平成21年度 真儒の集い 特別講演 レジュメ
「 儒学と私 ―― 師と 『易経事始』 との出合い ―― 」
                       真儒協会副会長  嬉納 禄子〔きな さちこ〕

§。 はじめに
  沖縄から大阪へ ―― 何か学びたい ⇒ 「宅建主任者」資格取得 ・・・

A。 私の師と儒学(=易学)との出合い

1.“縁尋機妙〔えんじんきみょう〕”―― 郄根秀人年〔ひでと〕先生との出合い ――

(1) 邂逅〔かいこう〕、二十年近く前 ・・・
 ・ 郄根秀人年先生は、日本最初の 「1級カラーコーディネーター」 (1992認定・
  第一回1級色彩検定試験、合格者34名)
 ・ 某スクールの色彩検定対策講座 / 大阪梅田校担当 「カリスマ〔看板・名物〕先生」 / 
  郄根秀人著 『色彩検定1級&2級対策テキスト』 を東京・大阪・他
  全国の斯〔し〕スクールで使用し好評を博する
 ・ 郄根先生担当の梅田校に受講生集中 /教室満席パンク “立ち見”状態、100名近いクラス / 
  マイクなしで一コマ3時間の授業 / 分かり易くおもしろい授業 / 
  終了後質問に並ぶ受講生達 / 合格率全国トップ、特に1級合格のための絶対優良講義 /
  スペシャリスト・博学多識の若先生

(2) 私にとっての色彩学習は ・・・
 ・ 40代 ―― 宅建主任者資格取得(3つ!)、五十代の“手習い”=色彩〔カラー〕
 ・ 若い(20代)学生・OL.・フラワーを学ぶ先生や生徒達に混じっての学習 / 
  色彩・ファッション 関連用語=フランス語・英語 の学習に苦労する
 ・ “風水と五色〔ごしき〕”の思想・高松塚古墳の壁画の学習に感銘を受ける
 ・ カラーを基礎からしっかり学びたい & 検定資格も取得しておきたい
   → 電話連絡 ☆ 郄根先生にご指導をお願いする → 入門

◆「人間は終わりが来ることを心配する必要はない。常にいまだかって始めを持たなかったということを戒めよ。」 (ニューマン枢機卿)


2.“たかね研究所へ入門 ―― デザイン・法政・易学・・・総合的・専門的学びの場

 ・ 大阪「江坂」の地理的利便、“眠らない街”江坂、マイクロバスあり
 ・ 情報・研究・ノウハウの最先端、中枢・交流の場、高根学長は“先生の先生”
 ・ 本科以外に通信教育部・教職課程(教師養成)を持つ
 ・ 熱気あふれる授業風景 ・・・午前の部&午後の部&夜の部(3食とる時もあり) /
  年中無休、正月休み返上の対策授業
 ・ 対外的活動の盛況 ―― (時代の要請もあり)
   講演・イベント依頼 /マスメディアの取材・ロケ撮影・インタビュー等ひんぱんに

(1) 【デザイン研究所】  (たかね研究所の原点・出発点)
  ・ インテリア・建築・照明・スペース・福祉住環境…色彩(カラー)・心理学 等々

(2) 【同上 色彩研究科】
  ・ 色彩学・色彩心理学・検定資格取得(文部科学省=AFT、東京商議所,
   色彩士)・パーソナルカラー(カラーアナリスト)・プロ&教師養成 
  ・ 通信教育部(北海道から沖縄まで)、オリジナルブランドの開発頒布
  ・ “第1回 AFT色彩検定団体優秀賞” 受賞 (表彰式・東京)

  オリジナルブランド 
・ “パーソナルカラー診断用101色ドレープ”、“ 同 色の事典” ・・・
→ 学長をリーダーに1級カラーコーディネーター十数名のスタッフ、2年余の研究検討と多額の開発製作費用、学長の豊かな人脈を駆使しての制作、画期的な教材の完成
→ 全国に廉価頒布・普及(専門家・専門学校・大学・・)、色文化・色彩教育への社会貢献(「メセナ」の実践)

  パーソナルカラー 
  ・ 自分色、アメリカの先端理論の日本輸入、“カラーの時代”の到来
  ・ ヨハネス・イッテン、アンダートーン(ブルー&イエロー)、 パーソナルシーズン
  (パステルサマー/ブリリアントウインター/ブライトスプリング/ディープオータム)
  ・ 多くの専門家(カラーアナリスト)の先生に師事できる幸運!

