儒灯

【温故知新】儒学の普及に力を注いでおります真儒協会 会長、高根秀人年の個人ブログです。 『論語』、『易経』を中心に、経書の言葉を活学して紹介して参ります。 私個人の自由随筆、研究発表などのほか、真儒協会が毎月行っております定例講習についても掲載しております。

2012年04月

謹賀壬辰年  (その4)

※この記事は、謹賀壬辰年 (その3) の続きです。

《 辰 → 龍(竜) 》

「辰年」は、一般に「龍〔たつ〕年」と言われ、
動物の“龍(竜)〔りゅう/*漢学者はリョウと発音します〕”に擬〔なぞら〕えられます。

ただし、龍は他の十二支の動物とは異なり想像上の霊獣です。

しかも、はるか古〔いにしえ〕より洋の東西を問わず存在し、
人々に広く知られています・・・

トピックス〔時事的話題〕としては。
昨年、“世界で一番幸せな国”ブータンの国王夫妻が国賓として来日されました('11.11)。

その折、ワンチュク国王が、日本の子どもたちに
「龍が人それぞれの心の中に棲んでいます(龍は一人一人が持つ人格のこと)。
龍は経験を食べて何年もかけて強く成長します。
心の中の龍をしっかり育てて下さい。」
という話をされたことは記憶に新しいですね。

龍は“陽”物、“陽”の化身です。
『易経』64卦は、全陽の【乾為天〔けんいてん〕】から始まります。

6つの爻辞〔こうじ〕すべてが龍の物語
(“龍変化を示すの象”:新井白蛾)で書かれています。

龍は“三棲〔さんせい〕”(→ 地上・水中・空中)しますが、
天(=空)を飛んでこそその面目躍如たるものがあります。

“飛龍”です。

龍は、大いに動くという意味の象徴的動物ですから、
従って、今年は妨害や抵抗と闘いながら
辛抱強く目標に向かって一歩一歩動くという意味が考えられます

さて、龍にまつわる故事・伝説物語は多々あります。
言霊の宝石箱です。

今回は、身近で重要と思われるもの3つについて少々述べてみましょう。


1) 登龍〔とうりゅう〕門 

難関を突破すること、
出世・成功のカギ(門)の意で広く知られ用いられています。

今も昔も、難しい試験や大学にパスすることを意味します。

「登龍・門」(登龍の門)ではなく、「登・龍門」(龍門に登る)です。

“龍(竜)門”は中国の地名。
敦煌〔とんこう〕・雲崗〔うんこう〕・龍門は、石窟寺院で知られていますね。

この龍門の、滝のように急な流れを
“鯉(魚)”が押しきって登りきることが出来れば、
大変身・出世して龍と化〔か〕すという伝説があります。

現代でも、すばらしく進歩(変化)することを
「化〔ば〕ける」と表現する“化〔か〕す”です。

“化”(=大化・化成)は『易経』の言霊ですね。

このことを易学的に(6が陰の代表数、9が陽の代表数なので)、
六六〔ろくろく〕転じて九九〔くく〕となる”と申します!  ※注2)

出典としては『後漢書』・「李膺〔りよう〕伝」に、
李膺という高名な政治家に面会がかなえば龍門を登ったようなものだ、
という話が書かれています。

その後唐代、律令制のもと官吏任用制度が発達するなかで、
“進士”(科挙)の試験に合格することを「登龍門」と称しました。

ちなみに、この鯉の瀧(滝)登りは、
わが国の“こいのぼり”のルーツなのでしょう。

尤〔もっと〕も実際に瀧を登れる魚は、“ウナギ”くらいでしょうが?


※注2)
「六」は“陰”を代表する数、
陰物の代表・「魚」(のウロコ)は 6×6=36(6の倍数) とします。

「九」は“陽”を代表する数、
陽物の代表・「龍」(のウロコ)は 9×9=81(9の倍数) とします。

参考までに、易経64卦で 1〜6の爻〔こう〕を表す時も、
各爻の陰陽がわかるように
初爻を“初六〔しょりく〕”・“初九〔しょきゅう〕”、
2爻を“六二〔りくじ〕”・“九二〔きゅうじ〕” ・・・ のように表します。

(こうすれば算木〔さんぎ〕で卦の象〔しょう/かたち〕を顕〔あらわ〕すことができるわけです)

さて、では「六」と「九」がなぜ陰・陽を代表するのかご存知でしょうか?

