稽古/劇場記録

April 07, 2008

【演出ノート】ながい休演日の前に

2008年3月23日(sun) 千秋楽

これを書いているのは4月5日で、もうずいぶんと時間が経ってしまっている。このエントリのあとに、「三人姉妹」と「時間堂2007計画」についてのまとめ、を書いてみたいと思っているので、またこのブログを読みに来てください。

千秋楽は難しい。良い舞台にしようという気負いが、「リラックスと集中」を妨げる。いつもどおりにやろうとしながら、気持ちが浮ついてしまう。「三人姉妹」の千秋楽も、やはり平常心とはいかなかった。

そんな最後のステージを前にして、これはながい休演日だと思えばいいんじゃないか、といってみたものの、あんまり効果はなかった。論理のすり替えだものね。

ただ「ながい休演日」というのはあながち冗談ではなくて、なぜならばようやっとスタートラインについた「三人姉妹」を育てたいと思うからだ。

ようやっととっかかりを見つけた「三人姉妹」を、レパートリーとして育てることが、今回の公演を最も活かすことになるのではないかしら。一年か二年かけて稽古を重ねて熟成させて、より密度の濃い上演を行う。プロデュース公演で実行するのは難しいけれど、取り組む価値はある。

これからの日々をながい休演日に出来るかどうか、それは私たちの意志で決まる。私は、このまま終わらせたくはない。

黒澤世莉

March 24, 2008

【3/23劇場記録】千秋楽

皆様、ご機嫌いかがでしょうか?松葉です。

時間堂「3人姉妹」無事終了いたしました。
長く短い10日間だったと改めて思い返される。
長いです、ごめんなさい。でも最後なので。

土曜は昼夜公演だった為、
日曜に疲労の色が酷いかと思えばそんなことはなく、
確実に蓄積されているはずの倦怠とは裏腹に、
体に不自然な力が入っていない(正確には力なんか入れられない状態)続きを読む

【3/22劇場記録】10日目

22(土)は追加公演。
3時間大作を2回公演しました。

前日のソワレ、土曜の2ステ、日曜マチネと4ステ間があかず、その中日なわけで、とくにマチネは少しスタミナ切れもありました。ソワレはとてもよかったみたい。

同じ料金を取るんだから、同じクオリティのものをお届けしたい。

チェーホフさん1日2ステやるにはまだまだだなぁと思うふしはあるけれど、やはり後半は整えられるんだなぁという実感もある。自分的には大変実りがありました。

さぁ、千秋楽、どうなるでしょうか?


日記書いてるの、千秋楽後です、すいません。

堀奈津美

March 23, 2008

【3/21 劇場記録】9日目

ブログ当番、忘れてました、21日担当はキノウチです。

最近は雨が降ったり止んだり、気温上がったり下がったり、ややこしい天候で困ったもんです。
私は原付で劇場に通っているので、晴れてさえいれば、終電を気にせず、遅くまで居残っていろいろ考えたり自主稽古したりできるのです!だから毎日晴れて欲しい!

ここ2日ほど雨で、電車で通っていたため、やや欲求不満気味でしたが、今日は天気回復、やはり劇場に残って、自分の芝居の未だうまくいってない箇所を声だしたりしながら検討してみる。公演ももう終盤戦だけど、まだまだっ!最後まで粘ってやりますっ!
そして、他のみんなの演技も、日々更新されていて、本当に誰一人、もうこれでいいでしょって具合に固まってる人がいないので、素敵なことだなぁと思う。
毎日恒例となってる公演後、劇場での軽い乾杯には、差し入れで頂いた甘いものなどが盛り沢山で、これで明日も頑張れるってもんです、ありがとうございます!


【演出ノート】一つの到達点、の先へ

2008年3月22日(sat) 公演10日目

今宵は満月。追加公演を含めて、初めての一日に2ステージ。映像撮影と追加公演の夜公演で、Bキャストの公演は終了。明日のAキャストの公演で「三人姉妹」は千秋楽を向かえる。明日は完売御礼。ありがとうございます。当日券も若干枚発券する予定です。

一日2ステージはなにが大変かって体力と気力がもつかどうか、ということ。その上昼と夜の公演の間に写真撮影があり、出演者によってはてんやわんやな一日だった。けれど、体力の問題はなく、夜も良い公演だった。

続きを読む

March 22, 2008

【演出ノート】かわいた水で空間を満たす

2008年3月21日(fri) 公演9日目

土曜日は追加公演があります。19:00から。14:00からの公演とあわせて、まだまだ空きがありますので、よかったらおこしくださいね。

仮にあなたが喫茶店にいたとして、私が隣のテーブルに座っていたとする。ただそこに座っているだけで、あなたは興味を持てるだろうか。たぶん、無理。では、私が愛する人に振られる瞬間だったらどうだろう。興味津々、耳をそばだてるかもしれない。

