「サムライごはん」de自衛自炊

忙しい人こそ自炊しましょう!料理嫌いのための高栄養で無添加な「ケ」の食の技術を研究するブログです。悪食による人格崩壊から辛くも生還したカラスヒコの経験に基づく学生・単身赴任者・シングルマザー向け貧乏自炊教室にお付き合いくだされ!

糖尿病

『世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」』の明快さ

 『世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」』(幕内秀夫著)の主旨は、高血圧や糖尿病の原因は糖質ではなく、「精製された糖質」および「精製された脂質」であること。つまり食物繊維やミネラル成分を欠乏させた食事こそが生活習慣病の主因と明快に述べています。

■長生きで病気が増えた
 幕内秀夫さん世にも恐ろしいは、糖質制限食には即効ダイエット的な効果が少なくとも短期的には十分にあることを認めた上で、それは健康とは別問題ですよとはっきり指摘しています。メタボおやじが飲酒後のラーメンやお茶漬けをやめれば体重が減るのと同じ原理と。

 糖質制限派が理論的根拠としている、「縄文人やイヌイットが肉類主体に食べていたように人類はもともと肉食DNAで、農耕を始めて穀物中心の食生活になったから病気が増えた」という説にも、はっきりと異を唱えます。
 つまり、平均年齢が30歳程度だった大昔に比べて、穀物主食になって幼児死亡率が激減し、皆が長生きできるようになった結果としていろんな病気が増えてきたのだと。

 しかも、日本人でいえば50年前のようにコメを今の2倍も食べていた時代には生活習慣病はほぼゼロだったのに、精製された糖質と油脂の増加に伴って若い人や子どもにまで病気が広がってきたのも事実。私たち自身がよく知っていることです。

 カラスヒコはここ数カ月、MEC(肉・卵・チーズ)を間食にかなり大胆に取り入れてきましたが、体重や血圧に全然影響しないのを実感しています。でもそれは、1日2食の豆ごはん主体の食事ベースを崩さずに、小腹が空いたときにスイーツやパンや、カップ麺やスナック菓子などの代わりにMECを食べていたからなのでしょう。

 そして、食事で肉のおかずを取るときにも、精製油脂で焼かずに酒蒸しやワイン蒸し、あるいはグリルの網焼きで食べていま卵焼き (2)した。
 卵も、目玉焼きや卵焼きではなく、精製油脂を使わないゆで卵、ポーチドエッグで食べます。最近は左写真のような、油を使わないスクランブルエッグもよく作ります。

 肉や魚を酒蒸しやワイン蒸しにした後、フライパンに残った蒸し汁。これに生卵1、2個を落として箸で黄身を崩し、フタをして弱火で蒸します。
 1分か1分半ほど蒸し、下のほうが白く色変わりしたらスプーンでぐちゃぐちゃと混ぜ、あとは余熱で30秒ほど蒸せば出来上がり。

 肉や魚のエキスに適量の塩・しょうゆ・ブラックペッパーも混じっていますからなかなかゴージャスな味にまとまります。皿に盛って無添加ケチャップでも垂らしていただく、甘さも油濃さもないのに超おいしい自炊限定ヘルシー卵焼きバージョン。

 ただし、肉や卵を取り過ぎると、幕内さんもこの本の中で指摘しているように「抗生物質や添加物を大量摂取」する危険があります。遺伝子組み換えされた輸入トウモロコシ飼料、つまり糖質過剰の合成餌で育った運動不足のメタボ家畜の肉に、見栄えや食感をよくする目的で添加物が使われるからです。

 だから私たちは、精製油脂や砂糖をなるべく使わない調理を心掛ける一方、肉・卵に頼り過ぎないように穀物や豆類、木の実、魚介、野菜・果物などを満遍なく、リスク分散して食べる「雑食スキル」を身に付けるべきなのでしょう。

■スイーツを抑制して楽しむ
 昔なら女性は皆そのワザを体得していましたし、男性には母親や妻がそういう食事を作ってくれましたが今は無理。昔の専業主婦時代の役割分担に戻せという話ではなく、今は男女おのおのが「安全な個食」を作れないと、もはや自分と子どもを守れない社会になったということです。

 市民運動などによって社会を変える試みももちろん大事なのですが、「社会の仕組みが悪い」と正論を叫び続けるだけでは間に合わないとカラスヒコは考えます。並行して各自が調理ワザを磨き、自分と周囲の大切な人々が崩食社会から実害を受けないように守る具体的な自衛アクションも今すぐに起こさなくては。

 この本には、若い女性が特に気を付けるべき重要な指摘があります。糖質制限ダイエット理論に従って穀物の主食を抜き、スイーツも、デンプンが多いからと和菓子やケーキをやめながら、アイスクリーム、プリン、チョコなどは食べ続け、ラテ系や炭酸飲料も欠かさない女性たち。

 それは、わざわざ精製糖質、とりわけ異性化糖(ブトウ糖果糖液糖など)を選んで摂るワーストな食習慣ですから、肥満こそしないものの便秘、疲労感、生理不順などが次々に出てくるパターン。幕内さんは、今回の糖質制限食ブームによって今後この種の女性が急増するだろうと危惧しています。

 ただ、カラスヒコ的には、「スイーツをやめろ」とズバッと言い切れない点がこの本の限界かなとも感じています。それを言ってしまうと猛烈な反発や離反を招くとみて、幕内さん自身なのか編集・営業サイドの判断なのかは分かりませんが、ぎりぎりの表現ラインに抑えているように思えるのです。

 だから、スイーツ好きの読者はそのへんまで深読みして、異性化糖や精製脂質を含まない単純な砂糖だけの和菓子系を週1、2回程度に抑えて楽しむ、いわばメディアリテラシー&セルフコントロール技能も併せて身に付けなくてはいけないと思います。

 最後に、この本の一番いいところは、ブームの行く末をシビアに見通している点です。糖質制限食は今でこそ華やかに盛り上がっていますが、やがては「Ⅱ型糖尿病患者の一部で、食事コントロールが難しい人に対する食事療法として一定期間なら有効」というところに落ち着くはずだと。

 すらりとしたダイエットボディーとは本来、質実な食習慣と適度な運動によるヘルシーライフの結果なのですが、そんな当たり前の結論では誰ももうからないので、分かりやすい「即効ダイエット」理論が常に飛び交う。そうした経済社会のカラクリを十分に警戒しながら、日々未精製の糖質や脂質を味わっていきましょう。

 ではまた。

糖質制限の功罪を見極める

 『日本人だからこそ「ご飯」を食べるな』(渡辺信幸著)は、即効ダイエットには効くはず。ただ、肉・卵・チーズに含まれる添加物に全く無警戒なのと、家畜の密飼いや最近の餌の変質に無頓着な点が気になります。単にやせればいいのかという問題。

■MEC食への期待と不安
 この本は、日本人だからこそ先日ここでご紹介した『炭水化物が人類を滅ぼす』と趣旨的にかなり近そう。糖質制限、つまりコメ・パン・麺など主食はいりませんという主張です。ヒトは本来肉食アニマルなのに、穀物の甘い味を覚えたばかりに糖尿病など生活習慣病を背負い込む羽目になった。だから先祖返りしましょうという呼び掛け。

 実際「MEC食」=肉・卵・チーズ主体の食事(Meat、Egg、Cheeseの頭文字)に切り替えて健康を取り戻した人が、著者がダイレクトに関わっただけでも3千数百人を数えるそうですから嘘ではないのでしょう。

 著者は沖縄在住の医師。かつて長寿県ナンバー1だった沖縄が、2000年を境に男性が一気に26位に急落するなど目を覆うばかりの失墜に見舞われた原因は、一般に言われている食の欧米化ではないそうです。

 平均寿命を急落させるほど誰もがステーキやハンバーガーにハマったわけではなく、むしろ、豚肉をふんだんに食べていた沖縄人が、戦後は食の本土化にさらされた。すなわち、白米と野菜中心の低カロリー食に乗り換えて肥満や高血圧が激増したという斬新な視点にハッとさせられました。肉抜き本土並み?