易学で、1〜5の数を 生数 (整数・成数ではありません)といいます。

偶数が“陰”ですので合わせると【2+4=6】 
奇数が“陽”ですので合わせると、【1+3+5=9】 ということです。

(このように易学は、言霊であると同時に数霊〔かずたま〕の学でもあるのです。)


2) 逆鱗 (に触れる)

天子・君主などのカリスマ的存在の“怒り”(≒激怒・カミナリ)のことです。
「○○社長の逆鱗に触れて〜」と用いますね。

法家思想の代表、韓非子〔かんぴし〕は次のような伝説を述べています。

○「それ龍の蟲(虫)たるや、狎して騎るべきなり。
 然れども其の喉下に逆鱗の経尺なる有り。
 もし人これに嬰〔ふ〕るる者有れば、則ち必ず人を殺す。」
 (『韓非子』・説難篇〔ぜいなんへん〕)

すなわち、龍は本来おとなしく人が騎〔の〕ることもできる動物です。
が、喉〔のど〕の下に、一尺ほどの逆さに生えている鱗があって、
それに触れると猛烈に怒って必ずや人を殺してしまいます。

そして、君主にも逆鱗があるから、
それに触れないように意見を言わなければならないと続けています。

現在、“個(人の都合)が闊歩〔かっぽ〕”し
大衆民主主義(政治)の弊害が重篤になっている時勢
にあって、
「逆鱗(に触れる)」をどう捉え活かしてゆくか課題です。


3) 陽物の権化〔ごんげ〕としての“龍” 
(※儒灯:「“空をとぶもの(飛行の機)”に想う」参照のこと、一部再掲)

○「大いなる乾元、万物資〔と〕りて始む。すなわ〔及〕ち天を統〔す〕ぶ。|
 雲行き雨施し、品物〔ひんぶつ〕形を流〔し〕く。」  (『易経』・乾為天/彖伝)

《 大 意 》
乾天の気である元の根源的なパワーは、何と偉大であることよ! 
天地〔宇宙〕間に存する万物は、
みなこの元の気をもとにして始められているのです。

すなわち、天道の全てを統率、治めているのが乾元〔=乾徳〕なのです。
(以上 元の解釈)| 

乾のはたらきにより、水気は上って天の気の“雲”となって運行し、
雨を施して地上の万物を潤し、
万物・万生物(品物)が形を成し現われて活動を始めるのです。
(以上 亨の解釈) 


東洋最古の“奇書”、儒学五経の筆頭である『易経』の冒頭、
【乾為天〔けんいてん〕】の彖伝〔たんでん〕です。

孔子が書いたともいわれている名文です。

 この「乾」を、イメージ、シンボライズして創った動物が“龍”です。
東洋思想の源、陰陽(相対)思想での「陽」の極致です。

一つ例を挙げれば、東洋思想では、動物をその指(ツメ)の数で陰陽に分けています。

ウマは1つ(奇数)ですから陽の動物、
ウシは2つに分かれていますから(偶数)陰の動物、
3つの鳥は陽の動物、
4つのネズミは陰の動物、
5つのヒトは陽の動物、
6つのパンダは陰の動物、といった具合です。

本家本元の中国の竜の指(ツメ)の数は5つです。
ちなみに、朝鮮の龍では4つ、日本では3つです。

龍の思想が伝播〔でんぱ〕するにつれて、
本家(の龍)に敬意を表してのことでしょうか? それはさておき。

今回は龍について、“陽”の概念である飛行の視点から
少々お話しておきたいと思います。

ところで、西洋の竜=“ドラゴン”と東洋の龍の違いをご存知でしょうか?

いつのころか、起源は定かではないですが、
“ドラゴン”がヨーロッパの空飛ぶ代表的想像上の動物です。

鳥のように翼を持っていてそれで飛びます。
火も吐きますので、まさに「陽」性そのものです。

“翼をください”という、広く知られている名曲がありますが、
ヨーロッパでは空飛ぶ鳥の翼・羽を身につけて飛ぶことが共通しています。

何となくヨーロッパの合理性を表しているような気がします。

イカルス少年は、飛行の道具としての翼を身に着けたのですから、
ここに工夫するという人間の面目があるのでしょうか。

そして、自力で飛んでいます(自力本願)。

一方、東洋の龍には翼はありません。
本来、龍は具体的には、蛇が出世したものです。

蛇は(農耕社会において)、“水”の化身です。
従って、蛇=水は「陰」性のものです。

この龍は、“三棲〔さんせい〕”します。
地上に棲〔す〕み、水中に棲み、空中を飛びます。
(cf.陸・海・空の軍隊と同じですね) 

「乾」の象〔しょう〕意が、“動” ── 飛ぶものなのです。
地上・水中は良いとして、
この“飛龍”は、どのようにして(手段・方法)飛ぶのでしょうか? 

龍が翼なくして飛ぶのは、それが雲に乗っているからでしょう。
中国で“雲”は、飛ばすものなのでしょう。

では、その根柢に流れる思想はどのように解せば良いのでしょうか?


