今日はものづくりの基礎中の基礎である「製図」講座です。いいものを作るには図面からしっかりしていないといけません。講師からは「製図のルールに則って、作り手の立場で製作工程がすぐさま連想できるように」との注意が何度も強調されました。
ひと通りのレクチャーが終わったところで、いきなりの課題です。受講生に8ミリ径のフランジボルトが配られ、それを図面化しなさいというものです。頭では分かっていても、なかなか描く手が進みません。なかには仲間と相談しながらという向きもありましたが、それでもなかなかできないようです。
さて、タイムアップで答え合わせが始まりました。果たして各受講生は正解を導けたのでしょうか?
またまた課題です。コンパスとありきたりの定規類でさまざまな図形を描いてみるものです。正三角形、二等辺三角形、五角形、垂線の下ろし方.... ものづくりの現場で鉄板などのワークや母材に実際に「けがき」をして加工する際に必ず必要となるテクニックです。
学生の代表が黒板に答案を描きだします(写真上、中)。その後、講師の模範解答です(同下)。何も見ないで数十秒ですらすらと描きだされます。さすがです。
お昼をはさんで、さらに課題が2問だされました。こんどは設問の図面から別のアングルからの投影図を描くというものです。実は「落とし穴満載」の課題なんですが、もののカタチがはっきりイメージできていないとゼッタイに解答できないというものです。さすがに受講生もしびれているようです。
答え合わせが始まりました。完全な正答に導けた受講生はほとんど皆無... プロの設計者にとっては肩慣らしにもならないレベルで、講師が解き方を解説すると「な~んだ」なんですねぇ。やはり、図面からカタチをイメージする、反対に現物から図面をイメージする習慣を身につける事が大事なんですねぇ。
ちょっと時間が余りましたので、動的ルールの講座も番外で行われました。マシン走行時に必要な最低限のルール、マナーは新入生のうちにマスターしておいた方がいいでしょう。特にフラッグの見落としは事故につながるだけにしっかり覚えておきたいものです。
これで3日間の講座はすべて終了しました。全体を通しての質問が行われます(写真上)。最後は全員で感謝の意味もこめて拍手をして終了、解散となりました。ホントお疲れ様でした(同下)。
3日間の講座は終わってみればアッという間でしたが、中身の濃い、学校の授業では望むべくもないもので新鮮な刺激を受けました。今回得た知識でマシンの製作に活かしたいものです。
「マイスタークラブ」の講師の皆様には、本当にお世話になりました。心から感謝いたします。ありがとうございました。