儒灯

【温故知新】儒学の普及に力を注いでおります真儒協会 会長、高根秀人年の個人ブログです。 『論語』、『易経』を中心に、経書の言葉を活学して紹介して参ります。 私個人の自由随筆、研究発表などのほか、真儒協会が毎月行っております定例講習についても掲載しております。

2013年03月

水【坎】 に想う  (その2)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)

《 水【坎☵】 と 火【離☲】 》

私は自分が、太陽の無限の“陽〔よう〕”の恵みと
水の本源的な“陰〔いん〕”の恵みによって生かされているのだと実感しています。

無論このことは、人間に限らず、生きとし生けるもの
天地万物全てについて言えることです。

太陽【離〔り〕☲】 と 水【坎〔かん〕☵】 は、
地球上のあらゆるところに恵みをもたらし、生命を生み育んでいるのです。

そして、陰としての水は陽としての太陽に順〔したが〕い、
雨季と乾季との偉大な循環をもたらしています。

「水」に関しては、 『砂の惑星/デューン(アラキス)』
壮大な 傑作SF小説とその映画の感動が、私の脳裏には鮮明に焼き付いています。

その感動の最〔さい〕たるものは、“砂の惑星”(降水量ゼロ)が
超人(主人公)のもたらす奇跡によって
大降雨がおこり“水の惑星”(≒地球)となるラストシーンです。

地球は水の惑星であり、(父なる太陽の恵みのもと)その生命は、
海=水=【坎☵】から生まれ、水の中で生育しているのです。

「水は命の泉」との表現もあります。

『旧約聖書』に、 「太初(たいしょ)に言(ことば)あり、言は神と共にあり」 とあります。

また、『老子』に 「無名、天地之始。有名、万物之母。」
(無名〔名無き〕は、天地の始めにして、有名〔名有る〕は、万物の母。/
※“無”を天地の始めに名づけ、“有”を万物の母に名づく。)とあります。

宇宙最初の言葉は何だったのでしょうか。

「光」でしょうか、「天」・「知」・・・・ ? 

“奇跡の人”・ヘレン=ケラー女史(Helen A. Keller, 1880-1968)が
最初に理解し発した太初(第一番目)の語は、
“ w - a - t - e - r ” 〔ウォーター:水〕 でした。

神妙なる“奇跡”に相応〔ふさわ〕しい言葉であると、
私は大人になっても感銘を新たにしております。 注1)


注1)
 
何が“奇跡”なのか、お解〔わか〕りでしょうか? 
ヘレンは、2歳の時、失明し耳も聞こえなくなりました(盲聾啞〔もうろうあ〕)。

むろん“水”という具体的な“モノ”は、飲み味わってはいました。

サリバン先生は、
” ・ “a” ・ “t”  ・“e” ・ “r” のスペルを指で手のひらにつづり、
ヘレンに記憶させます。(ウォーター=水 です。)

賢いヘレンは多くの言葉(=スペル)を覚えます。
が、しかし、サリバン先生はどうしようもない絶望的なカベにぶちあたります。

つまり、飲み味わっているその“水”(=モノ)が
「ウォーター=水」という名前のものであるということ
そのもの(=その関係性)を理解させることは出来ないのです。

如何ともし難いカベです。
ところが、ある日突然、ヘレンは手に触れているこの“水”が
“ w - a - t - e - r ” 〔ウォーター:水〕 という名前のモノなのだと、
その関係性に気付きます。

東洋流に表現すれば、“覚〔さと〕った”わけですね。

── “奇跡”が起ったのです。


---------------------------------------------------------------------------------

《 参考資料 》
          ( たかね・「易経64卦解説奥義/要説版」抜粋・改訂引用)


【 水 と 火 / 坎☵ と 離☲ 】


《 水 と 火 》

1)五行思想では相剋の関係“水剋火”(水で火を消します)。
  その場合、火のパワーが強すぎると(「焼け石に水」で)水で消えません。
  あるいは水が蒸発してしまい“剋”する対象が逆転してしまいます。 
  (・・・ 命学・九星気学・四柱推命など)