○「同声相応じ、同気相求む。 
 水は湿〔うるお〕えるに流れ、火は燥〔かわ〕けるに就〔つ〕く。
 雲は龍に従い、風は虎に従う。」 (『易経』・文言伝)

まず一つは、易学陰陽思想によるマッチングが考えられます。
陽物とそれに順〔したが〕うものとしての陰物のペアーです

「龍」は陽の化身で、「雲」は龍を支え飛ばす陰物です。
「虎」は陽の動物です。同じネコ科でも豹〔ひょう〕は陰の動物です。

「大人虎変〔たいじんこへん〕」(【沢火革】5爻辞=陽爻)と
「君子豹変」(【沢火革】4爻辞=陰爻)の違いです。

その陽の動物である「虎」に、陰である「風」=【巽風】が順うのです。
かく、陰・陽、主・従 引きつけ合い調和するわけです

今一つは、同類・同気のものというマッチングが考えられます。
本来、水のものである龍には、同じく水である雲が従い、
威を奪う虎には風が従うという意味です。

ここには、五行〔ごぎょう〕思想の考え方がうかがわれます。

龍と雲は、同じく五行の「水〔すい〕」で「比和〔ひわ〕」の関係です。
(*龍と雲を、天の気=陽の気 同士と捉えることもできます。)

してみると、虎はいつも陽物ですが、
龍は陰陽交々で変化する神秘的存在です。

陰陽相対(待)が具現されており非常に深いものが感じられます。

後述いたしますが、人龍(為政者・リーダー)と
雲(民衆・一般ピープル)の関係を考えるにつけても、
興味深いものがあります。

なお加えますに、中国仏教関連思想でも“雲”で飛びます。
おなじみの『西遊記』の孫悟空〔そん ごくう〕
(斉天大聖〔せいてんたいせい〕)が、空を飛べるのは、
キン斗雲〔きんとうん〕”に乗ってのことです。

言ってみれば、自家用飛行機ですね。

ちなみに、観音菩薩が放した“龍”(もと龍宮の王子)を変身させて“白馬”にし、
三蔵法師(=玄奘/げんじょう、実在の名僧です)の乗り物とします。

中国流にいえば“千里の馬”です。

龍も馬も「陽」物、易の「乾」の代表的象意です。
また、白(色)も陽の色です。

話を戻しまして、このように、龍は雲によって
その本来の面目姿・天翔ける“飛龍”となることができるわけです。

この寓意を、人間界にあてはめて考えて見たいと思います。

龍は、“人龍”。
大人英傑・指導者(リーダー/エリート)です。

その人龍を飛ばせる、すなわち、創り育て押し上げるのは民衆です。
民衆は雲です。

陰陽論的にいえば、民衆の支持・共鳴が、
本来陰性の龍を陽に転化させ(アウフヘーベン/止揚・中す)、
化成させる=飛ばせるのです。

ここに陰陽の統一(合)が、実現します

現代我国の間接民主制での為政者=政治家をみても、
後援者・支持者によって“選挙”で当選し、
さらに大臣・宰相へと飛翔していくわけです。

雲が選挙・選挙民です。

そのこと自体は、良いとしましても、
今の日本は、この雲の具合が問題のようです。

今時の政治家(小泉チルドレンや民主党新人、タレント議員・首長などの多く?)は、
龍自体は、たとえ土の龍(土龍=モグラ)であっても、
雲=“風(巽/そん)”によって当選することができます。
(だからといっても、陰の者が 陽のもの、飛龍に転化・化成できるでしょうか疑問です)。

一方、いかに優れた人龍でも、ジバン・カンバン・カバンなく
雲に乗れなければ空しく空を眺めるばかりです。

このような状態が蔓延〔まんえん〕した大衆民主政治を、
衆愚政治”といいます。

古代ギリシアの民主政治は、こうして滅んで行きました。
私には、日本の現状には、古代ギリシア、古代ローマの
末期の退廃・自堕落に非常に良く似たところがあるように感じられます

優れたリーダーを持てぬ国民ほど憐れなものはない、
ということがわかっているのでしょうか。

今の日本は、優れたリーダーが不在です。
人龍とその龍を飛ばせる雲、の両方が問題ではないでしょうか。


《 今年の真儒協会は・・・ 》 

昨年度、真儒協会は、五周年の大きな節目を迎えました。
4月には、 “開設5周年 《真儒の集い》”を吹田市メイシアターで公開開催いたしました。

私(高根)の特別講演と式典に多くの皆さまのご臨席を賜りました。

そして、6月には吹田市立博物館のイベントに招聘〔しょうへい〕されて、
“むかしの中国から学ぶ”の大テーマのもと
計6回の(土日)連続講座を行いました。

延 500人余もの皆さまに聴講いただき好評を博しました。

五周年の節目の契機〔けいき〕を全うした感があります。

本年度は、竹の“節〔ふし〕から(新たに)芽が出る”ように、
“静” の一年にしたいと思います。

「壬・辰&七赤金性」=【水山蹇】・【地雷復】卦の深意・真意をふまえて、
“わが身に反って徳を修め”(【蹇】)、
“一陽来復”(【復】)・陽の気を育んで行きたいと思っております。

