一般社団法人日本心エコー図学会理事長のブログです。理事長という職にはありますが、ここに書かれることは心エコー図学会の公的意見ではありません。私個人が経験したこと、感じたことを自由に書いてみたいと思います。少しでも心エコーを身近に感じてもらえれば幸いです。なおご意見、ご批判等は一切受け付けませんのでご了解ください。

 世の中、AIという言葉が大はやりです。猫も杓子もAIAI。わかってか、わからずでかAIAI。医学の世界も例外ではありません。もちろん心エコーも。ということでちょっとお話を。AIが本格的にはいってくると心エコー検査はどうなるでしょうか。個人的には、他検査と違って微妙なスキャニングが要求される心エコー検査はAIに取って代わられることはないと思っています(少なくとも10年くらいは。20年先となるとわかりませんが)。むしろCTMRIなどのように撮像法にあまり工夫をしなくてもいい検査で、得られる画像も画一的かつパターン認識しやすい検査はAIに取って代わられる部分が多くなるでしょうね。心エコーも3Dで画像を一気に撮って、あとの解析をAIがやるようになると話は別かも知れませんが、まだまだ先のことではないでしょうか。とは言え画像解析については現行でもAIの関与する部分は十分あるわけで、このことについての論文もボチボチ出始めています。日本でもAMED(日本医療研究開発機構)が研究事業を展開しており、このたび心エコー分野で事業に協力させていただくことになりました。日本超音波医学会が研究の中心学会ですが、心エコー動画像の提供ということでとりあえずウチを含む5施設で参加させていただきます(日本心エコー図学会連携の形を取っています)。この分野での諸外国の勢いはたいへんなもので、日本も負けないように頑張らなければなりません。成果が出たらまたご報告させていただきます。先ほども書いたように心エコー画像は複雑すぎて決してAIが取って代われるものではありませんが、うまく利用することによって仕事量の軽減、遠隔医療などに活かせるのではないかと思っています。決して皆さんの職を奪うようなことはありませんのでご安心を。

 事務連絡です。318日(月)10時より、第15回秋期講習会の下記3つの講演が「オンデマンド教育プログラム」のコンテンツに追加されました。

◆ 機能性僧帽弁逆流(Atrial MRも含む)  

演 者:町野 智子先生(筑波大学)

◆ 心室中隔欠損の基本

演 者:安河内 聰先生(長野県立こども病院)

◆ タコつぼ型心筋障害

演 者:明石 嘉浩先生(聖マリアンナ医科大学)

いずれもたいへん勉強になる内容です。視聴できるのは会員のみなので、この機会に是非会員になってくださいね。

 このブログで二回ほど前に学生時代最初の二年間は石橋で一般教養を学んだと書きました。当時、昼食は学食ではなく阪急石橋駅裏の天鳳という中華料理屋さんによく行っていました。一時はほぼ毎日行っていたように思います。1時間ほどの昼休みの間に、わざわざ15分から20分ほどかけて友人たちと一緒にダラダラと学舎(待兼山という小さな山の上にある)から石橋駅まで降りていき、食後またダラダラと学舎まで戻ってくるという面倒なことをしていたものです。一体何を考えていたのか、、、何も考えていなかったのでしょう。天鳳は味もさることながら分量が多く、普通に焼き飯を頼んでも多分他店の1.5倍くらいありました。大盛りを頼むと洗面器で出てくるという噂がありましたが、怖くて遂に頼まずじまいでした。卒業後しばらくしてあの味が懐かしくなり石橋を訪れたのですが、もう既になくなっており、探偵ナイトスクープに依頼を出す度胸もなく、それきりになっていました。ところが、ネットは偉大です。いろいろ検索していたら遂に、現在も箕面に場所を変えてやっておられることがわかったのです。で、行ってきました。40年ぶりです。息子さんの代になっていましたが、オヤジさんもまだお元気に厨房の中におられたいへん感激しました。店はおしゃれな感じになっていましたが、味は変わらずで懐かしく思いました。

 ネットの力は偉大ですね。たいていのことが机上でわかってしまいます。最近も中二のときに転校していった後、音信不通になっていた友人とネットを介して連絡をとることができました。この手のことがすぐわかるので、探偵ナイトスクープの依頼件数が減っているのではないかと危惧します。まあ、それだけ当方もネットに時間を費やしているわけで、もっと仕事をしろよ、と言われるかも知れませんが。学問と全く関係ない話でどうもすみません。ちょっと嬉しかったもので。

天鳳焼き飯

焼き飯健在

 先週、アメリカ心エコー図学会から新しいガイドライン“Guidelines for the Evaluation of Valvular Regurgitation after Percutaneous Valve Repair or Replacement”発刊のお知らせをいただきました。インターベンション後の弁逆流の評価についてのガイドラインです。日本心エコー図学会を代表して長野県立こども病院の安河内先生に著者のひとりとして加わっていただいています。正式には4月にJournal of the American Society of EchocardiographyJASE)に掲載される予定ですが、その前に日本心エコー図学会にお知らせいただきました。PDFは日本心エコー図学会ホームページのPick Upからご覧ください。TAVI後や僧帽弁クリップ術後の逆流の評価に困っておられる先生方のお役に立てるのではないかと思います。

 他国のガイドライン作成時に心エコー図学会からも人を出せるというのはありがたいことです。他の人のことがわからないので自分のことで恐縮ですが、私も2009年の人工弁逆流のASEガイドラインに著者の一人としてはいらせていただいています(JASE 2009;22:975)。執筆量はそれほど多くはなかったのですが、世界中の人が参照するガイドラインということで気合がはいったのを覚えています。その他では、産業医大の竹内先生が2011年のストレインのASEガイドライン(JASE 2011;24:277)に著者として参加されていましたが、、、他にもおられたらごめんなさい。とは言え、心エコー図学会からの参加著者は数えるほどではあります。最近ASEはガイドライン作成時に日本心エコー図学会にendorseしますか、と聞いてくれるようになりました。これはこれでありがたいのですが、endorseに留まらず今後はもっとたくさんの著者を出せるようになれればな、と思います。そのためには日本からいい論文がたくさん出ているということも重要だと思います。どうぞよろしくお願いします。

 さて安河内先生と言えば、5月に松本で開催される第30回学術集会の大会長です。松本には何度か行ったことがありますが、安曇野の風景はいいですね。わさび農園も行ったな。お蕎麦はもちろんですが、連れて行っていただいたアンティーク喫茶店のコーヒーもたいへん美味しかった覚えが。。。やはり水がおいしいのでしょうね。楽しみです。と思いつつホテルの予約サイトを見てみると、結構埋まってきています。皆さん、早めにホテルをおさえましょうね。

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