 その真偽はともかく、カラスヒコは、MEC食の理論そのものはたぶん正しいのだろう思います。食事として炭水化物を摂らずにブトウ糖が欠如しても、ヒトの体はケトン体でちゃんと回り、脳のエネルギーも不足せず、糖尿病にかかる心配もきっとなくなる。

 『炭水化物が人類を滅ぼす』も述べていたように、コメ・麦・イモ類は「嗜好(しこう)品」で、少量を楽しんで食べるのはOKでも摂り過ぎはNG。

 さて、しかしです。MEC食が人類本来の食事として理にかなっているとしても、カラスヒコが心配なのは今のマーケットにある肉・卵・チーズを毎日むしゃむしゃ食べても大丈夫なのかということ。上記2冊では、その点には実におおらかというか無頓着のようですが。

 太陽光を浴びる放牧環境で自然に近い餌を食べて育った家畜の肉や卵は当然高値です。チーズも、生乳と塩だけで作られた輸入チーズなどは高級品で、円盤状の12分の1カットくらいの少量で600円以上もします。そうしたマーケットの実態や買い物客の懐事情を、MEC派の著者たちは考えているのかいないのか。

 チーズでいえば、この著者が1日120㌘くらい食べるのがよいと薦め、「6Pチーズが(6個計で)ちょうど120㌘くらい」と具体例まで示してくれるのは大変ありがたいのですが、私たちの近所のお店にある6Pチーズはほぼ全品が乳化剤使用。たまにならともかく、この本にあるように「主食代わりに、おやつにも」どんどん食べましょうと言われてもややビビってしまいます。

■家畜の変容がMECのリスク
 上記2冊の糖質制限本を熟読して感じたのは、糖質制限派の主敵は、おそらくマクロビ派とベジタリアンだということ。玄米雑穀や野菜に偏重して動物タンパクや油脂を拒否する食べ方は危険で、生物学的に、あるいは栄養学的に間違っていると主張しています。

 そして「低カロリー食こそヘルシー」としてきた、WHO(世界保健機関)や厚労省や糖尿病学会が推奨する現代のメジャートレンドをばっさりと斬って捨てます。当然、カロリー制限思想をベースに構築されてきた世の健康食モデルや糖尿病治療のセオリーも全面否定。まさしくパラダイムシフト。反逆ののろしを上げているわけです。

 今の私たちのジレンマは、MEC食に切り替えるのが正しいと分かっても実施が難しいことです。値段の問題はひとまず置くとしても、天然系のMECアイテムが近所の店ではなかなか手に入らない。学生、ワーママ、単身赴任者の家メシ事情とかけ離れているのが現状。

 もう一つ、私たちを躊躇(ちゅうちょ)させるのは家畜たちの劣化問題です。ヒトが糖質を食べるのが生物学的な間違いだとすると、いまトウモロコシ原料の合成飼料で育ち、すでに生物学的に相当おかしくなっている牛・豚・鶏を食べるのも理論的にNGであるはず。この点はMEC派の最大のウイークポイントでしょう。

 糖質制限食は、即効スリミング、あるいは糖尿病封じ込めミッションで確実な成果を挙げる一方、添加物や飽和脂肪、家畜用抗生物質などを無警戒に取り込むリスクがぬぐい切れません。もろ刃の剣みたいなもの。

 だから、糖質制限どう取り入れるのかを、各自が自分の体で確かめながら、ゆっくり試行錯誤する姿勢が大事です。スパッと割り切れる分かりやすい答を求めては駄目。マクロビ派のいいところ、例えば未精製穀物から幅広くミネラルを摂れるアドバンテージも併用しつつ、糖質を徐々に減らしていくプロセスを考えましょう。

 カラスヒコが考えの起点にしたいのは、1960年頃まで日本には糖尿病など生活習慣病患者がほとんどいなかった事実。その後、コメ食の激減に反比例して精製小麦のパン・麺、精製砂糖の菓子・飲料消費が激増した歴史も考え併せれば、未精製メーンなら炭水化物を多少食べ続けても肥満や糖尿病とは無縁でいられるはずだからです。

 タンパクは大豆や魚で摂り、ときどき良質の肉・卵・チーズをいただき、炭水化物は未精製メーンで抑えつつ食べていく。雑食アニマルとしてポートフォリオを広げた食生活を目指していきます。

 ではまた。

『炭水化物が人類を滅ぼす』は過激だけど大いに納得

 『炭水化物が人類を滅ぼす』(夏井睦著)の食べ方は、カラスヒコとはだいぶ違うとはいえ激しく共感!常識を疑い、自分で食べて納得する姿勢。糖質制限→ダイエットという短絡を超えた「人類の食の真実」も見えてきます。さあ、この食べ方をどうやって取り入れようか。

■肉弾的アプローチ
 表紙だ炭水化物が人類をけを眺めると、今はやりのダイエット向け「糖質制限」本かなとも一瞬思いましたが、この本の中身は俄然パラダイム・シフト。つまり、人類にはもともと主食(穀物)などいりませんという超ラディカルな話なのです。やせるために糖質を我慢しましょうというヤワな本とは次元が違う。

 この本の「はじめに」や第Ⅰ章あたりは、糖質制限の食事が「やせる、効く、眠くならない、二日酔いもしない」などと、多分に俗っぽいといいますか、ポップな切り口のイントロダクションなのですが、だんだんすごくなってきます。

 興味のある方にはぜひご一読願うとして、カラスヒコ的には、この著者に強く共感した点が二つありました。一つは徹底した経験主義。自分で食べて自分の体で試す姿勢です。
 これこれの学説やデータがありますとか、血糖値の高い人の何%がこれを食べていますとか、一般的に良しとされる「客観的」記述をほとんどしていない。

 逆に、自分は単身赴任時代に居酒屋でご飯は食べず、野菜炒めと焼き魚をさかなにビールと焼酎を飲み、帰宅後に仕事をしても全然眠くならず、体重が何カ月後にここまで減ったなど、どこまでもリアルかつパーソナルな体験で語っています。図表がほとんど出てこないのも、この種の本にしては珍しい。

 カラスヒコは、こういう「肉弾的」アプローチが正解だと思うのです。多くの学説や書籍に当たって細部を固める作業はもちろん並行してやるにしても、まず自分でトライして四苦八苦もがいてみる。あえて当事者になったほうが、常識のバイアスに引きずられず、問題のコアに迫れるからです。

 この本の主張、「糖質は無条件にカット、油脂・タンパクは無制限にOK」は、ちょっと見には過激でも、決して奇説ではありません。体のエネルギー源を穀物中心の食事から得られるブトウ糖から、体内の蓄積脂肪を分解して発生させるケトン体に切り替えること。

 つまり、白澤卓二さんらが繰り返し述べている「ケトン体ダイエット」とも重なり、裏付けがきちんと取れるからです(「週刊東洋経済」12年11月10日号の記事ほか)。
 カラスヒコ自身も、おかずはそのままでご飯の量を約半分に減らして体重を約4カ月で5㌔落とした経験があり、そのウエイトは今もずっとキープ中。個人的にも納得・体感しています。

 ただし、糖質制限をどのように自身の食生活に組み込むのかは、読者一人一人が個別の事情をよく吟味して慎重にアレンジしないと駄目でしょう。

 例えば、良質の肉・卵・チーズなどを安く手に入れやすい人ならともかく、コンビニやFF(ファストフード)や激安系の店しか周囲にない人がお気楽にまねをするとどうなるか。確かに即効的なスリミング効果はあるでしょうが、代わりに添加物や抗生物質を大量にあおる結果になるとか、そういう問題。

■打ち出の小づちビジネス
  「サムライごはん」的には、炭水化物を一切断つのではなく、玄米、雑穀、イモ類、ミューズリー、オートミールなどは残していこうと考えています。つまり、未精製穀物が持つ豊富なミネラルをみすみすカットするのはもったないので。

