2015.9月に店舗デザイン.施工をさせて頂いた「キッチン コクウ」さん。
「今度、中古住宅を買うので「洋食屋」に改装して欲しい!!」とのご依頼でした!
そして、実際に中古の住宅を購入したということで伺ってみると、「ザ.一般住宅」といった感じで、今時の普通の住宅が、そこにはありました!汗...
変わっていると言えば、1階にガレージが付いている事。
1階の奥には、住宅用のキッチンと、奥に洗濯室とトイレが。
しかも、キッチンなどの住宅スペースとの間には、60cm程の高低差...。
どんな感じのレイアウトやデザインしていこうと、結構頭を悩ませました...。
狭い空間に、出来るだけの「席数」「対面カウンター」「厨房」の確保。
木造建築に立ちはだかる「柱や筋交い」。
そして、先程言った「60cmの高低差」。
もともと「廊下」「納戸」「階段下の収納」だった部分も、余すことなくすべて有効活用し、
ついにこの空間が生まれました!
クライアントが作ってくれたロゴ。
「今後、自分たちで印刷物を作ったりするときに、自分たちでつくれるように、自分たちが使える技術の範囲でつくってみました!」
この「出来る事は自分たちで精神」が素晴らしいです!
改装前の写真が最後に載っているので、見比べてほしいのですが、
左側にある「住宅用の玄関」の前に、壁が90cmほど延長されています。
住宅用の玄関ドアを正面から見えなくすることで、住宅感を消しています。
そして、玄関前の階段の半分も解体。
補修するのではなく「花壇」として作り替えました。
「補修」というマイナスな費用を「花壇」へとプラスの費用に転換した訳です。
この「CLOSE」の可愛い看板も、クライアントの手作り!素晴らしい!
この番号は番地です。
真鍮の数字プレートをあしらってみました!
本当は、この入口ドアも製作する予定でした。
枠いっぱい上までのドアの予定だったのですが、予算の都合上、既製品のドア(無塗装)を使う事に。
そのことで、寸足らずになってしまった部分を「番地ナンバー」のスペースとして利用した訳です。
今となっては、良いアクセントになって、逆に素敵になって、さらにローコスト!
クライアントの念願の対面カウンター!
こちらのカーテンもクライアントの手作り!
最初は「夕方の西日が強いので、ウッドブラインドを頼みたい」とお話をされたんですが、
ウッドブラインドは結構価格が高い。
しかも、せっかくの建具格子のデザインが潰れてしまう。
こんな感じでやれば、予算も安く自分でできるよ!
レールやカーテンのつくり方、デザインなどを説明して、クライアントが製作チャレンジ!
「洋食屋」感も出て、西日も和らげて、低コスト! 素晴らしい!!
改装前はこんな感じでした!
ねっ!
まだ新しいキッチン。もったいないと言いながら、やむなく解体。
こういう使える資源が、うまくいいタイミングで転用できるシステムを誰かつくってくれないかな...
解体中
ローコストのために、床上げする面積も、最小限に抑えています。
車庫で使っていたシャッターも利用できるように建具をつくっています!