儒灯

【温故知新】儒学の普及に力を注いでおります真儒協会 会長、高根秀人年の個人ブログです。 『論語』、『易経』を中心に、経書の言葉を活学して紹介して参ります。 私個人の自由随筆、研究発表などのほか、真儒協会が毎月行っております定例講習についても掲載しております。

定例講習

第二十三回 定例講習 (2009年9月21日) 後編


前の記事(前編)の続きです。


易経   ( by 『易経』事始 Vol.2 ) & ( by 「十翼」 )

§.易の思想的基盤・背景 (東洋源流思想)  【 ―(4) 】

C. 陰陽相対〔相待〕論(陰陽二元論) ・・・続き

◆ 陰陽の象意例 (左が陽、右が) *陰は凶で、陽は吉であるということではない
 ・ ――   ・ ――   ・ ――   ・ ―― 西  ・ ―― 
 ・ ――   ・ ――   ・ ――   ・ ――   ・ ―― 
 ・ ――   ・ ――   ・ ――   ・ ――   ・ ―― 
 ・ ――   ・ ――   ・ ――   ・ ――   ・ ―― 
 ・行動 ―― 思索  ・主人 ―― 家族  ・目上 ―― 目下  ・先生―― 生徒
                             (「現代易学講座・上級編 1」 参照)

人間

・ “徳” 性=【人間の本質的要素】〔   〕と “才能・技能”=【人間の属性的要素】(    )
・ 君子タイプ〔    〕と 小人タイプ(    )
   cf. 西郷隆盛は、徳が才に勝っている君子タイプ ←→ 勝 海舟は、才が徳に勝っている
       小人タイプとも言われている
・ 感情・情緒・情操〔    〕と 知識・知性・知能(    ) 
・ 愛〔    〕と 敬【敬愛】(    )   
・ 金を使う(    )と 金を蓄える〔    〕
・ 男女で “おしゃれ” するほう(    )と “おしゃれ” でないほう〔    〕 

身体

・ 【人体】の酸性(    )と アルカリ性〔    〕  cf.PH 7より上
・ 心臓(    )と 末端【末梢】血管
・ 動脈(    )と 静脈〔    〕
     cf. 酢は体をアルカリ性にする(利尿作用)、腎臓・肝臓のはたらきを助ける
        (アルコール分解)

動物

・ ツメ〔爪〕の数と陰陽 ―― 馬【   】(   ) ・ 牛【   】〔   〕 ・
            鼠【   】〔    〕 ・ 人【   】(   ) ・ パンダ【   】〔   〕
            龍 ―― 中国【   】 ・ 朝鮮【   】 ・ 日本【   】
[   ] 、 龍(   )と 虎(   )、 虎(   )と 豹〔   〕
     ―― “大人虎変”(「革」卦五爻辞) と “君子豹変”(「革」卦上爻変)
・ 竜馬(   )、ペガサス(   )、「龍のごとき駿馬にまたがり ・・・」(『将門記』)

 ※ 参考  ―― 「登竜門」 “六・六〔ろくろく〕転じて九・九〔くく〕となる”
   ・ 龍のウロコ【9×9=81枚】(   )と龍の逆鱗〔げきりん〕【1枚】(   )
                  《1枚 ・・・“逆鱗〔げきりん〕に触れる” 「韓非子」》 
   ・ 鯉〔こい〕のウロコ【6×6=36】〔   〕

 ※ 研究 : 雄をあらわす漢字と雌をあらわす漢字を組み合わせてつくった動物名

     ・麒麟 〔きりん〕   ・鳳凰 〔ほうおう〕   ・鴛鴦 〔えんおう〕       
     ・翡翠 〔ひすい〕   ・鯨鯢 〔げいげい〕

                                          (次回に続く)


§.「十翼」 : 雑 卦 伝  【 ― (1) 】

「雑卦伝」は、「十翼」の第10翼です。 
64卦を“対卦”(爻の陰陽が対応=裏卦) & “反卦”(上下反対=賓卦)のペアにしています。 
(※ 8つの卦は例外) 
卦の性格や意義を一言で、漢詩のような平明な言葉で対照的に説いています。
 (易)簡にして明、分かり易く、そしてリズム感にあふれを含んでいます