 穀物に含まれる糖質が血糖値を押し上げるのは事実だとしても、例えば日本人が今の2倍ほども白米を食べていた1960年当時には糖尿病など生活習慣病患者がほとんどいなかったわけですし。むしろ、その後の白パン、麺類、精製砂糖を使った菓子や菓子パン、清涼飲料水の大量摂取トレンドが肥満や高血圧をまん延させたに違いないからです。

 もう一つ、この本でカラスヒコが強く同感するのは、「糖尿病はドル箱」という著者のアイロニーを効かせた反骨視点です。ひとたび高血圧や糖尿病になれば治る見込みはなく、患者は一生涯、投薬や透析でひたすら悪化を抑え込んでいくほかないのが現実と。

 治療とは名ばかりで、実態はただの延命措置。そればかりか主治医が推奨する糖尿病食、つまり「血糖を上げる糖質が6割も入った食事で悪化させられる」こともしばしば。なぜなら、生活習慣病で飯を食う学会や製薬メーカーにとってはうはうはの「打ち出の小づち」ビジネスになっているからと。

 医者や薬品開発現場の研究者は大半が誠実で立派な人なのでしょうが、リアルの経済社会は全然別のブラックな論理で動いており、そのダーティービジネスの世界を私たちは直視すべきと著者は訴えています。だまされるな、たかられるなと。

 結局、このクリティカルな視点こそが突破口といいますか、私たちにとっての関門、テスターなのです。食べ物・食べ方ばかりにこだわって食材やレシピを店やネットで探し回るだけではダーティービジネスの餌食になると気付けるかどうか。一生懸命な人ほどいいカモになりやすい皮肉だと思います。

 だから、マニュアルやお手本にすがる姿勢を改めて、自分の肉体感覚を武器に一人で戦う腹を固めましょう。糖質制限についても、今のパン食からパンをカットして、ベーコンエッグとサラダだけを食べるような分かりやすい話ではもちろんありません。自分で考えて一から設計しないと駄目。

 著者は、「精製穀物は嗜好(しこう)品」と言い切っています。酒やたばこや菓子と同じく栄養にならず、薬にもならず、精神的ヒーリング効果があるものの、多く摂れば害になるだけという意味。このパラダイム・シフトとも言える卓見に基づいて、私たち一人一人が自分オリジナルの、例えば明日の朝食を組み立てるべきでしょう。

 さて、糖質制限とカロリー制限の比較については、カラスヒコも、「Tarzan」誌の特集記事にあやかって以前に書いたことがありますので、興味のある方はこちらをご覧になってください。カロリー計算の論理はおそらく近々破綻し、私たちのテーマは糖質制限を具体的にどう取り入れていくかに絞られていくはずです。

 ではまた。

カネを払って病気になる?

 大腸憩室炎という病気は、食物繊維などが極端に欠如した欧米型の食事で増えるという記事です。でも結論は食事の改善を説くよりも、むしろ、異常を感じたら早めに受診して抗生剤投与を受けましょうみたいな論調。原因を断つよりモグラたたきを勧めてきます。

■スリリング&エンガチョ
 欧米化した食習慣大腸憩室炎を立て直すのが本筋だと分かっていながら、それはとてつもなく大変なことで、読者にそれを説いても共感を得られないだろうから、取りあえず病院で検査を受けてくださいというスタンスなのでしょう。新聞の読者、つまり私たち一般大衆は相当ばかにされているような(日本経済新聞9月6日)。

 いきなり、ちょっとだけ脱線しますが、年金など税と社会保障システムの抜本的な改革は大変だからと、制度自体はあまりいじらずに税金を上げたり、公共サービスを民間に売り払ったりして問題をずるずる先送りにする某国のスタンスとそっくりです。ま、今日はその話は置くとして。

 さて、「大腸憩室炎」という病気は、大腸内壁のそこかしこに袋状の突起(憩室)ができて外側に膨らみ、そこに老廃物がストレージされる。本来ならすんなりと体外に排出されるべき老廃物があちこちに「休憩室」を勝手に作って居座り、そこで熟成?していく。けれども、その段階では自覚症状がないそうですから相当にいやらしい。

 そして炎症を起こして「憩室炎」になると激しい腹痛に見舞われ、10日間ほど入院して点滴による抗生剤投与。間に合わずに「せん孔」、すなわち噴火が始まると腹の中が○ソまみれ(失礼!)になって緊急開腹手術あるのみ。「内臓を洗浄して、穴の開いた大腸部分を取り除いてつなぐ」という、激しくスリリング&エンガチョな展開になるのだと。

 この記事の最後には確かに、「日ごろからバランスの良い食事で腸の健康を守るべき」という大学病院教授の予防医学的見地からのコメントがあるものの、記事全体のトーンはあくまで、「少しでもおかしいと思ったら早めの受診・検査を」。予防より早期発見・治療の一点張りなのです。

 私たちは、食の欧米化と言いますか、より厳密には「アメリカ貧困層化」に近い食べ方をしていて、それが体に悪いことを頭では分かっていながら、予防などという面倒くさいコツコツ努力を嫌い、生活習慣病になったらカネを払って薬や注射で治してもらえばいいやと考えてしまいがちです。

■格差と戦う食べ方
 中国でも糖尿病中国で急増情は似ていて、左の記事によれば成人人口の12%弱が糖尿病。日本が11%強ですから同じような比率ですが患者数は10倍。「境界型糖尿病」(日本でいう「予備軍」でしょうか)も含めると、なんと成人の50%なのですと(同紙9月4日)。

 結局アメリカ人も、日本人も中国人も、安くて便利な食べ物にカネを払い、体調が悪くなればサプリや大衆薬や検査に気前よくカネをつぎ込み、最後は手術代や入院費や人工透析に有り金全部を巻き上げられてアウトになります。
 それで治ったという話はほとんど聞いたことがありません。薬や透析で急激な進行をかろうじて食い止めている人ばかり。

 こうなると、かなり陰謀チックな話だとカラスヒコは思います。患者は3重にカネを払わされて病気に落とされたまま、決してはい上がれない。その一方で、食品業界やメディカル資本は急成長を遂げていて、デフレ脱却の成長リーダーみたいな期待をされている。病人が増えるほどもうかるビジネスだからです。

 これから先のストーリー展開もほぼ明らか。TPPなど自由貿易協定が拡大するほど病院も保険も民営化が進み、カネのない人は公共サービスから締め出されていくでしょう。というより、公共サービス自体がやせ細っていくはず。国家が国民の平等な権利を守り切れた古き良き時代の終わりが、もうそこまで来ています。

 病気になると、手厚い治療を受けたり、本物の医薬品を買えるのは「1%」だけ。残りは、つまり私たちの大半は病気を治すのではなく苦痛を和らげるための安い薬、麻薬か麻酔薬のようなものに頼り、副作用の連鎖と借金の重みに押しつぶされていくことになりそう。

 格差社会とはそういうもので、だからこそ私たちは、神経質なほど全力を注いで昔の質実な肉体機能をキープすることが大事と、カラスヒコは毎度のことながら声を大にして言いたいわけです。健康をちょっとでも踏み外したら最後、「検査と治療」の底なし沼に引き込まれる邪悪な社会ですから。

 アメリカ的な食習慣から全力で逃げること。そのための食材の見立て力、自炊力を身に付けるしかありません。レシピを増やすことではなく、目の前の食材を最少限度の加工処理で食べる応用力を磨き、実戦経験を積む。王道などありません。毎日愚直に作り続けるのが唯一の道。

 大腸憩室炎などとは無縁な、生物学的に清廉で老廃物を抱え込まない体づくりを目指しましょう。快食快○(また失礼!)あるのみです。

 ではまた。

精製砂糖から仮説で逃げる

 糖尿病は砂糖による単独犯行。カロリー過多でも炭水化物一般の摂り過ぎでも油脂でもないと、米スタンフォード大学のバス博士の研究成果を白澤卓二さん(順天堂大学教授)が熱く紹介。まだ正式に認められた説ではない?公認されるまでサトチューでいる気ですか。