2)易の中論だと、水と火(正・テーゼと反・アンチテーゼの異質・対立するもの)を、
  統一・止揚して(アウフヘーベン・中す)、
  新たなるもの(合・ジンテーゼ)を生み出す。〔ヘーゲル弁証法〕

ex.水と火の協力で、ごはん・料理ができます。男性と女性の和合で、子供が生まれます。


《 坎 と 離 》

○ 坎=水は智恵、離=火は聡明  /  
○ 坎離は陰陽逆=中男と中女
○ 坎は耳(の穴)・鼻(の穴)・肛門・性器、 
  離は目=視覚・明らか(【離為火】は両眼) /
○ 坎☵ 離☲ を象〔しょう〕でみると、 
  【☵】は中爻の“まこと”が通っており(“一貫”)、
  【☲】は中身が“うつろ/いつわり”

cf.「渾沌〔こんとん〕の死」(『荘子』) ・・人には7穴(体は9穴)あります。
   渾沌は“のっぺらぼう”。
   1日に1つずつ穴をあけてやったところ、7日で死んでしまいました。

   ──無為自然の本性は、人知を加えると死んでしまうのです。


【考察】 
アマテラスオオミ神は、イザナギの命(男神)の
左目(左は陽)から生まれた太陽神(陽・離・中女)です。 ・・・「

そのスサノオの命は、イザナギの命〔みこと〕の
鼻(の穴)から生まれました( → 【】 )

cf.鼻の外形は盛り上がっているので =艮=山の象 / 
   (フルへッヘンヘンド=うずたかい=鼻、by.『蘭学事始』)

※ 邪馬台国の女王は「卑弥呼」、そのが政治を代行していました。
  この史実(『三国志』魏志倭人伝)と我国の『古事記』の話とを
  重ね併せて考えてみたいものです。

---------------------------------------------------------------------------------


cf.黒田如水(官兵衛:秀吉の軍師)、横山大観の 
   “生々流転〔せいせいるてん〕”(水の壮大な循環を描く)、
   ※「水を飲めば水の味がする。」(中山みき)

   「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。
   知者は動き、仁者は静かなり。」(『論語』・擁也第6)

   「君子の交わりは淡きこと水の如し、
   小人の交わりは甘きこと醴〔れい:あまざけ〕の如し。」(『荘子』)

   「水魚の交わり」(『三国志』、劉備と孔明)


《 トピックス〔時事(20111:春)〕 ── 水 【坎】に想う(2012記) 》 

平成23(‘11)年の日本は、一般ピープルも「水」について
認識を改めさせられた(思い知らされた)年の一つではないでしょうか。

春(3.11)に、死者・行方不明者2万人余りともいわれる“東日本大震災”による災禍・・・



※ この続きは、次の記事に掲載いたします。


「儒学に学ぶ」ホームページはこちら
http://jugaku.net/

メールマガジンのご登録はこちら



にほんブログ村 哲学・思想ブログ 儒教・儒学へ

にほんブログ村

水【坎】 に想う  (その1)

水【坎】 に想う              

─── 水の思い出/水【坎】と火【離】/易(象)と水/
  孔子(/孟子)と「水」・「知者楽水」/老子と水・「上善若水」/
  水の「不争」・「謙下」/孫子と「水」・「兵形象水」/日本文化の「水」/
  水=川の流れ & 心・思想の象/鴨長明・『方丈記』/
  レオナルド・ダ・ビンチと「水」 ───


【サマリー】〔summary: 要約・概括〕 ; ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

古代中国語の“水”は、“水”以外に“川”という意味もあります。
変化を水・川の流れに同一視するものは、儒学・黄老に共通しています。

否、それは古今東西を問わず、賢人に普遍〔ふへん〕するところとも言えます。


西洋。
古代ギリシアにおいては、(“7賢人”の一人)西洋哲学の始祖・父とされる タレスが 
「万物の根源は水である」 と言いました。

近代の幕開けルネサンスにおいて、“3大天才”の一人レオナルド・ダ・ビンチは、
水(流水)の研究に没頭し、水の流れで美と人生を哲学いたしております。

例えば。
「水は自然の馭者〔ぎょしゃ〕である。」 / 
「君が手にふるる水は過ぎし水の最期のものにして、
来るべき水の最初のものである。現在という時もまたかくのごとし。」
と。


東洋。
古代中国において、儒学の開祖・孔子は、『論語』で 
知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動き、仁者は静かなり。」 (雍也第6−23) / 
「子、川上〔せんじょう/かわのほとり〕に在りて曰く、逝〔ゆ〕く者は斯〔か〕くの如きか。
昼夜を舎〔お/や・めず/す・てず〕かず。」
(子罕第9−17) と言っています。