具体的には、定例講習の活動を中心に学術の充実を図りたいと思います。

とりわけ、「易経」・「老子」の研究・執筆に専心するつもりです

皆さまには、いやます、当協会活動へのご理解ご協力を賜りますようお願いいたしまして、
年頭所感の結びといたします。


真儒協会会長    高根 秀人年



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謹賀壬辰年  (その3)

※この記事は、謹賀壬辰年 (その2) の続きです。

《 干支・九性の易学的考察/ 【水山蹇】・【地雷復】卦・「兌・沢」 》

 次に(やや専門的になりますが)、今年の干支・九性を
易の64卦になおして(翻訳して)解釈・検討してみたいと思います。

 昨年の干支、辛・卯は【沢風大過】卦(‘11.2月“儒灯”参照のこと) 
http://blog.livedoor.jp/jugaku_net/archives/51184930.html

今年の「壬・辰」は、水山蹇】卦となります。

(以下、高根 「『易経』64卦奥義・要説版」/
第14・15回〔上経〕 第18・19回〔下経〕
定例講習:「易経」64卦 No.24、39 参照のこと)

◆第14回〔上経〕
http://blog.livedoor.jp/jugaku_net/archives/50753370.html 

◆第15回〔上経〕
http://blog.livedoor.jp/jugaku_net/archives/50754546.html

◆第18回〔下経〕
http://blog.livedoor.jp/jugaku_net/archives/50692222.html

◆第19回〔下経〕
http://blog.livedoor.jp/jugaku_net/archives/50699504.html


○「蹇は、西南に利ろし。東北に利ろしからず
 大人〔たいじん〕を見るに利ろし。貞にして吉。」
  (【蹇】卦辞)

【水山蹇】の「蹇」は、寒さで足が凍えて動けなくなっていることを
象〔かた〕どっている字です。

足止めストップ、3大難卦の一つです。

「西南に利ろし。東北に利ろしからず。」と卦辞にありますのは、
東日本大震災と福島第一原発事故に対する復興の困難さ、
関西(経済)充実の重要さを暗示しているようで“機妙”です。

ただ、“契機(かなめ)”である頼り託すべき大人〔たいじん〕
(リーダー・エリート)がいるかどうかが解決のカギということでしょう。


○「王臣蹇蹇たり。躬〔み〕の故〔こと〕に匪〔あら〕ず。」
  (【蹇】2爻)

そして、“蹇蹇匪躬〔けんけんひきゅう〕”
(みのことにあらず : 自分の名誉や富貴のためではないの意)
とありますように、為政者・指導者は天下国家のために
身を削って光を灯〔とも〕さねばなりません。

君子以て身に反〔かえ〕りて徳を修む。」(大象伝)とあるように、
ただわが身に反〔かえ〕って 省みて、
ますます徳を修めることで解決をはかるのです。


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≪参考資料:高根 「『易経』64卦奥義・要説版」 pp.36-37 引用≫

39. 蹇 【水山けん】  は、足の不自由・行き悩む。

    3(4)難卦、包卦(坤中に離)

 ● 寒さに足が凍えて進めない、足止めストップ、
   「西南に利ろし」(卦辞)、「難〔むずかし〕きなり」(序卦伝)

 cf. 『蹇蹇録〔けんけんろく〕』 (陸奥宗光〔むつむねみつ〕) ── 
     “蹇蹇匪躬〔けんけんひきゅう〕”
     (みのことにあらず : 自分の名誉や富貴のためではないの意)。
      「四面楚歌」( 『史記』 ・“時利あらずして騅〔すい〕ゆかず” 〕。
     “艱難〔かんなん〕、汝を玉にす

 ■ 自然界では、手前に艮の山、向こうに水の険難、
   2・3・4爻も坎を形づくり険難が重なっている形。
   前途の坎険に対して、艮の足止めストップするのがよい。
 
   「険(上卦の坎)を見て能く止まる(下卦の艮山)、知なるかな。」
   (彖伝〔たんでん〕) 
   また、坎を冬とし 艮を山とするので、冬山で行き悩むの象。

 ○ 大象伝 ;
   「山上に水あるは蹇なり。君子以て身に反〔かえ〕りて徳を修む。」
   (艮山の困難の上に 更に坎水で、上下共に行き悩む。
   このような時に、君子は、ただわが身に反〔かえ〕って 省みて、
   ますます徳を修めることで解決をはかるのです。)

 cf.「行なひて得ざるものあれば、皆反りこれを己にもとむ」
    (『孟子』・離婁上)
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 次に、今年の「壬・辰」/【水山蹇】卦の先天卦をみてみますと、
地雷復】卦となります。

