儒灯

【温故知新】儒学の普及に力を注いでおります真儒協会 会長、高根秀人年の個人ブログです。 『論語』、『易経』を中心に、経書の言葉を活学して紹介して参ります。 私個人の自由随筆、研究発表などのほか、真儒協会が毎月行っております定例講習についても掲載しております。

風水

第50回 定例講習【特別講義】のあらまし (第4回)

※この記事は、第50回 定例講習【特別講義】のあらまし (第3回) の続きです。

第50回 定例講習(‘12.4.22 ) レジュメ
─── 【特別講義】 あらまし ───    (第4回)


§.【その2】  陰陽相対(待)   教材・資料

教材・資料は、昨年、吹田市立博物館・講演『むかしの中国から学ぶ/【全6講】』で、
私(高根)が執筆・作成した“第3講・「陰陽相対」”をリメイクして用いました。

私のオリジナリティーに富む、カラーと源流思想(易学)を関連させ理論づけたもの
も紹介していただきました。( → 後再掲 )

中国の源流思想としての「陰陽相対(待)論」を嬉納が、
日本の陰陽相対(待)論として「陰陽師・安倍晴明」及び
現代の応用の学としての「陰陽思想とパーソナルカラー」を汐満が担当いたしました。

診断実演 :“パーソナルカラー〔自分色〕診断” は、
長年“たかね(デザイン)研究所”の各種セミナー・講演などで手掛けてきたものです。

関連ツールとして、 “オリジナル101色ドレープ〔診断用色布〕”
各種パネル教材・資料などが充実しています。

汐満先生は、プロのカラーアナリストとして第─線で活躍されてもおいでです。
めったにない良い機会ですので、未体験の皆さんに本格的な P.カラー診断 を体験して頂きました。

嬉納先生もカラーアナリストの資格者ですので、ドレーピングのアシスタントをお願いしました。

スウォッチ・パネルも用いて “嗜好色テスト” を行い、
金銀ドレープによるベースカラーの診断、
4シーズン・テスティングカラードレープによるシーズンカラーの診断を行いました。


《  陰陽相対(待)/「陰陽思想とパーソナルカラー」 》    教材・資料 抜粋 再掲

B.風水 (陰陽五行思想) と 色 

◆陰陽五行〔いんようごぎょう〕思想  ( 木・火・土・金〔ごん〕・水 )

・戦国時代の鄒衍〔すうえん〕による、「陰陽主運説」 :
 木・火 を陽、金・水 を陰、に配当することで“陰陽説”と“五行説”が合体しました。
 「土王説」は、五行の中心を 土 とし、黄色で表し脾臓・胃に配当しました。


「木」 = 陽中の陰
「火」 = 陽中の陽
「土」 = 太極
「金」 = 陰中の陽
「水」 = 陰中の陰   

 * 説明図 ── 略 ──


◆ 陰陽 と 色   (by たかね)

      【色相】(PC.)        【明度】 【彩度】 【無彩色】 
 : 寒色系(ブルーベース)  ― 暗 ― 低 ―― 黒(玄〔くろ〕・玄人〔くろうと〕)
 : 暖色系(イエローベース) ― 明 ― 高 ―― 白(素〔しろ〕・素人〔しろうと〕)



◆ “五色〔ごしき〕”の思想 と イッテンの“ペンタード”  (by たかね)

・ 五色〔ごしき〕 (※正色〔せいしょく〕 注 ) = 赤・青・黄・白・黒
・ “色料の 3原色” = 赤・青・黄  + 白・黒 ⇒ *すべての色がつくれる


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C.パーソナルカラー 〔自分色〕の易学的(東洋的)考察     (by たかね)

◆ ロバート・ドアー [Robert  Dorr]、 「カラーキー・プログラム」 (1928) :
    KEY 1 ── ブルーベース = (  の気 )

    KEY 2 ── イエローベース= (  の気 )  の 2タイプ (2元論)

◆ ヨハネス・イッテン の 調和論

◆ キャロル・ジャンクソン、『カラー・ミー・ビューティフル』 → 春・夏・秋・冬の考案


(1) アンダートーン  《ベースカラー》

   ・ブルーアンダートーン  《ブルーベース》
      *寒色系(陰の気)/短波長

   ・イエローアンダートーン  《イエローベース》
      *暖色系(陽の気)/長波長     


(2) パーソナルシーズン

   ・ブルーアンダートーン
      A。 夏 (パステルサマータイプ)
      B。 冬 (ブリリアントウインタータイプ)

   ・イエローアンダートーン

      C。 春 (ブライトスプリングタイプ)
      D。 秋 (ディープオータムタイプ)