老荘(道家)の開祖・老子も水の礼讃者で、“不争”・“謙譲”を“水”に象〔かたど〕り
その政治・思想の要〔かなめ〕といたしました。

例えば。
「上善は水の若〔ごと〕し」「水は善く万物を利して争わず」 (『老子』・第8章) / 
「天下に水より柔弱〔じゅうじゃく〕なるは莫〔な〕し」 (『老子』・第78章) etc. ─── 

孔子は水を楽しみ
孟子(や朱子)は川の流れに智の絶えざる・尽きざるものを観、
老子は水の柔弱性と強さをその思想にとりました。

また、兵家の開祖として知られる孫子は、
「兵の形は水に象〔かたど〕る」 (『孫子』・軍争偏)と、
理想的戦闘態勢が、水のように形を持たず、
変化に対して流動的・柔軟に変化して対応するものであることを述べています。


日本においても、日本人に好まれる“美”というものは、
“水の流れ”や“時の流れ”といった 
変化するもの・流れるもの・循環するもの、の美です。

“時間”という目に見えない、形のないものです。

例えば、鴨長明・『方丈記〔ほうじょうき〕』 の冒頭、
「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。・・・ 」 にみられるように、
そこでは、 “無常観” (=変化)がながれる水(河)の象〔しょう/かたち〕となって
表わされています。


畢竟〔ひっきょう〕、東洋思想において賢人たちがその思想の徳象とした“水”は、
“水”を(有形・固定したモノとしてではなく)
変化”と“時間”(無形・移りゆくもの)で捉えるものです。

すなわち、水の流れ = 川(の流れ) として捉えるものであったといえましょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


《 はじめに ── “水”の思い出 》

疲れた頭脳と身体を癒す入浴の一時〔ひととき〕。
人生の至福を感じます。

つくづく人間は“水”、私は自分が“水”の人間だナァと感じます。

 ── “水”にまつわる思い出を少々。


(たまたま、今年の干支〔えと・かんし〕は癸・巳〔みずのと・み:→ ミズとヘビ〕ですが)
昔日〔むかし〕、傷つけられた(死んだと思われた)大蛇〔だいじゃ〕を川に捨てると、
生気を取り戻し元気に流れに逆らって水面〔みなも〕を泳ぎだしました。

蛇は水の化身〔けしん〕、水には霊力があるのだと子ども心にも感じ入ったものです。

当時は、田植え前の水を張った水田にも“水蛇〔みずへび〕”が、
殊に夕暮れ時には、くねり滑るようにたくさん泳いでいたものです。

“水”も“蛇”も随分と身近なものでした。


そういえば、易の創始者とされている伝説の聖人“伏犧〔ふつぎ〕”は、
半人半蛇〔だ〕”と伝えられています。

神霊がずっと身近だった太古の時代の話です。

要するに、蛇つかいのシャーマンでしょう。

原始の農耕社会においては、 (雨)水=蛇 を司〔つかさど〕る人が
神秘的・カリスマ的存在だったのでしょう。

それはともかく。


壮年の頃、
「水を飲めば水の味がする」 という言葉を聞いたことがあります。

大病で入院して、脱水症状がでるほどの厳しい“摂水制限”を受けていた時、
何とも水が旨〔うま〕いと感じました。

殊に、(水の変化した)氷・氷入り水(ウォーターの水割り)は、
まさに“甘露甘露〔かんろかんろ〕”でした。

今では、かかる非常の体調の時でなくても、水の味が解かる人間になりました。

水の味は、味の至れるものです。

無の味です。(→ “無味”は、蒸留水=純粋な水 の味とは異なるものです。)


『老子』に 恬淡〔てんたん〕(『老子』・第31章)の語もあります。
心安らか、静かであっさりして執着しないこと、淡白・無欲なことです。

『荘子』の中にも、「虚静〔きょせい〕恬淡」・「恬淡無為」の語があります。

また、 「君子の交わりは淡きこと水の如し、
小人の交わりは甘きこと醴〔れい/あまざけ〕の如し。」
とあります。

淡交〔たんこう〕/水交」です。

要するに、 「上善若水〔じょうぜんじゃくすい:上善は水の若し〕」 (『老子』・第8章)で、
人間の交わりも含めて万事水の如くすべしです。


さて私は、“水”について想う時さまざまなものが想い起こされます。

私自身、本性〔ほんせい〕“水”の人間です
(ex.一白水性、“偏印”タイプ、知の人 ・・・)。

それもあって、水【坎☵】についての想いは、
私が長年文章でまとめておきたかったテーマの一つです。

今回、“水を楽しむ”つもりで、
“賢人と水”(「知者は水を楽しむ」)といった内容を中心テーマとしながら、
“水”についてそこはかとなく書き綴〔つづ〕ってまいりたいと思います。


