日本市場は日銀の量的緩和により、株高、円安に振れています。
20年に渡るデフレ政策により、完膚なまでに日本経済を破壊しつつある日銀が、今後さらなる金融緩和を行うのでしょうか?
日銀白川総裁は、「日銀は当面、消費者物価指数の前年比上昇率で1%をめどとする」としています。
今日の衆議院予算委員会で、自民党、中川秀直議員が質問に立っていました。
久しぶりにお見受けする中川氏は、随分とメタボ体系が目立つ 体型ではありましたが、相変わらず歯切れの良い「上げ潮経済論」で、日銀白川総裁を追及していました。
まず、中川秀直氏は 「日銀は当面、消費者物価指数の前年比上昇率で1%をめどとする」としてはいるが、それは目標としているだけで、必ず実現させると国民に約束したものではなく、信用ならないとし、もし、インフレターゲットが失敗したら、その時は白川総裁が責任をおとりになり、辞任なさるのか?
との追及に白川総裁はあいまいに答弁するのみでした。
米国のFRBなどは、2%のターゲット政策を掲げ、それが実現できなかったら、議長のバーナンキ氏は辞任すると明確に約束させられていますが、ここにまさに宗主国と属国の大きな違いがみてとれます。
つまり、FRBは自分の施策を自由に行う権限を保有していますが、日銀には金融政策の権限をすべて与えられている訳ではないという事です。日銀は上からの命令により日本の金融政策を行っていて、その上とは、金融寡頭勢力であるわけですから、今後どのような施策を日銀が取らされるのか白川総裁は判らないと言う事です。
ひとつだけはっきりしていることは、それが日本国民の有利になる施策ではないと言う事は、この20年の日銀のこれでもか、というデフレ施策をみれば明らかでしょう。
日銀が20年に渡るデフレ政策を延々と続けてきたのは、明らかに金融寡頭勢力におもねり、日本の富をすべて移転させる施策であったことは明白であるのです。
それでは、今回は晴れて「撃ち方やめ!」の政策変更があり、日本にデフレ脱出の許可が出たのでしょうか?
FRB,イングランド銀行、日銀、ECBのこの10年の資産形成(金融緩和)を見ると、米英は3〜4倍の信用創造を実施し、日本と欧州は1.3〜1.5倍程度でしかありません。そしてごく最近に欧州も際限のない金融緩和に乗り出したのはご存知の通りです。
通貨量をみれば、円高に振れるのは当たり前であるのです。
さらには、米国FRBは現在凍結されている金融緩和第3弾のQ3の実施を否定してはいないのです。つまり日銀はこのままではますますの円高とデフレに陥ってしまう為、そのガス抜きとしての今回の日銀の口汚し的な金融緩和であったろうと思われるのです。
米国、英国、欧州のさらなる金融緩和に、日銀も遅ればせながら参加するという事ですが、それは日銀はあくまでフォローする役目に徹するはずであり、主役に躍り出る訳ではありません。
つまり、為替に関してはこのまま一方的な円安方向に振れると言う事は、まだないでしょうし、もしこのままそうなるのであれば、それは、そのまま国債金利の暴騰を招き、日本は破綻してしまうという事なのです。
経済と金融と政治はすべて繋がりあい、お互い影響しあい、さらに国際的に繋がりあっているわけであり、日本だけが独立して動いているわけではないのです。
さらに言えば、政治的に米国の属国であるが為に、常に不利な政策運営を強いられる日本は、大きなハンディーキャップを抱えながら、国際政治の荒波のなかに放り出され翻弄されているわけです。
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