 ( ※ 「春・夏・秋・冬」は、一般的な季節とはことなります。)



     【 太 極 】 

 ──────────    【両儀】

老 陰 ─── 少 陽     少 陰 ─── 老 陽   【四象(ししょう)】


  Winter   輝く、 枯れはてる、 氷/厳しい

  Summer  爽やか、 少々活動、 淡にして水

  Autumn  深い/こい、 実を結ぶ

  Spring   はずむ/活動、 花が咲く


「易に太極 (たいぎょく) あり。 これ両儀 (りょうぎ) を生ず。
 両儀は四象
(ししょう) を生じ、四象は八卦 (はっか)
を生ず。」
 (『易経』・繋辞伝)


( 以 上 )



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むかしの中国から学ぶ 第3講 「陰陽相対(待)」 (その4)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)

《 3.陰・陽 の 色 》 
                    ◆ 講義担当 : 汐満 未佐子

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A.色の三属性と陰陽     = 陽 /  = 陰

1)【色相】 ・・・  暖色 と  寒色
2)【明度】 ・・・ ○ 明色 と ■ 暗色
3)【彩度】 ・・・  はでな色 と  じみな色
*  有彩色 と ■ 無彩色(白・黒・灰)


24色相環(PCCS) 
 −−− 略 −−−

B.国旗(日・韓)にみる色 

→ → 前のブログ記事(その1)を参照のこと
    http://blog.livedoor.jp/jugaku_net/archives/51304268.html




《 4.陰陽思想 と パーソナルカラー 》


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A.パーソナルカラー 〔自分色〕 とは     (by たかねデザイン研究所)


  ───  自分にもっとも似合う色、あなたにとっての ベストカラー  ───


◎ ヨハネス・イッテン : 
   パーソナルカラー の理論 / 色彩学者 / バウハウス(1919) 教授

・ 「 ── 調和のとれた配色とは、自分にとって快適な色の組み合わせ。
   この色は、色相・明度・彩度 ともに生徒たちが生まれながらに持っている
   髪・目・肌の色と調和する色調であった。」
・ 「 人は生まれながらにして、自分の似合う色を持っている。」
・ 「 泥のような色でさえ、まわりに持ってくる色によって、ヴィーナスの肌の色に
   見せることができる。」

1. アンダートーン 《ベースカラー》

  ・ブルーアンダートーン 《ブルーベース》             
  ・イエローアンダートーン  《イエローベース》            


2. パーソナルシーズン 

  ・ブルーアンダートーン
     A。 夏 (パステルサマータイプ)
     B。 冬 (ブリリアントウインタータイプ)

  ・イエローアンダートーン
     C。 春 (ブライトスプリングタイプ)
     D。 秋 (ディープオータムタイプ)


 ( ※ 「春・夏・秋・冬」は、一般的な季節とはことなります。)


■ パーソナル・シーズン の特徴  

*各シーズン・タイプの特色一覧表
  (肌の様子 / 第一印象/ 似合う色/イメージ/ プリント/ 芸能人では・・・ )   

     ── 略 ──


B.風水 (陰陽五行思想) と 色 

陰陽五行〔いんようごぎょう〕思想  ( 木・火・土・金〔ごん〕・水 )

・戦国時代の鄒衍〔すうえん〕による、「陰陽主運説」 :
 木・火 を陽、金・水 を陰、に配当することで“陰陽説”と“五行説”が合体しました。
 「土王説」は、五行の中心を 土 とし、黄色で表し脾臓・胃に配当しました。

「木」 = 陽中の陰
「火」 = 陽中の陽
「土」 = 太極
「金」 = 陰中の陽
「水」 = 陰中の陰   

 * 説明図 ── 略 ──


◆ 陰陽 と 色   (by たかね)

      【色相】(PC.)        【明度】 【彩度】 【無彩色】 
 : 寒色系(ブルーベース)  ― 暗 ― 低 ―― 黒(玄〔くろ〕・玄人〔くろうと〕)
 : 暖色系(イエローベース) ― 明 ― 高 ―― 白(素〔しろ〕・素人〔しろうと〕)



◆ “五色〔ごしき〕”の思想 と イッテンの“ペンタード”  (by たかね)

・ 五色〔ごしき〕 (※正色〔せいしょく〕 注 ) = 赤・青・黄・白・黒
・ “色料の 3原色” = 赤・青・黄  + 白・黒 ⇒ *すべての色がつくれる


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※ 正色〔せいしょく〕 注) ── 【孔子と色】 エピソード