順序は、「序卦伝」と異なり錯綜・雑然としてバラバラです。 “雑卦”といわれるゆえんです。
それは、孔子が自分の考えで順序を錯雑させた(孔頴達・『周易正義』)とも言われています。
が、「雑卦伝」の成立は、儒学(=『易経』)が官学化された前漢以降と考えられます。  
多分に、64卦を朗誦しておおよその性格を記憶するために作られたと思われます


( あお字下線字が韻 )

《 乾は剛、坤は。/ 比は楽しみ、師はう。/ 臨・観の義は、或いは与え、或いはむ。/ 屯は見〔あら〕われて(而も)、そのを失わず。蒙は雑にしてわる。/ 震はこるなり。艮はまるなり。/ 損益は盛衰のめなり。/

大畜は時なり。无妄はいなり。/ 萃は聚〔あつ〕まりて、升はらざるなり。/ 謙は軽くして、豫はるなり。/ 噬コウ〔ゼイコウ〕は〔くら〕う。賁は无〔な〕きなり。/ 兌は見われて、巽は〔ふく・ふ〕するなり。/ 随は故〔こと〕无きなり。蟲は則ち飭〔ととの〕うるなり。/

剥は〔らん・ただるる〕なり。復は〔かえ・もど〕るなり。/ 晋は〔ひる〕なり。明夷は〔やぶ・そこな(わ)・ちゅう(する)〕るるなり。/ 井はじて、困は相〔あいあ〕うなり。// 

咸は速やかなるなり。恒は久しきなり。/ 渙はるるなり。節はまるなり。/ 解はなり。蹇は〔むずかし〕きなり。/ ケイ〔ケイ〕はなり。家人はなり。/ 否・泰は其類を反するなり。/ 大壮は則ち止まり、遯は則ち退くなり。/

大有は衆〔おお〕きなり。同人はしむなり。/ 革は故〔ふる〕きを去るなり。鼎はしきを取るなり。/ 小過は過ぐるなり。中孚はなり。/ 豊は〔こ・こと・ふるき〕多きなり。親寡〔すくな〕きはなり。/ 離は上りて、坎はるなり。/ 小畜は寡きなり。履は〔お〕らざるなり。/ 需はまざるなり。訟はしまざるなり。/

    この章、錯簡と見て改める : 宋の蔡淵、元の呉澄、明の何楷 )

大過はクツガ〔くつが〕えるなり。頤は養うことしきなり。/ 既済はまるなり。未済は男〔だん〕のまるなり。/ 帰妹は女〔じょ〕のりなり。漸は女帰〔とつ〕ぐに男を待ちてくなり。/ コウ〔コウ〕は遇〔あ〕うなり。柔、に遇うなり。/ 夬は決なり。剛、を決するなり。/ 君子の道長じ、小人の道うるなり。 》 
                                      ( 次回に続く )


                                         

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第二十三回 定例講習 (2009年9月21日) 前編

第二十三回 定例講習 (2009年9月)

孝経   ( 広至徳章 第13 )

§.前章に同じく、1章の「先王至徳要道有り」をうけて、「至徳」ということを申〔かさ〕ねて明らか(=広)にしています。
 『論語』に「君子の徳は風なり、小人は草なり。草、これに風を上〔くわ〕うれば必ず偃〔ふ〕す。」(顔淵第12)とあります。民草は風になびき、自然に感化されるということです。 儒学の教えは、“感化・教化”による教育であり、(お手本として)上に立つ者の大事さを説いています。

“ 子曰く、君子の教うるに孝を以てするや、家ごとに至って、(而て)日ごとに之を見るに非ざるなり。
※教うるに孝を以てするは、天下の人の父た〔為〕る者を敬する所以〔ゆえん〕なり。注1) 教うるに悌〔てい〕を以てするは、天下の人の兄た〔為〕る者を敬する所以なり。教うるに臣を以てするは、天下の人の君た〔為〕る者を敬する所以なり。|詩に云う、「ガイ悌〔がいてい〕の君子は、民の父母」と。至徳に非ざれば、其れ孰〔たれ〕か能く民を ※順にする(こと)、注2) 此くの如く其れ大なる者あらんや(ならんや)。” 