【地雷復】卦は、かえる・くり返すの意です。

一陽来復(福)」の出典で、冬からやっと春の兆しが見えてきたということです。


 西洋史でいえば、「復」=ルネサンス (仏・英) Renaissance (伊)リナシメント 
/ 再生・文芸復興の意です。

中世“暗黒時代”から復活、近代への幕開けでした。

日本史でいえば、「復」=「明治の維新」。  ※注1) 
幕府の引退、近代日本の世界史上への躍進でした。


 【復】卦を象〔しょう〕で解釈してまとめてみますと次のとうりです。

2)に要注目です。

■ 下卦 震雷、上卦 坤地。(「剥」の綜卦)
 1)“一陽来復”:12消長卦、1陽5陰卦。
   「剥」の1陽が剥がれ尽くされ、坤地となった大地に1陽が戻ってきた象。
 2)リーダー〔指導者〕のいない民衆(坤地)の中に、
   1陽のリーダー・君子が戻ってきた。復活、新しい局面が拓けていく。
 3)“地を掘って宝を得るの象”(白蛾) ・・・地は外卦坤、
   宝は内卦震の象。掘るは震の動から。


※注1)
「維新」といえば、橋下大阪市長〔前・大阪府知事〕の率いる
“大阪維新の会”が、昨年の選挙で大躍進。
猪突日の出の勢いです。
国政への躍進を着々と進めています。
それはそれでよいことですが、「維新」ではないでしょう。
それは【沢火革】卦、革命・破壊です。
「維新」は『大学』にある言葉で、日新・漸進的で、新旧が調和しています。
幕末〜明治の改新が、“明治革命”と言われず
“明治維新”と称されている所以〔ゆえん〕をよく考えたいものです。
今、「維新」の語が安っぽく利用され、大衆は扇動されています。
また、時代のヒーローとなっている橋下氏が、
「リーダー〔指導者〕のいない民衆(坤地)の中に戻ってきた、
1陽のリーダー・君子」であるかどうかも、疑問です。


 さて、更に、今年の九性・「六赤金性」を易学の
八卦〔はっか/はっけ =小成卦〕でいうと、「兌〔だ〕」です。

64卦(=大成卦/重卦)では、【兌為沢〔だいたく〕】が相当します。

「兌」の象意〔しょうい〕を考えながら、
具体的活学の一例を政界の動きと現状に求めてみましょう。

昨年の九性・「七赤金性」と同一ですので、
昨年の年頭ご挨拶を再掲いたしておきます。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1)兌は、社交・交流。
  
  まず、国内的に中央政府のいい加減さ、中央と地方の正常な交流が課題です。
  
  大阪都構想・中部都の構想など、“わけのわからぬもの”が
  “ひょいひょい”と出てきております。
  地方の反乱、独自勝手の動きがますます活発になってまいります。

  外交に関しても、中・露・朝・米に対する“宥和政策”の限度を超えた
  軟弱外交・懺悔外交のツケは目に余るものとなってまいりました。
  日本の内外の社交・交流状況は、末期的状況です。

  そして、それと認識出来ない国民が実に多いことがその重篤さを示しています。
  ── 為政者(指導者/リーダー)に“時中”(時じく中す)が全く欠けている、
  そんな為政者を市民・国民が選ぶが故だと考えます。

2)兌沢は、沢〔さわ〕・小川ですので、
  水のように潤し、水の流れのように軽やかに如才なく課題を処理したいもの

  中央政界では、政界再編成への動きも活発化するでしょう。
  国会は“ねじれ”状態にあり、
  与党・民主党は野党との対立の調整は不可欠です。

  菅VS小沢の対立もあり、そもそも民主党内部の調整が出来ていません。

3)兌は口=演説(弁舌)=講習。
  
  4月には統一地方選挙です。
  菅内閣、“有言実行”を唱え“支持率 1%になってもやる!”との言。
  (何を言い、何をやろうというのでしょうか?) 
  “口先だけ”の総理・内閣・政党 ・・・すぐに退陣やむなしでしょう。

  加えて、鳩山・元総理の “舌禍〔ぜっか〕”もいまだに相変わらず報じられています。
  今時の政治家は、大臣・総理でも 『孝経』一つ学修していないのではないでしょか?