※ 高根学長による「パーソナルカラーの易学的(東洋的)考察」 
  → 欧米と東洋、米パーソナルカラーの理論と東洋陰陽相対(待)理論、
     科学と易理の統合・合一
      ―― 斬新〔ざんしん〕で画期的なもの

  ex.「 4シーズンカラーと陰陽相対(待)論(易の四象)」 /
  「 五色〔ごしき〕の思想とイッテンのペンタード 」 ・・・資料参照〔略〕


 閑話休題  ―― カラー診断実演 ――
・ “たかね研究所”による各種カラーセミナーの実施実演
・ 「真儒協会」公開セミナー(07.9 大阪、 08.9 京都)での実演

 デモンストレーション 《 カラー診断 》
   by 汐満 未佐子先生 (パーソナルカラーアナリスト、カラーコーディネター、
                  アロマテラピスト、ヨガ・・・ )

        ( ※ パーソナルカラー〔自分色〕資料参照・〔略〕 )

(3) 【易学(鑑定)研究所
 ・ 易学の総合的・専門的学習の場(初心者〜プロ養成)
 ・ 命学(四柱推命・九性気学他)、ト〔ぼく〕学(易学)、相学(家相・手相・姓名学他)、
  心理鑑定(心理学・色彩心理学他)
 ・ 易学全般から「易経」へ、「易経」から儒学
 ・ 高根学長著作・教材 ・・・ 『易学六十四卦奥義』、『易経事始』、「儒学からの言霊〔ことだま〕』
 ・ “師と友”、私に感銘を与える学友たち
 ・ 研究生から研究員 ― 易学鑑定士 ― 易学講師への途

(4) 【マスメディア(新聞・雑誌・TV)での研究所注目】  
       ―― 取材・無料掲載〔パブリシティ〕 (*日本経済新聞掲載資料参照・〔略〕)
 ・ 日本経済新聞(2000)、フリーペーパー
 ・ 『ケイコとマナブ』、『サリダ』 ・・・
 ・ テレビ朝日(関東)出演、テレビ大阪出演、関西テレビ出演 等々

◆「壺中〔こちゅう〕天有り」(壺の中の桃源郷〔ユートピア〕、別世界、精神的やすらぎの世界)

 
3.学問(倫理・道徳)と芸術・デザインとの連関 ――― 徳と美、美と徳

(1) 文化、「一〔いつ〕」なるもの
 ・ 本〔もと〕の学 = “徳”  と  枝(葉)の学 = “才(才知)”
 ・「 美しい国」日本 = 美しい日本人(品格・人格) 

  学問・道徳の本質  =  ・・・目に見えない、精神的 (形而上)
  芸術・アートの本質 =  ・・・形をとる、五感に基づく
(ex. 視覚 ― 色、聴覚 ― 音 )

(2) “温故知新” ・ “不易”と“流行
  不易=(儒学・易思想)古典 ――― 流行=世の変化、先端・前衛〔ぜんえい〕
                           (ex.“色の時代”、“アロマの時代”・・・)

4. 吹田産業フェアほか出展  ――― “実占”・実習の場

(1) 高根先生役職に就任 ―― 研究所代表取締役 ・ 吹田商工会議所議員 ・
                      同青年部副会長等
 ・ 企業(人)としての社会貢献〔フィランソロピー〕、文化貢献〔メセナ〕活動
   ex. 国際少年少女コーラス(大阪府)協賛、アジア水墨画展( 大阪・京都・
       東京・台湾 )協賛、江坂研究所での各種無料講座  
    → → 後年、真儒協会設立(‘07)へと結実

(2) たかね研究所「吹田産業フェア」に出展
 ・ 於 吹田メイシアター/連続4回(年)/2ブース出展
 ・ パーソナルカラー診断(色彩研究科) & 易学鑑定(命学・相学・ト学) とアロマ
  〔芳香〕グッズ等のディスプレイ〔展示〕
 ・盛況 ―― 鑑定士・カラーアナリスト等多数の専門家(学長の豊富な人脈)/
          ほとんど無料/待ち時間1時間余(整理券の発行)
 ・ほか ―― 大阪なみはやドーム、神戸ファションマート、大丸・阪急デパート等の
          イベントにブース出展
        
