2010年09月10日

望遠ズームレンズと一眼レフでガリレオ衛星を撮る

 最近日没後の西空に輝く宵の明星、金星が目立っている。一方、金星が沈む頃に東の空から昇り、25時頃に南中する木星もひと際明るく輝いている。その木星に望遠レンズを向けた。天体望遠鏡を用いずに、デジタル一眼レフカメラ(Canon EOS Kiss X4)と望遠ズームレンズ(TAMRON AF18-270mm F/3.5-6.3)の組み合わせで、ガリレオ衛星がどれだけ解像できるのか?

 ガリレオ衛星とはガリレオ・ガリレイによって発見された木星の4大衛星で、木星に近い軌道からイオ(Io)、エウロパ(Europa)、ガニメデ(Ganymede)、カリスト(Callisto)の順に並んでいる。ただし、それぞれが木星の周りを公転しているので、地球から見た位置関係は時々刻々と変化する。ちなみに、木星がマイナス3等級と際立って明るいのに対し、ガリレオ衛星は5〜6等級。



 2010年9月9日22:16JST撮影。元jpegからリサイズなしでトリミングした。こちらのサイトでガリレオ衛星の位置が計算できるので、撮影時刻に合わせて計算させた図も併記した。



 2010年9月8日22:22JST撮影。上と比べると、1日違うだけで衛星の位置関係が大きく変化している。一番内側のイオの公転周期が最も短く1.76日なので、慌しく運動することが分かる(地球の月の公転周期は約28日)。ガリレオ衛星の観測結果から、衛星が木星の周りを回っているとガリレオ・ガリレイは確信し、コペルニクスの唱えた地動説に賛同することになったそうだ。

木星アップ 木星本体の縞模様が見えるか露出を落として撮影した。元jpegを縦横4倍に拡大した。模様らしきものが見えるが、レンズの収差も目立っている。

撮影: EOS Kiss X4 + TAMRON AF18-270mm F/3.5-6.3




 2009年9月7日撮影の木星とガリレオ衛星。Casio Exilim EX-F1に1.7倍テレコン(TCON-17)をつけて撮影した。


jp3pzd at 00:15│Comments(2)TrackBack(0)clip!天文 | 自宅



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この記事へのコメント

1. Posted by 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO)   2010年09月10日 06:12
興味深いです。

正確なクロノメータが発明される前、航海中の経度推定のため、木星衛星の位置関係(食)を観測して「時計」にしたそうです。
この本↓
http://blog.zaq.ne.jp/igarage/article/176/
「経度への挑戦」

光速度の推定も木星衛星ですからね。
2. Posted by jp3pzd   2010年09月11日 00:40
JH3DBOさん。揺れる船の上から望遠鏡で木星を見るのは難しそうですね。

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