■砂糖タブーな経済社会
「週刊東洋白澤卓二経済」誌が連載する白澤卓二さんのコラム『超・抗加齢(アンチエイジング)学』が痛快で毎回興味津々です。7月20日号では「糖尿病の原因は砂糖」とズバリ断定。いわゆるカロリー制限や糖質制限は、一般的な肥満対策としてはともかく糖尿病予防とは関係なしと。

 これはスタンフォード大学医学部疫学研究センターのサンジェイ・バス博士の最新研究の紹介で、同博士によれば、「1日当たりの砂糖消費が150㌔㌍増えるごとに2型糖尿病の発症率が1.1%増える」との結果をドット散布グラフ(写真左上)で示し、肉など脂成分や炭水化物一般の摂取量とは因果関係なしとしています。

 この説が正しいとすれば、私たちの常識の半分くらいがひっくり返ります。カロリー制限 vs 糖質制限の論争(?)はメタボ対策的な意味はあっても、いずれも糖尿病予防には役立たないことになります。

 また、メタボを抑え込もうする、厚労省の「健康日本21」キャンペーンの理論的根拠も、高血圧系の心臓病や脳梗塞などには有効だとしても、「糖尿病予備軍は成人の3割」とぶち上げて運動習慣やストレス解消、油濃い食事の改善を促すのは筋違いということになるからです。

 バス博士は、「野菜やナッツなど食物繊維が豊富で炭水化物が少ない食材をたくさん食べても関係なし、砂糖の摂取量を減らさない限り糖尿病の発症は抑えられない」と明言しています。そして、その砂糖とは糖類一般ではなく、工業的に精製された白砂糖であると。それに対して、果物やイモ類は糖質を多く含むけれども、どんなに大量に摂っても糖尿病にはなりませんと。

 さて、ここでピンと来ませんか。私たちは昔から、甘い果物を食べ過ぎて病気になった人の話は聞いたことがありませんし、また、例えば黒糖やハチミツのように、有機物をたくさん含む糖類ならいくら甘くても体に良いことをずっと前から知っていたはず。つまり、精製砂糖を問題視することが社会的なタブーになっていることにあらためて気付くのです。

 皆が砂糖は「クロ」だと、実は分かっているのに大っぴらには言えず、普段は意識もされない社会。その原因は、菓子やパンや飲料としてあまりに広く深く経済に組み込まれているので政界や経済界が押さえつけているのが一つの側面。けれども、カラスヒコがこのブログで問題にしたいのはもう一つの側面です。

■立証待ちではカモられる
 つまり、私たち消費者自身が大好きな甘い物をやめたくないために砂糖の害を知りつつ目を背けていて、「大げさに騒ぐ人がいる」とか、「国が認可したから大丈夫」とか思ってきたことです。これって、快適なエアコン生活が手放せなくて原発の危険性を考えないようにしてきたのと同じなのでは。上から押し付けられたタブーというより、私たち自身の弱さに起因する依存症。

 本当に安全なら東京湾に作るはずと、ストレートに真実を突く考察が1970年代からあったにもかかわらず。しかも今回は、十数万人の原発難民の存在を知りつつなお、事故原因未解明のまま再稼働を推進する与党を大勝させてしまった私たちですから。

 おっと、脱線。砂糖に話を戻しますが、上記の「糖尿病砂糖単独犯説」も、たぶんこの国では「科学的に立証されていません」と黙殺されるでしょう。けれども、アンテナやセンサーが正常に機能している人なら、仮説でもピンと来たら安全策を取るべき、つまり精製砂糖から真剣にずらかるべきなのです。

 水俣病の原因を国が公式に認定するまでには、警鐘が鳴らされ始めてから少なくとも12年かかりました。認定患者数は6500人、未認定も含めると1万人超。ヒ素ミルク事件は発覚してからメーカーが認めるまでに15年、中毒乳児数は1万2000人以上、うち130人が死亡。アスベストは有害論文が出てから日本政府が使用禁止にするまでに11年、犠牲者は今すでに数百人で、これからどこまで増えるのか見当もつかない状態。

 いずれも最初は「シロ」でした。何年間も病気との因果関係が不明とされたまま、たぶん裏側で利害調整の時間を稼がれている間に犠牲者が急拡大したパターンです。食品添加物や携帯電磁波は、今まさに科学的根拠をめぐる論争が真っ盛りですが、例によって解明された日にはおそらく手遅れ。わずかの補償を受け取ることができても奪われた人生が取り返せるものかどうか。わ、またもや脱線。

 精製砂糖は、それらの公害犯罪に比べると消費者側の意思や注意力で避けることが可能な「汚染物質」です。害のある物なら流通させないルール作りをすべきだろうという考えではカモにされるばかり。頼るべきは自分の野生や直感です。逃げ出す根拠は仮説で十分。今すぐ走れ、です。

 ではまた。

ポーチドエッグみそ汁の真価

 大残業して深夜帰宅、明朝も早い。寝る前にガッツリ食べると体に良くないのは知っているけれど、空腹では眠れない、どうする? 正解は具なしみそ汁です。温かい液状タンパクで肉系食の欲求をかわします。だしにはミネラルがたっぷりで、糖質、脂質はほぼゼロ。

■液状のタンパク質
 残業上がりに一番注意したいのは、ストレス食いです。カラスヒコも昔は寝る前のドカ食いをずいぶんとやりました。ラーメン、コンビニのハンバーグ弁当、カップ麺とハム、半ゆでパスタとレトルトのミートソースなど、要するに油脂、添加物、糖質中心の夜食。「分かっちゃいるけどやめられねぇ」の世界でした。

 体は、疲れているので清浄な食品を求めているはずなのですが、ストレスのために食欲が歪められているのです。本当は、大残業をしないと食べていけない社会の仕組みが悪いのですが、それはそれ。社会のせいにして、自分の体がずるずると駄目になっていくのを放置してはいけません。
みそ汁 (3)
 そこを突破する「サムライごはん」的な解決策がこれ。具なしのみそ汁です。肉系のタンパクをガッツリ摂りたがる体を、温かい液状のみそ、つまり植物タンパクで「説得」する方法です。やってみると、かなり満足感が高いことが分かります。

 さらに効果的なのは、写真のように生卵を1個落とす方法。だし汁を煮立て、みそを溶き入れ、沸騰したらすぐに生卵を落として火を止めてフタをする。そして2、3分待てば、黄身がとろとろの半熟、いわゆるポーチドエッグ状態になります。

 これが、みその風味とよく合って感動的にうまいのです。ポーチドエッグは生卵よりも消化・吸収に良い食べ方といわれますから、寝る前には最適です。
 逆に、肉系の夜食を取ってしまうと消化器官が睡眠中もずっと働いていますから、寝付きがいいと感じる割には疲れが取れません。当然寝起きが悪くなり、胃がもたれて朝の食欲も落ちます。悪循環にハマるのです。

 みそ汁のほかに食べるとすれば、写真右のような漬け物を少々。生野菜ですから胃の負担が少なく、ビタミン類はちゃんと摂れます。夜食のポイントは、タンパクを肉系ではなく植物系で、それもみそ汁という液状で摂ること。こういう夜食なら、添加物も結果的にゼロにできます。

■空腹をやり過ごすワザ
 みそ汁と漬け物という組み合わせには、ご飯や麺などの炭水化物=糖質を避ける狙いもあります。糖質が多いと、食後に血糖値が上がり、すい臓からインスリンがたっぷり出てきて血糖値が一気に下がる。すると集中力が落ちで眠気が来ます。

 これは私たちも、昼食後などによく経験して分かっていることです。ただ昼食後の場合には、眠くても寝ているわけにはいきませんし、活動によって糖質が燃えてくれますから大した問題ではありません。しかし、夜食となると事情が違います。満腹して、いい気持ちになって寝付くパターンを繰り返すのは、糖尿病への最短コースだからです。「眠るために食べる」などと正当化してはいけません。

 夜食に取るご飯や麺類だけではありません。寝る前にチョコレートやアイスクリーム、和菓子やロールケーキなどのスイーツを習慣的に食べる人がずいぶん増えました。以前は若い女性だけだったのですが、最近ではスイーツ男子や甘党老人も珍しくないそうな。

 最近『糖質オフダイエット』(日本文芸社)、『白澤式ケトン食事法』(かんき出版)を出している白澤卓二さん(順天堂大学教授)が、「認知症は脳の糖尿病かも」と述べているのがやや気になります(週刊東洋経済12月15日号)。インスリンの代謝異常が「頭に来る」こともあり得ると。

 認知症の発症率が人口の高齢化率をはるかに上回っている事実を考え合わせれば、この指摘は示唆に富んでいると思います。私事で恐縮ですが、うちの老母なども、頭はかなりイッているのに血圧や内臓の検査結果がそれほど異常ではないのも、まさにこのパターンなのかもです。糖脳病?

