2011911日 創世記3916節 「能 力」

アリ牧師

 

賜物と能力は違います。能力は磨けば磨くほど伸びるもので誰にでもあります。それに対して賜物は、救われた人間に神様が与えてくださったものです。自分の栄光ではなく、神ご自身の栄光をあらわれるために賜物は与えられています。

賜物は私たちが神様にコミットするためにあります。その際どのようにコミットできるかということがコミュニケーションの方法になります。神様が私たちと連絡を取ったように、私たちも神様と連絡を取ります。このように私たちは神様とコミュニケーションすることで自分の能力を高めることができます。

私たちは日々神様の恵みを預かっています。毎日生きている間にどのような恵みを受けていて、どのような能力が与えられているのか意識してみましょう。この恵みによって自分を高めれば、人は必ず付いてきます。

 

ジョン・ガードナーという作家が『配管工事が低俗であるという理由から優れた配管工事を軽視する、また哲学が高尚であるという理由でくだらない哲学を大目に見たりするような社会は、優れた配管工事も哲学も持ち得ない。』という面白い言葉を残しています。たとえ元々できることであっても、ちゃんと磨かなければ能力の意味がありません。与えられた能力を忠実に生かすことが重要です。ある人には1タラント、別の人には4タラント、また別の人には8タラントというように、神様は人によって数字が全く違うタラントをあえて私たちに与えます。そのタラントの中で働きながらそれを倍にした人に、「あなたは良いしもべだ」と神様はほめてくださいます。あなたに与えられたものは他の人と比べるものではありません。あなたに与えられた能力がたとえわずかだったとしても、どれほどその能力を忠実に生かしているかによって次へとつながるのです。

 

●能力を高める方法

私自身にできなくても、私の中にあるイエス様が必ず成し遂げてくださいます。

第一テサロニケ2章6~9節

『またキリストの使徒たちとして権威を主張する事も出来たのですが、私たちはあなたがたからも、ほかの人々からも、人からの名誉を受けようとはしませんでした。それどころか、あなたがたの間で、母がその子供たちを養い育てるように、やさしくふるまいました。このようにあなたがたを思う心から、ただ神の福音だけではなく、私たち自身のいのちまでも、喜んであなたがたに与えたいと思ったのです。なぜなら、あなたがたは私たちの愛する者となったからです。兄弟たち。あなたがたは、私たちの労苦と苦闘を覚えているでしょう。私たちはあなたがたの誰にも負担をかけまいとして、昼も夜も働きながら、神の福音をあなたがたに述べ伝えました。』

愛するテサロニケの人たちは哲学しか知らず神様を知らない人々でした。パウロが彼らに対してどのような思いを抱いていたかがここで語られています。この思いは具体的に以下のように分けることができます。

 

1、毎日、やる気満々で現れる

大事なことは、パウロが言っているように毎日必死になって考えたということです。あなたが与えられた能力の存在に気付いたら、それを日々活かすことであなた自身が磨かれます。毎日の働きの中で汗を流したからこそ、テサロニケで教会が生まれました。そのことをパウロは自信を持って伝えています。

イエス様も『見よ。私は世の終わりまでいつもあなたと共にいます』とおっしゃっています。私たちの人生に毎日イエス様がおられることは、日々イエス様によって私たちが恵まれるだけでなく、日々成長させられていることでもあるのです。私たちはそれほど貴重な存在なのです。毎日神様が私たちのそばにいるのですから、毎日やる気満々でいることは特別に難しいことではないはずです。

 

2、日々昨日よりもベターになる(常に向上する)

「昨日よりも今日、あなた方に対して何ができるだろうか」とパウロは言います。イエス様も今日の悩みは今日、明日は明日のことが心配してくれると言っています。今日のするべきことと明日することを私たちは一緒にしてはいけません。だからこそ明日の悩みは必要ありません。今日することに集中しましょう。

今日に集中できない人間は妄想話が上手です。明日のことを語る人間は今日することを知りません。昨日よりベターにしようと毎日意識することが私たちの能力を高め、日々の生活で常に向上していくことへとつながります。

 

3、最後までやり通す

真の成功者は常に夢を追いかける人です。イエス様を信じるなら、賜物が与えられ必ずビジョンが示されます。皆さんビジョンを持ちましょう。

翼君はいまCD製作について一生懸命考えていますが、この間私に「5~6年後には本を書きたい」という夢を打ち明けてくれました。夢をCDで終わらせず、次なる夢も持っています。その次の夢につなげるためにも、CD製作を成功させるという今の夢を成し遂げることが重要なのです。

ただ夢を持つだけならいくらでも持つことができます。次の夢へとつなげるためにも、今の夢とビジョンの追求を最後までやり通すことが大切なのです。

 

4、期待以上のことを成し遂げる

 パウロの伝道は人間的な力だけでは難しく、それだけに人々からの期待も限定的でした。しかし必死になって福音を伝えた結果、パウロは人々から期待された以上の成果を残すことができました。

彼は何か特別な働きをしたわけではありません。また自分が持っている以上のことをしたのでもありません。彼は持っているもので期待される以上のことをしたのです。
 パウロの伝道を可能にしたのは何でしょうか。それは、自分の力だけに頼ることではなく、神から受けた福音を伝えることでした。パウロは自分が与えられた恵みを、福音を必要としている人々に与えたのです。神様から受けた恵みを伝え、受けたものを活かし与えた、つまり受けて出しただけなのです。

 

5、人々を鼓舞する

つまり人々を奮い立たせることです。そのためにもほめることが重要となります。自分を無にして相手を引き立たせるのがイエス様です。私たちが救われるためにイエス様は自分を無にして十字架の道まで選んでくださいました。

逆に言うと自己中心的な人はリーダーになることができません。真のリーダーとは何かを成し遂げたいという気持ちを常に抱き、誰に何ができるのかを常に考える人です。そのためには自分の能力まで捧げることも厭いません。

 

・有能な人物のタイプ

 

考えるタイプ

問題発生時には、すみやかに「今、何が必要なのか」を考えアイデアを出そうとするタイプです。「これはやめた方がいいのでは?」と消極的に考えたり、考えても納得できない時にはすべて自分のせいにして、自分で問題を抱えることがあります。

 

実行するタイプ

考えていても実行できなければ意味がありません。しかしながら、何も考えずに実行しても何にもなりません。

 

まさかのときに頼りになるタイプ

ここぞという時にできる人です。すぐに考えてアイデアを出し、それを実行にも移せる人です。また誰が考えるタイプで誰が実行するタイプなのかといった、個々の能力に対してもきちんと見極めることができます。

 

 

●能力を高めるために!

さらにその能力を高めるため必要なものとして2つ挙げておきましょう。

 

・自分の働きに意識を向ける

ヨセフは賢い人でしたので、「自分が何者で何ができるか」ということを常に意識していました。たとえ奴隷になっても、与えられた場所で忠実に働きました。やがて彼の働きは主人の眼にとまり、すべてを任せられるようになりました。これが能力です。

 

・基準を見直す

いつも色々な方法や方向から物事を考えることです。一つの方法で結果を出すことにこだわる必要はありません。もしある一つの方法で駄目なら別の方法を探す必要があります。

私たちの信仰生活も、最初の恵み一つだけで生きているわけではないと思います。色々な方法を通して何年もかけて追いかけながら、神様からの愛を少しずつ確信してきたのではないでしょうか。
 一つの方向だけに目を向けて人生を決めつけるなら、所詮その程度の神様になってしまいます。偉大な神様に信頼し、色々な方法・方向で神様を味わってみませんか。

 

黙とうしましょう。