日仏貿易㈱が輸入しているマレーシア産「AYAM(アヤム)ココナツミルク缶」がどろりとおいしい!ほんのり甘くて濃厚なアイスクリーム感覚。カレーやマンゴープリンの作り方を書いたリーフレットも付いていますが、取りあえずこのままデザートでいただいても大満足!
■ミューズリーにかけても
140㍉㍑の青い小缶。これでココナツ約1個分なのだそうです。185円(富澤商店)という意外な安さに驚いています。2個買ってきて、まず1個目はグラスに注いで、朝食の後にデザートとして、くいっといただきました。文句なしのうまさ。原材料は「ココナツ」のみ。天然の粗野な甘さを堪能しました。
2個目は次の日、冷蔵庫で冷やして、缶のままスプーンでアイスクリーム感覚でぺろぺろ。夏はこれが最高の食べ方かもです。冷えるとオイル成分が一部固形状になって、噛むとぬるるっと、タピオカよりは全然歯応えがないようなつぶれ方をします。その分、オイル以外のミルク部分の甘みが強まって一層うまい。
すっかり味を占めたカラスヒコは、数日後にさらに2個を買い足して、常温のままミューズリーにかけてみました。これが結構イケるのです。ミューズリーも甘いので、ココナツミルクを加えると甘みが強過ぎると思い、オートミールで少し割りました。それでも甘いのですが、ストレート紅茶を渋めに出して、ちびちび飲みながら頂くとなかなか。
シリアル系×ココナツミルクという組み合わせは、主食のバリエーションの一つとして案外使えそう。好みによって牛乳と半々に混ぜるとか、あるいは牛乳が苦手な人で、豆乳ではおいしくないと感じている場合、豆乳にココナツミルクを混ぜるとか、いろいろ研究の余地がありそうです。
単なるデザートとしても、こんなに安くてうまい天然食品なら、週2缶くらいはコンスタントに食べたくなります。開缶後は、密封容器に移して冷蔵すれば3日間ぐらいは持つそうですから、使い勝手もかなりいい。
ただ、その後あちこちの売り場をリサーチしてみると、同じ輸入ココナツミルク缶でも、増粘剤(グアーガム)や亜硫酸塩(おそらく漂白目的で使用)が添加された製品も多数見掛けました。AYAMは中身が少しグレーがかったクリーム色で見栄えは決して良くありませんが、これが本物の色なのでしょう。
■雑味のある天然の甘さ
さて、実はカラスヒコが最近ココナツに興味を持ったのは、「ココナツオイルにアルツハイマー病の進行を食い止める効果がある」という、白澤卓二さんが書いたコラム(『週刊東洋経済』誌/6月22日号)を読んでいたからです。アメリカの臨床試験で劇的な効果を挙げている例、おそらくこの本の要約でしょう。
白澤さんによれば、アルツハイマー病は脳内でインスリンの効きが悪くなる「脳の糖尿病」なのですが、ココナツオイルに含まれる脂肪酸の一種が「ケトン体」を合成し、それで脳のエネルギーを確保するとのこと。臨床例はまだ多くはなさそうですが、これまでの治療薬では進行を遅らせるのが精いっぱいだったアルツハイマー病を、全くの自然食品によって食い止められる可能性が見えてきたようなのです。
しかも、ケトン体は例の糖質制限によるダイエット効果にも一役買っているらしい。もちろん、やみくもに炭水化物を減らせばいいのではなく、白澤さんは著書『「砂糖」をやめれば10歳若返る』の中でケトン式ダイエットのセオリーを細かく解説しています。結構面倒くさそうではありますが、ちゃんとやれば効果はありそう。
それにしても、ケトン式療法は、もともとメリル・ストリープ主演の映画『誤診』に描かれたように、てんかん患者の治療食プログラムだったのですが、肥満、糖尿病、アルツハイマーなど飽食時代の各種現代病に必ず絡んでくることにカラスヒコは注目しています。
おそらく大昔、穀物が十分に穫れなくて木の実や鳥獣肉を中心に食べていたご先祖様たちはケトン体をエネルギー源にしていたに違いありません。穀物食が増え、やがて精製穀物が主体になるに及んで、いろんな病気が発症してきた。主食の糖質ばかりか、最近ではデザートのヨーグルトもアイスクリームも精製された砂糖やオイルがメーンになりましたから。
話をAYAMのココナツミルク缶に戻せば、甘さの中に雑味があるのがよく分かります。決してクリアではなく、ストレートに来ない、もやっとした甘み。しかも、ココナツの実肉をすりつぶした粒々が滑らかではなく、舌にざらざら来る感じ。この味、この食感を私たちは思い出すべきなのでしょうね。