 いずれにせよ、私たちは飽食時代の中で身を守るテクニックを磨かないといけません。寝る前の空腹は、満たすのではなく、無理に我慢するのでもなく、空腹感を上手に回避するワザを身に付けましょう。残業上がりには具なしみそ汁が効きます。飲んだ後のラーメン習慣を断てない人にもお薦めです。

 ではまた。

『食べない健康法』の説得力

 石原結實さんの『食べない健康法』(PHP文庫)に激しく納得。少食状態で私たちの白血球が飢え、老廃物を食べて血液を浄化してくれる。安易に小腹を満たさないことがとても大事ですね。ニンジン・リンゴジュースなどの具体策も満載。石原ワールドの集大成!

■西洋医学をバッサリ
 やはり、あま食べない健康法りにも簡単にいろんな物が食べられる今の食環境が原因なのでしょう。「終戦(1945年)後、数百人しかいなかった糖尿病患者は、いまや予備軍も含め2200万人以上。高脂血症の人も3200万人」と具体的な数字を見せられると、あらためてうなってしまいます。

 私たちの体には、血液を常にきれいに保つ機能があるのだそうです。だから、食べ過ぎによって血流内の掃除屋である白血球がいつも満腹状態にあると、体は老廃物を血管の内側に沈着させて血液の純度を守ろうとする。そのため血管が細くなり、硬くなるのが動脈硬化。

 細くなった血管に無理やり血液を通すために心臓が頑張るから高血圧になり、血管内壁に沈着した老廃物のかたまりが、何かの拍子にちぎれて漂流を始めて、脳血管で詰まれば脳梗塞。心臓で詰まると心筋梗塞。

 実は私たちはこういうメカニズムを知っているはずなのです。「にもかかわらず、原因を放置したまま、降圧剤や血管拡張剤で症状だけを一時的に抑えるのが西洋医学の欠陥」と、石原さんはバッサリ斬り捨てます。食べ過ぎをやめない限り再発は止まらないのだと。

 発疹や炎症が起こったとき、薬を塗ったり飲んだりして抑え込むのも重大な間違いだと石原さんは指摘します。発疹・炎症とは、老廃物を排出して血液をきれいに保つ生体の自衛行動であり、悪いのは、白血球が処理しきれないほど老廃物を大量発生させる当事者の荒廃した食習慣であるわけです。

 この本で具体的に提案されるのは、1食抜き、あるいは2食抜き、そしてたまに行う1日断食です。白血球をわざと飢えさせて活性化させ、体内の老廃物を食わせる。体重も減り、血圧も下がり、肌もきれいになり、発疹・炎症も起こらなくなるなど、まさにいいことずくめ。

■空腹に慣れて健康キープ
 カラスヒコも、5時起きで飛び出していくような朝には、ニンジン・リンゴジュースだけで朝食を抜くこともあるのですが、その空腹時の調子良さみたいな感覚には覚えがあります。例えば前夜7時に夕食を食べて翌昼までとなると、約17時間も食事をしないわけですから、その間に白血球たちがパックマン活動にいそしんでくれるのでしょう。

 石原さんによれば、人類の長い歴史からみると軽い飢え状態が普通なのだと。確かに、飽食状態になった最近50年間こそ異常で、たとえ医者が増えようと、衛生環境が改善しようと、病人が増えるのは当然なのかもしれません。

 私たちはよく、豊かな社会になっておいしいものを食べられるのだから仕方がないと言います。でも、食べる量や頻度が問題なのだとこの本は指摘します。もっと空腹に慣れ、血圧や体脂肪率などの数値も参照しながら食べる量をコントロールすれば、食べ物のおいしさもよく分かると書いてあります。

 カラスヒコは、飽食習慣は、私たちの意思の弱さだけが原因なのではなく、マーケティングによって意図的に作られた面もあると思っています。食品産業の成長のために、1人の顧客に昨日よりも今日、今日よりも明日、たくさん食べさせるシーズがあるからです。

 ちょっと嫌な言い方をしますが、国民の健康を食い物にして成長してきた資本が、人口減少と高齢化の壁に阻まれて、一部は人口が増えている若い国に出て行きます。その一方、国内ではメディカル分野と資本統合して高齢者市場を広げ、若い層には調理離れと間食習慣を奨励して、医薬品マーケットへ追い立てているようには見えないでしょうか。

 まあ、かなりひねくれた見方なのは承知していますが、いずれにせよ、成長に背を向ける食べ方をマスターしない限り、健康をキープしにくい社会になってきたのは事実でしょう。そういえば、いま時の人になっている南雲吉則さんも1日1食主義だったのを思い出しました。

 小腹が減っても安易に満たさず、ぐっと空腹をこらえる訓練もしなくては。石原結實さん推奨のニンジン・リンゴジュースはこれ。おいしくて病みつきになりますよ。

 ではまた。

豆ごはん+玉ネギ+サバ缶

 悪食習慣から抜け出すために自炊をしたいけれど、イメージが湧かない人には、「豆ごはん」から入るのがお薦めです。料理を基礎から学びたいなどと、時間もないのに大それたことを考えるより、まず舌と歯を粗食に慣らしていきましょう。おかずなど、当分はサバ缶と玉ねぎスライスで十分です。

■カボチャの馬車を見破る
 いま90歳や1豆ごはん (2)00歳でもピンピンかくしゃくとしている老人たちは、若いころに何を食べていたのでしょう。まさか小学生のころからスナック菓子をバリバリ、コーラをがぶがぶ、社会に出てから昼はラーメン、夜は飲み会などで20代、30代を過ごしてきた? そんなはずは絶対にありませんよね。

 今年80歳になったカラスヒコの老母は、樺太の尋常小学校に通っていた当時のおやつは、身欠きニシン、ふかしたサツマイモ、ゆでたトウモロコシ、煎り大豆などだったと言っています。
 たぶん、そのおかげで今でも体はピンピン。もっとも頭のほうは、大人になってからの悪食のせいですっかりいかれてしまいましたが。

 昔は、みんな貧しかったし、戦争やその後のどさくさで食べるものが十分になかったけれども、油脂・砂糖・添加物もほとんどない社会でした。
 今は、栄養は思う存分取れる時代になったので、油・糖・添さえ上手に締め出せば、昔の人よりずっと健康に生きられるはず。問題はその具体策なのです。

 写真のような貧相な食事を見て、即座に「こんなの嫌だ!」と感じる人は、加工食の魔法にだいぶやられている人です。たぶん、カボチャが馬車に見えている。白いご飯が最高だと刷り込まれて育ってきて、豆や麦などを炊き込むのはおコメの買えない貧しい人の食事。アマランサスなどは鳥の餌。そう思ってはいませんか。

 しかし、こういう食事に切り替えると、体の調子がぐんぐん良くなっていく実感があるのです。長く続ければ、ではありません。食べた直後から充実感が違います。体が新しい食べ物に驚きながらも、喜んで受け入れているのが分かる。ちょっと不思議な肉体感覚です。

 豆ごはんは、玄米と白米が半々で、豆の粒々も混じっていますから、白米だけを食べ慣れている人には最初は硬く感じられます。白米のように繊細で滑らかな食感とは違って、飲み下すまでに40回くらいは噛まなければなりません。たぶん、ここが唯一のハードル。

■食のタイムカプセル
 一人暮らしを始めたばかりの学生、朝起きたら、朝飯をかき込んで一刻も早く出掛けたい単身赴任のサラリーマン、子どもに10分で食べさせて保育園に送り、そのあと自分の勤め先に飛んで行く若い母親。40回も噛んでいられない?

