。生卵を落として混ぜて弱火蒸し。卵そのものの粗野で力強い味に驚きます。自炊のスクランブルエッグでは、砂糖を加えて精製油脂で焼く外食レシピの常識を疑ってかかるのが正解(▶150623)。
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