《 水【坎】 と 火【離☲】 》

私は自分が、太陽の無限の“陽〔よう〕”の恵みと
水の本源的な“陰〔いん〕”の恵みによって生かされているのだと実感しています。


無論このことは、人間に限らず、生きとし生けるもの天地万物全てについて言えることです・・・


※ この続きは、次の記事に掲載いたします。


「儒学に学ぶ」ホームページはこちら
http://jugaku.net/

メールマガジンのご登録はこちら



にほんブログ村 哲学・思想ブログ 儒教・儒学へ

にほんブログ村

むかしの中国から学ぶ 第6講 「世界の占い・実践」  (完結編)

●吹田市立博物館・講演 『 むかしの中国に学ぶ /【全6講】 』

 第6講 §.「 世界の占い・実践 」 (完結編)


cover_20110619



── 最終講は、運命学全般・主な占法について、
具体的・ビジュアル(視覚的に)にポイントを紹介いたしました。

実践体験学習として易学(周易)/気学(九性学)/心理学(心理鑑定)を
ダイジェストで扱いました。

“たかね易学鑑定研究所”の用具・資料の一部を披露し、
またスタッフの皆さんにお手伝いをお願いいたしました。


── 全6回の講議を終えるにあたり、
“晩年を輝かせましょう”との内容であいさつし結びといたしました。 

そして、博物館館長による過分の感謝のお言葉をいただき、
盛大な拍手のうちに閉講となりました。


《 §.元〔はじめ〕に 》

・運命学/占 : 命学・卜〔ぼく〕学・相学・そして心理学(心理鑑定)

 ◆ 命 学 / 四柱推命〔しちゅうすいめい〕
 ◆ 卜 学 / 易学・周易
 ◆ 相 学 / 気学・九性(星)学〔きがく・きゅうせいがく〕
 ◆ 心理学 / 心理鑑定


「あたるも八卦〔はっけ〕、あたらぬも八卦」 : 八卦見 = 易者
    → “易学”が ではなく、易者に当たり外れが多い、の意

・占術や占具にパワーがあるにではなく(重要なのではなく)、
 占う人の才徳のいかんによります


≪※占具・道具の紹介≫

ex.

数珠〔じゅず〕 ・・・ 水晶・紫水晶(アメジスト)/菩提樹の実と根/
            27×4= 108 コ

(霊)水晶 ・・・ “地球の卵”・10億年前/月のパワー/
          【仏教】 → 七宝の一つ・仏像の額〔ひたい〕・数珠/
          【欧・中世】 → パワーストーン・ダイヤより貴重・アーサー王の“エクスカリバー”


【 易占 】

◆易占 / 立筮〔りつぜ〕 の方法

[ 立筮法 と 用具 ]
 略筮(三変)/中筮(六変)/元乃筮〔げんのぜい〕(四変)/本筮(十八変)
   cf.梅花心易(邵康節〔しょうこうせつ〕)/“無刀取”・「名人伝」
 ○サイコロ/コイン/筮竹〔ぜいちく〕/イーチンタロット/数珠〔じゅず〕/雑誌のページ/
  算木(象〔しょう〕と変化を視覚化、イメージ)/水晶(霊水晶、精神集中と雰囲気)


[ 占的〔せんてき/=易的〕(略筮) ]
 1 抽象的でなく具体的にしぼり込むこと → YES./NO.がはっきりするように
 2 時期は限定し、絞り込むこと → 結婚できるか? =年内に・・・数年のうちに・・・
 3 複数の比較・優劣は、A・B・C・D・・・ 個々に卦を出し比較検討すること

  《注意》
   ・精神を集中し無心となること → 願かけは ダメ!
   ・再度(再三)行わないこと → オミクジではありません!


[ 立筮 の 実践 ]
 1 筮竹〔ぜいちく〕 *易占の王道、(特に関西では)扱える先生は殆どいない
 2 イーチン・タロット *“グローバル時代”、海外での普及の可能性大
 3 サイコロ ・・・ (八面サイ・八面体 と 六面体)
 4 コイン 【擲銭法〔てきせんほう〕】 ・・・ コイン〔硬貨〕6枚 (5枚と1枚)


■ サイコロ 【八面サイ・八面体 と 六面体】
image_20110619_1


■ コイン 【擲銭法〔てきせんほう〕: コイン6枚(5枚と1枚)】
image_20110619_2



《 配布資料など 》

◆【卜 学】 ・ 易占  
  易の仕組み(八卦易理図・易占64卦一覧)/オリジナル易経64卦分類/易経64卦一言
  タイトル/易経64卦一行ポイント要約
  ≪*実践≫ ── 筮竹〔ぜいちく〕による立筮〔りつぜ〕デモンストレーション/
           上記演習用紙を用いて、サイコロとコインによる立筮演習と解釈演習!

