「サムライごはん」de自衛自炊

忙しい人こそ自炊しましょう!料理嫌いのための高栄養で無添加な「ケ」の食の技術を研究するブログです。悪食による人格崩壊から辛くも生還したカラスヒコの経験に基づく学生・単身赴任者・シングルマザー向け貧乏自炊教室にお付き合いくだされ!

配食

カフェ戦争の裏に食事破局

 スターバックスなどのカフェから、コンビニがコーヒー客を奪おうとしているように見えるカフェ戦争ですが、その実態はサトチュー(砂糖中毒)の取り合いでしょう。スイーツを食事代わりにする人種が増えたからです。マックや吉野家がいくら価格を下げても売れないはずです。

■スイーツが主食の人々
 騒がれているカフェブームの裏で、いま起きているのは食事そのものの崩壊です。ご飯やパンやパスタのような穀物の主食と、みそ汁やスープのような汁物、そしておかずが並ぶような食事のスタイルが破局を迎えているようです。

 カフェでもコンビスターバックスニでも、昔から精製砂糖と油脂が材料のスイーツを売っていましたが、あれはおやつでした。しかし、今では食事代わりにする人がここ数年で激増したとカラスヒコは感じています。あくまで感じで、統計的な裏付けはありません。でも、毎日のようにスタバに入り浸っていれば確信してしまうのです。

 大手コンビニチェーンが入れたてコーヒーマシーンを何千店舗にも導入して、1杯100円や150円でコーヒーを売り、狭い店内に無理やりイートインスペースを作って店内で買ったスイーツや菓子パン、ヨーグルトやアイスクリームを食べさせようとしています。

 ずっと業績好調だったスタバもさすがに焦るのでしょう。この記事によれば、自動つり銭機能付きの新型レジスターやラテ用の牛乳泡立て機などのメカを導入して、客の待ち時間を減らして回転率を上げる。他にもいろいろな手を打つようです(日本経済新聞3月30日)。

 そうやってシステム投資をしたり、日々の業務改善によって客を奪い合うのは、常に成長を続けなければならない企業としては当然で、そうした企業間競争が顧客のメリットにもなるというのが昔からいわれてきた資本主義の良さなのですが、果たしてそれは今でも本当にメリットなのでしょうか。

 スタバで午前中に仕事をしていると、約7割の客がスイーツを食べてラテなどの甘い飲料を飲んでいます。明らかに朝食代わり。席が遠い客は何を飲んでいるのか見えませんが、使用済みのカップ置き場は内側が泡だらけのカップばかりですから、ほぼラテ系と断定。

 甘いものを食べて甘いお茶を飲む神経は、実はカラスヒコにも理解できます。20年くらい前までは菓子パンを食べてコーヒー牛乳を飲んだり、カロリーメイトとコーラの組み合わせも普通でしたから。でも、それはおやつで、そのほかにカラスヒコは3食を食べていたのです。まあ、激太りしていた若気の至り。

■配食、植物工場も先細る
 ところが、今スタバで食事を済ませようとすると、例えば200円台の安いドーナツやスコーンを食べて、安めのラテを飲むだけでも500円程度はかかります。400円以上のケーキ類を食べて、マキアート、フラペチーノなどを飲めば800円から1000円近くにもなり、金額的にも「お茶する」の範囲を軽く超えてしまうのです。

 コンビニはたぶん、もうかっていそうなスタバなどコーヒー専門店を切り崩して、「300~400円程度でおなかいっぱい食べてコーヒーも飲めますよ」とアピールすることで、サトチューの客を奪おうとしています。こっちの水は甘いぞ、しかも安いぞ。さらに、プリンやアイスや、ヨーグルトや菓子パンも豊富だぞと。

 そう。問題はまさにここ。コーヒー戦争でどの店がおいしいとか安いとかでは全然なくて、食事の菓子化が、まるで伝染病のように広がっていることの恐怖です。精製砂糖と油脂、それにたっぷりの添加物がブレンドされたスイーツを毎日食べるサトチュー層が増殖する社会。それが先行き、どこへ行き着くのかを真剣に読まなくてはなりません。

 例えば、ワタミに代表される配食弁当事業は、今でこそ高齢化社会の進展とともに急速に伸びていますが、サトチュー化が進めば売れなくなるでしょう。伝統的な和食や幕の内弁当のビジュアルにこだわらない層が増えれば、弁当製造ラインやチルド物流、宅配ネットワークなども採算割れを起こすはずです。

 同様に植物工場も、今は急増していますが、サトチューが増えると、必要なビタミン、ミネラルはサプリで摂ればいいということになって、稼働率が急落して不良債権化しそうです。フレッシュ野菜のニーズは富裕層が支えていくとしても、今の工場の増え方では投資を回収する前に過剰設備になるでしょうから。

 もちろん、スーパーマーケットや産直市場も激減するのは必至。サトチュー社会では生鮮食品のニーズが減るからです。菓子タイプの食事ならコンビニで買い食いしたり、ネットで注文して常温の宅配便で届くスタイルが主流になるのかもです。

 だから、残念ながら、私たちのように自然食を食べ続けたい人たちは、今後はますますマイノリティーに突き落とされる覚悟を固めましょう。サトチュー化する社会に征服されない戦い方を見付けなくてはなりません。

 私たちに必要なのは、おそらく小さくまとまることです。小規模な自然栽培の農家集団があり、会員制の販売組織があって、それを支える数百世帯の消費者の単位というイメージ。神様化して食品を買いたたく消費者ではなく、いいものを作る生産者と共存し、最低限度の調理スキルで「サムライごはん」を食べていくゲリラ的な集団を目指すのみです。

 ではまた。

配食で楽をさせる親孝行?