つまりそれが、自然主義の演劇が、自然なだけではなく、物語を必要とする理由。ほんとうにただ居るだけでは、あんまり面白くない。

続きを読む

March 21, 2008

【演出ノート】密度と練度

2008年3月19日(wed) 公演7日目
2008年3月20日(thu)public holiday 公演8日目


19日の主題は「14人でつくる」。20日のテーマは「呼吸をする」。当たり前のようなことだが、当たり前のことを継続して行動することは簡単ではない。

日々公演が成長している。作ってきた土台がしっかりしていたことは喜ぶべきことだし、同時にいまの品質をもっと早くの公演で提供できれば良いとも思う。しかし私たちの全力でもって公演に臨んで、現在地に至った。より良い作品を提供できたかもしれないのにと残念ではあるが、やり残したことがあったのではなく、ただただ自分の力が追いつかなかったのだと思う。プレビュー公演はプレビュー公演で、我々のベストを尽くした。

続きを読む

March 20, 2008

【3/19 劇場記録】7日目

山田宏平です。

今日から後半戦。
今日も「忘れる」ことを、そして「14人(出演者の数)で芝居をすること」というテーマを共有して舞台に臨みました。

地の部分を強固にしつつ、表に出る演技は「その時はじめて出るもの・味わうもの」で。

新鮮であるために、使えるものは何でも使えばいいと思う。
例えば小屋入りから開演前の皆の印象を、役の印象とリンクさせても面白い。

ストレートに問題を明らかにしてチームのクオリティを維持する2人、マーシャは楽屋でよく笑っている。トゥーゼンバフはよく笑わせている。

寡黙なヴェルシーニンはギターで激しいロックを奏で歌う。2人のナターシャは、その歌に激しく反応し踊る。

舞台上で活発に声を出すのは常に元気者のソリョーヌイと突発的元気者のオーリガ。イリーナやローデは前の日にあったことを楽しそうに話してくれる。心配性のフェドーチクと泰然としているクルイギンも何かと舞台にいて、話の輪にいる。
2人のアンドレイは互いの演技を確認し合っていることが多い。

そんなときに受ける印象も、「三人姉妹」に欠かせないものだと感じる。
チェブトイキンが今回の舞台では出さない声で演じる「今日の山の手」については、またの機会に。


March 19, 2008

【3/18劇場記録】6 日目

今日のブログ当番は玉置。

今日が終わって、遂に折り返し。
あっという間の折り返しです。

時間は当たり前に有限で、でも創造することは間違いなく無限。
だから有限の時間の中で創造することを辞めてはいけない。
無限に出来るのなら、限りなく無限に近くなるまで創造し、それを蓄積して、しかし捨て去り、舞台に立たなければいけない。

何もしない。

築き上げてきた地盤を信じて、ただそこに存在して、目の前の事象に色濃く反応する。
恐怖なのだけど、恐怖は一度解れば楽になる。
身体も、心も。

そんなことに挑み続けている『三人姉妹』

後は、動機と目的をもっと明確にし、キャラクターをきちんと読み、点でつながる関係性を線に。
線をつなげて面に。
しなければいけない。

と、思いました。

残り半分、やはりあっという間だと思います。

我々はやるべきことをやれるだけやる。

ただそれだけ。



March 18, 2008

【演出ノート】見えるもの、見えぬもの

2008年3月18日(tue) 公演6日目

平日の昼間の公演なのに満員でありがたいことでした。明日19日(水)19:00、明後日21日(金)19:00の公演はお席に余裕がありますので、お時間あったらお越し下さいませ。

この日の終演後にこれを書いている。今日で公演も折り返しである。土曜日19:00の追加公演を含めて、残り5日間6ステージ。

自分の見える世界しか信じないのは損だ。

続きを読む

【演出ノート】なにもしないこと

2008年3月17日(mon) 公演5日目

いま上演している「三人姉妹」は、取捨選択を経て現在のかたちになった。身体表現で全ての道具を表現したり、白樺やもみの並木を作ったり、とかもした。けど、結局そのアイディアはワークインプログレスを経て削られた。他にも多くのアイディアが出され、試され、削られていった。

結局、演劇というのは100思いついたアイディアのうち1つが使えれば良いのだと思う。のこりの99は無駄なのではなくて、残った一つが最も面白いのだ、という確信の重みになる。

