in the rain

エドモントンというバンドで岡崎を中心に活動しています。。
エドモントンホームページも覗いてみてください!。
http://edmontononline.jp/。

読書亡羊

「読書亡羊」という四字熟語があります。「どくしょぼうよう」と読み、意味としては、「他のことに熱中して、本当にやるべきことを疎かにしている」みたいな意味です。書を読み羊を亡くす。どこかの羊飼いが夢中になって本を読んでいるうちに、羊たちはどこかへ逃げてしまう、なんて想像してみるととても牧歌的で、のんびりとした穏やかなイメージですが、きっと逃がしてしまった本人は大慌てでしょう。可愛らしい四字熟語です。
しかし、この四字熟語は故事から来ているのですが、その故事とはこういうものです。


「二人の男が羊を放牧している最中に羊に逃げられてしまった。一人は読書に熱中し、もう一人は博奕ばくちに夢中だった。読書も博奕も羊を逃がしたという、本来の仕事の失敗の前では同罪であると荘子がいった。」

本当にやるべきこと、それがどういうものなのか、またそんなものが本当に存在するのかどうかは僕にはわからないけれど。
僕は最近、本を読んでいると、僕が見ていなきゃいけない筈の羊が、少しずついなくなっているような気がしてしまう時があります。

だけど僕は、基本的に、本を読む以外にすることが特にないのです。


エーテル

詳しい人の話によると、宇宙はエーテルというもので満たされているらしいです。
それは光を伝えるのに必要な媒質ということらしいですが、僕にはなんのことかさっぱりわからずで、ただ「不思議な力があるんだなぁ」と茫漠たるこの三千世界に思いを馳せるばかりです。

最近、懐かしいアルバムを見つけました。アルバムといっても写真を綴じておくフォトアルバムの事ではなく、音楽CDのアルバムです。僕が中学生の頃に流行ったロックバンド・レミオロメンの2ndアルバム「エーテル」。
うわぁ懐かしいなあ!と思って早速通勤の車で聴いていたのですが、やっぱりとても素敵なアルバムで、なんだか自然と元気が出てきます。なんとなく疎遠になっていたけど、こういう音楽もやっぱり好きだなと再確認して、そしてもう一つ思い出すのが、高校生の頃一緒にバンドを組んでいたバンドメンバーです。この時のドラムの後輩がレミオロメンが好きで、エーテルのバンドスコアを家に置いて行ったままなので、帰ったら弾いてみようかなぁとぼんやり思いました。それが確か金曜日の帰り道の事。このドラムの後輩がエドモントンの最初期のドラマーであり、8ビートのリズムしか知らなかった僕の「雨に唄えば」に、"四つ打ち"という概念をもたらしてくれた神様でもあります。今考えれば、四つ打ちしかないやろと思うこの曲ですが、かつては普通に8ビートで演奏されていました。
閑話休題。
そんなこんなで今日はぼだいのスタジオだったわけですが、そのスタジオの事を話すとなると宇宙が何個あっても足りないくらいの量になってしまうので、その件は当日の僕らの演奏にすべてを託すとして、その帰り道の話です。
車内でエーテルを聴きながら、やっぱりドッグイヤーは名曲だなと思っていると、電話が鳴りました。電話の主はそのドラマーの後輩で、「ちょっと今から行きますわ」という内容でした。超久しぶりの再会です。
ちょうどエーテルを聴いて、あの頃の事を思い出しているタイミングで、数年ぶりに電話がかかって来るなんて、なんか不思議な力でもあるのかなぁと思いました。でも、人と人との間にも、何かが伝播するエーテルみたいな媒質があるのかもしれません。まあ眉唾ですけど。そういうものを縁と呼ぶのなら、やっぱり僕らには縁があって、それで今日は本当に久しぶりにあの時のバンドメンバー4人で集まってギターを弾きました。
変わらないものってあるんだなと思いながら、やはりどんな形であれ音楽は楽しいなと思って、なんだ結局、いつもと同じことを思ってるなと思いました。僕の縁を繋いでくれるのは、音楽なのかもしれません。まあただの偶然、いささか感傷が過ぎる物言いではあるけれど、僕はロックバンドをやっている人間なので、音楽にロマンを求めるくらいは許されていいのではないでしょうか。音楽ががっしゃーんって大きな音で鳴って、縁を繋ぐ。物語としては中々チープで、可愛らしい。エンタメとしては凡百に埋もれるかもしれませんが、生活としては上々です。最初のコードはCで、ありふれたドラマチックを鳴らしましょう。

とかなんとか懐かしい再会に少し感傷的な気持ちですが、日付が変わって本日は安城RADIOCLUBで弾き語りです。僕らはライブハウスで会いましょう。これだって再会です。僕らが人と会う時、"出会い"と"再会"しかないというのも、考えてみればドラマチックな話だ。何年振りとかそんな大げさな話じゃないけれど、明日は明日で、ありふれた再会を祝いましょう。それだって、音楽が繋いだ縁に違いないです。