 認知症のグループホームから「空きが出ました、いつでも入居可能」との連絡あり。でも熟考の末、今回は母の入居を辞退することに。ケアマネさんからは「もったいない、何かあったらどうするんですか」と怒られましたが、今しばらくは自宅で平穏に暮らさせようと決めました。

■「お母様に楽をさせて」
 ケアマネさんのおっしゃる通り、入居したほうが安心に違いありません。賄い付きのグループホームに入れてしまえば24時間見守ってもらえますから。自宅の独居老人は買い物に出掛けて転んで骨折したり、交通事故に遭うかもしれません。不注意で火事を出す恐れもなくはない。「安心」という意味では確かにそうなのです。

 母は要介護3で、短期記憶ばかりか皮膚感覚も相当ぼけてきました。最近では石油ストーブにあたったまま居眠りするらしく、足のすねに低温やけどを負って、ヘルパーさんがあわてて病院に連れて行ってくれるなど、いろいろご厄介をかけています。息子としても心配の種は尽きません。

 ただ、今回辞退を決めたのは、当面は母の心の平安を優先したいと考えたからです。認知症がさらに悪化して町を徘徊して家に帰れなくなったり、泣いたり叫んだり、周囲の人を泥棒呼ばわりするような症状が出てくれば話は別なのですが、今の穏やかなぼけ状態を保っている限り、もう少し慣れ親しんだ自宅暮らしを続けさせてやりたいと。

 グループホームにかかる費用は、詳しく計算してみると現在の母の生活費とほぼ同じでした。本来は、施設に入居したほうが高くつくはずですが、母は電気や灯油を無神経に使い、買ってきた肉や野菜や牛乳を放置して腐らせて、ヘルパーさんに捨ててもらうことが多いからでしょう。ぼけによる浪費。金銭的に無駄であるばかりか、とても罪深いことをしています。

 でも、そうした危険や浪費を避けるためにグループホームへ入れるのが本当にいい選択なのかを、今回は2晩ほどみっちり考え抜きました。そのホームには、テレビとベッドと簡単な家具のある個室のほかに共同の社交空間があり、入浴は職員が介助してくれるし、洗濯や部屋の掃除も職員がやってくれます。食事はもちろん完全賄い。つまり、入居者本人にはすることがないのです。


 「お母様に楽をさせてあげてはいかがですか」とケアマネジャーには勧められました。それが親孝行で、皆さん、そうなさってますよと、おそらく本心から親切に勧めてくれているのです。
 配食を勧められたときもそうでしたが、買い物にも行かなくていい、調理もしなくていい、そういう雑用を全て賄ってあげることが高齢者に対する思いやりで、家族やヘルパーの共通の義務ですみたいなことを真剣に言うのです。それは違うと思いました。

■救命ボートが転覆する
 「介護保険制度が本来の役目を果たしていない」という記事がありました(日本経済新聞1月23日)。つまり、本来の目的は「高齢者の自立支援」であったはずの制度が、ただのお世話、家事代行業になってきて、効率的な「給食」と、見守りという名の監視を強めているという意味のようです。

 カラスヒコも実はそう感じています。制度の利用者がどんどん増えているのに予算が限られているからでしょう。母の世話をしてくれるヘルパーさんたちも、かつては「一緒に食事を作りましょう」というスタンスでしたが今は、できれば外注の配食業者に弁当を届けさせて、掃除と幾つかのチェック業務を済ませたらすぐ次の家へ行きたがる。そうしないと回りきれなくなるからです。

 とにかく死んだり、けがをしたり、行方不明になったりしなければよい。できることは自分でさせる「自立支援」ではなく、何もさせない過保護な安全保障。そのほうが効率的、合理的。言葉は非常に悪いのですが、誤解を恐れずにあえて言うなら「軟禁」に近い。

 いや、これはヘルパーさんの悪口ではありません。彼女らは本当によくやってくれています。悪いのは制度。いやいや、制度が本来の良さを発揮できないのが悪いのです。あまりにも患者が爆発的に増え続けるものだから。救命ボートは頑張っているのに、100人も乗るものだからボートごと皆沈んでしまうような。

 じゃあ、どうすればいいのと言われても、即効的な解決手段はないはずです。私たち自身が要介護老人にならないよう努めて、一人でも多くが支える側に回ることです。ごく少数の患者が手厚い「自立支援」を受けられるような社会に徐々に持っていかなければ。

 母には、ヘルパーさんにあおられて嫌々でも自分の食事を作るような、多少のストレスがあったほうがいいと、カラスヒコは勝手に親不孝な判断をしました。突発事故は怖いのですが、することがなく閉じ込められ、決まった時間に餌が出てくる環境のほうが母をむしばむに違いないと考えたからです。全く悩ましいことです。

 ではまた。

塩でもみつつ検査する自炊

 今日は帰省前のピクレ漬け。白菜、小松菜、キュウリ、パプリカ、セロリに塩を振り、乾燥ニンニクと唐辛子を挟みながら4層に積み上げ、加圧して冷蔵庫へ。戻るころには程よく漬かっているでしょう。今年もお世話になりました。来年もぜひおいしい1年にしましょう!

■元気な老若男女も配食に
 白菜は、塩を振っても漬け物 (4)みながら、葉先の黒く変色した部分を見付けて指でちぎります。葉元の白い部分にも、土がたまっていれば洗い流し、内部に虫食いがあれば爪でちぎって捨てます。

 そうやって自分の目で検査して、納得した部分だけを食べればいいのですが、その手順を面倒くさがって、誰かにやってもらいたいと思ってしまうのが、たぶん諸悪の根源なのです。
 誰かに安全を保証してもらい、自分は何の注意も警戒も払わずに、ただ安穏とおいしさに浸りたい。

 めざしも、買ってきてから4日目ぐらいになると、一応くんくんとにおいをかいで、よし、何ともないと納得してから焼いて食べるのが当たり前。
 幼児がそれを母親に代行してもらうのは構わないと思うのですが、大人になってからも、店やメーカーが賞味期限という数字で保証してくれたものしか食べられないのは、生物学的な退化かもしれません。

 今年は、毎日黙々と調理をしながら、そういうことを強く考えた年でした。老人も若者も、男も女も一様に調理離れを加速させているというニュースを、毎週のように新聞やwebで読まされたからです。便利な食品やサービスが次々に登場して、調理をしないほうが賢い人生みたいなキャンペーンが張られているような。

 配食は、以前は病気がちの老人や障害者など自由に買い物に行けない人のためのものでしたが、今年あたりからマスコミで目立つのは元気な老人への勧誘です。無駄な時間を使わずに、シニアライフをよりアクティブに楽しむための配食サービスでございますと。

 コンビニでは、配食を「新たな需要を掘り起こすビジネスモデル」と位置付け、「店を飛び出し、顧客の玄関にどれだけ近付くかが勝負」などと言っています(日本経済新聞12月21日)。お年寄りの皆さん、いいんですか、業態間戦争の餌にされているだけなのですよ。

■漬け物で自炊が楽に
 ま、本人がよければ構わないとしても、しかし若い人は気を付けましょう。ごろごろしてテレビばかり見て病院通いする上の世代と、スナック菓子や炭酸飲料を取りながらゲームばかりしている下の世代が同類であるのが分かるはずです。

