2018年11月21日

カニ

仲介業者の事務所はバケツの中のカニのようだ。誰かが誰かを踏みつけて這い上がろうとする。ただ、上を目指したいようにも見えるし、逃げ出したいだけのようにも見える。上にいるカニが優越感を持って悪いとは言わないが、バケツの中にいることは同じだ。外に出られる者は少ない。

誰もが、自分には自分も気づいていない力があると、半ば本気で思っている。これまで何か際立ったことを成し遂げたこともないのに。家の中に、まとまったカネでもあると思い込むのと同じか。そういうものはありはしないし、ひと言でいえば、現実逃避ということだろうな。

不動産の仕事をネガティブに見るとこうなる。仕事は面白い。よく知らないうちは特にそうだ。嫌な面だけを見ることもできる。客の喜ぶ顔だけを見ることもできる。たいていの仕事はそうだろう。どう思うか。思わないでおこうとするか。ところで、、、カニは横に歩くもので、前には歩かないものだな。

街を歩けばもうクリスマスの飾りつけだ。今年もやり残したことばかりで、無駄に過ごしたことはたしかだが、人並みには生きてきたつもりだ。いいか悪いかはどう認知するかだが、まだひと月あるな。

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久しぶりに、バブル崩壊後の不動産業界を描いた映画「集団左遷」を観た。リストラの中で、生き残りをかけたサラリーマンというより、不動産の営業マンたちの姿。20年以上前の映画だが、何度見ても面白い。柴田恭兵、中村敦夫、津川雅彦、新人の頃の高島礼子も出演している。

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2017-03-08






2018年11月14日

ニュータウン

郊外にできた大型住宅地をニュータウンと呼ぶ。昼間の人口より夜の人口が多いことから、ベッドタウンという呼び方もする。昭和40年代から多くのニュータウンが作られ、都心から遠く離れた山奥まで開発をしていた。新幹線で通勤する会社員もいた。

新人の頃、街並みがきれいで、使用の高い建物が立派に見えたが、今、同じ住宅地を訪れると、街並みが古くなっていることのほかに、ずいぶん空き家が目立つ。その空き家も、草が伸び放題、リフォームのレベルを過ぎて、建て替えをレベルになっている。

そのころ働き盛りの住人は、もう高齢になっていて、子供のところに行くか、カネがあるなら、また、都会の駅前のマンションに出戻りしている。庭付き一戸建ても今は昔。夢のまた夢。歳をとると都会が恋しくなるものだ。不便さはきつい。

ニュータウンの開発当時の販売の担当の方と話をしたことがあるが、もともと、住みよく作られてはいない。特に、お年寄りに優しいくない。坂があり、階段が多い。病院が遠いというのも、車がないと、買い物にも行けないということもある。見てくれだけはよいが、住みやすいかどうか。

同じ、通勤1時間でも、1回乗り換えるのと、2回乗り換えるのとでは疲れが違う。利便性が悪いことも、ニュータウンの特徴だ。ある住宅地では、地場の業者やビルダーがいくつかの現場を抱えていて、それでも、売りに出てくるので買い増ししている。今、建築中の現場も、完成している現場もある。

ぶつ切りにしたり、専用通路を作ったり、位置指定を築造して、数期に分けて分譲したりしている住宅地もある。地元でも、住人が古い街並みを必ずしも守らなくていいという考え方になってきてる。敷地分割反対と自治会が騒いだ時期もあったな。これから、どんどん空き家が売りに出て来るなと、地元の業者と話をしている。

チャンスととるか、リスクと見るかはわからないが、家はこれからも建ち続けて、街並みは変わり続けることだろう。これまでのことが、これからも続くわけもないので、その時々の市場性だけはしっかり見ていきたい。

土地は利用して初めて意味があるとするなら、夜しか利用しない街、若くないと住めない街なら評価は下げていいのでは。定点で写真を撮っておけば、ずいぶん面白い資料ができるだろうな。不動産の営業担当者の不安定な日常だけは、いつの時代もかわらないだろう。、、、末路哀れは、覚悟の前だったな。

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2018年11月07日

物なり

一枚の地図を何人かの営業担当者で切り分けると、それぞれ値札が付いていることがわかる。物なりのよい場所と、草も生えない場所もある。いい場所をとるのは優秀な担当者だ。スキルもあるし、熱意もある。客受けも悪くない。会議では褒められる役回りだ。

数字が悪くて、熱意がなくて、文句ばかりの担当もいるだろうな。会議では吊し上げだな。向いていない担当者もいるし、かつて、優秀だったものがその役回りをすることもある。他へ移る機会もあったろう。あながち、魚のいる場所を知っているから、船頭のままでいて、結局、漁場を奪われたのだろう。

小さな所帯でもこのありさまなら、大きな所帯のところも同じことだ。人は誰でも間違いを犯し、誰それが悪いと言い訳をして、どうか今回ばかりは赦してくれとは言えないから、不満が残る。ギイギイ鳴く歯車は油をさしてもらえるが、度重なると取り外される。取り外されているのに、まだ、動こうというのか。

明かりがつけばゴキブリは消えるが、いなくなるわけではない。何も変わりはしない。落とし穴などどこにでもある。それでも、生きているのは、溺れているのは浅瀬だからだ。希望を持てなくなったから負けたのだと、いつか気づくだろうな。敵は外にいなくて、内にいるものだ。

状況をよくしたいなら、仕事に興味を持つべきだ。興味を失えば不安が増すだけだ。これは真実。

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希望を持つには、余裕も必要だ。ところで、寝る前に最近、落語を聴くようになった。さまざまな演者が、何十年も、あるいは、百年もかかって、一つの落語にしてゆく。その結晶がその作品だ。希望と興味がここにもある。
THE 米朝(DVD付)
桂米朝
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
2007-12-26









Profile
十三
はなはだ不本意ながら清貧な生活をおくっている。このまま朽ち果てることも覚悟はしているが、夢もあれば希望もある。燕雀いずくんぞ 鴻鵠の志を知らんやというところか。そのうち良い事もあるだろう。一寸の光明かはたまた天からの蜘蛛の糸か。一日千秋の思いで空を見上げている。いくら追えどもけっして掴めぬ坂の上の雲である事は重々承知しているが。身は褒貶毀誉のあいだにあれと雖も心は水の如く清し。不動産会社勤務。職種:仲介営業。尚、ハンドルネーム「13」は私のラッキーナンバーであります。

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