(3) 現場で実際に学ぶ
 ・ “知行合一”(理論と実践)、実践修養・教育の「場」
 ・ 私の貴重な体験・実践学習  → 自分の天職を感ずる


5. 高根 学長の講演  ――― 優れた師に “まねぶ

(1) 高根秀人年先生の講演
 ・ 天性の講演の才(スピーチ・司会から講義・講演まで)/声質・音質の妙 (とおる
  声・格調の高い日本語の発音)
  ※ 政治の分野での演説
 ・ 生まれながらの先生/“先生の先生”(弟子の育成)
 ・ 講演のテーマは、カラー・心理学・易学・風水全般から儒学中心へと収斂〔しゅうれん〕・移行

 * 8ヵ国語でカラオケ(クラッシク・オペラなども)を楽しむ人!

(2) 《講演一例》
 ● 日本易学協会大講演会 (東京湯島聖堂、2000.11)
 「“カラーの時代〔Color Ages〕”からみた易学思想」 ・・・
 21世紀の“カラーの時代”に向かって色と東洋(易学)思想を結びつけた斬新で
 画期的な講演で好評を博す

 ● 第三銀行女子チアリーダーセミナー (三重研修センター、1999.2)
 「“カラーの時代” 自分を賁〔かざ〕る」 ・・・
 約150人の受講者を対象に、カラーの講演と受講者全員のカラー診断、スタッフ
 20余名を引き連れての大講演

 ● みずほ会(旧第一勧銀ハート会) (江坂東急イン、2002.6)
 「21世紀を拓〔ひら〕くための易学とカラーの話」

 ● 他 ―― 商工会議所・ライオンズクラブ・大学短大・公立学校(P・T・A)・
          デパートイべント 等々各界で多数


6.講師・教授として   ――― 資格・免許状取得 ―――

(1)易学(各種)修了証、認定易学鑑定士看板、易学鑑定士看板(日本易学センター認定)、
    ・・・ 「易学修士允許〔いんきょ〕状」(08.8)取得!

(2)たかね研究所易学講師・同教授、  日本易学協会大阪府支部理事・同学習会講師に就任
   

7.「関西師友協会」・「論語普及会」に入会 ――― 
       故安岡正篤〔まさひろ〕先生の教学を広めている団体、
       「一燈照隅・萬燈照國」、『仮名論語』の(100万部)普及活動・・・
 
(1)高根先生からの紹介、師と共に ・・・ “新しい学びの世界”の広がりと仁徳ある人達との交流

(2)東洋思想の各種講座を受講
 ・ “洗心講座” (月一回、09.4.で第594回目、「論語」・「孟子」・「荀子」・「詩経」・
   「大学」・「中庸」等々) ※追記:洗心講座『600回記念誌』に投稿掲載「‘縁尋機妙’を
   中論に想う」(‘09.11)
 / “篤経〔とくきょう〕講座”(年五回、「易経」) / “活学講座” / 
   “古典教養講座” 等の各種定期講座 と各種公開講座の受講

 (3)“篤教講座” での研究発表 (安岡先生の著書に基づいて)
 ・ 平成16年4月 「安岡正篤著 『易とは何か ―易と健康・上― 』を読んで」
                               ――― 高根 秀人年 発表 
   
 *平成18年10月 「安岡正篤著 『養心養生をたのしむ ―易と健康・下―』を読んで」
                               ――― 嬉納 禄子  発表
 ・ 平成二十年六月 「安岡正篤著 『易学入門』を読んで
                 ―― 六十四卦要約題句の概観 ――― 」
                               ――― 高根 秀人年 発表

 *参考・私(嬉納)の他の講演
   ・「 陰陽五行思想とその活用 ―― 易学と健康 ―― 」
                (2005.10.23 日本易学協会大阪府支部・学習会講義)
   ・「 “易経事始” 」 (2006.6.24 日本易学協会大阪府支部・学習会講義)
   ・「 陰陽五行思想と健康 ―― 『安岡正篤著、易と健康下・養心養生をたのしむ』 
      抜萃 ―― 」  (2007.8.26.真儒講習発表) 

 ◆ 師の「驥尾〔きび〕に付す」!!