  1)「紫の朱〔しゅ〕を奪うを悪〔にく〕〕む。──」 (『論語』・陽貨第17)
    と紫色(服装)を嫌いました。
    紫が濃艶〔のうえん〕で俗人から好まれ、
    正色である朱色がその地位を奪われてしまったということでしょう。
    (紫は赤味が失われているから? 孔子が単に嫌いだった?)
  2)孔子自ら易を立て、 【山火賁〔さんかひ〕】 卦を得てふさぎ込みました。
    雑色の卦であって正色ではないからです。(『孔子家語〔こうしけご〕』)
  今では考えられないことですが、孔子の時代 2次色(中間色)は嫌われたのです


◆ 命学 (気学・四柱推命) にみる色  (by たかね)

 A。 九星気学 : 本命星 〔First Color 〕(  )
            月命星 〔Second Color 〕(  )
            傾斜宮 〔もう一人の自分・無意識〕(  )

      五行と九星図 / 略


                       《1》      《2》
 B。 四柱推命 : 年柱干支         ── 幼年(  )  
            月柱干支 ── No.2  ── 青年(  )
            日柱干支 ── No.1  ── 壮年(  )
            時柱干支         ── 晩年(  )


C.パーソナルカラー 〔自分色〕の易学的(東洋的)考察     (by たかね)

◆ ロバート・ドアー [Robert  Dorr]、 「カラーキー・プログラム」 (1928) :
    KEY 1 ── ブルーベース = (  の気 )

    KEY 2 ── イエローベース= (  の気 )  の 2タイプ (2元論)

◆ ヨハネス・イッテン の 調和論

◆ キャロル・ジャンクソン、『カラー・ミー・ビューティフル』 → 春・夏・秋・冬の考案


(1) アンダートーン  《ベースカラー》

   ・ブルーアンダートーン  《ブルーベース》
      *寒色系(陰の気)/短波長

   ・イエローアンダートーン  《イエローベース》
      *暖色系(陽の気)/長波長     


(2) パーソナルシーズン

   ・ブルーアンダートーン
      A。 夏 (パステルサマータイプ)
      B。 冬 (ブリリアントウインタータイプ)

   ・イエローアンダートーン

      C。 春 (ブライトスプリングタイプ)
      D。 秋 (ディープオータムタイプ)

 ( ※ 「春・夏・秋・冬」は、一般的な季節とはことなります。)



     【 太 極 】 

 ──────────    【両儀】

老 陰 ─── 少 陽     少 陰 ─── 老 陽   【四象(ししょう)】


  Winter   輝く、 枯れはてる、 氷/厳しい

  Summer  爽やか、 少々活動、 淡にして水

  Autumn  深い/こい、 実を結ぶ

  Spring   はずむ/活動、 花が咲く


「易に太極 (たいぎょく) あり。 これ両儀 (りょうぎ) を生ず。
 両儀は四象
(ししょう) を生じ、四象は八卦 (はっか) を生ず。」
 (『易経』・繋辞伝)


 − − − − − − − − − − − − − − − − − − 

◆ 嬉納(きな) 禄子(さちこ) 
プロフィール :真儒協会副会長、たかね易学研究所教授。 
高根秀人年 氏高弟として、各種の講座・講演を担当。
経験・実績の豊かなベテランです。
◎認定易学鑑定士/宅建主任者/カラーC/アロマテラピスト/福祉住環境C ほか

◆ 汐満(しおみつ) 未佐子(みさこ) 
プロフィール :真儒協会理事、たかね研究所教師。
真儒協会特別セミナー、たかね研究所特論を中心に担当。
風水やカラーのスペシャリストとして、広く社会の各界で実際的に活躍しています。
◎1級カラーC/P.カラーアナリスト/アロマテラピスト/ヨガ教師 ほか

    
以上。


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(この続き、“むかしの中国から学ぶ” 第4講 「五行(中国医学) 」 は
次のブログ記事に掲載しております。)


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特別講演 「儒学・五行(風水)思想からみたアジア(中・朝・日)の交流」

特別講演(2008年9月)












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 定例講習受講生からの招聘〔しょうへい〕を受けて、
京都・四条河原町の至便の地で、特別講演を行いました。

 受講希望者に、韓国語を学んでいたり
韓国・朝鮮の文化に関心を持っている人が多いとのことだったので、
アジア(中・朝・日)の文化交流を儒学・五行(風水)思想の視点から概説いたしました。