 私たちは「忙しい、忙しい」と毎日くたびれ気味ですが、でも食事を外注してしまうと体が擦り切れていきます。今の年寄も体や頭が相当擦り切れています(失礼!)が、しかし彼らが若かったころは、学生街の定食屋に入り浸っていても、それなりに自然食にありつけた時代でした。

 ところが、今は外食産業が増え過ぎて淘汰の波に洗われています。コストダウン競争の時代ですから、安さにつられて食べ続けていくのは非常に危険。外食も中食も、ファストフードも駅弁も、皆似たような工場ラインで、世界で一番安い食材を集めてきて組み立てているだけですから。

 車や家電や、I朝食 (32)T製品やアパレル商品ならそういう作り方でも健康への悪影響はないでしょうが、食事は駄目です。工業的なアッセンボリーではなく、自然に近いものが外食・中食で食べられないのなら、自分で作るしかありません。

 具体的な目標は、今の年寄たちが子どものころに食べていた食事です。彼らが放棄した古くさい食事の形を私たちが掘り起こすのです。ゆめゆめ、配食サービスの客として掘り起こされてはいけません。

 今年の「サムライごはん」は、漬け物がなんとか軌道に乗ったおかげで、自炊がとても楽になりました。乳酸発酵する本漬けでヨーグルト依存からも解放され、何より白菜やキャベツを1個や半分で買っても食べ残す心配がなくなりました。

 ヒジキや湯がき大根などをそばつゆで、まとめて煮込むことも覚えました。前の世代では油で炒めるのが常識だったようですが、洋食や中華の影響を受けるより前の形へ先祖返りした格好でしょうか。より加工度が低く、まとめて作って食いつなぐノウハウを来年も皆で一緒に探究していきたいと思います。

 ではまた来年!

自炊も配食も500~600円

 サケの切り身1枚100円をメインにして、写真の朝めしの材料費は570円でした。新聞のチラシを見ると配食大手の人気弁当が1食540~600円。支払うコストは同じ程度。でも、自炊なら全部栄養になりますが、配食の材料費は4割かそれ以下。人件費・保管費・宣伝費も支払って添加物まで食らうことに。

■自炊なら原価率100%
 チリ産の、おそ朝食 (12)らく養殖サケの塩をまぶしただけの薄っぺらい切り身。でもグリルで焼くとうまいです。今日は生シイタケをスライスしてみそ汁に入れ、塩麹漬け野菜にトマトを添えました。久しぶりに原価をはじくと570円なり。

 「自炊と外食、どっちが安い?」。自分の財布から出る金額だけで単純に比較するのは、学生さんがハマりやすい落とし穴。外食・中食の原価率(材料費)は3~4割といわれていますから要注意です。それくらいの原価率で運営しないとつぶれることは、社会に出ればすぐに分かるのですが。

 同じ金額なら自炊のほうが栄養価が3倍高いと考えるべき、大ざっぱに言えばですが。だから、400円代のコンビニ弁当、300円前後の牛丼屋の定食、ほか弁、激安ラーメン、ましてや100円代のハンバーガーやカップ麺を、普通の1食分として考えてはいけません。

 食べても構いませんが、「直ちに健康への影響は・・・・」という、あの去年流行した枝野節を必ず思い出してください。続けて食べないことです。豆ごはんなどの自炊で基本的な栄養を確保して、たまにサボる。その程度にしておかないと中年期にガタが来ます。

 先週、カラスヒコは仙台市のある高齢化した団地の話を聞きました。1人、2人世帯の老人の多くは食事を作らないのです。彼らは1日2回の配食頼りです。元気がよくて世話好きの老夫婦が、市からわずかの助成を受けて弁当を作って自家用車で近所一帯の老人宅に配って歩くのだそうです。

 その弁当を食べ、病院へ行って薬をもらい、テレビを見て寝るだけの生活。こんな言い方をすると非常に誤解を招くかもしれないのですが、なんだか餌待ちのペットのような無気力な生活。この配食依存層がこれから大手配食ビジネスの草刈り場になっていくのでしょう。

 スーパーも店舗を小型化して宅配機能を強化してきます。コンビニもPBの総菜や弁当を拡大して宅配を始め、マックなどファストフード店も宅配対応に向かっています。調理力を失った高齢者は配食の餌食なのです。

■配食が配給になる日
 ところが高齢者ではなくても、自炊をしている人にとっても、この流れは重大な脅威だとカラスヒコは最近思っています。生の素材が売れなくなってくると店が取り扱いを絞るからです。
 このごろはヨーカドーもマックスバリュも西友も、店の半分くらいがPBになってしまって、ほしいものが買えなくなって困っている人も多いのではないですか。まあ、それぐらいなら我慢できます。心配性のカラスヒコはその先が気になります。

 1つは農家や漁師が高齢化して廃業し、その後を引き継ぐのが株式会社組織だとしたら、生産効率の都合で少品種多量生産になって、しかも収穫品の大半が工場に流れて加工食品や弁当になるはず。私たち消費者には見立てができなくなるのです。

 もう1つは、外食・配食依存が浸透した後にエネルギー不足が訪れれば、配食ではなくて「配給」になり、70年ほど昔の敗戦直後や1年前の震災後のように、食料を求めて行列する事態も想定すべきでしょう。

 配給も来なくなれば、昔なら「買い出し」に出掛けて、田舎で農家から直接分けてもらったのですが、その個人農家がそろそろなくなるのです。いま「6次産業」という言葉で華やかに語られている農業再生に付きまとうダークサイドです。

 なんだか暗い話になってきて恐縮ですが、エネルギー危機というのは、この国の原発が動こうが止まろうが、戦争やテロなどで輸送が止まれば簡単に起こります。感染症やハイパーインフレでも起こるでしょうし、仮に何も起こらなくても、途上国の生活水準が順調に上がればエネルギー価格は高騰します。

 私たちの豊かで楽しい自炊生活も、材料の入手が徐々に困難になるのではなく、何かの弾みで経済が暗転して一夜にしてアウト!になる可能性もあるとカラスヒコは覚悟しています。だから、今のうちにしっかり食べて未練を残さないようにしておくしかありませんね。

 せっせと豆ごはんを炊き、材料費で確実に500~600円をキープする「サムライごはん」で行けるところまで行きましょう。あとは野となれ、です!