続きを読む

【3/16劇場記録】4日目

本番の様子をお伝えする劇場日記、あらあら忘れてました、ごめんなさい。
星野奈穂子が昨日の事を思い出します。
時間堂の素敵語録に「倒れる時は前のめり」ってのがあって、それは、変化を積極的に受け入れる姿勢をさしているのですが、小屋入り後も実践されています。
大体開演の3時間前に全体集合がかかり、そこから前日の公演内容をふまえ、演出変更される場合も結構あるのです。
16日は最後の場面を変更しての上演でした。こうして少しづつ手を加えられるのも、お客様に観て頂くことで発見できる事柄が沢山有るからですね。
本当に、舞台はお客様が一緒に完成させてくれる物だわと思います。

日々沢山の感想を頂いています。受け入れて下さるお客様の目は作品に力を、そして、受け入れて頂け無かったお客様からの言葉には今後の私たちの作品に力を与えて下さったなぁ、と思います。

これを書いている本日(17日)、お昼に役者数人と世莉さんとで連れだってオサンポに行きました。王子はとても素敵な公園がいくつもあって、美味しいパン屋さんや和菓子屋さんもあって、ふらりと歩くのが楽しい町ですよ。

以上、少しのお酒で酔うてん坊の星野でした。

星野奈穂子

【3/17劇場記録】5日目

本日17日の劇場日誌は瀬尾卓也がお贈りします。

今日は劇場入りする前、一部のメンバーで、名主の滝という所にピクニックに行きました。もう本当に素敵な所で、自然がいっぱいで、かなり癒されました。
雨森スウさんと原田のゆりちゃん(実はこうやって呼ぶのは初めて。どきどき)がおにぎりと春巻きを作ってきてくれて、それが本当においしくて、たまらなく幸せな時間でした。スウさん、ゆりちゃん(どきどき)、とてもおいしかったですよ。ありがとう。来なかった人は惜しいことしましたね。
今度は飛鳥山公園でお花見という話がでています。楽しみです。

と、ここまではとてもルンルン気分で書いてますが、実は今、そんなに元気がありません。
今日の公演、色々な人に迷惑をかけてしまいました。
ラストの歌もはずしてた。らしい。
自分で気付いてないもんだから、重傷。もうこれで完全に音痴のレッテルが貼られた。
こんなにできない子じゃなかったのに…。
明日は早めに入って練習しよう。一緒に歌ってくれる仲間募集しますよ。
明日は絶対はずさないぞー。


日に日に良くなっている舞台。
ただ残念なのは、それを客席で観られないこと。
明日も素敵な舞台にしよう。

瀬尾卓也

March 17, 2008

【演出ノート】日々変化すること

2008年3月15日(sat) 公演3日目
2008年3月16日(sun) 公演4日目

ポストパフォーマンストークがある、週末の公演。この日曜日でシネマプライスの公演が終わる。

第三幕、三人姉妹のシーンで、最後のマーシャの立ち位置をイリーナ側からオーリガ側に移す。素敵な変化が色々と起こる。

最後のシーン、姉妹の声を大きくする。

自分たちが面白いと思っていることを、よりよくお客さまにお伝えする。

良い演劇は、日々同じ事をやることではなく、日々違うことをやることだと思う。

演出家は3時間の古典を毎日観るわけで、ということはつまり、毎日3時間観ても面白いものを作らないと、自分が苦しいわけだ。重要なのは変わらないことではなく、日々新鮮に変わっていくことだと思う。

そして、3時間の上演を行う俳優たちは、集中力と体力の管理が大切。この先いい状態で公演を向かえるために。というわけで、よく寝たら駆け足ノートになりました。ごめんなさい。

黒澤世莉

【3/15劇場記録】3日目

菅野貴夫です。本番も3日目を迎え、初のマチネ公演です。

いきなりですが、お客様と一緒に、お芝居をつくり上げることがちょっとできた気がしました。

正直なところ劇場に入ってからしばらくは、セットに慣れたり大勢のお客様の前でいかに自分を制御しながらやるか(やはり、すこぶる緊張しますので)など、目の前の事を処理していくのが精一杯なところがありました。

しかし今日は慣れというか何というか、みんなの視野も余裕も大きくなってきて、客席まで確実に芝居を届けることができた気がします。そうするとお客様の反応がより鮮明になり、それによって芝居もさらに生き生きとしてくるという好循環ですか。

文章が妙になってしまい申し訳ありません、これは酒のせいです。

終演後にポストパフォーマンストークがありました。瀬尾たっくんが緊張のあまり、のっけから水をガブ飲みしていたのが面白かったです。
そのおかげで、PPTは和やかな雰囲気に包まれました。
「三人姉妹」はいわゆる古典でお客様も身構えてしまうところもあると思うので、お芝居でもその空気がつくれたらいいなと思います…。