●吹田市立博物館・講演 『 むかしの中国に学ぶ /【全6講】 』

 第6講 §.「 世界の占い・実践 」 (完結編)


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── 最終講は、運命学全般・主な占法について、
具体的・ビジュアル(視覚的に)にポイントを紹介いたしました。

実践体験学習として易学(周易)/気学(九性学)/心理学(心理鑑定)を
ダイジェストで扱いました。

“たかね易学鑑定研究所”の用具・資料の一部を披露し、
またスタッフの皆さんにお手伝いをお願いいたしました。


── 全6回の講議を終えるにあたり、
“晩年を輝かせましょう”との内容であいさつし結びといたしました。 

そして、博物館館長による過分の感謝のお言葉をいただき、
盛大な拍手のうちに閉講となりました。


《 §.元〔はじめ〕に 》

・運命学/占 : 命学・卜〔ぼく〕学・相学・そして心理学(心理鑑定)

 ◆ 命 学 / 四柱推命〔しちゅうすいめい〕
 ◆ 卜 学 / 易学・周易
 ◆ 相 学 / 気学・九性(星)学〔きがく・きゅうせいがく〕
 ◆ 心理学 / 心理鑑定


「あたるも八卦〔はっけ〕、あたらぬも八卦」 : 八卦見 = 易者
    → “易学”が ではなく、易者に当たり外れが多い、の意

・占術や占具にパワーがあるにではなく(重要なのではなく)、
 占う人の才徳のいかんによります


≪※占具・道具の紹介≫

ex.

数珠〔じゅず〕 ・・・ 水晶・紫水晶(アメジスト)/菩提樹の実と根/
            27×4= 108 コ

(霊)水晶 ・・・ “地球の卵”・10億年前/月のパワー/
          【仏教】 → 七宝の一つ・仏像の額〔ひたい〕・数珠/
          【欧・中世】 → パワーストーン・ダイヤより貴重・アーサー王の“エクスカリバー”


【 易占 】

◆易占 / 立筮〔りつぜ〕 の方法

[ 立筮法 と 用具 ]
 略筮(三変)/中筮(六変)/元乃筮〔げんのぜい〕(四変)/本筮(十八変)
   cf.梅花心易(邵康節〔しょうこうせつ〕)/“無刀取”・「名人伝」
 ○サイコロ/コイン/筮竹〔ぜいちく〕/イーチンタロット/数珠〔じゅず〕/雑誌のページ/
  算木(象〔しょう〕と変化を視覚化、イメージ)/水晶(霊水晶、精神集中と雰囲気)


[ 占的〔せんてき/=易的〕(略筮) ]
 1 抽象的でなく具体的にしぼり込むこと → YES./NO.がはっきりするように
 2 時期は限定し、絞り込むこと → 結婚できるか? =年内に・・・数年のうちに・・・
 3 複数の比較・優劣は、A・B・C・D・・・ 個々に卦を出し比較検討すること

  《注意》
   ・精神を集中し無心となること → 願かけは ダメ!
   ・再度(再三)行わないこと → オミクジではありません!


[ 立筮 の 実践 ]
 1 筮竹〔ぜいちく〕 *易占の王道、(特に関西では)扱える先生は殆どいない
 2 イーチン・タロット *“グローバル時代”、海外での普及の可能性大
 3 サイコロ ・・・ (八面サイ・八面体 と 六面体)
 4 コイン 【擲銭法〔てきせんほう〕】 ・・・ コイン〔硬貨〕6枚 (5枚と1枚)


■ サイコロ 【八面サイ・八面体 と 六面体】
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■ コイン 【擲銭法〔てきせんほう〕: コイン6枚(5枚と1枚)】
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《 配布資料など 》

◆【卜 学】 ・ 易占  
  易の仕組み(八卦易理図・易占64卦一覧)/オリジナル易経64卦分類/易経64卦一言
  タイトル/易経64卦一行ポイント要約
  ≪*実践≫ ── 筮竹〔ぜいちく〕による立筮〔りつぜ〕デモンストレーション/
           上記演習用紙を用いて、サイコロとコインによる立筮演習と解釈演習!

◆【命 学】 ・ 四柱推命 
  四柱推命易学鑑定書参考例(たかね易学鑑定研究所編)

◆【命 学】 ・ 気学・九性(星)学 
  陰陽五行相生・相剋〔ごぎょうそうしょう・そうこく〕図/五行九性学一覧(星の特性・相性)/
  平成23年九性(本命・月命・傾斜)早見表/気学運勢の盛衰と易の八卦/
  “運勢の盛衰グラフ”(10ケ年の盛衰リズム・各月の盛衰リズム・ラッキー色)/
  辛卯〔かのとう〕・七赤金星〔しちせききんせい〕方位図/今年のあなたにとってよい方位


≪*実践≫ ── 自分の九性(星)を出し、性格・相性・運勢・色・方位などを鑑定してみましょう!

◆【心理学】 ・ 心理鑑定 

○ “心理鑑定”とは? ・・・ “こころの時代”/“いやしの時代”/
                テラピー(セラピー・療法)/心理学の発達・科学性(診断・鑑定)/
                命・卜〔ぼく〕・相学 → 第六感〔シックスセンス〕

○ “キトラ古墳壁画と「十二支」”
 ・「十二支」(天 干 地 支 /えと)〔文字・記号〕 → 動物のイメージ  → 〔動物〕 → 
   → 個性・性格〔キャラクター〕・心(的)状態 ≒ Personality〔パーソナリティー〕

        cf.ペルソナ 〔仮面〕
 ex.「丙・午〔ひのえ・うま〕」の女性はジャジャ馬(四柱の日柱の誤解も重なる)/
    午(≒馬)年生まれは足が速い・・・、
    子(≒鼠)年生まれはチョコマカする・・・、
    巳(≒蛇)年生まれは執念深い・・・ etc.

