第14回 全日本 学生フォーミュラ大会 公式ブログ

第14回 全日本 学生フォーミュラ大会  ~ ものづくり・デザインコンペティション ~
開催日:2016年9月6日(火)~9月10日(土)
会場:エコパ(小笠山総合運動公園・静岡県)

2014年05月

 いよいよ基礎講座もこの日、最終日を迎える事になりました。
 今日はものづくりの基礎中の基礎である「製図」講座です。いいものを作るには図面からしっかりしていないといけません。講師からは「製図のルールに則って、作り手の立場で製作工程がすぐさま連想できるように」との注意が何度も強調されました。
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 ひと通りのレクチャーが終わったところで、いきなりの課題です。受講生に8ミリ径のフランジボルトが配られ、それを図面化しなさいというものです。頭では分かっていても、なかなか描く手が進みません。なかには仲間と相談しながらという向きもありましたが、それでもなかなかできないようです。
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 さて、タイムアップで答え合わせが始まりました。果たして各受講生は正解を導けたのでしょうか?
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 またまた課題です。コンパスとありきたりの定規類でさまざまな図形を描いてみるものです。正三角形、二等辺三角形、五角形、垂線の下ろし方.... ものづくりの現場で鉄板などのワークや母材に実際に「けがき」をして加工する際に必ず必要となるテクニックです。
 学生の代表が黒板に答案を描きだします(写真上、中)。その後、講師の模範解答です(同下)。何も見ないで数十秒ですらすらと描きだされます。さすがです。
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 お昼をはさんで、さらに課題が2問だされました。こんどは設問の図面から別のアングルからの投影図を描くというものです。実は「落とし穴満載」の課題なんですが、もののカタチがはっきりイメージできていないとゼッタイに解答できないというものです。さすがに受講生もしびれているようです。
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 答え合わせが始まりました。完全な正答に導けた受講生はほとんど皆無... プロの設計者にとっては肩慣らしにもならないレベルで、講師が解き方を解説すると「な~んだ」なんですねぇ。やはり、図面からカタチをイメージする、反対に現物から図面をイメージする習慣を身につける事が大事なんですねぇ。
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 ちょっと時間が余りましたので、動的ルールの講座も番外で行われました。マシン走行時に必要な最低限のルール、マナーは新入生のうちにマスターしておいた方がいいでしょう。特にフラッグの見落としは事故につながるだけにしっかり覚えておきたいものです。
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 これで3日間の講座はすべて終了しました。全体を通しての質問が行われます(写真上)。最後は全員で感謝の意味もこめて拍手をして終了、解散となりました。ホントお疲れ様でした(同下)。
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 3日間の講座は終わってみればアッという間でしたが、中身の濃い、学校の授業では望むべくもないもので新鮮な刺激を受けました。今回得た知識でマシンの製作に活かしたいものです。
 「マイスタークラブ」の講師の皆様には、本当にお世話になりました。心から感謝いたします。ありがとうございました。

 18日に開講した基礎講座も今日からは実践的な内容に移ります。この日は、全国21の大学から、118名が集まりました。クルマ・メーカーOBのボランティアグループ「マイスタークラブ」様に引き続き講義をお願いいたしました。ありがとうございます。


 まずは、「車両の基本緒元」ということで、宮田(卓)様による車両の基本諸元に関する講義を行いました。
 操縦性と安定性をモーターボートとタンカーを用いて解説し、車両の諸元が走行性能にどのような影響を及ぼすか解説していただきした。
 また、車両における各パーツの目的や役割を解説していただきました(写真上)。 さらに、タイヤに加わる力の説明がありました(同下)。いずれも受講生には未知な事ばかりです。
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 続いて、「車両のコンセプトとは?」というテーマで、クルマメーカで操縦安定性のエキスパートしてご活躍された飯塚様の講義がありました。
 クルマづくりにおけるコンセプトの意味やコンセプトの立案方法やコンセプト実現のプロセスなどを丁寧に解説していただきました。IMG_7556