 ではまた。

マグロ血合いを塩味で焼く

今夜は生メバチマグロの血合いに塩を振ってグリル焼き。淡白な味なのにまさに「滋味豊か」。舌で感じる味は薄くても体が喜んでいるのが分かります。マグロは甘く煮るのが主流なのでしょうが、祖先は浜辺で火を炊いて、きっと素朴な塩味で食べていた。そんな「記憶」がよみがえるような深い味でした。

■タレ漬けより塩焼きを
 インドネシア産の生メバチマグロの血合いが1パック198円。そこからタイムセールで2割引き。しかも写真は半分の量ですから、たっ夕食 (19)たの79円分。しみじみお買い得!残りの半分は明日、酒蒸しにでもして食べようかと早くも期待でいっぱいの食いしん坊カラスです。

 それにしても、塩焼きのマグロの味はサッパリしてうまい。肉が緻密ですから歯応えがしっかりしています。味そのものは薄いのに品のよいおいしさといいますか。味の種類は違いますが、先日稚内で食べたタラバガニとも共通する充実感がありました。

 「血合い」とは、マグロやカツオの背中に近い、肉が黒ずんだ部分です。焼くと真っ黒になって、正直あまりおいしそうには見えませんが、味は素晴らしいですね。癖になりそうですが、こんなお得な血合いはなかなか買えません。明るいうちに売り切れてしまいますから。

 これを食べながら、私たちは魚に単純に塩を振って焼く食べ方を最近はあまりしていなかったと感じました。甘く煮たり、酒粕や特製の甘辛ダレに漬けて焼いたりと、やたらと手をかけるぜいたくな食べ方に偏っていたことに気付きます。

 しかも、手をかけるのは自分ではなくて外注してしまいますから、漬かっている切り身を買って焼くだけ、あるいは焼き上げた総菜を買い食いするだけ。「サンマの塩焼き」と銘打っていても、しょうゆに砂糖を混ぜたような怪しげなタレを塗ってある総菜もよく目にしますし。

 そこに余分な油や添加物が忍び込んでいるのを知りつつも目を背けてきたことを、こんなシンプルな塩焼きで思い出すのです。ケの家庭食なら塩やしょうゆ、せいぜいみりんまでで十分。少し先祖返りをすべきだと思っています。

■病院食もコンビニ食に?
 ところが、私たちの行動は逆なのです。ローソンが、ワタミに続けとばかりに宅配業者と組んで11月から大阪と京都で高齢者向けの配食サービスを開始(日本経済新聞10月31日)。セブンミールサービスは、来春に北海道と埼玉の学校給食事業に参入する予定で、現在19校と調整中(同紙10月27日)とのこと。

 コンビニの食事を高齢者や子どもに毎日食べさせることの是非はあまり論ぜず、それが最も安くて合理的という理由なのか、いつの間にかどんどん広がっているようです。セブンミールサービスの社長は、「保護者から給食サービスを希望する声が多いから」と述べています。消費者ニーズなのだと。

 10年以上前から各地の駅弁や、企業の会議用昼食、イベント会食なども一斉にコンビニ系弁当会社への外注が増えました。仕入れのスケールメリットが働きますから、寡占化が進むほど強くなり中小のローカル業者は太刀打ちできなくなります。やがては病院の食事もコンビニ系に外注されるのかもしれません。

 農業・畜産業・漁業などは、巨大化した中食産業に、言葉は悪いですが乗っ取られていくでしょう。今の高齢化した農家や漁師が従業員として雇われて短期間にノウハウを提供し、若年者や移民労働者を非正規雇用する第一次産業へと変わっていくでしょう。

 私たちの過去50年間の食べ方は、こうして自営農や独立漁師を圧迫し、悪気はなかったとしても結果的に滅亡に追いやってきました。いまさら大勢は変えられませんが、加工しない素材の生産と自炊による家庭食の技術を死守して、多勢に無勢でもレジスタンスを続けていきたいとマジに思います。ラストサムライです。はい。

 ではまた。

調理力を失えばいけすの魚

調理力を放棄した高齢者は、安心・安全な総菜を安く売ってくれとすがっても、立場の弱さを見透かされています。スーパーや食品加工業に有効なプレッシャーを与えるとしたら、それは「無添加を売らないのなら、生産者から直接買って調理して食べるからいいよ」という選択肢を持つことだけなのに。

■国の認可なら安心・安全?
 この記事(日本経済新聞8月17日)には、一人暮らしの父親のもとへ、別居する娘が毎日手料理やスーパーで買った総スーパーのおかず菜を届けている様子が描かれています。
 そのスーパーの総菜コーナーには揚げ物や炒め物が多く、また1パックの分量も多過ぎて一人暮らしの老人にはもてあまし気味なのだと具体的な不満も述べています。

 しかし娘は、辛抱強く「お客様の声」を店に投書するなどして、最近ではあっさりした和食系のアイテムも増え、少量パック化も進んできたことを好意的に評価しています。高齢化が進み、独居老人も増えている社会では自然な流れといえるでしょう。

 しかし、です。総菜は少量パックに変更すれば当然コストアップになりますし、油による過熱調理を減らしたアイテムでは賞味期限が短くなってロスも増え、誰が考えても原価が上がることが分かります。

 スーパーも、そこへ納入する食品加工会社も短期利益を挙げなければならない営利企業ですから、値上げできない場合は、その原価アップを品質の低下で補うのが普通です。
 具体的には素材の品質を下げ、それで味や食感や色目が落ちないように添加物を大量使用するわけですが、それを自分から公表するスーパーはありません。

 べつに法律に違反しているわけではなく、産地偽装や製造日シールの張り替えをしているわけでもありません。製造段階で使用した添加物は、一部の量り売り商品は別として、パック売りの総菜では全て表示されていますから、あとは客の知識と問題意識しだいなのです。

 「国が認可した添加物なのだから大丈夫」と思う人は食べればよいし、国が安全だと言っていても信用できないという人は食べない。そんなシンプルな問題だとカラスヒコは割り切っています。そして、食べないと判断した人は、無添加な食材だけでどうやって自分の食事を組み立てるのかを具体的に考えていけばいいのです。

■忙しさと戦う調理力
 上の記事に出てくる老父は、そういうことを一切考えたことがない人だと思います。批判するつもりは全然ありませんが、食事は誰かが作ってくれるものと思っているようです。古き良き豊かな社会ならそれでも構わなかったのでしょうが、今は違います。

 総菜や弁当を買って食べるということは、素材選び(買い物)や調理の手間をスーパーに外注しているわけですから当然自分で作るよりは高くなるはずなのに、むしろ安くなっているのが落とし穴だと気付かないといけないのです。