ではまた。
※『誤診』 …First Do Not Harm/1997年/アメリカ/カラー/95分/ジム・エイブラハムズ監督
■ミューズリーにかけても
140㍉㍑の青い小缶。これでココナツ約1個分なのだそうです。185円(富澤商店)という意外な安さに驚いています。2個買ってきて、まず1個目はグラスに注いで、朝食の後にデザートとして、くいっといただきました。文句なしのうまさ。原材料は「ココナツ」のみ。天然の粗野な甘さを堪能しました。
2個目は次の日、冷蔵庫で冷やして、缶のままスプーンでアイスクリーム感覚でぺろぺろ。夏はこれが最高の食べ方かもです。冷えるとオイル成分が一部固形状になって、噛むとぬるるっと、タピオカよりは全然歯応えがないようなつぶれ方をします。その分、オイル以外のミルク部分の甘みが強まって一層うまい。
すっかり味を占めたカラスヒコは、数日後にさらに2個を買い足して、常温のままミューズリーにかけてみました。これが結構イケるのです。ミューズリーも甘いので、ココナツミルクを加えると甘みが強過ぎると思い、オートミールで少し割りました。それでも甘いのですが、ストレート紅茶を渋めに出して、ちびちび飲みながら頂くとなかなか。
シリアル系×ココナツミルクという組み合わせは、主食のバリエーションの一つとして案外使えそう。好みによって牛乳と半々に混ぜるとか、あるいは牛乳が苦手な人で、豆乳ではおいしくないと感じている場合、豆乳にココナツミルクを混ぜるとか、いろいろ研究の余地がありそうです。
単なるデザートとしても、こんなに安くてうまい天然食品なら、週2缶くらいはコンスタントに食べたくなります。開缶後は、密封容器に移して冷蔵すれば3日間ぐらいは持つそうですから、使い勝手もかなりいい。
ただ、その後あちこちの売り場をリサーチしてみると、同じ輸入ココナツミルク缶でも、増粘剤(グアーガム)や亜硫酸塩(おそらく漂白目的で使用)が添加された製品も多数見掛けました。AYAMは中身が少しグレーがかったクリーム色で見栄えは決して良くありませんが、これが本物の色なのでしょう。
■雑味のある天然の甘さ
さて、実はカラスヒコが最近ココナツに興味を持ったのは、「ココナツオイルにアルツハイマー病の進行を食い止める効果がある」という、白澤卓二さんが書いたコラム(『週刊東洋経済』誌/6月22日号)を読んでいたからです。アメリカの臨床試験で劇的な効果を挙げている例、おそらくこの本の要約でしょう。
白澤さんによれば、アルツハイマー病は脳内でインスリンの効きが悪くなる「脳の糖尿病」なのですが、ココナツオイルに含まれる脂肪酸の一種が「ケトン体」を合成し、それで脳のエネルギーを確保するとのこと。臨床例はまだ多くはなさそうですが、これまでの治療薬では進行を遅らせるのが精いっぱいだったアルツハイマー病を、全くの自然食品によって食い止められる可能性が見えてきたようなのです。
しかも、ケトン体は例の糖質制限によるダイエット効果にも一役買っているらしい。もちろん、やみくもに炭水化物を減らせばいいのではなく、白澤さんは著書『「砂糖」をやめれば10歳若返る』の中でケトン式ダイエットのセオリーを細かく解説しています。結構面倒くさそうではありますが、ちゃんとやれば効果はありそう。
それにしても、ケトン式療法は、もともとメリル・ストリープ主演の映画『誤診』に描かれたように、てんかん患者の治療食プログラムだったのですが、肥満、糖尿病、アルツハイマーなど飽食時代の各種現代病に必ず絡んでくることにカラスヒコは注目しています。
おそらく大昔、穀物が十分に穫れなくて木の実や鳥獣肉を中心に食べていたご先祖様たちはケトン体をエネルギー源にしていたに違いありません。穀物食が増え、やがて精製穀物が主体になるに及んで、いろんな病気が発症してきた。主食の糖質ばかりか、最近ではデザートのヨーグルトもアイスクリームも精製された砂糖やオイルがメーンになりましたから。
話をAYAMのココナツミルク缶に戻せば、甘さの中に雑味があるのがよく分かります。決してクリアではなく、ストレートに来ない、もやっとした甘み。しかも、ココナツの実肉をすりつぶした粒々が滑らかではなく、舌にざらざら来る感じ。この味、この食感を私たちは思い出すべきなのでしょうね。
ではまた。
※『誤診』 …First Do Not Harm/1997年/アメリカ/カラー/95分/ジム・エイブラハムズ監督