◆【命 学】 ・ 四柱推命 
  四柱推命易学鑑定書参考例(たかね易学鑑定研究所編)

◆【命 学】 ・ 気学・九性(星)学 
  陰陽五行相生・相剋〔ごぎょうそうしょう・そうこく〕図/五行九性学一覧(星の特性・相性)/
  平成23年九性(本命・月命・傾斜)早見表/気学運勢の盛衰と易の八卦/
  “運勢の盛衰グラフ”(10ケ年の盛衰リズム・各月の盛衰リズム・ラッキー色)/
  辛卯〔かのとう〕・七赤金星〔しちせききんせい〕方位図/今年のあなたにとってよい方位


≪*実践≫ ── 自分の九性(星)を出し、性格・相性・運勢・色・方位などを鑑定してみましょう!

◆【心理学】 ・ 心理鑑定 

○ “心理鑑定”とは? ・・・ “こころの時代”/“いやしの時代”/
                テラピー(セラピー・療法)/心理学の発達・科学性(診断・鑑定)/
                命・卜〔ぼく〕・相学 → 第六感〔シックスセンス〕

○ “キトラ古墳壁画と「十二支」”
 ・「十二支」(天 干 地 支 /えと)〔文字・記号〕 → 動物のイメージ  → 〔動物〕 → 
   → 個性・性格〔キャラクター〕・心(的)状態 ≒ Personality〔パーソナリティー〕

        cf.ペルソナ 〔仮面〕
 ex.「丙・午〔ひのえ・うま〕」の女性はジャジャ馬(四柱の日柱の誤解も重なる)/
    午(≒馬)年生まれは足が速い・・・、
    子(≒鼠)年生まれはチョコマカする・・・、
    巳(≒蛇)年生まれは執念深い・・・ etc.

   子(ね) ・ 丑(うし) ・ 寅(とら) ・ 卯(う) ・ 辰(たつ) ・ 巳(み) ・ 
   午(うま) ・ 未(ひつじ) ・ 申(さる) ・ 酉(とり) ・ 戌(いぬ) ・ 亥(い)

   鼠 ・ 牛 ・ 虎 ・ 兎 ・ 龍 ・ 蛇 ・ 
   馬 ・ 羊 ・ 猿 ・ 鳥 ・ 犬 ・ 猪

   マウス/カウ・ブル/タイガー/ラビット/ドラゴン/スネーク/
   ホース/シープ/マンキー/バード/ドッグ/ワイルドボア


≪*実践1≫ ── 「動物による深層心理(願望)分析」;

   次の5匹の動物(ペット)で、手放す順位をつけてください。
   また、そのようにした基準(理由)は何ですか?
   【 牛(  ) ・馬(  ) ・虎(  ) ・羊(  ) ・猿(  ) 】

   A: 牛=(財産・金)/馬=(仕事)/虎=(プライド・名誉)/
      羊=(恋人・配偶者)/猿=(子ども)


≪*実践2≫ ── 「過小評価・過大評価」;

   (部屋のイラストの線描きしていない空白部分に) 
   一円玉が線に重ならず何個置けますか? 描き込んで下さい。
   遠近的に部屋の中にあると考えずに直接画面上に置くと考えてください。
  

   A: ゼロ、1個も置けません。
      だれしも、一円玉は実際の大きさより過小評価しているものです。
      (逆に、五百円は実際の大きさより過大評価しているものです。)


≪*実践3≫ ── 「もうひとりの自分」;

   (二人のほぼ同じ少女のイラストが線描きしてあります) 
   あなたに双子のきょうだいがいたとしたらたら? 洋服の色をぬりわけましょう。

   A: 双子のきょうだいの服と色の差が大きいほど、
      隠された人格・願望(もうひとりの自分)がいると考えられます。


≪*実践4≫ ── 「木の絵を描いてください」〔バウムテスト〕;