韓国の国旗(大極旗/テグキ)が、易の大極と四象〔ししょう〕を示しているように、
儒学(=易学)と韓国の係わりは、現在に至るまで深いものがあります。

 PM.1:30〜開始。 1部:講演、 2部:講演と実演 の構成で、
約3時間余り講じました。

アシスタントとして、易学鑑定士・嬉納禄子〔きなさちこ〕先生、
カラーアナリスト・汐満未佐子先生を伴いました。

2部の実演で、嬉納先生には五行思想(九星気学)に基づく
自分のイメージカラー、ラッキーカラーを確かめてもらいました。

汐満先生には(米流)パーソナルカラー理論に基づく診断実演をお願いいたしました。

また、終了後、希望者には個人的にP.カラー診断を実施いたしました。

 斬新〔ざんしん〕なテーマと豊富・多彩な内容で、
アジア3国の交流を分かり易くポイント解説していると好評を博しました。
講師として、嬉しく思っております。

 

※ 配布資料の一部として用いました“儒学年表”は、
  完成した形で真儒協会HP.( 文字検索“儒学に学ぶ”、儒学の歴史・あらまし )
  でご覧になれます。

http://jugaku.net/jugaku/history.htm

これは、中・韓・日 の3つの国の年表を並置したオリジナル年表です。 

3国の交流のプロセスや“儒学(朱子学)文化圏”が形成されたとの 私の考えが、
年表の上で視覚的に確かめられます。

 “儒学年表”で、チャングム(実在の医女)の時代 【16世紀初の「李朝」・(中国 明王朝・我国 室町)】 や、太王四神記の時代 【「高句麗」・(中国 南北朝分裂時代・ 朝鮮半島に「百済」・我国「倭」=大和王権】 を確かめておきましょう。

※ 講演終了後、アンケートによる感想を頂戴いたしました。 
  2・3 付記しておきます。

・ 「とても詳しい資料と とても良い声で、知らなかったことを沢山聞くことができました。
  とてもわかりやすかったです。/聖徳太子や大王四神記、チャングムの誓いなど・・・
  身近な話題も多くて楽しかったです。」

・ 「とても高度なお話しでしたが、テレビ番組など、
  親しみやすいお話しを入れて頂いたので、分かりやすく・・・、
  貴重なお話しをありがとうございました。」

・ 「全く儒学の事をしりませんでしたが、大変興味深く聞かせて頂き楽しかったです。 
  ―――― 息子と話す、楽しみの1つが出来ました。
  先生のお話は最高でした!!」

     − − − − − − − − − − − − − − −



 「 儒学・五行(風水)思想からみたアジア〔中国・朝鮮・日本〕の交流 」 レジュメ

                           真儒協会会長 : 高根 秀人年

 「北京奥林匹克〔オリンピック〕」が開催され(2008.8.8)、世界諸国が集い、
中国が文化で彩(いろど)られています。

かって“文化大革命”(30年余り前)で、強力に弾圧されたことが信じられない程に、
儒学(孔子・『論語』や風水)思想が復活再生〔ルネサンス〕されつつあります。

 さて、かつてアジアは、すぐれた文化圏として親密に結ばれていた時代が
幾たびかありました。
それは、例えば、中国を父母とし朝鮮・日本を兄弟姉妹とするようなものでした。

日の出づる処〔アズー :ASU〕 = アジア〔ASIA〕”を構成する
中国(地域)、朝鮮(半島)、日本(列島)の交流のあらましを
儒学・五行(易学、風水)思想の視点から、概説してまいりましょう。


§.1 部 : アジア(中・朝・日)の文化交流のあらまし

                      ( cf.真儒協会 HP. “儒学年表” )

 “日の出づる処”アジアが 文化的に交流し、結び付けられたのは、
文字(=漢字)と儒学(の思想)によるところが大でありました。

 まず、文字の日本伝来

文字を持たない我国に、応神天皇16年 (西暦285年?、405年?)、
朝鮮(百済:くだら)の博士 王仁〔ワニ〕が、『論語』10巻と 
『千字文〔せんじもん〕』 1巻をもたらしました。

やがて日本は、中国の漢字を日本的に変容させて
( ex.漢文訓読、かな文字の発案など)受容・吸収いたしました。

 次に、儒学文化圏の形成
文字の伝来・受容は同時に儒学の伝来・受容でもありました。

その儒学は、永きにわたって我国の政経・社会・文化の“いしずえ”となり、
美しい日本人の精神 = こころを形成してまいりました。

聖徳太子は、(日本史に登場する)その最初の儒学的教養人指導者で
あったともいえましょう。

儒学による大文化圏の形成は、日本の遣(隋)唐使節の時代〔大唐文化圏〕に続き、
徳川幕府が、“朱子学(しゅしがく :朱子によって大成された新儒学)”を
官学(正学)として採用した時代に実現
いたすます。

