人には誰でも隠しておきたいやましい秘密があるが、それを誰かに告白せずにはいられないものだ。仕事で失敗したり、落ち度があったり、言うに言えないこともあるだろう。気持ちが沈んでいるときに、靴の中の小石のように、思い出しては傷つく。誰にもあることだ。会社にもお客さんにも黙っていることがあるだろう。生真面目な人なら業界から離れても忘れないものだ。

表面上、仕事がうまくいっているのに、潜在的にほかの仕事を探している担当者の中には、小石が原因であることが多い。誰に聞いてもらうかだが、上司か同僚か後輩か。仕事に絡んだ誰かだろうな。庭に穴を掘って叫ぶように、実は、、ということになるものだ。不動産の仕事以外でもそうなんだろう。人に寿命があってよかったと思わないか。聞いてもらう人がいないなら、苦しみは続くものだ。

他人の心の痛みなど誰も気にしない。将棋盤の駒のように、敵と味方を見分けるのは駒の向きだけだ。味方であっても何を考えているのかなど考えもしない。どうして進まないのかとは考えても、心の苦しみなどどうでもよい。だから、駒は駒なりに割り切ることが必要になる。ゲームだと思わねばやっていられない。いや、ゲームだと思うことが大事なのかもしれない。

まったく、不動産の仕事とは因果なものだ。このブログを続けているのは、少ない数だが、毎日アクセスがあるからだ。困っているんだろうなとも思う。誰かに言われたわけではないが、自分で考えたことは、生き抜くなら心の壁を厚くせよということだ。熱いときはそれなりの強度があるが、ずっと熱くいられるわけではない。冷めてしまえば、覚めてしまえば、存外に脆い。だから、地の部分で厚くないとダメだな。

抽象的なことばかり書いているが、実感として心当たりがあるだろう。心の壁を厚くせよ。


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そろそろ会社を変わるかな、、なんて、思ったりもしている。業界は変えない。さて、どうするかな。

七つの会議
野村萬斎
2019-09-11


池井戸潤原作の「七つの会議」は面白いな。野村萬斎演じる八角民夫の気持ちがよくわかるんだ。3回も観た。