   (四角い縦長のワクのみ示してあります) 
   自由な色使い・大きさ・レイアウトで描いてください。

   A: さまざまな深層心理・潜在意識の読み取りが考えられます。
      参考例として、“たかね研究所”作成の理想的人間像パネルイラストを
      示しながら概説いたしました。


《 むすびに 》 ── 少子高齢社会を善く生きる

1.易学・易占は、脳の活性化・老化防止 / 右脳思考・平行思考 / 精神修養 
   ★人間の学(徳育の学)

2.「子曰く、我に数年を加して、五十以て易を学べば(以て易を学ぶことを卒〔お〕えしめば)、
  以て大過なかるべし。」
(『論語』・述而第七)
   ─── 晩年に学ぶ(まねぶ)にふさわしい、至れる学

3.「易に通ずる者は占わず。」 (荀子〔じゅんし〕) ・・・ * 高根の境地




§.吹田博物館講義 :  お わ り に  

《 万博市民展 〜千里から上海へ〜 》 関連イベント   H.23.6
─── むかしの中国から学ぶ ───

● 講師 : 真儒協会会長   高根 秀人年

 第1講  「 孔子 と 論語 」
 第2講  「 易占 と 易学 」
 第3講  「 陰陽相対(待) 」
 第4講  「 五行 (中国医学) 」
 第5講  「 英語でABC論語カルタ 」
 第6講  「 世界の占い・実践 」
 


〜〜〜〜〜〜〜〜 晩 年 を 輝 か し ま し ょ う 〜〜〜〜〜〜〜〜

● 「温故而知新」 (『論語』・為政第2) 
 ── 中国の古典を温め・温〔たず〕ね、古〔いにしえ〕と対話して現代に活かしましょう!

■ 三学:「少〔わか〕くして学べば、則ち壮にして為すことあり
      壮にしてして学べば、則ち老いて衰えず
      老いて学べば、則ち死して朽ちず」 
(佐藤一斎・『言志晩禄』)
 → *老いて学べば、則ち寿〔いのちなが〕し

● 「知者は楽しみ、仁者は寿〔いのちなが〕し (『論語』・雍也第6)
 ── 晩年を“輝かす”!

□「人間はおわりが来ることを心配することはない。
 常にいまだかって始めを持たなかったということを戒めよ」
 (ニューマン枢機卿)

「元亨利貞 〔げんこうりてい: おおいにとおるていによろし〕」 (『易経』・乾 卦辞)

── 元気〔もとはじまりの気〕、はじめよ! 

◆ 「多逢勝(聖)因 縁尋機妙 〔たほうしょういん えんじんきみょう〕」 (仏典) 
  cf.一期一会

◎ 「たたけよ さらば開かれん。」 (『聖書』)

晩年を“輝かす”── 門をたたく。 求め学ぶ、始めましょう! 

そして、「自強不息 〔じきょうふそく: 君子、自ら勉めて息まず〕」 (『易経』・乾 大象)

*真儒協会HP./高根ブログ → “儒学に学ぶ”・“儒灯”、「たかね易学研究所」 ほか


 ( 以 上 )


image_20110619_3



「儒学に学ぶ」ホームページはこちら
http://jugaku.net/

メールマガジンのご登録はこちら


にほんブログ村 哲学・思想ブログ 儒教・儒学へ

にほんブログ村


むかしの中国から学ぶ 第5講 「英語でABC論語カルタ」 (その4)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)

【 今回の“ABC論語カルタ”の講演 】

今回の“ABC論語カルタ”の講演は、ア)のパターン
(英語を話せる英語指導者が用いるツール)
で試作中のもの
26パターンを紹介・解説いたしました。

参考までに、そのいくつかをご紹介しておきましょう。

ex.

 D    【delight】  (大いに)楽しむ/嬉しさ・楽しさ

The Master said, “ The wize delight in water, the humane delight in mountains. ”
【子曰、知者楽水、仁者楽山。】 (雍也第6−23)
「子曰く、知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。」
(孔先生がおっしゃいました。「知者は、〔水が流れるように流動的で、変化に対応して窮するこ
とがないので〕水を楽しみ、仁者は、〔泰山のようにどっしりと、やすらかにゆったりとしているので〕山を楽しむのです。」)

ex.

