《 ABC論語カルタ 》
◎英語・中国語(漢語)・日本語 の語学教育ツール /
◎イラスト・絵画による美術・情操教育ツール /
◎内容文言による徳育・基本的生活習慣形成のベース
(*儒学徳目の基本的キーワードで創られています)
わが国は、21世紀・ “グローバルな時代” に在って、
また同時に少子(超)高齢社会が進展しております。
かかる時代情勢において、 “ABC論語カルタ” は、
古くも新しい優れた伝統的教育ツール〔手段・方法〕として、私が考案中のものです。
親子(祖父母・孫)で、 学 び・ 楽 しめ・ 遊 べる 伝統的教育ツールで、
現代の荒〔すさ〕んだ“心の貧しい”・“家庭の(絆の)貧しい”時代にこそ
相応〔ふさわ〕しいものだと考えます。
「温故而知新」です。 ── その意義・特色を挙げてみますと。
【 意義・特色 】
1) 親子(祖父母・孫)で、 学 び・ 楽 しめ・ 遊 べます。
親子(祖父母・孫)の絆〔きずな〕を、
親が子に自然に知識・教養を教えながら創ることが出来ます。
家庭(教育)の再生です。
2) 高齢者世代(その子どもであった親世代)自身の教養・頭脳の活性化
(=ボケ予防)が図れます。
3) 進展する超高齢社会での高齢者の果たすべき社会的役割は、
(経済的に稼ぎ働くことではなく)蓄積した人生の文化遺産(=経験・教養)を
孫の世代(=次の次の世代)に教えることではないでしょうか。
「一〔いつ〕なるもの」は受け継がれるものに他なりません。
そのために必要な、ノウハウ〔やり方〕・ツール〔具体的教材〕となります。
4) 家庭教育の場でのツールであると同時に、内容を深化・工夫することにより、
学校(公)教育・私教育の場に導入できます。
就中〔なかんずく〕、語学教育・徳育(加えて描画・イラストによる芸術・情操教育)を
一体化して行うことができます。 補注)
補注)
小学校教育の現場に英語教育の必修化が実施されました(‘11.春〜)。
然しながら、そもそも、一体誰が、どれほどの素養のある教師が、
どのような方法で授業に携わっているのでしょうか?
現実は、“つけやきば”で小手先末梢的なものです。
このままでは、母語(日本語)も英語も生半可な人間を濫造する教育となるだけです。
また、中国では儒学を国教化し、『論語』を児童教育に導入しています。
日本も、本来あるべき儒学教育を再生していくべきです。
が、それにしても、当面そのための“師”と“ツール”にこと欠くことは必至です。
儒学的教養を教えることのできる先生がいません。
その先生・指導者を育成する先生(=師の師)たる人も、ますます稀少です。
【 “ABC論語カルタ”の試作 】
●まず、【カードの枚数】: “いろはがるた”は、末尾に「京」の字が加えられ
48文字(鎌倉時代)が、読み札と絵札の 48×2=96 枚で構成されています。
“ABC論語カルタ”は、アルファベット26文字が、
読み札と絵札の 26×2=52 枚で構成されるということになります。
量的に少ないと考えるようならば、アルファベットを大文字・小文字それぞれ
26×2=52 枚 とし、全体を52×2=104枚で構成すれば、
ホド善いボリュームになるかと思います。
●次に、【カードの構成形式】: “いろはがるた”は、
“いろはにほへと ・・・(あいうえお ・・・)”が単語の頭〔かしら〕に
つくように作られています。
【い】 → 「いぬ〔犬〕も歩けば棒にあたる」 といった具合ですね。
してみると、“ABC論語カルタ”の作り方には、2通りが考えられます。
それは、次の2パターンです。
ア) アルファベットABC(スペル)・・・を、英語の単語(キーワード)のスペルを中心に考える
イ) アルファベットABC(発音)・・・を、日本語(=漢字・漢語)の発音を中心に考える
─── 具体的に例示してみましょう。
◆『論語』(儒学)のキーワード 「愛/愛する」 を用いるとしましょう。
「愛」 は 「仁」 ・ 「(慈)悲」 と同じ概念です。
“人べん”に“二”で、人と人とのかかわり・ヒュ─マンリレーションズをさします。
“思いやり”のことです。
「仁」の語は、『論語』に100回以上登場いたします。
「愛」は専らキリスト教で用いられています。
したがって英語の “love”も最重要キーワードです。
『論語』に該当文言を探してみますと次のものが非常にシンプルで明確です。
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《漢》 【樊遅問仁、子曰愛人。】 (顔淵12−22)
《日》 「樊遅仁を問う、子曰く、人を 愛す 。」
《英》 Fan Che asked about humaneness.
The Master said,“ It is to love others. ”
《現代語訳》
(樊遅〔はんち〕が、“仁〔じん〕”とはどのようなものですかとお尋ねしましたところ、
孔先生は「人を愛することだョ。」 とおっしゃいました。)
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・ア)のパターンですと、 「愛/愛する」= love は “l・o・v・e”のスペルですから
アルファベットの 【 L 】 の分類となります。
英語・語学教育の中に、『論語』を取り入れるというニュアンスです。
英語を話せる英語指導者が用いるツールとしてよいでしょう。
・イ)のパターンですと、アルファベットの音を日本語(カタカナ)表記します。
「愛/愛する」=アイ〔ai〕= I (アイ)〔ai〕ですから、
アルファベットの 【 I 】 の分類となります。
こちらは、日本人には用いやすいと思います。
英語の初心者・入門者向きです。
指導者(=読み手)に英語の素養があまりない場合によいでしょう。
日本語(漢文)・『論語』をベースにしながら英語も学べるといったニュアンスです。
★ ア) と イ)、その目的と対象と水準〔レベル〕に応じて、
2 とおりを作り組み合わせて用いるのもよいと思います。
【 今回の“ABC論語カルタ”の講演 】
今回の“ABC論語カルタ”の講演は、ア)のパターン
(英語を話せる英語指導者が用いるツール)で試作中のもの
26パターンを紹介・解説いたしました。
参考までに、そのいくつかをご紹介しておきましょう・・・
※ この続きは、次の記事に掲載いたします。
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