  “有言実行”・“口先だけ”・“舌禍”の語で、久々に思い起こしました。

  『孝経』に、「択言択行」が説かれています。 
  卿大夫章第4 : 「口に択言なく、身に択行無し
            言〔こと〕 天下に満ちて口過なく、
            行い 天下に満ちて怨悪無し。」

  《口から発する(公の)言葉は、(全部が善き言で)
  ピック・アップ〔拾い出す/よりわける〕すべきいい加減な悪言・雑言がなく、
  自身の行いも、ピック・アップするような不徳・不道なる
  自分勝手な行いをしないように。
  (そうすれば、人の長たる者や大臣が、)言葉をどれだけ世の中全体に広く使おうとも、
  口過=舌禍 :口舌による過失〕 事件が起きることもないし、
  何をどれだけ世の中全体に広く行おうとも、
  人々(市民・国民)から怨み憎まれることはないのです。》

  また、『易経』・「兌為沢」では、 

  大象伝 : 「麗沢〔りたく :麗は附くの意〕は兌なり。君子以て朋友講習す。」 

  《沢が2つ並んでいるのが兌の卦です。
  お互い和悦の心を持って、潤し益し合うのです。
  このように、君子は、朋友とお互いに講習し〔勉学にいそしみ〕
  潤沢し合って向上し合うように心がけねばなりません。》

4)兌=金(貨幣)=経済、西方金運です。

  わが国経済界は、不況脱出に向けて変則的・変動的対応が必要です。
  国際的にもグローバル化(グローバリズム:米を中心とする世界の経済的交流)が
  進展してくるでしょう。

5)兌=笑い・悦びの意味ですが、見通しは暗いようです。

  本来【兌為沢】は、“笑う少女”の象ですが、多くの男性は苦笑いのようです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


その後(昨年)の政界の変動を付言しておきますと。
平成23年(2011)9月、野田佳彦内閣が成立しました。

民主党政権3人目の総理です。
“松下政経塾”の一期生です。

“ヤジ”と罵声の中、所信表明演説(9.13)で、
“和と中庸〔ちゅうよう〕の政治”(『中庸』)を掲げ、
(『大学』の8条目)“ 正心 誠意”を標榜〔ひょうぼう〕しました。

これは、かつて安倍晋三総理が “(人徳・仁徳の)美しい国、日本” と
日本のビジョンを示したことと同様に立派なことだと思います。

ただ如何〔いかん〕せん、他の議員・マスメディア・
国民知識人の浅薄さをや ・・・ 。

野田総理はすぐに訪米して、オバマ大統領と会談(9.20)。
“I can do business with him.”
(彼となら仕事ができそうだ)と言われました。

前の2人の総理(菅・鳩山)よりはまだマシ、ということでしょうか。

年明けて、現在は消費税UP! に向けてひた走りです。

(“どじょう〔泥鰌〕”と“(人)龍”ではイメージが違いすぎて少々困惑いたしますが、)
この野田総理は、「リーダー〔指導者〕のいない民衆(坤地)の中に、
1陽のリーダー・君子が戻ってきた。復活、新しい局面が拓けていく。」という、
“(人)龍”になれますことでしょうか?


《 辰 → 龍(竜) 》

「辰年」は、一般に「龍〔たつ〕年」と言われ、
動物の“龍(竜)〔りゅう/*漢学者はリョウと発音します〕”に擬〔なぞら〕えられます。

ただし、龍は他の十二支の動物とは異なり想像上の霊獣です。

しかも、はるか古〔いにしえ〕より洋の東西を問わず存在し、
人々に広く知られています・・・


※ この続きは、次の記事に掲載いたします。
   (・・・「登龍門」・「逆鱗」・「龍と雲」 ほか)



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謹賀壬辰年  (その2)

※この記事は、謹賀壬辰年 (その1) の続きです。


《 壬・辰 & 六白金性の深意 》

さて、昨年の干支 「辛・卯」〔かのと・う〕は、
自然災害(地震・津波・水害)とそれに伴う諸問題(原発事故など)で、
辛〔つら〕い・苦しい問題未処理の年でした。

今年の干支 「壬・辰」には、どのような深意があり、
どのように方向づけるとよいのでしょうか。

十干の「壬〔じん/みずのえ〕」の字は、中の「一」が長く 
(1)「はらむ」、懐妊の「妊」 
(2)担う、担当するの意、人〔にん〕べんをつけて「任」 
(3)“壬人”〔じんじん/おもねりへつらう人〕という熟語がありますが、
いわゆる佞人〔ねいじん〕・奸人〔かんじん〕が増えそうです。