《大意》
 「昔の聖人といわれた立派な指導者(君主・王)が、人々に対して孝道(=至徳)を教える方法は、必ずしも一軒一軒、家に足を運んで毎日毎日会って教えたわけではない。|
民に孝道を教えられたのは、広く世の中の人々に、その父というものを敬うようにさせたいからなのだ。 民に悌(=弟)道を教えられたのは、広く世の中の人々に、その兄というものを敬うようにさせたいからなのだ。 民に臣道を教えられたのは、広く世の中の人々に、その君というものを敬うようにさせたいからなのだ。|
だから、『詩経』(大雅、ケイシャグ〔けいしゃく〕)の中の句にも言っている。“楽しみ易〔やわ〕らぐところの君子(先生)は、(楽しく親しく徳があふれていて)民の父母とも仰ぎ慕われる立派なお方です。”と。
このような至徳・大徳〔この上もない孝悌の徳〕の持ち主でなければ、これほどまでに、人びとを徳化し柔順にさせることが出来ようか。(柔順にさせるに大なるものがあろうか。)」

・ 「家、日」=家ごと、日ごと(家々、日々)

・ 臣=臣道(忠敬)の意

ガイ悌〔がいてい〕の君子=ガイは楽しみ、悌は「易〔やわ〕」らぐ(和/やわらぎ)の意・「易簡〔いかん〕」の意で、天地自然のままの素直な易さです。すなわち楽易”の境地です。
 孝を教える者は、親のように親しく温かい心で教える ということなのでしょう。キリスト教の立派な神父さんや仏教の徳の高いお坊さんのお説教・法話をイメージすると分かりやすいでしょう。

cf. 「(中江)藤樹先生はガイ悌の悌を易と解し、易とは易簡の易としておられるが、此の易簡とは 蓋〔けだ〕し易伝に乾坤の徳を形容せる易簡であろう。所謂〔いわゆる〕天衣無縫、何等造作人為の煩なくして、為さざる無き大作用を起す所以〔ゆえん〕を言ったものであろう。先生の教が実に又此の易簡の二字を以て形容せられる。」  (『孝経啓蒙』、※現代かなづかいに改める)

※ 注1)  「教以孝、所以敬天下之為人父者也」 : 上・中・下点で返り、
       「所一以〔ゆえん〕」は熟語として扱い 一 (ハイフン)の左横に「下」点を打ちます。
       続く2ヶ所も同じです。

※ 注2)  A)順〔じゅん〕にする  B)順〔おし〕うる  C)順〔したが〕えんや などと読みます。

 

論語    孔子の弟子たち ―― 曾 子 〔1〕 )

§.曾参〔そうしん〕、姓は曾、名は参。字は子輿〔しよ〕。弟子の中で最年少で孔子より46歳若い。(孔子の没時27歳) 70歳過ぎまで生きて、孔子学統の後継者となります。『孝経』・(『曾子』・『大学』)の著者としても知られます。「宗聖」と尊称されます。
  私には、顔回を亡くし、長子鯉〔り〕を亡くし、絶望の淵にある孔子と儒学のために光明のごとく天がつかわした(=Gift)のように思われます。孔子の愛孫、「子思」を薫育します。地味な人柄ですが、文言を味わい味わうにつけても、有徳魅力ある人物です。
  『論語』の門人で、いつも「子」をつけて呼ばれるのは曾子だけです。(有子・冉子〔ぜんし〕・閔子〔びんし〕は、字〔あざな〕でも呼ばれています。)


1) あたかも魯なるが如し ―― 第一印象

・ 「柴〔さい〕や愚、参や魯、師や辟〔へき〕、由〔ゆう〕やガン〔がん〕。」
                                (先進第11−18)

《大意》
 柴(子羔/しこう)は愚か〔馬鹿正直〕で、参(曾子)は血のめぐりが悪く、師(子張)は偏って中正を欠き、由(子路)は粗暴・がさつだ。

※ 魯=遅鈍、魯鈍の語がありますが、血のめぐりが悪い・にぶい・“トロイ”と言った感じです。
   「愚」も「魯」も、味わいのある語で訳せません。
   孔子は、4人の4短所は学業修養によって癒え正せる、それを期待して指摘・表現したのでしょう。