 F   【friend】  友/学友〔がくゆう/がくとも〕 ・ 道友〔どうゆう/みちとも〕

The Master said, “ It is a pleasure, isn’t it? To have friends coming from far
away and talk to each other. ”

【(子曰)、有朋自遠方来、不亦楽乎。】 (学而第1−1)
「(子曰)、朋あり遠方より来〔きた〕る(朋遠方より来る有り)、亦〔ま〕た楽しからずや。」
(孔先生がおっしゃいました。「だれか友〔=学友/道友〕が、遠くからやってきて語り合う、何とも楽しいことだねェ。」)     
 cf.山県有朋〔やまがたありとも〕/*「不亦〜乎」: なんと〜ではないか。詠嘆を表します。

ex.

 R    【respect】   尊敬

The Master said, “Yan Pingzhong was skilled in his dealings with others.
Even after a long period , he treated his acquaintances with respect. ”

【子曰、晏平仲善興人交、久而(人)敬之。】 (公冶長第5−17)
「子曰く、晏平仲〔あんぺいちゅう〕は善〔よ〕く興人と交わり、(人)*久しくして之を敬す。」
(孔先生がおっしゃいました。「晏平仲は、立派に人と交際され、長い間交際しても慣れ過ぎることがなく、*友人たちに敬意をもって接した。〔友人たちは敬意をもって彼に接した。〕」)
cf.晏平仲:名は嬰〔えい〕・平はおくり名・仲は字〔あざな〕、斉〔せい〕の名宰相、『晏子春秋』/
「久敬〔きゅうけい〕」/(人)の字を加えて読むと他人〔ひと〕が晏子を敬ったの意になります → 
Yan Pingzhong’s acquaintances treated him with respect.

ex.

 T    【timely】  時宜〔じぎ〕を得た/時機をみて

The Master said, “ To learn something and timely practice it. ----― that’s
enjoyable, isn’t it?”

【子曰、学而時習之、不亦説乎。】 (学而第1−1)
「子曰く、学びて之を時習す、亦〔また〕説ばしからずや。」
(孔先生がおっしゃいました。「学んで、時機に応じておさらいをする、何とも楽しいことだねェ。」)
 cf.『論語』の冒頭・ “小論語” の一節/「時習」の深意→ sometimes / from time to time
や alwaysはダメ。 /*「不亦〜乎」: なんと〜ではないか。詠嘆を表します。

( 以 上 )


image_20110618_3




「儒学に学ぶ」ホームページはこちら
http://jugaku.net/

メールマガジンのご登録はこちら



にほんブログ村 哲学・思想ブログ 儒教・儒学へ

にほんブログ村

むかしの中国から学ぶ 第5講 「英語でABC論語カルタ」 (その3)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)

《 ABC論語カルタ 》

◎英語・中国語(漢語)・日本語 の語学教育ツール / 
◎イラスト・絵画による美術・情操教育ツール / 
◎内容文言による徳育・基本的生活習慣形成のベース
(*儒学徳目の基本的キーワードで創られています)


 わが国は、21世紀・ “グローバルな時代” に在って、
また同時に少子(超)高齢社会が進展しております。

かかる時代情勢において、 “ABC論語カルタ” は、
古くも新しい優れた伝統的教育ツール〔手段・方法〕として、私が考案中のものです。

 親子(祖父母・孫)で、 び・しめ・べる 伝統的教育ツールで、
現代の荒〔すさ〕んだ“心の貧しい”・“家庭の(絆の)貧しい”時代にこそ
相応〔ふさわ〕しいものだと考えます。

「温故而知新」です。 ── その意義・特色を挙げてみますと。


【 意義・特色 】

1) 親子(祖父母・孫)で、び・しめ・べます。
   親子(祖父母・孫)の絆〔きずな〕を、
   親が子に自然に知識・教養を教えながら創ることが出来ます。
   家庭(教育)の再生です。
2) 高齢者世代(その子どもであった親世代)自身の教養・頭脳の活性化
   (=ボケ予防)が図れます。
3) 進展する超高齢社会での高齢者の果たすべき社会的役割は、
   (経済的に稼ぎ働くことではなく)蓄積した人生の文化遺産(=経験・教養)を
   孫の世代(=次の次の世代)に教えることではないでしょうか。
   「一〔いつ〕なるもの」は受け継がれるものに他なりません。
   そのために必要な、ノウハウ〔やり方〕・ツール〔具体的教材〕となります。
4) 家庭教育の場でのツールであると同時に、内容を深化・工夫することにより、
   学校(公)教育・私教育の場に導入できます。
   就中〔なかんずく〕、語学教育・徳育(加えて描画・イラストによる芸術・情操教育)を
   一体化して行うことができます。  補注)


補注)