 今すでに総菜や配食サービスに頼っている高齢者は、これから自炊を始めることはできないでしょうが、若い世代なら話は別です。
 調理力を放棄するのは、自らいけすの魚になるのと同じです。いけすのオーナーにもっといい餌をくれと要望しても相手にされるはずがありません。与えられたものを食べるしかない立場を見抜かれていますから。

 唯一の解決策はいけすから脱出して、海で自分で餌を取る魚になることです。忙しさから逃げるのが食事の外注行為だとすれば、忙しさと戦う食べ方が「サムライごはん」です。最少限度の無添加調理力で身を守るノウハウです。

 それが結果的に高添加な総菜の不買運動につながり、広がればPOSデータを引き下げてスーパーを動かせます。私たちがスーパーに望むのは不純物だらけの総菜作りではなく、新鮮で無農薬・無添加 な素材の小分け販売であるはず。客の1、2割がそこに強くこだわれば、安心・安全な食品流通は確保されます。

 これは一種の社会運動なのですが、ひと昔前のようにマスコミの主導を期待するのはやめましょう。マスコミ企業の有力スポンサーが添加物の大量使用メーカーであることをよく見極めれば、私たち消費者と一部の志の高い生産者が各地で小さくまとまって行動するしかありません。いけす脱出組、この指止まれ!です。

 ではまた。

鍋なんか使わないという主婦

 豆ごはんに生卵を混ぜ、ゴマと刻みのりをかけた夕食。ひんやりとした残りごはんがおいしい季節になりましたね。そして朝の残りの野菜ワイン蒸し、昨日の残りの車麩・ヒジキ・凍み豆腐の「戻さない煮付け」でした。進歩のない手抜きごはんですが、取りあえず低加工・無添加!

■昼はロールケーキとキャラマキ?
 今日の仙台はよく晴れて22℃。夕食 (8)震災後1カ月以上サボっていたジョギングも軌道に乗ってきました。今日あたりの気温ではたっぷりいい汗をかきましたよ。シャワーの後の冷たい卵かけごはんが最高でした。

 さて、今日、出先近くのスターバックスで仕事をしていたら、横に座った40歳代の主婦と思われる2人連れが、「最近は鍋なんて全然使わないよ、電子レンジ調理ばっかりさ」「うちもおんなじ、包丁持つのは週1回」と楽しそうに話していたので、なんだかガックリきて、仕事が手に付かなくなりました。

 学生や20代のOLさんならまだしも、聞いていればだんなも子どももいる経験豊富な主婦が、カット済みの冷凍野菜やら肉団子、ピラフやカレーうどんのようなものばかりをチンして、一家の朝食と夕食を賄っている様子でした。昼は、なるほど。スタバで生クリームのロールケーキとキャラメルマキアートですか。

 カラスヒコとしては、よその家の食生活に文句を言う気は毛頭ありませんし、そんな資格もないのですが、ただひたすら心配ではあります。いいえ、彼女ら本人がではなく、その子どもたちがです。

 悪食による直接のダメージはもちろん、自然食のおいしさと加工法を身に付けないまま社会に放り出される悲劇は、人生をめちゃくちゃにする危険性があるという点で一種の虐待だと思うからです。

■自分の食べ方を見つけよう!
 最近のニュースによると、ファミレスの売上がどんどん下がっていて、逆に上がっているのはハンバーガーや牛丼などのファストフード、そして宅配弁当なのだそうです。震災の影響があるのかもしれず、大きなトレンドとみていいのかどうかはまだわかりません。

 けれども、高齢者がどんどん体を壊して、暇なのに調理するのも買い物に出かけるのもおっくうになり、若い世代が調理力がないまま社会に繰り出してくれば、当然「配食」が増えてくるはずです。

 ファミレスならまだ家族の食事で、たまに手を抜いて外食を利用したという形態だけはかろうじて残っていますが、行列して食べるファストフードや宅配弁当は配食そのもの。あてがいぶちの病院食とあまり変わりませんから。

 そして、配食の中身は非常に廉価な加工食品で、それは供給企業の成長とともに油脂と添加物がだんだん増えていく宿命を負っています。時代は、もう待ったなしなのです。

 不幸にして、ロールケーキをごはん代わりにするような人に育てられてしまった人は、「私は何を食べて生きていくべきか」と、ゼロから全部考え直して手を打たないと遠からず病気に追い込まれて、自己責任のセルフメディケーション地獄に落ちる可能性があります。

 しかも、肉体的にも経済的にも苦しいときに、壊れた親や兄弟が覆いかぶさってくる可能性も決して小さくありません。それは娯楽性の全くないホラー映画のような社会だとは思いませんか。
 親を恨んで文句を言っている暇などありません。未精製の穀物を柱にした自分の食べ方を自力で見つけることが急務です。

 ではまた。

介護・配食を受けない生き方

 歳を取ると介護や配食サービスを受けるのが当たり前? カラスヒコはとても違和感を覚えます。昔は死ぬ直前まで普通に生活できた年寄りが多数派でした。寝たきりになったり、日常生活ができないほどの認知症になる人が増えたのは最近。大半は添加物だらけの食事や甘い菓子・飲料が原因でしょう。

■好意のサービスは続かない
 らでぃっしゅぼーや中小スーパー連合の「全日食」が御用聞きを始めたり、低農薬野菜宅配の「らでぃっしゅぼーや」がトラックで野菜などの移動販売を始めるというニュースの記事です(日本経済新聞11月23日)。

 全日食の御用聞きは、店の従業員が高齢者の住む団地を回って直接注文を聞き、またファックスや電話でも受注を受け、注文の2日後に宅配されるようです。ネット弱者の高齢者ニーズに応えるのがウリですね。

 一方、らでぃっしゅぼーやは、冷蔵庫付きのトラックに野菜や豆腐や調味料を積んで毎週同じ曜日、同じ時間に決まったコースを巡回販売するとあります。
 元気なお年寄りならトラックの来るところまで出向いて、販売員とやり取りしながら買い物するのを好む人も多いでしょう。

 買い物に不便している高齢者へのこうしたサービスは、現在では行政機関、ボランティア、NPO、良心的な生産者グループなどの好意(または税金)に支えられていて、その多くは赤字です。

 スーパーが成り立たなくて撤退した場所ですから、そこで人が商品を抱えて動き回れば、どう考えても撤退した店舗よりさらに大きな赤字になるはずです。
 自治体が経営破綻するか、好意で動いている人たちが高齢化して動けなくなるか、どちらが先にせよ、このサービスの終了は時間の問題です。