 カラスヒコが提案するのは、40回噛むために調理時間を短縮することです。タイマーで豆ごはんを炊き上げ、あとのおかずは思い切り手を抜く。カッコつけて既存の「定食」をモデルにせず、魚と野菜がちょっぴりずつあればいいと割り切る。こだわるのは「脱油・糖・添」のみ。

 現実としっかりと向き合いましょう。こんなふうに、ちょっと非常識な朝食に変えないと油・糖・添を防げないのが今の世の中。レンジでチンするだけの便利な朝食も、出がけにファミレス、コーヒー店、牛丼屋、立ち食いそばなどで腹ごしらえする外食でも、コンビニでおにぎり、栄養補助バー、ゼリー、菓子パンなどを買ってオフィスで食べる中食でも無理なのです。もう逃げ切れません。

 誰もが分かっています。こういう食生活を続けていると肥満し、やがて血管が詰まり、臓器が壊れていくと。頭の片隅で警報ランプがピーピー点滅しているはずです。すでに、子どもにも糖尿病患者が現われ、乳がんや子宮頸がんの低年齢化が進んでいるニュースも、みんなが聞いているのに。

 カラスヒコの提案は、今の「豊かな食事」のイメージをかなぐり捨てること。勇気を持って過去へワープすることです。飽食の魔法が掛かった社会全体は変えられなくても、自宅の食卓だけには、努力してタイムカプセルのような時空を作る。そのゲイトウェイになるのが豆ごはんです。

 このブログ「サムライごはん」は、そんな危機意識から出発しました。賛同してくれる人たちと、お手本のない素朴な食の在り方を一緒に研究開発していければと考えています。

 ではまた。

『50歳を超えても~』の真実

 『50歳を超えても30代に見える生き方』(南雲吉則著/講談社+α新書)はすごいです!タイトルは一見、見た目重視の美容本風ですが、健康な快適生活の全ノウハウが詰まっている感じ。糖尿病が飽食環境への適応の結果など目からウロコのコンテンツが満載。見た目の若返りは単なる副産物。

■糖尿病は「進化」の結果
 糖尿病とは実は50歳を超えても病気ではなく、これ以上食べても太らないように体が防衛しているのだと。視力や嗅覚が衰え、重度化すると手足が先から腐っていくのは、余計な捕食活動をできなくするための生物学的な「進化」であると言い切っています。

 つまり、私たちは敵の正体を知らぬまま、外見の症状だけを抑える薬を飲み、見当外れの食餌制限をしているわけだから治らない。原因は飽食であり、食べる量をまず減らすべきだと。非常に分かりやすい。

 これは例えば、発熱したときに解熱剤で体内から熱を抑えるのではなく、氷枕などで外部から余分な熱を吸収しながら、体の自然治癒力に任せたほうが治りが早いという真実と同じ。極めて理にかなった対処法といえます。

 こうした自然の回復力を利用する健康法が普及しないのは、風邪や糖尿病が一つの成長産業になっているからだとカラスヒコは思います。食べ物を減らしたり、薬が売れなくなったり、病院に来なくなったりしては経済的一大事だからです。

 投資に対する回収の効率、資本の蓄積・拡大。そういう価値に驀進する経済社会と、私たち個人の健康自衛が真っ向から対立する世の中なのだということをあらためて思い知らされた本でした。

 著者はまた、自身の花粉症が治ったと書いています。マスクや薬は一切使うべきではなく、口呼吸によって、花粉が本来のアレルギー源ではなく、免疫システムの過剰反応だということを体に理解させるのがポイントだと。目のかゆみも、絶対にかいてはいけないと言います。

■免疫過剰との戦い方
 アトピーでも花粉症でも、アレルギー性のかゆみとは、例えば花粉やそば粉の中にかゆみ成分が存在するわけではなく、免疫が過剰反応しているだけ。いわば幻想のかゆみなのだから、かくとかゆみが増幅されるだけ。むしろ、自身の脳をコントロールして幻想と戦えば克服できるとの体験を語っています。

 カラスヒコも7、8年前に花粉症を発症し、マスクや薬こそ使ってはいませんが、目はかきたいだけかいてしまっています。反省反省。かくという一瞬の快楽に身を任せてしまうのは、砂糖や化学調味料の味にのめり込んでしまうのと同じことかもです。花粉と戦う気力がまた湧いてきました!

 このほかにも有益な情報と知見が満載です。生野菜をむしゃむしゃ食べるのはなぜ間違いなのか。サプリメントに栄養補給を頼るとなぜ健康になれないのか。加齢臭はどうすればなくなるか。ぐっすり眠れる方法。無理なく成功するダイエットなどなど。今日は詳しく紹介できませんが、カラスヒコ自身の体験や実験も絡めて、この場でおいおい、つぶさにご報告していくつもりです。

 全体を読み終えて、この本に書かれていることが正しいとカラスヒコが直感した訳は、消費を抑えることを重視しているからです。より少なく食べる、薬を飲まない、余分な運動をしない、特別な食材・食品を使わない。つまり、この本によって誰も金儲けはできないけれども、誰もが本物の健康を取り戻せるノウハウだからです。

 飽食社会、大量消費社会はもう終わりにすべきだと確信できました。社会そのものは変えられなくても、自分だけがバスから降りることは十分可能で、降りたほうが幸福になれそうだと、すっと分かる本なのです。

 ではまた。

甘党男子は耳を貸さない

サトチュー(砂糖中毒)は、アル中、ニコ中のように周囲に迷惑を掛けないから許されているだけ。大酒飲みや愛煙家にも健康な大人はいますが、甘党では皆糖尿病かその予備軍。甘ちゃんがだまされて病気に突き落とされていく社会のダークサイドをしっかり見抜いて、アリ地獄から直ちに脱出すべし!

■甘党が7年間で2倍に
 「スイーツは飲酒後に食べるシメのラーメンのようなもの」、と語る33歳の男性会社員。飲んだ後にはコンビニに寄ってアイ甘党男子スクリームを買うそうです(日本経済新聞11月29日)。「シメのラーメンという生活習慣そのものが問題ですね」、と語る元サトチューのカラスヒコ氏。

 この写真は、ファミリーマートで売れている「俺のスイーツ」シリーズ8品のうちの一つ、「俺のエクレア」。このアイテムだけで800万個のヒットになっているのだと。若い男性たちがアリ地獄に引き込まれそうな見事なネーミングの商品企画です。もう立派に犯罪的。

 菓子ばかりではありません。アルコール度を3%に抑えて甘みを強めた缶チューハイ「ほろよい」は、発売元のサントリーも慌てるほどの売れ行きで、「意外にも20代男性の支持も集めた」として販売目標を1.5倍に上方修正しています。

 さらに40代男性でも、あるリサーチ会社のアンケートによれば、甘い物が「非常に好き」と答えた人が35%で、7年前に比べて倍増。まさに激増中なのです。

 まあ、日経新聞ですから、商品が何であれ売れれば経済が活性化していいことだ、と言っているかどうかは知りませんが、かなり好意的に捉えた記事です。問題は買う側の考え方。甘い物を習慣的に食べ続けると体がどうなるのか知っているのでしょうか。