小学校教育の現場に英語教育の必修化が実施されました(‘11.春〜)。
然しながら、そもそも、一体誰が、どれほどの素養のある教師が、
どのような方法で授業に携わっているのでしょうか? 
現実は、“つけやきば”で小手先末梢的なものです。
このままでは、母語(日本語)も英語も生半可な人間を濫造する教育となるだけです。
また、中国では儒学を国教化し、『論語』を児童教育に導入しています。
日本も、本来あるべき儒学教育を再生していくべきです。
が、それにしても、当面そのための“師”と“ツール”にこと欠くことは必至です。
儒学的教養を教えることのできる先生がいません。
その先生・指導者を育成する先生(=師の師)たる人も、ますます稀少です。


【 “ABC論語カルタ”の試作 】

●まず、【カードの枚数】: “いろはがるた”は、末尾に「京」の字が加えられ
 48文字(鎌倉時代)が、読み札と絵札の 48×2=96 枚で構成されています。
 “ABC論語カルタ”は、アルファベット26文字が、
 読み札と絵札の 26×2=52 枚で構成されるということになります。
 量的に少ないと考えるようならば、アルファベットを大文字・小文字それぞれ 
 26×2=52 枚 とし、全体を52×2=104枚で構成すれば、
 ホド善いボリュームになるかと思います。

●次に、【カードの構成形式】: “いろはがるた”は、
 “いろはにほへと ・・・(あいうえお ・・・)”が単語の頭〔かしら〕に
 つくように作られています。
 【い】 → 「ぬ〔犬〕も歩けば棒にあたる」 といった具合ですね。
 してみると、“ABC論語カルタ”の作り方には、2通りが考えられます。
 それは、次の2パターンです。
 ア) アルファベットABC(スペル)・・・を、英語の単語(キーワード)のスペルを中心に考える
 イ) アルファベットABC(発音)・・・を、日本語(=漢字・漢語)の発音を中心に考える

─── 具体的に例示してみましょう。
◆『論語』(儒学)のキーワード 「愛/愛する」 を用いるとしましょう。
 「愛」「仁」 ・ 「(慈)悲」 と同じ概念です。
 “人べん”に“二”で、人と人とのかかわり・ヒュ─マンリレーションズをさします。
 “思いやり”のことです。
 「仁」の語は、『論語』に100回以上登場いたします。
 「愛」は専らキリスト教で用いられています。
 したがって英語の “love”も最重要キーワードです。
 『論語』に該当文言を探してみますと次のものが非常にシンプルで明確です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

《漢》 【樊遅問仁、子曰愛人。】 (顔淵12−22)
《日》 「樊遅仁を問う、子曰く、人を 愛す 。」
《英》
 Fan Che asked about humaneness.
    The Master said,“ It is to
 love  others. ”

《現代語訳》
(樊遅〔はんち〕が、“仁〔じん〕”とはどのようなものですかとお尋ねしましたところ、
孔先生は「人を愛することだョ。」 とおっしゃいました。)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ア)のパターンですと、 「愛/愛する」= love  は “l・o・v・e”のスペルですから
 アルファベットの 【 L 】 の分類となります。
 英語・語学教育の中に、『論語』を取り入れるというニュアンスです。
 英語を話せる英語指導者が用いるツールとしてよいでしょう。

イ)のパターンですと、アルファベットの音を日本語(カタカナ)表記します。
 「愛/愛する」=アイ〔ai〕= I (アイ)〔ai〕ですから、
 アルファベットの 【 I 】 の分類となります。
 こちらは、日本人には用いやすいと思います。
 英語の初心者・入門者向きです。
 指導者(=読み手)に英語の素養があまりない場合によいでしょう。
 日本語(漢文)・『論語』をベースにしながら英語も学べるといったニュアンスです。


★ ア) と イ)、その目的と対象と水準〔レベル〕に応じて、
  2 とおりを作り組み合わせて用いるのもよいと思います。


【 今回の“ABC論語カルタ”の講演 】

今回の“ABC論語カルタ”の講演は、ア)のパターン
(英語を話せる英語指導者が用いるツール)
で試作中のもの
26パターンを紹介・解説いたしました。

参考までに、そのいくつかをご紹介しておきましょう・・・



※ この続きは、次の記事に掲載いたします。


「儒学に学ぶ」ホームページはこちら
http://jugaku.net/

メールマガジンのご登録はこちら



にほんブログ村 哲学・思想ブログ 儒教・儒学へ

にほんブログ村

Archives
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