日本(江戸幕府)と朝鮮(李氏)との間では、“朝鮮通信使”の交流がありました。 
ーー アジアにとって、平和で文化の繁栄した時代でした。

 そして、儒学(易学)思想を中心的に形成する源流思想である 
陰陽五行思想”を紹介いたしました。

四神相応〔ししんそうおう〕や風水〔ふうすい〕として、人々によく知られているものです。

日本の例として、キトラ古墳や高松塚古墳の壁画、
「京都」や「江戸(とうきょう)」の風水思想による都づくり、街づくりを紹介いたしました。

朝鮮の例として、(韓国ドラマの)‘太王四神記’や
‘チャングムの誓い’(漢方・中医学・易)を紹介いたしました。

 結びとして、アジアの現状と展望。

第2 WAR後、儒学とその思想が、伝統文化なるがゆえに、共産化・“文化大革命”(中共)、
“大東亜戦争敗戦”・米による占領政策(日本)によって弾圧・忘却させられました。

私は、儒学交流年表で それぞれ“暗黒時代”と“蒙の時代”と表現してみました。

朝鮮は南北に分断され、北は共産国となっています。

いま、“古き良きもの”・“不易なるもの”として、それらが見直され 再生されようとしています。


§.2 部 : 五行(風水)思想と色 【講演と実演】

 21世紀は、“色の時代 : Color Ages ”とも呼ばれています。
また、国際化の時代でもあります。

儒学・五行思想の身近な具体例として、“色”に視点を絞って
アジアの交流のあらましと、(欧)米との交流の現状を提示してみましょう。

 まず、東洋における“色”の思想は、陰陽五行思想にもとずくものです。
五色(ごしき)・禁色(きんじき)・位階色(いかいしょく、服色制度)、
風水や四神相応のなかの色がそれです。


○ 自分の色 A (東洋流) : 第1カラー、第2カラー
   五行思想にもとずく、自分のイメージカラー・ラッキーカラーを
   伝統的「九星気学」で確かめました。 (万年暦使用)
       ※ アシスタント : 認定鑑定士・嬉納 禄子(きなさちこ)先生

○ 自分の色 B (欧米流) : 第1カラー、第2カラー
   次に(欧)米における“色”の研究と現状を紹介しました。
   もっぱら米で発展した色彩学、色彩心理学、パーソナルカラー〔自分色〕の理論です。
   《 パーソナルカラーの理論紹介とモデルによる診断実演 》
   ※ 担当アシスタント : カラーアナリスト・汐満 美佐子(しおみつみさこ)先生

○ 国際化の時代における(欧)米と東洋の交流
   国際化の時代を迎え、(欧)米と東洋とがグローバルに交流してまいりました。
   その交流の中で、アジア的(日本的)なものを創っていくことが必要です。

 今回 例示いたしましたパーソナルカラーは、ブルーベースとイエローベースに2分し、
更にそれぞれ2分してフォーシーズンに類型立てるものです。

これを東洋の“陰陽の思想=易学の思想”によって捉え直すことができます。

また、色彩の原理論に関しても、“東洋の五色〔ごしき=正色 :赤・青・黄・白・黒〕の思想” と
イッテンのペンタードとの同一性が指摘できます。

※ 【たかねデザイン研究所・色彩研究所の研究試論による】



■ おわりにかえて

 以上、儒学を中心とするアジアの交流のあらましと、
各論として色文化の現状を見てまいりました。

かつて、アジアを結び付けた文字・儒学・(宗教では仏教)の流れは、
中国 → 朝鮮 → 日本 というものでした。

 現在、国際交流の時代を迎え、欧米とアジアという視点から考えていかなければなりません。
アジアも、中国は政治的に共産化、朝鮮は南北に分断(北は共産化)、
日本は(占領後)アメリカ化し個々混沌としてまいりました。

例えば、色文化の流れみても、
1つには、 (欧)米 → 韓国 → 中国 が考えられます。
が、日本を経由せずに直接 米 → 韓国 、
さらに(米中関係の変化から) 米 → 中国 も考えられます。


 『論語』に、古くていつも新しい“温故知新”という言葉があります。

アジアが、新しい時代の要素を加えて良く交流し、
儒学に代表される優れた文化で再生〔儒学ルネサンス=オリエンタル・リナシメント〕すること。

そして、我国の持つ“陶鋳力〔とうちゅうりょく :優れた受容吸収能力〕”が発揮され、
日本的ルネサンスが実現することを望んでやみません。
 

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