2) さすが親の子 ―― 曾子のお父さん

 “この親にしてこの子あり”で、曾子の父・曾セキ〔そうせき〕も立派な人でした。

・ 「 ―― 点や、爾〔なんじ〕は何如〔いかん〕。瑟〔しつ〕を鼓すること希〔や〕み、鏗爾〔こうじ〕として瑟を舍〔お〕きて作〔た〕ち、対えて曰く、三子者の撰に異なる。 子曰く、何ぞ傷〔いた〕まんや。亦た各々其の志を言うなり。 曰く、莫春〔ぼしゅん=暮春〕には春服既に成り、冠者五六人、童子六七人。沂〔き〕に浴し、舞ウ〔ぶう〕に風して、詠じて帰らん。 夫子喟然〔きぜん〕として嘆じて曰く、吾は点に与〔くみ〕せん。 ―― 」  (先進第11−26)

《大意》
 孔先生は、「点(曾セキ)や、お前はどうだね。」と問われました。曾セキは、今まで低く弾いていた瑟を止め、カタリと置いて立ち上がり、お答えして言いました。「私のは、お三方〔さんかた〕の言われたような立派なものとは違いますが・・・。」 孔先生が、「いや、何でもかまわないよ。皆、ただそれぞれの志を飾りなく言ったまでのことだよ。(お前も遠慮なく言うがよい。)」とおっしゃいました。曾セキは、「春も終わりの頃、春着も既に整ったので、(それを着て)成人した若者5・6人と6・7人の少年を連れて、沂水〔きすい〕のほとりで浴し、雨乞いをする高台で涼風に吹かれて、歌を歌いながら(詩を吟じながら)家に帰ってきたいものです。」これを聞いて、孔先生は感に堪えぬといった様子でおっしゃいました。「私は、点に賛成するよ!」

  ※ 曾参のお父さんの人柄がよく現われている、『論語』の中でも少し調子の変わった部分です。
     孔子は、このように“悠游〔ゆうゆう〕”とした生活も決して否定していません。
     私も、儒学を修め、そして“風流子”もまたよしと思っています。


3) 「吾日三省吾身」 ―― 三省の深意

・ 「曾子曰く、吾〔われ〕日に吾が身を三省す。人のために謀りて忠ならざるか。朋友と交わりて信ならざるか。*伝えて習わざるか(習わざるを伝うるか)。」
                                           (学而第1ー4)

 《大意》
 曾先生がおっしゃいました。「私は、毎日何度もわが身について反省します。人のために考え計って、真心を持って出来なかったのではないだろうか。友達と交際して、誠実でなかったのではないだろうか。(先生から)伝えられたことをよく習熟しなかったのではないだろうか。(あるいは、よく習熟しないことを人に教えたのではないか。)と反省してみます。」

※ 吾日三省吾身 : 「三省」 
  (1) みたび吾が身を省みる
      ( 三=たびたびの意/二たびではダメですか・四たびではダメですか!) 
  (2) 以下の三つのことについて反省するの意 〔新注〕

・ 「」 (1)かえりみる、反省する  (2)はぶく (かえりみることによって、よくはぶける)

cf. 政治も教育も、「省く」ことが大切です。 が、現状は、「冗」・「擾〔じょう〕」。 (分散、駁雑〔ばくざつ〕)ばかりで、(統合、収斂〔しゅうれん〕)がなく、偏倚駁雑〔かたよりごたまぜ〕です。

注) ‘09.9 時事 : 従来は“動き出したら止まらない公共事業” → 民主党(前原国土交通相)は、143ヶ所のダム建設の(中止)見直し

ex. 文部科学などの「省」、「三省堂」の由来

※  「乎」 : 
   (1)伝え(られ)て習わざるか/伝わりて習わざるか〔新注〕
       → 伝えられたこと(聖人のおしえ)を、おさらいもしないでいるかの意
       cf.  ( 王 陽明 の『伝習録はこちらを採っています )
   (2)習わざるを伝うるか → よく習熟(おさらい)もしないことを、
                      (受け売りで)人に教えたのではないか〔古注〕

 

本学   【漢文訓読の基本 ― 2 】

§.訓点のおさらい・注意点と演習/重要語彙の充実 ・・・以下抜粋

● 返り点

 ○ 「レ 点」 ・・・ すぐ下の一字から、上の一字に返って読む時
 ○ 「一・二点」 ・・・ 2字以上を隔てて、下から上に返って読む時(三・四・・点もあり)
 ○ 「上(・中)・下点」 ・・・ 一・二点のついた句を中にはさんで、返って読む時
 ○ 「一とレ・上とレの組み合わせの点」 ・・・ レ点ですぐ上の1字に返って、
                             更に2字以上を隔てて返って読む時