十二支の「辰〔しん・たつ〕」の字は、会意文字で
「理想に向かって辛抱強く、且つ慎重に、いろいろの抵抗や妨害と闘いながら
歩を進めてゆくという意味があります」。

「辰」の中の「二」は、「上・天・神、理想を表す指示文字で、
振・伸・震と相通ずる意味を持っている」のです。

これらのことから、「壬・辰」の干支組み合わせの今年は、
昨年に引き続いてさらに諸問題が増大する意味の年といえます。

そして、事に任〔にん〕ずる人、つまり“政治家・指導者”が
問題をしっかり処理してゆけば困難があっても解決できる、
という意味の年といえます。

※(以上は、安岡正篤氏干支学によりました。
『干支新話(安岡正篤先生講録)』・関西師友協会刊 参照。
「 」引用は、p.27。)


また、九性(星)気学で今年は、「六白〔ろっぱく〕金性」にあたります。

陰陽五行思想で、陰の「七赤〔しちせき〕金性」に対して「陽」の金性です。

昨年の「七赤金性」が洗練された貴金属(アクセサリー)・
紳士淑女のイメージであるのに対して、
「六白金性」は“剛鉄”〔ごうてつ〕のイメージです。

同じ金性ですので、今年は昨年と似ています。
内外ともに昨年の影響を受けるでしょう。

国内的には、東日本大震災の復興・福島第一原発事故の処理。
国外的には、各国で対日強硬路線がとられる中、
いよいよ“2012年問題”(先進主要国の指導者改選の年)を迎えます。

そして、経済状況でも、昨年やや景気回復しつつありますので、
今年さらに上向くように努力することが必要です。

「六白金性」の年は、活動・剛健・投資・懐胎 ・・・など
多様な現象の意味があります。

多難にして課題が山積しています。 

聡明で細かい配慮が望まれます。


《 干支・九性の易学的考察/ 【水山蹇】・【地雷復】卦・「兌・沢」 》

 次に(やや専門的になりますが)、今年の干支・九性を
易の64卦になおして(翻訳して)解釈・検討してみたいと思います。

 昨年の干支、辛・卯は【沢風大過】卦(‘11.2月“儒灯”参照のこと) 
http://blog.livedoor.jp/jugaku_net/archives/51184930.html

今年の「壬・辰」は、水山蹇】卦となります・・・



※ この続きは、次の記事に掲載いたします。
   (・・・【水山蹇】・【地雷復】卦/「登龍門」・「逆鱗」・「龍と雲」 ほか)



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謹賀壬辰年  (その1)

謹賀壬辰年 〔謹んで壬辰年を賀します〕

 ── 「絆」/東日本大震災(`11.3.11)/壬・辰・六白金性/
【水山蹇】・【地雷復】卦/「登龍門」・「逆鱗」・「龍と雲」 ほか ───


《 はじめに ・・・ 干支について 》

 明けて平成24年(2012)。 
新年を皆様と迎えますこと、大慶でございます。

 今年の干支〔えと/かんし〕は、(タツではなく)
「壬・辰〔みずのえ・たつ/じん・しん〕です。

干支は、十干〔じっかん〕(天干)と十二支(地支)です。
かつてはこの、10 と 12 の組み合わせで、
60 干支〔かんし〕の暦を作っていました。

 そして、十二支「辰」は、動物の「龍(竜)」とは専門的には直接関係ありません。
が、動物のイメージ・連想は、人口に膾炙〔かいしゃ〕しています。

干支を「今年のエトは、タツで ・・・ 」とメディアが薄々軽々と報じているところです。

また、干支は旧暦(太陰太陽暦:我国で明治維新期まで用いられました)ですから、
年始は 2月4日(立春)からで、2月3日(節分)までは、
まだ「辛・卯〔かのと・う/しん・ぼう〕」です。

これらのことを確認しておきまして、
これから干支「壬・辰」年のお話をして、私の年頭所感としたいと思います。


《 「絆」 》

ところで、昨年 平成23年の世相をあらわす文字(漢字)は「絆〔きずな〕」でした。 
(一昨年は「暑」、その前は「新」) 

自然環境から再び人間社会・人間の“に世相の関心の重点が移った感もあります。

昨年の、年頭ご挨拶で 《「暑」──“寒”そして“温”》という項目で
次のように述べておりました。

後述いたしますが、今年の干支を易学的考察いたしますと
【水山蹇】〔すいざんけん〕卦ですので、一入〔ひとしお〕興味深いものがあります。

再掲いたしておきます。


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 昨夏(平成22年)は、猛暑で、屋内においてすら
“熱中症”で亡くなられた方が、高齢者を中心に多数出ました。