   子(ね) ・ 丑(うし) ・ 寅(とら) ・ 卯(う) ・ 辰(たつ) ・ 巳(み) ・ 
   午(うま) ・ 未(ひつじ) ・ 申(さる) ・ 酉(とり) ・ 戌(いぬ) ・ 亥(い)

   鼠 ・ 牛 ・ 虎 ・ 兎 ・ 龍 ・ 蛇 ・ 
   馬 ・ 羊 ・ 猿 ・ 鳥 ・ 犬 ・ 猪

   マウス/カウ・ブル/タイガー/ラビット/ドラゴン/スネーク/
   ホース/シープ/マンキー/バード/ドッグ/ワイルドボア


≪*実践1≫ ── 「動物による深層心理(願望)分析」;

   次の5匹の動物(ペット)で、手放す順位をつけてください。
   また、そのようにした基準(理由)は何ですか?
   【 牛(  ) ・馬(  ) ・虎(  ) ・羊(  ) ・猿(  ) 】

   A: 牛=(財産・金)/馬=(仕事)/虎=(プライド・名誉)/
      羊=(恋人・配偶者)/猿=(子ども)


≪*実践2≫ ── 「過小評価・過大評価」;

   (部屋のイラストの線描きしていない空白部分に) 
   一円玉が線に重ならず何個置けますか? 描き込んで下さい。
   遠近的に部屋の中にあると考えずに直接画面上に置くと考えてください。
  

   A: ゼロ、1個も置けません。
      だれしも、一円玉は実際の大きさより過小評価しているものです。
      (逆に、五百円は実際の大きさより過大評価しているものです。)


≪*実践3≫ ── 「もうひとりの自分」;

   (二人のほぼ同じ少女のイラストが線描きしてあります) 
   あなたに双子のきょうだいがいたとしたらたら? 洋服の色をぬりわけましょう。

   A: 双子のきょうだいの服と色の差が大きいほど、
      隠された人格・願望(もうひとりの自分)がいると考えられます。


≪*実践4≫ ── 「木の絵を描いてください」〔バウムテスト〕;

   (四角い縦長のワクのみ示してあります) 
   自由な色使い・大きさ・レイアウトで描いてください。

   A: さまざまな深層心理・潜在意識の読み取りが考えられます。
      参考例として、“たかね研究所”作成の理想的人間像パネルイラストを
      示しながら概説いたしました。


《 むすびに 》 ── 少子高齢社会を善く生きる

1.易学・易占は、脳の活性化・老化防止 / 右脳思考・平行思考 / 精神修養 
   ★人間の学(徳育の学)

2.「子曰く、我に数年を加して、五十以て易を学べば(以て易を学ぶことを卒〔お〕えしめば)、
  以て大過なかるべし。」
(『論語』・述而第七)
   ─── 晩年に学ぶ(まねぶ)にふさわしい、至れる学

3.「易に通ずる者は占わず。」 (荀子〔じゅんし〕) ・・・ * 高根の境地




§.吹田博物館講義 :  お わ り に  

《 万博市民展 〜千里から上海へ〜 》 関連イベント   H.23.6
─── むかしの中国から学ぶ ───

● 講師 : 真儒協会会長   高根 秀人年

 第1講  「 孔子 と 論語 」
 第2講  「 易占 と 易学 」
 第3講  「 陰陽相対(待) 」
 第4講  「 五行 (中国医学) 」
 第5講  「 英語でABC論語カルタ 」
 第6講  「 世界の占い・実践 」
 


〜〜〜〜〜〜〜〜 晩 年 を 輝 か し ま し ょ う 〜〜〜〜〜〜〜〜

● 「温故而知新」 (『論語』・為政第2) 
 ── 中国の古典を温め・温〔たず〕ね、古〔いにしえ〕と対話して現代に活かしましょう!

■ 三学:「少〔わか〕くして学べば、則ち壮にして為すことあり
      壮にしてして学べば、則ち老いて衰えず
      老いて学べば、則ち死して朽ちず」 
(佐藤一斎・『言志晩禄』)
 → *老いて学べば、則ち寿〔いのちなが〕し

● 「知者は楽しみ、仁者は寿〔いのちなが〕し (『論語』・雍也第6)
 ── 晩年を“輝かす”!

□「人間はおわりが来ることを心配することはない。
 常にいまだかって始めを持たなかったということを戒めよ」
 (ニューマン枢機卿)

「元亨利貞 〔げんこうりてい: おおいにとおるていによろし〕」 (『易経』・乾 卦辞)

── 元気〔もとはじまりの気〕、はじめよ! 

◆ 「多逢勝(聖)因 縁尋機妙 〔たほうしょういん えんじんきみょう〕」 (仏典) 
  cf.一期一会

◎ 「たたけよ さらば開かれん。」 (『聖書』)

晩年を“輝かす”── 門をたたく。 求め学ぶ、始めましょう! 

そして、「自強不息 〔じきょうふそく: 君子、自ら勉めて息まず〕」 (『易経』・乾 大象)

*真儒協会HP./高根ブログ → “儒学に学ぶ”・“儒灯”、「たかね易学研究所」 ほか


 ( 以 上 )


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