 そうなるとリアルの店舗はさらに減り、買い物弱者はネットスーパーで買うのが当たり前になってきますが、問題はそのときです。食材を買って自分で調理するのか、食事そのものを宅配してもらうのか。

 食事の宅配はビジネスですから利益を出すためには栄養が削られ、添加物の使用が増えます。
 遠くの店に歩いて行けない高齢者の体調をさらに悪化させる心配が配食ビジネスには付いて回ります。

■高齢者は介護が当たり前か
 上の記事とは別に、ワタミの高齢者向け事業が居酒屋を抜いたという記事がありました(同紙11月19日)。
 あの全国展開している「和民」など居酒屋事業に代わって、介護施設の運営や弁当の宅配が今年からワタミのトップビジネスになるということで、いささか驚きました。

 カラスヒコは、ワタミのビジネスセンスというか、先見の明はすごいと思う一方で、人間は高齢になったら介護施設に入ったり、配食サービスを受けるのが当たり前なのかという疑問を持っています。
 テレビやラジオで介護サービスが話題になると、キャスターが「いずれ私たちもお世話になることですからねえ」などと、さも当然のように語ることにも強い違和感を覚えています。

 昔の年寄りのように、死ぬ直前まで普通に食事をし、散歩をし、孫や犬と遊び、ある日パタッと倒れて医者が来て、親戚が集まって、そのまま4、5日で逝ってしまうような終わり方こそ本来のエンディングだとカラスヒコは思うのです。本人も楽で、周りにかける心配も最小限度ですし。

 だから、個人的な見解ですが、介護サービスを受けたり、寝たきりや入退院を繰り返す生活に陥らないために、つらくても忙しくても自分で食事を賄いたい。
 いまの高齢者たちを責めるつもりはありませんが、食事を安易に外注に任せてしまった彼らの失敗を繰り返さないようにしなければと思います。

 ではまた。 

ワタミの配食は敵か味方か?

 ワタミが高齢者向け配食サービスを東北にも拡大することを発表しました。喜んでいる人もいるでしょうし、必要なことかもしれません。けれども、配食の普及がスーパー流通をつぶし、未加工の食材が手に入りにくい社会をつくります。否応なく外食・中食しか選択肢がない世の中になっていくのです。

■配食の普及でスーパーがなくなる
ワタミ配食 ワタミの高齢者向け配食サービスがいよいよ拡大してきます。
 すでに首都圏、大阪、九州で1日10万食を配荷しており、この記事は2年後に東北へ、そして2013年には全国展開を目指すと書かれています(日本経済新聞9月29日)。

 高齢者の配食ですから、自分は関係ないと思う人も多いでしょう。でも、若い人にとっても、これは近い将来、生活が一変するほどの脅威なのです。
 この国で最も大きな人口のかたまりである団塊の世代がこれから65歳ラインを越えて高齢者となり、人口ピラミッドが不安定な逆三角形になっていきます。
 そのうちの何十パーセントかが配食を受けるとすると、街のスーパーがどんどん売上不振になって閉店していくからです。

 つまり、若い人も未加工の食材を買いにくい社会になっていきます。だんだん自炊がしづらい世の中になり、毎日コンビニ弁当のようなもの、あるいはめん類、パン類といった「加工食」を買って食べるのが当たり前になるでしょう。

 いまでもそういう人は多いのですが、それしか選択肢がなくなることが重大な問題です。外食・中食の比率が一挙に高まり、栄養不足と油脂・添加物汚染にまともにさらされる。これはちょっとした悪夢です。

■イナゴの大群の去った後
 高齢者を悪くは言いたくないのですが、しかし、1955年ころから伝統的な調理習慣を放棄してきた責任は現在の高齢者たちにあります。

 それに続く団塊の世代もその背中を見て育ち、若いころからインスタント食品や加工食品を無見識に受け入れて調理を怠け、いまではメタボの大集団です。
 その集団が高齢化してなすすべもなくコンビニ弁当と同じ仕組みで作られる配食サービスにすがろうとしているわけです。

 さらにその下の世代であるカラスヒコたちは、失われた食習慣を必死で取り戻そうと日夜奮闘してきたのですが、今後は材料である自然食材の供給を断たれそうなのです。
 一気になくなるわけではありませんが、少なくとも、近所のスーパーで仕事帰りに買えばいいという便利さはなくなるでしょう。

 巨大な人口のかたまりは、まるでイナゴの大群のように、後ろに続く世代の食べ物を奪い尽くして去っていくのですよ。どうしてくれるんですか! 文句の一つも言いたくなりますよね。

 これから、その先の生き残り作戦を立てていかなければなりません。ワタミやコンビニを受け入れないという一点で共感できるヤミの生産者、アングラな流通業者を見つけて共闘しなければ。
 しかし、いるかなあ、そんな骨のある変な人たちが。

 ではまた。

「配食」を勧めるケアマネ

 認知症の母が最近調理をほとんどしなくなり、担当のケアマネが「配食サービス」導入を提案してきました。カラスヒコは悩んでいます。自分で餌を取るという生き物の尊厳にかかわることだと思うからです。母は甘えているだけなのか、それとも認知症が尊厳を奪う病気なのかの判断が付かないのです。

■「在宅入院」と同じ状態
 カラスヒコの母の面倒を見てくれているケアマネジャーが、「配食サービスの導入を検討されてはいかがでしょう」と最近盛んに提案してくるので、ちょっと悩んでいます。

 母は認知症の要介護1で日常生活に支障はありませんが、物忘れが激しく、5分前のことを全然覚えていない状態です。
 連れ合いに先立たれた後、苫小牧の自宅で一人暮らし。週3回ヘルパーさんが来て一緒に食事を作ってくれたり、買い物に連れ立ってくれたりしています。

 カラスヒコは、母を仙台に連れてきて一緒に住もうと言ったのですが、本人は「一人で大丈夫。私の家はここだから」と、動く気はまったくなし。心配ではありますが、取りあえず元気だからいいやと思って、3カ月に1度ぐらい帰省して様子を見ている状況なのです。

 ケアマネが配食を勧めるのは、母は最近ヘルパーさんが来ると調理をほとんどヘルパーさん任せにして、来ない日はなにもせず、菓子パンなどを食べているらしいという理由からです。
 ヘルパーさんの仕事はあくまで「調理補助」であり、食事の供給なら「配食サービス」という別の介護メニューを追加しましょうということです。至極まっとうな提案だと思います。