地球温暖化を主要因とする異常気象現象は、改善するどころか、
ますますその程度を顕著なものとしてきています。

 むろん、「暑い」 のは自然界ばかりではなく、
人間界も 「暑(苦し)い」 時世です。

思い想いますに、自然がおかしいから人間もおかしくなるのか? 
はたまた、人間がおかしいから自然もおかしくなるのか? 
それは、後者が真なのでしょう。

 この暑さとは対照的に、年末年始からは、猛烈な寒波に見まわれました。

私は、四国(愛媛)に帰省していたのですが、
吹雪〔ふぶき〕の大晦日・元旦となりました。

今冬は、“ジンジン”と四肢五体に沁み込むような寒さを
(脆弱な吾が身に)体感しています。

 そして、“寒い”のは、気候ばかりではなくて、世情・人情もまた然りです。

易卦に想いを馳せてみると、【水山蹇〔すいざんけん〕】卦が浮かびます。

「蹇」は、寒さで足が凍えて動けなくなっていること象〔かた〕どっている字です。
足止めストップ、3大難卦の一つです。

 さて、こうして寒い日々が続きますと、
温〔暖:あたた〕かい”のが何よりも有り難く感じます。

今の候、つくづくと私が実感いたしますのが、
背中に入れた“ホカホカカイロ”(“あったカイロ”)と“入浴”の“温かさ”です。

至福の想いです。

それは、親身の“温かさ”の故だからでしょう。

 思い想いますに、畢竟〔ひっきょう〕、人間として肝要なものは 
“情”・“思いやり”です。

儒学の専用語で “仁〔じん〕”、(キリスト教的には“愛”、仏教的には“慈悲”)です。

その“情”・“思いやり”を具体的に擬〔なぞら〕え象〔かた〕どると、
この“ホカホカカイロ”と“入浴”の“温かさ”になるのカナ、などと想っています。

 易の八卦八象〔はっかはっしょう〕。
「離」=「火」の、“中庸”=「程〔ほど〕」を得たあたたかさ「温(暖)」が大切です。

それは、自然界の「温(暖)」ばかりでなく人間界での心の「温」も大切です。

易卦の【離為火】に関して「人の心の火の用心」(真瀬中州)という
シャレた文句もあります。

また、『論語』に 「温故而知新」(学而第1)の文言があります。

この「温」は、1)「故〔ふる/古〕きをアタタめて」とも 
2)「故きをタズねて」とも読み解します。

1)の「温めて」は、原義はゆっくり肉を煮込んでスープを作ること。
また、私は、カレーやシチューを“ねかせて”さらに一工夫を加えて
あたため直し新しい味を引き出すことと解しています。

2)の「温ねて」は、なぜ “尋ねる” と読むのでしょうか?

「温」の字は、サンズイ(水) + 日=囚(元字) + 皿 からなります。

つまり、囚人に対して、水と 皿には食物を盛って(差し入れて)訪れ、
「お前は、如何〔どう〕してこんな所にいるんだい? ・・・・ 」 と
あたたかく尋ね諭〔さと〕すところから成っている
、と教わったことがあります。

深いお話です。

 ── ともかく、自然界も人間界も “中庸” が大切です、
過度の猛暑も厳寒も困ります。

自然界における、「天に唾〔つば〕する」 がごとき
環境破壊・地球温暖化による偏奇異常は、今早急に解決しせねばならない課題です。

が、人間界において、情の“温(暖)かさ”もまた、
今早急に取り戻さねばならない課題です。

( 儒灯・「謹賀辛卯年」より引用)

http://blog.livedoor.jp/jugaku_net/archives/51189500.html
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「絆」の文字は、普段あまり用いられていない言葉・漢字だと思います。
が、今ではあまりに頻繁〔ひんぱん〕に用いられていますね。

「絆」が平成23年の世相をあらわす文字(漢字)に選ばれたのは、
(‘11) 3月11日の東日本大震災を契機とするところが大であると言われています。

余事ながら、「絆」の文字は、“キズナ”で 3 語、
字画で 11 画 といったこじつけを書いて
「取るに足らない偶然が、今は愛〔いと〕おしい。」と結んでいる新聞もありました。
(’11.12.4 :朝日新聞・「天声人語」)

私も年末に、予想外の大患(=大病)を得て、“この世”との「絆」を改めて想った処です。

とにかく、「絆」は ── 糸が半分とも読めますから、
極めて儚〔はかな〕く微〔かす〕かなものではありましょう。


《 壬・辰 & 六白金性の深意 》

さて、昨年の干支 「辛・卯」〔かのと・う〕は、
自然災害(地震・津波・水害)とそれに伴う諸問題(原発事故など)で、
辛〔つら〕い・苦しい問題未処理の年でした

今年の干支 「壬・辰」には、どのような深意があり、
どのように方向づけるとよいのでしょうか。・・・



※ この続きは、次の記事(謹賀壬辰年 その2)に掲載いたします。
   (・・壬・辰・六白金性/【水山蹇】・【地雷復】卦/「登龍門」・「逆鱗」・「龍と雲」 ほか)



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