 カラスヒコ自身の体験でいえば、自覚症状はちゃんとあるのです。じわじわ肥満し、疲れやすく、肌は荒れ、お通じは不規則、体のあちこちにかゆみや原因不明の腫れものが年中できていましたから。 それでも、スイーツは手放せない。5年先、10年先のことなど考えたくもない心境でした。

 相変わらずコーヒーには砂糖を4杯入れ、チョコレート、コーラ、カロリーメイト、アイスクリームが大好きでした。サトチューは世間にあふれる健康情報に耳を貸さない人なのです。甘い物を意志の力で我慢しようとしても続くものではありません。麻薬中毒そのものですから。

■スイーツはストレスに効くか
結局、脱出のきっかけは、コメと豆の主食にバサッと切り替えたことでした。主食で良質の炭水化物とタンパク質が摂れるようになると、甘い物への欲求がみるみる落ちました。あっけないほどです。

 流れが変わると体は現金なものです。めざしや海藻や、みそや梅干しなど、それまで見向きもしなかった食材が「えっ」というほどおいしく感じられて、あとは何の苦労もなく、むしろ楽しみながら体調が回復していきました。もっとも、怪しい健康食品のユーザーもCMに登場して似たようなことを言っていますけれどねえ。 

 私たちにとって一番危険な落とし穴は、「ストレスが強い社会だからスイーツで癒やしを」 という甘い刷り込みでしょう。メーカーがもうかり、マスコミがそのメーカーからお金を得るための魔法の呪文だからです。
 でも、それに乗せられてはいけません。この社会にストレスがないとは言いませんが、ちゃんと栄養が摂れていれば、人はストレスに簡単に負けることはないとカラスヒコは確信しています。

 「甘い物は脳に効く」ともいわれます。学術的な意味は分かりませんが、実際、私たちは、仕事や勉学やアートの分野でスイーツのおかげで高い成果を挙げた人を見たことがあるでしょうか。カラスヒコが知っているのは、『デスノート』に出てくる”L”だけですね。

 仕事や勉強の合間に、「気分転換に」と日常的に甘い物を取るのは、ニコ中おやじの一服習慣と同じただの中毒の言い訳です。気分転換ならストレッチかダンベル体操でもしたほうがいいでしょう。「まあ、そういうヘルシーな助言を一番嫌がるのがサトチューの症状ですけれど」、と語る元患者。