 にもかかわらず、カラスヒコが配食サービスの導入をためらっている理由はたった一つ。配食は「在宅入院」と同じ状態になると思うからです。

■配食は尊厳を放棄させる
 時間がない有職主婦や寝たきりのお年寄りが配食を利用するのはやむを得ないと思います。
 しかし、母のように時間があり、自分で調理できる人が配食サービスに頼ると、買い物で外出する機会も減り、毎日がテレビと食事だけの繰り返しになってしまいます。
 極端な言い方をすれば、餌を取って食べるという生き物として最低限の条件というか、尊厳のようなものを放棄してしまう気がするのです。

 判断に迷うのは、調理を人任せにするのは母の怠惰なのかどうかです。父が生きていれば、母は父のためにせっせと料理し続けたはずですが、うるさい人がいなくなって突然だらけたのかもしれません。
 カラスヒコが帰省したときも、母を当てにしていると食事が出てこないので、結局買い物から調理までカラスヒコ主導で仕切ってしまいます。母は、誰かがやってくれると甘えているのでしょうか。

 それとも、認知症という病気は調理作業に必要な計画性や段取り能力を奪ってしまうものなのか。母を責めても仕方がなく、早々に配食サービスを導入すべきなのか。
 来月あたりまた帰省するので、その点をケアマネとじっくり相談してから判断しようと考えています。

 それにしても、母はプライドだけは高いのか、「料理はヘルパーさんに作ってもらうの?」と聞くと、必ず「手伝ってくれるけど、ほとんど私がやっている」と答えます。恥ずかしいという意識があって見えを張っているのか、そういう幻想の中で生きているのか判別が付きません。それが一番悲しいですね。

