2012年11月11日

平城宮跡舗装工事 国交省説明会に参加

国交省説明会 平城宮跡第一次朝堂院跡舗装工事に関する国交省と文化庁による説明会が、11月10日14時から奈良商工会議所5Fであった。会場は100人以上の参加者でほぼ満席となった。国側の冗長とも思える1時間15分の説明のあと、参加者から質問が殺到し、2時間の予定をオーバーして2時間45分で閉会した。実際はまだまだ時間が欲しかったが、会場の都合とのこと。

撮影: Olympus OM-D E-M5

朝堂院広場舗装 着工延期 強行批判回避か(ニュース奈良の声/2012年11月11日)
平城宮跡:舗装工事 入札ミスで着工延期 舗装の透水性実験へ−−国交省説明会 /奈良(毎日新聞/2012年11月11日)
「市民との合意形成を」 平城宮跡整備説明会 奈良(MSN産経ニュース/2012年11月11日)
平城宮跡整備工事に反対相次ぐ 国交省説明会(西日本新聞/2012年11月10日)

詳しいやり取りは・・・

 今回の説明会の主旨は、「国営飛鳥・平城宮跡歴史公園 平城宮跡区域 基本計画の概要」を市民に説明するためのものということで、肝心の第一次朝堂院跡舗装工事に関する説明に費やされた時間は僅かだった。朝堂院跡工事の詳細を聞きたい市民がほとんどなのに、全体説明を延々とされるだけで時間が浪費されていった。もちろん、全体計画を知った上での朝堂院跡整備なのは理解できるが、今回の説明会が朝堂院跡舗装反対署名がきっかけとなったという経緯からして、国の説明にはもどかしさを感じずにはいられなかった。

 以下に私が重要だと思った点をいくつか箇条書きにする。


  • 「11月10日開始予定だった盛り土の搬入は、秋の観光シーズンや平城京天平祭を考慮して11月下旬に延期する」
  • 「盛り土工事までは契約済みだが、土セメント舗装工事の入札は手続きに問題があったのでやり直し、来年の契約となる見込み」
  • 参加者「2万筆を越える反対署名や今回の説明会で収まらない質問が多数あるので、工事を中断するつもりはあるのか?」
    工事は続行する
  • 参加者「第一次朝堂院跡広場全面を舗装する必要があるのか?通路だけで良いのでは?」
    「奈良時代は広場だった。通路を設けると、往時にそこに道があったかのような誤解を与える」
  • 参加者「奈良時代は本当に草木一本無い広場だったのか?」
    「絵巻物によるとそうだ」
  • 参加者「土セメントが最善の方法か?」
    「遺跡保護の一般的工法だ(明確な回答なし)」
  • 参加者「舗装によって地下水位が下がり、未発掘の木簡が破損されると世界文化遺産から抹消されるのでは?」
    木簡が破損しても世界遺産から登録抹消されるとは考えていない
  • 参加者「整備計画の検討委員会委員に学識経験者の名前が連なるが、自然保護や環境の専門家がいない。自然の専門家なくして、自然保護を考えた整備だと言えるのか?」
    「(回答なし)」
  • 参加者「今回の説明会だけででは時間が足りない。次回も開催して欲しい」
    「国交省平城分室で意見を受け付ける(次回開催について言及なし)」

・・・などなど、思い出したら追記するかも・・

 あと、基本計画をよく読めば書いてあるのだが、平城宮跡第一次大極殿院や第一次朝堂院の西側に調整池を設ける予定がある。今度は土セメントではなく、水で湿地を埋め立てて池にするらしい。ラムサール・ネットワーク日本が湿地埋め立て反対で動き出したのに、さらに湿地を潰す計画があることが、今回の説明会で明らかになった。計画では、周囲を土手を盛って囲み、中に水を溜めて池とするらしい。国は、中心部はそのままだから自然は破壊されないと言うが、貴重な湿地が水没してしまうではないか。

 平城宮跡を守る会署名活動にご協力をお願いします





トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