 ではまた。

※『デスノート』(前・後篇)/2006年/日本/カラー/金子修介監督
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    ■「サムライごはん」とは・・・
     超多忙で料理が嫌いな人が、健康を自衛するためにつくる「最短時間で、栄養十分、かつ無添加」な食事。いまの時代を生き抜くために、男女を問わず一人一人が身に付けるべき「武芸」のようなもの。外食や加工食品がまだほとんどなかった1955年以前の日本の家庭食がモデルです。
    ■「自衛自炊」とは・・・
     趣味やライフスタイル的自炊ではなく、将来病気にならないための先行投資、あるいは保険目的の調理技術です。「忙しい」という理由で食事を外注せず、自炊スキルを身に付けて、自分と子どもの健康を守るのが狙いです。
    ■外食メニューをまねない自炊
     料理本に載っているのはたいてい外食メニューのつくり方です。それを覚えても、味でもコストでも外食にはかないません。「サムライごはん」では、見た目は地味でも、栄養価が高く無添加な、自炊ならではのメニューを研究していきます。
    ■油・糖・添(ゆとうてん)を締め出す自炊
     「サムライごはん」は、余分な油脂・糖分・添加物を極力排除した食事を目指します。 そのために加工食品や調理済み総菜を使わず、生の素材を最少限度の加工で食べることが目標。 成分表示をしっかり見ながら、油・糖・添を慎重に避けていきます。
    ■サトチュー(砂糖中毒)との戦い
     動脈硬化や高血圧などで健康を損ねる人の多くは砂糖を摂り過ぎています。菓子や清涼飲料水ばかりではなく、現代では総菜や加工食品などご飯のおかずにまで砂糖がこっそり使われているからです。サトチューとの戦いも「サムライごはん」の主要なテーマです(▶100918)。
    ■「豆ごはん」は最強の主食
     玄米と等量の白米、そして5種類の豆(大豆、青大豆、ガルバンゾー、金時豆、黒豆)を一緒に炊く「サムライごはん」の主食です。これに押麦、アマランサスも加えると栄養バランスが完璧に近くなります。冷めてから食べても非常においしく、おにぎりにも最適です(▶130409)。
    ■「ニャンコめし」は夕食の定番
     「サムライごはん」夕食の定番。煮干しでだしを取ってみそを溶き、朝の残りの豆ごはんを入れます。煮立ったら生卵を落として火を止め、ふたをして3分蒸らせば出来上がり。煮干しも具としていただく高栄養・無添加で、すぐにできる晩ご飯です。鍋料理の締めの雑炊のようなおいしさです(▶100226)。
    ■日替わりから週替わりへ
     野菜メニューは日替わりでは続きません。浅漬け、ワイン蒸しなどまとめ作りのメニューを取り入れて、週替わりのローテーションに切り替えましょう。材料を無駄なく食べ切り、買い物頻度も減らせる自衛自炊ならではのテクニックです(▶111118)。
    ■おにぎりは自分で握る
     豆ごはんおにぎりを自製する習慣をつけましょう。ランチを無添加で切り抜ける数少ない選択肢だからです。手を濡らして握ればくっ付かず、熱くもありません。コンビニで買うおにぎりは添加物と油脂まみれ。老若男女にかかわらず、おにぎりは自製あるのみ(▶100821)。
    ■我流みそ汁だしのススメ
     昆布と削り節を3分間煮出せば、誰にでもうまいだしが取れます。安易に化学調味料に依存せず、我流の本物だしを研究すべき。それをサボった1、2世代上の年寄りたちが、いま生活習慣病で薬漬けになっている実態をしっかり見ていきましょう(▶100926)。
    ■二十歳を過ぎたらニキビじゃない
     ニキビ世代をとっくに過ぎているのに吹き出物が止まらないのは、体が拒否するものを食べ続けている証拠。油・糖・添を摂り過ぎていないか、食生活を見直すきっかけにしましょう(▶111126)。
    ■エコ&粗野な食習慣へ
     だしを取った後の昆布や削り節は捨てずに、常備菜に加工して食べ切ります。煮干もみそ汁の具としてバリバリ食べる。そんなエコで粗野な食習慣に回帰するのも「サムライごはん」のスタンスです(▶120722)。
    ■「ご飯は太る」は本当か?
     コメ離れが進んでいますが、カラスヒコは「ご飯は太る」という通説はウソだと思っています。むしろ実態は、パン食による油脂、タンパク、精製穀物の過剰、さらに甘い飲料、間食が原因なのでしょう。「サムライごはん」では、玄米や豆類主食への回帰によってビタミン、ミネラルを確保し、スリムで健康的な肉体を取り戻していきます(▶100527)。
    ■残業食をコントロールしよう
     残業時間中にスナック菓子などで中途半端に空腹を満たす習慣は危険。油・糖・添まみれなのはもちろん、寝る前のドカ食いを招く原因にも。むしろクラコットやドライフルーツなど、きれいな食材をしっかり取るのがお薦めです(▶110609)。
    ■失敗しないゆで卵
     殻がつるりんと気持ち良くむけて、半熟・全熟を自在にコントロールできるようになれば、ゆで卵は頼れる常備菜になります。ポイントは湯が沸騰してから卵を入れ、再沸騰してからのゆで時間。意外に簡単です(▶110130)。
    ■学生・単赴・シンママにチャンス!
     「サムライごはん」の質実剛健な味が家族の反発を招くこともあります。いまや化学調味料や添加物を気にしない人がマジョリティーな時代ですから。むしろ一人暮らしの単身赴任者や、舌が染まっていない幼子を持つシングルマザーにこそ、いろんなトライ&エラーができるチャンスがあります。学生も社会に出る前に自炊技術を身に付けたほうが勝ち(▶120305)。
    ■「ワイン蒸し」で野菜たっぷり自炊
     「あなたは野菜不足」とCMに脅かされてサプリに飛びつく人が多過ぎます。ワイン蒸しや酒蒸しは、数種類の野菜を毎日飽きずに食べ続けられる自炊独自の加工ワザ。油脂も添加物も使わない簡単野菜メニューで武装しましょう(▶120922)。
    ■糖尿病を知り、真剣に予防しよう
     糖尿病や腎不全は「不治の病」です。新しい薬品や治療法が開発されても、高いお金と引き換えに苦痛を和らげる程度。だから発病しないように若いうちから食生活を立て直すのが唯一の正解です。できなければ自己責任で、メディカル資本にたかられる「いいお客さま」になってしまいます(▶111107)。
    ■外食は低加工なそば or 海鮮系を
     朝夕の食事を「サムライ化」すれば、ランチは少々ジャンクなメニューでも大丈夫。でも、可能な限りはそば系・海鮮系など加工度の低い献立を選ぶのが正解。日々の「油・糖・添」締め出しこそ確実な生命保険なのです(▶100326)。
    ■浅漬けが自炊を軌道に
    白菜、キュウリ、大根、パプリカなどを適当に切り、塩をまぶしてタッパーに入れておくだけで自製の浅漬けができます。翌日から5~6日間食べられる常備菜ですから野菜不足はほぼ解消。面倒に思えた自炊が一気に軌道に乗ってきます(▶120608)。
    ■ピクレで自製漬け物を
    乳酸発酵する本物の漬け物を自分で漬けるなど、多くの人にとって想像を絶する事態でしょうが、実は簡単。「ピクレ」があれば、冷蔵庫の中で勝手に発酵してくれるからです。化学物質にまみれた出来合いの漬け物におさらばできます(▶120805)。
    ■ヒジキはそばつゆで煮る
    カルシウム豊富なヒジキを切干大根、こうや豆腐、干しシイタケと一緒にそばつゆで煮てしまう。甘じょっぱくしない、本来の素朴な煮物が素人の手抜きレシピで作れることに驚きます。上の世代が放棄してきた健食習慣を取り戻しましょう(▶121204)。
    ■乾物をだし汁で戻す手抜き
    車麩、こうや豆腐、湯がき大根など乾物は水で戻さず、いきなりだし汁に浸します。戻し工程と味付けをいっぺんに行う手抜きワザ。素朴な味わいの常備菜になります。だし汁が食材に吸われて減ったら、ひたひたまで注ぎ足すのがポイントです(▶130412)。
    ■瞬間加熱の温野菜サラダ
    ブロッコリー、アスパラ、パプリカ、きぬさやなどを100℃のお湯で3~5秒。少量ずつ加熱して網ジャクシでさっと取り出すのがコツ。丸元淑生さん式の温野菜サラダは目からウロコです。自炊が俄然充実してきます(▶ 100307)。
    ■夜食なら粉吹きイモ
    夜におなかが減ったら、即席麺やコンビニおにぎりを食べるより自分でイモをゆでましょう。ジャガイモやサツマイモのおいしさを再発見して感激します。未精製の炭水化物で太らず、もちろん添加物もゼロ(▶ 100104)。
    ■ニンジンの合理的摂取法
    石原結實さん式ジュースなら朝にニンジン、リンゴ、レモンが各1個ずつ摂れてしまいます。そのためだけに1万円以上のジューサーを買う価値もあるでしょう。これを飲む習慣ができれば、合成着色飲料とは永遠におさらばできるからです(▶ 100407)。
    ■ラタトゥイユで自炊に自信
    まさか自分にこんな料理が作れるとは!驚きと感動で自炊に弾みがつく丸元淑生さんのレシピです。野菜6種のシンプルな無水蒸しなのに素人でも絶妙の味が出せて病みつきになります。ポイントはトマトと玉ネギの比率だけ(▶ 101008)。
    ■小型密封容器をそろえよう
    おかかやショウガ酢漬けなどの常備菜を小型の密封容器で冷蔵庫内に整然と積み上げるのが「サムライごはん」の大事なノウハウ。容器は都度バラバラと買い足さず、スタックできる同型をまとめ買いしましょう(▶ 101224)。
    ■自炊 vs 外食、どっちが安い?
     実際の支出額はおそらく同程度で、それなら手間なしの外食が合理的と考えがち。しかし、金額当たりの栄養価に大差があり、外食ライフでは将来の健康崩壊リスクが高まります。自炊食の原価計算から中長期の健康戦略が見えてきます(▶120627)。
    ■ダイエットで感じた10のこと
     本物のダイエットなら、減量よりもまず肌の色つやが良くなり、原因不明のかゆみや爪の黒ずみなどが消えていきます。見た目のスリミング効果はおまけで、当然リバウンドも来ません。体の排せつ力を高める食べ方を研究しましょう(▶120926)。
    ■豆類はペットボトルで管理
     豆類は袋から出し、ペットボトルに移して「見える化」しましょう。作業フローがシンプルになり、在庫量も一目で分かります。調理テクの上達やレパートリー拡大より、整理力と段取り改善でスピードアップを図るのが「サムごは」的アプローチ(▶130915)。
    ■野菜はバスケット管理する
     みそ汁用、サラダ用など用途別バスケットに分類して冷蔵。バスケット単位で取り出し、使う分だけを切り出して再格納します。数種類の野菜を毎日コンスタントに食べるにはこの手が一番。使いかけ野菜を冷蔵庫の奥で腐らせる心配もありません(▶100924)。
    ■「糖質制限」はいいとこ取りで
     速攻スリミングには効果的。でも全面的な糖質制限では穀物の豊富なミネラルを摂り損ないます。朝だけとか隔日とか、自分の調子よさの範囲で慎重に採り入れましょう。ハムやベーコンの添加物や、肉や卵を焼くときの精製油脂にも要警戒(▶140805)。
    ■洋食派はパンよりシリアル主食
     ミューズリー+オートミールの「未精製」穀物に小麦ふすまを振りかけるなど、シリアルのカスタム化にトライ。パン主食では難しい油・糖・添フリー&高ミネラルな洋食体系を設計します。「朝食=パン」の固定観念を疑いましょう(▶141101)。
    ■昆布は1回分サイズにカット
     昆布を買ってきたら、全部をみそ汁一杯分サイズに切り分けて密封容器で保管します。「調味料(アミノ酸等)」ではなく本物昆布使用にこだわりつつ、調理アクティビティー削減を狙います。合成だしでは必要なミネラルが不足するからです(▶121208)。
    ■包丁研ぎは我流で覚える
     調理人のような華麗な包丁さばきなど自炊には不要です。我流でも日々使えば、大根皮むきやネギ刻みは身に付くもの。砥石は「中砥」一種類の我流使いで包丁の切れ味が十分に戻ります。プロのまねをせず、不格好でも自分ワザを磨くことが大事(▶120124)。
    ■包丁使いの自主トレ入門
     手先超ブキなカラスヒコでも、リンゴの皮むきが支障なくできるようになりました。リンゴ皮の裏側から、包丁の刃を親指のはらに押し付けるように果肉をそぐのがコツ。遅くてもきれいにむくことに集中すれば、だんだん早くなってきます(▶150123)。
    ■丸元淑生式「蒸しリンゴ」のうまさ!
     皮をむいたリンゴを適当にスライスして、ビタクラフト鍋で弱火蒸しするだけで、シュガーレス極甘ヘルシーデザートの出来上がり。小分け冷蔵して毎日食べられるフルーツ系常備菜です。無糖ヨーグルトにトッピングするのもおしゃれ(▶100114)。
    ■「油糖抜き」スクランブルエッグ
     肉野菜ワイン蒸しを作った後、蒸し汁を有効活用します。生卵を落として混ぜて弱火蒸し。卵そのものの粗野で力強い味に驚きます。自炊のスクランブルエッグでは、砂糖を加えて精製油脂で焼く外食レシピの常識を疑ってかかるのが正解(▶150623)。
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