 まだまだ「中身の濃い」レクチャーは続きます。車体設計の「プロ中のプロ」宮田(敏)様によるパッケージレイアウトに関する解説がありました。初心者の受講生に分かりやすくそのエッセンスを伝授いただきました。
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 こちらは「作りのプロ」である関口様による、プロジェクト管理、作業の安全に関する解説です。レクチャーいただいた内容はいずれも「ノウハウの塊」です。これはスゴイ!
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 この日の最後は、質疑応答の時間です。
 製図や安全管理など、様々な質問がありました(写真上)。エンデュランスの再始動のトラブルを解説していただきました(同下)。エンジンの冷却不足という原因の解決のためにラジエターをどのように活用すればよいかなど、普段の授業ではまず得られない「現場のノウハウ」が惜しげもなく披露されました。ホント勉強になりました。
 最終日の明日(25日)もよろしくお願いいたします!
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 3日開催の最終日に今回、初の試みとして学生の企画イベント「ミニ・トークショー」を開催し、来場者の皆様に積極的にPRしようという事になりました。
 はたして、来場者の皆様にうまくアピールできるのかどうか?不安と期待があい半ばしますが、ここまでくればやるしかありません。
 まずは、エントランスで登壇者の学生クルー自らビラ配りで呼び込みをします。
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 開演前のようすです。にわか作りの客席を用意しましたが、ごらんのように埋まり、プレスのカメラもまわっています。まずまずの滑り出しでしょうか?
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 展示マシンを前に登壇者の学生クルーが勢ぞろい。いよいよショーの始まりです。
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 この日は東北から九州までの各支部の代表者がそれぞれの学校のマシンや活動の取組みを内容を「熱い口調」でお客様にアピールし、お客様の温かい拍手を受けていました。
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 いずれの学生クルーも初めての経験に緊張しまくりのようすで、うまく要領をえなかった人、反対に長冗舌になった人となかなか思い通りにはいきませんでしたが、「主張したい事はそれなりに主張できた!」という手ごたえを感じる事はできたようです。
 この経験を活かして、今後のPR活動をより充実したものにしていきたいものです。最後に今回の機会を提供いただきました自技会様、ご清聴いただいたお客様に感謝いたします。ありがとうございました。

 イベントも2日目を迎え、お客様へのPR活動を熱心におこなっていたところ、何と何と経済産業省の松島みどり副大臣がサプライズ訪問!!
 随行の人たちに「あれ何?」といった感じでお見えになったそうです。早速、つかつかと名大のマシンに近づき、学生クルーに矢継ぎ早やに質問されます。
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 松島副大臣が学生クルーの説明を受ける間中、しきりにうなづかれ、「素晴らしい!」「学生がこんなにものづくりに熱中しているとは知らなかった!」「これは将来たのもしい!」などと感心しきりという感じで、最後には「困りごとがあったら、何でも言ってきなさい!」と副大臣というより「肝っ玉かぁさん」のような力強いメッセージまでいただき、自ら学生クルーに名刺を配るなど、たいへんご熱心なごようすでした。
 最後はにっこりと記念撮影に収まります。
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 「すごい励みになりました!」と応対した学生クルーからも歓声があがったのは言うまでもありません。松島副大臣、ご来訪ありがとうございました!!

 今年もパシフィコ横浜にて「人とクルマのテクノロジー展」が開催され、2階エントランスのすぐ脇にあ自技会の展示ブースの一部を開放していただき、学生フォーミュラからは名古屋大、京都工繊大のマシン展示をさせていただく事になりました。願ってもない広報活動の機会です。ありがとうございます。
 前日(20日)までに準備を追え、展示マシンがお客様のご来場を静かに待っています。
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 10時キッカリに開場しました。早速、プレスさんの取材を受ける名大の学生クルー(写真上)。お客様の中にはSPEC表やマシンの細部をつぶさにご覧になる方もおられ(同下)、いろいろな質問を学生クルーに浴びせられます。
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 こちらは京都工繊大のマシンです。お客様の質問に丁寧にお答えします(写真上)。フロントのサスペンション構造に直接、手を触れられ構造を確認される熱心なお客様も(同下)。場所柄、自動車関連の技術者さんのグループなのでしょうか、このあと鋭い質問が飛びかいました。
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 こちらは自技会の展示ブースとは別に企業展示を行っている1階の展示場にて、スポンサーの静岡県のある部品メーカー様のご厚意でブースの一角を開放していただき、PR活動を展開している上智大のマシンです。マシンのコックピットをのぞきこむようにしてお客様が熱心にご覧になっておられます。
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 この日の入場者は何と約23,000人!すごい集客力です。しかも、入場者の3分の1くらいが自動車関連の技術者、研究者といいますから、驚きです。
 残りの22日、23日でもしっかり学生フォーミュラをアピールしたいと思います。頑張ります!

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