 注1) 上(・中)・下 点 → さらに「甲・乙・丙 点」 → さらに「天・地・人 点」
 注2) 「レ点」は「一・上・甲 点」とは併用できますが、「二・下・乙 点」などとは併用できません
 注3) 熟語は「−(ハイフン)」で示す ex.「所―以〔ゆえん〕」・「教育ス」
     ※ ただし、実際には「−」がない場合も多いので要注意です!
     → 1字目と2字目の間(ハイフンの左側)に返り点をつけます
     

◆ 注意すべき漢字の読みと意味
 
・ 幾何 : いくばく − どのくらいか
・ 所謂 : いはゆる − いわゆる
・ 以為 : おもへ ラク − 思うことには
・ 所以 : ゆえん − 理由
・ 就中 : なかんづく − とりわけ・ことに
於レ是 : ここニ おイテ − そこで・こうして
是以 : ここヲ もつテ − そういうわけで
以レ是 : これヲ もつテ − このような方法で・このことによって
・ 若/而/汝/ : なんぢ − そなた・おまえ(二人称の代名詞)

※ 以下の語、おどり字がなくても重ねて読みますので要注意です!
・ 益 − ますます(益々)   ・夫 − それぞれ(夫々)
・ 数 − しばしば(屡)     ・各 − おのおの(各々)
・ 偶 − たまたま(偶々)   ・看 − みすみす(見す見す)
・ 愈 − いよいよ(愈々)   ・抑 − そもそも


◆ 和漢異義語 (※読みは現代かなづかいにいよる)

◇ 遠慮 : 漢)エンリョ ― 遠い将来まで見据えた深い考え(を巡らすこと)。
        和)えんりょ − 物事を控えめにすること。
◇ 稽古 : 漢)ケイコ ― 昔のことを考え調べること。学問・学習。
        和)けいこ − 武術・技芸などを習うこと。
◇ 故人 : 漢)コジン − 昔なじみ、旧友。  同)故知・故旧。
        和)こじん − 死んだ人。
◇ 人間 : 漢)ジンカン − 人の世・世間・俗世間。 cf.「人間到る処、青山あり。」 
        和)にんげん − 人・人類。
◇ 大人 : 漢)タイジン − 徳のある優れた人。年長者に対する敬称。
             cf. 聖人 ― 君子 ― 大人 − 小人 − (愚人)
        和)おとな − 成長した人。
◇ 小人 : 漢)ショウジン − 1)徳のないつまらないひと。 2)身分の低い人。
        和)しょうにん/こども − 1)子供。  2)背の低い人。
◇ 多少 : 漢)タショウ − 1)多いと少ない。 2)多い(少は助字)。 3)どれほど。
             cf.「 花 落 知 多 少 」(「春暁」)
        和)たしょう − 少し・幾らか。
◇ 百姓 : 漢)ヒャクセイ − 庶民・庶人・一般民衆。多くの人民。
        和)ひゃくしょう − 農夫・農民。農耕に携わる人。 
◇ 迷惑 : 漢)メイワク − 1)道に迷う。  2)心が乱れる。 
        和)めいわく − 厄介で困ること。面倒なこと。
◇ 包丁 : 漢)ホウテイ − 昔の有名な料理人の名前。料理人。 cf.『荘子』
        和)ほうちょう − 料理用の刃物。
◇ 経済 : 漢)ケイザイ − 世を治め人民を救う。「 民」の略。
             cf.Political Economy の訳 (by福沢諭吉)
        和)けいざい − 生活に必要な財貨の生産、分配、消費。
◇ 漸   : 漢)ヨウヤク ― しだいに。「ゼン」は順序、次第。 cf.易卦「風山漸」
        和)ようやく − やっと・しだいに。
◇ 大丈夫 : 漢)ダイジョウ − 一人前の立派な男子。 cf.女丈夫 
         和)だいじょう − たしかで、危なげがなく安心できる様。

 

易経   ( by 『易経』事始 Vol.2 ) & ( by 「十翼」 )

§.易の思想的基盤・背景 (東洋源流思想)  【 ―(4) 】

C. 陰陽相対〔相待〕論(陰陽二元論)



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