 ではまた。
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     超多忙で料理が嫌いな人が、健康を自衛するためにつくる「最短時間で、栄養十分、かつ無添加」な食事。いまの時代を生き抜くために、男女を問わず一人一人が身に付けるべき「武芸」のようなもの。外食や加工食品がまだほとんどなかった1955年以前の日本の家庭食がモデルです。
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    ■日替わりから週替わりへ
     野菜メニューは日替わりでは続きません。浅漬け、ワイン蒸しなどまとめ作りのメニューを取り入れて、週替わりのローテーションに切り替えましょう。材料を無駄なく食べ切り、買い物頻度も減らせる自衛自炊ならではのテクニックです(▶111118)。
    ■おにぎりは自分で握る
     豆ごはんおにぎりを自製する習慣をつけましょう。ランチを無添加で切り抜ける数少ない選択肢だからです。手を濡らして握ればくっ付かず、熱くもありません。コンビニで買うおにぎりは添加物と油脂まみれ。老若男女にかかわらず、おにぎりは自製あるのみ(▶100821)。
    ■我流みそ汁だしのススメ
     昆布と削り節を3分間煮出せば、誰にでもうまいだしが取れます。安易に化学調味料に依存せず、我流の本物だしを研究すべき。それをサボった1、2世代上の年寄りたちが、いま生活習慣病で薬漬けになっている実態をしっかり見ていきましょう(▶100926)。
    ■二十歳を過ぎたらニキビじゃない
     ニキビ世代をとっくに過ぎているのに吹き出物が止まらないのは、体が拒否するものを食べ続けている証拠。油・糖・添を摂り過ぎていないか、食生活を見直すきっかけにしましょう(▶111126)。
    ■エコ&粗野な食習慣へ
     だしを取った後の昆布や削り節は捨てずに、常備菜に加工して食べ切ります。煮干もみそ汁の具としてバリバリ食べる。そんなエコで粗野な食習慣に回帰するのも「サムライごはん」のスタンスです(▶120722)。
    ■「ご飯は太る」は本当か?
     コメ離れが進んでいますが、カラスヒコは「ご飯は太る」という通説はウソだと思っています。むしろ実態は、パン食による油脂、タンパク、精製穀物の過剰、さらに甘い飲料、間食が原因なのでしょう。「サムライごはん」では、玄米や豆類主食への回帰によってビタミン、ミネラルを確保し、スリムで健康的な肉体を取り戻していきます(▶100527)。
    ■残業食をコントロールしよう
     残業時間中にスナック菓子などで中途半端に空腹を満たす習慣は危険。油・糖・添まみれなのはもちろん、寝る前のドカ食いを招く原因にも。むしろクラコットやドライフルーツなど、きれいな食材をしっかり取るのがお薦めです(▶110609)。
    ■失敗しないゆで卵
     殻がつるりんと気持ち良くむけて、半熟・全熟を自在にコントロールできるようになれば、ゆで卵は頼れる常備菜になります。ポイントは湯が沸騰してから卵を入れ、再沸騰してからのゆで時間。意外に簡単です(▶110130)。
    ■学生・単赴・シンママにチャンス!
     「サムライごはん」の質実剛健な味が家族の反発を招くこともあります。いまや化学調味料や添加物を気にしない人がマジョリティーな時代ですから。むしろ一人暮らしの単身赴任者や、舌が染まっていない幼子を持つシングルマザーにこそ、いろんなトライ&エラーができるチャンスがあります。学生も社会に出る前に自炊技術を身に付けたほうが勝ち(▶120305)。
    ■「ワイン蒸し」で野菜たっぷり自炊
     「あなたは野菜不足」とCMに脅かされてサプリに飛びつく人が多過ぎます。ワイン蒸しや酒蒸しは、数種類の野菜を毎日飽きずに食べ続けられる自炊独自の加工ワザ。油脂も添加物も使わない簡単野菜メニューで武装しましょう(▶120922)。
    ■糖尿病を知り、真剣に予防しよう
     糖尿病や腎不全は「不治の病」です。新しい薬品や治療法が開発されても、高いお金と引き換えに苦痛を和らげる程度。だから発病しないように若いうちから食生活を立て直すのが唯一の正解です。できなければ自己責任で、メディカル資本にたかられる「いいお客さま」になってしまいます(▶111107)。
    ■外食は低加工なそば or 海鮮系を
     朝夕の食事を「サムライ化」すれば、ランチは少々ジャンクなメニューでも大丈夫。でも、可能な限りはそば系・海鮮系など加工度の低い献立を選ぶのが正解。日々の「油・糖・添」締め出しこそ確実な生命保険なのです(▶100326)。
    ■浅漬けが自炊を軌道に
    白菜、キュウリ、大根、パプリカなどを適当に切り、塩をまぶしてタッパーに入れておくだけで自製の浅漬けができます。翌日から5~6日間食べられる常備菜ですから野菜不足はほぼ解消。面倒に思えた自炊が一気に軌道に乗ってきます(▶120608)。
    ■ピクレで自製漬け物を
    乳酸発酵する本物の漬け物を自分で漬けるなど、多くの人にとって想像を絶する事態でしょうが、実は簡単。「ピクレ」があれば、冷蔵庫の中で勝手に発酵してくれるからです。化学物質にまみれた出来合いの漬け物におさらばできます(▶120805)。
    ■ヒジキはそばつゆで煮る
    カルシウム豊富なヒジキを切干大根、こうや豆腐、干しシイタケと一緒にそばつゆで煮てしまう。甘じょっぱくしない、本来の素朴な煮物が素人の手抜きレシピで作れることに驚きます。上の世代が放棄してきた健食習慣を取り戻しましょう(▶121204)。
    ■乾物をだし汁で戻す手抜き
    車麩、こうや豆腐、湯がき大根など乾物は水で戻さず、いきなりだし汁に浸します。戻し工程と味付けをいっぺんに行う手抜きワザ。素朴な味わいの常備菜になります。だし汁が食材に吸われて減ったら、ひたひたまで注ぎ足すのがポイントです(▶130412)。
    ■瞬間加熱の温野菜サラダ
    ブロッコリー、アスパラ、パプリカ、きぬさやなどを100℃のお湯で3~5秒。少量ずつ加熱して網ジャクシでさっと取り出すのがコツ。丸元淑生さん式の温野菜サラダは目からウロコです。自炊が俄然充実してきます(▶ 100307)。
    ■夜食なら粉吹きイモ
    夜におなかが減ったら、即席麺やコンビニおにぎりを食べるより自分でイモをゆでましょう。ジャガイモやサツマイモのおいしさを再発見して感激します。未精製の炭水化物で太らず、もちろん添加物もゼロ(▶ 100104)。
    ■ニンジンの合理的摂取法
    石原結實さん式ジュースなら朝にニンジン、リンゴ、レモンが各1個ずつ摂れてしまいます。そのためだけに1万円以上のジューサーを買う価値もあるでしょう。これを飲む習慣ができれば、合成着色飲料とは永遠におさらばできるからです(▶ 100407)。
    ■ラタトゥイユで自炊に自信
    まさか自分にこんな料理が作れるとは!驚きと感動で自炊に弾みがつく丸元淑生さんのレシピです。野菜6種のシンプルな無水蒸しなのに素人でも絶妙の味が出せて病みつきになります。ポイントはトマトと玉ネギの比率だけ(▶ 101008)。
    ■小型密封容器をそろえよう
    おかかやショウガ酢漬けなどの常備菜を小型の密封容器で冷蔵庫内に整然と積み上げるのが「サムライごはん」の大事なノウハウ。容器は都度バラバラと買い足さず、スタックできる同型をまとめ買いしましょう(▶ 101224)。
    ■自炊 vs 外食、どっちが安い?
     実際の支出額はおそらく同程度で、それなら手間なしの外食が合理的と考えがち。しかし、金額当たりの栄養価に大差があり、外食ライフでは将来の健康崩壊リスクが高まります。自炊食の原価計算から中長期の健康戦略が見えてきます(▶120627)。
    ■ダイエットで感じた10のこと
     本物のダイエットなら、減量よりもまず肌の色つやが良くなり、原因不明のかゆみや爪の黒ずみなどが消えていきます。見た目のスリミング効果はおまけで、当然リバウンドも来ません。体の排せつ力を高める食べ方を研究しましょう(▶120926)。
    ■豆類はペットボトルで管理
     豆類は袋から出し、ペットボトルに移して「見える化」しましょう。作業フローがシンプルになり、在庫量も一目で分かります。調理テクの上達やレパートリー拡大より、整理力と段取り改善でスピードアップを図るのが「サムごは」的アプローチ(▶130915)。
    ■野菜はバスケット管理する
     みそ汁用、サラダ用など用途別バスケットに分類して冷蔵。バスケット単位で取り出し、使う分だけを切り出して再格納します。数種類の野菜を毎日コンスタントに食べるにはこの手が一番。使いかけ野菜を冷蔵庫の奥で腐らせる心配もありません(▶100924)。
    ■「糖質制限」はいいとこ取りで
     速攻スリミングには効果的。でも全面的な糖質制限では穀物の豊富なミネラルを摂り損ないます。朝だけとか隔日とか、自分の調子よさの範囲で慎重に採り入れましょう。ハムやベーコンの添加物や、肉や卵を焼くときの精製油脂にも要警戒(▶140805)。
    ■洋食派はパンよりシリアル主食
     ミューズリー+オートミールの「未精製」穀物に小麦ふすまを振りかけるなど、シリアルのカスタム化にトライ。パン主食では難しい油・糖・添フリー&高ミネラルな洋食体系を設計します。「朝食=パン」の固定観念を疑いましょう(▶141101)。
    ■昆布は1回分サイズにカット
     昆布を買ってきたら、全部をみそ汁一杯分サイズに切り分けて密封容器で保管します。「調味料(アミノ酸等)」ではなく本物昆布使用にこだわりつつ、調理アクティビティー削減を狙います。合成だしでは必要なミネラルが不足するからです(▶121208)。
    ■包丁研ぎは我流で覚える
     調理人のような華麗な包丁さばきなど自炊には不要です。我流でも日々使えば、大根皮むきやネギ刻みは身に付くもの。砥石は「中砥」一種類の我流使いで包丁の切れ味が十分に戻ります。プロのまねをせず、不格好でも自分ワザを磨くことが大事(▶120124)。
    ■包丁使いの自主トレ入門
     手先超ブキなカラスヒコでも、リンゴの皮むきが支障なくできるようになりました。リンゴ皮の裏側から、包丁の刃を親指のはらに押し付けるように果肉をそぐのがコツ。遅くてもきれいにむくことに集中すれば、だんだん早くなってきます(▶150123)。
    ■丸元淑生式「蒸しリンゴ」のうまさ!
     皮をむいたリンゴを適当にスライスして、ビタクラフト鍋で弱火蒸しするだけで、シュガーレス極甘ヘルシーデザートの出来上がり。小分け冷蔵して毎日食べられるフルーツ系常備菜です。無糖ヨーグルトにトッピングするのもおしゃれ(▶100114)。
    ■「油糖抜き」スクランブルエッグ
     肉野菜ワイン蒸しを作った後、蒸し汁を有効活用します。生卵を落として混ぜて弱火蒸し。卵そのものの粗野で力強い味に驚きます。自炊のスクランブルエッグでは、砂糖を加えて精製油脂で焼く外食レシピの常識を疑ってかかるのが正解(▶150623)。
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