8.「真儒協会」の設立 ・・・・・ 
             “ 照隅啓蒙〔しょうぐうけいもう〕 ―― もっと光を ―― ”

 (1)真儒協会副会長に就任 ・・・ 「知行合一」の役職就任
 ・ 真儒協会“発足の会”(07.6.16) : 七十余名の参加、各界の要人 
  (政界・財界・学術文化界etc.)が集う
 ・ 高根会長の人脈の豊富さ   ex.国会府議会議員・首長・関西師友協会・
  論語普及会・アジア文化芸術連盟 など

 (2)定例講習の講師を担当 
 ・ 定例講習は月一回 ・・・ 「孝経」・「論語」・「本〔もと〕学」・「易経」の講座
 ・「 易経」の講座 “易経事始”講義を担当 / 「公開セミナー」の手伝い /
  パネル教材の制作 / オリジナル教材・教具の開発制作

 (3)インターネットの時代に向けて・・・・
 ・ホームページ、ブログの立ち上げ(09.2〜) / 全国へ “照隅啓蒙”活動発信

9.“中国語”を学び始める
・米・中の時代 ―― 変化、「変易」の両国と世界状勢、日本は?
・2008.8 北京奥林匹克〔オリンピック〕開催 ―――
  開会式での『論語』・孔子のアピール(「朋あり遠方より来たる、また楽しからずや」) /
  2005 孔子を中共国家が公認?
・儒学の復権・復活〔ルネサンス〕=オリエンタル・リナシメント
cf. “儒学年表(by 高根)”(「儒学に学ぶ」ホームぺージ、儒学とは何か 
      ――儒学の歴史・あらまし 参照)

 ※ 補注) ‘09.6 中国政府、儒学を「国教」とする報道あり


B。 『易経事始〔えききょうことはじめ〕』との出合い

 (1) “易経事始” とは ・・・
 ・ 『蘭学事始』(杉田玄白)
 ・ 「蒙〔もう〕」の時代(儒学・日本精神の忘却)、「啓レ蒙」 / 儒学=易学思想のルネサンス
 ※ “儒学年表の完成” (by 高根、09.3) ――
               アジア(日・韓・中)の中の日本、世界の中の日本
 ・ テキストブック『易経事始』(高根著)の執筆・制作 ―― vol.1〜3 /
          入門基礎〜応用発展、易経本文〜「十翼」、易筮と思想哲学、易の活学
 ・ “定例講習”「易経」のスタッフとして「易経事始」を担当(07.7〜 )

 (2)儒学=易学思想のみなもと
     太極 / 天の思想 / 陰陽相対(待)論 / 変化の思想(易の三義) / 
     中論(中庸) / 三才観 / 五行思想 など

 ■ 変化の思想(易の三義)と私
   別紙参照 〔略〕 ―― 『易学事始』vol.2 “易学思想”より抜萃 

 


■ 陰陽相対(待)論と私
   別紙参照 〔略〕 ―― 『易学事始』vol.2 “易学思想”より抜萃 


§。 おわりに  

 “縁機妙” ・・・・
  師の恩 /良い縁(人)は良い縁(人)をよぶ /出合いを活かすのは自分( ――
  運命・宿命に対して“立命”)
 ○変化に対応して生きる
  “臨変応機”(「変」に臨んで「機」に応ず) /「五十にして以て易を学べば大なる
  過〔あやま〕ち無かるべし」(『論語』・述而第7) / 易を学べば“窮することがない” / 
  今が一番若い(学ぶに遅すぎることはない)
 “不易(不変)” なるもの=徳と美
   人間・社会のあるべき姿 / いまの日本は“蒙の時代”

 ◆「天行は健なり、君子自ら強〔つと〕めて息〔や〕まず」 (『易経』 乾為天)
 “ 照隅啓蒙 〔しょうぐうけいもう〕 ―― もっと光を ” 
                       ・・・・→  オリエンタル・リナシメント !


参考図


                                      ( 以 上 )


「儒学に学ぶ」ホームページはこちら → http://jugaku.net/