朝、出社して、パソコンを起動させてメールをチェックする。掃除をして、朝礼があって、席に着いたらレインズにログインして、いくつかの地域の登録状況を見る。そこから、各担当者が各々の活動のため営業店を出て行く。昼前に一度戻っていくものもいれば、夜まで帰って来ない担当者もいる。成果は厳しく求められるものの。日々の活動の裁量が大きいところが不動産業界の良いところだ。
今、どこの不動産業者も市場が冷え込んで、経費削減のために営業店を統廃合して事業を縮小する傾向がある。その前に多くの社員が辞めて行った会社もあるようだ。稼げないから無理をしてまで稼がない担当者もいる。停滞感がどこの職場にも出てきている。会社の業績が悪化する前に必ず起こる現象がある。
それは、幹部社員の交代である。それまでの幹部が業績の軽微な減少を問われて淘汰され、より小粒で社内向けには優秀な者が新たに幹部の席に座る。業績は顕著に右肩下がりが続くのが常だ。業績が上がらないのは、有効な対応ができないこととリーダーシップの欠如が原因ではなく、各担当が自分たちの指示した通りに動かないからだと言い張る。馬鹿馬鹿しいと感じた社員がさらに辞めて行くという悪循環が続く。
やればできると新人の頃からベテランになるまで言われ続けて、それでもできないで鬱屈した日々を過ごすこともある。たいした努力もしていないのに大きな成果を上げた記憶が邪魔をして何もできないでいることもある。モチベーションの持続は実際に難しい。意識していないと、すぐに行動に表れて数字がそれを証明する。地球を救うような仕事でもないし、褒められても貶されても、何か変わるわけでもないから、組織が実際の市場よりさらに悪化していくことがある。
良くないことだが、不動産の営業職は社内の立場が弱ければ、即座に数字に表れるものだ。外へ向かうべき力が弱くなる。内部に活力がないと急速に組織は弱体化する。営業店の統廃合はそうした時におこる現象でもある。大きなア声を出せ、キリリとした挨拶をせよということが解決策とは昭和な話だ。
目標とする数字が伸びないときに、よくない状況を足元からひっくり返す方法があればいいわけだが、そんなものはまずない。必要な手続きを省いたり、ズルをしたりしがちだが、「急がば回れ」(Slow and steady wins the race.)という言葉もある。近道があればいいが、自分から穴に落ち込むようなことはしない方がいいだろう。誰かを罰する機会を虎視眈々と待っているあら探しが得意な者が社内には必ずいるものだ。
何処でも通用する個としての能力を高めて行けばいいわけだ。社内がどうあろうと市場がどうあろうと生き抜く本当の力を得るようにはしていきたい。

コロナで亡くなったが、米軍統合参謀本部議長、国務長官を務めたコリン・パウエルの書いた「リーダーを目指す人の心得)」はいい本だ。ビジョン、ミッション、ゴールを設定しないで怒鳴ってばかりいる会社幹部に是非読ませたい。「何事も思っているほど悪くはない。朝になれば状況はよくなっている」という言葉は実感としてある。マイナス思考は仕事上も何の助けにもならないと思っている。
今、どこの不動産業者も市場が冷え込んで、経費削減のために営業店を統廃合して事業を縮小する傾向がある。その前に多くの社員が辞めて行った会社もあるようだ。稼げないから無理をしてまで稼がない担当者もいる。停滞感がどこの職場にも出てきている。会社の業績が悪化する前に必ず起こる現象がある。
それは、幹部社員の交代である。それまでの幹部が業績の軽微な減少を問われて淘汰され、より小粒で社内向けには優秀な者が新たに幹部の席に座る。業績は顕著に右肩下がりが続くのが常だ。業績が上がらないのは、有効な対応ができないこととリーダーシップの欠如が原因ではなく、各担当が自分たちの指示した通りに動かないからだと言い張る。馬鹿馬鹿しいと感じた社員がさらに辞めて行くという悪循環が続く。
やればできると新人の頃からベテランになるまで言われ続けて、それでもできないで鬱屈した日々を過ごすこともある。たいした努力もしていないのに大きな成果を上げた記憶が邪魔をして何もできないでいることもある。モチベーションの持続は実際に難しい。意識していないと、すぐに行動に表れて数字がそれを証明する。地球を救うような仕事でもないし、褒められても貶されても、何か変わるわけでもないから、組織が実際の市場よりさらに悪化していくことがある。
良くないことだが、不動産の営業職は社内の立場が弱ければ、即座に数字に表れるものだ。外へ向かうべき力が弱くなる。内部に活力がないと急速に組織は弱体化する。営業店の統廃合はそうした時におこる現象でもある。大きなア声を出せ、キリリとした挨拶をせよということが解決策とは昭和な話だ。
目標とする数字が伸びないときに、よくない状況を足元からひっくり返す方法があればいいわけだが、そんなものはまずない。必要な手続きを省いたり、ズルをしたりしがちだが、「急がば回れ」(Slow and steady wins the race.)という言葉もある。近道があればいいが、自分から穴に落ち込むようなことはしない方がいいだろう。誰かを罰する機会を虎視眈々と待っているあら探しが得意な者が社内には必ずいるものだ。
何処でも通用する個としての能力を高めて行けばいいわけだ。社内がどうあろうと市場がどうあろうと生き抜く本当の力を得るようにはしていきたい。

コロナで亡くなったが、米軍統合参謀本部議長、国務長官を務めたコリン・パウエルの書いた「リーダーを目指す人の心得)」はいい本だ。ビジョン、ミッション、ゴールを設定しないで怒鳴ってばかりいる会社幹部に是非読ませたい。「何事も思っているほど悪くはない。朝になれば状況はよくなっている」という言葉は実感としてある。マイナス思考は仕事上も何の助けにもならないと思っている。