この話がこんなに風によくわからない話になっているのは眠いからに他なりません。3時ですから。早く寝て、明日はがっしゃーんとロックンロールをしたいと思います。明日?もう今日か。明日と今日に実感としての境界がないように、大人と子供に体感としての境界がないように、可能と不可能の境界も僕らの認識しだいなのかもしれなくて。
だったら可能に賭けようぜ。俺たちはロックバンドじゃん。きっと全部上手くいくよ。

レーザービーム

三月、晴れて夜は明け、日差しは随分暖かくなりました。
気の早い梅の花がこぼれ始め、きっとすぐに、桜の季節が来るのでしょう。
本当にもうあっという間、光陰矢の如しとはいうけれど、矢どころの騒ぎじゃない、こんなのレーザービームくらい速いじゃないか、と思います。うかうかしてると、その目にも止まらぬレーザービームに撃ち抜かれて、あっという間に死んでしまうなという気さえする始末です。
そんな事を思うのも、きっとこんな春の日差しのせい。あんまりうららかな天気なので、ついぽかんとしてしまいます。見ました?今日は空がとても綺麗な青色でした。こんな色のギターがあったらいいのにと思ったけれど、きっと僕には似合わないだろうから、なくてよかったのかもしれません。でも、そのうち、こんなのどかで広々とした曲を作れるようになれたらなと思います。元気の出る曲というのは、元気が出るから好きです。当たり前のことかもしれないけれど、元気の出る曲を聴いても元気の出ない時だってありますから、こんな気持ちは大事にするべきなのでしょう。暖かくなって、日が伸びて、少し気持ちに余裕が出てきたみたいです。

最近僕の職場では、いつも似たような時間に同じルートを横切っていくネコがいます。
そのネコがあまりにぼーっとしているので、見ているこっちまでなんだかぼーっとしてしまいます。
通り過ぎなきゃいけない景色だとしても、そんなに焦って通り過ぎる事はないのかもしれないですね。
この間なんて、僕の座っている喫煙所のベンチの下から急にネコが出てきたのでびっくりしました。
当たり前みたいな顔して、のそのそと歩いているネコを見ていたら、どこにいても変に遠慮してしまう自分がばかばかしく思えて、大らかな気持ちでのそのそと生きていきたいものだと思いました。

そのネコはいつも隣の家の石垣の家を歩いていくので、「マンガみたいなネコだ」と僕は思います。
耳をすませばに出てくるムーンみたいに、のそのそと石垣の上を歩いて行きます。
とはいえ僕らは労働中の身、お金を貰って働いているのですから、ずっとぽかんとしているわけにもいきません。
元来、ここはネコが来ていい場所じゃないのです。なんせ、自由からは最も遠い。ネコは知らなくていい人間の世界なのです。そんな中で生活している僕だけれど、それでも一応僕もバンドとかやってる人間なのだから、「マンガみたいなバンドマン」みたいだったらいいなと思います。
駅で立ち止まった学生に向かって、「俺はね、夏のレプリカの研究をしてるんだ」とか言いながら、サマータイムとか歌っといたらいいんじゃないかなと思います。
なんにせよ、「人生を楽しむにはね、少なからず役者の才能が要るものさ」と太宰治も書いてました。
そんなものが僕にあるのかどうかは疑問だけれど、どこまで本当かわからないこの毎日に、もう少しだけ騙され続けていきたいなと思います。叶うなら、出来るだけ長く、みんなと音楽をやっていられたらいいのにな。

白昼の日差しに春を感じたら、「そっか、また夏が来るんだ」なんて思って、来るべきその特異な季節を思い浮かべたらなんだか色々大丈夫な気がして、煙草とかすっぱりやめて元気に暮らしたいなぁとか思ったけれど、なかなか煙草はやめられず、次にたい焼きを食べたらそれをきっかけに煙草をやめようなんて勝手に物語を作ってみたりして。きっと僕はなんだかんだ言い訳をしてたい焼きを食べずに暮らしていくのだろうなと思います。
煙草をやめるには強固で堅牢なストーリーがいる。じゃないとまた今度でいいやってなっちゃう。
だから、「たい焼きを食べてしまったんだからもうやめるしかないじゃん」というストーリーでいくのだ。

夏の事を思い出して、去年の夏に読んだ本「この夏のこともどうせ忘れる」を読み返したらもっとノスタルジックな気持ちになるかなと思って探してみたけど見つからなかった。そうだ、あの本は10年後の俺にくれてやったんだった。ちゃんと受け取りに行けよな俺と思う。思い出の本だぞあれ。


プロフィール

植村

音楽とか小説が好きです。
エドモントンというバンドをやってます。
ホームページもできました。
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